JPH02249942A

JPH02249942A - 尿サンプリング装置及びコンテナ付尿サンプリング装置

Info

Publication number: JPH02249942A
Application number: JP1323655A
Authority: JP
Inventors: Peter Rasch; ペーター・ラッシ
Original assignee: INTELBRIT TECHNOL Ltd
Current assignee: INTELBRIT TECHNOL Ltd
Priority date: 1988-12-14
Filing date: 1989-12-13
Publication date: 1990-10-05
Also published as: EP0373917A1; AU625106B2; DE68915971D1; US5105824A; GB8829203D0; ZA899562B; CA2004251A1; ATE106699T1; AU4603489A; EP0373917B1; DE68915971T2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本発明は、尿サンプリング装置に関する。

【従来の技術及びその課題】

尿を医学的に正しく分析するには、尿の「中間排出分」
を得ることが重要である。これは、全排尿分のうち、排
尿の開始時のものや終了時のもののいずれでもない部分
を意味する。また、得られた中間排出分が、初期の排尿
によって汚染されないことも重要である。欧州特許出願７９３０２１１８．９号（公開番号０００
９９８０号）は、排出された尿の中間部分を得るように
設計された尿サンプリング装置を開示している。これに
記載された装置は、排出された尿から得られる中間部分
が、結局は、最初に排出された尿と直接混じったり、最
初に排出された尿と既に接触した装置の壁面に触れたり
する可能性があるという欠点を有している。そしてこの
汚染が、得られた中間排出分の尿を医学的分析に適合し
ないものにしていると考えられる。また、米国特許３，７２２，５０３号も、排尿の中間部
分を得るために設計された尿サンプリング装置を示して
いる。しかし、この装置の場合にも、中間排出分の尿は
、最初に排出された尿と直接混じったり、最初に排出さ
れた尿が既に触れた装置の壁面に接触したりすることに
よって汚染される可能性がある。英国特許１３５４００１号もまた、中間排出分を得るこ
との問題について説明しているが、この場合も、得られ
る尿は初期の排尿によって汚染され易い。英国特許１４９７７７７号は、同じ目的を持った別の装
置を開示しているが、この場合には、中間排出分の尿を
スポンジに含ませるに際して、使用者の手による操作が
必要になる。

【課題を解決するための手段】

本発明によれば、排出された尿を受け入れるための入口
、及び取り外し可能なサンプルコンテナに使用中に通じ
る出口を有する容器と、初期排出部分の尿がこの容器内
に流入した後に、初期排出後に排出される尿の中間排出
分を、初期排出時の尿と既に接触した容器の部分と実質
的に触れることなく上記コンテナ内に集めるために、初
期状態では閉じている流路を上記出口に通じるように開
いてその流路を通過させるように自動的に動作する手段
と、中間排出後の尿の最終排出分を中間排出分とは別個
に集めるかまたは排出する手段とを備えた尿サンプリン
グ装置が提供される。上記流路は、初期排出分が一旦容器内に流入してからト
リガー手段によって自動的に開かれるのが好ましい。ま
た、この装置は、尿の初期排出分で上方へ浮かび上がっ
て上記流路を開くようにトリガー手段を作動させる浮き
部材を有することが好ましい。この流路は、柔軟な側壁を持ったじょうご状部材によっ
て形成されるようにしてもよい。じょうご状部材は、相
互に密着できるような剛性部材をその流入口の部分に取
り付けることによって、これらが相互に密着した閉位置
から、じょうご状部材の流入口を開くように相互に離れ
て位置する開位置まで変化させ得るように構成するのが
好ましい。また、上記トリガー手段の作動に対応してじ
ょうご状部材を開くために、バネ付勢手段を設けてもよ
い。また、この装置は、剛性部材同士が相互に密着した閉位
置の初期状態を維持するように作用する係止部材と、浮
き部材が上方へ移動するのに対応して係止部材の係止状
態を解除するために移動可能な駆動手段とを有するよう
に構成することによって、バネ付勢手段の付勢力で剛性
部材を相互に分離すべく解放するようにしてもよい。また、上記流路の入口は、二〇流路が開かれたときに容
器の入口と実質的に一致するように構成するのが好まし
い。そして、この流路には、下端に吐出口を有し且つ使
用中にサンプルコンテナ内に突出する吐出管に通じる流
出口を設けるのが好ましい。さらに本発明によれば、この種の尿サンプリング装置と
、吐出管の周囲のリブと摩擦係合する口を持ったサンプ
ルコンテナとを組み合わせたコンテナ付尿サンプリング
装置が提供される。

【実施例】

以下、本発明の一実施例を、添付図面を参照して詳細に
説明する。図示された尿サンプリング装置ｌＯは、硬い合成樹脂材
料で成型された容器１２を有している。この容器は、使用者の尿道口付近に適合するように形成
された入口１４を有している。容器内には、比重が尿よ
りも小さな浮き部材１８を隙間のある状態で収納するフ
ロートチャンバー１６が設けられている。フロートチャ
ンバーの隣に（ネ、排水口２２を通って容器１２の内部
に通ずる排水路２０が、壁２４によって形成されている
。フロートチャンバー１６は、容器のベース２６と一体成
型されて該ベースから吊り下げられている。ベース２６
には、容器１２の上方部分に取り付けるためにクリップ
構造部２８が設けられている。ベースは、環状リブ３０
と、面取りされた吐出口３４に向かって下方へ伸びる吊
り下げ式の吐出管３２を有している。フロートチャンバ
ー１６の内部は、容器Ｉ２の内部３６との間で液体を移
動させることができる。第１図は、透明樹脂からなるサンプルコンテナ４０が、
その円形の上端部をリプ３０の外周と摩擦により係合さ
せて、ベース２６に取り付けられた状態を示している。吐出管３２は、図示するように、コンテナ内で下方へ向
かって突出している。フロートチャンバー１６に近隣する位置で、下端がベー
ス２６に固定されているのは、分離して設けられたピン
４４を有する支柱４２である。クランク型駆動部材は、
浮き部材１Ｂの上面に載る下方の水平部４６、クランク
部４８、及びクランク部４８を通じて水平部４６と一体
的に接続された垂直部５０から構成されている。垂直部
５０はガイドピン４４の間を縦方向へ摺動するようには
め込まれ、したがって、浮き部材１８がチャンバー１６
内で上方へ移動するのに対応して、垂直上方へ移動可能
である。垂直部５０は、その上端に、中央部が切り抜かれた形状
の剛性板として形成された係止部材５２を有している。係止部材５２の上端側からその切り抜き部分に向かって
、ピン５４が下方へ伸びている。支柱４２の上端で交差するように設けられているのは、
自由端に受け部５９が形成された一対の横方向摺動部材
５８をその両端に有する湾曲部材５６である。この湾曲
部材５６とほぼ同様の形状を有するもうひとつの湾曲部
材６０には、摺動部材５８が貫通する穴が両端に形成さ
れている。この湾曲部材６０は、第５図及び第６図に示
す位置の間で、湾曲部材５６に対して摺動可能である。湾曲部材６０は、第５図に示す位置では湾曲部材５６に
密着しており、第６図に示す位置では、湾曲部材５６か
ら離れている。これらの湾曲部材５６及び６・０には、柔軟な樹脂製の
じょうご状部材６２の上端が取り付けられている。このじょうご状部材は、下方の流出口へ向かって径が次
第に細くなっており、その流出口は、ベース２６に形成
された開口部にしっかりとはめ込まれた状態で位置する
プラスチックプラグ６４によって固定されて吐出管３２
へ通じている。第５図及び第６図から明らかなように、湾曲部材５６及
び６０が相互に密着したとき（第５図）には、じょうご
状部材への入口は閉じられ、各部材が離れたとき（第６
図）には、じょうご状部材への入口は開かれる。湾曲部材６０からは、穴７２が形成された横方向への突
出部７０を有するブラケット６８が吊り下げられている
。この突出部７０は、湾曲部材５６と６０が重ね合わさ
れた状態で、支柱４２に形成された溝から突出し、係止
部材５２のビン５４と係合する。ビン５４が穴７２内に
入ると、突出部７０は支柱の溝から外れなくなる。弓形のばね部材７４が、その両端を湾曲部材５６と６０
のほぼ中央で固定されている。このばね部材によって加
えられる付勢力は、湾曲部材６０を湾曲部材５６から引
き離すように、すなわち、第５図から第６図の位置へ変
化させるように作用する。以上説明した装置を使用する場合、これを使用する女性
は、湾曲部材６０を第５図のように位置させた状態で、
入口１４がその女性の尿道口付近に位置するように装置
を保持して排尿を開始する。湾曲部材６０が第５図の状態にある場合はじょうご状部
材６２は閉じているので、最初に排出された尿は、容器
１２内からフロートチャンバー１６内へ流れ込む。チャ
ンバー１６内の尿の表面が上昇すると、浮き部材１８も
上昇する。このことにより、係上部材５２、したがって
ビン５４を上昇させるように、クランク状駆動部材の垂
直部５０が垂直上方へ持ち上げられる。そして、ビン５
４が穴７０から外れるのに十分な程度に垂直部５０が上
昇したとき、湾曲部材６０は湾曲部材５６から解放され
る。湾曲部材６０は、ばね部材７４の付勢力を受けてい
るので、じょうご状部材６２を開くように第６図の状態
へ瞬時に移行する。このように、初期の量として予め設
定された尿が排出された後にじょうご状部材を開かせる
ために、複数の部品でトリガー手段が構成されている。じょうご状部材の流入口は、開かれたときに容器１２の
内径寸法とほぼ等しくなり、その結果、それ以降に排出
される尿は容器１２の内面と実質的に接触することなく
じょうご状部材内に流入する。したがって、この尿は、
最初に排出された尿と既に接触した表面に触れることに
よって汚染されることはない。この尿は、プラグ６４によって固定された流出口までじ
ょうご状部材内を下方へ流れ、その後、その流出口から
吐出管３２を通ってコンテナ４０内へ流れ込む。尿は、
面取りされた吐出口３４を覆うまではコンテナ４０内で
徐々に増加するが、その後さらに排出される尿がコンテ
ナ内へ流れ込むことはできない。さらに排出される尿は、じょうご状部材内を、その上端
部７６に達するまで逆に上昇する。そして、この尿は上
端部７６から溢れ出て、依然として容器内に残っている
初期に排出された尿と共に、容器１２の底に溜まる。容
器１２内の尿の表面が十分上昇すると、尿は排水路２０
に流れ込むようになる。通常、サンプリングは使用者が
便座に座った状態で行なわれるので、溢れ出た尿は、排
尿が終わるまで便器の中に流出してゆく。このとき、使用者は装置全体をコンテナ４０が取り付け
られたまま便器上で上下を反転させることができ、そう
することによって、容器１２内とフロートチャンバー１
６内の尿が放出されて、これらの内部が空になる。吐出管３２がコンテナ４０内で突出している高さは、コ
ンテナ内の尿６６が、上述した装置の反転の際に、吐出
口３４の上方に残った空間７８に収容されるように設定
されている。装置内が空になって上下が元に戻されると
、空間７８内の尿がコンテナ４０の底に戻って行くので
、コンテナをリプ３０から取り外し、得られた中間排出
分の尿を密封するような適当なキャップを付けて、これ
を尿の検査所まで持って運んで行くことができる。装置１０自体は、再使用のために洗浄して殺菌すること
も考えられるが、このときに廃棄される。なおミ装置ｌＯを密封するために、蓋８０（第３図）を
、安全ピン８２によって容器に対して取り外し可能に装
着するようにしてもよい。この蓋は、装置内に使用前に
汚染物が入り込むのを防止するため、入口１４の全面を
覆っている。蓋８０は安全ピン８２と同時に取り外され
、それによって、係止部材５２は浮き部材１８の上方へ
の移動に対応できるようになり、装置が使用できるよう
になる。

【発明の効果】

本発明の主な利点は、中間に排出された尿の試料を完全
に自動的に得られることであり、また、初期に排出され
た尿と直接混じることや、先に排出された尿と既に接触
している装置の表面に触れることなどによって実質的に
汚染されることがないという点である。勿論、この特徴
は、初期に閉じられたじょうご状部材が、−旦最初の尿
が排出されてから、中間排出分の尿が通過するためにの
み開くことに基づいている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る尿サンプリング装置の横断面図、
第２図はこの装置の平面図、第３図はトリガー手段の作
動前における装置のもうひとつの横断面図、第４図はト
リガー手段の作動後における第３図と同様の図、第５図
はトリガー手段の作動前における装置の一部を示す斜視
図、第６図はトリガー手段の作動後における第５図と同
様の図である。ＩＯ・・・尿サンプリング装置、１２・・・容器、１４
・・・入口、１６・・・フロートチャンバー１８・・・
浮き部材、２０・・・排水路、２２・・・排水口、２４
・・・壁、２６・・・ベース、２８・・・クリップ構造
部、３０・・・リブ、３２・・・吐出管、３４・・・吐
出口、３６・・・容器内部、４０・・・サンプルコンテ
ナ、４２・・・支柱、４４・・・ピン、４６・・・水平
部、４８・・・クランク部、５０・・・垂直部、５２・
・・係止部材、５４・・・ピン、５６・・・湾曲部材、
５８・・・摺動部材、５９・・・受け部、６０・・・湾
曲部材、６２・・・じょうご状部材、６４・・・プラグ
、６６・・・尿、６８・・・ブラケット、７０・・・突
出部、７２・・・穴、７４・・・ばね部材、７６・・・
上端部、７８・・・空間、８０・・・蓋、８２・・・安
全ピン特許出願人　インテルブリット・チクノロシーズ・リミ
テッド

Claims

【特許請求の範囲】

（１）、排出される尿を受け入れるための入口（１４）
と、取り外し可能なサンプルコンテナ（４０）へ使用中
に通じる出口を有する容器（１２）を備え、初期排出部
分の尿がこの容器（１２）内に流入した後に、初期排出
後に排出される尿の中間排出分を、初期排出時の尿と既
に接触した容器（１２）の部分と実質的に触れることな
く上記コンテナ（４０）内に集めるために、初期状態で
は閉じている流路を上記出口に通じるように開いてその
流路を通過させるように自動的に動作する手段（５２、
７０）と、中間排出後の尿の最終排出分を独立して集め
るかまたは排出する手段（２０、３６）とを備えたこと
を特徴とする尿サンプリング装置。
（２）、上記流路は、初期に排出された尿が一旦容器（
１２）内に流入した後に、トリガー手段（５４、７２）
によって自動的に開かれることを特徴とする請求項１記
載の尿サンプリング装置。
（３）、初期に排出された尿によって上昇して上記流路
を開くようにトリガー手段（５４、７２）を作動させる
浮き部材（１８）が設けられたことを特徴とする請求項
２記載の尿サンプリング装置。
（４）、上記流路が柔軟な側壁を有するじょうご状部材
（６２）によって形成されたことを特徴とする請求項３
記載の尿サンプリング装置。
（５）、上記じょうご状部材（６２）は、該じょうご状
部材（６２）の流入口（７６）を開くために、該じょう
ご状部材（６２）の流入口（７６）に取り付けられて相
互に密着した閉位置から相互に分離した開位置へ移動可
能な剛性部材（５６、６０）を有することを特徴とする
請求項４記載の尿サンプリング装置。
（６）、上記トリガー手段（５４、７２）の動作に対応
して上記じょうご状部材（６２）を開くためのばね付勢
手段（７４）を備えたことを特徴とする請求項５記載の
尿サンプリング装置。
（７）、上記剛性部材（５６、６０）を初期状態におい
て相互に密着した閉位置に保持する係止部材（５２）と
、上記浮き部材（１８）の上方への移動に対応して係止
部材（５２）を係止解除するように動作する駆動部材（
４６、４８、５０）とを備え、上記剛性部材（５６、６
０）をばね付勢手段（７４）の付勢力によって相互に分
離させるようにしたことを特徴とする請求項６記載の尿
サンプリング装置。
（８）、上記流路の入口は、該流路が開かれたときに、
上記容器（１２）の入口（１４）と実質的に一致するこ
とを特徴とする請求項１から７のいずれか１つに記載の
尿サンプリング装置。
（９）、上記流路は、使用中にサンプルコンテナ（４０
）内へ突出する吐出管（３２）へ通じる流出口を有し、
該吐出管（３２）は、その下端に吐出口を有することを
特徴とする請求項１から８のいずれか１つに記載の尿サ
ンプリング装置。
（１０）、請求項９に記載の尿サンプリング装置（１０
）とサンプルコンテナ（４０）とからなり、該コンテナ
（４０）は、吐出管（３２）周囲のリブ（３０）に対し
て摩擦係合するように形成された口を有することを特徴
とするコンテナ付尿サンプリング装置。