JPH02209898A - 修飾インターロイキン―2 - Google Patents

修飾インターロイキン―2

Info

Publication number
JPH02209898A
JPH02209898A JP1282432A JP28243289A JPH02209898A JP H02209898 A JPH02209898 A JP H02209898A JP 1282432 A JP1282432 A JP 1282432A JP 28243289 A JP28243289 A JP 28243289A JP H02209898 A JPH02209898 A JP H02209898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fragment
modified
immunoglobulin
amino group
crosslinking agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1282432A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Igari
猪狩 康孝
Kazuhiro Doken
道券 一浩
Jun Sato
純 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP1282432A priority Critical patent/JPH02209898A/ja
Publication of JPH02209898A publication Critical patent/JPH02209898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生体内にて安定性の高い修飾インターロイキ
ン−2に関する。
(従来の技術) インターロイキン−2(以下、IL−2と略称すること
もある。)はレクチンまたは抗原で活性化されたT細胞
によって生成される可溶性蛋白質で、液性および細胞性
免疫を強化し、免疫の低下した状態を正常に戻すのに有
用である。IL−2のこの免疫活性は、癌、細菌または
ウィルス感染、自己免疫疾患、免疫不全等に対する治療
に有用である。
しかしながら、I L−2は人に投与した場合の血液中
からの消失半減期は6.9分と報告されている(組Ta
otze et al、、ジャーナル・オブ・イム。
)1ジー(Journal  of  Immunol
ogy)、 135 。
2865−2875(1985))ように生体からの消
失が早(、実際の治療に際しては充分な作用を発揮しに
くい、あるいは大量の投与量を必要とすることが予想さ
れる。
そこで、IL−2の血液中での安定性を増大させるため
に、I L−2にポリエチレングリコールを結合させる
方法がある(画材ら、特開昭60=226821号公報
、あるいはN、 Katre et al、。
特表昭62−503171)。
一方、最近、Kawaseらによって、IL−2と抗癌
モノクロナル抗体(以下、モノクロナル抗体をrMab
Jと略称することもある。)を併用するとIL−2によ
る抗腫瘍効果が増大することが報告された(Kawas
e et al、、キャ7サー・lJ+−f(Canc
er  Re5earch)、48.1173 117
9(1988乃。
(発明が解決しようとする課題) !L−2の生理活性を損なわず血液中での安定性を増大
させることができれば、より有効にその効果を発揮する
ことができ、また、大量投与による副作用を軽減するこ
とができる。
(課題を解決するための手段) 本発明者らはIL−2の生理活性が維持され、かつ生体
内におけるIL−2の安定性が増大する修飾体について
鋭意検討した結果、I L−2をイムノグロブリン(以
下、1gと略称することもある。)またはそのフラグメ
ントとの結合体とすることにより、生体に投与すると生
体内におけるI L−2の安定性が増大し、生体内にお
ける持続時間が延長されるという知見を得、これに基づ
いてさらに研究した結果、本発明を完成した。
本発明は、(1)、インターロイキン−2をイムノグロ
ブリンまたはその抗体活性を有するフラグメントに化学
結合せしめた修飾インターロイキン2゜ (2)、インターロイキン−2のアミノ基とイムノグロ
ブリンを還元して生成するメルカプト基とを架橋剤を介
して結合させるこ七を特徴とする修飾インターロイキン
−2の製造法。
(3)、IL−2のアミノ基とイム/グロブリンまたは
その抗体活性を有するフラグメントのアミノ基に導入さ
れたチオール基とを架橋剤を介して結合させることを特
徴とする修飾I L−2の製造法。
(4,)、1L−2のアミノ基とイムノグロブリンまた
はその抗体活性を有するフラグメントを還元して生成す
るメルカプト基とを架橋剤を介して結合させてなる修飾
IL−2,および (5)、IL−2のアミノ基とイムノグロブリンまたは
その抗体活性を有するフラグメントのアミノ基に導入さ
れたチオール基とを架橋剤を介して結合させてなる修飾
11.−2である。
本発明において用いられるI L−2としては、f L
−2と同様の活性を有する物質、すなわち、T細胞をそ
の機能を維持したまま継代維持しうる作用を有する物質
が挙げられる。具体的には、例えば第1図に示されるア
ミノ酸配列を有するポリペプチド(1)(ヒトIL−2
)や、その生物学的もしくは免疫学的活性に必要な一部
分のアミノ酸配列からなるポリペプチドでもよい。上記
ポリペプチドとしては、例えばポリペプチド(I)のア
ミノ末端から1個のアミノ酸(EPC公開 91539
号公報)または4個のアミノ酸を欠くもの(特開昭60
−126088号公報)やカルボキシル末端部の数個の
アミノ酸を欠くものなどが挙げられる。さらに該第1図
で示されるアミノ酸配列を有するポリペプチド(I)の
構成アミノ酸の一部が欠損しているか他のアミノ酸に置
換されたもの、例えば125位のシスティン残基がセリ
ン残基に置換されたもの[特開昭59−93093号公
報]でもよい。
とりわけ、本発明においては第1図に示されるアミノ酸
配列を有するヒトI L−2を用いるのが好ましく、こ
の場合そのアミノ末端にさらにメチオニン残基(Met
)を有するものと有さないものとの混合物[特開昭60
−115528号公報、特開昭61−78799号公報
コであってもよく、またアミノ末端にMetを有さずア
ラニン(Ala)で始まるもの[特開昭61−7879
9号公報]号公報−。また、糖鎖を有しているものであ
ってもよい。
本発明において用いられるrgは天然のヒトのものでも
動物のもの(例、ヒト腫瘍をマウスに免疫して得られる
マウスの抗腫瘍抗体)でもよいし、遺伝子工学の手法を
用いて作製される人工的な抗体あるいは抗体様分子でも
よい。ポリクローナル抗体でもモノクローナル抗体でも
よい。該■gの例としては、例えば血液成分中にあるヒ
トtgc1〜rgG4の4つのサブクラスのIgGおよ
びIgA、IgE、IgDなどが挙げられるが、このう
ちIgGが特に好ましい。
イムノグロブリン(I g)はインタクトのままでもよ
いし、抗体の認識部位であるフラグメントたとえばF 
ab、 F eb’、F (ab’)tでもよい。また
、還元性SH基のあるものが好ましい。さらに、還元性
 SH基は、チオール基導入剤で導入されたものであっ
てもよい。
なかでも、フラグメントたとえばF ab、 F ab
’あるいはF (ab’)tが好ましく、特に、F a
b’もしくはF (ab’)tが好ましい。該フラグメ
ントを用いた場合には;°生体内で本発明の修飾I L
−2に対する抗体の生成を少なくすることができるので
、IL−2の活性を持続させることができる。
I L−2とIgGまたはその抗体活性を有するフラグ
メント(以下、フラグメントと略記することもある。)
とを結合するに際しては、架橋剤を介して行ってもよい
該架橋剤としては、たとえば、EMCSタイプとしてた
とえばN−(ε−マレイミドカプロイルオキシ)サクシ
ニミド(EMCS)、3−マレイミドベンゾイックアシ
ッド・N−ヒドロキシサクシニミドエステル(MBS)
、m−マレイミドベンゾイルスルホサクシンイミドエス
テル(スルホ−MBS)、N−(3−マレイミドプロピ
オニルオキ/)サクシニミド、N−(γ−マレイミドブ
チリルオキシ)サクシニミド(CMBS)、N−(β−
マレイミドプロピオニルオキシ)サクシニミド(BMP
S)、サクシニミジル 4−(N−マレイミドメチル)
シクロへ牛サンー1−カルボキシレート(SMCC)、
スルホサクシニミジル 4−(N−マレイミドメチル)
シクロへ牛サンー1−カルボキシレート(スルホ−SM
CC)、サクシニミジル 4−(pマレイミドフェニル
)ブチレート(SMPB)。
スルホサクシニミジル 4−(p−マレイミドフェニル
)ブチレート(スルホ−SMPB)、5PDPタイプと
してたとえばN−サクシニミジル 3−(2−ピリジル
ジチオ)−プロピオネート(SPDP)、5IABタイ
プとしてたとえばN−サクシニミジル(4−ヨードアセ
チル)アミノベンゾエート(StAB)、  スルホサ
クシニミジル(4−ヨードアセチル9アミノベンゾエー
ト(スルホ−3IAB)などが挙げられる。
また、イムノグロブリンまたはそのフラグメントのアミ
ノ基にチオール基を導入する際に用いるチオール基導入
剤としては、たとえば、N−サクシニミジル−8−アセ
チルチオアセテート(SATA)、サクシニミジル−3
−(2−ピリジルチオ)プロピオネート(SPDP)、
S−アセチル メルカプトサクシニックアンハイドライ
ド(SAMSA)−ズどが挙げられる。
上記イムノグロブリンまたはその抗体活性を有するフラ
グメントを還元してメルカプト基を生成させるには、還
元剤たとえばジチオスレイトール(DTT)、2−メル
カプトエタノール、エタノールアミノなどを用い、通常
約O〜50℃で還元反応を行なう。溶媒としては、水性
溶媒を用いる。
例えばpH7,0以上の緩衝液を用いるのが好ましい。
還元反応系における溶液中の還元剤の濃度は、通常約0
.5+sM〜5011IMが好ましい。
前記チオール基の導入は、Igやそのフラグメントのア
ミノ基にチオール基導入剤を反応させることにより行な
われる。チオール基の導入剤は、1gやそのフラグメン
トに対して、モル比が約1=1から約100:1となる
量を用いるのがよい。
また、この時の導入剤の濃度は高い方が好ましく約0.
O1〜100μmo(1/−の範囲がよい。反応は、通
常は約0〜50℃で、好ましくは約10〜30℃で行な
われる。
! L−2のアミノ基とイムノグロブリンまたはその抗
体活性を有するフラグメントを還元して生成するメルカ
プト基とを架橋剤を介して結合させるには、架橋剤とし
てEMCSタイプを用いる場合には、該アミノ基をマレ
イミド化し、マレイミド基にメルカプト基を反応させる
。該マレイミド化は、I L−2と架橋剤を反応させる
ことにより行われる。架橋剤はI L−2に対して約l
:lから約100:lの量を用いるのがよい。またこの
反応液中のEMC3濃度は約0.5〜20μmO12/
dの範囲がよい。反応温度は通常0°C〜50℃で行わ
れ、好ましくは、10℃〜30℃の範囲で行い、反応時
間は20〜60分程度で行うのが良い。
このようにして得られた反応物に上記メルカプト基を反
応させるには、マレイミド化した反応物とメルカプト基
を生成させたイムノグロブリンまたはそのフラグメント
との比を約l;1から約5:Iの範囲で混合するのが好
ましい。反応湿度は通常0°C〜50°Cで行い、反応
時間は20〜60分程度行うのがよい。
架橋剤として5PDPタイプを用いる場合には、該アミ
ノ基にピリジンジスルフィド基を導入し、これにメルカ
プト基を反応させる。該アミノ基にピリジンジスルフィ
ド基を導入するにはI L−2と架橋剤を反応させるこ
とにより行われる。架橋剤は、l L−2に対して約l
:lから約100:1の量を用いるのがよい。またこの
反応液中の5PDPタイプの架橋剤の濃度は約0.5〜
20μmoQ/rnlの範囲がよい。反応温度は通常O
°C〜50℃で行われ、好ましくは、10℃〜30℃の
範囲で行い、反応時間は20〜60分程度行うのがよい
このようにして得られた反応物にメルカプト基を反応さ
せるには、ピリジンジスルフィド基を導入した反応物と
メルカプト基を生成させたイムノグロブリンまたはその
フラグメントとの比を約1=1から約5:1の範囲で混
合するのが好ましい。
反応温度は通常O℃〜50’Cで行い、反応時間は20
〜60分程度行うのがよい。
架橋剤として5IABタイプを用いる場合には、該アミ
ノ基に活性ハロゲン基を導入し、活性ハロゲン基とメル
カプト基を反応させる。活性ハロゲン基を導入するには
、r L−2と架橋剤を反応させることにより行われる
。架橋剤は1.L−2に対して約1:1から約100:
Iの量を用いるのがよい。反応温度は通常約O℃〜50
℃で行われ、好ましくは約10°C〜30’Cの範囲で
行い、反応時間は約20分〜60分行う。
このようにして得られた反応物に上記メルカプト基を反
応させるには活性ハロゲン化した反応物とメルカプト基
を生成させたイムノグロブリンまたはそのフラグメント
の比を約1;lから約5:1の範囲で混合するのが好ま
しい。反応温度は通常0°C〜50°Cで行い反応時間
は20〜60分程度行うのがよい。
r t、−2のアミノ基とイムノグロブリンまたはその
抗体活性を有するフラグメントのアミノ基に導入された
チオール基とを架橋剤を介して結合させる場合のI L
−2のアミノ基と架橋剤との反応、およびチオール基と
架橋剤との反応は、前記したr L−2のアミノ基と架
橋剤との反応およびメルカプト基と架橋剤との反応と同
様に行なうことができる。
このようにして、修飾I L−2が得られる。
このようにして得られた修飾IL−2は、徐放性注射剤
として用いることができる。また、該修飾I L−2を
、各種担体と共に製剤化することにより、徐放性注射剤
用組成物として用いることができる。
本発明の修飾r L−2は、低毒性であるので、公知の
r L−2と同様の目的・対象に、同様の用法・用量に
より使用することができる。また、徐放を目的とする場
合に、該期間に相当する量の約1/1〜l/100の量
で効果を奏することもある。
本発明で用いるr L−2は、低毒性である。たとえば
、遺伝子工学手法で製造され、特開昭60−11552
8号公報に記載の方法で精製され、次いで特開昭61−
78799号公報に記載の方法で分離され、そのアミノ
酸配列が第1図で示され、その比活性が約3.5X10
’単位/mgであるI L−2は、カニクイザルの静脈
内に投与した場合、6 mg/ kgの単回投与では死
亡例は見られない。
このように、[L−2は低毒性であるので、安全に投与
することができる。
1gおよびそのフラグメントは、低毒性であり、これら
の結合体である修飾I L−2も低毒性である。
本発明の修飾IL−2を生体に投与した場合には代謝・
排泄が遅いのでI L−2の持続的効果が期待されるた
め、非経口的に投与する際には常用量(IL−2として
約2〜100U/kgとなる量)よりも多い量を用いて
もよいが、常用量よりも少ない量で充分である。
IU(単位)とは、任意に定めた標準品ld中のr t
、−2活性であり、約28.6ngの純粋な組み換え型
r i、−2に相当する。なお、I L−2活性の測定
ならびに1単位の定義に関しては、特開昭60−115
528号公報に記載の方法による。
本発明の修飾I L−2製剤は、哺乳動物(例、マウス
、ネコ、イヌ、牛、馬、羊、山羊、家兎、ヒト)の免疫
疾患や腫瘍の予防、治療に用いられる。
このように安定性が増大された本発明の修飾IL−2は
、注射用組成物にして投与することができる。
注射用組成物においては、適宜、I L−2の安定化剤
[H3A(ヒト血清アルブミン)11等張化剤(例、食
塩、ブドウ糖、マンニトール、ソルビトール)、pH調
節剤(例、塩酸、水酸化ナトリウム)、安定化剤(例、
ピロ亜硫酸ナトリウム、ロンガリット、メタ亜硫酸水素
す) IJウム)、無痛化剤(例、塩酸キシロカイン、
クロロブタノール、塩酸プロ力イン)。
保存剤(例、ベンジルアルコール、フェノール、パラオ
キシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル)等
を配合し、注射剤としての特性を高めることもできる。
本発明の修飾I L−2を含有する注射用組成物は、注
射投与した時に修飾f L−2が長期間にわたり血液中
に存在し、しかもIt、−2の生理活性を長期にわたり
保有するものである。
このようにして得られた注射用製剤は、たとえば、静脈
内、皮下、筋肉内、腫瘍内、その他局所的にも投与する
ことができる。
後述の実施例において用いられたI L−2は、形質転
換体エシェリヒア・コリ (Escherichiac
oli)N4830/pTB285(IFO14437
、FERM  BP−852)を用い、特開昭60−1
15528号公報あるいは特開昭6178799号公報
に記載の方法と同様の方法で製造されたN末端にメチオ
ニンを有するものと有しないものとの混合物である。
上記形質転換体Escherichia  coli 
 N 4830/pTB285は、昭和60年4月25
日から財団法人発酵研究所(I FO)に受託番号IF
O14437として寄託され、また本微生物は、昭和6
0年4月30日から通商産業省工業技術院微生物工業技
術研究所(FRI)に受託番号FERMP−8199と
して寄託され、該寄託はブダペスト条約に基づく寄託に
切換えられて受託番号FERM  BP−852として
同研究所(FRI)に保管されている。
本願明細書および図面において、アミノ酸を略号で表示
する場合、IUPAC−IUB  Comm1−ssi
on on Biochemical No1encl
atureによる略号あるいは当該分野における慣用略
号に基づくものであり、その例を次に挙げる。また、ア
ミノ酸に関し光学異性体がありうる場合は、特に明示し
なければL一体を示すものとする。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが
、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 (1)遺伝子工学的手法によって得られたIL−22,
0mg/ln1の燐酸緩衝生理食塩水0.5MlにEI
vfCSの40mg/M/、のテトラハイドロフラン(
T HF )溶液5μNを撹拌下滴下し、I L−2を
マレイミド化した。過剰のEMCSをセファデックスG
−25で除去した。一方、3nuaolジチオスレイト
ール(DTT)と1.5mmol  EDTAの0.0
5mol燐酸1カリウム(pH=8.0)水溶液り鑓に
18mg/!のヒトIgG水溶液0.5−を撹拌しつつ
添加した。ヒl1gGを還元し、過剰の低分子化合物を
セファデックスG−25で除去した。
還元したヒトIgG溶液にマレイミド化したIL−2溶
液を加え、室温で2時間撹拌後、4℃で一夜放置した。
この溶液をセファクリルS−200でゲル濾過して、結
合物を分別したく第2図)。
第2図において、lはIL−2−IgGの結合物のピー
クを、■は分解物のピークを、■はIL−2のピークを
それぞれ示す。結合物の分子量をSDS  PAGEで
調べると約15万近辺にバンドが見られた。また、この
結合物についてIL−2のEIA活性をみるとその活性
は保持されていた。さらに、生物活性をNKC3細胞の
増殖による色素MTT(3−(4,5−ジメチルチアゾ
ール−2イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブ
ロマイド)の取り込みで評価すると、その活性のあるこ
とも確認された。
(2)上記(1)で得た結合物をラットにI L−2と
して75ngを皮下および静脈内投与して、経日的に血
液を採取した。この血液中のI L−2濃度をErAで
測定すると7日にわたりIL−2が検出されたく第3図
)。第3図において、−・−は静脈内投与による結果を
、−〇−は皮下投与による結果をそれぞれ示す。I L
−2の水溶液をラットに静脈内投与すると、6時間後に
は血液中では検出できなくなる。これに対しIgG−1
t、−2の結合物は長期にわたる良好な持続性を示した
実施例2 実施例1と同様(こしてヒ)IgGの代わりにマウスの
B−16メラノーマに対するIgGモノクロナル抗体(
「抗BI6メラ/−マ抗体Jと略称することもある。)
を用いて結合物を合成した。この結合物はI L−2の
EIA活性を示した。
なお、該マウスのB−16メラノーマに対する■gGモ
ノクロナル抗体は、次のようにして製造された。
抗B16メラノ一マ抗体産生ハイブリドーマ(MM2−
986)[ジャーナル・オブ・サージカル・リサーチ(
J、 or Surgical Re5earch) 
381383−390(1985)に記載の方法と同様
の方法で製造することができる。なお、用いたハイブリ
ドーマMM2−986は、該文献の著者の一人である高
見剛氏から入手した。]をブリスタン処理したマウス(
CBFI)腹腔内に移植した。腹腔内でMM2−986
を増殖させ、抗B16メラノ一マ抗体を含有する腹水を
採取した。この腹水からモノクロナル抗体精製カラムA
 B x(J、 T。
Baker lnc、jJ、s、A、 )を用いて抗B
16メラノ一マ抗体を得た。
実施例3 実施例1と同様にして、EMCSとI I、−2とのモ
ル比を4:lとし、その合計の濃度をEMCSとして0
.05μtsol/mlとして、反応させ、結合物を得
た。
実施例4 実施例1と同様にして、8MC3とI L−2とのモル
比を10:lとし、その合計の濃度を8MC3として1
.3 tx taoI/dとして反応=させ、結合物を
得た。
実施例5 実施例1と同様にして、EMCSとIL−2とのモル比
を100:lとし、その合計の濃度を8MC3として6
.5μmol/−として反応させ、結合物を得た。
実施例6 実施例5と同様にし、8MC3の代わりにS PDPを
用いて結合物を得た。
実施例7 実施例4と同様にして、ヒト■gGの代わりにハイブリ
ドーマMM2−986が産生じた抗マウスB−16メラ
ノーマモノクロナル抗体を用いて結合物を得た。
実施例8 実施例7と同様にして、抗マウスB−16メラノーマモ
ノクロナル抗体の代わりに抗マウスB−16メラノーマ
モノクロナル抗体のFab’ヲ用いて結合物を得る。
なお、抗マウスB−16メラノーマモノクロナル抗体の
F ab’は、次の方法で製造される。
ハイブリドーマMM2−986が産生じた抗B16メラ
ノ一マモノクロナル抗体(? ウ7. I gG)を3
7℃でpH4,5,16時間ペプシンを用いて反応させ
る。反応後、pH8,0に調製しセファデックスG−1
50(ファルマシア社製)でF (ab’)tを分離精
製する。濃縮後、0.1M酢酸緩衝液(pH5,0)で
緩衝液交換しメルカブトエチラミンで還元スる。セファ
デックスG−25(ファルマシア社製)でF ab’を
分離精製する。
実施例9 実施例1と同様にして、ヒトIgGの代わりにヒ)[g
GFab’を用いて結合物を得た。この結合物について
I L−2の活性をみるとその活性は保持されていた。
なお、抗ヒ)rgGのF ab’は、次の方法で製造さ
れた。
市販のヒトIgGを3°7°CでpH4,5,16時間
ペプシンを用いて反応させた。反応後、pH6,0に調
製しセファクリルS−200(ファルマシア社製)でF
 (ab’ )tを分離精製した。濃縮後、0.1MI
Jン酸緩衝波緩衝液6.0)で緩衝液交換し0.1Mメ
ルカプトエチラミンで還元した。セファデックスG−2
5(ファルマシア社製)でFab“を分離精製した。
実施例10 マウスIgG10o+gとS A T A (N−su
ccinimidylS−acetylthio−ac
etate) 80 It gとを燐酸緩衝液(pH6
,0)中で反応させた後、セファデックスG−25で精
製し次に1Mヒドロキシルアミノ水溶液中で還元するこ
とによってマウスIgGにチオール基を生成せしめた。
セファデックスG−25で精製後、γ−IL−2211
1gとEMCSの反応物とを反応させ、マウスIgGと
γ−r L−2との結合物を得た。これを、セファクリ
ルS−200と抗I L−2抗体を用いるアフィニティ
ーカラムで精製した。この結合物のr L−2活性をE
IAサンドインチ法で調べたところ、IL−2として約
7μg/−であった。この結合物のIL−2として90
0ngを、マウスに静脈内投与したところ血中に持続し
、3日後の血漿中にもIL−2活性としてlong/l
R1存在した。
実施例11 ヒトIgGのF (ab’ )zフラグメントは常法(
Journal or Immunoassay+  
C209327(1983))により、ヒトIgGをペ
プシン処理することによって得た。F (ab’ )e
  4 mgとSATA(Nsuccinimidyl
−3−acetylthio−acetate)32μ
gを燐酸緩衝液(pH6,0)中で反応させた後、セフ
ァデックスG−25で精製し次に1Mヒドロキシルアミ
ノ水溶液中で還元することによってヒトF(abo)、
にチオール基を生成せしめた。セファデックスG−25
で精製後、7−IL−21mgと8MC3の反応物とを
反応させ、F(ab’)tとγ−IL−2との結合物を
得た。これをセフアクリルS−200と抗IL−2抗体
を用いるアフィニティーカラムで精製した。この結合物
のIL−2活性をERAサンドイッチ法で調べたところ
、IL2として約2μg/ldであった。この結合物の
IL−2として300ngを、マウスに静脈内投与した
ところ血中に持続し3日後の血漿中にもIL−2活性と
してlng/aff存在した。
(発明の効果) 本発明の修飾I L−2は、充分な11.−2活性を有
し、しかも生体内に投与した場合、r L−2が長期間
にわたり血液中に存在し、I L−2の生理活性が長期
間にわたり発揮されるので、該修飾r t、−2は、医
薬品製剤とりわけ持続性注射剤として有利に用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、アミノ末端がH−A Ia−であるヒトI 
L−2のアミノ酸配列を示す。 第2図は、実施例1(1)で得られた、結合物のゲルろ
過のパターンを示す。 第3図は、実施例1(2)で得られた、実施例1(1)
で製造された結合物の血液中の濃度をEで測定した結果
を示す。 A

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、インターロイキン−2(IL−2)をイムノグ
    ロブリン(Ig)またはその抗体活性を有するフラグメ
    ントに化学結合せしめた修飾IL−2。
  2. (2)、IL−2のアミノ基とイムノグロブリンまたは
    その抗体活性を有するフラグメントを還元して生成する
    メルカプト基とが架橋剤を介して結合している請求項1
    記載の修飾IL−2。
  3. (3)、IL−2のアミノ基とイムノグロブリンまたは
    その抗体活性を有するフラグメントのアミノ基に導入さ
    れたチオール基とが架橋剤を介して結合している請求項
    1記載の修飾IL−2。
  4. (4)、IL−2が組換え型ヒトIL−2である請求項
    1記載の修飾IL−2。
  5. (5)、イムノグロブリンがイムノグロブリンGである
    請求項1記載の修飾IL−2。
  6. (6)、IL−2をイムノグロブリンの抗体活性を有す
    るフラグメントに化学結合せしめた請求項1記載の修飾
    IL−2。
  7. (7)、フラグメントがFab、Fab′またはF(a
    b′)_2である請求項6記載の修飾IL−2。
  8. (8)、フラグメントがFab′である請求項6記載の
    修飾IL−2。
  9. (9)、フラグメントがF(ab′)_2である請求項
    6記載の修飾IL−2。
  10. (10)、IL−2のアミノ基とイムノグロブリンまた
    はその抗体活性を有するフラグメントを還元して生成す
    るメルカプト基とを架橋剤を介して結合させることを特
    徴とする修飾IL−2の製造法。
  11. (11)、IL−2のアミノ基とイムノグロブリンまた
    はその抗体活性を有するフラグメントのアミノ基に導入
    されたチオール基とを架橋剤を介して結合させることを
    特徴とする修飾IL−2の製造法。
  12. (12)、架橋剤がN−(ε−マレイミドカプロイルオ
    キシ)サクシニミド(EMCS)である請求項10また
    は11記載の製造法。
  13. (13)、架橋剤がN−(ε−マレイミドカプロイルオ
    キシ)サクシニミド(EMCS)であり、イムノグロブ
    リンまたはその抗体活性を有するフラグメントのアミノ
    基へチオール基を導入する導入剤がN−サクシミジル−
    S−アセチルチオアセテート(SATA)である請求項
    11記載の製造法。
  14. (14)、IL−2のアミノ基とイムノグロブリンまた
    はその抗体活性を有するフラグメントを還元して生成す
    るメルカプト基とを架橋剤を介して結合させてなる修飾
    IL−2。
  15. (15)、IL−2のアミノ基とイムノグロブリンまた
    はその抗体活性を有するフラグメントのアミノ基に導入
    されたチオール基とを架橋剤を介して結合させてなる修
    飾IL−2。
JP1282432A 1988-10-31 1989-10-30 修飾インターロイキン―2 Pending JPH02209898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1282432A JPH02209898A (ja) 1988-10-31 1989-10-30 修飾インターロイキン―2

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-276917 1988-10-31
JP27691788 1988-10-31
JP1282432A JPH02209898A (ja) 1988-10-31 1989-10-30 修飾インターロイキン―2

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02209898A true JPH02209898A (ja) 1990-08-21

Family

ID=26552163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1282432A Pending JPH02209898A (ja) 1988-10-31 1989-10-30 修飾インターロイキン―2

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02209898A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115397852A (zh) * 2020-02-16 2022-11-25 奥罗斯生物科学公司 工程化抗il-2抗体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115397852A (zh) * 2020-02-16 2022-11-25 奥罗斯生物科学公司 工程化抗il-2抗体
CN115397852B (zh) * 2020-02-16 2023-08-11 奥罗斯生物科学公司 工程化抗il-2抗体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0367166A1 (en) Modified interleukin-2 and production thereof
AU627694B2 (en) Conjugates of cytokines with immunoglobulins
US5672683A (en) Transferrin neuropharmaceutical agent fusion protein
CA2185565C (en) Use of il-12 and il-12 antagonists in the treatment of autoimmune diseases
US5919758A (en) Modified polypeptides with altered biological activity
JP2001506609A (ja) 生理活性の増加した多量体エリスロポエチン
US20080085862A1 (en) Natriuretic peptide conjugate using carrier substance
EP0354729A2 (en) Cytotoxic drug conjugates
JPH11505132A (ja) 非免疫原性ペプチドを介して結合されたインターフェロン―αと免疫グロブリンとのハイブリッド
WO1996028475A1 (fr) Facteur de croissance des hepatocytes modifie a l'aide de polyethylene glycol
TW201201831A (en) Long-acting interferon beta formulation using immunoglobulin fragment
NZ255043A (en) Lipidized proteins and compositions thereof and their use in targeting proteins to intracellular compartments and enhancing organ uptake of them
KR20230158004A (ko) 항체 면역 작용제 접합체 및 이의 적용
US20240181072A1 (en) Anti-HER2 Antibody-Immune Agonist Conjugate and Applications Thereof
EP0325270A2 (en) Anticancer conjugates
EP0499161A2 (en) GM-CSF inhibiting antibodies
EP0506855A1 (en) Cytokine antibody for the treatment of sepsis
JPH02209898A (ja) 修飾インターロイキン―2
PT866861E (pt) Clonagem molecular e caracterizacao de moleculas relacionadas com relaxina e com a familia dos ligandos da insulina
US20090148440A1 (en) Antibodies against interleukin-22 binding protein and its uses for the treatment of metabolic disorders
JP2005281302A (ja) 修飾インターロイキン−11及びそれを含有する医薬組成物
EP1137433B1 (en) Pharmaceutical compositions containing protein-disulfide isomerases
WO2024041587A1 (zh) 抗体偶联药物的药物组合物
US20030152565A1 (en) Pharmaceutical compositions containing proteins
EP0514544B1 (en) Immune complexes