JPH0226679B2 - - Google Patents

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JPH0226679B2
JPH0226679B2 JP60121678A JP12167885A JPH0226679B2 JP H0226679 B2 JPH0226679 B2 JP H0226679B2 JP 60121678 A JP60121678 A JP 60121678A JP 12167885 A JP12167885 A JP 12167885A JP H0226679 B2 JPH0226679 B2 JP H0226679B2
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JP
Japan
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oil
hinokitiol
cypress
neutral
cleaning agent
Prior art date
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JP60121678A
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English (en)
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JPS61279247A (ja
Inventor
Katsuichi Matsuo
Takao Momose
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NIPPON EFU DEI KK
Original Assignee
NIPPON EFU DEI KK
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Priority to JP60121678A priority Critical patent/JPS61279247A/ja
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  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒバ、ヒノキ等から採取されるヒバ
油等の植物精油を分離精製して得られる中性油を
含有する清拭剤に関し、詳しくは金属に対する腐
蝕性がみられない清拭剤に関する。
〔従来の技術〕
ヒバ、ヒノキ等は、香気が強く、光沢もあり、
また強靭であることから、建築材を始め広く利用
されている。しかし、長期間にわたつて新材と同
様の香気、艶を保持させるのは困難である。この
ため、従来は、ヒバ、ヒノキ材が建築材として利
用されている場合には、空拭きする、ヌカ袋でみ
がく等の手段によつていた。
一方、特公昭33−8518号公報には、ヒバ等の植
物精油中から精製されるヒノキチオールを医療用
に利用する技術が知られている。
かかるヒノキチオールを精製する方法として
は、例えば、薬学雑誌(64,181〜185。1944)に
は、ヒノキチオール含有植物精油を苛性ソーダの
如きアルカリと反応させ、アルカリ・ヒノキチオ
ラートの結晶として分離精製する方法が開示され
ている。
また前記特公昭33−8518号公報には、ヒノキチ
オール含有植物精油からアルカリ抽出により酸性
油を分離し、その酸性油から重炭酸ソーダで有機
酸を除去した後、その残油を一価金属の塩とし、
その溶液に二価若くは二価以上の金属塩を加えて
放置し、得られた沈殿物を温湯で洗浄し残つた金
属錯塩を石油エーテルで覆うてよく撹拌しなが
ら、過剰の稀塩酸を添加してヒノキチオールを石
油エーテル層へ移行させた後石油エーテルを追い
出し残留物を蒸留するか又は前記錯塩を苛性ソー
ダによりナトリウム塩を経てヒノキチオールを得
る方法が記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のビバ油中の精製成分の利
用態様を見ると、ヒバ油の酸性油中に含まれるヒ
ノキチオールに着目したものばかりである。この
ため、耐蝕性の無い金属の清拭剤に使用しようと
した場合には清拭剤としての効果がないばかりで
なく、その金属を腐食させる欠点がある。
また特開昭52−34934号公報にはヒノキ油、ヒ
バ油を柑橘系香料に混合使用すると、食品の香
気、味を損なうことなく、使用に際しほとんど無
臭でありながら、強い消臭力を発揮することが記
載されている。しかしここに用いられるヒノキ
油、ヒバ油もヒバ油等の酸性油中に含まれるヒノ
キチオールに着目したもので上記従来の技術と異
ならず上記と同様の欠点がある。
一方、特許第67732号明細書には、ヒバ油等の
中性成分の利用法として、木材防腐剤、ペイント
に対する展色料、化粧石鹸、化粧品の芳香料、及
び脱臭剤が挙げられている。
本発明者は、ヒバ油等に含まれる成分のうち上
記中性成分が上記以外の用途に利用可能な有効成
分を含んでいるのではないかとの着想の下に研究
を行い、当該中性成分から水分を除去すること
で、清拭剤として最適であることを見出し、本発
明を完成するに至つたものである。
即ち、本発明は耐蝕性の無い金属の清拭剤に使
用しても金属が腐食することなく、金具付き家具
等に広く用いることができる中性成分を含む清拭
剤を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明に係るヒバ油等の中
性成分を含有する清拭剤は、ヒノキチオールを含
有する植物の乾留液にアルカリ溶液を加えて水蒸
気蒸留して得られた中性油分から水分を分離させ
た精製中性油を含有すると共に前記水蒸気蒸留の
残油酸性油中に含まれるヒノキチオールを含有し
ないことを特徴とする。
以下、本発明について詳説する。
先ず、中性油と酸性油との分離精製について説
明する。
ヒバ、ヒノキ類植物の葉部、木質部、根部を粉
砕したもの、或は、ヒバ材、ヒノキ材等の伐採な
いし製材時に生じるオガクズを乾留して得られた
留液に、又はこれに加え、抽出残留油に、例えば
10%NaOH等のアルカリ溶液を加えて水蒸気蒸
留する。又はこれに加え、アルカリ溶液で酸性物
質を抽出した残留油を水蒸気蒸留する。これによ
つて得られた蒸留分は中性油分と水分とから成
り、酸性油分は蒸留残分中に含まれている。かか
る分離方法によれば、従来の方法に比較して極め
て簡単な方法で中性油と酸性油とに分離すること
が出来る。
得られた中性油分は、更に、例えば、冷凍庫に
入れ水分を凍結させることにより水分を分離させ
れば、精製中性油を得ることが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を説明する。
実施例 1 ヒバ材のオガクズを乾留して得られた粗精ヒバ
油1000gに10%NaOH溶液500mlを加えて混合
し、これに水蒸気を導入して蒸留液5000mlを取
り、これを冷凍庫に入れ、水分との凍結分離をく
りかえし、精製中性油分600gを得た。
なお、水蒸気蒸留残分(酸性油分)よりアルカ
リ層を分取し、これを石油エーテルで洗浄し、ア
ルカリ部分にHClを加えてPH4に調整、析出する
油分を石油エーテルで抽出し、これを更に、アル
ミナを充填したタワーに流し吸着させた後、同量
の石油エーテルを2回流して洗浄し、次いで、ア
ルコールを流して溶出させ、得られた溶出液を濃
縮し、mp50℃のヒノキチオール10gを得た。
(有効性実験) 上記によつて得られた精製中性油分について、
以下の有効性試験を行なつた。
上記で得られた精製中性油をアルコール、石油
エーテル、灯油等に0.1%〜10%の濃度に溶解し、
乾燥布に噴霧ないし塗布して利用する清拭剤を製
造した。
実験1―1 この清拭剤を付着させた布で木製の柱、家具等
を清拭した。
その結果、その表面は洗浄され艶出し効果が得
られた。
比較として、精製中性油に代え、上記で得たヒ
ノキチオールを用いて同様のテストをしたとこ
ろ、洗浄効果、艶出効果のいずれも劣つていた。
実験1―2 銅製枠を有する樹脂製除塵用フイルターに上記
清拭剤を含浸させて除塵テストをしたところ、6
ケ月経ても銅製枠にサビの発生は認められなかつ
た。上記銅製枠に代え鉄製枠を用いた場合も同様
であつて。
比較としてヒノキチオールを用いて同様にテス
トしたところ銅製枠、鉄製枠ともに1週間以内に
サビの現象が認められた。
[発明の効果] 本発明によれば、布やテイツシユに浸み込ま
せ、耐蝕性の無い金属に対し清拭剤等として使用
しても金属が腐食することなく、金具付き家具等
に対して広く用い得る清拭剤を提供できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ヒノキチオールを含有する植物の乾留液にア
    ルカリ溶液を加えて水蒸気蒸留して得られた中性
    油分から水分を分離させた精製中性油を含有する
    と共に前記水蒸気蒸留の残油酸性油中に含まれる
    ヒノキチオールを含有しないことを特徴とするヒ
    バ油等の中性成分を含有する清拭剤。
JP60121678A 1985-06-05 1985-06-05 ヒバ油等の中性成分を含有する清拭剤 Granted JPS61279247A (ja)

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JPS61279247A JPS61279247A (ja) 1986-12-10
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JPS5234934A (en) * 1975-09-09 1977-03-17 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Deodorant gels

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