JPH02260353A - X線管の陰極の組立方法 - Google Patents

X線管の陰極の組立方法

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JPH02260353A
JPH02260353A JP8075789A JP8075789A JPH02260353A JP H02260353 A JPH02260353 A JP H02260353A JP 8075789 A JP8075789 A JP 8075789A JP 8075789 A JP8075789 A JP 8075789A JP H02260353 A JPH02260353 A JP H02260353A
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cup
pair
terminal
sleeve
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JP8075789A
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Yorio Hosokawa
細川 倚男
Kazuhiro Okuyama
奥山 一裕
Akihiko Nagayama
永山 昭彦
Koji Masuda
増田 幸二
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Toshiba Development and Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、X線管の陰極の組立方法に関するものである
(従来の技術) X線管は、その構造上から固定陽極X線管と回転陽極X
線管とに大別できるが、そのいずれにおいても、陰極の
構造は同じで、たとえば、第6図に示す固定陽極X線管
の陰極1のように、熱電子を放出するフィラメント2と
、静電界により電子ビームを集束するカップ3等で構成
されている。
また、X線の発生源は幾何学的には点であることが望ま
しいので、熱電子もできるだけ陽極4上のターゲット5
の微小面積に集中して衝突させなければならない。
このため、一般的には、フィラメント2にタングステン
直熱コイルを用い、フィラメント電流で電子流を制御す
るとともに、フィラメント2とカップ3の相対位置を調
整して、電子ビームをターゲット5上に集束させ、焦点
6を結ばせるようにしている。
第7図はX線管の電子軌道のシュミレーション図である
この図でフィラメント2はコイル断面方向を、ターゲッ
ト5上の焦点6は幅方向をそれぞれ示し、フィラメント
2とカップ3の相対位置が焦点6の寸法に大きく影響す
ることになる。
このため、従来から陰極1の組立では、カップ3の上面
からフィラメント2の上端までの寸法(以下FD寸法と
呼ぶ)を厳しく管理して組立てていた。
第8図は従来の組立方法で組立てた陰極1の構造を示し
、第9図はその部品の構成を示し、第10図は従来の組
立方法のフローを示すものである。
これらの図で従来の組立方法を説明する。
まず、タイトかしめ工程において、セラミック製の円盤
状のタイト11の一対の通孔12にそれぞれ金属製の円
筒状のスリーブ13を挿通し、この−対のスリーブ13
の端部を漏斗状に拡径し、この端部の漏斗状の拡径部1
4とあらかじめ中間部に形成しておいたフランジ状の拡
径部15とによって、対のスリーブ13をタイト11に
固定する。
つぎに、カップかしめ工程において、タイト11を金属
製の有底円筒状のカップ16の内側に嵌合し、カップ1
6の端部をタイト11の外面にかしめて、タイト11に
カップ16を固定し、タイト11、スリーブ13及びカ
ップ16から成るカップ組立体17を作る。
なお、このカップかしめ工程において、タイト11の一
対の通孔12が並んだ方向とカップ16の長円形の開口
部18の長さ方向を一致させておく。
また、これとは別に、フィラメント組立工程(フィラメ
ント溶接工程)において、タングステン等から成るコイ
ル状のフィラメント21の両端の平行状の脚部22を一
対の金属製の円柱状のターミナル23の一端部のスリッ
ト24の中心に目見当で入れ、ターミナル23のスリッ
ト24部分を抵抗溶接機の電極で挟持し、スリット24
部分をフィラメント21の脚部22に対して潰すととも
に、スリット24部分を脚部22に溶接し、フィラメン
ト組立体25を作る。
この後、フラッシング工程において、ターミナル23に
電極を接続し、フィラメント21に通電して発熱させ、
抵抗溶接の際にフィラメント21に発生した内部応力を
除去する。
そして、仮FD出し工程において、カップ組立体17の
カップ16の開口部18からフィラメント組立体25の
ターミナル23を入れて、カップ組立体17のスリーブ
13に挿通し、これらを第11図に示すような仮FD出
し治具28に装着し、カップ16の表面を仮FD出し治
具28の基準面29に当接するとともに、この基準面2
9からFD寸法に合わせて突設した突起30にフィラメ
ント21を乗せて、位置決めを行い、ニッパ等でスリー
ブ13を部分的に潰してターミナル23をスリーブ13
に仮固定する。
つぎに、本FD出し工程において、第12図に示すよう
に、FD寸法の公差の上限寸法に合わせた突起33と下
限寸法に合わせた突起34を基準面35に突設したFD
ゲージ36、電池37、ランプ38及びクリップ39で
構成されたFDチエッカ40を用いて、FD寸法の確認
を行ないながら、FD寸法を合わせる。
すなわち、図示のように、FDゲージ36の基準面35
をカップ16の表面に当接し、上限寸法に合わせた突起
33をフィラメント21に対向させたとき、ランプ38
が点灯し、同様に、下限寸法に合わせた突起34をフィ
ラメント21に対向させたとき、ランプ38が点灯しな
い場合、FD寸法が公差内に入っていることになる。
しかしながら、第11図で説明した仮FD出し工程で、
FD寸法を満足するようにターミナル23をスリーブ1
3に仮固定するすることが難しく、とくに、この例の陰
極1の場合、FD寸法の公差が±10μmであり、作業
者は、ニッパ等を用いてターミナル23を引出したり、
押込んだりして、フィラメントz1の位置を調整し、再
び、FDチエッカ40をセットしてFD寸法の確認を行
なう。
この本FD出し作業は、経験3年程度の熟練作業者で1
〜2分、新人作業者の場合、1時間かかっても出来ない
ような勘と技能を要するものであり、X線管の製造に時
間がかかつてしまう最大の要因となっている。
そして、この本FD出し工程の後、溶接工程において、
ターミナル23をスリーブ13に抵抗溶接によって固定
するが、このときの加圧及び加熱により、せっかく調整
したFD寸法が狂ったり、スリーブ13内でターミナル
23が傾いて、フィラメント21がカップ16の開口部
18の中央部からずれて偏ったりすることがある。
このため、溶接工程の後、検査工程において、FDチエ
ッカ40によるFD寸法の確認を行なったり、フィラメ
ント21の偏りを検査し、不良品に対しては、FD寸法
の再調整やフィラメント21の修正を行なう必要があっ
た。
(発明が解決しようとする課題) 上述したX線管の陰極1の組立において、FD寸法をた
とえば±10μm程度の微少な公差内に調整する作業は
、作業者がニッパ等を用いて熟練と勘によって行なって
おり、その調整結果の確認も、FDチエッカ40のラン
プ38の点滅だけで、どれだけ動かしたのかという調整
量が作業者にわからないため、動かし過ぎや、動かし足
りないといった作業ミスが発生し、調整とその結果の確
認の繰返し作業が必要となり、組立に要する時間がばら
ついたり、熟練した作業者でないと調整ができないとい
う問題があった。
また、ターミナル23とスリーブ13を抵抗溶接によっ
て固定する際に、せっかく調整したFD寸法が狂ったり
するため、検査や再調整の必要もあった。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、FD寸
法のずれ量を目視で判断できるようにして、FD寸法の
調整を容易かつ確実に行なえるようにし、繰返しの調整
作業を不要にすることを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、両端に平行状の脚部を有するフィラメントと
、このフィラメントの一対の脚部を端部に支持する一対
のターミナルと、この一対のターミナルを挿通して溶接
する一対のスリーブと、この一対のスリーブを固定する
タイトと、このタイトに固定され上記フィラメントに対
する開口部を有するカップとを具備するX線管の陰極の
組立方法に関するものであって、フィラメントの一対の
脚部を一対のターミナルの端部に支持するフィラメント
組立工程と、一対のスリーブをタイトに固定するととも
に、このタイトにカップを固定するカップ組立工程と、
上記フィラメント組立工程を経た一対のターミナルを上
記カップ組立工程を経た一対のスリーブに挿通し、カッ
プの表面からカップの開口部内のフィラメントまでの寸
法(以下FD寸法と呼ぶ)をほぼ必要な寸法にするとと
もに、スリーブに対して輪方向に摺動できるようにター
ミナルをスリーブに仮固定する仮FD出し工程と、光学
系の深度測定器及びレーザ溶接機を用い、FD寸法を満
足する位置に光学系の焦点を合わせ、ターミナルをスリ
ーブに対して摺動して、フィラメントを光学系の焦点位
置に合わせ、ターミナルをスリーブにレーザ溶接する本
FD出し工程とを有することを特徴とするものである。
(作用) 本発明のX線管の陰極の組立方法は、本FD出し工程に
おいて、フィラメントに当たった焦点の画像を目視する
ことができるので、画像の鮮明さ及び明るさの程度によ
ってFD寸法のずれ量を目視で判断することができる。
また、FD寸法を満足する位置に合わせた光学系の焦点
にフィラメントが一致すると、焦点の画像が最も明るく
鮮明になるので、FD寸法の調整を容易かつ確実に行な
うことができる。さらにターミナルとスリーブを加圧を
ともなわないレーザ溶接によって瞬時に固定するので、
調整したFD寸法が狂うことがない。そして、仮FD出
し工程において、FD寸法にほぼなっているので、本F
D出し工程における調整量が少なく、フィラメントを容
易に焦点位置に合わせることができる。
(実施例) 本発明のX線管の陰極の組立方法の一実施例を第1図な
いし第5図を参照して説明する。
第2図はフィラメント組立工程で使用する装置の説明図
である。
51は一対のターミナル23を所定の間隔で所定の位置
に位置決めする一対のV溝52を設けた一方のターミナ
ル押え、53はこのターミナル押え51に対して水平に
スライドして一対のターミナル23を上記一対のV溝5
2に押えて固定する他方のターミナル押えである。なお
、一対のターミナル23はそのスリット24が一直線の
状態に位置決め固定される。
54と55は、上記一対のターミナル押え51.53に
よって一対のターミナル23を位置決め固定した後、タ
ーミナル23の上方に両側から水平にスライドしてター
ミナル23の中心軸上で突合わされ、この状態で、一対
の漏斗状のガイド孔56を所定の間隔で所定の位置に形
成するフィラメントガイドで、ガイド孔56にフィラメ
ント21の脚部22を挿通すると、フィラメント21が
位置決めされ、フィラメント21の脚部22がターミナ
ル23のスリット24の中心に入るようになっている。
57と58は、上記一対のフィラメントガイド54゜5
5によってフィラメント21を位置決めした後、−対の
ターミナル23のスリット24部分の中心に向かつてに
両側から対称的に同一速度でスライドするとともに、タ
ーミナル23のスリット24部分を両側から同一の圧力
で加圧し、ターミナル23のスリット24部分をフィラ
メント21の脚部22に潰して抵抗溶接する電極である
このような装置により、フィラメント組立工程では、第
3図に示すように、ターミナル23の中心軸にフィラメ
ント21の脚部22が一致したフィラメント組立体25
を作ることができる。
第4図は仮FD出し工程で使用する装置の説明図である
17は従来と同様のタイトかしめ工程及びカップかしめ
工程から成るカップ組立工程を経て組立てられたタイト
11、スリーブ13及びカップ16から成るカップ組立
体である。
28は第11図で説明した従来と同様の仮FD出し治具
である。
61と62は、仮FD出し治具28に装着したカップ組
立体17のスリーブ13の中心に向かつてに両側から対
称的に同一速度でスライドするとともに、スリーブ13
を両側から同一の圧力で加圧し、その先端の半円形状の
凹部63によって、スリーブ13を押し潰すプレスヘッ
ドである。
このような装置により、仮FD出し工程では、カップ組
立体17のカップ16の開口部18からフィラメント組
立体25の一対のターミナル23を入れて、この一対の
ターミナル23をカップ組立体17の一対のスリーブ1
3に挿通し、これらを仮FD出し治具28に装着し、カ
ップ16の表面を仮FD出し治具28の基準面29に当
接するとともに、この基準面29からFD寸法に合わせ
て突設した突起30にフィラメント21を乗せて、位置
決めを行い、この状態で、図示しない駆動装置により上
記一対のプレスヘッド61.62でスリーブ13を両側
から均一に押し潰すことにより、第5図に示すように、
スリーブ13とターミナル23を所定の長さ及び所定の
幅を有する広い範囲で密着して、ターミナル23をスリ
ーブ13の中心位置に位置決めし、一対のターミナル2
3を一対のスリーブ13に位置決めして仮FD組立品6
3を作る。
なお、この仮FD組立品63の状態では、スリーブ13
の中心にターミナル23が位置し、しかも、先のフィラ
メント組立工程において、ターミナル23の中心にフィ
ラメント21の脚部22が位置しているので、フィラメ
ント21がカップ16の開口部18内で引伸ばされたり
縮められて撓んだりすることがなく、フィラメント21
がカップ16の開口部18の中央に位置決めされる。
また、この仮FD出し工程において、スリーブ13とタ
ーミナル23が広い範囲で密着するため、スリーブ13
内でターミナル23が傾く心配がなく、フィラメント2
1がカップ16の開口部!8の中央に位置決めされる。
そして、この仮FD出し工程におけるプレスヘッド61
.62の加圧力はたとえば数百g程度で、っぎの本FD
出し工程において、スリーブ13に対してターミナル2
3を輪方向に摺動することができるようになっている。
第1図は本FD出し工程で使用する装置の説明図で、光
学系の深度測定器71と、ターミナル上下機構72と、
レーザ溶接機73とで構成されている。
深度測定器71は、光源76からの光線を、7% −フ
ミラー77で反射させ、接眼レンズ78で平行光線とし
、上下方向に移動可能な対物レンズ7gによって集光し
て仮FD組立品63のカップ16の上面やフィラメント
21に焦点を結ばせ、そして、この光路を逆進する焦点
の画像を、対物レンズ79及び接眼レンズ78からハー
フミラ−77を通過させて、テレビカメラ80で撮影し
、テレビモニタ81に映すように構成されている。
なお、対物レンズ79の移動量はデジタル表示器82に
表示されるようになっている。
また、上記ターミナル上下機構72は、仮FD組立品6
3の一対のターミナル23をチャックする一対のチャッ
ク機構85を図示しないマイクロメータで上下するよう
に構成されている。
そして、上記レーザ溶接機73は、レーザ発振器88で
発生したレーザ光をハーフミラ−89と全反射ミラー9
0を有する分岐器91で2分割し、この2分割したレー
ザ光をスリーブ13の両側方に相対して設置した照射器
92.93によって仮FD組立品63のスリーブ13の
端部に焦点を合わせて絞り込み、スリーブ13とターミ
ナル23を溶接するように構成されている。
そうして、このような装置により、本FD出し工程では
、まず、図示しないカップ押付は機構により、仮FD組
立品63のカップ16の上面を基準面96に密着させ、
一対のターミナル23をターミナル上下機構72の一対
のチャック機構85によってチャックする。
つぎに、深度測定器71において、光源76からの光線
の焦点が仮FD組立品63のカップ16の上面に結ぶよ
うに、対物レンズ79を移動し、この対物レンズ79の
位置を基準位置とし、この基準位置からFD寸法(この
実施例では2.24mm)だけ対物レンズ79を移動さ
せるとともに、光源76からの光線の光軸をカップ16
の開口部18の中央に位置させ、開口部18の中央のF
D寸法位置に焦点を結ばせる。
なお、このときの移動量つまりFD寸法を図示しない変
換機構によりデジタル表示器82に表示させる。
つぎに、ターミナル上下機構72において、図示しない
マイクロメータを操作し、一対のチャック機構85を介
して、ターミナル23をスリーブ13内で上下に摺動さ
せることによって、フィラメント21の上端を新たに設
定された焦点位置(FD寸法位置)に合わせる。
このとき、フィラメント21の上端に当たった光源76
からの光は、フィラメント21の円弧形状の最上端で強
く反射するため、テレビモニタ81に映る焦点の画像の
鮮明さ及び明るさの程度によって焦点位置(FD寸法位
置)とフィラメント21の上端位置のずれ量を目視で判
断することができ、両者が一致すると、焦点の画像が最
も明るく鮮明になるので、テレビモニタ81でフィラメ
ント21の上端が焦点位1i1(FD寸法位置)に合っ
たことを容易に確認することができ、FD寸法の調整を
容易かつ確実に行なうことができる。
そして、この状態で、レーザ溶接機73において、レー
ザ発振器88からのレーザ光を、分岐器91及び一対の
照射器92.93を介して、両側方からスリーブ13の
端部に照射し、スリーブ13とターミナル23を溶接す
る。
そして、一対のスリーブ13とターミナル23の溶接が
終わったら、チャック機構85を解除し、さらに、カッ
プ押付は機構を解除し、完成した陰極1を取出す。
このように、本FD出し工程では、FD寸法の公差の±
10μmを、光学系の焦点位置としてデジタル表示器8
2に表示して設定することができ、しかも、テレビモニ
タ81によってFD寸法の合わせ込みが確認することが
できるため、新人の作業者が作業を行なっても、従来の
方法で熟練した作業者が作業を行った場合よりも、作業
が短時間で済み、品質管理も容易となり、そして、調整
が完了したらそのまま直ちにレーザ溶接を行うので、ハ
ンドリングや加工変形によるFD寸法の狂いを防止する
ことができる。
また、レーザ溶接を行う際には、先のFD出し工程にお
けるスリーブ13とターミナル23の密着性が高いため
、溶接性が向上し、しかも、瞬時に固着するため、加工
変形もない。
さらに、テレビモニタ81によってフィラメント21の
画像を観察することができるため、従来の後工程での検
査工程を省略することもできる。
そうして、陰極1の組立の工程全体について、フィラメ
ント21の加工変形が無いため、フィラメント21の修
正作業が不要となり、また、作業工数を大幅に改善でき
、そして、修正作業が無いため、経時変化が少なく、製
品の信頼性が向上する。
なお、この実施例では、固定陽極X線管の陰極1につい
て説明したが、回転陽極X線管の陰極にも同様に適用す
ることができる。
〔発明の効果〕
上述したように、本発明によれば、本FD出し工程にお
いて、フィラメントに当たった焦点の画像を目視するこ
とができるので、画像の鮮明さ及び明るさの程度によっ
てFD寸法のずれ量を目視で判断することができる。ま
た、FD寸法を満足する位置に合わせた光学系の焦点に
フィラメントが一致すると、焦点の画像が最も明る(鮮
明になるので、FD寸法の調整を容易かつ確実に行なう
ことができる。さらにターミナルとスリーブを加圧をと
もなわないレーザ溶接によって瞬時に固定するので、調
整したFD寸法が狂うことがない。
そして、仮FD出し工程において、FD寸法にほぼなっ
ているので、本FD出し工程における調整量が少なく、
フィラメントを容易に焦点位置に合わせることができる
。したがって、従来は熟練者に限られていた作業を新人
の作業者によっても短時間で行なうことができ、作業時
間が大幅に減少し、生産性が向上するとともに、作業時
間のばらつきも無くなるので、生産管理も容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明のX線管の陰極の組立方法
の一実施例を示し、第1図は本FD出し工程で使用する
装置の説明図、第2図はフィラメント組立工程で使用す
る装置の説明図で、(^)は一部を断面にした正面図、
(B)はその一部の平面図、第3図はフィラメント組立
体の側面図、第4図は仮FD出し工程で使用する装置の
説明図で、(A)は一部を断面にした正面図、(B)は
その一部の平面図、第5図は仮FD組立品で、(^)は
縦断面図、(B)はその一部の平面図であり、第6図は
X線管の断面図、第7図はその電子軌道のシュミレーシ
ョン図、第8図は陰極の断面図、第9図はその部品の構
成図、第10図は陰極の従来の組立方法の説明図、第1
1図は従来の仮FD出し工程の説明図、第12図は従来
の本FD出し工程の説明図である。 1・・陰極、11・・タイト、13・・スリーブ、16
・・カップ、18・・開口部、21・・フィラメント、
22・・脚部、23・・ターミナル、71・・深度測定
器、73・・レーザ溶接機。 事没l 茅j1 案R濃

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)両端に平行状の脚部を有するフィラメントと、こ
    のフィラメントの一対の脚部を端部に支持する一対のタ
    ーミナルと、この一対のターミナルを挿通して溶接する
    一対のスリーブと、この一対のスリーブを固定するタイ
    トと、このタイトに固定され上記フィラメントに対する
    開口部を有するカップとを具備するX線管の陰極の組立
    方法において、 フィラメントの一対の脚部を一対のターミナルの端部に
    支持するフィラメント組立工程と、一対のスリーブをタ
    イトに固定するとともに、このタイトにカップを固定す
    るカップ組立工程と、上記フィラメント組立工程を経た
    一対のターミナルを上記カップ組立工程を経た一対のス
    リーブに挿通し、カップの表面からカップの開口部内の
    フィラメントまでの寸法(以下FD寸法と呼ぶ)をほぼ
    必要な寸法にするとともに、スリーブに対して輪方向に
    摺動できるようにターミナルをスリーブに仮固定する仮
    FD出し工程と、 光学系の深度測定器及びレーザ溶接機を用い、FD寸法
    を満足する位置に光学系の焦点を合わせ、ターミナルを
    スリーブに対して摺動して、フィラメントを光学系の焦
    点位置に合わせ、ターミナルをスリーブにレーザ溶接す
    る本FD出し工程とを有する ことを特徴とするX線管の陰極の組立方法。
JP8075789A 1989-03-30 1989-03-30 X線管の陰極の組立方法 Pending JPH02260353A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5498185A (en) * 1994-09-26 1996-03-12 General Electric Company Methods of making an improved X-ray tube cathode cup assembly
US5515413A (en) * 1994-09-26 1996-05-07 General Electric Company X-ray tube cathode cup assembly
JP2005510030A (ja) * 2001-11-20 2005-04-14 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 焦点偏向のためのx線陰極カップ構造
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