JPH0224287B2 - - Google Patents

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JPH0224287B2
JPH0224287B2 JP13073181A JP13073181A JPH0224287B2 JP H0224287 B2 JPH0224287 B2 JP H0224287B2 JP 13073181 A JP13073181 A JP 13073181A JP 13073181 A JP13073181 A JP 13073181A JP H0224287 B2 JPH0224287 B2 JP H0224287B2
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JP
Japan
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trimethylhexene
butene
copolymer
mol
polymer
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Expired
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JP13073181A
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English (en)
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JPS5832611A (ja
Inventor
Takayuki Ootsu
Kyoji Endo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP13073181A priority Critical patent/JPS5832611A/ja
Publication of JPS5832611A publication Critical patent/JPS5832611A/ja
Publication of JPH0224287B2 publication Critical patent/JPH0224287B2/ja
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔〕 発明の背景 本発明は、耐熱性の優れたオレフイン共重合体
に関する。この共重合体は、ポリオレフイン系の
エンジニアリング樹脂としても有用なものであ
る。 一般に、α−オレフイン類のアイソタチツクポ
リマーの融点はα−オレフインの構造と密接な関
係があり、直鎖α−オレフインの場合は炭素数が
増大するとポリマーの融点は低下する傾向があ
り、分枝α−オレフインの場合には分枝度が高ま
ると、或いは分枝の位置が炭素・炭素二重結合に
近い位置にあるほど、ポリマーの融点は高い傾向
がある。したがつて、分枝α−オレフイン、特に
二重結合に隣接する炭素原子(3位の炭素原子)
に枝分れをもつα−オレフインのアイソタチツク
ポリマーはその高い融点の故に工業的意義は大き
い。中でも、3、5、5−トリメチルヘキセン−
1は420℃を超える融点が確認されており(米国
特許第3010951号明細書)、これは本発明者らが知
る限りポリオレフイン類の中では最も高いもので
ある。 しかも、このポリマーの原料である3、5、5
−トリメチルヘキセン−1はイソブチレンの誘導
体として工業的に容易に入手可能な3、5、5−
トリメチルヘキサノール−1の脱水によつて容易
且つ高収率で製造しうるものであつて(米国特許
第3010951号明細書)、その原料事情は非常に良好
である。 しかるに、3位の炭素原子に分枝をもつα−オ
レフインの通弊としてその重合速度は極めて低
く、中でもこの3、5、5−トリメチルヘキセン
−1の重合速度は低い。 更には、3、5、5−トリメチルヘキセン−1
の単独重合体はその余りにも高い融点が禍いして
造粒ないし成形時に熱劣化するという欠点を伴な
う。 本発明者らは3、5、5−トリメチルヘキセン
ポリマーに関するこの様な実情を踏まえ、3、
5、5−トリメチルヘキセン−1ポリマーの長所
である高い融点を極力保持しつつ、しかも重合速
度は高く、且つ成形に伴なうポリマーの熱劣化を
極力抑制しうるポリマーにつき鋭意検討を重ねた
結果、本発明を成すに至つた。 〔〕 発明の概要 本発明は3、5、5−トリメチルヘキセン−1
ポリマーに関して認められた前記の問題に解決を
与えて耐熱性の優れたオレフイン共重合体を提供
することを目的とし、ブテン−1を共重合させる
ことによつてこの目的を達成しようとするもので
ある。 従つて、本発明によるオレフイン共重合体は、
10〜90モル%の下記式()で示される構造単位
と90〜10モル%の下記式()で示される構造単
位とからなるランダム共重合体であつて、示差走
査熱量分析(DSC)による一つまたは二つ以上
の融解ピークのうち、最高温度を示すもののビー
ク温度が220〜400℃の範囲に存在すること、を特
徴とするものである。
【式】
【式】 〔〕 発明の具体的説明 1 共重合体組成 本発明による共重合体は3、5、5−トリメチ
ルヘキセン−1を10〜90モル%(好ましくは15〜
85モル%、更に好ましくは20〜80モル%)と特定
のコモノマー、すなわちブテン−1、を90〜10モ
ル%(好ましくは85〜15モル%、更に好ましくは
80〜20モル%)含む。 コモノマーがブテン−1でなければならない理
由は次の通りである。すなわち、エチレンやプロ
ピレンをコモノマーとする場合は、これらコモノ
マーは3、5、5−トリメチルヘキセン−1に比
較して反応速度が極めて高いため、3、5、5−
トリメチルヘキセン−1ポリマーの高い融点を保
持しうる程度に3、5、5−トリメチルヘキセン
−1含量を高めるような共重合条件を設定するこ
とは極めて困難である。一方、3−メチルブテン
−1や4−メチルペンテン−1等の炭素数5以上
の分枝α−オレフインをコモノマーとすること
は、これらコモノマー自体が分枝構造により重合
速度が極めて低いため、3、5、5−トリメチル
ヘキセン−1と共重合させても工業的に意味のあ
る共重合速度が得られず、従つてその様な共重合
体も工業的に意味をもたない。また、ヘキセン−
1やオクテン−1等の炭素数5以上の直鎖α−オ
レフインをコモノマーとすることは、これらコモ
ノマーは単独重合した場合の融点が極めて低いた
め、3、5、5−トリメチルヘキセン−1ポリマ
ーの耐熱性を損ないすぎる。 この様にコモノマーとしてはブテン−1が最適
である。ブテン−1が工業原料として安価かつ潤
沢に使用しうることも本発明を意味あるものとす
る理由の一つである。 共重合体中のブテン−1含量が前記範囲の下限
を下廻ると、3、5、5−トリメチルヘキセン−
1単独重合体に関して述べた弊害を十分免れ得な
い。また、前記範囲の上限を超えるともはや高融
点材料として3、5、5−トリメチルヘキセン−
1を使用する意義は薄れる。 2 DSC融解ピーク温度 耐熱性の材料として本発明の共重合体は、示差
走査熱量分析(DSC)による一つまたは二つ以
上の融解ピークのうち、最高温度を示すもののピ
ーク温度が220〜400℃(好ましくは230〜390℃、
更に好ましくは240〜380℃)の範囲に存在する必
要がある。 ピーク温度が上記範囲を下廻る場合には、共重
合体は耐熱性材料としての価値を失う。また、ピ
ーク温度が上記範囲の上限を上廻る場合には共重
合体は3、5、5−トリメチルヘキセン−1単独
重合体と実質的に変りなく、その製造に際しては
重合速度が低く、成形時には熱劣化がはげしいと
いう欠点を免れ得ない。 共重合体の融解ピークは、通常一つないし二つ
以上観測される。ピークの数は共重合体のもつ組
成分布に主として支配されるが、最高温度を示す
ものは3、5、5−トリメチルヘキセン−1連鎖
の結晶に起因するものである。最低融点を示すピ
ークは、3、5、5−トリメチルヘキセン−1連
鎖に基く結晶のうち、ブテン−1単位の存在によ
つて結晶のラメラ厚みが大巾に低下したもの或い
はブテン−1連鎖の結晶に起因するもの、の何れ
かと考えられる。本発明の要件に係るものはこれ
らのうち3、5、5−トリメチルヘキセン−1連
鎖の結晶に起因するピークである。 なお、DSCによる融解ピーク温度の測定値は、
分析機器の種類や試料の調整条件によつてわずか
差が生じることがあるが、本発明においては後記
「実験例」において示す条件で測定されるものと
する。 3 共重合体の製造 本発明の共重合体は、通常、チーグラー型の立
体特異性重合触媒の存在下、3、5、5−トリメ
チルヘキセン−1とブテン−1或いはブテン−2
(シス、トランスいずれの異性体も可)を共重合
させることによつて製造される。 両モノマーは最初からその全量が重合系に存在
しても、あるいは両者または一方を重合系に経時
的に導入しても、よい。コモノマーとしてブテン
−1を使用する場合は通常の共重合であるが、コ
モノマーに(シス−および(または)トランス
−)ブテン−2を使用する場合は、所謂モノマー
異性化共重合が起こる。すなわち、ブテン−2が
ブテン−1に異性化したのち、3、5、5−トリ
メチルヘキセン−1と共重合する。したがつて、
いずれのモノマーの組合せによつても最終的には
3、5、5−トリメチルヘキセン−1とブテン−
1との共重合体が得られる。 コモノマーにブテン−2を用いることによる利
点は、共重合体中のブテン−1含量が比較的低い
場合に享受できる。すなわち、ブテン−2の見掛
け上の共重合反応性比はブテン−1の場合と異な
り、3、5、5−トリメチルヘキセン−1のそれ
に較べて小さく、そのため同一ブテン含量の共重
合体を得るにはブテン−2の3、5、5−トリメ
チルヘキセン−1に対する相対濃度はブテン−1
のそれに比較して数倍ないし数十倍高目に設定す
る必要がある。ブテン−1の反応速度は3、5、
5−トリメチルヘキセン−1に比べて極めて高い
ため、ブテン−1含量の低い共重合体を得るには
ブテン−1濃度を極めて低く設定する必要があ
り、その正確な制御は非常に困難であるが、その
点ブテン−2をコモノマーとして使用する場合に
はブテン−2濃度を比較的高目に設定しうるの
で、濃度の制御性が格段に高めうるわけである。 4 実験例 実施例 1 真空系と接続も持つた内容積約25mlのガラス管
内を窒素で十分置換したのち、n−ヘプタン3
ml、三塩化チタン(TiCl4を水素で置元して得ら
れるTiCl3を粉砕により活性化したもの(市販
品))0.32mmolおよびトリイソブチルアルミニウ
ム0.64mmolをこの順序で加えた。この混合物を
室温(約27℃)で一時間熟成たのち、3、5、5
−トリメチルヘキセン−1とt−ブテン−2を両
者のモル比が25対75になるように加え、ガラス管
を熔封した(但し、両モノマーの合計濃度を3.0
モル/に設定した)。 ガラス管を80℃に保たれた恒温槽中に浸漬し、
8時間に亘つて振盪することによつて、3、5、
5−トリメチルヘキセン−1とt−ブテン−2と
モノマー異性化共重合を行なつた(共重合生成物
は3、5、5−トリメチルヘキセン−1とブテン
−1との共重合体として得られる)。 ガラス管を割つて内容物を、塩酸々性にした大
量のi−プロパノール中に注ぎ、生成ポリマーを
析出させた。固体ポリマーを別し、更にi−プ
ロパノールにより洗浄を繰返したのち真空下に乾
燥させた。 乾燥ポリマーと仕込んだモノマーの各重量か
ら、仕込みモノマーに対するポリマー収率を算出
した。 コポリマー組成は、3、5、5−トリメチルヘ
キセン−1およびブテン−1の各単独重合体のブ
レンド物を試料に用いて得た検量線を使用して、
赤外線吸収スペクトル法によつて求めた。 DSCによる融解ピーク温度は、試料として得
られたポリマーを融解および再結晶により前処理
したものを用い、以下の条件で測定した。 装置 島津製作所製 DT−30型DSC 試料量 2〜3mg 予備処理 (1)10℃/分の速度で400℃迄昇温し、
(2)室温(25℃)まで自然放冷。 測定 10℃/分の速度で昇温しつつ融解のサモグ
ラムを得る。 測定雰囲気 ヘリウム(流速=30ml/分)。 なお得られた共重合体に「イルガフオス
PEPQ」および「イルガノツクス1010」(共にチ
バガイギー社製)を各々0.4部添加した後、
ASTM D−1238に準拠して、370℃、2.16Kg荷
重の条件下でメルトフローレート(MFR)を測
定した。 結果を表1に記す。 実施例 2〜5 3、5、5−トリメチルヘキセン−1とt−ブ
テン−2のモル比がそれぞれ40対60、50対50、60
対40および80対20となるようにこれらモノマーを
加えたこと以外は、実施例1と同様の条件で共重
合を行なつた。 結果を表1に示す。 比較例 1 モノマーとして3、5、5−トリメチルヘキセ
ン−1のみを用い、反応時間を15時間としたこと
以外は、実施例1と同様の条件で3、5、5−ト
リメチルヘキセン−1の単独重合を行なつた。 結果を表1に示す。 比較例 2〜3 3、5、5−トリメチルヘキセン−1とt−ブ
テン−2のモル比がそれぞれ12対88および95対5
となるようにこれらモノマーを加えたこと以外
は、実施例1と同様の条件で共重合を行なつた。 結果を表1に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 10〜90モル%の下記式で示される構造単位
    と90〜10モル%の下記式で示される構造単位と
    からなるランダム共重合体であつて、示差走査熱
    量分析(DSC)による一つまたは二つ以上の融
    解ピークのうち、最高温度を示すもののピーク温
    度が220〜400℃の範囲に存在することを特徴とす
    る、オレフイン共重合体。 【式】【式】
JP13073181A 1981-08-20 1981-08-20 オレフイン共重合体 Granted JPS5832611A (ja)

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JP13073181A JPS5832611A (ja) 1981-08-20 1981-08-20 オレフイン共重合体

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JPS5832611A JPS5832611A (ja) 1983-02-25
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US4726999A (en) * 1984-10-31 1988-02-23 Shell Oil Company Laminated structure comprising a substrate layer composed of a crystalline propylene resin and a heat-sealable layer composed of a crystalline propylene random copolymer composition
US4801672A (en) * 1984-11-01 1989-01-31 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Random 1-butene copolymer
JPS61108614A (ja) * 1984-11-01 1986-05-27 Mitsui Petrochem Ind Ltd 1−ブテン系ランダム共重合体
CA1300788C (en) * 1984-11-02 1992-05-12 Mitsui Chemicals, Incorporated Crystalline random propylene copolymer composition and composite laminate comprising said composition

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