JPH02251228A - 赤外レーザ光による同位体分離用反応器 - Google Patents

赤外レーザ光による同位体分離用反応器

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JPH02251228A
JPH02251228A JP7024689A JP7024689A JPH02251228A JP H02251228 A JPH02251228 A JP H02251228A JP 7024689 A JP7024689 A JP 7024689A JP 7024689 A JP7024689 A JP 7024689A JP H02251228 A JPH02251228 A JP H02251228A
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JP
Japan
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laser
reactor
infrared
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wavelength
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Application number
JP7024689A
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English (en)
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Naoya Hamada
直也 浜田
Osami Ichiko
市古 修身
Takashi Otsubo
孝至 大坪
Yuji Fujioka
裕二 藤岡
Takumi Kono
巧 河野
Koichi Chiba
光一 千葉
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、赤外レーザ光を利用して同位体分離・濃縮を
行う反応器に係わり、特にレーザ光を導入する窓部材の
設置方法を特定することで、レーザパワーを減衰させる
ことなく有効に反応に寄与させる反応器に関する。
〔従来の技術〕
近年のレーザ技術における大出力化、発振波長の多用化
はレーザを光化学反応に利用しようという研究を促進さ
せてきた。レーザの光化学反応への応用の最も適当な例
は、水素からウランに至る種々の元素の同位体分離・濃
縮技術であり、これは原料物質の光吸収特性の同位体シ
フトを利用し、所望の同位体元素を含む物質のみの化学
反応を促進させることによる。−従来このようなレーザ
光による同位体分離・濃縮反応系は種々の方法及び装置
が提室されている。たとえば特開昭60−132629
号公報の第1図に開示されているものは、パルス炭酸ガ
スレーザ光を長焦点レンズで集光し、反応器端面に入射
角O0で設置された窓部材を介してレーザ光を反応器内
に導入するものである。
このような反応器においては、窓部材においてKCl、
NaC1等では10%弱程度の一定割合のレーザパワー
が反射され、反応器内で利用されるパワーの損失になる
のみならず、その反射光がレーザ発振器側にもどり、発
振器内外の部品の損傷が発生するおそれがあった。
従来これに対応するため、窓部材両面に減反射(Ant
i−Reflection)コーティングを施す方法が
あるが、レンズによりレーザビーム径が小さくなってい
ることがらレーザ光のエネルギ密度が高い場合、コーテ
ィング部での若干の吸収によりコーティング及び窓部材
の)■傷が発生したり、更に反応器内にハロゲン等の反
応性の高い物質が入っている場合、光化学反応によりコ
ーティング自体が損傷を受けるという問題点があった。
また他の例は、特開昭59−123517号公報の第3
図に開示されているもので、反応器の窓部材と長焦点レ
ンズとを同一のものにする方式である。この場合におい
てもレンズ表面での反射を防ぐためには減反射コーティ
ングを施すことが考えられ、大気側ではレーザ光のエネ
ルギ密度もそれ程高くなく可能であるが、反応器内部側
では前記と同様な問題点がある。
別の例として、Applied 0pLics、23(
1)、P2(3−29,1984中(7)Fig、1に
反応器の窓部材を傾斜させて設置する方式が開示されて
いるが、傾斜の方向及びその角度は特に規定されておら
ず、窓部材表面でのレーザ光のエネルギ密度を低減させ
ることを目的としていると推定される。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、赤外レーザ光による同位体分離・濃縮工程の
中で最も高い価格を占めるレーザ光のパワーを途中で損
失することな(、反応物質に安定に供給することができ
る長寿命な反応器を提供することで、廉価な工程を実現
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、回折格子が組み込まれたレーザ発振器から取
り出された単一直線偏光している赤外レーザ光をその波
長に対して吸収の少ない平面部材からなる窓を介して反
応器内に導入し、原料物質の赤外吸収特性の同位体シフ
トを用いて所望の物質の同位体分離・濃縮を行うための
反応器において、窓部材を直線偏光面に垂直な軸のまわ
りに傾斜させ、その角度θを、n=tanα(n:レー
ザ光の波長における窓部材の屈折率)、α−5゜≦θ≦
α+5″と設定することで、窓部材表面でのエネルギ密
度を低下させ該部材の損傷確率を低下させ、且つ窓部材
においてレーザパワーを損失することなく反応物質に供
給できる構成とするものである。
〔作用〕
以下に本発明の詳細な説明する。炭酸ガスレーザのよう
にレーザ遷移が多数存在するレーザにおいては共振器内
に回折格子を組み込むことにより、その発振波長を同調
することができる0回折格子の回折効率(反射率)は直
線偏光面に依存し、−般に格子縞と垂直な方向の直線偏
光成分の反射率の方が高い。その結果出力されるレーザ
光はほぼ完全な単一直線偏光となっている。
第2図は、このような直線偏光が窓部材2に入射した際
、レーザパワーが透過・反射する現象を説明する模式図
である9図中ではレーザ発振器1内の左側に組み込まれ
ている回折格子の格子縞(図示しない)が紙面に垂直な
方向に切られている例を示しており、以下同図に示され
た方向の直線偏光を11、紙面に垂直な直線偏光を土で
表す。
一般にある特定の波長に対する屈折率n8の媒質に屈折
率n、の媒質から直線偏光した光が入射する場合、その
界面でのパワー反射率rは入射角と偏光方向に依存して
変化し、以下の表穴で表示される。
r上 = (n+cO3θl  −113003θ宜)
”/(n、cosθ1+ngCO3θt)8 ’II  ” (nzcosθ1 −nlcO3θg)
 ”/(ntcosθ1+nu:O3θ=)2 但し、θ1、θt:領域1.2での人出射角尚、スネル
の法則より n2sinθ2 =  n2sinθ2一
般の窓部材の如く界面が2面ある場合、部材2中でのレ
ーザパワーの吸収を無視すると、レーザパワー反射率(
R)  ・透過率(T)は両界面での多重反射の影響を
受けて、以下の表穴で表される。
RJL = 2rl / (1+rl )、 1711
 ””2rll /(14r11 )Tl = (1−
r上)/(1+r工)、Tll  = (1−rll 
 )/(1+rll  )上記で表されたレーザパワー
の透過率特性の一例として、炭酸ガスレーザの最も強い
発振ラインである波長10.6μmのレーザ光がNaC
1部材(n=1.52)に入射した場合の計算結果を第
3図に示す0図で表されている如(、!1偏光に対して
はパワー透過率が100%となるブリュースター角αが
存在し、この角はn=tanαで表現される。これに基
づき、CO□レーザの発振波長帯の窓材としてよく使わ
れているNaC1,KCI。
Zn5e等の材料について、前記理論計算と実測値との
対比を行い鋭意検討した結果、レーザービームの窓材へ
の入射角θをα−5°≦θ≦α+50の範囲で設定すれ
ば、97%以上のレーザパワーの伝送効率が得られるこ
とが判明した。したがって、反応器への窓部材2の設定
を上記の範囲内で行えば、窓部材2に減反射コーティン
グをほどこすことなく、すなわちコーティングに起因す
る損傷を来すことなく、レーザパワーの損失を抑えて反
応器内に導入できることがわかる。また第3図の例にお
いてはα−56,7’であり、窓部材表面でのレーザビ
ームの面積はl / c o sα=1.82の倍率で
大きくなる。その結果レーザビームを長焦点レンズによ
り絞り始めた後、窓部材2に入射させる場合にも、その
エネルギ密度を低く保っておくことができるので、高い
エネルギ密度に起因する窓部材2の損傷の危険性も軽減
することができる。
第2図に示された例においては、窓部材2は図中右上り
に設置されるものを示したが、前記θ値の範囲においL
右下りに設置してもよい。またレーザ光源は炭酸ガスレ
ーザの例を示したが、赤外領域において多波長発振可能
なレーザ(CO1NH3、等)で、回折格子が共振器内
に組込まれ波長選°択ができる構成となっていればよい
、更に窓部材は遠赤外領域で吸収の少ない材料であれば
よ<、NaC1、KCl5KBr等の11−■。
(アルカリ−ハロゲン)族化合物、BaF、等のIIa
−■、族化合物(アルカリ土類−ハロゲン)族化合物、
Zn5e、ZnS、CdTe等の■。
■、族化合物、GaAs等のIII b  V b族化
合物、Ge等の■、族単結晶のいずれかであればよい。
〔実施例〕
第1図に本発明に係わる赤外レーザ光による同位体分離
用反応器の一実施例を示す0図においてレーザ発振器1
は回折格子を組込んだパルスTEACotレーザであり
、11方向に単一直線偏光しているレーザ光(パルス幅
:約100 n5ec、レーザ出カニ約8J)を出力す
る。レーザビームは両面に減反射コーティングがほどこ
された長焦点の集光レンズ3(NaCI、r=2m)で
集光が始められ、入射端側のZn5e窓部材2(n=2
.40)より反応器4に入射する。反応器4はガラス製
で長さ2.7mであり、反応物質により吸収されなかっ
たレーザパワーは出射端側の窓部材2より取り出される
。第1図の構成において、レーザ発振器出力に対する反
応器入射端側の窓部材20透過パワーの比を各種の入射
角および偏光特性で測定した結果を前記の理論計算値と
共に第4図に示す。第4図の条件ではα=67・であり
、従来の如くθ−0″で11偏光を入射させた場合はレ
ーデパワーの伝送効率は73%に過ぎないのに対し、1
1偏光をθ=62@で入射させた場合レーザパワーの伝
送効率が98%となり、原料物質へのレーザパワーの供
給効率は約34%も改善された。したがって、直線偏光
面に垂直な軸のまわりに窓部材2を傾斜させ、その角度
θをn=tanα(n:レーザ光の波長における窓部材
2の屈折率)、α−5°≦θ≦α+58とすることで、
レーザ出力の98%以上を有効に反応器内に導入するこ
とができた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の反応器を用いれば、赤外
レーザ光による同位体分離・濃縮工程の中で最も高い価
格を占めるレーザ光のパワーを途中で損失することなく
、反応物質に供給することができ、かつ反応器の窓部材
の長寿命化が確立されるので、低コストの工程を実現で
きる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による赤外レーザ光による同位体分離用
反応器の一実施例を示す構成図、第2図は本発明の詳細
な説明するための模式図、第3図はNaC1窓部材に波
長10.6μmのレーザ光が入射した際のパワー透過率
の理論計算結果を示すグラフ、第4図は第1図に示され
た実施例に対するレーザパワーの反応物質への伝送効率
を各種の入射角、偏゛光特性に対して測定した結果を計
算値とあわせて示したグラフを表す。 ■・・・レーザ発振器、 2・・・窓部材、 3・・・集光レンズ、 4・・・反応器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)単一直線偏光している赤外レーザ光を、その波長
    に対して吸収の少ない平面部材からなる窓を介して反応
    器内に導入し、原料物質の赤外吸収特性の同位体シフト
    を用いて所望の元素の同位体分離・濃縮を行うための反
    応器において、窓部材を直線偏光面に垂直な軸のまわり
    に傾斜させ、その角度θを n=tanα (n:レーザ光の波長における窓部材の屈折率)α−5
    °≦θ≦α+5° とすることを特徴とする赤外レーザ光による同位体分離
    用反応器。
  2. (2)レーザ光が赤外領域において多波長の発振可能な
    レーザから得られたものであり、その波長同調がレーザ
    共振器内に組み込まれた回折格子によって行われる請求
    項1記載の赤外レーザ光による同位体分離用反応器。
  3. (3)窓部材が、 I _a−VII_b(アルカリ−ハロゲ
    ン)族化合物、II_a−VII_b(アルカリ土類−ハロ
    ゲン)族化合物、II_b−VI_b族化合物、III_b−
    V_b族化合物、IV_b族単結晶の何れかからなる請求
    項1又は2記載の赤外レーザ光による同位体分離用反応
    器。
JP7024689A 1989-03-22 1989-03-22 赤外レーザ光による同位体分離用反応器 Pending JPH02251228A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181763A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Japan Atomic Energy Agency 分子回転周期差を利用した同位体の分離方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007181763A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Japan Atomic Energy Agency 分子回転周期差を利用した同位体の分離方法

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