JPH02239756A - マルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方法 - Google Patents

マルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方法

Info

Publication number
JPH02239756A
JPH02239756A JP1060447A JP6044789A JPH02239756A JP H02239756 A JPH02239756 A JP H02239756A JP 1060447 A JP1060447 A JP 1060447A JP 6044789 A JP6044789 A JP 6044789A JP H02239756 A JPH02239756 A JP H02239756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
measurement
processing
discrimination
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1060447A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2823879B2 (ja
Inventor
Keiji Kuboyama
久保山 啓治
Takashi Ito
高志 伊藤
Naoki Yashiki
直樹 屋鋪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP1060447A priority Critical patent/JP2823879B2/ja
Publication of JPH02239756A publication Critical patent/JPH02239756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2823879B2 publication Critical patent/JP2823879B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,複数周波混在アナログ信号から単周波を識別
するためのマルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方式に
関し、例えばDTMF (デュアル・トーン・マルチ・
フリクエンシ)レシーバ機能を備えたシングルチップマ
イクロコンピュータにおけるマルチ・フリクエンシ・レ
シーバ処理に適用して有効な技術に関するものである. 〔従来技術〕 プッシュボタン電話機などで利用されているDTMF信
号は低群4周波の内の1周波と高群4周波の内の1周波
とを組合せた2周波混合信号である。このようなDTM
F信号は通話に際して送信相手局の指定並びに判別に利
用されるだけでなく、留守番電話の記録をアクセスする
ための暗証、さらには電話を利用したホームオートメー
ションやり−モートコントロールのための指示信号など
としても利用されるに至っている. DTMF信号を受けてその単周波を分離識別す..るた
めのレシーバは、従来それ専用のLSIとして提供され
ていた.例えばDTMFレシーバLSIは、高群用バン
ドパスフィルタや低群用バンドパスフィルタを利用して
DTMF信号から単周波を分離し、分離された単周波を
コンバレータもしくはリミタで波形整形する。波形整形
された信号?対しては、その間隔もしくは周期をクロッ
ク信号に基づいて計数し、この計数結果を、予め固定的
に設定されている期待値と比較して,その2周波混合信
号に含まれる単周波を判別したり、或いは、高群4周波
及び低群4周波の夫々を判別するためのスイッチドキャ
パシタフィルタを8■チャンネル分設け、チャンネルの
識別を行うことによって2周波混合信号に含まれる単周
波を判別するようになっており、その判別結果はデコー
ダなどでコード化されて外部に出力される。
DTMFレシーバから外部に出力されたデータは,プロ
セッサもしくはマイクロコンピュータなどのデータ処理
用LSIに取り込まれ、これによって必要な制御が行わ
れる。
尚、DTMFレシーバ処理について記載された文献の例
としては1988年3月1日CQ出版社発行の「別冊ト
ランジスタ技術No8J第76頁から第100頁がある
. 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、従来のDTMFレシーバは、単体LSI
として構成され、多周波混合信号に含まれる単周波の判
別結果を外部に出力するだけであり,この判別結果に応
じて外部から計測条件などを変更したりすることはでき
ず、これにより、入力アナログ信号の有効/無効にかか
わりなく予め決められた処理゛だけが行われ、無効な入
力アナログ信号即ちノイズに対しても有効な入力アナロ
グ信号と同様の計測並びに判定動作を行わなければなら
ず,DTMF信号処理に無駄があり,効率的に単周波の
判別を行うことができないという問題点があった.しか
も、従来のDTMFレシーバの機能や性能はそれ固有の
ハードウェアで一元的に決定されているため,判別可能
な単周波の周波数さらには有効とされるべき入力アナロ
グ信号の周波数もしくはその帯域に汎用性を持たせてD
TMFレシーバ処理を行うことができず、計測データの
判別回数や変換精度も固定になり.DTMFレシーバ処
理の機能を自由に選択することができないという問題点
もあった. 本発明の目的は、複数周波混在アナログ信号から目的と
する単周波を判別するための計測処理や判定機能さらに
はその精度を比較的自由に選択可能とするマルチ・フリ
クエンシ・レシーバ処理方式を提供することにある. また本発明の別の目的は,複数周波混在アナログ信号か
ら目的とする単周波を判別する処理を、入力アナログ信
号の状態に応じて効率的に行うことができるマルチ・フ
リクエンシ・レシーバ処理方式を提供することにある。
本発明の前記並びにそのほかの目的と新規な特徴は、本
明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう. 〔課題を解決するための手段〕 本願において開示される発明のうち代表的なものの概要
を簡単に説明すれば下記の通りである.すなわち、複数
周波混在アナログ信号に含まれる単周波情報を計測する
手段を初期設定する処理と、この計測手段から得られた
情報を解析する処理と、その解析結果に応じて上記計測
手段の状態を制御する処理とを含めてマルチ・フリクエ
ンシ・レシーバ処理方式を構成するものである。
斯るマルチ・フリクエンシ・レシーバ処理において、単
周波判別時における入力アナログ信号の判定精度や計測
回数などの動作特性に対して選択の自由度を一層増すに
は、上記計測手段の状態を制御する処理に、複数周波混
在アナログ信号に含まれる単周波の計測処理を,周波数
帯域毎に.且つ測定周期数を変えて、複数回に亘って指
示するための一群のステップを含めるようにすることが
望ましい。
このとき、測定周期数の設定変更もしくはその為の処理
に必要な中央処理装置の負担を軽減したり、さらにはマ
ルチ・フリクエンシ・レシーパ処理の全体的な効率を一
層向上させるには、測定周期数を変えるステップを、同
一測定周期数による計数データの夫々の周波数帯域に関
する解析を少なくとも一巡させた後に行うようにするこ
とが望ましい. さらにこのとき、単周波の最初の判定結果を基準にそれ
以降の単周波判定結果の履歴もしくは入カアナログ信号
の履歴を明らかにするには、解析結果を記憶させるステ
ップと、この後の解析処理では解析結果を記憶させる代
わりに前の解析結果との一致を判別するステップとを選
択的に実行するように、上記情報解析処理を構成すると
よい.そして、無効とされるべき入力アナログ信号即ち
目的単周波を含まない入力アナログ信号に対して無駄な
計測処理や判定処理を行わないようにするには、上記解
析結果によって得られる有効周波数を含む複数周波混在
アナログ信号が、信号送出時間として規定される所定時
間連続していないとき、上記計測手段による計測条件を
初期化するステップを,上記計測手段の状態を制御する
処理に含めることができる. 〔作 用〕 上記した手段によれば、計測手段による計測条件を初期
設定し,複数周波混在アナログ信号に含まれる単周波情
報の解析結果に応じて、上記計測手段の状態を制御する
ことは、初期設定される計測条件や測定手段に対する解
析結果に応じた制御内容を自在に決定可能に作用し、こ
れにより、判別可能な単周波の種類や適用可能な入力ア
ナログ信号に対する周波数帯域,さらには単周波の判別
精度や判別手法、また、各種規格の入力アナログ信号に
対して汎用性をもって容易に対処することを達成するも
のである.また、信号の周波数を複数の角度から検討す
るため、誤認識率を著しく低下させることができる。
〔実施例〕
第1図には本発明に係るマルチ・フリクエンシ・レシー
バ処理方式の一実施例方式を採用したシングルチップマ
イクロコンピュータが示される。同図に示されるシング
ルチップマイクロコンピュータは、特に制限されないが
、中央処理装置を所要の周辺回路と共にシリコン基板の
ような1つの半導体基板に形成して構成される。
第1図において1で示される機能ブロックは,cpu 
(セントラル・プロセッシング・ユニット)30と,こ
れによって制御されるROM (リード・オンリ・メモ
リ)31、RAM (ランダム・アクセス・メモリ)3
2.I/O (入出力回路)33などの周辺回路を含む
機能ブロックとされる.この機能ブロック1は.データ
パスDB,アドレスバスAB、コントロールバスCBを
介して外部とインタフェース可能になっている. 第1図において2は、シングルチップマイクロコンピュ
ータにおける1つの周辺回路として位置付けられるDT
MFレシーバである.このDTMFレシーバ2は、特に
制限されないが、プッシュボタン電話機などで利用され
ているDTMF信号,即ち低群4周波の内の1周波と高
群4周波の内の1周波とを組合せた2周波混合アナログ
信号を受けて、それを構成する2つの単周波を判別する
ための情報を得る回路である。単周波の種類判定は、こ
のDTMFレシーバ2によって得られた情報に基づいて
CPU30が行う. DTMFレシーバ2は、アナログ入力端子3に供給され
る入力アナログ信号Ainに対して回線ロスを補正した
り折り返し雑音を低減するための利得調整用プリアンプ
及び折り返し素・子フィルタ20を入力段に備え,これ
を通過した入力アナログ信号Ainは高群用バンドバス
フィルタ4及び低群用バンドパスフィルタ5に夫々供給
される.高群用バンドバスフィルタ4は入力アナログ信
号Ainから低群4周波を除去し、また、低群用バンド
パスフィルタ5は入力アナログ信号Ainから高群4周
波を除去する。これら高群用バンドパスフィルタ4及び
低群用バンドパスフィルタ5は,特に制限されないが、
パイカツド縦続接続型もしくはリープフロッグ型のスイ
ッチドキャパシタフィルタもしくはアナログフィルタな
どで構成することができる。
高群用バンドパスフィルタ4で分離された単周波はリミ
タのようなコンパレータ6によってそのゼロクロス点が
検出されることにより矩形波に波形整形され、また、低
群用バンドパスフィルタ5で分離された単周波も同様に
コンパレータ7によってそのゼロクロス点が検出される
ことにより矩形波に波形整形される。尚,夫々のコンパ
レータ6,7には参照電位V r e fが与えられて
いる.上記コンパレータ6によって波形成型された信号
の種類を知るには、その信号のゼロクロス点の間隔時間
もしくはその整数倍の時間を測定する必要がある.この
時間を計測するため、上記コンパレータ6の出力波形の
一周期毎にパルス信号を生成するエッジ発生回路21と
,このエッジ発生回路21から出力されるパルス信号数
を高群用モードレジスタ22の設定値まで計数する毎に
カウントアップ信号C U23を出力する高群用エッジ
カウンタ23と、そのカウントアップ信号CU,3が発
せられる毎に計数値をリセットしてクロック信号CLK
のクロック数を計数する高群用周期カウンタ8が設けら
れている。上記高群用エッジカウンタ23が出力するカ
ウントアップ信号CUz:lはコントローラ14にも供
給される。このコントローラ14は,そのカウントアッ
プ信号CU2,によって高群用周期カウンタ8がリセッ
トされる前にゲート制御信号GS1。でゲート10を開
き、そのときの高群用周期カウンタ8による計数値をデ
ータレジスタ12に内部転送制御する。また、上記カ?
ントアップ信号C U2,は高群用ロードフラグ15を
セット状態に制御する。セット状態のフラグ信号FLG
■,は,高群用周期カウンタ8による計数値がデータレ
ジスタ12にロードされたことをCPU30に知らせる
と共に、コントローラ14に対しては、後続してカウン
トアップ信号C U,,が発せられてもゲート1oを開
くことを阻止するための禁止信号として作用する。高群
用ロードフラグ15に対するリセットはCPU30が出
力するリセット信号RSTエ,によって可能にされる。
当該フラグ15がリセットされると、コントローラ14
は再びカウントアップ信号C U2,を受けることによ
り,高群用周期カウンタ8による新たな計数値をデータ
レジスタ12にロードすることができるようになる。
上記コンパレータ7側についても同様に、上記コンパレ
ータフの出力波形の一周期毎にパルス信号を生成するエ
ッジ発生回路24と、このエッジ発生回路24から出力
されるパルス信号数を低群用モードレジスタ25の設定
値まで計数する毎に?ウントアップ信号C U2,を出
力する低群用エッジカウンタ26と、そのカウントアッ
プ信号CU2sが発せられる毎に計数値をリセットして
クロック信号CLKのクロック数を計数する低群用周期
カウンタ9が設けられている。上記低群用エツジカウン
タ26が出力するカウントアップ信号CU26はコント
ローラ14にも供給される。このコントローラ14は、
そのカウントアップ信号CU2,によって低群用周期カ
ウンタ9がリセットされる前にゲート制御信号GSエ■
でゲート11を開き,そのときの低群用周期カウンタ9
による計数値をデータレジスタ13に内部転送制御する
。また、上記カウントアップ信号C U2Gは低群用ロ
ードフラグ16をセット状態に制御する。セット状態の
フラグ信号FLG,.は、低群用周期カウンタ9による
計数値がデータレジスタ13にロードされたことをCP
U30に知らせると共に、コントローラ14に対しては
、後続してカウントアップ信号CU,,が発せられても
ゲート11を開くことを阻止するための禁止信号として
作用する。低群用ロ?ドフラグ16に対するリセットは
CPU30が出力するリセット信号R S T1,によ
って可能にされる。当該フラグ16がリセットされると
,コントローラ14は再びカウントアップ信号C U2
.を受けることにより、低群用周期カウンタ9による新
たな計数値をデータレジスタ13にロードすることがで
きるようになる。
上記高群用モードレジスタ22及び低群用モードレジス
タ25に設定すべき周期数、即ち夫々のエッジカウンタ
23.26がカウントアップ信号C U z3 − C
 U 2 gを出力すべきパルス計数値は、CPU30
が設定する。この設定動作に際して高群用モードレジス
タ22,低群用モードレジスタ25の選択は、CPU3
0の出力アドレス信号をデコードする図示しないアドレ
スデコーダで形成されるようなレジスタ選択信号RS.
■,RS2,によって行われる.同様にデータレジスタ
12.13にロードされた計数値もCPU30がアクセ
スし,そのときのデータレジスタ12.13の選択も上
記図示しないアドレスデコーダで形成されるよう?レジ
スタ選択信号RS1■,RS13によって行われる。尚
、上記各レジスタ12,13,22,25は、データパ
スIDBを介してCPU30のデータ入出力端子に接続
されている。
上記周期カウンタ8,9からデータレジスタ12,13
に計数値がロードされた状態はセット状態のフラグ信号
FLG■.,FLG..によってcpU30に与えられ
る。CPU30は、そのフラグ信号FLGエst FL
G1,をタイマ割込み処理にて受付け可能になっており
、所定のサンプリングタイミングでセット状態のフラグ
信号FLG■St FLG1,を検出すると、所定の条
件の下で2周波混合のDTMF信号から単周波を判定す
るためのDTMFレシーバ処理に分岐する。
CPU30の動作がDTMFレシーバ処理に分岐される
と、CPU30は、特に制限されないが、高群周波数判
別と低群周波数判別をペアとして,周期数を変えながら
複数回に亘って周波数判別処理を行う.例えば高群周波
数の判別を行う場合、CPU30はデータレジスタ12
をアクセスして計数データを取り込む。取り込まれた計
数データは高群4周波に対応する参照データと比較され
、これによってその入力アナログ信号Ainに含まれる
単周波は、DTMF信号に含まれる高群単周波の内の何
れであるか、あるいは何れでもないかの判別が行われる
。高群単周波の判別処理の後には計測周期数を変更しな
いでそのまま低群単周波の判別を行う.高群周波数判別
と低群周波数判別をペアとして、周期数を変えながら複
数回に亘って周波数判別処理を行う場合、CPU30は
、最初に行った高群低群単周波判別の結果をRAM32
の所定領域に格納し,これに継続される一連の単周波判
別処理では、RAM32に格納された最初の判別結果に
一致するか否かの判定を行う。
ここで、高群4周波及び低群4周波の夫々に対応する参
照データは,個々の単周波の周期に応ずるクロック信号
CLKの計数値であり,言い換えるなら、個々の単周波
の周期に応ずる時間情報である。したがって、クロック
信号CLKのパルス数を計数する周期カウンタ8,9の
計数値と参照データとを直接もしくは所定の重み付けを
して比較することにより,DTMF信号に含まれる単周
波の種類が判定される。
次にDTMFレシーバ処理の一例詳細を説明する. 先ず第2図に基づいてDTMFレシーバ処理の概略的な
手順を全体的に説明する. CPU30は、DTMFレシーバ処理をタイマ割込みに
よって受付け可能とするため、このタイ7 割込みの周
期やDTMFレシータバ2の動作をイネーブルにするビ
ット、さらにはDTMFレシーバ処理において高群判別
を行うか低群判別を行うかを決定するための高群判別フ
ラグなどを初期設定し(初期設定L1)、続いて高群低
群夫々のモードレジスタ22.25に測定周期数を初期
設定する処理を行う(モードレジスタ初期設定処理L2
)。ここでDTMFレシーバ処理における入力アナログ
信号の計測周期数は、特に制限されないが、3,3,2
,1,・・・,1の順番で制御される.したがってCP
U30は、高群用モードレジスタ22及び低群用モード
レジスタ25に3周期数に応ずるデータを予め初期設定
する。斯る初期化が行われるとDTMFレシーバ2は入
力アナログ信号Ainに対する周波数計測動作を行い、
CPU30は、データレジスタ12.13への計測値の
ロードをロードフラグ15.16の状態に応じて判定す
ると、DTMFレシーバ処理割込み要求フラグをセット
し、所定の手順に従って計測値データの解析を行って低
群周波の判定又は高群周波の判定を行い、判定後に判定
に供されたロードフラグ並びにDTMFレシーバ処理割
込み要求フラグをリセットする(データ解析及びリセッ
ト処理L3).続いてその判定結果やその時の受信状態
に応じてDTMFレシーバ2の状態例えばモードレジス
タ22.25の設定値などを制御したり、CPU30内
部のステータスを制御したりし(受信状態判定/制御並
びにモードレジスタ設定変更処理L4)、最後に入力ア
ナログ信号Ainの有効性例えばDTMF信号を構成す
るトーン信号が所定時間連続しているかなどの有効性判
定(有効性判定処理L5)を行って,測定データのロー
ド待ちに帰還される。
ここで先ス、DTMFレシーバ処理の状態に対応するス
テータスをその処理の流れに従って説明する。第3図に
はDTMF信号が正常に与えられる場合のDTMFレシ
ーバ処理に従ったステータスの一例が示される.この説
明では、ステータスSTは初期状態において0に初期化
され、このステータスST=Oは、入力アナログ信号A
inがDTMF信号(以下単にトーンとも記す)以外の
ノイズであることを意味する。入力アナログ信号Ain
に対する高群3周期の測定データに対する解析と、これ
に続く低群3周期の測定データに対する解析の結果がト
ーンである場合にはステータスSTを1にする。このス
テータスST=1の状態でトーンが所定時間連続するか
否かを判定するためのトーンタイマをリセットしてその
時間の計測を開始する。そしてこのステータスST=1
の状態では上記同様入力アナログ信号Ainに対する高
群3周期の測定データに対する解析と、これに続く低群
3周期の測定データに対する解析が行われ、その結果が
第1回目及び第2回目の解析結果と同じである場合には
更に、入力アナログ信号Ainに対する測定周期が2周
期に設定変更され、これによって計測される高群2周期
の測定データに対する解析と、これに続く低群2周期の
測定データに対する解析が行われる.この一連の判定に
より入力アナログ信号Ainが最初の判定結果と同一の
トーンであると判定された場合には、ステータスSTが
2に設定変更される.このステータスST=2の状態で
は入力アナログ信号Ainに対する測定周期が1周期に
設定変更され、これによって計測される高群1周期の測
定データに対する解析と、これに続く低群1周期の測定
データに対する解析が繰返し行われ、上記トーンタイマ
が有効時間を経過した時点でステータスSTが3に設定
変更される。これ以降7回目及び8回目と同様の1周期
判別が継続され,この判定結果がトーン以外のノイズに
なったとき、所定のノイズ許容時間を経過してステータ
スSTが0に初期化される. 次にDTMFレシーバ処理の詳細な一例を説明する. 第4図には上記データ解析及びリセット処理L3の一例
が示される. この処理においては.CPU30は,高群判別をすべき
か否を高群判別フラグによって判定し(ステップS1)
、高群判別をすべき場合には高群判別処理ルーチンを実
行し、低群判別をすべき場合には低群判別処理ルーチン
を実行する。
高群判別処理ルーチンにおいては、高群用ロードフラグ
15がセット状態にあるか否かを判定し(ステップS2
)、セット状態の場合には、データレジスタ12をリー
ドアクセスして計測データを取り込むと共に、高群用モ
ードレジスタ22をアクセスしてその周期数から何周期
判別を行うべきかを判定する(ステップS3)。そして
、この判定結果に従った該当周期数の期待値テーブルを
参照して期待値と計測データを比較し,その計測データ
が高群4周波の何れの周波数に属するか、或いは何れに
も属さないかを判定する(ステップS14)。この判定
動作が第3図に示す第1回目の判定動作である場合には
その比較結果はRAM32の所、定領域に格納され、第
3回目以降の高群周波判定動作に対しては.RAM32
を参照して第1回目の比較結果に一致するか否かが判定
される(ステップS5)。この比較判定結果がノイズで
ある場合には受信状態判定/制御及びモードレジスタ設
定変更処理L4で行われる後述のノイズ処理NLへ分岐
する.この判定結果がトーンである場合には,次に低群
判別処理を指示するために高群判別フラグをリセットし
(ステップS6),続いて高群用ロードフラグ15をリ
セットして(ステップS7)、新たな高群周波計測デー
タをデータレジスタ12にロード可能とする.低群判別
処理ルーチンにおいては、低群用ロードフラグ16がセ
ット状態にあるか否かを判定し(ステップS12)、セ
ット状態の場合には,データレジスタ13をリードアク
セスして計測データを取り込むと共に、低群用モードレ
ジスタ25をアクセスしてその周期数から何周期判別を
行うべきかを判定する(ステップS13)。そしてこの
判定結果に従った該当周期数の期待値テーブルを参照し
て期待値と計測データを比較し、その計測データが低群
4周波の何れの周波数に属するか、或いは何れにも属さ
ないかを判定する(ステップS14)。この判定動作が
第3図に示す第2回目の判定動作である場合にはその比
較結果はRAM32の所定領域に格納され、第4回目以
降の低群周波判定動作に対しては、RAM32を参照し
て第2回目の比較結果に一致するか否かが判定される(
ステップ815).この比較判定結果がノイズである場
合には上記後述のノイズ処理NLへ分岐する。この判定
結果がトーンである場合には、次に高群判別処理を指示
するために高群判別フラグをセットし(ステップ816
)、続いて低群用ロードフラグ16をリセットして(ス
テップS17),新たな低群周波計測データをデータレ
ジスタ13にロード可能とする. 尚,ステップS2,S12においてロードフラグ15.
16がセット状態ではないと判別されたときには、上記
有効性判定処理L5へ進む。
第5図には上記受信状態判定/制御及びモードレジスタ
設定変更処理L4の一例が示される.この処理L4は,
上記データ解析結果がトーンである場合に対応するトー
ン処理TLと、データ解析結果がノイズである場合のノ
イズ処理NLに大別される. トーン処理TLは,第5図(A)に示されるように、0
を基準に単周波判定動作毎に1づつインクリメントして
現在までの判定回数を生成し(ステップS20)、これ
に基づいて現在までに2回の単周波判別処理を行ったこ
とをステップS21で判別すると、言い換えるなら、高
群低群3周期判定を最初に夫々1回づつ行ってその結果
がトーンである場合には、トーンタイマのリセット(ス
テップS22)に続けてステータスをST=OからST
=1に設定変更する(ステップ23)。このステータス
の変更により、第4図のステップS5,S15に示され
るそれ以降の単周波判定動作では前回のデータ解析結果
と一致するか否かの判定を行うことが指示される. そして、上記ステップ823に引き続き,又はステップ
S21の判定結果が2回目ではない場合に,ステップS
20でインクリメントされた現在までの判定回数に基づ
いて現在までに4回の単周波判別処理が行われたか否か
が調べられる(ステップS24).その結果、4回の単
周波判別処理が行われている場合には、モードレジスタ
22,25に2周期数に応ずるデータが書き込まれる(
ステップS25). これに続いて、或いはステップS24の判定結果が4回
目ではない場合に、今度はステップS20でインクリメ
ントされた現在までの判定回数に基づいて現在までに6
回の単周波判別処理を行ったか否かがを調べられ(ステ
ップS26).その結果、現在までに6回の単周波判別
処理が行われている場合には,モードレジスタ22.2
5に1周期数に応ずるデータが書き込まれる(ステップ
827).これに続けて、ステータスがST=1からS
T=2に設定変更される(ステップ828).これに続
いて、或いはステップS26の判定結果が6回目でない
場合に、ステップS20でインクリメントされた現在ま
での判定回数に基づいて現在までに8回の単周波判別処
理が行われたか否かが調べられ(ステップS29)、現
在までに8回の単周波判別処理が行われている場合には
、現在までの判定回数が強制的に6回にされる(ステッ
プS30)。最後に、判定回数が4回目以上か否かが調
べられ(ステップS31)、判定回数が4回目以上の場
合には、ポーズタイマがリセットされる(ステップS3
2)。ポーズタイマはノイズの連続時間を計測するため
のタイマであり、このタイマの計数値に対する処理は後
述する有効性判定処理L5で詳述する.このポーズタイ
マのリセット処理を、判定回数が4回目以上の場合にの
み行うのは、信号のDTMFらしさをより認識した上で
ポーズタイマをリセットする必要があり、ノイズにより
不必要にポーズタイマをリセットしないためである。現
在までの判定回数を6に強制する上記ステップS30は
、8回目以降の単周波判別処理を常に7回目或いは8回
目の単周波判゛別処理であるとみなし、それ以降の1周
期判別処理を繰返し実行可能にするためのステップであ
る。
ノイズ処理NLは、第5図(B)に示されるように、ト
ーンの判別が既に有効になっているか否かの判定処理(
ステップS33)の結果により異なり、既に有効である
場合にはそのまま有効性判定処理L5に進む.未だ有効
でないと判定された場合には、入力アナログ信号A i
 nは実質的にノイズとみなされ,モードレジスタ22
.25を3周期に戻すと共に(ステップS34),判定
回数を0に変更し(ステップS35).さらにステータ
スST=Oにして(ステップS36).DTMFレシー
バ2並びにDTMFレシーバ処理を初期化する。ここで
、トーンの判別が既に有効になっているか否かはステー
タスST=3か否かに基づいて判定され、ステータスS
T=3の状態は、第3図で説明したようにトーンタイマ
の計数値が有効時間を経過したときに達成され、この処
理は有効性判定処理し5で行われる. 第6図には上記有効性判定処理L5の一例が示される。
この処理L5は、最初にポーズタイマのインクリメント
処理(ステップS40)とトーンタイマのインクリメン
ト処理′(ステップS41)を行い、その後でトーンタ
イマの計数値を参照してトーンの有効性判定を行う。こ
のトーン有効性判定は、ステップS42においてトーン
タイマの計数値によりトーンの連続時間が有効時間を超
えているか否かにより判定される。有効であると判定さ
れた場合には、ステップS43において有効トーンフラ
グをセット(VT=1)すると共に、ステップS44で
ステータスをST=2からST=3に変更する。
トーンの有効性判定(ステップS42)の後には、ポー
ズタイマの計数値を参照してポーズ期間の有効/無効を
判定する.この処理はトーンが既に有効になっているか
否かの判別結果(ステップS45)によって相違する。
即ち、ステップS45において、トーンが未だ有効にな
っていない場合(No)には、有効ポーズ時間が経過し
たか否かの判定がなされる(ステップS47).この有
効ポーズ時間とは、トーン間の無信号期間(ノイズ期間
とも言う)の有効性を区別するための時間とされ、ポー
ズタイマの計数時間がこの有効ポーズ時間を経過してい
る場合、そのノイズ期間に続く所定周期のトーンが有効
なトーンとみなされて処理することができるように有効
ポーズフラグvPが1にセットされる(ステップS48
)。
一方ステップS45において,トーンが既に有効とされ
た場合(YES)には、ポーズタイマの計数時間がノイ
ズ期間を経過しているか否かの判別がなされる(ステッ
プ846)。即ち、ノイズ期間の継続時間が実質的に入
力アナログ信号Ainをノイズとみなし得る時間(ノイ
ズ許容時間とも言う)以上に継続しているか否かが判別
される。
このノイズ許容時間とは、トーン間に不所望なノイズが
存在することを許容する時間とされる。ポーズタイマの
計数時間が,このノイズ許容時間を経過しているとき(
ステップS46における判別結果YES)には、そのノ
イズに連続する所定周期分のトーンが実質的にノイズと
みなされる。この場合次の単周波判別処理を行えるよう
に、ステータスSTが0にセットされてDTMFレシー
バ2及びDTMFレシーバ処理が初期化された後(ステ
ップS49),有効ポーズフラグvPが0にリセットさ
れる(ステップS50)。尚、ポーズタイマは,第5図
(A)で説明したように、トーン処理における単周波判
定処理毎にリセットされるから,一旦入力アナログ信号
Ainにノイズが含まれると判定されても、ステップS
46によりポーズタイマがノイズ許容時間を経過しない
限り,一旦DTMF信号であると判定されたトーンは有
効に保持される. 上記実施例によれば以下の作用効果を得るものである。
(1)複数周波混在アナログ信号に含まれる単周波情報
を計測するDTMFレシーバ2を初期設定する処理(L
1.L2)と、このDTMFレシーバ2から得られた情
報を解析する処理(L3)と,その解析結果に応じて上
記DTMFレシーバ2の状態を制御する処理(L4,L
5)とを含めてマルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方
式を構成することにより、判別可能な単周波の種類や適
用可能な入力アナログ信号A i nに対する周波数帯
域、さらには単周波の判別精度や判別手法、また、各種
規格の入力アナログ信号に対して汎用性をもって容易に
対処することができ、複数周波混在アナログ信号から目
的とする単周波を判別するための計測処理や判定機能さ
らにはその精度を比較的自由に選択可能になる. (2)DTMFレシーバ2の測定データに対する単周波
判別結果に従ってCPU30はDTMFレシーバ2によ
る計測条件などを変更するから,無効な入力アナログ信
号即ちノイズに対しても有効な入力アナログ信号と同様
の計測並びに判定動作を行わなくても済むように制御す
ることが可能になり、複数周波混在アナログ信号から目
的とする単周波を判別する処理を、入力アナログ信号の
状態に応じて効率的に行うことができる。
(3)入力アナログ信号Ainの有効性を判定するまで
の一連の処理過程において.DTMFレシーバ2による
単周波の計測処理を、周波数帯域毎に、且つ測定周期数
を変えて、複数回に亘って指示することにより、単周波
判別時における入方アナログ信号の判定精度や計測回数
などの動作特性に対する選択の自由度を一層増すことが
できる.加えて複数の角度から信号の判定処理を行うた
め、誤認識に対するマージンを著しく向上させることが
できる。
(4)上記作用効果(3)において、測定周期数を変え
るステップを、同一測定周期数による計数データの夫々
の周波数帯域に関する解析を少なくとも一巡させた後に
行うようにすることにより,言い換えるなら、高群周波
数判別と低群周波数判別をペアとして、周期数を変えな
がら複数回に亘って周波数判別処理を行うことにより、
測定周期数の設定回数を減らしてその為の処理に必要な
中央処理装置の負担を軽減することができると共に、マ
ルチ・フリクエンシ・レシーバ処理の全体的な効率を一
層向上させることができる. (5)上記作用効果(3)において,解析結果を記憶さ
せるステップと、この後の解析処理では解析結果を記憶
させる代わりに前の解析結果との一致を判別するステッ
プとを選択的に実行するように、上記情報解析処理を構
成することにより、言い換えるなら、高群周波数判別と
低群周波数判別をペアとして、周期数を変えながら複数
回に亘って周波数判別処理を行う場合、CPU30は、
最初に行った高群低群単周波判別の結果をRAM32の
所定領域に格納し、これに継続される一連の単周波判別
処理では、RAM32に格納された最初の判別結果に一
致するか否かの判定を行うことにより、単周波の最初の
判定結果を基準にそれ以降の単周波判定結果の履歴もし
くは入力アナログ信号の履歴を明らかにすることができ
る. (6)上記解析結果によって得られる有効周波数を含む
複数周波混在アナログ信号が、信号送出時間として規定
される所定時間連続していないとき、上記計測手段によ
る計測条件を初期化するステップを、上記計測手段の状
態を制御する処理に含めることにより、無効とされるべ
き入力アナログ信号即ち目的単周波を含まない入力アナ
ログ信号に対して無駄な計測処理や判定処理を行わない
ようにすることができる。
(7)高群用周期カウンタ8及び低群用周期カウンタ9
の計数動作を決定するために自ら与えたクロック信号や
モードレジスタ22.25に対する設定値と、それらカ
ウンタ8,9の計数値とに基づいて入力アナログ信号A
inに含まれる単周波の種類を判別するので、DTMF
レシーバ2の特性や機能がそれ固宥のハードウェアで一
元的に決定されず,判別可能な単周波の種類や適用可能
なDTMF信号に対する周波数帯域に汎用性を持たせる
ことができる。
(8)モードレジスタ22.25に対する設定値やクロ
ック信号CLKの周波数などを変更することにより、入
力アナログ信号に対する測定周期数や、波形成型された
信号のゼロクロスポイント間隔時間の計数精度などの動
作特性に関する機能選択の自由度を増すことができる。
更に、一旦データレジスタ12.13に保持された計数
データは,CPU30がフラグ15,16をリセッ1・
シない限り新たな計数値によって更新されないから,同
一計数データを何回でもサンプリングして単周波判別の
処理に供することができ、この点においても機能選択の
自由度が増す. (9)DTMFレシーバ2の動作特性や機能に対する選
択の自由度が増すことにより、システム上におけるCP
U30の処理能力や負担との関係を考慮して,単周波判
別のためのタイマ割込みの周期やサンプリング回数を決
定することができるようになり、これによって、システ
ム上許容される範囲でDTMFレシーバ2の信頼性を最
大限に発揮させることができる. 以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づいて
具体的に説明したが本発明はそれに限定されるものでは
なくその要旨を逸脱しない範囲において種々変更するこ
とができる。
例えば上記実施例では高群周波用のハードウェアと低群
周波用のハードウェアとを夫々個別的に持つ場合を一例
としているが、中央処理装置による単周波判別のための
処理能力などに応じてその一部を時分割で共用するよう
にしてもよい.また,高群用、中群用、低群用のハード
ウエアを設けるようにしてもよい。
上記実施例のDTMFレシーパ2は周期カウンタを利用
する形式としたが本発明はこれに限定されるものではな
く、スイッチドキャパシタフィルタ形式とすることがで
きる。例えばその場合には、スイッチドキャパシタフィ
ルタのコンデンサ比を時分割で切り換えて高群4周波及
び低群4周波に応ずるような複数チャンネル分のバンド
バスフィルタを構成し、各チャンネルに応ずるシリアル
出力から最大振幅のチャンネル信号を検出するようにク
ロック動作でチャンネル識別を行ってこれに応ずるデー
タをデータレジスタに与えるように構成することができ
る。この場合にスイッチドキャパシタフィルタなどに与
えられるスイッチング動作クロックがマイクロプロセッ
サの動作基準信号と一定の関係を持つようにされる。
また、周期カウンタによる計数値などを中央処理装置に
よってアクセス可能に保持する手段はファースト・イン
・ファースト・アウト(FIFO)形式で構成すること
ができる。この場合にはリセットされる直前の周期カウ
ンタの計数値を複数回連続的にデータ保持手段にロード
することができる. また、中央処理装置は自らの動作基準クロック信号に対
するカウントクロック信号の周波数を把握することがで
きるから、単周波判別処理は参照データとの比較処理に
限定されず、カウントクロック信号の周波数と計数デー
タとに基づく演算結果から判別するようにしてもよい。
また、上記実施例で用いたエッジカウンタやモードレジ
スタを用いずに、エッジ発生回路の出力又はコンパレー
タの出力を直接周期カウンタに供給するようにしてもよ
い. また、データレジスタの値を用いて単周波の種別を判定
する処理をDTMFレシーバの内部で行い、その解析結
果を中央処理装置に与え,中央処理装置はその判定結果
に従ってDTMFレシーバの状態を制御するようにして
もよい.このとき、単周波の種別を判定するための期待
値の上限や下限を指定するためのデータを予め中央処理
装置がDTMFレシーバに与えておくことができる。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその背景となった利用分野であるDTMFレシーバ内
蔵シングルチップマイクロコンピュータによる処理に適
用した場合について説明したが,本発明はこれに限定さ
れるものではなく、DTMF信号以外の複数周波混在ア
ナログ信号を扱うマルチ・フリクエンシ・レシーバ処理
にに広く適用することができる。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである. すなわち、複数周波混在アナログ信号に含まれる単周波
情報を計測する手段を初期設定する処理と、この計測手
段から得られた情報を解析する処理と、その解析結果に
応じて上記計測手段の状態を制御する処理とを含めてマ
ルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方式を構成すること
により,判別可能な単周波の種類や適用可能な入力アナ
ログ信号に対する周波数帯域,さらには単周波の判別精
度や判別手法、また、各種規格の入力アナログ信号に対
して汎用性をもって容易に対処することができ、複数周
波混在アナログ信号から目的とする単周波を判別するた
めの計測処理や判定機能さらにはその精度を比較的自由
に選択可能になる.そして,計測手段の測定データに対
する単周波判別結果に従って中央処理装置は計測手段に
よる計・測条件などを変更するから、無効な入力アナロ
グ信号即ちノイズに対しても有効な入力アナログ信号と
同様の計測並びに判定動作を行わなくても済むように制
御することが可能になり、複数周波混在アナログ信号か
ら目的とする単周波を判別する処理を、入力アナログ信
号の状態に応じて効率的に行うことができる. また、入力アナログ信号の有効性を判定するまでの一連
の処理過程において、計測手段による単周波の計測処理
を、周波数帯域毎に、且つ測定周期数を変えて、複数回
に亘って指示することにより、単周波判別時における入
力アナログ信号の判定精度や計測回数などの動作特性に
対する選択の自由度を一層増すことができる. このとき,測定周期数を変えるステップを,同一測定周
期数による計数データの夫々の周波数帯域に関する解析
を少なくとも一巡させた後に行うようにすることにより
、測定周期数の設定回数を減らしてその為の処理に必要
な中央処理装置の負担を軽減することができると共に、
マルチ・フリクエンシ・レシーバ処理の全体的な効率を
一層向上させることができる. また,その場合に,解析結果を記憶させるステップと,
この後の解析処理では解析結果を記憶させる代わりに前
の解析結果との一致を判別するステップとを選択的に実
行するように、上記情報解析処理を構成することにより
、単周波の最初の判定結果を基準にそれ以降の単周波判
定結果の履歴もしくは入力アナログ信号の履歴を明らか
にすることができる. そして、単周波の解析結果によって得られる有効周波数
を含む複数周波混在アナログ信号が,信号送出時間とし
て規定される所定時間連続していないとき、上記計測手
段による計測条件を初期化するステップを、上記計測手
段の状態を制御する処理に含めることにより、無効とさ
れるべき入力アナログ信号即ち目的単周波を含まない入
力アナログ信号に対して無駄な計測処理や判定処理を行
わないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るマルチ・フリクエンシ・レシーパ
処理方式の一実施例を採用したシングルチップマイクロ
コンピュータのブロック図、第2図はDTMFレシーバ
処理の概略的な手順の一例を示すフローチャート、 第3図はDTMFレシーバ処理に従って変化さ?るステ
ータスの状態を示す説明図, 第4図はデータ解析及びリセット処理の一例を示すフロ
ーチャート、 第5図(A)はデータ解析の結果がトーンである場合の
トーン処理の一例を示すフローチャート、第5図(B)
はデータ解析の結果がノイズである場合のノイズ処理の
一例を示すフローチャート,第6図は有効性判定処理の
一例を示すフローチャートである。 2・・・DTMFレシーバ、A i n・・・入力アナ
ログ信号、4・・・高群用バンドパスフィルタ、5・・
・低群用バンドパスフィルタ、6,7・・・コンパレー
タ,8・・・高群用周期カウンタ、9・・・低群用周期
カウンタ、12.13・・・データレジスタ、14・・
・コントローラ、15.16・・・ロードフラグ,CL
K・・・クロック信号、22・・・高群用モードレジス
タ、23・・・高群用エッジカウンタ,25・・・低群
用モードレジスタ,26・・・低群用エッジカウンタ、
FLG■,,F L G..・・・フラグ信号、RST
1,,RST■,・・・リセット信号、RS1■,RS
,,,RS.■,RS1,・・・1ノジスタ選択信号。 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、複数周波混在アナログ信号に含まれる単周波情報を
    計測する手段を初期設定する処理と、この計数手段から
    得られる情報を解析する処理と、その解析結果に応じて
    上記計測手段の状態を制御する処理とを含むマルチ・フ
    リクエンシ・レシーバ処理方式。 2、上記計測手段の状態を制御する処理は、複数周波混
    在アナログ信号に含まれる単周波の計測処理を、周波数
    帯域毎に、且つ測定周期数を変えて、複数回に亘って指
    示するための一群のステップを含むものである請求項1
    記載のマルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方式。 3、上記測定周期数を変えるステップは、同一測定周期
    数による計数データの夫々の周波数帯域に関する解析を
    少なくとも一巡させた後に行われるものである請求項2
    記載のマルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方式。 4、上記情報解析処理は、解析結果を記憶させるステッ
    プと、この後の解析処理では解析結果を記憶させる代わ
    りに前の解析結果との一致を判別するステップとを選択
    的に実行するようにされた請求項2又は3記載のマルチ
    ・フリクエンシ・レシーバ処理方式。 5、上記計測手段の状態を制御する処理は、上記解析結
    果によって得られる有効周波数を含む複数周波混在アナ
    ログ信号が、信号送出時間として規定される所定時間連
    続していないときに、上記計測手段による計測条件を初
    期化するステップを含む請求項1乃至4の何れか1項に
    記載のマルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方式。
JP1060447A 1989-03-13 1989-03-13 マルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方法 Expired - Fee Related JP2823879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1060447A JP2823879B2 (ja) 1989-03-13 1989-03-13 マルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1060447A JP2823879B2 (ja) 1989-03-13 1989-03-13 マルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02239756A true JPH02239756A (ja) 1990-09-21
JP2823879B2 JP2823879B2 (ja) 1998-11-11

Family

ID=13142537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1060447A Expired - Fee Related JP2823879B2 (ja) 1989-03-13 1989-03-13 マルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2823879B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2823879B2 (ja) 1998-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1289281C (en) Digital dtmf tone detector
JPH0731657Y2 (ja) ディジタル信号トーン検波器
US4809272A (en) Telephone switching system with voice detection and answer supervision
JPH0232828B2 (ja)
US5426696A (en) Method of improving receiver sensitivity and speech immunity with DTMF-reception
US5819209A (en) Pitch period extracting apparatus of speech signal
JPH02239756A (ja) マルチ・フリクエンシ・レシーバ処理方法
US5144626A (en) Data processor
EP0116555B1 (en) Adaptive signal receiving method and apparatus
CA2189282C (en) Signal recognition arrangement using cadence tables
WO1983003732A1 (en) Apparatus for identifying digital multi-frequency signals
US5691719A (en) Analog/digital converter capable of defining and storing A/D converted data
US4922528A (en) Circuitry for recognizing two-tone compound signals in telephone installations
JP2004254016A (ja) ハウリング抑制装置
JP2760795B2 (ja) 半導体集積回路
JP2744453B2 (ja) データ処理装置
KR0136452B1 (ko) 주파수 판별방법
JPH0522767A (ja) アナログ加入者線監視方式
JP2821438B2 (ja) マイクロコンピュータ
JPH0897910A (ja) プッシュボタン信号受信回路
JP2884764B2 (ja) シグナルプロセッサ
Andritsopoulos et al. An accurate Dual Tone Multiple Frequency Detector based on the low-complexity Goertzel algorithm
JPH0630157A (ja) 電話回線の周波数検出方式
SU1589408A2 (ru) Устройство контрол дискретных каналов
JP2544727B2 (ja) 周波数検出制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees