JPH0220952Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は家畜用の給餌具に間する。

(ロ) 従来の技術及びその問題点 従来の養豚用給餌器の飼料ブリツジ破壊装置
（豚の食餌に際し豚の鼻先で作動させて飼料室内
の飼料に振動を与えて飼料のブリツジ現象を防止
する装置）は、給餌器の飼料室から食餌槽への飼
料流出開口を調節する調節板の背面即ち飼料室側
に振動板を附設し該振動板の下部に作動棒を取付
け、調節板下部に孔をあけて該孔を通して上記作
動棒を食餌槽側に突出させ、豚の食餌に際しその
鼻先が該作動棒に触れて上記振動板を振動させて
飼料室内の飼料のブリツジ現象を破壊させるよう
にしたもの。或いは飼料室の背面板に振動板を取
付けて上記同様に該振動板下部に作動棒を設けこ
れを調節板下部から食餌槽内に突出させる方式の
ものが考案されて居つた。

然し上記前者の型式の飼料ブリツジ破壊装置は
調節板の背面に振動板が取付けられているので、
飼料室内の調節板直背部の飼料が振動をうけるの
でブリツジ破壊効果は良好であるが、振動板の作
動棒も調節板と共に上下するので、調節板を大き
く開いた時はその作動棒も上位に止まり、豚が作
動棒を動かさないで飼料のブリツジ現象が生じた
ままになつていることがある。又上記後者の形式
のブリツジ破壊装置は飼料室背面板（固定板）に
振動板が取付けられているので振動板の振幅は小
さいものとなり、又肝心の調節板直背部の飼料は
振動させられないのでブリツジ破壊装置としての
効果はそれ程挙げられない欠点がある。

(ハ) 考案の目的 本考案は上記従来の飼料ブリツジ破壊装置の欠
点に鑑み、振動板は調節板の位置に関係なくいつ
も調節板直背部の飼料の振動を行わせるような飼
料ブリツチ破壊装置とするものである。

(ニ) 考案の構成 飼料流出量調節板の背面（飼料室側）に振動板
を取付け、クランク形の作動棒をその上端を飼料
室背板に自由支持とし中間垂直部を上記振動板に
当接させ下端を上記調節板の下部を通して調節板
前面に突出させて設ける如くするものである。

(ホ) 実施例 本考案に係る一実施例の飼料ブリツジ破壊装置
を備えた一例の養豚用給餌器について、その片側
の側板を外した側面図を第１図に示す。又そのＡ
−Ａ断面図を第２図に示す。給餌器１は飼料室前
面板２により前部の給餌室３と後部の飼料室４に
区画され、食餌室３下部はその底板５により食餌
槽６が形成され、飼料室前面板２の下部は上記底
板５の底部との間に飼料室４から食餌槽６への飼
料流出口７の間隙を形成し、該間隙を開閉し飼料
流出量を調節する調節板８が上記飼料室前面板２
の垂直部２ａに沿つて備えられる。該調節板８は
前面板２ａの背面に固着される昇降装置９によつ
て上下作動される。

上記調節板８の背面下部（上記飼料流出口７
部）に円弧形に湾曲する振動板１０がその上部が
調節板８に固着し下部が調節板８と間隙を持つて
取り付けられる。そして上記飼料室４の背面板１
１に筒１２を固定しこれにクランク形の振動板作
動棒１３を取付ける。即ち該作動棒１３の上部水
平部１４の端部に附設される４角形の端部部材１
５が上記筒１２の４角孔に挿入され、該端部部材
１５は上記筒１２内に挿置されたばね１６で押圧
されて作動棒１３の垂直部１７で上記振動板１０
に当接押圧するようにされ、作動棒１３の下部水
平部１８は上記調節板８の下部に設けられた切欠
き１９（第２図）を通してその先頭部２０が調節
板８の前面（食餌槽６側）下部に突出するように
される。

この場合上記筒１２は円筒とし又作動棒１３の
端部部材１５を円形として筒１２の円孔に嵌入す
るようにし、そして調節板８下部の上記切欠き１
９を設けないようにしてもよい。但しこの場合は
調節板８は完全に全閉にならず作動棒１３の下部
水平部１８の上面迄閉じられることになる。然し
この場合でも調節板８の下部の間隙は僅かなもの
であるから別に支障はない。

２１は上記食餌室３及び食餌槽６を豚１頭宛に
仕切る仕切り枠である。

(ヘ) 考案の作用・効果 本考案に係る飼料ブリツジ破壊装置は上記のよ
うに、振動板１０は調節板８に取付けられ、該振
動板１０は作動棒１３で常時その背面から当接押
圧されて居りそして該作動棒１３の下部前端は調
節板８の前方で食餌槽６の底部に突出しているか
ら、豚の食餌に際しては豚はその鼻先で作動棒１
３の先頭部１９をつつくようになるので、その都
度作動棒１３の垂直部１７が振動板１０を振動さ
せ、調節板８背面の飼料のブリツジ現象を生じさ
せないようにする。そして作動棒１３の先頭部２
０はいつも食餌槽６の底部にあるから調節板８が
上位にある時でも豚の食餌に際しては振動板１０
は振動させられるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る一実施例の飼料ブリツジ
破壊装置を備えた一例の養豚用給餌器についてそ
の片側の側板を外した側面図、第２図はそのＡ−
Ａ断面図である。 ２……飼料室前面板、３……食餌室、４……飼
料室、７……飼料流出口、８……調節板、１０…
…振動板、１１……飼料室背板、１３……作動
棒、１７……作動棒垂直部、１８……作動棒下部
水平部、２０……作動棒先頭部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 飼料室前面板２によりその前部を食餌室３後部
   を飼料室４に区画し、前面板２下部の飼料室４よ
   り食餌室３への飼料流出口７を開閉し飼料流出量
   を調節する調節板８を備える給餌器において、該
   調節板８の背面に振動板１０を取り付け、該振動
   板１０の背部で飼料室背板１１の下部にクランク
   形作動棒１３を取り付け、該作動棒１３は前方へ
   の弾撥力が附勢されて垂直部１７が上記振動板１
   ０の背面に当接させられてこれを押圧し、下部水
   平部１８の尖端の先頭部２０は上記調節板８の下
   部を通して調節板８前面に突出させられることを
   特徴とする養豚用給餌器の飼料ブリツジ破壊装
   置。