JPH02218885A

JPH02218885A - バキュームポンプ

Info

Publication number: JPH02218885A
Application number: JP4072189A
Authority: JP
Inventors: Norihiko Okada; 岡田　敬彦; Eiju Fujiwara; 英寿藤原; Koichi Hirano; 浩一平野; Sadao Sekine; 関根　定夫; Yoshihiko Motooka; 本岡　良彦
Original assignee: Toyoda Koki KK; Toyooki Kogyo Co Ltd
Current assignee: Toyoda Koki KK; Toyooki Kogyo Co Ltd
Priority date: 1989-02-21
Filing date: 1989-02-21
Publication date: 1990-08-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、自動車のブレーキの真空倍力装置に使用され
るベーン形のバキュームポンプに関するものである。

〈従来の技術〉ベーン形のバキュームポンプは、ハウジンク内部に半径
方向に摺動可能なベーンを嵌挿するロータを回転可能に
設けて、これらベーンによりハウジング内部を複数の部
屋に分割し、ロータの回転によりそれらの部屋内に吸入
された流体を排出することにより、吸入側に真空を形成
させる作用を行っている。

このバキュームポンプには、ロータを回転させるためロ
ータの断面中心に固定されてボンブハウジンクに回転可
能に軸承するシャフトが設けられ、そのシャフトをポン
プハウジングに支持する軸受の潤滑及びロータとベーン
の摺動部の潤滑のため、油が外部から圧送されている。

従来のバキュームポンプにおいては第４図に示されてい
るように、外部から圧送された油は、圧油室５０に導か
れ、シャフト５１の端部から軸方向に形成された小孔５
２とその小孔５２の底部で連通されシャツ）５１の半径
方向を貫通する縦穴５３を通ってメタルブシュ５４の内
周面５５に導かれる。

メタルブシュ５４の内周面５５には第５図に示されるよ
うに、縦穴５３の開口部が回動する面上の一部に設けら
れた円周方向溝５６と、この円周方向溝５６の一端から
ポンプ内部側の端面まで螺旋状に設けられた螺旋溝５７
が形成されており、縦穴５３が円周方向溝５６と通じる
位置に回転されたときだけ、圧油が供給されるようにな
っている。そして円周方向溝５６の設けられる角度を調
整することにより、一対のポンプハウジング５８゜５９
内部のロータ６０とベーン６１の摺動部に潤滑油が間欠
的に供給される。また螺旋溝５７はシャフト５１とメタ
ルブシュ５４の間の潤滑のため形成されている。

このように間欠制御されポンプハウジング５８内に入っ
た油は、排出口６３から作動流体とともに排出されるが
、一部の油はシャフト５１のもう片方を支持するボール
ベアリング６２の潤滑を行ったのち、すきま部６４から
外部に排出される。

〈発明が解決しようとする課題〉上記の構成において、メタルブシュ５４の内周面５５に
は複雑な形状をした円周方向溝５６と螺旋溝５７を形成
する必要があり、これらの溝は塑性加工で形成されてい
る。しかし、塑性加工では十分な深さに形成することは
できず、供給油量は油の温度による粘性の変化に影響さ
れ、大きく増減してしまう。メタルブシュ５４の板厚を
厚くして、溝を深くすることが考えられるが、メタルブ
シュ５４の板厚が厚くなると、組付時の正大荷重が増加
して、ポンプハウジング５９が割れてしまう危険性があ
る。

く課題を解決するための手段〉本発明は上述した課題を解決するためになされたもので
、前記軸受をすべてシャフトの一端側に配置させ、前記
ポンプハウジング内に設けられた圧油の供給孔の開口端
を前記メタルブシュの近くに形成された前記シャフトの
制御部に設け、その制御部はシャフト外周に円周方向に
少なくとも１ケ所設けられた油溝とシャフト内に形成さ
れて前記油溝を連通ずる縦穴からなり、またこの縦穴と
前記シャフトの自由端を連通ずる横穴を形成するように
したものである。

〈作用〉上記の構成により、外部から圧送される油は、ポンプハ
ウジング内の供給孔を経て、ポンプハウジングとシャフ
トの制御部に導かれる。その制御部において、供給孔の
開口端とシャフト外周の油溝が、シャフトの回転により
連通したり閉じたりすることにより、決められた間隔で
間欠的に油が油溝に供給され、縦穴及び横穴を経て、ポ
ンプハウジング内に入り、ロータとベーンの摺動部の潤
滑を行う、また油溝に入った油は、メタルブシュの軸受
部に達し、そこの潤滑を行う。

〈実施例〉以下本発明の実施例を第１図と第２図に基づいて説明す
る。１０はリヤポンプハウジング、１１はフロントポン
プハウジングであり、これらはシール材１２を介して液
密に結合されている。このリヤポンプハウジング１０内
には円筒形状をした有底の中空室１３が形成されている
。フロントポンプハウジング１１にはめあい部８が形成
され、このはめあい部８に中空室１３の内周面９を嵌合
させることにより、両ポンプハウジングの位置決めをし
ている。

中空室１３内部には、中空室１３の円断面中心から所定
の距離だけ偏心した位置に設けられた円筒形状のロータ
１４が収納され、そのロータ１４の断面中心にシャフト
１５が固設されていて、フロントポンプハウジング１１
内でメタルブシュ１６とボールベアリング１７により回
転可能に軸承されている。メタルブシュ１６の内周には
、シャフト１５との潤滑のため螺旋状の浅い油溝１８が
形成されている。

ロータ１４には複数のベーン溝１９が等角度間隔に形成
され、それらベーン溝１９にはベーン２０が半径方向に
摺動可能に嵌挿されている。またロータ１４の側面が摺
接するフロントポンプハウジング１１の端面には、内周
面９と同軸にベーン案内部２２が形成され、そのベーン
案内部２２によりベーン２０の内側端面が押されて、ベ
ーン２０の外側端面を内周面９に摺接しながら、ロータ
１４が回動されるようになっている。また、リヤポンプ
ハウジングｌＯには作動気体の吸入口２３が形成され、
フロントポンプハウジング１１には排出口２４が形成さ
れている。

メタルブシュ１６の潤滑とベーン２０の摺動部の潤滑の
ため、外部から油が供給される。その供給口３０はフロ
ントポンプハウジング１１に設けられ、そこから供給孔
３１が形成されている。この供給孔３１の他端はシャフ
ト１５の制御部３２に開口されている。第３図に示しで
あるように制御部３２には、シャフト１５外周に円周方
向に２ケ所の油溝３３ａ、３３ｂが形成され、シャフト
１５内に油溝３３ａ、３３ｂを連通ずる縦穴３４が設け
られている。そしてシャフト１５の軸心付近には縦穴３
４とシャフト１５の自由端３５を連通ずる横穴３６が形
成されている。

さてシャフト１５が回転駆動されると、ロータ１４が第
２図の矢印の方向に回動され、中空室１３内に吸入口２
３から気体が吸入される。そしてロータ１４の回転によ
り、両ポンプハウジング１Ｏ９１１とロータ１４とベー
ン２０に囲まれた空間の容積が減少し、気体が圧縮され
て、排出口２４から排出される。この作動を繰り返し行
い、吸入口２３側が真空となる。

また、外部から圧送された潤滑用の油は、供給口３０に
導かれ、供給孔３１を通って制御部３２に供給される。

この制御部３２において、供給孔３１と油溝３３ａ、３
３ｂが連通ずる位置にシャフト１５が回転したときだけ
圧油が供給されるようになっている。このように間欠制
御された油は、縦穴３４．横穴３６を通って、シャフト
１５の自由端３５から、中空室１３内に流入してベーン
２０の摺動部の潤滑を行う。そして制御部３２に供給さ
れた油の一部は、油溝３３ａ、３３ｂを通ってメタルブ
シュ１６の内周の油溝１８に導かれ、メタルブシュ１６
とシャフト１５の潤滑を行って中空室１３内に流入し、
またシャフト１５とフロントポンプハウジング１１の隙
間を通ってボールベアリング１７の潤滑を行う。

このように、メタルブシュＩ６の潤滑とベーン２０の摺
動部の潤滑のため供給される油を、制御部３２で間欠制
御するようにしたので、通路の深さを十分な深さに形成
することができ、油の温度による粘性の変化に影響され
て、供給油量が大きく増減することはない。またメタル
ブシュ１６の内周に形成される油溝１８は、間欠制御を
しなくてもよいので形状が簡単になり、容易に加工でき
る。さらにこの油溝１８にはメタルブシュ１６の潤滑の
ための少量の油が供給されるので、油溝１８の深さが浅
くてよい。そのため、メタルブシュ１６の厚さが薄くで
き、ポンプハウジングへの圧入荷重を下げることができ
る。なお、本実施例では油溝３３ａ、３３ｂは、円周方
向に２ケ所設けられているが、油が十分に供給できれば
、１ケ所でもよい。

〈発明の効果〉以上述べたように本発明においては、メタルブシュの潤
滑とベーンの摺動部の潤滑のため供給される油を、シャ
フト外周に円周方向に少なくとも１ケ所設けられた油溝
により、間欠制御するようにしたので、通路の深さを十
分な深さに形成することができ、油の温度による粘性の
変化に影響されて、供給油量が大きく増減することはな
い。またメタルブシュの内周に形成される油溝の形状が
簡単になり容易に加工できる。また深さも浅くてよいの
で、メタルブシュの厚さが薄くできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はバキュー
ムポンプの断面図、第２図は第１図の■−■線断面図、
第３図は第１図の■−■線断面図、第４図は従来のバキ
ヱームポンプの断面図、第５図は従来のメタルブシュの
斜視図である。１０・・・リヤポンプハウジング、１１・・・フロント
ポンプハウジング、１４・・・ロータ、１５・・・シャ
フト、１８・・・メタルブシュ、２０・・・ベーン、２
３・・・吸入口、２４・・・排出口、３１・・・供給孔
、３２・・・制御部、３３ａ、３３ｂ・・・油溝、３４
・・・縦穴、３５・・・自由端、３６・・・横穴。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）吸入口と排出口を有するポンプハウジングと、こ
のポンプハウジング内に偏心して収納されたロータと、
このロータに半径方向に摺動可能に嵌挿されているベー
ンと、前記ロータの断面中心に固定され前記ポンプハウ
ジングに回転可能に軸承されるシャフトと、そのシャフ
トを前記ポンプハウジングに支持する少なくとも１個の
メタルブシュを含む複数の軸受とを備え、前記吸入口か
ら前記排出口に流体を圧送させて前記吸入口側に真空を
形成させるとともに外部から圧送される油により前記ロ
ータと前記ベーンの摺動部の潤滑及び前記軸受の潤滑を
行うようにしたバキュームポンプにおいて、前記軸受を
すべてシャフトの一端側に配置させ、前記ポンプハウジ
ング内に設けられた圧油の供給孔の開口端を前記メタル
ブシュの近くに形成された前記シャフトの制御部に設け
、その制御部はシャフト外周に円周方向に少なくとも１
か所設けられた油溝とシャフト内に形成されて前記油溝
を連通する縦穴からなり、またこの縦穴と前記シャフト
の自由端を連通する横穴を形成したことを特徴とするバ
キュームポンプ。