JPH02213358A - 注射器用プランジャー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野） この発明は注射器用プランジャーに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の注射器用プランジャーとして第２８図な
いし第３０図に示すものが知られている。

図において、１は注射器、２はこの注射器１のバレル、
３はこのバレル２に挿入し、吸入した液である注射液を
注出する注射器用プランジャー４ａはこの注射器用プラ
ンジャー基体、５はこのプランジャー基体４ａの先端に
設けたガスケットである吸子、この吸子５として、イ）
第２９図に示すような全体がゴムであるもの６と、口）
第３０図に示すようなプラスチックに細いゴムリング７
を嵌めたものがある。８はバレル２に先端に設けたノズ
ル部、９はこのノズル部８に嵌装する注射針であり、使
用時、この注射針９をノズル部８に嵌装し、バレル２内
に注射器用プランジャー３を挿入し、注射針９を注射液
中にひたし、注射器用プランジャー３を操作することに
より、バレル２内に注射液を吸入したのち、注射を行う
ようになっている。この注射器１は滅菌されており、そ
のまま直ちに使用でき、かつ１回限りの使用で使い捨て
されるディスポーザル注射器として、使用時、洗滌、乾
燥、滅菌などの手間がはふけ、経費の節約および人手不
足の解消になるものであった。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来の注射器用プランジャーにあっては
、プランジャー基体４ａの先端に設けた我子５であるイ
）全体がゴムのもの、および口）プラスチックに細いゴ
ムリングをはめたものは、いずれも製造時に試験、調整
などを行ったものであるが、経年変化などにより、これ
らの我子を用いた注射器用プランジャー３を使用時に、
我子５とバレル２間に接触の状態がかたすぎあるいはゆ
るすぎて円滑に注射器用プランジャー３をバレル２内に
摺動しにくいことがあるという問題点があった。

このため、調整に手間取り時間と人件費などがそれだけ
高くなり、すぐに使用できないので、急患に間に合わな
くなるおそれがあるという難点があった。

この発明は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、使用時、プランジャー本体とバレル間の接触
状態がよく、液もれを防止でき、円滑に摺動し、確実、
安全に操作できるプランジャーであって、すでに滅菌さ
れており、そのまま直ちに使用でき、しかも！回限りの
使用で使い捨てされるディスポーザブル注射器用プラン
ジャーを提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、この発明の注射器用プラン
ジャーにおいては、プランジャー本体の先端に筒状部を
形成し、この筒状部に先端より下方に向う軸対称の二以
上のスリットを穿ち、＠記筒状部の先端に成型時に生じ
たスプルーを有するエラストマー製のガスケットを係合
固着したものである。

そして、上記基体の筒状の周縁部に半径方向に指向して
軸対称にリブを設けてもよい。

（作用） プランジャー本体の筒状部にエラストマー製のガスケッ
トを係止すると、エラストマー製のガスケットが係止時
に一端伸び、係止後に縮んで復元するため、筒状部の先
端に成型時生じたスプルーを有するエラストマー製のガ
スケットが係合固着され、ガスケットがプランジャー本
体から離脱することなく確実に係止される。

つぎに、ガスケットを係止した注射器用プランジャーを
バレルに挿入すると、ガスケットがバレルに接して内方
に押され、このため、ガスケットが、縮むことにより、
スリット間の筒状部を内方に押すため、スリット間の筒
状部が内方へ弾性変形を生じ、ガスケットがバレルに接
触した状態において、ガスケットとバレル間の液もれを
防止する。

そして、ガスケットを取り付けた注射器用プランジャー
をバレルから引き出してもガスケットはプランジャー本
体から離脱されない。

そして、筒状の周縁部に半径方向に指向して軸対称にリ
ブを設けると、スリット間の周縁部が補強される。

（実施例） この発明の一実施例を第１図ないし第１３図を参照して
説明する。

前記従来例第２８図ないし第３０図と同一（相当）構成
要素は同一符号で表わし、重複説明をさける。

図において、１０はプランジャー本体４の先端１０ａを
筒状に形成した筒状部、１１はこの筒状部１０の周縁部
、１２はこの周縁部１１の外周に沿って設けた凹環状の
係止部、１３は前記筒状部１０に設けたスリットで、こ
のスリット１３は周縁部１１より内方に向けて、末廣が
り状であって、軸対称に二以上設けである。１４は後述
のガスケット１５の外周縁１５ａより僅かに下方に向い
かつ内側に突出した凸環状の鍔部で、前記プランジャー
本体４の係止部１２に嵌合係止される。

ガスケット１５はエラストマーを用い、合成樹脂射出成
形手段によりつくられており、１６はこのガスケット１
５の成形時に生じたスプルーで、このガスケット１５は
このスプルー１６を切り離すことなく、ガスケット１５
の中心軸上に沿って傘の柄の状態を保持している。

上記の構成になるのでプランジャー本体４の凹環状の係
止部１２にエラストマー製のガスケット１５の凸環状の
鍔部１４を挿入すると、エラストマー製のガスケット１
５の外周部１５ａが挿入時に一端伸び、係正に伴って縮
んで復元するためガスケット１５がプランジャー本体４
に確実に係合同着され、離脱が防止される。

つぎに、ガスケット１５を係止た注射器用プランジャー
３をバレル２内に挿入して順次押入すると、バレル２の
奥端に行くにしたがって径が小さくなっているので、ガ
スケット１５の外周縁１５ａは、内方に押圧されると同
時に、周縁部１１のスリット！３のすきまｔは狭くなる
。すなわち、注射器用プランジャー３をバレル２内に挿
入する過程でガスケット１５の外周縁１５ａがバレル２
の内周面に接して内方に押され、このため、ガスケット
！５が縮むと同時に、プランジャー本体４のスリｙト間
の周縁部！１が内方へ弾性変形し、全体としてガスケッ
ト１５の外周縁１５ａがバレル２の内周面に緊密に接触
した状態を保持し、ガスケット１５とバレル２間の液も
れが防止される。

この発明の一実施例によれば、先４１０　ａ部分を筒状
に形成し、該筒状の周縁部１１に凹環状の係止部１２を
設け、軸対称設けた二以上のスリット１３を有したプラ
ンジャー本体４と、該プランジャー本体４の係止部１２
に係止される内方に向う凸環状の鍔部１４を設け、成形
時に生じたスプルー１６を有したエラストマー製のガス
ケット１５を備え、プランジャー本体４の係止部１２に
ガスケット！５の鍔部１４を係止してなり、使用時、ガ
スケット！５とバレル２間の液もれを防止できるように
構成したことにより、ガスケット１５の外周縁１５ａが
バレル２の内周面とよくフィツトし、液もれを防止する
とともに、注射器用プランジャー３の摺動操作を円滑に
でき、また、スプルー１６を有したガスケット１５を用
いたので、ガスケット１５の上面にスプルー１６を切断
して取り去ったゲート孔跡などのきすがなく平坦であり
、しかもスプルー１６を切断しないで、ガスケット１５
の案内として利用されるため、それだけエラストマー材
料を節約でき、さらに、筒状の周縁部１１に長手方向に
指向して軸対称に二以上のスリット！３を有したので、
筒状の周縁部１１にガスケット１５を係止時、筒状の周
縁部１１が内側に変形して収縮し易く、バレル２の径が
少し小さくなっても、前記エラストマー製がガスケット
１５の変形に加えてバレル２の内周面にフィツトするた
め、ガスケット！５とバレル２間の液もれを一層防止で
きる。

プランジャー本体４の凹環状の係止部１２にガスケット
１５の凸環状の鍔部１４を係止したことによりガスケッ
ト１５を確実に固定しｌＩ説することなく係止できる。

（他の実施例） 上記実施例では周縁部１１に軸対称にスリット１３を６
箇所設けた場合について説明したが、第１４図ないし第
２０図に示したように、スリット１３を軸対称に４箇所
設けても同様な効果を奏する。

また、上記実施例では、スリット１３の切欠量を周縁部
１１の高さの全長にわたって設けたが。

全長にわたらないで、小さくしても良い。

さらに、第２１図ないし第２６図に示す実施例では、周
縁部１１には半径方向に指向した軸対称のリブ１７が設
けられている。これにより周縁部１１が補強される０周
縁部１１に設けたリブ１７の先端部１７ａ間にガスケッ
ト１５のスプルー１６が挟持されることによりガスケッ
ト！５が所定の位置で周縁部１１に保持される。

しかして、第２７図に示したように、ガスケット１５を
帽子状に形成し、ガスケット１５の外周縁１５ａより僅
かに下方に向い、かつ内側に突出した凸環状の鍔部１４
を突設し、さらに裏面中央より下方に向けて棒状のスプ
ルーを突出させると、ガスケット１５がプランジャー本
体４の筒状部１０を覆うように容易、確実に係止される
。

（発明の効果〕 この発明は、以上に説明したように、構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。

筒状部の先端に、エラストマー製のガスケットを係止し
たことにより、ガスケットを筒状部に確実に係止でき、
エラストマー製のガスケットを用いたことにより、エラ
ストマーガスケットの弾性変形によりバレルの内周面に
よくフィツトし、液のもれを防止するとともに、プラン
ジャー本体の摺動を円滑にできる。

また、スプルーを有したガスケットを用いたことにより
、ガスケットの上面にスプルーを切り離したあとがなく
平坦であり、しかもスプルーを切断することなくそのま
まとし、案内として利用され、それだけエラストマー材
料を節約できる。

さらに、筒状の周縁部に先端より下方に指向して軸対称
にスリットを有したことにより、筒状部にガスケットを
係止時、筒状部が内側に変形し易く、バレルの径が少し
小さくなっていても変形して、さらに前記エラストマー
の変形に加えガスケットの弾性変形によりバレル順応し
てフィツトするため、ガスケットとバレル間の液もれを
防止する。

そして、筒状の周縁部に半径方向に指向して軸対称にリ
プを設けると、スリット間の周縁部を補強できる。

しかして、ガスケットを帽子状に形成し、ガスケットの
外周縁より僅かに下方に向い、かつ内側に突出した凸環
状の鍔部を突設し、さらに裏面中央より下方に向けて棒
状のスプルーを突出させると、ガスケットをプランジャ
ー本体に一層容易。

確実に係止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の注射器用プランジャーを
示す正断面図、第２図は同注射器用プランジャーを示す
側面図、第３図は同第２図におけるｍ−ｍ断面図、第４
図は同注射器用プランジャーにガスケットを取り付は状
態を示す部分断面図、第５図は同注射器用プランジャー
を示す斜視図、第６図は同正面図、第７図は同側面図、
第８図は第６図■−■断面図、第９図は同ｘｒ−ｘｔ断
面図、第１０図は同第７図Ｘ−Ｘ断面図、第１１図は同
ＸＩ−Ｘ［断面図、第１２図はガスケットを示す断面図
、第１３図は同側面図、第１４図はスリットを４個設け
た基体を示す注射器用プランジャーを示す斜視図、第１
５図は同正面図、第１６図は同側面図、第１７図は同第
１５図Ｘ■−Ｘ■断面図、第１８図は同Ｘ■−Ｘ［断面
図、第１９図は同第１６図ＸＩＸ−ＸＩＸ断面図、第２
０図は同ｘｘ−ｘｘ断面図、第２１図はリブを設けた基
体を示す注射器用プランジャーを示す正面図、第２２図
は同側面図、第２３図は同第２１図ＸＸｍ−ＸＸｍ断面
図、第２４図は同ＸＸＩＶ−ＸＸＩＶ断面図、第２５図
は同第２２図ｘｘｖ−ｘｘｖ断面図、第２６図は同ｘｘ
ｖ’ｒ−ｘｘｖｒ断面図、第２７図は同正断面図、第２
８図ないし第３０図は従来例を示す説明図である。 １−一注射器 ２−−）（レル ３・−一注射器用プランジャー 慢−−プランジャー本体 １０ａ・−＝先端 １１−・・−周縁部 １２・−一係止部 １３−−−−スリット １４・−一鍔部 １５・−一ガスケット １６−−スプルー １７−−リブ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）バレルに摺動可能に挿入し、吸入した液を注出す
   る注射器用プランジャーであって、プランジャー本体の
   先端に筒状部を形成し、この筒状部に先端より下方に向
   う軸対称の二以上のスリットを穿ち、前記筒状部に先端
   に成型時に生じたスプルーを有するエラストマー製のガ
   スケットを係合固着して成ることを特徴とする注射器用
   プランジャー。
2. （２）筒状の周縁部に半径方向に指向して軸対称にリブ
   を設けた請求項１記載の注射器用プランジャー。
3. （３）ガスケットを帽子状に形成し、外周縁より僅かに
   下方に向い、かつ内方に突出した凸環状の鍔部を突設し
   、さらに裏面中央より下方に向けて帽状のスプルーを突
   出させた請求項１記載の注射器用プランジャー。