JPH0223149Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複数の袋部を一体形成した複合袋に
関する。

〔従来の技術〕

従来より、袋内に収納されている被収納物を使
用した後に、その物を始末するのに適当な捨て場
所がなく困ることがあつた。例えば、女性が生理
中に外出する場合には、ハンドバツクやポシエツ
ト内に適数個の生理用品を用意しているが、携帯
に適した適当な収納袋がないため、バラのままや
ハンカチ・ちり紙等に包むか、或いは小物入れに
入れて持ち歩いていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記のような携帯では、バツク
内から他の品物の出し入れの際に、誤つて取り出
してしまつたり、落してしまうことがあり、また
一般家庭へ訪問した際などには、使用済の生理用
品を廃棄する処理容器を備えないことが多いた
め、その処理に苦慮することがあつた。

そこで本考案は、被収納物を収納すると共に、
その被収納物を小分けして収容する複数の処理袋
を備えた複合袋を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記の目的を達成するため、被収納物
を収納する袋部と、複数枚の処理袋を収納した袋
部とを一体にした複合袋を形成し、前記被収納物
を収納する袋部に開閉自在な開口部を、また処理
袋を収納する袋部に、該処理袋の取出部を設けた
ことを特徴とする。

〔作用〕

従つて、複合袋の一方の袋部に収納されていた
被収容物を、他方の袋部に収納されている処理袋
にそれぞれ収納したり、この被収納物を収納した
処理袋を複合袋内に一時的に入れておくことがで
きる。

〔実施例〕

以下、本考案の複合袋を、生理用のナプキンを
収納する複合収納袋に実施した１例について説明
する。

第１図及び第２図は、本考案の第１実施例を示
すもので、複合収納袋１は、底部を閉塞した軟質
の袋状シートを縦長に用い、該底部から略1/4に
当る部分をヒートシート２により画成して、この
ヒートシート２の上部に適数個の未使用のナプキ
ン３を収納する袋部４を、下部に複数枚の折畳ん
だ処理袋５を収納する袋部６を一体形成してい
る。

前記袋部４の上部には、口ひも７により開塞可
能な開口部４ａが設けられ、また袋部６の下部に
は円弧状のミシン目８を入れた取出部９が設けら
れており、この取出部９をミシン目８から切取る
ことにより、袋部６内の処理袋５を一枚づつ取り
出す取出口を形成することができる。

処理袋５は、ナプキン３を１個分収納できる大
きさに形成され、開口部５ａの内側一方には、表
面を剥離紙１０で覆つた粘着剤１１が塗布されて
いる。

本実施例の複合収納袋は以上のように構成さ
れ、外出時にハンドバツク等に収納して携行され
るもので、袋部４内のナプキン３は、外出先にて
適時開口部４ａから取り出して使用され、また使
用済のナプキン３′は、処理袋５に収納してから
開口部５ａの剥離紙１０を剥がし、粘着剤１１に
より開口部５ａを閉塞して処理容器に廃棄する
か、或いは処理容器等がない場合には袋部４内に
仮納して、適当な処理場所を携行して廃棄する。

第３図は、本考案の第２実施例を示し、複合収
納袋１２は、上部にビニールフアスナー１５を有
する開口部１２ａを形成し、下部に該開口部１２
ａを共有する２つの袋部１３，１４を形成してな
るもので、一方の袋部１３内には未使用のナプキ
ン３が、他方の袋部１４内には処理袋５がそれぞ
れ収納されており、また使用済のナプキン３′は
前記実施例と同様処理袋５内に収納され、処理容
器等がない場合には、袋部１３内に仮納して処理
場所に廃棄する。

第４図は第３実施例を示すもので、複合収納袋
１６は、前記第２実施例と同様に下部に２つの袋
部を形成して、一方の袋部１７内に未使用のナプ
キン３を収納し、また他方の袋部中間をヒートシ
ール１８で上下２室に画成して、下方の袋部１９
内に処理袋５を折畳んで収納すると共に、上方の
袋部２０を使用済ナプキン３′の収納部となした
もので、複合収納袋１６及び袋部２０の各開口部
１６ａ，２０ａには、それぞれビニールフアスナ
ー２１，２２が設けられ、また処理袋５を収納す
る袋部１９下部には、前記第１実施例と同様の取
出部２３が設けられている。

上記各実施例の複合収納袋は、用途的に不透明
であることが好ましく、例えばアルミ箔に合成樹
脂シートをラミネートして製作すると美麗である
と共に、耐久及び耐水効果があつてよく使用に耐
える。

尚、処理袋開口部の密閉に粘着剤を使用する
他、ビニールフアスナーを用いてもよく、該開口
部を密閉することにより、水分の流出防止や防臭
に効果がある。

また、上記各実施例では、複合袋をナプキン等
の生理用品の収納袋で説明したが、本考案はこれ
に限らず、使い捨て紙おむつの収納袋や、食べ滓
が出る果実や骨付き肉等の食品類の収納袋として
使用したり、或いは菓子類等を収納した場合に
は、処理袋にて小分けすることができる。

〔考案の効果〕

本考案は以上説明した如く、開閉自在な開口部
を有する被収納物収納袋部と、内部に収納した処
理袋を取出す取出部を設けた収納袋部とを一体形
成した複合袋としたので、被収納物を衛生的に保
持でき、またその被収納物を処理袋に小分けして
収納し、複合袋内に入れて携行することができる
から、例えばナプキン、紙おむつ等の生理・衛生
用品を外出先にて処理できない場合には、使用済
品を入れた処理袋を複合袋に入れて持ち帰ること
ができ、また食品類の収納袋として用いても、生
ごみ類によつて観光地を汚すことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の第１実施例を示す
もので、第１図は複合収納袋の一部切欠き正面
図、第２図は使用状態を示す断面正面図、第３図
は第２実施例の一部切欠き斜視図、第４図は第３
実施例の斜視図である。 １，１２，１６……複合収納袋、２，１８……
ヒートシール、３……未使用ナプキン、３′……
使用済ナプキン、４，１３，１７……未使用ナプ
キン３を収納する袋部、４ａ，１２ａ，１６ａ…
…開口部、５……処理袋、６，１４，１９……処
理袋５を収納する袋部、９，２３……処理袋５の
取出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被収納物を収納する袋部４と、複数枚の処理袋
   ５を収納した袋部６とを一体に形成し、前記一方
   の袋部４に開閉自在な開口部４ａを、また他方の
   袋部６に処理袋５の取出部９を設けたことを特徴
   とする複合袋。