JPH02236234A - 自熔製錬炉およびその操業方法 - Google Patents

自熔製錬炉およびその操業方法

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JPH02236234A
JPH02236234A JP5603289A JP5603289A JPH02236234A JP H02236234 A JPH02236234 A JP H02236234A JP 5603289 A JP5603289 A JP 5603289A JP 5603289 A JP5603289 A JP 5603289A JP H02236234 A JPH02236234 A JP H02236234A
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blowing
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尾島 康夫
Yasuhiro Kondo
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、精鉱等の製錬原料と反応用気体との反応効率
を向上させるため側壁より反応塔内に反応用気体の一部
を吹込むようにした自熔製錬炉と、その操業方法に関す
るものである。
[従来の技術] 硫化精鉱を原料とする製辣炉の1つに自熔炉と呼ばれる
自熔製錬炉がある。第3図に示したように従来の自熔炉
1は、頂部に精鉱バーナー2が設けられた反応塔3と、
反応塔3の下部に一端が接続され、且つ側面にカラミ抜
き口4及びカヮ抜き口5が設けられたセトラー6と、セ
トラ−6の他端に接続された排煙道7とから基本的に構
成されている。そして、これによる製錬工程は次のよう
である。まず、精鉱、フラックス等の粉状製錬原料(以
下製錬原料と示す。)8は予熱された反応用気体9と共
に精鉱バーナー2から炉の反応塔3内に吹き込まれる。
反応塔3内において、この製錬原料8の可燃性成分であ
る硫黄と鉄は高温の反応用気体9と反応し、セトラー6
に溜められる。
この湯溜り部であるセトラー6では熔体は比重差によっ
てカワ10と、カラミ11に分けられる。
カラミ11はカラミ抜き口4から排出され、電気錬かん
炉12に導入される。一方カワlOはカワ抜き口5から
次の工程である転炉の要求に応じて抜き出される。
また、反応塔3内で発生する高温排ガスl3はセトラ−
6および排煙道7を通って排熱ボイラー14で冷却され
る。電気錬かん炉12に入ったカラミは電極15によっ
て通電された電熱によって加熱保持され、必要によって
電気錬かん炉12に装入された塊状鉱石や塊状のフラッ
クス等と混合され銅分はさらに炉底に沈降し、僅かに残
った銅分を含んだカラミのみが抜き口l6から炉外に排
出される。
[発明が解決しようとする課題] ところで、このような自熔炉では製錬原料が反応塔内を
落下する間に反応が完結することが重要であり、完結し
ない場合には、未反応物の一部は高温排ガスと共に飛散
して煙灰となり排熱ボイラー内に堆積して固着し、一部
は未溶解物として反応塔下部の熔体表面上に堆積する。
排熱ボイラー内に堆積した煙灰は回収して自熔炉や転炉
に繰返すが、煙灰発生量が増すと煙灰熔解用の補助燃料
を増加させなければならず経済的不利益をもたらすこと
となり、また排熱ボイラー内に固着した煙灰は成長し伝
熱効率を低下させるのみでなく、はく離し、落下して排
熱ボイラーを破壊する危険性を増す。一方、熔体表面上
に堆積した未熔解物はカワの生成を妨げたり、カワ温度
やカワ品位の大きな変動を生じたりして操炉上の困難を
招く。
このような事態を回避し、反応塔内で製錬原料と反応用
気体とを均一に混合し、且つ製錬原料を完全に反応させ
るべく種々の改良を施した自熔製錬炉や自熔製疎炉の操
業法が提案されている。
例えば、多種類の精鉱を処理するのに適している自熔製
錬炉の一種であるオートクンブ炉では精鉱と酸素との反
応性を高めるために熱風化した空気や酸素富化空気を反
応用気体として用い、精鉱の酸化度とカワやカラミや排
ガスと言った反応生成物の温度を夫々独立して制御する
ことにより反応塔内での製錬反応の完結化と煙灰発生率
の低下を図っている。しかし、この炉では、粉状精鉱が
反応塔頂部に設けた精鉱バーナーより 120 m/s
ec以上のスピードで反応塔内に吹込まれるために煙灰
発生率が9%以上となり、必ずしも満足できるものとな
っていない。
例えば、自熔製錬炉の一種であるインコ炉では、反応用
気体として純度90〜98%の工業用酸素を使用するこ
とにより、精鉱の着火を容易として精鉱と酸素との反応
性を高め、反応搭内での製錬反応の完結化と煙灰発生率
の低下を図っている。
この炉では排ガス量も少なく煙灰発生率も3%程度と低
いものの、工業用酸素を使用して補助燃料を用いないた
め、精鉱の酸化度を調節するためには精鉱を予めばい焼
したり、非自燃物を添加したりしなければならないとい
う操業上の欠点がある。
例えば、自熔製錬炉の改良炉であり、米国特許4017
307に開示されている、いわゆるサイクロン炉では、
反応塔側壁の上端より、円周方向に、反応塔内壁面にそ
って、酸素富化空気や工業用酸素を吹込み、吹込み口近
傍に製錬原料を落とし込むことにより反応塔内にサイク
ロン流を形成し、これにより製錬原料の滞留時間の延長
を図り、反応塔内での製錬反応の完結化と煙灰発生率の
低下を期している。しかし、この炉では極めて高温度の
反応生成物が内壁面表面上を移動するために、内壁面の
強制冷却装置を設けたとしても通常の耐火材では損傷が
激しく、頻繁に内壁面の更新を行なわなければならない
という重大な欠点があり、実用化が困難とされている。
本発明の目的は、オートクンブ炉の持つ操業性を悪化さ
せることなく、反応塔における精鉱の反応性と反応用気
体の酸素利用効率を改良することにより煙灰発生率を低
下し、未溶解物の生成を防止することを可能とする自熔
製錬炉とその操業方法の提供にある。
[課題を解決するための手段コ 上記課題を解決するための本発明の自熔製錬炉は、反応
用気体の一部または全部を反応塔側壁より反応塔内に向
って吹込むことができるように反応塔側壁に偶数個の反
応用空気の吹込み管を取り付けた自熔製錬炉であり、本
発明の方法はこの自熔製錬炉を用いた操業方法である。
すなわち、本発明の自熔製錬炉は、頂部に精鉱バーナー
lが設けられ、その側壁に、互に反応塔中心点を通る鉛
直線に線対称となる位置に設けられ、かつ、それぞれの
吹込み方向が鉛直線方向となるように設けられた1組の
送風ノズルの少なくとも1組以上をその側壁部に設けら
れた反応塔が設けられたことを特徴とする自熔製錬炉で
あり、望ましくは、前記送風ノズルが、それぞれの吹込
み方向が鉛直線方向で、その取付位置を中心とし、これ
を含む水平面を中心として鉛直方向に上下45゛以内で
回転可能となるように設けられた固定、または可動可能
な1組の送風ノズルの少なくとも1組以上であることを
特徴とする自熔製錬炉である。
第1図は本発明の自熔製錬炉の実施の1例の主要部の縦
断面図であり、第2図は送風ノズルを二組設けた反応塔
の横断面図であるが、これを用いて本発明の操業方法を
説明すると、反応用気体の一部分を送風ノズル19より
所定速度以上で、吹込み角度を各送風ノズル19の取り
付け面を含む水平面を中心として下45゜ より上方と
し、かつ相対する吹込みノズル19の吹込み方向と鉛直
線18とのそれぞれの交点a,a  とが同一となるよ
うに吹込むことを特徴とし、望ましくは吹込み角度を各
送風ノズルの取り付け面を含む水平面を中心として上下
45゜以内とし、かつ、それぞれの送風ノズル19の取
付位置より吹込み方向に引いた直線が鉛直線18と交差
した後、反応塔側壁内面20と交差するそれぞれの交点
bが反応塔側壁内面20の最下点Cより上になるような
角度とし、かつ相対する送風ノズル19の吹込み方向と
鉛直線18とのそれぞれの交点a,a  が同一となる
ように吹込むことを特徴とし、さらに、反応用気体とし
て酸素富化空気を用いる場合には酸素富化用酸素の少な
くとも大部分を精鉱バーナー1より吹込むことを特徴と
する自熔製錬炉の操業方法である。
[作用] 本発明の自熔製錬炉、およびその操業方法に従えば、精
鉱バーナーにより形成されるジェット流に反応用気体の
一部分を送風ノズルより吹き当て、これを反応塔内全域
に広がる乱流とするために、補助燃料や反応用気体と共
に精鉱バーナーより反応塔内に吹込まれた製錬原料は反
応用気体中に均一に分散され、かつ反応塔内での滞留時
間が長くなり、これにより精鉱等製錬原料と反応用気体
とが充分に反応し、反応用気体の酸素利用効率が改良さ
れ、その結果、煙灰発生率の低下や未溶解物の生成の防
止が可能となる。さらに、本発明の方法では反応用気体
として空気または酸素富化空気を用い、必要に応じて補
助燃料を用いるために精鉱の酸化度とカワやカラミや徘
ガスと言った反応生成物の温度を夫々独立して制御する
ことができ、多種類の精鉱の使用が可能であり、かつ良
好な操業性を維持することが可能となる。本発明の自熔
製錬炉において、送風バーナーを固定、または可動とし
、かつ上下方向に回転可能としたのは、該送風バーナー
より精鉱バーナーにより形成される円錐状ジェット流の
上部に反応用空気の一部を吹き当てても、また、あまり
に下部に吹き当てても気流を反応塔内全体に広がる乱流
とすることが困難であり、かつジェット流の広がりは操
業条件により異なるからである。よって、安定した連続
操業時には、送風バーナーを固定して使用することが望
ましく、操業条件に変更があったときには、送風バーナ
ーの位置や吹込み角度を調整することが望ましく、また
連続操業中であっても反応塔内壁面のコーティングの状
況が悪化した場合には吹込み角度を調整することにより
炉内煉瓦の延命を図ることが望ましいからである。送風
バーナーの移動方法としては反応塔に複数個の送風バー
ナー取付口を設けることによってもよく、また送風バー
ナー取付口をスリット状にすることによってもよ《、特
に規定するものではない。
ところで、精鉱バーナーから装入された製錬原料粒子に
注目すると、該粒子には粒径、組成等の差や前記ジェッ
ト流の中での分散状態の差により、反応塔内に装入され
ると同時に周囲の酸素と反応してメタルまで酸化される
高反応性の粒子や精鉱バーナー近辺では全く反応しない
低反応性の粒子がある。反応塔頂部より吹込まれた反応
用気体中の酸素は、この高反応性の粒子の酸化反応と製
錬原料と共に吹込まれる補助燃料の燃焼とでほとんど消
費される。その結果、低反応性の粒子は反応できずまた
、反応塔内での短い滞留時間内では熔融するまで昇温さ
れないため、落下中に高反応性粒子の反応により生じた
融体と衝突して熔解する以外は未反応のまま煙灰として
炉外に排出されるか、セトラー表面に落下、堆積してヒ
ーブの生成原因となる。一方、高反応性粒子の反応によ
り生じた融体は未反応粒子と衝突し、融合することによ
りpotやメタル品位を低下し、造カン反応をも行ない
つつ肥大して反応塔内を落下してゆく。
この未反応粒子との衝突、融合が不十分のままセトラ一
部に落下した場合には、融体中に過剰に含まれるマグネ
タイトにより炉床の上昇をもたらすことになる。以上の
ことから、反応塔内で如何に融体と未反応粒子との衝突
を活発化せしめるがが重要となることは明らかである。
反応塔内での融体と未反応粒子との衝突の活発化のため
には、反応塔頂部に設けられた精鉱バーナーにより形成
されるジェット流に、反応塔側壁部に設けた送風ノズル
より反応用気体を吹き当て、ジェット流を攪乱し乱流化
しさえすれば良い。しかし、新たな反応用気体を炉内に
吹込むことは酸素の利用効率を低下させるばかりか、炉
内の熔体温度を維持するために補助燃料の燃焼量を増加
させなければならず、排ガスの増加をもたらし、反応塔
内での製錬原料粒子の滞留時間を短くするばかりか、引
いては排ガス処理設備の処理能力を増強しなければなら
なくなる。よって、精鉱バーナーより吹込む反応用気体
の一部を送風ノズルより吹込むことが必要である。この
場合、精鉱バーナーより吹込まれる反応用気体中の酸素
は製錬原料に対して不足しており、前記ジェット流中に
は高反応性の粒子でさえ未反応のまま存在することにな
る。よって、単に前記ジェット流を乱流とするタケでナ
く、送風ノズルより吹込まれた気体中の酸素と未反応粒
子とが充分に反応tうる滞留時間を補償することが必要
となる。このためには、反応塔側壁に、相互に反応塔中
心点を通る鉛直線に線対称となる位置に、吹込み方向が
鉛直線方向で、鉛直方向に可動可能な相対する1組の送
風ノズルを少なくとも1組以上もうけ、反応用気体の一
部分を送風ノズルより所定速度以上で、吹込み角度を各
送風ノズルの取り付け面を含む水平面から下45゛ よ
り上方とし、かつ相対す・る吹込みノズルの吹込み方向
と鉛直線とのそれぞれの交点が同一となるように吹込む
ことが必要であり、望ましくは吹込み角度を各送風ノズ
ルの取り付け面を含む水平面を中心として上下45゜以
内とし、かつ、それぞれの送風ノズルの取付位置より吹
込み方向に引いた直線が鉛直線と交差した後、反応塔側
壁内面と交差するそれぞれの交点が反応塔側壁内面の最
下点より上になるような角度とし、かつ相対する吹込み
ノズルの吹込み方向と鉛直線とのそれぞれの交点が同一
となるように吹込むことが好ましい。
即ち、送風ノズルを天井部に設けると精鉱バーナーによ
り形成されたジェット流を充分攪乱し、反応塔内部全体
に広がる乱流とすることができないからであり、ジェッ
ト流のあまりに低い位置に反応用気体の一部を吹き当て
ると、乱流の一部分、あるいは大部分がセトラー内に形
成され、粒子間の衝突の機会が減少し、かつ、粒子と酸
素との接触も不十分となり、熔解反応が完結しないまま
セトラ一部より炉外に煙灰として排出されるか、セトラ
一部の熔体表面上に落下する粒子が増加するからである
また、反応塔中心を通る鉛直線と線対称となる位置に相
対する送風ノズルを設け、双方の送風ノズルの取付位置
より所定吹込み角度で、前記鉛直線方向に引いた直線と
鉛直線との交点と・が同一となるようにするのは、反応
塔内のジェット流の片面のみに反応用気体の一部が吹き
当てられた場合には、反応塔のガス流が炉芯よりずれて
しまい、融体粒子による反応塔内壁面の局部的侵食をも
たらすからである。
さらに、反応塔内で生じる乱流を反応塔内空間部全体に
広がる乱流とするためには、送風ノズルから吹込む反応
用気体の流速と吹込み角度とが重要である。吹込み速度
については、用いる装置の諸元や精鉱バーナーから吹込
まれる反応用気体の流速により異なるため予め求めてお
くことが望ましいが、例えば、精鉱バーナーから吹込ま
れる反応用気体の流速が80〜120 i/sec程度
であれば、50 m/sec以上で送風ノズルより吹込
むことが必要となる。また、吹込み角度については、衝
突時の力学的関係より水平より下方45゜より上方45
゜の範囲内とする必要がある。
ところで、高反応性の粒子を可能なかぎり速やかに反応
させ、融体化して、反応塔内を落下する間に少しでも多
くの低反応性の粒子と衝突させるためには、精鉱バーナ
ーより吹込む反応用気体中の酸素量は多いほど好ましい
。よって、反応用気体として酸素富化空気を用いる場合
には酸素富化空気用の酸素の少なくとも大部分は精鉱バ
ーナーを介して反応塔内に吹込まれることが望ましい。
[実施例−1] その頂部に1基の精鉱バーナーと、その側壁に送風ノズ
ルとを設けた本発明の内径1.5m、天井部からセトラ
ー湯面までの高さが4mの反応塔と、内径が1.5m,
長さ5.25mのセトラーとからなる試験用小型自熔製
錬炉を用いて、精鉱処理量を約0.8 t/Hとし、目
標カヮ品位を65%とし、送風ノズル位置を天井からセ
トラー場面の高さに対する天井から送風ノズルまでの距
離の割合(以下1/Lと示す)を0.265と0. 5
48とし、その他を第1表に示す条件で、それぞれ5日
間の操業を行なった。得られた結果を第1表に合せて記
載した。
第1表より, 1/L O.265の場合にはもくひょ
うカワ品位を達成することができ、酸素利用効率も94
.9%と高い値を得ることができているのに対し、1/
L O.548  ではカヮ品位も目標値を下回り、酸
素利用効率も89.0%と低い値しか得られなかった。
これは、精鉱バーナーにより形成されるジェット流の低
い位置に反応用空気の一部を吹き当てた場合、形成され
る乱流により煙灰率は改良されるものの、充分な滞留時
間が確保できないことを示しているものと思われる。
(以下 余白) 第1表 第2表 [実施例−2コ 実施例−1と同じ試験用小型自熔炉を用いて第2表に示
した条件で、目標カヮ品位を75%ととして、4日間の
操業を行なった。この操業の目的は送風速度の効果を調
べることである。得られた結果を第2表に合せて示した
第2表より、送風速度を上げることにより、カワ品位が
上昇し、酸素利用効率も高くなることがわかる。また、
上記結果より、送風ノズルより吹込む反応用気体の吹込
み速度は50 m/sec以上にしなければ充分な反応
を維持できないことがわかる。
[実施例−3] 実施例−1と同じ試験用小型自熔炉を用いて第3表に示
した条件で、目標カワ品位を70%ととして、4日間の
操業を行なった。目的はこの操業の送風ノズルからの吹
込み角度の効果を調べることである。得られた結果を第
3表に合せて示した。
第3表より、カワ品位、酸素利用効率共に吹込み角度が
0即ち水平のものの方が高い。また、操業中の観察では
、No 5、6共にセトラー内に乱流の一部が形成され
た様子はなく、共に反応塔内部で乱流が生じていること
が確認できた。しかし、No 5の方は一次的な湯面の
悪化が見られたことが特記される。これらのことから、
送風ノズルの吹込み角度の下限は下向き方向に45゜で
あることがわかる。特に上向き方向について試験はして
いないが、この結果より、上向きでも45”が限゛度と
考えられる。
[実施例−4] 実施例−1と同じ試験用小型自熔炉を用いて第4表に示
した条件で、目標カワ品位を70%ととして、3日間の
操業を行なった。この操業の目的は精鉱バーナーより吹
込む酸素富化用酸素の分配割合を変化させ、その効果を
調べることである。
No 7は供給する工業用酸素の全部を精鉱バーナーよ
り吹込み、No 8は精鉱バーナーより補助燃料として
吹込む重油を燃焼させるのに必要とされる酸素量相当分
の酸素を純度90%の工業用酸素で補償し、精鉱の反応
に必要とされる酸素分を酸素富化空気で補償し、これを
送風ノズルより吹込んだものであり、No 9は重油の
燃焼に必要とされる酸素量相当分の酸素を空気で補償し
、精鉱の反応に必要な酸素量を酸素富化空気で補償し、
これを送風ノズルより吹込んだものである。得られた結
果を第4表に合せて示した。
第4表より、反応用空気として酸素富化空気を用いる場
合には、酸素富化用酸素は可能ながぎり精鉱バーナーか
ら吹込むことが好ましいことがわかる。
[比較例−1コ その頂部に1基の精鉱バーナーを設けた従来型の内径1
.5 m,天井部からセトラー場面までの高さが4mの
反応塔と、内径が1.5m,長さ5.25mのセトラー
とからなる従来型の試験用小型自熔製錬炉を用いて、目
標カヮ品位を75%とし、第5表に示す条件で、8日間
の操業を行なった。得られた結果を第5表に合せて記載
した。
(以下 余白) 第5表 得られた結果を第6表に合せて記載した。
第5表の結果と前記本発明の実施例とを比較すると明ら
かに本発明の優位性が示されているものと解することが
できる。
[比較例−2コ その頂部に1基の精鉱バーナーと、その側壁に送風ノズ
ルを一つのみ設けた内径1.51I1,天井部からセト
ラー場面までの高ざが4Ilの反応塔と、内径が1.5
m,長さ5.25mのセトラーとがらなる試験用小型自
熔製錬炉を用いて、精鉱処理量を約0.8t/IIとし
、目標カヮ品位を75 %とし、第6表に示す条件で、
4日間の操業を行なった。
本結果は成績としては満足できるものではあるが、操業
終了後の反応搭内の点検結果では、送風ノズルと相対す
る内壁面はコーティングが激しく溶損しており、煉瓦の
目地が露出し、部分的に損傷していることがわかった。
このことより、送風ノズルの吹き付けにより製錬原料微
粒子は反応塔内壁へたたきつけられ、その結果、内壁面
の溶損が起きたものと思われ、この結果、煙灰発生率が
低下したものと思われる。
反応塔の煉瓦の局部的な溶損を防止し、反応塔の寿命を
延長させ、長期の連続操業を可能とするためには本結果
は好ましい状態とは言えず、送風ノズルは相対するノズ
ルを一組とすることが望ましい。
[発明の効果] 本発明の自熔製錬炉、およびその操業方法に従えば、精
鉱バーナーにより形成されるジェット流に反応用気体の
一部分を送風ノズルより吹き当てることにより反応塔内
全域に広がる乱流が形成され、製錬原料は反応塔内部空
間全体に均一に分散され、かつ反応塔内での滞留時間が
長くなるため、精鉱等製錬原料と反応用気体とが充分に
反応し、反応用気体の酸素利用効率が改良され、その結
果、煙灰発生率の低下や未溶解物の生成の防止が可能と
なる。さらに、本発明の方法では反応用気体として空気
または酸素富化空気を用い、必要に応じて補助燃料を用
いるために、精鉱の酸化度とカワやカラミや排ガスと言
った反応生成物の温度を夫々独立して制御することがで
きるために、多種類の精鉱の使用が可能であり、かつ良
好な操業性を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自熔炉の実施の1例の縦断面図であり
、第2図は送風ノズルを二組設けた反応搭の横断面図で
ある。第3図は従来の自熔炉の縦断面図である。 1−一一自熔炉 3−一一反応塔 5−一一カワ抜き口 7一一一排煙道 9−一一反応用気体 11−一一カラミ 13−一一高温排ガス 15−一一電極 17−一一反応塔中心点 2−−一精鉱バーナー 4−一一カラミ抜き口 6−一一セトラー 8−一一製錬原料 10−一一力.ワ 12−一一電気錬かん炉 14−一一排熱ボイラー 16−一一抜き口 18一一一鉛直線 l9−一一送風ノズル 20−一一反応塔側壁内面 第1図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)頂部に精鉱バーナーが設けられ、その側壁に、互
    に反応塔中心点を通る鉛直線に線対称となる位置に設け
    られ、かつ、それぞれの吹込み方向が鉛直線方向となる
    ように設けられた1組の送風ノズルの少なくとも1組以
    上をその側壁部に設けられた反応塔が設けられたことを
    特徴とする自熔製錬炉
  2. (2)頂部に精鉱バーナーが設けられ、その側壁に、互
    に反応塔中心点を通る鉛直線に線対称となる位置に設け
    られ、かつ、それぞれの吹込み方向が鉛直線方向で、そ
    の取付位置を中心とし、これを含む水平面を中心として
    鉛直方向に上下45°以内で回転可能となるように設け
    られた固定、または可動可能な1組の送風ノズルの少な
    くとも1組以上をその側壁部に設けられた反応塔が設け
    られたことを特徴とする自熔製錬炉
  3. (3)反応用気体の一部分を送風ノズルより所定速度以
    上で、吹込み角度を各送風ノズルの取り付け面を含む水
    平面を中心として下45°以より上方とし、かつ相対す
    る吹込みノズルの吹込み方向と反応塔中心点を通る鉛直
    線とのそれぞれの交点が同一となるように吹込むことを
    特徴とする自熔製錬炉の操業方法
  4. (4)吹込み角度を各送風ノズルの取り付け面を含む水
    平面を中心として上下45°以内であり、かつ、それぞ
    れの送風ノズルの取付位置より吹込み方向に引いた直線
    が反応塔中心点を通る鉛直線と交差した後、反応塔側壁
    内面と交差するそれぞれの交点が反応塔側壁内面の最下
    点より上になるような角度とし、かつ相対する送風ノズ
    ルの吹込み方向と反応塔中心点を通る鉛直線とのそれぞ
    れの交点が同一となるように吹込むことを特徴とする特
    許請求の範囲記載第(3)項記載の自熔製錬炉の操業方
  5. (5)反応用気体として空気、または酸素富化空気を用
    いる特許請求の範囲記載第(3)〜(4)項記載の自熔
    製錬炉の操業方法
  6. (6)酸素富化用酸素の少なくとも大部分を精鉱バーナ
    ーより吹込むことを特徴とする特許請求の範囲記載第(
    3)〜(4)項記載の自熔製錬炉の操業方法
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