JPH02234405A - ガス絶縁変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は内部にガス流通路が形成された鉄心に巻線を巻
装してなる変圧器中身を絶縁ガスと共に変圧器タンク内
に収容し、この絶縁ガスを変圧器タンクの上下部に連通
させて設けられた放熱器を通して循環させることにより
、変圧器中身を冷却するようにしたガス絶縁変圧器に関
する。

（従来の技術） 従来のガス絶縁変圧器としては、第３図及び第４図に示
すような・構成のものが実用化されている。すなわち、
第３図及び第４図において、１は積層鉄板の積層間に複
数のガス流通路２が形成され且つその上，下部を鉄心締
付固定具３ａ，３ｂにより一体的に締付け固定された鉄
心４に巻１ｊｌ５を巻装してなる変圧器中身で、この変
圧器中身１は変圧器タンク６内にＳＦ６等の絶縁ガス７
と共に図示するように鉄心内のガス流通路２を上，下方
向に向けて収容されている。この場合、変圧器中身１の
鉄心内に形成されるガス流通路２となる鉄心４の外側端
部及び内側端部には栓８が取付けられ、側方からのガス
洩れをなくして絶縁ガス７が鉄心４の下部から上部にス
ムーズに流れるようにしている。

一方、変圧器タンク６の上，下部側面には接続管９ａ，
９ｂを介して放熱器１０が取付けられており、変圧器タ
ンク６内の絶縁ガス７をタンク上部の接続管９ａを通し
て放熱器１０内に取入れ、ここで冷却された絶縁ガス７
をタンク下部の接続管９ｂを通して変圧器タンク６内に
戻し、変圧器中身１が冷却できるように構成されている
。

このような構成のガス絶縁変圧器において、放熱器１０
で冷却された絶縁ガス７がタンク下部の接続管９ｂを通
して変圧器タンク６内に流入すると、この絶縁がス７は
図示矢印のように変圧器中身１の外周部，巻線５の内部
を通ってタンク上部に至るガスと下部の鉄心締付固定具
３ａ内より鉄心４内に形成されたガス流通路２，上部の
鉄心締付固定具３ｂ内を通ってタンク上部に至るガスと
に分流して流れ、これらの絶縁ガス７はタンク上部の接
続管９ａを通して放熱器１０に取入れられる。

（発明が解決しようとする課題） しかし、このような構成のガス絶縁変圧器においては、
鉄心４上，下部の鉄心締付固定具３ａ，３ｂが冷却器１
０と連通ずる接続管９ａ，９ｂのガス流出入口部及びそ
の周囲部に配置されるため、この部分のガス流路抵抗が
大きくなり、放熱器１０で冷却された絶縁ガス７の流入
量及びタンク上部より放熱器１０へ送込む温められた絶
縁ガスの流出量が制限されてしまう。したがって、鉄心
４内に形成された複数のガス流通路２を通して流れる絶
縁ガス７の流量は鉄心４からの発熱量に比べて少なく充
分な冷却効果が得られないため、鉄心を異常加熱させて
しまう危険性がある。また、鉄心４の冷却効果を高める
ため、鉄心内に形成されるガス流通路の数を増加させる
ことも考えられるが、このようにすると鉄心をむやみに
大きくすることになり、変圧器中身および変圧器タンク
のサイズ及び重量を増加させる要囚となり、好ましくな
い。

本発明は変圧器中身および変圧器タンクのサイズ及び重
量を増加させることなく、鉄心内に形成されたガス流通
路を流れるガス流量を増加させて変圧器中身の冷却効率
を向上させることができるガス絶縁変圧器を提供するこ
とを目的とする。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） 本発明は上記の目的を達成するため、内部にガス流通路
が形成された鉄心、に巻線を巻装してなる変圧器中身を
前記鉄心上部が前記ガス流通路のガス流出側となるよう
に変圧器タンク内に収容すると共に絶縁ガスを封入し、
且つ前記変圧器タンクの上，下部に連通させて放熱器を
接続し、前記絶縁ガスを前記変圧器タンクと前記放熱器
との間で循環させて前記変圧器中身を冷却するようにし
たガス絶縁変圧器において、前記変圧器中身の鉄心上部
のガス流出部の周囲部に密閉ダクトを取付け、この密閉
ダクトより前記放熱器につながるガス流路との間に鉄心
冷却専用のガス流通経路を形成したものである。

（作用） このような構成のガス絶縁変圧器にあっては、鉄心下部
より鉄心内のガス流通路を通して鉄心上部のガス流出部
より流出する温まった絶縁ガスは密閉ダクトより鉄心冷
却専用のガス流通経路を通して放熱器につながるガス流
路に直接取入れられるので、鉄心内を流れる絶縁ガスを
変圧器中身の周囲部を流れる絶縁ガスとは別に強制的に
循環させることが可能となり、もって鉄心内に形成され
るガス流通路の数を増加することなく大きな冷却効果を
上げることができる。

（実施例） 以下本発明の一実施例を第１図及び第２図を参照して説
明する。

第１図及び第２図は本発明によるガス絶縁変圧器の構成
例を示すもので、第３図及び第４図と同一部分には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点につ
いてのみ述べる。本実施例においては、第１図及び第２
図に示すように鉄心４上部の鉄心締付固定具３ａ側から
流出するガス流出部に対応する変圧器タンク６の上面板
にガス吸込口１１を設け、また鉄心上部のガス流出部及
び変圧器タンク６側のガス吸込口１１の周囲部間に密閉
ダクト１２を配設してその上，下端部を変圧器タンク６
の上面板と鉄心締付固定具３ａの上面にガス洩れがない
ように気密に固定し、さらに変圧器タンク６の上面板の
ガス吸込口１１と放熱器１０上部に接続された接続管９
との間をバイパス配管１３により接続する構成としたも
のである。

このような構成のガス絶縁変圧器において、放熱器１０
の下部より接続管９ｂを通して変圧器タンク６内に冷却
された絶縁ガス７が流入すると、この絶縁ガスは図示矢
印のように変圧器中身１の周囲部，巻線５内を通って変
圧器タンク１内の上部に流れるガスと、鉄心４下部の鉄
心締付固定具３ｂ側より鉄心４内に形成された複数のガ
ス流通路２を通して鉄心４上部の鉄心締付固定具３ａ側
に流れるガスに分流する。ここで、鉄心４内のガス流通
路２を通して流れる絶縁ガス７に注目すると、この絶縁
ガス７は鉄心４上部の鉄心締付固定具３ａ側のガス流出
部より密閉ダクト１２を通して変圧器タンク１の上面に
設けられたガス吸込口１１に至り、このガス吸込口１１
よりバイパス配管１３を通って放熱器１０とつながる上
部の接続管９ａ内に直接流入する。

したがって、鉄心４内のガス流通路２を通して流れる絶
縁ガス７は強制的に鉄心４上部のガス流出部より密閉ダ
クト１２，ガス吸込口１１及びバイパス配管１３を通っ
て放熱器１０に流れ込む鉄心冷却専用の冷却経路が形成
されることになり、鉄心４の発熱を効果的に冷却するこ
とができる。

また、放熱器１０の下部より変圧器タンク６内に流入し
た絶縁ガス７に対して変圧器中身１の外周部．＠線内を
通るガス流との分流バランスを考慮しなくても鉄心冷却
専用の冷却経路を通して流れるガス流の吸込み圧が高く
なるので、鉄心冷却に必要なガス流量を充分得ることが
可能となる。これにより鉄心内のガス流通路の数を増加
させたり、乙 鉄心締付具の位置を変えたりしな＜　ｒ”７４却効率を
高めることができるので、変圧器中身および変圧器タン
クのサイズや重量をむやみに大きくしたりする必要がな
くなり、電気的特性の優れたものとなし得る。

なお、上記実施例では変圧器タンク１と放熱器１０との
間で絶縁ガスを対流により循環させる自冷方式の場合に
ついて述べたが、例えば放熱器１０内に送風機を設けて
強制的に絶縁ガスを循環させるようにしても前述同様の
効果を得ることができる。また上記実施例ではバイパス
配管１３を変圧器タンク６の上面のガス吸込口１１とタ
ンク上部の接続管９ａとの間を接続するようにしたが、
変圧器タンク６の上部内面に鉄心上部のガス流出部の周
囲部から放熱器１０につながるタンク上部の接続管９ａ
の入口近傍に至る長さの密閉ダクトを″専用接続ダクト
として配置しても前述同様の効果を得ることができる。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、変圧器中身の鉄心上
部のガス流出部の周囲部に密閉ダクトを取付け、この密
閉ダクトより前記放熱器につながるガス流路との間に鉄
心冷却専用のガス流通路を形成するようにしたので、変
圧器中身および変圧器タンクのサイズ及び重量を増加さ
せることなく、鉄心内に形成されたガス流通路を流れる
ガス流量を増加させて変圧器中身の冷却効率を向上させ
ることができるガス絶縁変圧器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるガス絶縁変圧器の一実施例を示す
構成図、第２図は第１図の■一■線に沿う矢視図、第３
図は従来のガス絶縁変圧器を示す構成図、第４図は第３
図のｒＶ−ＩＶ線に沿う矢視図である。 １・・・変圧器中身、２・・・ガス流通路、３ａ，３ｂ
・・・上，下部の鉄心締付固定具、４・・・鉄心、５・
・・巻線、６・・・変圧器タンク、７・・・絶縁ガス、
８・・・栓、９ａ，９ｂ・・・タンク上，下部の接続管
、１０・・・放熱器、１１・・・吸込口、１２・・・密
閉ダクト、１３・・・バイパス配管。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 内部にガス流通路が形成された鉄心に巻線を巻装してな
   る変圧器中身を前記鉄心上部が前記ガス流通路のガス流
   出側となるように変圧器タンク内に収容すると共に絶縁
   ガスを封入し、且つ前記変圧器タンクの上，下部に連通
   させて放熱器を接続し、前記絶縁ガスを前記変圧器タン
   クと前記放熱器との間で循環させて前記変圧器中身を冷
   却するようにしたガス絶縁変圧器において、前記変圧器
   中身の鉄心上部のガス流出部の周囲部に密閉ダクトを取
   付け、この密閉ダクトより前記放熱器につながるガス流
   路との間に鉄心冷却専用のガス流通経路を形成したこと
   を特徴とするガス絶縁変圧器。