JPH0223514Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） この考案はオートバイのライダーのニーグリツ
プ動作の状態を運転者自身と第三者が確認するた
めにオートバイに装着して使用してするニーグリ
ツプ動作確認装置に関するものである。

（従来技術） オートバイを安全に乗りこなす上でライダーに
要求される基本的姿勢あるいは動作の一に確実な
ニーグリツプ動作がある。この動作をなおざりに
すると、悪路走行時や突発的状況においてオート
バイとライダーとの一体性が失なわれ、ライダー
はオートバイから離脱するかオートバイのコント
ロールが不能となる。

このニーグリツプ動作の習慣化はしたがつてオ
ートバイの運転教習所における運転技術習得度を
みる重要チエツクポイントである。にもかゝわら
ず現在は遠く離れたところにいる指導者はドライ
バーの僅かの姿勢の動きからニーグリツプ動作の
適否を判断して、無線によりライダーに注意する
という方法しかなかつた。

また、一般の路上においても、前方を走るオー
トバイのライダーが確実にニーグリツプを行なつ
ているか否かは後続の車輌にとつて重要な情報の
一つであるが、現在のオートバイではそのような
情報を正確に得ることは困難であつた。

（考案の目的） この考案は、上記の事情に鑑み、ニーグリツプ
動作が確実に行なわれているか否かを運転者自身
及び第三者が容易に確認することができる、ニー
グリツプ動作確認装置を提供することを目的とす
る。

（実施例） 以下、この考案の一実施例について図面にもと
づいて説明する。

第１図において、スイツチホルダー１は、樹脂
シート材からなる帯状の部品であつて、略長方形
状の同一の表シート２と裏シート３とが重ね合さ
れて中央部分で一体に接着された構成を有する。
そしてその四隅には丸い小孔２ａ，３ａを同心に
もつ。このスイツチホルダー１の大きさと形状
は、図のように、オートバイのタンク４後部上面
にその中央部分をかぶせ、この両側をタンク４の
側面に沿うように折りたゝむと、ちようどタンク
４の側面ニーグリツプ部分を覆い、かつ、その両
端はタンク４の後部底面とほゞ一致するように定
められている。そしてこのスイツチホルダー１は
小孔２ａ，３ａに挿通するゴム紐（図示していな
い）をタンク４下部で互いに結び合せることによ
りタンク４に対して取付けられている。裏シート
３の両側辺近くの中央部分には、通常の薄型のリ
ミツトスイツチ（常時開のもの）５Ｒ，５Ｌが適
宜手段で固定されており、したがつてこのリミツ
トスイツチ５は装着状態においては表シート２に
覆われて外部からは隠されている。

一方、このオートバイの後部両側に張出して取
付けられた一対のパイプ材からなるセーフテイー
ガード６の上部水平部分には適当な取付金具を介
して一対の確認燈７Ｒ，７Ｌが固定されている。
この確認燈７とリミツトスイツチ５とは、第３図
に示すようにオートバイの電源８と電気的に結合
されている。

以上のように構成されたニーグリツプ動作確認
装置においては、ドライバーが乗車して膝でタン
ク４をしつかりと挟みつけてニーグリツプをきか
すと、リミツトスイツチ５Ｒまたは（および）５
Ｌが閉じこれによりはじめて７Ｒまたは（およ
び）７Ｌが点燈する。

したがつて、オートバイから遠くはなれていて
も確認燈７をみることにより、ドライバーが膝で
タンク４を挟みつけてニーグリツプをきかした正
しい姿勢で乗車しているか否か、そして、ニーグ
リツプしていない場合はどちら側が悪いかなどを
容易かつ確実にわかるので、無線により指導者は
正しく指示を与えることができる。

以上の実施例においては左右のニーグリツプの
状態を独立に確認することができるが、ニーグリ
ツプは左右とも、正しくなされないとそのグリツ
プ効果を十分発揮しえないことから、オートバイ
の見やすい一個所に一つの確認燈７を設け、これ
と左右のリミツトスイツチ５Ｒ，５Ｌおよび電源
とを直列に接続する第４図に示す回路を採用する
こともできる。この場合は左右のニーグリツプが
共に確実になされている場合に限り確認燈７が点
燈する。

ドライバーはこの情報を指導者からフイードバ
ツクしてもらうことにより、やはり同様に正しい
ニーグリツプの仕方を習慣づけることができる。

さらにまた、上記二つの場合においてはリミツ
トスイツチ５Ｒ，５Ｌとして常時開のものを用い
たが、これを常時閉のものとし、回路中に直列に
オートバイの電源スイツチ（図示していない）を
挿入することにより、オートバイの電源スイツチ
を入れると確認燈が点燈し、ドライバーが正しく
ニーグリツプすると消燈するようにすることがで
きる。この場合もドライバー自身が視認可能なる
ようにして確認燈の点滅によりニーグリツプの状
態を知ることができるが、点燈がすなわちニーグ
リツプしていない状態すなわち危険な状態を示す
こととなるので、このようにすることにより、指
導上の観点のみならず、一般道路上における後続
車あるいはドライバーに対する警告燈としても機
能することとなる。

（効果） 以上説明したように、この考案は、オートバイ
のタンクのニーグリツプ部を覆うスイツチホルダ
ーにリミツトスイツチを内蔵し、このリミツトス
イツチの開閉により点滅する確認燈をオートバイ
に固定することにより、遠くにいる指導者や後続
車、さらにはドライバーの視認可能なる位置に設
置することによりドライバーがニーグリツプの状
態の良否を知ることができて安全運転に役立てる
ことができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例のスイツチホルダーを示す斜
視図、第２図は同じく確認燈の装着状態を示す部
分側面図、第３図は電気回路図、第４図は他の実
施例における電気回路図である。 １……スイツチホルダー、５Ｒ……リミツトス
イツチ、５Ｌ……リミツトスイツチ、７Ｒ……確
認燈、７Ｌ……確認燈。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) オートバイのタンクの左右のニーグリツプ部
   を覆つて取付けられる帯状のスイツチホルダー
   と、このスイツチホルダーの左右ニーグリツプ
   に対応する位置に設けられてライダーのニーグ
   リツプ動作により開閉する左右一対のスイツチ
   と、オートバイの車体に固定されていてこのス
   イツチの開閉に応じて点滅する確認燈とからな
   ることを特徴とするオートバイのニーグリツプ
   動作確認装置。 (2) 確認燈が左右一対設けられていて、それぞれ
   同側のニーグリツプ動作により点燈することを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   のオートバイのニーグリツプ動作確認装置。 (3) 確認燈が一つ設けられていて両側のニーグリ
   ツプ動作が同時に行なわれている場合のみ点燈
   することを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項に記載のオートバイのニーグリツプ動作
   確認装置。 (4) ニーグリツプ動作が左右同時に行なわれてい
   ない場合のみ点燈することを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のオートバイのニ
   ーグリツプ動作確認装置。