JPH02262904A - チヤック及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ドリルやエンドミル等の回転切削工具を把持
するチャック及びその装造方法に関する。

〔従来の技術〕

チャック本体の先端部に形成されるチャンク筒は、その
内部にドリル等の工具のシャンク部を嵌入し、このチャ
ック筒の周囲を均一に変形させて前記シャンク部の周囲
から把持してチャック本体の芯と工具の芯とを一敗させ
る必要がある。このような機能を有するチャックは把持
力と共に芯合わせが確実に行なわれなければならない。

前記機能を有するチャンクとして例えば、実開昭６２−
４６５０７号公報、実開昭５６−７２６０９号公報等が
提案されている。

前者は、チャック筒のほぼ全長にわたって延びる実質的
に環状の空洞部をチャック筒と同心的に設けて、この空
洞部に油等の液体を密閉充填すると共に、チャック筒の
外周面を先細テーパ状に形成し、このチャック筒にニー
ドルローラーヘアリングを介し先細テーパー状内周面を
有する締付用回転筒を外嵌したものである。

また、後者は、チャック筒を厚肉にし、かつチャック筒
の先端からニードルローラーとの接触部を越えて、中空
の深穴を多数平行に穿設したものである。

前記のように、チャック筒を機械的に変形させて工具の
シャンク部を把持させるためにこのチャック筒には空洞
部や中空の深穴を穿設する必要があるのである。

ところで、チャックは、テーパーシャンク部とフランジ
部等で構成されたチャック本体と、これの先端に延びる
表面にテーパー面を有するチャック筒と、このチャック
筒を半径方向に変形させる回転筒から構成されている。

そしてチャック筒には空洞部や深穴を穿設する必要があ
るためにチャック本体とこのチャック筒とは別体に構成
され、両部材を溶接によって接続するか、あるいはネジ
やボルトを利用して両者を固定したもの、あるいは一体
加工したものがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記のようにチャック本体とチャンク筒とを別部材とし
、これらを溶接によって接合することは部材に局部的に
熱を与えることになるので、材料に歪みを生じさせ、精
度を低下させる恐れがある。従って、この方法は高精度
のチャックには使用することができない。

また、ネジやボルトを使用して組立てたものにおいては
、重荷重に対して、あるいは長期間の使用に際して偏芯
やガタを発生するという問題がある。更に、一体的に加
工したものはチャック筒の先端側より深穴を穿設し、そ
の後にこの深穴を埋める加工が必要である。

チャック筒に空洞や深穴を穿設し、これを別の部材によ
って閉止した構造は前記のように加工が煩雑である上に
、継ぎ目が外部より見えるために外観上も問題がある。

更に、２つの部材を組立てて構成したチャックは、一体
物からなるチャックに比較して強度的に弱いと言う問題
がある。

〔発明の目的〕

本発明は、前記従来の組立型のチャックの有する各種の
問題点を解消するために得られたものであって、その目
的とするところは、加工性に優れ、しかも機械的な強度
の高いチャックを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するための本発明は、チャック本体の先
端に形成された中空筒状のチャック筒内部に、チャック
筒の長手方向に沿って所定の間隔で、複数の断面円形の
有底の中空部をテーパー面を越えて形成したチャックと
、これを摩擦圧接により製造する方法を提供するもので
ある。

〔作　用〕

チャック本体と深穴加工されたチャック筒とは接合端面
を介して接合されて一体化されているのでチャック筒内
に有底の深穴が形成されているにも係わらず加工性に優
れ、継ぎ目がなく、外観も優れている。

〔実　施　例〕

次に図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図においてチャック１は、チャック本体２と、その
先端に形成されたチャック筒３と、このチャック筒３の
外周を締付ける締付回転筒１６等から構成されている。

そしてチャック本体２はテーパーシャンク部４とチャッ
ク把持用フランジ部５より構成されている。更にチャッ
ク本体２の前面にチャック筒３の後面が接合端面６を介
して摩擦圧接によって接続されている。

チャック筒３は、第２図及び第３図に示すように接合端
面６を後端に有するフランジ部８とテーパ一部９より構
成され、このテーパ一部９には複数本の深穴１０が設け
られ、この深入１０は前記接合端面６側より穿設され、
先端には壁１１（あるいは底）が形成されている。そし
てこのテーパ一部９の先端にはりテーナ１２固定用のス
ナップリング１３を嵌合するためのリング溝１４が形成
されている。

チャック筒９は、テーパ一部９に十分な把持力を与え、
更にモーメントが集中的に作用する腰部Ａ（第１図）を
十分に強化する必要がある。

そこでチャック筒９を肉厚としているが、肉厚とすると
工具を把持するための直径方向の変化が困難となる。そ
こでチャック９には深穴１０が円周方向に一定の間隔で
設けであるが、これの加工はチャック筒９の一端から他
端に向けてドリリングすることになる。本発明において
はフランジ部８の側面に形成された接合端面６側より深
穴１０をドリリングして先端側に壁１１を残すようにす
る。

そしてチャック本体２側にも接合端面６を形成するよう
に通常の機械加工を行う。

前記のように接合端面６を形成したチャック本体２とチ
ャック筒９の何れか一方を把持具に把持させ、そして他
方を駆動軸に設けた把持具に把持させて回転させながら
接合端面６同志を接触させ、相対運動を与えながら押圧
し、接合端面６付近に摩擦熱を発生させた状態で押圧し
て接合してチャック１を完成する。

摩擦圧接の際しては、使用する金属によって与える圧力
と回転数、回転する時間等を予め実験によって定め、こ
のデータに応じて行うことになる。

チャック筒３のテーパ一部９の表面にはりテーナ１２に
よって所定の位置にニードルローラーベアリング１５が
配置され、このニードルローラーベアリング１５を介し
て締付回転筒１６が設けられている。そしてチャック筒
３側に設けたスナップリング１３と締付回転筒１６側に
設けたスナップリング１７とによりリテーナ１２の抜出
が防止されている。

チャック１の使用に際しては、チャンク筒３の穴３ａの
中に回転切削工具のシャンク部を挿入し、締付回転筒１
６を回転させることによってニードルローラーベアリン
グ１５がテーパ一部９０表面を転勤（自転）しながら螺
旋状に移動（公転）し、それに伴って締付回転筒１６を
螺旋状に前進または後退させ、その結果チャック筒３に
より工具の締付け、あるいは解除を行うことができるの
である。

図示したようにチャック筒１６は比較的肉厚であるが、
第２図及び第３図に示すように多数の深穴１０が穿設さ
れているので、この深穴１０の部分が変形し易（なって
おり、腰部Ａの強度が比較的強いのにも係わらず全周方
向から容易に変形して切削工具を締付けることができる
。

前記のようにチャック本体２とチャック筒９とを接合端
面６において摩擦接合したチャック１は強力に接合され
ており、一体物として製作されたチャックと同様な強度
を有することが確認されている。

〔発明の効果〕

本発明に係るチャックは、チャック本体の先端に形成さ
れた中空筒状のチャック筒内部に、チャック筒の長手方
向に沿って所定の間隔で、複数の断面円形の有底の中空
部をテーパー面を越えて形成して構成している。

特に、チャック本体とチャック筒とは接合端面を対面さ
せ、両者の間に相対的な運動による摩擦圧接によって接
合して一体化しており、次の如き効果を奏することがで
きる。

（１）　　チャック筒側には円周方向の変形を容易にす
るために深穴が形成されているが、これはチャック本体
側より先端側に向けてドリリングすることにより簡単に
製作することができ、従来のチャンクのように深穴の一
方を閉止するような加工は必要としない。

（２）　　チャック筒とチャック本体とは接合端面を介
して摩擦圧接によって接合されているのでこの接合加工
は極めて簡単である。

そして−見して継ぎ目がないような状態で組立てられる
ので、外観が良好である。また、接合部分は均一に接合
されており、恰も両部材が一体として製作されたように
強力に接合されており、接合部の信頼性が高い。

（３）　　チャック筒とチャック本体とが異種の金属で
構成されている場合でも簡単に圧接することができるの
で、例えばチャック本体側を安価な材料とすることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すものであって、第１図はチャ
ックを一部切開して示す正面図、第２図はチャック筒を
一部切開して示す正面図、第３図は第２図における■−
■断面図である。 １・・・チャック ３・・・チャック筒 ５・・・フランジ部 ８・・・フランジ部 １０・・・深穴 １２・・・リテーナ １４・・・リング溝 ベアリング ２・・・チャック本体 ４・・・テーパーシャンク部 ６・・・接合端面 ９・・・テーパ一部 １１・・・壁 １３・・・スナップリング １５・・・ニードルローラー １６・・・回転締付筒。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、チャック本体の先端に形成された中空筒状のチャッ
   ク筒内部に、チャック筒の長手方向に沿って所定の間隔
   で、複数の断面円形の有底の中空部をテーパー面を越え
   て形成したチャック。 ２、チャック本体とチャック筒とを分離して形成し、前
   記チャック筒内部に、その接合端面から先端側に沿って
   複数の有底中空部を所定の間隔を隔てて穿設し、前記有
   底中空部の開口側のチャック筒接合端面と、チャック本
   体の接合端面とを摩擦接着により一体的に接合してなる
   チャックの製造方法。