JPH02218489A - 塗料滓回収槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塗料滓回収液から塗料滓を分離する塗料滓回
収槽に関する。

〔従来の技術〕

従来の塗料滓回収槽は、塗料滓を浮上させる浮上分離部
と、その浮上分離部の下部に、塗料滓回収液を上向きに
供給する供給部、及び、処理液の回収部を設けてあるだ
けであった。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、塗料滓回収液中の塗料滓は、浮上するものだけ
でなく沈降するものもあり、その沈降する塗料滓が、処
理液の流れに伴なって回収部から流出しやすく、塗料滓
の分離機能が低いという欠点があった。

本発明の目的は、・処理液の回収に伴なって塗料滓を流
出しにくくする点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の塗料滓回収槽の特徴構成は、塗料滓回収液の供
給部の上方に、上昇する塗料滓回収液に対して塗料滓を
沈降させる沈降分離部を設け、前記供給部の下方に沈降
塗料滓の第１回収部を設け、前記沈降分離部の上部に塗
料滓を浮上させる浮上分離部、及び、処理液の第２回収
部を設け、前記浮上分離部において浮上塗料滓の前記第
２回収部への流入を阻止する仕切壁を設け、前記仕切壁
の下部に形成した前記第２回収部の入口に対して内方に
突出するガイド壁を、そのガイド壁の始端部から前記第
２回収部の入口に処理液が流れる間にその処理液中の塗
料滓がその浮力によって前記仕切壁の下端より上方に到
達する突出量にして設けてあることにあり、その作用効
果は、次の通りである。

〔作　用〕

つまり、供給部から供給された塗料滓回収液のうちで沈
降する塗料滓は、塗料滓回収液が上昇する途中に沈降分
離部で分離されて第１回収部から回収され、浮上する塗
料滓は沈降分離部の上部に設けた浮上分離部に浮上して
処理液と分離され、処理液を回収する第２回収部が、沈
降分離部の上部に設けてあるために、第２回収部からは
回収する処理液に伴なって沈降する塗料滓が流出するこ
とはない。その上、浮上分離部では、浮上塗料滓が仕切
壁によって第２回収部への流入を阻止されるばかりか、
浮力によって浮上しようとする塗料滓は、第１図に示す
ように、入口（２３Ａ）に対して内方に突出するガイド
壁（２５）の始端部（２５Ａ）の近傍を通って上昇する
に伴って、たとえ処理液の流れによって第２回収部（２
３）の入口（２３Ａ）に引張られようとしても、仕切壁
（２４）の下端より上方に到達するように始端部（２５
Ａ）の突出量を設定することによって、処理液と共に浮
上塗料滓が第２回収部（２３）から回収されてしまうこ
とを防止できる。

〔発明の効果〕

従って、塗料滓回収液から浮上する塗料滓を分離する機
能を備えながら、沈澱する塗料滓をも分離することがで
き、しかも、ガイド壁を第２回収部の入口に対して内方
に突出させるだけの簡単な改造によって第２回収部にお
いても回収する処理液中に塗料滓が混入するのを防止で
きるために、塗料滓回収槽における塗料滓の分離機能を
、従来より高めることができ、その結果、塗料滓の後処
理や処理液の再利用等の作業が、より行いやすくなった
。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例を、図面に基づいて説明する。

第２図に示すように、塗装ブース（１）内の熱硬化性樹
脂から成る水溶性の余剰塗料ミストを、その回収液中に
塗料滓として回収する塗料ミスト回収部（ＩＡ）を、塗
装ブース（１）に設け、塗料滓回収液を貯留すると共に
、その中から塗料滓を浮上分離させて、塗料滓濃度の高
い回収液と、塗料滓濃度の低い回収液として分離する仕
掛り槽（２）を設け、塗料滓濃度の低い回収液は、再び
塗装ブース（１）内に余剰塗料ミスト回収用に返送する
返送路（１５）を、塗料ミスト回収部（ＩＡ）と仕掛り
槽（２）とにわたって設け、塗料滓濃度の高い回収液か
ら塗料滓を分離する塗料滓回収槽（３）を設け、塗料滓
回収槽（３）で分離した塗料滓には処理液が含まれるた
めに、スラッジ熱処理槽（４）で約８０℃に加熱しなが
ら撹拌しつづけて、硬化させて粒状物に変性させ、ホフ
マン式のフィルターろ過器（５）によって、吸引ろ過し
ながら塗料滓の粒状物のみを分離回収する濃縮分離装置
（Ａ）を設けて塗料滓回収設備を構成しである。

尚、前記回収した塗料滓は、燃焼や埋立て等の後処理が
施され、前記塗料滓回収槽（３）やフィルターろ過器（
５）で分離した塗料滓濃度の低い処理水は、返送路（１
６）に介して仕掛り槽（２）に返送する。

前記回収液は、塗装ブース（１）と仕掛り槽（２）との
間を、何度も循環している間に溶剤濃度や界面活性剤濃
度が高くなる為に、一定期間毎に入替えるべく、回収液
の全量を移す置換タンク（６）を設け、この置換タンク
（６）に移した回収液を気化させて、それに含有する固
形分のみを回収する蒸発塔（７）を設けてある。

図中（Ｐ）は、ポンプであり、（Ｂ）はブロワ−である
。

前記塗装ブース（１）内では、塗料ミストを処理水中に
捕捉させる時等に泡が発生しやすく、そこで発生した泡
を、排気用ブロワ（Ｂ）によって吸込ダクト（８）を介
して吸引しながら収容する消泡タンク（９）を設け、そ
の消泡タンク（９）では、泡を消滅させ、消泡した回収
液は仕掛り槽（２）へ送られる。

前記塗料滓回収槽（３）は、第１図に示すように、上部
はど大径のホッパー状筒本体（１７）内に、開口する上
部はど大径の塗料滓回収液の供給筒（１８）を配置し、
供給筒（１８）を配設した供給部（１９）の上方に、上
昇する塗料滓回収液に対して塗料滓を沈降させる沈降分
離部（２０）を設け、供給部の下方に沈降塗料滓の第１
回収部（２１）を設け、沈降分離部（２０）の上部に塗
料滓を浮上させる浮上分離部（２２）、及び、処理液の
第２回収部（２３）を設け、浮上分離部（２２）におい
て浮上塗料滓の第２回収部（２３）への流入を阻止する
仕切壁（２４）を設け、仕切壁（２４）の下部に形成し
た第２回収部（２３）の入口（２３Ａ）に対して内方に
突出するガイド壁（２５）を、そのガイド壁（２５）の
始端部（２５Ａ）から第２回収部（２３）の入口（２３
Ａ）に処理液が流れる間にその処理液中の塗料滓がその
浮力によって仕切壁（２４）の下端より上方に到達する
突出量にして設けてある。

前記第１回収部（２１）には沈降した塗料滓を排出する
ための電磁式開閉弁（ｖ）を設け、第１回収部（２１）
内の塗料滓の排出は、塗料滓回収液の供給用ポンプ（Ｐ
）を停止させて、停止水位まで塗料滓回収槽（３）内の
水位を下げた後、開閉弁ｆｆ）を開くことによって行わ
れる。

前記浮上分離部（２２）には、浮上塗料滓（Ｓ）を回収
するための掻き取り装置（２６）を設けてある。

つまりζ前記供給筒（１８）から吐出された塗料滓回収
液は、上昇液となって沈降分離部（２０）を通って浮上
分離部（２２）に至り、この間に沈降しやすい塗料滓は
、沈降分離部（２０）で分離されて、第１回収部（２１
）に沈澱し浮上しやすい塗料滓は浮上分離部（２２）の
上部に浮遊し、処理水だけが塗料滓とは別に分離して第
２回収部（２３）から回収される。

〔別実施例〕

前記塗料は水溶性以外に、油性のもの、あるいは、両者
が混ざったものであっても良い。

前記硬化した塗料滓を処理水から分離回収するに、フィ
ルターろ過器（５）に代えてスラッジバッグを用いても
良く、また、遠心分離器や膜ろ過器等各種分離手段を使
用できる。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る塗料滓回収槽の実施例を示し、第１
図は塗料滓回収槽の縦断面図、第２図は塗料滓回収設備
の全体概略図である。 （１９）・・・・・・供給部、（２０）・・・・・・沈
降分離部、（２１）・・・・・・第１回収部、（２２）
・・・・・・浮上分離部、（２３）・・・・・・第２回
収部、（２３Ａ）・・・・・・入口、（２４）・・・・
・・仕切壁、（２５）・・・・・・ガイド壁、（２５Ａ
）・・・・・・始端部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 塗料滓回収液から塗料滓を分離する塗料滓回収槽であっ
   て、塗料滓回収液の供給部（１９）の上方に、上昇する
   塗料滓回収液に対して塗料滓を沈降させる沈降分離部（
   ２０）を設け、前記供給部（１９）の下方に沈降塗料滓
   の第１回収部（２１）を設け、前記沈降分離部（２０）
   の上部に塗料滓を浮上させる浮上分離部（２２）、及び
   、処理液の第２回収部（２３）を設け、前記浮上分離部
   （２２）において浮上塗料滓の前記第２回収部（２３）
   への流入を阻止する仕切壁（２４）を設け、前記仕切壁
   （２４）の下部に形成した前記第２回収部（２３）の入
   口（２３Ａ）に対して内方に突出するガイド壁（２５）
   を、そのガイド壁（２５）の始端部（２５Ａ）から前記
   第２回収部（２３）の入口（２３Ａ）に処理液が流れる
   間にその処理液中の塗料滓がその浮力によって前記仕切
   壁（２４）の下端より上方に到達する突出量にして設け
   てある塗料滓回収槽。