JPH0227177Y2 - - Google Patents

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JPH0227177Y2
JPH0227177Y2 JP1984183167U JP18316784U JPH0227177Y2 JP H0227177 Y2 JPH0227177 Y2 JP H0227177Y2 JP 1984183167 U JP1984183167 U JP 1984183167U JP 18316784 U JP18316784 U JP 18316784U JP H0227177 Y2 JPH0227177 Y2 JP H0227177Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、吸気バルブを複数持つ多弁型エンジ
ンに用いられる燃料噴射孔を複数個持つ電磁式燃
料噴射弁の構造に関する。
[従来の技術] 1気筒に吸気弁を2個有し、吸気通路が吸気弁
近傍において隔壁により互いに仕切られている分
流吸気通路部分を有する複吸気エンジンにおい
て、電子制御式の燃料噴射システムを採用する場
合、吸気通路を2系統に独立させて各々の系統の
燃料噴射弁を各分流吸気通路部分に取付けるなら
ば、燃料噴射弁の取付け数および噴射系統が通常
のエンジンにくらべて2倍になり、大幅なコスト
アツプは避けられない。
これに対し、一つの燃料噴射弁に複数の燃料噴
孔を設けた構造が知られている(たとえば実開昭
52−170123号)。この装置においては、噴射され
る燃料の計量を複数の燃料噴孔でそれぞれ行つて
いたが、各々の燃料噴孔を、仕様の噴射量になる
ように精度良く加工する必要があり、燃料噴孔が
1つの従来弁に比べ、倍以上の加工時間がかか
る、加工方法が難しい等によるコストアツプにな
るという問題がある。
この改良として、燃料の計量を一つの燃料噴孔
で行ない、その下流側に燃料噴孔からの燃料を所
定方向に分岐させる複数の噴射燃料通路を設けた
構造が、先に本出願人により提案されている(特
願昭58−219570号)。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記先に提案した構造においては、
噴射燃料通路の断面積が流れ方向に一定でなかつ
たため、噴射燃料が燃料分岐部に沿つて流れず、
燃料の壁面付着力等のために、燃料噴射方向が狙
いの所定角よりも大きい開き角になるという問題
が残されている。
この改良として、各噴射燃料通路の管壁をその
通路の軸に対し平行にすることが考えられるが、
管壁を通路軸と平行のまま上流側の各噴射燃料通
路の合流部まで延長して加工すると、合流部では
上流側程通路断面積が小になり、合流部の容積が
小さくなつて、燃料の壁面付着力等が大きく作用
するため燃料の分配を均一に又は所定量に行うこ
とが難しくなるという問題がある。また、燃料を
計量する燃料噴孔の直下流に位置する上記合流部
における燃料の流れが安定しないため、燃料噴孔
から、燃料がスムーズに流れ出ず、燃料噴孔にお
ける計量精度が低下するという問題も考えられ
る。
そこで本考案は、一つの計量用燃料噴孔および
複数の分岐用噴射燃料通路を有する燃料噴射弁に
おいて、燃料噴孔と各噴射燃料通路との間の噴射
燃料通路の合流部における燃料の流れを安定さ
せ、各噴射燃料通路への燃料の分配を均一にかつ
所定量になるように行うとともに、燃料噴孔にお
ける計量精度の向上、各噴射燃料通路からの噴射
燃料の方向性の改善をはかることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本考案の電磁式燃料噴射弁は、
噴射燃料を計量する一つの燃料噴孔と、該燃料噴
孔の下流側に位置し、燃料噴孔からの燃料を複数
の方向に分岐させて複数の出口から複数の方向に
噴射する複数の噴射燃料通路と、該複数の噴射燃
料通路と前記燃料噴孔との間に位置する噴射燃料
通路の合流部とを有する電磁式燃料噴射弁におい
て、前記合流部を、該合流部における燃料を前記
各噴射燃料通路に分岐させる分岐部の頂部を通る
各噴射燃料通路軸と直角の各噴射燃料通路断面
の、各方向の外周間距離と同等かそれ以上の内壁
面間寸法を有する任意断面形状の通路に形成し、
かつ該合流部通路の断面形状を、前記燃料噴孔か
ら前記複数の噴射燃料通路に分岐される部位まで
の間一定にするとともに、該合流部の通路内壁面
を前記燃料噴孔の出口端面に対し垂直な面に形成
したものから成つている。
このような合流部は、上流側から所定断面形状
で座ぐりを加工を行うことにより、容易に形成さ
れる。
[作用] このような電磁式燃料噴射弁においては、燃料
噴孔で計量された燃料は、合流部に送られ、分岐
部の最上流側(分岐部の頂部位置)で各噴射燃料
通路に分岐されるが、この位置における合流部通
路断面形状が、各噴射燃料通路軸と直角の各噴射
燃料通路断面の、各方向の外周間距離と同等かそ
れ以上の内壁面間寸法を有する通路形状とされる
ので、合流部の通路断面積は各噴射燃料通路断面
積の総和よりも大になり、かつ燃料噴孔から各噴
射燃料通路に分岐される部位までの間一定の通路
形状で一様断面積に形成されているため、合流部
の十分な容積が確保され、壁面付着力等による悪
影響がなくなり燃料の流れが安定化される。その
結果、合流部から各噴射燃料通路への燃料の分配
は、容易に均一に、かつ狙い通りの所定分配量に
なるように行われる。
また、合流部における燃料流れが安定する結
果、燃料噴孔の下流側に流れの乱れが生じないこ
とになり、下流側からの壁面付着力等も作用しな
いので、燃料噴孔における流れも安定し、計量精
度が向上される。また、合流部の通路内壁面が燃
料噴孔の出口端面に対し垂直な面に形成されてい
るので、燃料噴孔直下の合流部内壁面に燃料が付
着しにくくなり、該部分に燃料が付着した場合に
生じる後ダレ現象も防止される。
さらに、合流部を上記の如く構成するため、噴
射燃料通路の管壁は容易にその通路軸と平行に形
成することができ、噴射燃料通路断面積が流れ方
向に一様となつて、噴射燃料が正確に所定の狙い
方向に向けられる。
[実施例] 以下に本考案の電磁式燃料噴射弁の望ましい実
施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図は、本考案の一実施例に係
る電磁式燃料噴射弁を示している。
図中、1は燃料噴射弁全体を示しており、2は
燃料供給通路を示している。燃料噴射弁1の先端
部には、燃料供給通路2から燃料を計量する一つ
の燃料噴孔3が設けられており、燃料噴孔3への
燃料を制御するために、ボール4と曲面状の内壁
面5によりシート部6が構成されている。
燃料噴孔3の下流側には、アダプタ7が取付け
られており、アダプタ7には、燃料噴孔3からの
燃料を複数の方向(本実施例では二つの方向)に
分岐させて出口から噴射する二つの噴射燃料通路
8a,8bと、噴射燃料通路8a,8bと燃料噴
孔3との間に位置する噴射燃料通路の合流部9が
設けられている。この噴射燃料通路8a,8b
は、本実施例では断面形状に形成されており、合
流部9からは、その下流側に位置する断面V字状
の分岐部10によつて、その軸線11a,11b
が所定の開き角αになるように、分岐されてい
る。
合流部9は、第3図にも示すように、分岐部1
0の頂部12を通る各噴射燃料通路8a,8bの
軸11a,11bと直角の各噴射燃料通路断面A
の、外周間距離Hと同等かそれ以上の内壁面間寸
法Dを有する断面形状の通路に形成されている。
すなわち、たとえば合流部9の通路径DがD≧H
の関係にある。そして、合流部9の通路断面形状
は、燃料噴孔3から分岐部10、つまり各噴射燃
料通路8a,8bに分岐される部位に至るまでの
間、一定になつており、この間の通路断面積は一
定になつている。また、第1図に示すように、合
流部9の通路内壁面は、燃料噴孔3の出口端面1
3に対し垂直な面に形成されている。
上記合流部9の通路断面形状は、上記の条件を
満たす限り任意の形状でよい。その例を第3図,
第4図に第1図のX−X断面でみた形状で示す。
第3図に示した例では、合流部9aは円形断面
の通路に形成され、通路径Dは、D≧Hに形成さ
れている。
第4図に示した例では、合流部9bはトラツク
状断面の通路に形成され、長径側の寸法Dが前述
と同様D≧Hに、短径側の巾Wは、噴射燃料通路
8a,8bの径と同等かそれ以上の寸法に形成さ
れている。この合流部9a,9bの形状は、アダ
プタ7の上部からの座ぐり加工によつて容易に行
われる。
上記のように構成された電磁式燃料噴射弁の作
用について以下に説明する。
燃料供給通路2からシート部6を通して送られ
てきた燃料は、まず一つの燃料噴孔3によつて所
定流量になるように計量される。そして計量され
た燃料は、アダプタ7の合流部9内に入り、分岐
部10の頂部12の位置で各噴射燃料通路8a,
8bに分岐される。分岐された燃料は噴射燃料通
路8a,8bの出口から、それぞれ燃料噴霧とし
て噴射される。
合流部9においては、D≧HあるいはWが噴射
燃料通路径以上であるので、通路断面積は各噴射
燃料通路8a,8bの総和よりも大となり、しか
もその通路形状、通路断面積が流れ方向に一定で
あるため、合流部9の容積は十分に大に確保され
る。そのため、従来問題であつた合流部での燃料
に対する壁面付着力等は作用せず、合流部9での
流れは安定したものとなる。安定した流れで分岐
部10の頂部12に至るのであるから、合流部9
からの燃料は、変動なく、均等にかつ狙い通りの
所定量に、各噴射燃料通路8a,8bに分岐され
る。
また、合流部9の通路内壁面13が燃料噴孔出
口端面13に対し垂直な面に形成されているの
で、燃料噴孔3からの燃料は燃料噴孔直下の位置
においてこの通路内壁面にきわめて付着しにくく
なり、付着した場合に生じる燃料の後ダレも容易
に防止される。
また、上記のように合流部9を形成する結果、
各噴射燃料通路8a,8bの管壁を通路軸11
a,11bと平行な壁面に形成しても、合流部9
で上流側にいく程通路断面積が狭くなるというこ
とは避けられる。したがつて、噴射燃料は、各噴
射燃料通路8a,8bにおいて断面積一定の流れ
になり、壁面付着力、流れ速度の変化等の影響を
受けることなく、そのまま軸線11a,11b方
向に狙い通り噴射される。
また、合流部9での流れが安定すると、合流部
9から上流側、すなわち燃料噴孔3へ悪影響を及
ぼすことはなくなり、燃料噴孔3での流れも安定
して、計量精度が向上される。
[考案の効果] したがつて、本考案によるときは、噴射燃料通
路合流部での燃料の流れを安定させることがで
き、合流部から各噴射燃料通路への燃料の分配を
均一化するとともに、分配量も所定量になるよう
精度を向上することができるという効果が得られ
る。
また、合流部での流れの安定化により、燃料噴
孔における計量精度も向上することができ、さら
に各噴射燃料通路からの燃料噴射の指向性も、精
度よく狙い方向になるよう改善することができる
という効果も得られる。さらにまた、燃料噴孔直
下の合流部内壁面への燃料付着が抑えられるの
で、燃料の後ダレも防止できるという効果も得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る電磁式燃料噴
射弁の先端部の断面図、第2図イは第1図の電磁
式燃料噴射弁全体の断面図、第2図ロは第2図イ
の装置の先端正面図、第3図は第1図の装置の合
流部まわりの断面図、第4図は第1図のX−X線
に沿う横断面図、第5図は第4図の装置とは別の
合流部断面形状を示す横断面図、である。 1……燃料噴射弁、2……燃料供給通路、3…
…燃料噴孔、6……シート部、7……アダプタ、
8a,8b……噴射燃料通路、9,9a,9b…
…合流部、10……分岐部、11a,11b……
軸線、12……分岐部の頂部、13……燃料噴孔
の出口端面、A……噴射燃料通路の断面、H……
外周間距離、D……合流部の通路径、W……合流
部の通路幅。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 噴射燃料を計量する一つの燃料噴孔と、該燃料
    噴孔の下流側に位置し、燃料噴孔からの燃料を複
    数の方向に分岐させて複数の出口から複数の方向
    に噴射する複数の噴射燃料通路と、該複数の噴射
    燃料通路と前記燃料噴孔との間に位置する噴射燃
    料通路の合流部とを有する電磁式燃料噴射弁にお
    いて、前記合流部を、該合流部における燃料を前
    記各噴射燃料通路に分岐させる分岐部の頂部を通
    る各噴射燃料通路軸と直角の各噴射燃料通路断面
    の、各方向の外周間距離と同等かそれ以上の内壁
    面間寸法を有する任意断面形状の通路に形成し、
    かつ該合流部通路の断面形状を、前記燃料噴孔か
    ら前記複数の噴射燃料通路に分岐される部位まで
    の間一定にするとともに、該合流部の通路内壁面
    を前記燃料噴孔の出口端面に対し垂直な面に形成
    したことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
JP1984183167U 1984-12-04 1984-12-04 Expired JPH0227177Y2 (ja)

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JP1984183167U JPH0227177Y2 (ja) 1984-12-04 1984-12-04

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6350667A (ja) * 1986-08-19 1988-03-03 Aisan Ind Co Ltd 電磁式燃料噴射弁のノズル構造
EP0328277B1 (en) * 1988-02-05 1993-03-24 Lucas Industries Public Limited Company Fuel injector
JP2528399Y2 (ja) * 1990-07-16 1997-03-12 愛三工業株式会社 電磁式燃料噴射弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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