JPH02272395A - 加圧水型原子炉の非常時冷却機構 - Google Patents

加圧水型原子炉の非常時冷却機構

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JPH02272395A
JPH02272395A JP2056297A JP5629790A JPH02272395A JP H02272395 A JPH02272395 A JP H02272395A JP 2056297 A JP2056297 A JP 2056297A JP 5629790 A JP5629790 A JP 5629790A JP H02272395 A JPH02272395 A JP H02272395A
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JP
Japan
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reactor
partition wall
pool
container lid
reinforcing means
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JP2056297A
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Inventor
Didier Costes
コステ ディディエール
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Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Original Assignee
Commissariat a lEnergie Atomique CEA
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C13/00Pressure vessels; Containment vessels; Containment in general
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、加圧水型原子炉において炉心の上方に設けら
れ、非常時には冷却水を放出して炉心を冷却するととも
に、使用済み核燃料の保管用としても使用できる冷却水
プールを備えた非常時冷却機構に関する。
「従来の技術と解決すべき課題」 この種の加圧水型原子炉は、炉心を収容して着脱可能な
容器蓋で封止される原子炉容器を備えており、この容器
蓋を開いて核燃料集合体の交換が行なわれる。そしてこ
の原子炉容器と、硼素を含む一次冷却水を原子炉容器内
に循環する一次冷却水回路の構成部品は、格納容器の中
に安全に収納された構造とされている。
従来の加圧水型原子炉では、通常、非常用冷却水の貯留
部か前記格納容器の外部に設けられており、この貯留部
内の冷却水によって一次冷却水の温度および容積を補正
するとともに、核燃料交換時の安全性を高めるために原
子炉容器の上方に設けら°れた冷却水プールを満たし、
さらに−次冷却水回路が万一破壊された際に放出すべき
非常用冷却水を蓄えておく構成となっている。
しかし、このような構成では、前記貯留部が格納容器の
外部に設けられているために、ここから非常用冷却水を
各部へ供給するためのポンプ機構が必要で、そのために
構造が複雑になる欠点を有していた。
この欠点を改善した装置として、例えば本出願人らは先
にフランス特許78.21492号において、非常用冷
却水の貯留部を格納容器の内部に収納し、同時にこれを
使用済み核燃料の冷却期間の貯蔵場所として使用する提
案を行なった。
また、r The Westinghouse AP 
600 passivesafeLy  system
  −A  key  to  a  5afer、s
impliriedPWRJ  (L、E、C0NYA
Y、ANS Conrerence、5eattle、
May1988)の中では、非常用冷却水の貯留部を格
納容器の内部において炉心の上方に設け、万一の事故の
際には、この貯留部の冷却水が静水圧によって多量に放
出される構成が提案されている。なお、この文献中には
、前記貯留部を使用済み核燃料の貯蔵場所として用いる
構成は開示されていない。
そしてこの構成では、前記貯留部と、原子炉容器の上方
に設けられたプールとの間で冷却水を移動させ、核燃料
の交換を行なう際には、プールを冷却水で満たすように
なっている。
さらに、プールの内部に隔壁を設けた構成ら周知である
。この隔壁は、垂直なスライド部材に沿って着脱可能に
プールに挿入され、一般に細長い形状をなすプールを3
室に仕切っている。そしてこれら3室のうち、中央の1
室は原子炉容器の上方に位置し、原子炉容器の容器蓋が
閉まっている場合、にはこの室が空の状態に保たれてい
る。
ところが、この構成では、中央の1室を空とし、他の2
室に冷却水を満たして原子炉を運転することは不可能だ
った。なぜなら、この構成では隔壁のシール材として可
撓性を有するジヨイントを使用しており、長期間の使用
には耐えないうえ、容器蓋の上面およびこの上面に設け
られた検査・計装用等の機構は、常に乾いた状態になけ
ればならないからである。したがって、炉心の上方に設
けられた核燃料取扱用のプールを、原子炉の稼動時には
完全に空にしなくてはならず、これらプールを、非常時
に炉心に冷却水を静水圧により放出するだめの貯留部と
して使用することはできなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、核燃料取
扱用プールの内部に気密性に優れた隔壁を炉心の上方に
おいて配置し、原子炉の稼動時にこの隔壁の外側を非常
用冷却水で満たす一方、隔壁の内側を空に保つことを可
能とし、万一の事故の場合には、非常用冷却水を放出す
ることが可能な加圧水型原子炉の非常時冷却機構を提供
することを課題としている。
[課題を解決する手段および作用」 本発明に係わる加圧水型原子炉の非常時冷却機構は、炉
心よりも上方に設けられた核燃料取扱用の冷却水プール
を備え、 原子炉容器の上方に垂直かつ着脱可能に固定され、前記
原子炉容器の容器蓋とこの容器蓋上に設けられた機構が
通り抜け可能な内径を存する円筒状の隔壁と、 この隔壁の下端部に設けられ、前記容器蓋の周囲におい
てプールの底部へ前記隔壁を強固に固定するための隔壁
固定手段と、 前記プール内に給水および排水するとと乙に、前記容器
蓋が原子炉容器に装着され、かつ原子炉が稼動している
場合には、前記隔壁の内側に水のない空間を画成しうる
ポンプ機構とを備えたことを特徴としている。
この構成によれば、隔壁の下端接合部の気密性が高いた
め、隔壁の外側に非常用冷却水を満たした場合にも、隔
壁の内側に位置する容器蓋とこの容器蓋上に設けられた
機構を乾いた状態に保つことができる。また核燃料の交
換のため容器蓋を取り除いた場合には隔壁の内側が冷却
水で満たされる一方、核燃料の交換また容器蓋の再装着
を行なう場合には、ポンプ機構によって隔壁の内側から
冷却水を排出することが可能である。
また、隔壁の下端部には、水平な円環状をなすフランジ
部が形成され、このフランジ部は、一対のガスケットま
たはパッキングを介装して、前記プールの底部に設けら
れた水平な隔壁支持部に複数のネジで固定されるととも
に、これらフランジ部と前記隔壁支持部との接合面から
の漏水を吸収する漏水吸収手段が設けられた場合には、
平面的な壁で構成されていた従来の隔壁とは異なり、プ
ールから隔壁の内側への水漏れの危険が完全に回避でき
る。
また、隔壁の下部と前記容器蓋の間に着脱可能に掛け渡
された第1M強手段と、隔壁の上部と前記プールの壁面
との間に着脱可能に掛け渡された第2補強手段とを、隔
壁に設けてもよい。
これにより、原子炉容器の内圧が高まった場合にも、容
器流にかかる圧力を第1補強手段を介して隔壁に伝達し
、さらにこの隔壁から第2補強手段を介してプールの壁
面へと分散させ、容器蓋の吹き飛びを防ぐことができる
また、前記第1補強手段は、その軸方向の両端部間にか
かる圧縮力を吸収する衝撃吸収機構と、これら両端部を
互いに離間させる方向に付勢するスプリングと、前記両
端部を接近離間させる伸縮機構とを具備するとともに、 この第1補強手°段が、容器直上に固定された受けリン
グと、隔壁の内壁面に形成された支持段部との間に、傾
斜状態で着脱可能に掛け渡されていてもよい。
この場合には、各部に生じる熱膨張によって第1補強手
段に圧縮力がかかると、前記衝撃吸収機構により第1捕
強手段がゆっくりと短縮し、隔壁の接合部を引き離す応
力の発生を防止する。さらに、原子炉容器の内圧が上昇
して、容器蓋を固定するピンまたはドエルが破壊された
場合にも、衝撃吸収機構により衝撃を緩和して隔壁およ
びブールの壁面に急激な力が加わるのを防止する。
また、第2補強手段も、その軸方向の両端部間にかかる
圧縮力を吸収する衝撃吸収機構と、これら両端部を互い
に離間させる方向に付勢するスプリングと、前記両端部
を接近離間させる伸縮機構とを具備するとともに、 この第2M強手段は、前記隔壁の外周部Jこ形成された
支持段部と、前記ブールの内壁部に形成された支持段部
との間に、傾斜状態で着脱可能に掛け渡されていてもよ
い。この場合にも、第1補強手段と同様の作用か得られ
る。
さらに、原子炉容器を収容した格納容器のコンクリート
で構成された底部には、容器蓋よりも低い位置に、使用
済み核燃料の貯蔵用凹部が形成されていてもよい。
この場合には、使用済み核燃料を原子炉の強固な骨組み
中において、高い安全性を以て経済的に保管することが
可能で、原子炉の内在的な安全性を高めることができる
「実施例」 以下、本発明に係わる加圧水型原子炉の非常時冷却機構
の一実施例を詳細に説明する。
第1a図は、この実施例を適用した加圧水型原子炉を示
す縦断面図である。図中符号2はコンクリート製の格納
容器で、この格納容器2の中央には有底円筒状の原子炉
容器4が配置されている。
この原子炉容器4は、図示しない炉心を収納したうえ、
円形の容器蓋12で上端がふさがれ、その側面には一次
冷却水の導入口6および導出口8がそれぞれ複数形成さ
れている。また、原子炉容器4の上方には、非常用冷却
水のブール20および蒸気発生器14.16が設けられ
ている。
一方、第1b図は、ブール20の一部である水平方向に
細長い貯水部18を示している。
前記ブール20内の冷却水により、原子炉容器4からの
放射線が遮蔽され、燃料交換中における作業員の被曝が
防止できる。また、原子炉の運転中にブール20を冷却
水で満たしておくことにより、−次冷却水回路が万一破
壊した際にも、炉心にの干上がりを防止するための非常
用水の蓄えとして使用できる。
また、ブール20の内底面には、最深部22が形成され
ており、この最深部22が使用済み核燃料の例えば2年
程度の中期の保管場所として使用され、使用済み核燃料
が発する放射能および熱は、比較的単純な手段で核燃料
の搬出が可能な程度にまで低減される。
プール20内には、容器蓋12と、その上に設けられた
上部機構30を同軸に囲んで、円筒形の隔壁24が設け
られており、この隔壁24により、容器蓋12および上
部Fa構30はブール20内の冷却水から隔離されてい
る。
この容器蓋12を燃料交換のために開く際には、まず−
次冷却水回路の冷却水圧力を常圧まで下げ、容器蓋12
を固定している固定ビン(26)を外す。
そして容器蓋12を隔壁24に沿って引き上げると、隔
壁24の内部は一次冷却水またはブール20内の冷却水
で満たされていく。
次いで、容器蓋12を搬出し、隔壁24の内外の液面か
等しくなれば、ブール20の底から隔壁24を取り外し
て他の配置位置に運搬することかでき、燃料交換作業が
行なえる。容器蓋12を閉める場合には、以上の作業を
逆に行なえばよい。
第2図は隔壁24の詳細を示すもので、この隔壁24の
下端は気密的にシールされ、ブール20の冷却水か隔壁
24の内側に侵入することが防止されている。
第2図中符号32は、原子炉容器4の上部を囲んでいる
貯水部18の側壁である。原子炉容274の上端にはフ
ランジ部IOが形成され、ここに容器蓋12が複数のピ
ン26で固定されている。ごれらビン26にはナツト2
8が通されるとともに、ビン26はナツト28よりも上
方に延ばされ、ピン26が締めやすくなっている。
フランジ部10は、円環状をなす金属製のベローズ34
を介してブールI8の底面に気密的に固定されており、
原子炉容器4の周囲に貯水部18の冷却水が侵入しない
よう?こなっている。また、金属製ベローズ34の上に
は、機械加工により成形された金属製のベアリング36
が配置され、プールI8の底面に容器4の周囲で溶接さ
れている。
さらにベアリング36の上には隔壁24の下端に形成さ
れたフランジ部38が載置され、このフランジ部38は
、ベアリング36に締め込まれた複数のネジ40で固定
されている。
また、フランジ部38の下面には、一対のリング状ガス
ケット41がフランジ部38と同心に介装されるととも
に、これらガスケット4Iの間には、漏水吸収機構42
の吸水口が設けられ、漏れた水を吸い上げて接合部から
排出する構成となっている。
上記構成の接合部により、貯水部夏8内の冷却水が隔壁
24の内側に侵入して容器蓋12を濡らすことを完全に
防止することができる。また、隔壁24の内側の冷却水
の水位を調節するポンプ機構44が設けられている。
この実施例の装置ではさらに、容器蓋12を固定してい
るピン26が破断した場合にも、容器蓋12の吹き飛び
を防止するための機構が設けられている。容器蓋12を
吹き飛ばす力は、容器蓋12の開口面積(例えば130
0MWeの原子炉では18J1”)と、−次冷却水の飽
和蒸気圧(例えば炉心の上方において328℃で12.
5MPa)との積として算出できる。
容器蓋12の上面には、複数のリング支持体52が容器
蓋12の中心から放射状に起立して溶接固定されており
、これらリング支持体52により、受けリング50が容
器蓋12の上方に同軸に固定されている。各リング支持
体52は、隣接するピン26およびナツト28との間に
間隔を空けて配置され、これらとは接触していない。
また、隔壁24の内壁面の下部には、上下方向に長い凹
部54が周方向等間隔に形成され、これら凹部54の上
端の支持段部56と、受けリング50との間には、棒状
をなす第1補強手段58がそれぞれ掛け渡され、容器蓋
12の中心から放射状をなすように、上端側か外方に傾
斜している。
また、隔壁24と、貯水部18の内壁面の上部との間に
は、複数の第2補強手段62が設けられている。
これら第2補強手段62は、第1補強手段58と構造が
等しいもので、その下端は、隔壁24の外壁面において
各凹部54の裏側に形成された凸段部59に対し垂直に
当接されている。一方、この第2補強手段62の上端は
、貯水部18の壁面に形成された凹部60の支持段部6
4に対し垂直に当接されている。
これら凹部60が形成された金属壁は、貯水部I8のコ
ンクリート壁の内部に埋設された応力分散板66に機械
的に溶接固定され、さらにこの応力分散板66を貫通し
て、前記コンクリート壁に圧縮応力を加えるための抗6
8が深く埋め込まれている。
次に第3図は、第1および第2補強手段58゜62 の
構造例を示す縦断面図である。本実施例の装置では、こ
れらはそれぞれ例えば12本づつ設けられ、これらにか
かる力はそれぞれ約15MNに達する。また、各部の熱
膨張および公差を許容し、かつ必要な長さ方向の収縮量
を得るために要求される伸縮量は40Jl!ff程度で
ある。
第3図において、補強手段62(58)は、シリンダ7
2の下部に摺動可能に嵌入された下部ピストン70と、
シリンダ72の上部に固定された上部ロッド74とを備
えている。下部ピストン70は、上部ロッド74の内部
に形成された軸方向に延びる円柱形の中空部80に、摺
動自在かつ液密に収納されたピストン78に対し、管7
6で連結されており、管76は上部ロッド74の下端に
はめ込まれたリング82を貫通して摺動自在にされてい
る。
また、スプリング84が、下部ピストン70と上部ロッ
ド74との間で管76に通され、下部ピストン70と上
部ロッド74を互いに離間する方向に付勢している。
なお、管76には下部ピストン70と上部ロッド74と
の間の空間に開口する小さい開口部が形成されており、
この補強手段に圧縮力がかかると、下部ピストン70と
上部ロッド74との間に満たされた液体は、一定の小流
量で中空部80に流入し、補強手段は徐々に縮むように
なっている。
中空部80の上端放出口は、通常、端栓86でふさがれ
ている。また、ピストン78とリング82との間の円筒
状の空隙への連通孔には、着脱可能な可撓性チューブ8
8が接続され、このチューブ88を介して液体が注入可
能となっている。ここから液体を注入すると、その圧力
に応じてスプリング84が縮むため、この補強手段62
(58)の全長を収縮させて前記各部への着脱が可能と
なる。
また、第2補強手段62は、前記支持段部59の支持面
92の上方に固定された水平な支持軸90によって、隔
壁24の半径方向回動自在に支持段部59に連結されて
いる。さらに、補強手段62の上端部にはワイヤ連結部
94が形成され、ここに連結されたワイヤにより、第2
図に示すように補強手段62が隔壁24の半径方向に傾
動操作可能となっている。
これにより、これら第2補強手段62は、デユープ88
から液体を注入して縮ませ、ワイヤで傾動させることに
より支持段部64への着脱が行なえる。
一方、第1補強手段58は、第2補強手段62とは逆さ
まに配置され、支持段部56に固定された支持軸90に
よりその上端が隔壁24の半径方向に傾動可能とされて
いる。
上記の補強手段58.62に圧縮力がかかると、ピスト
ン70とロッド74との間に充填された液体が、中空部
80に小流量で徐々に流れ込み、中空部80内の空気を
圧縮して、衝撃を緩和する。
したがって、容器蓋にかかる圧力を衝撃緩和しつつ隔壁
24、支持段部64、ひいてはコンクリート壁32に埋
設された抗68に伝達し、容器蓋12の吹き飛びを防止
する。
このような容器蓋12からコンクリート壁32に至る全
ての構成要素は、必要な補強効果が得られるように寸法
設定される。「内在的安全性」が指摘されている原子炉
では、−次冷却水回路の構成部品は、非常に強固で原子
炉容器が爆発する際の圧力にも堪えうる比較的小さな空
洞内に収められており、それに比して容器蓋12の強度
が相対的に低かった。したがって、上記のような容器蓋
12の補強手段58.62を設けることにより、次冷却
水回路の安全性を格段に高めることができる。
なお、以上の装置において、原子炉の運転後に原子炉容
器4を開くためには、以下の作業を行なえばよい。
まず、第1補強手段58を縮ませ、四部54の中でこれ
ら補強手段58を垂直にする。場合によってはこれらを
取り外してもよい。
続いて、受けリング50とリング支持体52を、可能で
あれば幾つかの部材に分解して容器蓋12から取り外し
たうえ、ピン26を緩め、容器蓋12に対し通常の分離
作業を行なった後、容器蓋12を隔壁24を通して上方
に引き抜く。
らし操作が適当であれば、容器蓋12が引き上げられる
につれ、隔壁24内に冷却水が流入し、隔壁24内と貯
水部18との水位が同じ高さになる。
次に、第2補強手段62を引き抜き、隔壁24に対して
垂直にこの補強手段62を取り外す。さらに各ネジ40
を外し、隔壁24を取り外すことにより、燃料交換作業
等が行なえるようになる。
なお、容器4を再封止する際には、以上の操作を逆に行
なえばよい。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係わる加圧水型原子炉の
非常時冷却機構によれば、以下のような優れた効果が得
られる。
■ 格納容器の内部において、原子炉容器の上方に設け
られた非常用冷却水のプール内に、硼素を含む非常用冷
却水を多量に保持することが可能で、−次冷却水回路が
破壊した場合にら、防護作用を向上することができる。
しかも、プールを利用しているため、静水圧的に作動し
て特別のポンプ装置か要らず、構成の単純化によりコス
ト低下が図れる。
■ 燃料交換作業により炉心から搬出されたばかりの放
射能の強い使用済み核燃料を、格納容器内に設けた前記
プールの中に保管して比較的長期間冷却させることが可
能であるから、格納容器から使用済み核燃料を搬出する
のは、この核燃料が十分に冷却した後でよく、複数の原
子炉の集中保管場所まで移送することができ、使用済み
核燃料の搬出および保管作業を容易化できる。また、コ
ンクリート容器の外部に放射性の高い使用済み核燃料を
保管する方法に比して、危険性を低減することができる
■ 原子炉容器の容器蓋を隔壁が包囲しているので、容
器蓋が万−吹き飛んだ場合にも、この隔壁がその衝撃を
低減する防護壁として作用し、原子炉の安全性を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第fa図および第1b図は、本発明に係わる加圧水型原
子炉の非常時冷却機構の一実施例を適用した原子炉を示
す縦断面図および横断面図、第2図はその要部の縦断面
図、第3図は容器蓋の補強手段の縦断面図である。 2・・・コンクリート製格納容器、4・・・原子炉容器
、12・・・容器蓋、18・・・貯水部、20・・・プ
ール、22・・・使用済み核燃料の保管用四部、23・
・・水のない空間、24・・・隔壁、30・・・原子炉
の上部機構、34・・・金属製ベアリング、36・・・
隔壁支持部、38・・・隔壁のフランジ部、40・・・
ネジ、42・・・漏水吸収機構、44・・・ポンプ手段
、50・・・受けリング、52・・・リング支持部、5
4・・凹部、56・・・支持段部、58・・・第1補強
手段、60・・・凹部、62・・・第2補強手段、64
・・・支持段部、66・・・応力分散板、78・・・ピ
ストン(液圧緩衝機構)、84・・・スプリング、88
・・・液体注入デユープ(伸長機構)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、炉心よりも上方に設けられた核燃料取扱用の冷却水
    プールを備えた加圧水型原子炉の非常時冷却機構であっ
    て、 原子炉容器(4)の上方に垂直かつ着脱可能に固定され
    、前記原子炉容器の容器蓋(12)とこの容器蓋(12
    )上に設けられた機構が通り抜け可能な内径を有する円
    筒状の隔壁(24)と、 この隔壁(24)の下端部に設けられ、前記容器蓋(1
    2)の周囲においてプール(20)の底部へ前記隔壁(
    24)を強固に固定するための隔壁固定手段(38、4
    0、41、42)と、 前記プール(20)内に給水および排水するとともに、
    前記容器蓋(12)が原子炉容器(4)に装着され、か
    つ原子炉が稼動している場合には、前記隔壁(24)の
    内側に水のない空間(23)を画成しうるポンプ機構(
    44)とを備えたことを特徴とする加圧水型原子炉の非
    常時冷却機構。 2、前記隔壁(24)の下端部には、水平な円環状をな
    すフランジ部(38)が形成され、このフランジ部(3
    8)は、一対のガスケットまたはパッキング(41)を
    介装して、前記プール(20)の底部に設けられた水平
    な隔壁支持部(36)に複数のネジ(40)で固定され
    るとともに、これらフランジ部(38)と前記隔壁支持
    部(36)の接合面からの漏水を吸収する漏水吸収手段
    (42)が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の加圧水型原子炉の非常時冷却機構。 3、前記隔壁(24)は、この隔壁(24)の下部と前
    記容器蓋(12)との間に着脱可能に掛け渡された第1
    補強手段(58)と、 隔壁(24)の上部と前記プール(20)の壁面との間
    に着脱可能に掛け渡された第2補強手段(62)とを具
    備していることを特徴とする請求項1または2記載の加
    圧水型原子炉の非常時冷却機構。 4、前記第1補強手段(58)は、その軸方向の両端部
    間にかかる圧縮力を吸収する衝撃吸収機構と、これら両
    端部を互いに離間させる方向に付勢するスプリングと、
    前記両端部を接近離間させる伸縮機構とを具備するとと
    もに、 この第1補強手段(58)は、前記容器蓋(12)上に
    固定された受けリング(50)と、隔壁(24)の内壁
    面に形成された支持段部(56)との間に、傾斜状態で
    着脱可能に掛け渡されていることを特徴とする請求項3
    記載の加圧水型原子炉の非常時冷却機構。 5、前記第2補強手段(62)は、その軸方向の両端部
    間にかかる圧縮力を吸収する衝撃吸収機構と、これら両
    端部を互いに離間させる方向に付勢するスプリングと、
    前記両端部を接近離間させる伸縮機構とを具備するとと
    もに、 この第2補強手段は、前記隔壁の外周面に形成された支
    持段部(59)と、前記プールの内壁面に形成された支
    持段部(64)との間に、傾斜状態で着脱可能に掛け渡
    されていることを特徴とする請求項3または4記載の加
    圧水型原子炉の非常時冷却機構。 6、前記原子炉容器(4)を収容した前記格納容器(2
    )の、コンクリートで構成された底部には、前記容器蓋
    (12)よりも低い位置に、使用済み核燃料の貯蔵用凹
    部(22)が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の加圧水型原子炉の非常時冷却機構。
JP2056297A 1989-03-07 1990-03-07 加圧水型原子炉の非常時冷却機構 Pending JPH02272395A (ja)

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