JPH02234762A - 医療用粘着テープまたはシート - Google Patents

医療用粘着テープまたはシート

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JPH02234762A
JPH02234762A JP1057322A JP5732289A JPH02234762A JP H02234762 A JPH02234762 A JP H02234762A JP 1057322 A JP1057322 A JP 1057322A JP 5732289 A JP5732289 A JP 5732289A JP H02234762 A JPH02234762 A JP H02234762A
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JP
Japan
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latex
adhesive
sheet
silver
medical
Prior art date
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Pending
Application number
JP1057322A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Ozaki
安彦 尾崎
Yoshihiro Umemura
梅村 吉弘
Seiichiro Muranishi
村西 誠一朗
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は.抗菌性を有する医療用粘着テープまたはシー
1・に関するものである。特に各種医療用チューブ類(
血管カテーテル,導尿カテーテルなど)を人体内に挿入
して用いる場合において,環境中の黴生物が挿入部位か
ら体内へ侵入することによって起こる感染.すなわち院
内感染を防止するために有用な医療用粘着テープまたは
シートに関するものである。
(従来の技術) 手術後の傷口からの細菌感染や,あるいは各種医療用チ
ューブ類を人体内に挿入して用いる場合において発生す
る細菌感染は,医療技術の発展した今日においても,な
お大きな問題となっている。
このような感染を防く方法として,従来から消毒液を滲
み込ませたガーゼなどで手術後の傷口やチューブ類の挿
入部位を頻繁に消毒することが行われている。しかし,
このような方法は手間がかかるため,一般的には次のよ
うなことが行われている。すなわち.抗菌性を有するテ
ープあるいはフィルムで手術後の傷口を覆ったり,また
チューブ類の挿入部位にあたる箇所に特殊な工夫を凝ら
して,微生物がチューブを伝って侵入するのを抑制した
り,さらにはチューブ類自体に抗菌性を付与したものを
用いたりしている。このような方法の例としては,抗菌
性を有するテープやフィルムでは.キノロンカルボン酸
誘導体を含有する術後創傷保護用粘着フィルム(特開昭
63−,13668号公報),有機金属化合物(有機ア
ルミニウム化合物有機珪素化合物,有機ジルコニウム化
合物,有機ホウ素化合物)を含有する歯科用の接着性被
膜形成材(特開昭60 − 122569号公報) ,
 2−( Cal−III直鎖アルキル)シュードウレ
アを吸着させたセルロース繊維からなる手術用粘着テー
プ(米国特許第3728213号明細書)あるいはコ一
ドを含有する粘着性フィルム〔ジ1ヤーナル レブロー
ド メド(J.Reprod Med. ) 33, 
202, 1988 )などがある。また,チューブ頻
に特殊な工夫を凝らした例としては,カテーテルの表面
に重金属を成分として含んだリング,ネットなどを被着
させた導尿カテーテル(特開昭52−62996号公報
)あるいはカッと呼ばれるものを備えた血管カテーテル
などがある。また,チューブ類自体に抗菌性が付与され
たものとしては,例えば本発明者らにより既に提案され
た.銀化合物を配合したラテソクスによりコーティング
された導尿カテーテル(特願昭62 − 296755
号)などがある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら,上記のような種々の方法においても,い
まだ院内感染の防止は満足には行えないのが実情である
。特に,医療用チューブ類を人体内に挿入して用いる場
合において発生ずる院内感染を予防することはきわめて
困難である。
なぜなら,上記したようなチューブ類に特殊な工夫を凝
らしたものやチューブ類自体に抗菌性を付与したものを
使用した場合においても,生体の皮膚あるいは粘膜の面
とこれらチューブ類との面が特にその挿入口において完
全には密着しえないからである。従ってその隙間から環
境中の微生物が侵入することは完全には防止できないの
である。
さらに,ヂューブ類に特殊な工夫を凝らしたものは,そ
のようなチューブ類の製造が面倒であるばかりでなく,
実際に体内に装着する際には生体粘膜を傷つけないよう
に特別な注意が必要である。
また,上記したようなテープやフィルム類はその主な目
的が創傷保護用や歯科用であるため,直ちにこれらを医
療用チューブ類の挿入部位に応用して院内感染防止に役
立てることは不可能であるばかりでなく,仮に,これら
を挿入部位において長期間用いた場合,抗菌活性,生体
の皮膚粘膜に対する刺激性及び粘着性の点で問題が生じ
るであろうことは容易に想像される。
以上のように,従来使用されている,チコ,−フ類に特
殊な工夫を凝らしたものやチj4−ブ類自休に抗菌性を
イ」与したものは,特にその挿入部位において,皮膚あ
るいは粘膜と完全に密着しえないという問題があった。
また,各種医療用チューブ類の挿入部位において使用し
て,院内感染を防止するのに相応しい,抗菌性と粘着性
を有したテープやシートはいまだ見られない。
本発明は,皮膚あるいは粘膜と粘着し,かつ各種医療用
チューブ類とも粘着し,さらに抗菌性を有した医療用テ
ープまたはシートを提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは.上記のごとき目的を達成すべく鋭意研究
を重ねた結果,本発明者らが既に提案した,カチオン系
の天然ゴムラテックスに水溶性銀化合物を配合して得た
抗菌性ラテンクス組成物(特願昭62 − 29710
6号)が,皮膚あるいは粘膜及び医療用チューブの表面
に対して粘着性を有することを見出し本発明を達成する
に至った。
すなわち.本発明は,カチオン系天然ゴムラテックスに
水溶性銀化合物を配合した組成物を粘着剤とする医療用
粘着テープまたはシートを要旨とするものである。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明にいう天然ゴムラテックスとは,ゴム植物の樹皮
に切り付けを行った時に流れ出る新鮮ラテノクス(ゴム
分30〜40%と一般に非ゴム成分と呼ばれている微量
のタンパク質,リビソドケビラキトール,無機塩などを
含み残りは水分てある)をゴム分が60%前後になるよ
うに濃縮した後,必要に応じてpH調整剤,加硫剤,加
硫促進剤,軟化剤.充填剤,老化防止剤,着色剤などを
配合したラテックスである。通常のラテックスは,pH
調整剤としてのアンモニアを0.3重景%含み,pHが
9〜11に調整されたアニオン系ラテックスであるが,
本発明に用いられるカチオン系天然ゴムラテックスは.
上記のような天然ゴムラテソクスのp I−1が.保護
コロイドであるタンパク質の等重点より以下1好ましく
は3以下であるいわゆる酸性ラテックスである。このも
ののゴム粒子は通常の天然ゴムラテックスとは逆に正電
荷を帯びているので,互いに反撥しあい安定化している
。このようなカチオン系天然ラテックスを調製するには
,例えば,通常の天然ゴムラテックス(ゴム分濃度50
〜60%,pH9〜11)に,カチオン系界面活性剤又
はノユオン系界面活性剤をゴム分に対して1〜5重量%
程度になるように加え,次に適当な無機酸又は有a酸を
加えてp Hを3以下にすればよい。無機酸としては塩
酸,硫酸が,有機酸としては蟻酸.酢酸,蓚酸などが好
ましく用いられる。
本発明において用いられる好適な水溶性銀化合物として
は,銀塩及びプロテイン銀があげられる。
銀塩とは,銀と無機酸又は有機酸とで形成された塩の意
味であり,好適なものとしては,硝酸銀乳酸銀,塩素酸
恨,フン化銀,ピクリン酸銀などがある。フ“ロテイン
企艮とは,タンパク質とi艮との化合物であり,日本薬
局方に収載されている,銀として7.5〜8.5重量%
含むものが好ましく用いられる。また.これら恨化合物
は水溶性であることが必要であり,20゜Cにおいて1
00gの蒸留水に1.0g以上溶解するものが好ましく
,さらに好ましくは5、Og以上溶解するものである。
水溶性銀化合物の好ましい配合量は,その目的及び使用
する銀化合物の種類により異なるが般的には,ラテック
スのゴム分に対し,銀として0.1〜30重量%,とく
に0.5〜10重量%であることが好ましい。配合量が
30重量%を越える場合は,それから得られる粘着剤の
粘着性が劣る傾向にあり,一方,0.1重量%未満の場
合は抗菌性が発揮しにくくなるので好ましくない。
本発明において抗菌性のカチオン系天然ゴムラテソクス
組成物を調製する方法は,各成分が均一に混合される方
法であれば特に限定されず,周知の種々の方法を利用す
ることができる。例えば水溶性銀化合物の水溶液,特に
好ましくは水溶性銀化合物の濃度の高い水溶液をカチオ
ン系天然ゴムラテックス中に直接添加するなどの方法が
好ましい。また,場合によっては,水溶性銀化合物の粉
末を直接添加する方法も選ばれる。
本発明における粘着剤は上記したカチオン系天然ゴムラ
テックスに水溶性根化合物を配合した組成物からなるが
,必要に応じてさらに添加物や溶剤を加えてもよい。
本発明の医療用粘着テープまたはシートの作製において
は必要に応じて基材が用いられるが,特に限定されるも
のではなく,周知のものを用いればよい。例えば,テー
プ用の基材としては紙(クラフトクルパソク紙,和紙,
クレープ紙),プラスチックフィルム(セロハン,ポリ
塩化ビニル)布(スフ,綿,アセテート.ビニロン,ポ
リエステル),ゴムシート,発泡体.金属箔及びこれら
の複合体が挙げられる。またシート用の基材としては,
紙(キャス1・コート紙,上質紙など),プラスチック
フィルム(ポリエステル,ポリ塩化ビニルなど)などが
あげられる。これらのなかで強度及び柔軟性の点で紙あ
るいは布が好ましい。
本発明の医療用粘着テープまたはシートの作製においで
用いられる剥離剤は.特に限定されるものではなく,周
知のものを使用すればよい。例えば,シリコーン,長鎖
アルキル基含有ボリマポリエチレン,セラミソクなどが
挙げられる。これらのなかで,シリコーン力< ffi
ll離性に富むので好ましい。
本発明の医療用粘着テープまたはシートの作製方法とし
ては,粘着剤として上記したような組成物を使用する以
外は特に限定されない。粘着テープまたはシー1・の周
知の作製方法が利用できる。
例えば,以下のような方法で,本発明の粘着テープの一
形態である両面粘着テープを作製することができる。こ
の際,少なくとも片方の粘着面(皮膚あるいは粘膜に接
する面)が上記したような抗菌性のラテックス組成物か
らなる粘着剤で形成されておればよく,他方の粘着面(
医療用具に接する面)は医療用具に対し粘着性を有する
ものであればどのような粘着剤で形成されていてもよい
例えば,天然ゴム系,アクリル・系あるいはポリウレタ
ン系等の中から適当なものが選択される。ここでは両面
とも本発明における粘着剤からなる場合の一例を説明す
る。まず5両面剥離紙」一に上記粘着剤を周知の塗工方
式により塗工し,基拐となる不織布などを貼合わせ粘着
剤を転写する。このものを,熱処理(加硫工程),必要
に応して水洗工程を行い乾燥する。次に基材の逆面に上
記粘着剤の塗工を行うが,これは貼合わせた基材面に直
接塗工ずる。次いで熱処理(加硫工程),必要に応じて
水洗工程を行い,乾燥後巻き取れば,本発明における上
記の抗菌性ラテソクス組成物を粘着剤とした両面粘着テ
ープができあがる。
本発明の医療用粘着テープまたはシートの使用方法は,
院内感染防止を目的とするものであれば特に限定される
ものではないが,例えば医療用チューブ類の挿入部位に
おいてこれらチューブ類と皮膚あるいは粘膜面の隙間を
ふさぐようにチューブに巻きつけて使用したり.または
,各種医療用チューブ類にイ1属して用いる器具に対し
てそれら付属器具と皮膚・粘膜とを粘着させるように使
用したりすることができる。
(作用) カチオン系の天然ゴムラテックスに水溶性銀化合物を配
合して得た抗菌性ラテノクス組成物は皮膚あるいは粘1
タ及び医療用チューブ類に対する粘着性及び十分な抗菌
性を有しているので,このような組成物を粘着剤として
作製した医療用粘着テープまたはシートは皮膚あるいは
粘膜及び医療用チューブ類に対する良好な粘着性を有す
る。
(実施例) 以下.実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する
実施例において述べた,テープまたはシートの抗菌活性
は,以下に述べたような方法により調べた。得られたテ
ープまたはシートを切断し,剥離紙を剥がしてから,I
gを秤量し,ハ勺ミを用いて細片化した後,サンプル管
に入れた。細片化したテープまたはシ一トを70%エタ
ノールにより殺菌した後,完全にエタノールを留去して
無菌操作下で別のサンプル管に移動した。次に,大腸菌
を保存用スラントからトリプチケース■ソイブロスCB
BL社製) 5rr+j!中に回収して菌懸濁液を得,
この菌懸濁液100μρを上記テープまたはシー1・に
注ぎ,毛細管現象によってテープまたはシーl一の表面
に菌液が薄く均一に分敗させた。このサンプル管を密栓
後.37゜Cで−晩培養した。
その後,サンプル管に0,1%の界面活性剤(Tiie
en80,山桂産業)を含む生理食塩水5mlを加えて
充分撹拌後,細片上の菌液を回収し.回収液中の生存菌
数をコロニーカウント法により測定した。
コン1〜ロール値は,サンプル管の底に細片を置かず,
菌液のみを直接置いた以外は,上記方法と同様の操作を
行った時に得られた値とした。
また,医療用粘着テープまたはシーl・をチュブに巻き
つげた場合の,空気中の雑菌による汚染の防止効果は以
下のような方法により評価した。
まず,三角フラスコに培地(トイプチソースソイブロス
)を8分目まで満たし,さらに導尿カテーテルが丁度は
まる程度の孔を開けたシリコーンゴム栓をした後オート
クレープ滅菌した。これにエチレンオキザイドガス滅菌
された市販の導尿カテテルを無菌的にシリコーンゴム栓
に挿入してモデル装置を組み立てた。このような装置を
2組用意し,一方には無菌操作で本発明のテープまたは
’y−1・を2導尿カテーテルの外壁にシリコーンゴム
栓と接する部分が約1cm,外気と接する部分が約1c
mとなるように巻きつけた。他方には何も巻きつけずコ
ントロールとした。
次にこの装置を37℃で培養し菌の生育状況を観察し,
培地が濁り,菌の生育が見られるまでに要した日数を比
較することで自然汚染防止効果を評価した。
なお,例中の「部」は「重量部」を意味する。
実施例1 ゴム分濃度が約50重量%の酸性天然ゴムラテックス(
p H2. 5)  1 0 0部に,ジメチルジチオ
カルハミン酸亜鉛0.3部.硫黄1.3部,亜鉛華2.
8部及びステアリン酸1.2部を均一に分散させて天然
ゴムを主成分とする配合ラテックス(以下A液という。
)を調製した。一方,硝酸銀水溶液(10重量%)5部
を上記A液100部に攪拌下添加したところ,ラテック
スは凝集することなく,硝酸銀が均一に分散したラテソ
クス組成物(銀をラテックスのゴム分に対して0.6重
量%含む)を得ることができた。
この組成物を用いて両面の粘着剤とも本組成物からなる
,幅lcm,厚cIJO. 0 1 mmの両面粘着テ
ープを通常の方法で作製した。まず.両面剥離紙上に粘
着剤である本組成物をハケを用いて塗工し,基材として
和紙を貼合わせ粘着剤を転写した。
このものを,70〜80’Cで約10時間熱処理(加硫
工程)を行い水洗後乾燥した。次に基材の逆面に上記粘
着剤を直接塗工し,次いて70〜80゜0で約10時間
熱処理(加硫工程)を行い,水洗乾燥後巻き取った。
得られた両面粘着テープについて,上記した抗菌活性を
測定した。その結果,回収された菌数はコントロールの
8,5%であった。
また上記した方法により,自然汚染に対する防止効果を
調べたところ,コン1・ロールでは2日で濁ってきたの
に対し,得られた両面粘着テープを巻いたものでは10
日培養した後でも濁りは見られなかった。
本両面粘着テープを,市販の導尿カテーテルの外壁表面
に巻きつけたところテープはカテーテルに良好に固定さ
れた。またこれを人体皮膚及び粘膜面と接着させたとこ
ろ,良好に密着し,長期間接着し続けても,特に刺激は
なく粘膜面に炎症は見られなかった。
実施例2 実施例1で用いたA液100部に,プロテイン銀6部を
蒸留水20部に溶解した溶液を攪拌下添加して,プロテ
イン銀が均一に分散したラテックス組成物(銀をラテッ
クスのゴム分に対して1重量%含む)を得た。このラテ
ソクス組成物を用いて実施例1と同様にして両面粘着テ
ープ(PP(1))を作製した。また実施例1で用いた
A液100部に.プロテイン銀12部を蒸留水14部に
溶解した溶液を攪拌下添加して.プロテイン銀が均一に
分散したラテソクス組成物(銀をラテックスのゴム分に
対して2重量%含む)を得た。このラテソクス組成物を
用いて実施例1と同様にして両面粘着テープ(pp (
2))を作製した。対照としてプロテイン銀を含まない
天然ゴJ、ラテノクスのみからなる両面粘着テープ(P
P (0) )も作製した。
これらについて.抗菌活性を測定した。その結果,PP
 (1)及びPP (2)において回収された菌数ばP
P (0)において回収された菌数のそれぞれ3.7%
および7,5%であった。
また,自然汚染に対する防止効果を調べたところ,PP
 (0)を巻いたものでは5日目に濁りを生したのに対
して,PP (1)及びPP (2)を巻いたものでは
2週間たっても濁りは生じなかった。
これらを,市販の導尿カテーテルの外壁表面に巻きつげ
たところpp (1)及びPP (2)は良好に固定さ
れたが,PP (0)は粘着性が悪く十分には固定され
なかった。またこれらを人体皮膚あるいは粘膜面と接着
させたところ,PP (1)及びPP (2)は良好に
密着し,長期間接着し続けても.特に刺激はなく粘膜面
に炎症は見られなかったが,PP (0)は粘着性が悪
くずくにヱリがれた。
実施例3 片面の粘着剤を実施例2で得られたラテンクス組成物(
銀をラテンクスのゴム分に対して1重量%含む)とし,
他方の面の粘着剤をアクリル系粘着剤とする両面粘着シ
ートを作製した。
まず, MIJ離紙」二に実施例2で得られたラテソク
ス組成物をハケにより塗工し.基拐として和紙を貼合わ
せ粘着剤を転写した。このものを,70〜80゜Cで約
10時間熱処理(加硫工程)を行い水洗の後乾燥した。
次に基材の逆面にアクリル系粘着剤を直接塗工し,その
後さらに剥離紙を貼り合わせて両面粘着シートを作製し
た。
このものは,アクリル系粘着剤からなる粘着面で,あら
ゆる医用材料表面(金属,プラスチソクセラミンクなど
)と良好に接着し,さらに抗菌性ラテックス組成物から
なる粘着面で,人体皮膚及び粘膜面と良好に密着し,長
期間接着し続けても膜面に炎症は見られなかった。
(発明の効果) 本発明に係る抗菌性を有した医療用粘着テープまたはシ
ートにおいては,抗菌性と粘着性を有する組成物を粘着
剤としているため,生体皮膚あるいは粘膜面及び医療用
チューブの表面に対して粘着性を有する。従って,医療
用チューブ類を人体内に挿入して用いる場合,本発明の
医療用粘着テープまたはシートを巻きつけたり,チュー
ブ類の付属品に貼付して用いれば,これら医療用チュー
ブ類と皮膚あるいは粘膜とを密着させることができ,さ
らに,本粘着剤が抗菌性を有することより院内感染を未
然に防くことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カチオン系天然ゴムラテックスに水溶性銀化合物
    を配合した組成物を粘着剤とする医療用粘着テープまた
    はシート。
JP1057322A 1989-03-08 1989-03-08 医療用粘着テープまたはシート Pending JPH02234762A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56125055A (en) * 1980-02-27 1981-10-01 Hideaki Uragami Medical treatment member
JPS61145235A (ja) * 1984-12-19 1986-07-02 Unitika Ltd 抗菌性ラテツクス組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56125055A (en) * 1980-02-27 1981-10-01 Hideaki Uragami Medical treatment member
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