JPH02250923A - 希土類元素―遷移元素―b系磁石の製造方法 - Google Patents

希土類元素―遷移元素―b系磁石の製造方法

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JPH02250923A
JPH02250923A JP7228189A JP7228189A JPH02250923A JP H02250923 A JPH02250923 A JP H02250923A JP 7228189 A JP7228189 A JP 7228189A JP 7228189 A JP7228189 A JP 7228189A JP H02250923 A JPH02250923 A JP H02250923A
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JP
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alloy
lubricant
capsule
rare earth
rolling
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JP7228189A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Itayama
板山 克広
Tsukasa Yuri
司 由利
Tsuguaki Oki
大木 継秋
Yoichi Takahashi
洋一 高橋
Chisato Yoshida
千里 吉田
Akifumi Kanbe
神戸 章史
Mutsuhiro Miyagawa
宮川 睦啓
Masatoshi Okada
岡田 雅年
Takeshi Hasegawa
猛 長谷川
Tatsuya Shimoda
達也 下田
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Seiko Epson Corp
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B3/00Rolling materials of special alloys so far as the composition of the alloy requires or permits special rolling methods or sequences ; Rolling of aluminium, copper, zinc or other non-ferrous metals

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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
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  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[a業上の利用分野] 本発明は配向性の優れた合金組織を有する希土類元素−
遷移元素一B系磁石の製造方法に関し、詳細には希土類
元素含有合金材料から形成される鋳塊を金属カプセル内
に封入して熱間加工を行なうことにより、磁気特性の優
れた永久磁石を製造する方法に関するものである。尚本
発明の熱間加工とは熱間圧延および熱間鍛造の両者を含
む趣旨であるが、ここでは熱間圧延を主体にして説明を
進める。 [従来の技術] フェライト磁石およびアルニコ磁石に次ぐ第3の永久磁
石として、希土類磁石が注目を集めている。この希土類
磁石は電気製品や精密機器類の小型化や高精度化に寄与
し得る優れた磁気的性能を有することが期待され、研究
方面および生産面共に活発な進展を見せている。 中でも近年特に期待されているのは希土類元素−遷移元
素−B系例えばNd−Fe−BやPr−Fe−B等の永
久磁石であり、最近に至ってCuやAgを第4番目の構
成元素とすることや、それ以外に更に他の微量添加元素
を加えることも検討されている0本発明の対象とする永
久磁石組成はそれら全てのケースを含みその詳細につい
ては後述するが、以下の説明においては希土類元素−遷
B元素−B系(以下RE−TM−B系磁石と略称する)
の3元系磁石を便宜上代表的に取上げて述べることとす
る。 RE−TM−B系磁石の製造方法としては、当初衣の二
方法が検討された。 第1の方法は焼結法であるが、この方法には、■焼結工
程に先立って合金の粉末化処理が必要であること、■粉
末状となって酸化を受は易くなり、焼結体中に持込まれ
る酸素が磁気的性能に悪影響を与えること、■焼結時に
添加される成形助剤に基づく炭素分の混入によって磁気
的性能が低下すること、■焼結前の生成形体は低強度で
あり、ハンドリング性が悪いこと、といった幾つかの欠
点がある為、RE−TM−B系磁石に期待されている特
性が十分に発揮されるには至っていない。 第2の方法は急冷薄片を作った後熱可塑性樹脂等を用い
てボンド磁石とする方法であり、上記欠点を伴なわない
代り、■生産性が低い、■原理的に等方性磁石しか得ら
れず、従って残留磁束密度ルギー積[以下(BH)、、
、lで表わすことがある]が低く、角形性も良くない、
といった欠点が生じる。そこで積極的に異方性化するた
めの手段として、急冷薄片を2段階ホットプレス処理(
機械的配向処理)に付すことも考えられた。しかし生産
性が更に低いものとなるため、量産の必要性を考えると
現実的な方法ではない。 そこで第3の方法として、鋳造された合金に熱間圧延を
加え、結晶粒の微細化を達成して保磁力の増大を実現す
ると共に、結晶軸を特定の方向に並べて磁気的な異方化
を画るという手段が開発された。ところで通常の圧延方
法では、圧下された鋳塊の一部は板幅方向にも展延され
るが、板幅方向両側からの拘束が無いため、展延された
板幅両端側では十分な密度が得られず、また結晶軸の配
向が不完全となる。従ってこの方法を採用したからとい
って、直ちに板幅方向全体に亘って磁気的異方性が得ら
れる訳ではない、しかも上記の様な通常の熱間正弧条件
によって所望程度までの結晶軸配向を形成しようとすれ
ば、相当の強加工を行なわなければならず、従ってこれ
に対応し得る加工性を備えた素材が要求されるという点
から希土類磁石の合金組成が大きく制限されるという問
題もあった。 [発明が解決しようとする課題] そこで合金鋳塊の圧延に際して合金鋳塊を板幅方向の左
右から拘束し、圧延外力を受けたときに合金鋳塊が板幅
方向に展延されるのを防止することを考えた。この様に
すれば圧延外力を受けて板厚方向に圧下される合金鋳塊
は、その圧下による体積減少分の殆んど全てを長手方向
に展延する形で逃がし、その逃がされた合金鋳塊は順次
圧延外力を受けて同じ様に圧延されていく、こうして圧
延が完了した状態を圧延前の合金鋳塊と比較すると、板
厚方向には圧延外力に応じた圧下が行なわれているが、
板幅方向には両側から拘束力が作用している為非常にわ
ずかな展延を示すに過ぎず、結局横断面は厚みの減少と
いう形で面積の減少を招き、その減少分はほとんど全て
を長手方向への伸長という形でバランスをとる。 この様な圧延によって得られる長尺板材は、板幅方向は
勿論のこと、長手方向においても良好な結晶軸配向性が
得られ、幅方向及び長さ方向全体に亘って磁気異方性を
示す。 しかしながら上記構想に基づいて圧延を行なうにしても
、合金鋳塊の圧延によりて結晶粒を微細化して保磁力の
向上に努めると共に、機械的配向による磁気的異方性の
向上を図るには、鋳塊中に液相を形成するほどの高熱条
件の下で熱間圧延を行なう必要がある。しかしながらこ
の様な高熱を与え合金鋳塊を言わば半溶融状態にして熱
間圧延を行なおうとすれば、合金鋳塊が圧延ロールの表
面に融着し、操業不能に至る。そこで合金鋳塊をそれよ
りは高融点の素材からなる金属カプセルに封入して両者
を分離しておくことが考えられた。 ところが今度は合金鋳塊の融液が金属カプセルの内表面
に融着し、更に合金成分の拡散等が起こって合金鋳塊と
金属カプセルが一体化するという問題が生じてくる。こ
の様な一体化が生じると、■圧延終了後に両者を分割す
ることができず、機械加工による切断で分離する必要が
生じるため切断ロスによる歩留り低下を招いたり、■上
記拡散による物性変化の為に金属カプセルの割れを招い
て内部の半溶融合金鋳塊の一部が飛び出したり、或は■
合金鋳塊の方が合金組成の希釈を受けて表面割れを生じ
、割れ片が金属カプセル側に付着し、更に該割れ部分の
除去の為に希土類磁石の切削加工を行なうことなどによ
る歩留り低下を招き、更には■割れが顕著になりなとき
は不良品として再溶融にまわさなければならない、等と
いった多くの欠点が生じる。 本発明はこの様な事情に着目してなされたものであって
、金属カプセルを用いるRE−TM−B系磁石の製造方
法において上記の様な不都合を生じない技術的要件およ
び磁気特性を更に向上させる為の要件を探索して完成さ
れたものである。
【課題を解決する為の手段】
上記研究の結果完成された本発明の方法は、少なくとも
希土類元素、遷移元素およびBを必須成分として含有す
る合金鋳塊を、潤滑剤を介して金属カプセル内に封入し
、該金属カプセルに対して幅方向からの拘束を加えつつ
温度を750〜1150℃として前記合金鋳塊が液相を
含む状態として熱間加工を行なった後、金属カプセルを
剥離した加工材を板厚方向に潤滑剤を介することなく複
数個積層し、該積層材を潤滑剤を介して金属カプセル内
に封入し、該金属カプセルに対して幅方向からの拘束を
加えつつ温度を750〜1150℃として再度熱間加工
を行なうことを必須の条件とするものである。これによ
って前記諸々の不都合を生じずに高配向性合金組織を形
成しつつ比較的大型の磁石を製造することに成功し、こ
こに提供されるRE−TM−B系磁石は優れた特性を発
揮する。尚熱間加工をした後に、400〜700℃で熱
処理することも有効であり、この様な工程を付加するこ
とによって磁気特性を更に向上させることができる。 [作用] 本発明が完成されるに至った経緯を説明しつつ第1図は
希土類合金を熱間圧延したときの加工圧下率と磁気特性
の関係を示すグラフである。第1図に示す如く、(BH
)waxおよび保磁力lHcのいずれも加工率が大きく
なるにつれて向上しているのが分かる。これは第2図(
X線回折図)に示す如く、熱間圧延によって、磁化容易
軸である[001]方向が加圧方向に並ぶ為であると考
えられる。 こうしたことから本発明者らは、磁石の磁気異方性を向
上させるには、希土類合金に対する圧下率をできるだけ
大きくする方向に熱間圧延を行なえばよいと考えた。と
ころが希土類合金は極めて脆く、50%以上の減面率を
伴なう場合には、割れ等の欠陥が多発した。そこで合金
鋳塊を金属カプセル内に封入する際に合金鋳塊と金属カ
プセルの接触界面に潤滑剤を介在させて両者間の摩擦力
を緩和すると共に、合金鋳塊内に液相が生じるほどの高
温に加熱して熱間するならば、割れはある程度防げるの
ではないかと考えた。また潤滑剤を介在させることによ
って、合金カプセル内表面に融着する現象も防げると考
えた。しかしながら熱間圧延の圧下率が大きくなるにつ
れて、酸化や破壊或は潤滑面の広がり等に原因して潤滑
剤の潤滑剤性能が劣化していくという事態に遭遇した。 そこで本発明者らは更に研究を進め、熱間圧延工程を2
回に分けて行ない、各工程間でその都度新しいカプセル
に封入し直すと共に潤滑剤を塗り直す様にすれば、こう
した不都合を一発生さ−せることなく高加工率が得られ
るのではないかとの着想を得た。また本発明者らは合金
鋳塊の合金組織を1回目の熱間圧延工程によっである程
度配向させた後、ここに得られた加工材を潤滑剤を介す
ることなく板厚方向に複数個積層し、該積層材を潤滑剤
を介して金属カプセル内に封入して熱間圧延を行なえば
、複数本の合金鋳塊が圧着により一体化し、比較的大型
の永久磁石が製造できるであろうとの着想を得た0本発
明はこれらの着想のもとに鏡意研究した結果なされたも
のである。但し、本発明における1回の熱間圧延工程と
は、熱間圧延の際のパス数までをも限定するものではな
い、即ちここで言う1回の熱間圧延工程とは、ある程度
の圧延率(−数的には少なくとも30%、例えば50%
)が得られる迄の工程を意味し、例えば熱間圧延1回の
工程には多ヒート・多バスや1ヒート・多バスをも含む
趣旨である(この点については後述する)。 本発明における熱間圧延は前記合金鋳塊中または加工材
中に液相を生成する程の高温で行なわれることに鑑み、
金属カプセルとしては、合金鋳塊より高融点の材料、例
えば融点600℃以上の軟鋼、構造用鋼、更にはステン
レス鋼等が使用される。 合金鋳塊または加工材を金属カプセルに封入するに当た
っては、金属カプセルとの接触界面に潤滑剤を介在させ
るものとする。潤滑剤としてはガラス系各種潤滑剤、窒
化硼素、アルミナ、サイアロン、ジルコニアの如く高熱
下においても安定シてその作用を発揮するものが望まれ
るが、液相を含む半溶融状態になった合金鋳塊と金属カ
プセルを熱延条件下において一体化させない様に防護作
用を発揮するものであれば全て本発明に適用される。 本発明の熱間圧延に際しては上記の様に構成された合金
鋳塊封入金属カプセルまたは加工材封入金属カプセルを
、圧延ロール間に挿入すると共に、金属カプセルの幅方
向両側に、適切な障害物を挿入して金属カプセルの板幅
方向への圧延拡張を阻止する。その手段としては後述す
る第10図の如き溝付きの雌雄ロールを用いる方法、各
ロールの軸方向断面形状を1字状としてそれらを互い違
いに対向させ、その間に形成された腔部に金属カプセル
を押込んで圧延する方法等が採用されるが、拘束方法の
如何は本発明を制限するものではない。 熱間圧延を実施する場合の圧延温度は、圧延スケジュー
ルを考慮して適宜定めれば良いが、下限温度は前に述べ
た理由によって合金鋳塊中に液相を生成させる必要があ
るところから、750℃以上としなければならず、好ま
しくは850℃以上1ある。即ち750℃未満の温度で
圧延しても、第3図に示す如く、保磁力iHc及び残留
磁束密度Brとも不十分で希土類磁石を永久磁石として
使用することに下溝が残る。 一方上限については上述の如く圧延スケジュールによっ
て定めることが望まれ、1パスの圧延毎に再加熱して熱
延温度の定常化を図る場合(以下多ヒート・多バスと言
う)は、第3図の通り保持力が減少する傾向にあること
からも1000℃程度を上限と定めるべきであり、一方
圧風を始める際に一度加熱した後は多段バスの間再加熱
しない様な場合(以下1ヒート・多バスと言う)は、パ
ス数が増えるにつれて後段バスでの変形抵抗が過大にな
るので、予め高温に加熱しておかなければならず、また
第1図の・印に示す通り、保磁力の減少度合が多ヒート
多バスの場合(O印)に比べて少ないので、この場合の
上限は1150℃程度と考えるべきである。また例えば
1ヒート・多パスのような条件の場合には熱延の進行と
ともに圧風材料の温度が低下し、850℃以下にな、る
こともあるが、850℃以上での前段での圧延により保
磁力iH,,磁速密度Brとも所望の性能が得られる場
合には、圧風仕上温度が850℃以下になってもよい、
但し、圧延加工自体の難易度を考慮すると750℃以上
であることが不可欠である。 尚多ヒート・多パスのと診は1パス毎に金属カプセルを
再加熱しており、■圧延抵抗が少ない、■圧延効果が安
定する、といった利点を有するが、生産性に劣るという
欠点がある。これに対し1ヒート・多バスのときは上記
■、■の効果は若干低下するが、所謂リバース圧延によ
って速やかに所望の多パスを完了することができるので
、熱延前の温度をやや高めに設定しておけば熱延スケジ
ュールの後段になっても希望の圧延温度を維持すること
ができ、且つ優れた生産性を発揮することができる。ま
たパス数は多ヒート・多バス及び1ヒート・多バスのい
ずれにおいても少なくとも2パス以上であることが望ま
れる。パス数の上限については特に限定されず、希望の
板厚に到達し得るパス数で熱間圧延を終了すれば良い。 上記説明における多バス圧延は、圧延装置に対して金属
カプセルを常にひとつの方向から導く一方向圧延方式と
、各バス毎に交互に往復させる所謂リバース圧延の両方
を含む趣旨である。 次に金属カプセルの寸法構成について説明する。この場
合、合金鋳塊の寸法は任意である。第4図は横軸に金属
カプセルの板幅(W)と板厚(T)の比(W/T’)を
とり、縦軸には封入された合金鋳塊のエネルギー積[(
B−H) m、、 ]をとって両者の関係を示したもの
であり、圧延温度をその都度950℃に調整する多ヒー
ト・多バス圧延(圧延総加工率=76%);を施したと
きの(BH)、□に対する影響を調べた。第4図に示さ
れた結果から明白である様に、(W/T)比が小さい領
域では(BH)−a−が余り大きくならず、(BH)□
8を高める為には(W/T)比を大きくすることが必要
であり、特に(Bl()***を20MGOe以上にし
ようとすれば(W/T)比を1.0以上、換言すれば板
厚よりも板幅が大きくなる様な形状にすることが望まれ
る。即ち金属カプセルの横断面は正方形であっても長方
形であっても良いが、長方形である場合には長辺側が頂
面と底面となる様に配置して圧延することが推奨され、
この条件を順守すれば圧延材は優れた磁気特性を発揮す
る。もっとも本発明者らが上記条件の下で多数の圧延試
験を繰り返してみたところ、(W/T)比が1.5未満
である場合には圧延材に割れを生じる頻度が高いことを
見出した。 従って磁気特性の向上に加えて圧延中の割れ事故を防ぐ
という希望条件を挙げる場合には(W/T)比を1.5
以上にすることが推奨されるとの結論を得た。 尚本発明において、最初の熱間圧延の際に合金鋳塊を高
さ方向に並べなかりたのは、後の(2回目以降の)熱間
圧延によフである程度是正されるにしても、先に第4図
に関連して述べた様な不都合を発生させないという理由
によるものである。 但し最初の熱間圧延の際には(W/T)比が1未満であ
っても次の熱間圧延の際にある程度是正されることから
、上記(W/T)比を厳密に考慮するのは最終的な段階
であれば良い、従って加工材を積層した状態で行なう2
回目の熱間加工の際に、積層材全体における(W/T)
比が1.0以上になる様に熱間圧延する様にすればよい
。 これまでの説明では、熱間加工として熱間圧延による場
合を主体にして話を進めてきたが、本発明では上述した
如く熱間圧延の代わりに熱間鍛造することも可能である
。即ち第1図および第2図に関連して述べたことは希土
類合金を熱間鍛造する場合にも認められる。 第5図は希土類合金を熱間鍛造したときの加工率と磁気
特性の関係を示すグラフであるが、加工率が大きくなる
につれて残留磁束密度Brおよび最大エネルギー積(B
)l)□8かいずれも向上している。また第6図は熱間
鍛造の各種加工率のときにおけるX線回折を示すグラフ
であり、このグラフからも加工率が大幹くなるにつれて
[001]方向が加工方向に並んでいることがよく分か
る。 また熱間圧延と熱間鍛造を組み合わせて行なうことも可
能であるが、その場合は熱間圧延した後に熱間鍛造する
のが現実的な操業手順と言える。 本発明では上述の如く、2回の熱間加工を行なった後に
400〜700℃で熱処理することも有効であるが、こ
れは合金組織の微細化が達成され、磁石の特性がより一
層向上することを見出したことによるものである。 第7図は下記第1表に示す各種組成の熱間加工磁石を、
300〜800℃の温度範囲で熱処理したときの熱処理
前後の磁気特性の変化を示したグラフである。 尚図中ΔiH,は熱処理前後の保磁力の変化量、Δ(B
)I)、□は熱処理前後の最大エネルギー積の変化を夫
々示す、第7図から明らかな様に、処理温度が400〜
700℃の範囲で熱処理第  1  表 尚この様な熱処理は、熱間加工終了後に室温まで冷却し
てから行なってもよく、熱間加工終了後にある程度の下
がった状態でそのまま熱処理工程に穆行してもよい。 次に本発明のRE−TM−B系磁石を構成する合金組成
について説明する。 まず希土類元素としては、Yの他、La。 Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd。 Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuといっ
たランタノイド系希土類元素が汎用されるが、必要であ
ればアクチイド系元素を利用することもでき、これらの
中から選択される1種または2種以上を組合わせて用い
る。これらのうち特に好適なものはPr、Ce、Nd等
である。 遷移元素としては、Fe、Co、Ni等の特に鉄族元素
が利用される。 RE−TM−Hの3元系合金を本発明の対象合金とする
場合における各元素の組成比については格別の限定を受
けないが、−数的には下記の基準に従って選定すること
が推奨される。 希土類元素は8〜25原子%が適当であり、8原子%未
溝では上記3元系永久磁石における主相RE、−TM、
、−B (原子比、例えばPr。 F e 、4B )を形成することができず、α鉄と同
一構造の立方晶組織となつて良好な磁気的特性は得られ
ない、また熱間加工性が低下し、加工時に割れを生じ易
くなる。一方上限については25原子%を超えると非磁
性相の量が多通ぎて良好な磁気的特性を発揮することが
できなくなる。 遷移元素は磁性湘形成にとって必須の元素であって、6
5〜90原子%が適当であり、65%5%未満非磁性相
の量が不足する。一方90原子%を超えると、希土類元
素の量が減少し、希土類元素の説明で述べた様な欠点が
露呈してくる。 尚遷移元素のうち最も代表的なものはFeであるが、C
oを併用するとキュリー点の向上効果が得られる。 Bは2〜10原子%が好ましく、2%未満では菱面体の
RE−TM系になるため高保磁力を得るには至らない、
他方上限については、鋳造−熱間加工プロセスにおいて
良好な加工性を示し、またその結果として良好な磁気特
性を発揮させる為の制限から10%を目安とすれば良い
。 本発明の希土類磁石は上記3元系の中から夫々1種ずつ
選んだ3元系合金が代表的であるが、希土類元素の群か
ら2種以上を選んだもの(例えばPrとNdの2者組合
わせ、Ce、Pr、Ndの3者組合わせ等)、或は遷移
元素の群から2種以上を選んだもの(例えばFeとCo
の2者組合わせ等)を適宜組合わせた4元系、5元系、
・・・といった多元系永久磁石も本発明の範囲に含まれ
る。 また上記RE−TM−B系に対して第4の元素、例えば
CuやAgを配合したものは、保磁力や角形性が一層向
上し、(BH)□、の改善が認められる。また塑性加工
性も向上するため磁気的異方性において更に優れたもの
が得られ、従ってRE−TM−B−Cu系やRE−TM
−B−Ag系等も本発明の適用によって優れた異方性磁
石を提供するので、この様なものも本発明の範囲に包含
される。 また上記以外に更にA1やSt等を含むこともでき、残
留磁束密度を低下させない限度の少量添加によって保磁
力の向上に努めるのも良い。 [実施例] 実施例1 第2表に示す組成の鋳塊を製造した。 第 2表 この鋳塊を第8図に示す切断線Sに沿って切断し、複数
本の合金鋳塊4を得た0合金鋳塊の寸法は下記の通りで
あり、この鋳塊には数多くの等軸孔を含んでいた。 40mm’  x 50mm丁 X  100mmLこ
の鋳塊の外表面に窒化硼素を塗布した後、5toc製の
金属カプセル5に封入し第9図に示す様な圧延用素材を
形成した。この圧延素材を1000℃に加熱後、1バス
の圧下率を30〜35%とし、各パス間の再加熱なしに
数バスの熱間圧延を行なった。 常温に到達した後で金属カプセルを剥離して供試圧延材
を取り出した。圧延材の寸法は以下の通りであった。 40mm’  x 20mm丁 X 250+a+a’
次に、上記圧延材を潤滑剤を介することなく厚み方向に
2板積層し、この積層材を潤滑剤を介して金属カプセル
5に封入し、上記と同様にして熱間圧延を行なフた。最
終的に得られた磁石の寸法は下記の通りでありた。 40mm’  X 14mm”  X 700mm’尚
熱間圧延に際しては、第10図に示す様な圧延ローラを
用いた。即ちこの圧延ローラは外周に環状溝2a、2b
が形成された雌型ローラ1aと、上記環状溝2a、2b
に密に嵌合する環状突部3a、3bを有する雄型ローラ
1bとから成り、上記環状溝2a、2bと環状突部3a
、3bで形成される閉式ボックス孔型に金属カプセル5
を挿入して熱間圧延した。 製造途中で得られた圧延材および最終的に得られた合金
磁石の磁気的性能を調査したところ、下記第3表に示す
結果が得られた 第  3  表 [発明の効果] 本発明は上記の様に構成されているので、磁気特性の優
れた大型希土類元素磁石を安定して生産することができ
る様になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は希土類合金を熱間圧延したときの圧下率と磁気
特性の関係を示すグラフ、第2図は熱間圧延した合金鋳
塊のX線回折図、第3図は圧延温度と磁気性能の関係を
示すグラフ、第4図は合金鋳塊の板幅と板厚の比による
磁気特性への影響を示すグラフ、第5図は粘土合金を熱
間鍛造したときの加工率と磁気特性の関係を示すグラフ
、第6図は熱間鍛造の各種加工率のときにおけるX線回
折率、第7図は熱処理前後の磁気特性変化を示すグラフ
、第8図は鋳造片の切断線を示す斜視図、第9図は金属
カプセル内に合金鋳塊を封入したときの概念を示す斜視
断面図、第10図は板幅方向から拘束して圧延を行なう
ときの一例を示す実施例図である。 一 第3図 圧延温度C℃) 第4図 W/T

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも希土類元素,遷移元素およびBを必須
    成分として含有する合金鋳塊を、潤滑剤を介して金属カ
    プセル内に封入し、該金属カプセルに対して幅方向から
    の拘束を加えつつ温度を750〜1150℃として前記
    合金鋳塊が液相を含む状態として熱間加工を行なった後
    、金属カプセルを剥離して得られた加工材を板厚方向に
    潤滑剤を介することなく複数個積層し、該積層材を潤滑
    剤を介して金属カプセル内に封入し、該金属カプセルに
    対して幅方向からの拘束を加えつつ温度を750〜11
    50℃として再度熱間加工を行ない、高配向性合金組織
    の大型磁石を形成することを特徴とする磁気特性の優れ
    た希土類元素−遷移元素−B系磁石の製造方法。
  2. (2)少なくとも希土類元素,遷移元素およびBを必須
    成分として含有する合金鋳塊を、潤滑剤を介して金属カ
    プセル内に封入し、該金属カプセルに対して幅方向から
    の拘束を加えつつ温度を750〜1150℃として前記
    合金鋳塊が液相を含む状態として熱間加工を行なった後
    、金属カプセルを剥離して得られた加工材を板厚方向に
    潤滑剤を介することなく複数個積層し、該積層材を潤滑
    剤を介して金属カプセル内に封入し、該金属カプセルに
    対して幅方向からの拘束を加えつつ温度を750〜11
    50℃として再度熱間加工を行ない、その後400〜7
    00℃で熱処理し、高配向性合金組織の大型磁石を形成
    することを特徴とする磁気特性の優れた希土類元素−遷
    移元素−B系磁石の製造方法。
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