JPH0224319B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0224319B2
JPH0224319B2 JP18554482A JP18554482A JPH0224319B2 JP H0224319 B2 JPH0224319 B2 JP H0224319B2 JP 18554482 A JP18554482 A JP 18554482A JP 18554482 A JP18554482 A JP 18554482A JP H0224319 B2 JPH0224319 B2 JP H0224319B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
soap
fatty acids
carbon atoms
transparency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP18554482A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5975999A (ja
Inventor
Yukio Mikami
Masayuki Hara
Shoichi Nakao
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP18554482A priority Critical patent/JPS5975999A/ja
Publication of JPS5975999A publication Critical patent/JPS5975999A/ja
Publication of JPH0224319B2 publication Critical patent/JPH0224319B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は石鹸部分を構成する脂肪酸の0.5〜6.0
重量%が炭素数20〜26の直鎖飽和脂肪酸である透
明固形石鹸に関するものであり、前記直鎖飽和脂
肪酸がアラキン酸、ベヘン酸、リクノセリン酸、
セロチン酸より一種または二種以上選択される透
明固形石鹸に関するものである。斯る透明固形石
鹸は起泡性が良好で溶けくずれ、ふやけが少な
く、且つ透明性に関しては製造時の季節の変動に
よる影響を受けず品質が安定しており、さらに従
来の透明固形石鹸より、一層透明性を向上させた
透明固形石鹸を提供し得るものである。 従来、枠練法によつて透明固形石鹸を製造する
場合、原料源として天然の動植物油脂である牛
脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油またはこれら
を分解して得られる脂肪酸(主成分としては炭素
数8〜18の飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸)を用
い、低級アルコールおよび水を加え60〜80℃に加
温溶解し、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤によ
つて鹸化または中和を行ない、得られた反応物に
糖類、多価アルコール類、金属イオウ封鎖剤およ
び必要ならば香料、色素等を添加した透明石鹸膠
を冷却固化する方法が一般的に用いられてきた
が、斯る手段によつて得られた石鹸は本来的に透
明性が劣り、またしばしば不透明となる等の欠点
があつた。これらの原因としては鹸化または中和
反応中に低級アルコール類の揮散や水分の蒸発が
あつたり、冷却固化条件即ち冷却速度の違いによ
るものと考えられ、そしてこの現象は季節の変動
による温度や湿度等の環境の影響を強く受け、例
えば溶剤として用いる水の量を夏季、冬季で調整
しなければ透明性の良好な石鹸を得ることは出来
ない状態であつた。 この対策としては、反応中の低級アルコールの
揮散や水の蒸発、また冷却固化条件を厳密に管理
することや、透明化剤例えば糖類、多価アルコー
ル類等を増量することが行なわれている。しか
し、反面製造条件を厳しくすることは作業性が悪
くなり、また多量のソルビトール、白糖等の糖類
を添加したときには、終時による石鹸の乾燥化と
共に、糖類の再結晶化が進行し、石鹸表面に結晶
が析出し透明性が損なわれる欠点があつた。また
多量のグリセリン等の多価アルコール類を添加し
たときには、石鹸の吸湿性が高くなり、吸湿軟化
し易く石鹸表面が発汗状態となり、べたつく欠点
があつた。 そこで、本発明者は前記の諸欠点を克服し、従
来の石鹸のように良好な起泡性を維持すると共
に、溶崩れやふやけが殆んどなく、また製造時の
溶剤例えば水および低級アルコール類の添加量の
影響を殆んど受けることなく、さらに従来の透明
固形石鹸より一層透明性を向上させた透明固形石
鹸を得ようと鋭意研究した結果、炭素数20〜26の
直鎖飽和脂肪酸を原料中に添加することによつ
て、透明石鹸膠を冷却固化する時に、透明性の得
られる低級アルコール類、水の添加量の範囲が広
がること、即ち反応中の低級アルコール類の揮
散、水の蒸発に影響されることなく透明性が得ら
れること、また冷却固化速度にも影響されないこ
と、さらに切断、乾燥形成した時の石鹸の透明性
が糖類や多価アルコール類の増量なしでも従来の
透明石鹸より一層透明性が向上していること等を
見出し本発明を得たのである。 本発明は石鹸部分を構成する脂肪酸成分例えば
動植物油脂由来の炭素数8〜18の脂肪酸主成分ま
たは炭素数8〜26の高級脂肪酸からなる石鹸構成
成分中に対し炭素数20〜26の直鎖飽和脂肪酸を
0.5〜6.0重量%を添加含有せしめることを特徴と
する透明固形石鹸に関するものである。 本発明において必須成分として適用される炭素
数20〜26の直鎖飽和脂肪酸とは構造式CnH2o+1
COOHで表わされるものであり、アラキン酸
(炭素数20)、ベヘン酸(炭素数22)、リグノセリ
ン酸(炭素数24)、セロチン酸(炭素数26)等で
あり、これらの一種または二種以上の混合物から
選択して適用するが、価格の点においてベヘン酸
が好ましい原料である。 これらの脂肪酸について述べると、例えばアラ
キン酸はヤシ油中に0.4重量%以下、オリーブ油
には0.1〜0.3重量%と微量に存在し、またベヘン
酸は菜種油中に0.6〜2.5重量%存在し、クリーム
や活性剤原料として適用されているが、石鹸素材
や類似の洗浄剤組成物素材として適用されたこと
はほとんどなく、況してや石鹸における透明化効
果についてはこれまで全く未知であり、通常石鹸
原料として適用されるヤシ油、オリーブ油を除く
牛脂、パーム油、パーム核油、ヒマシ油等の動植
物油脂中には前記脂肪酸を含有しないものと言わ
れている。 次に本発明の炭素数20〜26の直鎖飽和脂肪酸の
配合量について述べると、石鹸部分を構成する脂
肪酸の0.5〜6.0重量%好ましくは1.0〜4.0重量%
配合するものであり、配合量が0.5重量%より少
量であると透明化が不十分であり、配合量が6.0
重量%より多量であると、固形性(型打成形の可
塑性)が悪くなり、鮮明な型打成形ができなくな
る欠点を生じ、直鎖飽和脂肪酸の炭素数が20より
少ないと透明性が不十分となり、炭素数が26より
多いと固形性が悪くなり良好な型打成形ができな
くなるものである。 すなわち、透明固形石鹸を製造する際の重要な
物性の1つに透明固形石鹸の固形性(型打成形の
可塑性)があり、これは石鹸部分を構成する脂肪
酸の種類に影響され、直鎖飽和脂肪酸の場合は一
般に炭素数が多くなるに従つて石鹸は硬くなり、
また不飽和脂肪酸の場合は逆に軟くなることか
ら、通常は固形性に適した脂肪酸の組合せが必要
となる。一般には例えば天然の動植物油脂である
牛脂、ヤシ油を主成分とするときは、牛脂:ヤシ
油=60〜80:40〜20の割合において良好な固形性
を与えるが、この時オレイン酸成分が25〜42重量
%を占めるため、この透明石鹸膠の凝固点が低く
なり、冷却固化時に不透明化し易いものである。
一方直鎖飽和脂肪酸は凝固点が高く、また炭素数
が多くなるに従つて凝固点も上昇し、これを透明
石鹸膠に加えることにより、冷却固化時に透明と
なるものである。特に炭素数が20〜26の直鎖飽和
脂肪酸の場合は透明化効果が顕著であり、固形性
に影響のない程度の配合量でよく、固形性と透明
性の釣合いのとれたものとなる。透明化効果を出
すために炭素数28以上の直鎖飽和脂肪酸を適用し
た場合は固形性を悪化させるので好ましくないの
である。 さらに、前記炭素数20〜26の直鎖飽和脂肪酸を
適用した場合は、切断乾燥型打成形して得られた
透明固形石鹸は透明性に優れ洗浄力、起泡力を低
下させることがないものである。 次に本発明の製法の骨子を説明する。各原料の
配合割合は下記の通りで重量部で示す。 A 牛脂または牛脂分解脂肪酸 55〜80 植物油脂または植物油脂分解脂肪酸 45〜20 オレイン酸 0〜15 B アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セ
ロチン酸の一種または二種以上の混合物
脂肪酸成分の0.5〜6重量%を占める量 C アルコール類 45〜65 D 水 35〜55 アルカリ剤 (水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)
脂肪酸の中和または鹸化当量 E グリセリン 0〜24 ソルビトール 0〜15 砂 糖 15〜30 金属封鎖剤(EDTA等) 適量 香料、着色料 適量 A,B,Cの混合物を反応釜中で50〜80℃に混
合加温し、別途調製したDを添加して中和あるい
は鹸化し、反応終了後60〜80℃に保持しながらE
を添加しEを溶解させ透明石鹸膠を得る。遊離ア
ルカリを調整して後所定枠に流込み室温にて冷却
固化し、二次で切断乾燥型打成形して透明固形石
鹸とするものである。 本発明は石鹸部分を構成する脂肪酸の0.5〜6.0
重量%が炭素数20〜26の直鎖飽和脂肪酸である透
明固形石鹸であり、前記炭素数20〜26の直鎖飽和
脂肪酸がアラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン
酸、セロチン酸より一種または二種以上選択され
る透明固形石鹸であり、透明石鹸膠を冷却固化す
る間に不透明となることなく優れた透明性を保持
するものであり、また固形性、起泡性、洗浄力に
おいても問題はなく、通常の透明固形石鹸と同様
のものである。この透明性の向上は炭素数20〜26
の直鎖飽和脂肪酸が石鹸部分を構成する脂肪酸の
0.5〜6.0重量%存在することによるものである。 次に、前記各原料の配合剤合において原料Aと
Bとの合計を100Kgとし、原料Bにベヘン酸のみ
を適用し、後記の実施例1により透明固形石鹸を
製造した場合のベヘン酸の処方中における添加量
効果の結果について表1、表2、表3をもつて示
す。 表1はベヘン酸の配合量と固形性および透明性
への効果であり、表2はベヘン酸の配合の有無に
よる冷却固化条件と透明性の関係を示したもので
あり、表3はベヘン酸配合の有無による溶剤量と
透明性を示すものである。
【表】 表1中ベヘン酸の添加量が4Kgの場合は実施例
1に該当し、他はベヘン酸と牛脂分解脂肪酸とを
適宜増減置換したものである。
【表】 ベヘン酸無配合の場合は牛脂分解脂肪酸を4Kg
増加するものである。
【表】 エタノール量、水量共にKg単位である。 ベヘン酸無配合の場合は牛脂分解脂肪酸を4Kg
増加するものである。 表1、表2、表3より明らかなように、ベヘン
酸の配合は糖類や多価アルコール等の増量を伴わ
ずに、従来の透明固形石鹸より優れた透明性を有
し、溶剤量の適用範囲の拡大、冷却固化条件の緩
和等の製造条件を改善し、且つ洗浄力、起泡力を
低下させない優れた透明固形石鹸である。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 牛脂分解脂肪酸61Kg、ヤシ油分解脂肪酸25Kg、
オレイン酸10Kg、ベヘン酸4Kgからなる混合脂肪
酸100Kgにエタノール55Kgを加え、反応釜中で50
〜60℃に混合加温し、別途水酸化ナトリウム16.5
Kgを水50Kgで溶解したアルカリ剤で中和し、反応
終了後60〜80℃に保ちながら、グリセリン20Kg、
ソルビトール10Kg、白砂糖25Kgおよび適量の金属
イオン封鎖剤と着色料、香料を添加溶解して透明
石鹸膠をなし、遊離アルカリを調整して後、所定
の枠内に流込み室温にて冷却固化し、次いで所定
の大きさに切断し、乾燥、型打成形して透明固形
石鹸となすものである。 実施例 2 牛脂65Kg、ヤシ油32Kg、ベヘン酸2.5Kg、セロ
チン酸0.5Kgからなる混合物100Kgにエタノール55
Kgを加え反応釜中で60〜80℃に混合加温し、別途
水酸化ナトリウム16.5Kgを水50Kgで溶解したアル
カリ剤で鹸化し、反応終了後60〜80℃に保ちなが
ら、白砂糖25Kgおよび適量の金属イオン封鎖剤と
着色料、香料を添加溶解して透明石鹸膠となし、
遊離アルカリを調整して後、所定の枠内に流込み
室温にて冷却固化し、次いで所定の大きさに切断
し、乾燥、型打成形した透明固形石鹸となすもの
である。 実施例 3 牛脂分解脂肪酸60Kg、ヤシ油分解脂肪酸24Kg、
オレイン酸10Kg、アラキン酸4Kg、リグノセリン
酸2Kgからなる混合脂肪酸100Kgにエタノール55
Kgを加え、反応釜中で50〜60℃に混合加温し、別
途水酸化ナトリウム16Kgおよび水酸化カリウム
0.5Kgを水50Kgで溶解した混合アルカリ剤で中和
し、反応終了後60〜80℃に保ちながら、グリセリ
ン10Kg、白砂糖20Kgおよび適量の金属イオン封鎖
剤と着色料、香料を添加溶解して透明石鹸膠とな
し、遊離アルカリを調整して後、所定の枠内に流
込み室温にて冷却固化し、次いで所定の大きさに
切断し、乾燥、型打成形して透明固形石鹸となす
ものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 石鹸部分を構成する脂肪酸の0.5〜6.0重量%
    が炭素数20〜26の直鎖飽和脂肪酸であることを特
    徴とする透明固形石鹸。 2 炭素数20〜26の直鎖飽和脂肪酸がアラキン
    酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸より
    一種または二種以上選択されることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の透明固形石鹸。
JP18554482A 1982-10-22 1982-10-22 透明固形石鹸 Granted JPS5975999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18554482A JPS5975999A (ja) 1982-10-22 1982-10-22 透明固形石鹸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18554482A JPS5975999A (ja) 1982-10-22 1982-10-22 透明固形石鹸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5975999A JPS5975999A (ja) 1984-04-28
JPH0224319B2 true JPH0224319B2 (ja) 1990-05-29

Family

ID=16172656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18554482A Granted JPS5975999A (ja) 1982-10-22 1982-10-22 透明固形石鹸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5975999A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4851147A (en) * 1987-02-26 1989-07-25 Finetex, Inc. Transparent combination soap-synthetic detergent bar
US6987085B2 (en) 2003-06-13 2006-01-17 Kao Corporation Skin cleansing compositions

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5975999A (ja) 1984-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5194172A (en) Aerated and freezer bar soap compositions containing sucrose as a mildness aid and a processing aid
US6255265B1 (en) Low synthetic soap bars comprising organic salts and polyalkylene glycol
US3941712A (en) Soap composition and process of producing such
JPH10503546A (ja) 透明パーソナルクレンジングバー
DE60207868T2 (de) Verbessertes stückförmiges waschmittel und verfahren zur herstellung
US5417876A (en) Transparent soap formulations and methods of making same
US5284598A (en) Process for making mild, detergent-soap, toilet bars and the bar resulting therefrom
US5310495A (en) Transparent soap bar
US3901832A (en) Detergent cake containing monoalkylsulfosuccinate and preparation
JPH0224319B2 (ja)
US2005160A (en) Process of producing high-percentage transparent soaps
AU2002302545B2 (en) Readily ploddable soap bars comprising alpha-hydroxy acids salts
DE2737739A1 (de) Zusammensetzung fuer toilettendetergenstuecke und bindemittel dafuer
AU2002302545A1 (en) Readily ploddable soap bars comprising alpha-hydroxy acids salts
CA1232818A (en) Transparent detergent bars
US1719349A (en) Process for producing soap
JPH04328200A (ja) 透明石けん
JPS59161499A (ja) 短期間で製造できる透明石ケンの製造法
JPH09188899A (ja) 石鹸組成物
JP6337501B2 (ja) 枠練り固形石けん
JPS5940880B2 (ja) 透明石けんの製造法
JPS59219399A (ja) 石鹸系洗浄剤組成物
JPS6254160B2 (ja)
DE693026C (de) Verfahren zur Herstellung perborathaltiger Kernseifen
JPS61293300A (ja) 機械練り透明石けん