JPH0220159Y2 - - Google Patents
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- JPH0220159Y2 JPH0220159Y2 JP1986198332U JP19833286U JPH0220159Y2 JP H0220159 Y2 JPH0220159 Y2 JP H0220159Y2 JP 1986198332 U JP1986198332 U JP 1986198332U JP 19833286 U JP19833286 U JP 19833286U JP H0220159 Y2 JPH0220159 Y2 JP H0220159Y2
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- skeg
- angle
- sailing
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- sail
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- JJLJMEJHUUYSSY-UHFFFAOYSA-L Copper hydroxide Chemical compound [OH-].[OH-].[Cu+2] JJLJMEJHUUYSSY-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 12
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000002860 competitive effect Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
- Toys (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[考案の目的]
(産業上の利用分野)
本考案は帆走サーフインあるいはサーフインに
おけるスピンアウトの発生をなくすことができる
サーフボードのスケグ取付け構造に関する。
おけるスピンアウトの発生をなくすことができる
サーフボードのスケグ取付け構造に関する。
(従来の技術)
ここ数年、帆走サーフインの普及は著しく、す
でに1984年のロサンゼルスオリンピツクからは正
式競技種目にも加えられるようになつた。また、
オリンピツク以外においてもワールドカツプ等の
国際的なレースが毎年数多く開催されている。
でに1984年のロサンゼルスオリンピツクからは正
式競技種目にも加えられるようになつた。また、
オリンピツク以外においてもワールドカツプ等の
国際的なレースが毎年数多く開催されている。
最近、一般の人の帆走サーフインの楽しみ方と
して、ダガーボードを備えていない270ないし300
cmのサーフボード(以下、フアンボードと称す
る)を使用して強風下において高速セーリングを
楽しむ傾向がでてきており、その傾向の現われと
してワールドカツプ等においてスラロームレース
のような強風下で上マーク(風上に固定されたブ
イ)と下マーク(風下に固定されたブイ)間を旋
回して順位を競う競技が頻繁に行われるようにな
つて来ている。さらには、最高速度を競うスピー
ドトライヤルレースも毎年開催されており、その
最高速度としては時速70Kmを超える速度が記録さ
れている。
して、ダガーボードを備えていない270ないし300
cmのサーフボード(以下、フアンボードと称す
る)を使用して強風下において高速セーリングを
楽しむ傾向がでてきており、その傾向の現われと
してワールドカツプ等においてスラロームレース
のような強風下で上マーク(風上に固定されたブ
イ)と下マーク(風下に固定されたブイ)間を旋
回して順位を競う競技が頻繁に行われるようにな
つて来ている。さらには、最高速度を競うスピー
ドトライヤルレースも毎年開催されており、その
最高速度としては時速70Kmを超える速度が記録さ
れている。
以下、フアンボードの形状及び機能について図
面を参照して説明する。第8図はフアンボードを
示す図で、同図Aは平面図、同図Bは側面図であ
る。図中、11は帆板(セイルボード)、12は
セイラーの足を固定するためのフツトストラツ
プ、13はリグ部(マスト、ブーム、セールを総
称する)に連結される連結機構(ジヨイント)が
取付けられる連結部材である。セールが受けた風
による推進力は連結機構、連結部材を介して帆板
11に伝達され、帆板11が滑走する。
面を参照して説明する。第8図はフアンボードを
示す図で、同図Aは平面図、同図Bは側面図であ
る。図中、11は帆板(セイルボード)、12は
セイラーの足を固定するためのフツトストラツ
プ、13はリグ部(マスト、ブーム、セールを総
称する)に連結される連結機構(ジヨイント)が
取付けられる連結部材である。セールが受けた風
による推進力は連結機構、連結部材を介して帆板
11に伝達され、帆板11が滑走する。
また、14は帆板11の滑走面の後縁部に取付
けられたスケグである。このスケグの取付け位置
やその形状を変化させることによつて、帆板11
の直進性と操作性という機能を左右している。
けられたスケグである。このスケグの取付け位置
やその形状を変化させることによつて、帆板11
の直進性と操作性という機能を左右している。
第9図はスケグ14の取付けを示す斜視図であ
る。スケグ14は帆板11の中心線上に沿つて埋
設された箱型のスケグ取付け部材(スケグボツク
ス)15に摺動自在に取付けられている。つま
り、スケグ14はこのスケグ14の両面に突出し
て設けられた摺動ピン16をスケグ取付け部材1
5の内壁に刻まれた摺動レール17に摺動させる
ことにより、その取付け位置を前後方向に移動さ
せることができる。そして、その取付け位置が決
まるとねじ18によりスケグ14が前後方向に摺
動しないように固定していた。このように、従来
のスケグ14は帆板11の中心線に沿つて前後方
向に移動可能に取付けられていた。
る。スケグ14は帆板11の中心線上に沿つて埋
設された箱型のスケグ取付け部材(スケグボツク
ス)15に摺動自在に取付けられている。つま
り、スケグ14はこのスケグ14の両面に突出し
て設けられた摺動ピン16をスケグ取付け部材1
5の内壁に刻まれた摺動レール17に摺動させる
ことにより、その取付け位置を前後方向に移動さ
せることができる。そして、その取付け位置が決
まるとねじ18によりスケグ14が前後方向に摺
動しないように固定していた。このように、従来
のスケグ14は帆板11の中心線に沿つて前後方
向に移動可能に取付けられていた。
ところで、スケグ14の効果を決定する大きな
要因として帆板11の重心Gとスケグ14の効果
中心CEとの距離L(m)とスケグ14の面積
(m2)の積があげられる。この積をスケグ容積
(m3)と呼称するとすれば、このスケグ容積を大
きくすればボードの直進性を良くすることができ
る。従つて、同一のスケグ14を用いた場合には
スケグの面積は変化しないので、スケグ14のね
じ18を緩めた後にスケグ14を前後方向に移動
させてねじ18で固定させることにより、スケグ
容積を変化させて、スケグ14の効果を変化させ
ていた。
要因として帆板11の重心Gとスケグ14の効果
中心CEとの距離L(m)とスケグ14の面積
(m2)の積があげられる。この積をスケグ容積
(m3)と呼称するとすれば、このスケグ容積を大
きくすればボードの直進性を良くすることができ
る。従つて、同一のスケグ14を用いた場合には
スケグの面積は変化しないので、スケグ14のね
じ18を緩めた後にスケグ14を前後方向に移動
させてねじ18で固定させることにより、スケグ
容積を変化させて、スケグ14の効果を変化させ
ていた。
次に、スケグ14の機能について第10図を参
照して説明する。スケグ14は帆板11がその中
心線方向に向かつて帆走するように保たせようと
するものである。しかし、実際に帆板11が中心
線方向に帆走するのは風下に向かつてランニング
している時だけである。この状態でのスケグ14
近傍の水流パターンを第10図Aに示す。つま
り、帆板14は風下に横流れしていないため、揚
力Lは発生しないで、抗力Rのみが発生する。つ
まり、抗力Rはスケグ14が水中で進行する時に
発生する抵抗力のことで、できるだけ小さくなる
ようにスケグ14の形状が決定されている。
照して説明する。スケグ14は帆板11がその中
心線方向に向かつて帆走するように保たせようと
するものである。しかし、実際に帆板11が中心
線方向に帆走するのは風下に向かつてランニング
している時だけである。この状態でのスケグ14
近傍の水流パターンを第10図Aに示す。つま
り、帆板14は風下に横流れしていないため、揚
力Lは発生しないで、抗力Rのみが発生する。つ
まり、抗力Rはスケグ14が水中で進行する時に
発生する抵抗力のことで、できるだけ小さくなる
ようにスケグ14の形状が決定されている。
ところで、第10図Bに示すように進行方向に
向かつて斜め左前方より風Wを受けて帆走する場
合には帆板11は風下方向に横流れしながら帆走
する。従つて、水流は斜め左前方から来ることに
なる。つまり、水流はスケグ14の進行方向と迎
角の角度を持つている。第10図Bはこのよう
な場合のスケグ14近傍の水流パターンを示すも
のである。帆板11が横流れする結果、帆板11
の風上側のスケグ14の外側を流れる水の加速と
共にその側は低圧力となり、逆に帆板11の風下
側のスケグ14は水の減速と共に高い圧力が生じ
る。そして、その圧力差によりスケグ14の横方
向の動きと反対方向に揚力Lが生じて、横流れを
制限している。
向かつて斜め左前方より風Wを受けて帆走する場
合には帆板11は風下方向に横流れしながら帆走
する。従つて、水流は斜め左前方から来ることに
なる。つまり、水流はスケグ14の進行方向と迎
角の角度を持つている。第10図Bはこのよう
な場合のスケグ14近傍の水流パターンを示すも
のである。帆板11が横流れする結果、帆板11
の風上側のスケグ14の外側を流れる水の加速と
共にその側は低圧力となり、逆に帆板11の風下
側のスケグ14は水の減速と共に高い圧力が生じ
る。そして、その圧力差によりスケグ14の横方
向の動きと反対方向に揚力Lが生じて、横流れを
制限している。
上記したような帆板11の帆走に伴う横流れは
風力、水面のコンデイシヨン、セイルの大きさ、
帆板11の形状、セイラーの体重等によつて変化
しやすいが、仰角が失速角(現状では15度)に
なると第10図Cに示すようにスケグ14の風上
側の水流が剥離するために、揚力が発生しなくな
り、横流れの力が制限されなくなつて“スピンア
ウト”という帆板11が横に滑つてします現象が
発生することが知られている。
風力、水面のコンデイシヨン、セイルの大きさ、
帆板11の形状、セイラーの体重等によつて変化
しやすいが、仰角が失速角(現状では15度)に
なると第10図Cに示すようにスケグ14の風上
側の水流が剥離するために、揚力が発生しなくな
り、横流れの力が制限されなくなつて“スピンア
ウト”という帆板11が横に滑つてします現象が
発生することが知られている。
(考案が解決しようとする問題点)
このようなスピンアウトは高速で帆走中によく
見られる現象であり、スケグ14の取付け位置が
固定されている現状では、失速角でのスピンアウ
トの発生は回避することはできない。従つて、上
記したようなスラロームレースにおいては敗戦の
原因となり、スピードスライヤルレースにおいて
は、最高速度が伸びないという欠点がある。
見られる現象であり、スケグ14の取付け位置が
固定されている現状では、失速角でのスピンアウ
トの発生は回避することはできない。従つて、上
記したようなスラロームレースにおいては敗戦の
原因となり、スピードスライヤルレースにおいて
は、最高速度が伸びないという欠点がある。
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、高速で帆走中でもスピンアウトの発生
をなくすことができるサーフボードのスケグ取付
け構造を提供することにある。
の目的は、高速で帆走中でもスピンアウトの発生
をなくすことができるサーフボードのスケグ取付
け構造を提供することにある。
[考案の構成]
(問題点を解決するための手段)
サーフボード本体と、スケグを支持する円筒状
の回転部材と、この回転部材を回転自在に収納支
持する上記サーフボード本体側に取付けられた支
持部材と、上記スケグをサーフボードの中心線方
向に付勢する付勢部材とを備えたサーフボードの
スケグ取付け構造である。
の回転部材と、この回転部材を回転自在に収納支
持する上記サーフボード本体側に取付けられた支
持部材と、上記スケグをサーフボードの中心線方
向に付勢する付勢部材とを備えたサーフボードの
スケグ取付け構造である。
(作用)
帆走中に迎角の増加に伴いしだいに揚力Lが大
きくなつた場合にスケグに作用する揚力Lにより
付勢部材(ばね)の付勢力に抗してスケグの迎角
が小さくなるようにスケグが回動する事で、スピ
ンアウトの発生をなくすことができる。
きくなつた場合にスケグに作用する揚力Lにより
付勢部材(ばね)の付勢力に抗してスケグの迎角
が小さくなるようにスケグが回動する事で、スピ
ンアウトの発生をなくすことができる。
(実施例)
以下図面を参照して本考案の一実施例に係わる
サーフボードのスケグ取付け構造について説明す
る。第1図Aはスケグ取付け構造を滑走面側から
見た斜視図、同図Bは同図Aの構造を帆板の中心
線A−A線に沿つた断面図ある。第1図におい
て、21は帆板(セイルボード)、22はスケグ
である。このスケグ22の上端部には貫通孔22
a及び22bが穿孔されている。そして、スケグ
22の上端部は第2図に示すように円筒状の回転
部材23に刻まれた切込み部24に挿入される。
また、上記回転部材23の側面には上記貫通孔2
2a及び22bのピツチと同一のピツチで穿孔さ
れた穴23a,23bが形成されている。このね
じ穴23a,23bと対向する側面には後述する
ねじ穴23c,23dが形成される。従つて、上
記穴23a,23b、貫通孔22a,22bを介
してねじを挿入してねじ穴23c,23dにねじ
込むことにより、回転部材23はスケグ22に固
定される。また、この回転部材23の切込み部2
4の中央にはボルト26の頭部27が着座される
凹部25が形成されている。そして、ボルト26
は上記回転部材23の中心軸に穿孔された孔28
を貫通する。
サーフボードのスケグ取付け構造について説明す
る。第1図Aはスケグ取付け構造を滑走面側から
見た斜視図、同図Bは同図Aの構造を帆板の中心
線A−A線に沿つた断面図ある。第1図におい
て、21は帆板(セイルボード)、22はスケグ
である。このスケグ22の上端部には貫通孔22
a及び22bが穿孔されている。そして、スケグ
22の上端部は第2図に示すように円筒状の回転
部材23に刻まれた切込み部24に挿入される。
また、上記回転部材23の側面には上記貫通孔2
2a及び22bのピツチと同一のピツチで穿孔さ
れた穴23a,23bが形成されている。このね
じ穴23a,23bと対向する側面には後述する
ねじ穴23c,23dが形成される。従つて、上
記穴23a,23b、貫通孔22a,22bを介
してねじを挿入してねじ穴23c,23dにねじ
込むことにより、回転部材23はスケグ22に固
定される。また、この回転部材23の切込み部2
4の中央にはボルト26の頭部27が着座される
凹部25が形成されている。そして、ボルト26
は上記回転部材23の中心軸に穿孔された孔28
を貫通する。
また、上記帆板21の中心線上の後縁部には上
記回転部材23を回動可能に支持する円筒上の支
持部材28が埋設されている。この支持部材28
は第3図に示すように仕切り壁29が一体形成さ
れており、その中心には貫通孔30が穿孔されて
いる。従つて、上記ボルト29のねじ部は上記貫
通孔30を介して逆側に突出され、ナツト31
a,31bによりとめられる。このようにして、
上記スケグ22は回転部材23により支持部材2
8に回動自在に支持される。
記回転部材23を回動可能に支持する円筒上の支
持部材28が埋設されている。この支持部材28
は第3図に示すように仕切り壁29が一体形成さ
れており、その中心には貫通孔30が穿孔されて
いる。従つて、上記ボルト29のねじ部は上記貫
通孔30を介して逆側に突出され、ナツト31
a,31bによりとめられる。このようにして、
上記スケグ22は回転部材23により支持部材2
8に回動自在に支持される。
ところで、32は上記スケグ22を回動自在に
収納する断面がかぎ穴状のスケグ収納部材であ
る。このスケグ収納部材32は上記支持部材28
の一端部を覆つている円形部32a及びこの円形
部32aから帆板21の中心線から両側に角度α
(例えば、10度)づつ開いた扇状部32bとが一
体形成されて構成される。また、このスケグ収納
部材32の帆板21の中心線を挟んで対向する内
側面にはばね収納部33a,33bが穿孔されて
いる。このばね収納部33a,33bには同一の
ばね定数のばね34a,34bの一端側が収納さ
れており、その他端は上記スケグ22を両側から
押圧して、スケグ22を帆板21の中心線方向に
常時付勢している。上記ばね34a,34bのば
ね定数は迎角が上記失速角(15度)に近づく
と、スケグ14に作用する揚力により回動が開始
するように設定されている。
収納する断面がかぎ穴状のスケグ収納部材であ
る。このスケグ収納部材32は上記支持部材28
の一端部を覆つている円形部32a及びこの円形
部32aから帆板21の中心線から両側に角度α
(例えば、10度)づつ開いた扇状部32bとが一
体形成されて構成される。また、このスケグ収納
部材32の帆板21の中心線を挟んで対向する内
側面にはばね収納部33a,33bが穿孔されて
いる。このばね収納部33a,33bには同一の
ばね定数のばね34a,34bの一端側が収納さ
れており、その他端は上記スケグ22を両側から
押圧して、スケグ22を帆板21の中心線方向に
常時付勢している。上記ばね34a,34bのば
ね定数は迎角が上記失速角(15度)に近づく
と、スケグ14に作用する揚力により回動が開始
するように設定されている。
なお、上記支持部材28には平面図を第3図A
に、その断面図を第3図Bに示しておく。さら
に、上記回転部材23の平面図を第4図Aに、そ
の側面図を第4図Bに、同図BのB−B線に沿つ
た断面図を第4図Cに示しておく。
に、その断面図を第3図Bに示しておく。さら
に、上記回転部材23の平面図を第4図Aに、そ
の側面図を第4図Bに、同図BのB−B線に沿つ
た断面図を第4図Cに示しておく。
次に、上記のように構成された本考案の一実施
例の動作について説明する。第5図Aは矢印Wの
ように風を受けた帆板21が迎角(15度未満)
で帆走している場合のスケグ22の状態を上から
見た図である。このように、迎角が15未満で帆
走している場合には、スピンアウトは発生しな
い。しかし、高速帆走時等には第5図Bの破線2
2′で示すように迎角15度以上になるとスケグ
22に作用する揚力Lが上昇するため、スケグ2
2はばね34aの付勢力に抗して迎角を減少す
る方向に回動する(第5図B及び第1図Aに示す
X方向)。このため、迎角がスピンアウトを起
こす失速角15度を超えることはないので、スピン
アウトの発生をなくすことができる。
例の動作について説明する。第5図Aは矢印Wの
ように風を受けた帆板21が迎角(15度未満)
で帆走している場合のスケグ22の状態を上から
見た図である。このように、迎角が15未満で帆
走している場合には、スピンアウトは発生しな
い。しかし、高速帆走時等には第5図Bの破線2
2′で示すように迎角15度以上になるとスケグ
22に作用する揚力Lが上昇するため、スケグ2
2はばね34aの付勢力に抗して迎角を減少す
る方向に回動する(第5図B及び第1図Aに示す
X方向)。このため、迎角がスピンアウトを起
こす失速角15度を超えることはないので、スピン
アウトの発生をなくすことができる。
なお、風Wを逆側から受けている場合も同様で
あり、スケグ22はばね34bの付勢力に抗して
迎角を減少させる方向に回動する。
あり、スケグ22はばね34bの付勢力に抗して
迎角を減少させる方向に回動する。
従つて、従来では完全にスピンアウトを起こす
ような迎角が25度であつても、スケグ22の回
動により迎角を10度減少させることにより、スピ
ンアウトの発生をなくすことができる。
ような迎角が25度であつても、スケグ22の回
動により迎角を10度減少させることにより、スピ
ンアウトの発生をなくすことができる。
なお、上記実施例においては高速帆走時等のよ
うに迎角が増加する場合には、迎角を減少させる
ようにしてスピンアウトの発生をなくすようにし
たが、帆板21を矢印Tの方向に旋回させる場合
には、スケグ22は風上側の側面Zに受ける圧力
により矢印S方向にばね34bの付勢力に抗して
回動するので、第6図に示すようにスケグ22は
帆板21の中心線より旋回方向側に回動している
ため、ヨツトの舵と同じ原理により旋回性能を促
進させることができる。このため、旋回性能が要
求されるウエイブ用帆走サーフインにおいては従
来は旋回性能を向上させるために、スケグが3つ
付いているトライフインを用いていたが、本願考
案のようなスケグ取付け構造を採用するこによ
り、シングルフイン(スケグが1つ)でも十分に
旋回性を向上させることができる。
うに迎角が増加する場合には、迎角を減少させる
ようにしてスピンアウトの発生をなくすようにし
たが、帆板21を矢印Tの方向に旋回させる場合
には、スケグ22は風上側の側面Zに受ける圧力
により矢印S方向にばね34bの付勢力に抗して
回動するので、第6図に示すようにスケグ22は
帆板21の中心線より旋回方向側に回動している
ため、ヨツトの舵と同じ原理により旋回性能を促
進させることができる。このため、旋回性能が要
求されるウエイブ用帆走サーフインにおいては従
来は旋回性能を向上させるために、スケグが3つ
付いているトライフインを用いていたが、本願考
案のようなスケグ取付け構造を採用するこによ
り、シングルフイン(スケグが1つ)でも十分に
旋回性を向上させることができる。
なお、上記実施例においては支持部材28とス
ケグ収納部材32を別体としたが、第7図に示す
ように一体成型するようにしても良い。
ケグ収納部材32を別体としたが、第7図に示す
ように一体成型するようにしても良い。
なお、上記実施例においては帆走サーフイン用
帆板(セイルボード)について説明したが、これ
に限らずサーフイン用のサーフボードに適用して
も同様の効果が得られる。
帆板(セイルボード)について説明したが、これ
に限らずサーフイン用のサーフボードに適用して
も同様の効果が得られる。
[考案の効果]
以上詳述したように本考案によれば、スケグが
回動自在であるため、高速帆走時のように迎角が
増加してスピンアウトする失速角に近づくと、迎
角を減少させるようにスケグが回動するのでスピ
ンアウトの発生を無くすことができる。また、高
速帆走時に迎角を減少させるようにスケグが回動
するため、スケグに作用する圧力抵抗を減少させ
ることができるので、帆走サーフインの最高速度
を高めることができる。
回動自在であるため、高速帆走時のように迎角が
増加してスピンアウトする失速角に近づくと、迎
角を減少させるようにスケグが回動するのでスピ
ンアウトの発生を無くすことができる。また、高
速帆走時に迎角を減少させるようにスケグが回動
するため、スケグに作用する圧力抵抗を減少させ
ることができるので、帆走サーフインの最高速度
を高めることができる。
第1図は本考案の一実施例に係わるスケグ取付
け構造を示す図、第2図はスケグに回転部材を取
付けた状態を示す斜視図、第3図は支持部材を示
す図、第4図は回転部材を示す図、第5図はスケ
グ近傍の状態を示す図、第6図は旋回時のスケグ
近傍の状態を示す図、第7図は本考案の他の実施
例を示す斜視図、第8図は従来の帆走サーフイン
を示す図、第9図は従来のスケグ取付け構造を示
す斜視図、第10図は迎角を説明するための図で
ある。 22……スケグ、23……回転部材、24……
切込み部、28……支持部材、32……スケグ収
納部材、33a,33b……ばね収納部、34
a,34b……ばね。
け構造を示す図、第2図はスケグに回転部材を取
付けた状態を示す斜視図、第3図は支持部材を示
す図、第4図は回転部材を示す図、第5図はスケ
グ近傍の状態を示す図、第6図は旋回時のスケグ
近傍の状態を示す図、第7図は本考案の他の実施
例を示す斜視図、第8図は従来の帆走サーフイン
を示す図、第9図は従来のスケグ取付け構造を示
す斜視図、第10図は迎角を説明するための図で
ある。 22……スケグ、23……回転部材、24……
切込み部、28……支持部材、32……スケグ収
納部材、33a,33b……ばね収納部、34
a,34b……ばね。
Claims (1)
- サーフボード本体と、スケグを支持する円筒状
の回転部材と、この回転部材を回転自在に収納支
持する上記サーフボード本体側に取付けられた支
持部材と、上記スケグをサーフボードの中心線方
向に付勢する付勢部材とを具備したことを特徴と
するサーフボードのスケグ取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986198332U JPH0220159Y2 (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986198332U JPH0220159Y2 (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63103668U JPS63103668U (ja) | 1988-07-05 |
JPH0220159Y2 true JPH0220159Y2 (ja) | 1990-06-01 |
Family
ID=31158921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986198332U Expired JPH0220159Y2 (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0220159Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002264888A (ja) * | 2001-03-05 | 2002-09-18 | Giichi Aikawa | マリンボード用フィンの取付構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5850976A (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-25 | 鈴木 東英 | セイリングボ−ド |
JPS5846844U (ja) * | 1981-09-25 | 1983-03-29 | 日本電子機器株式会社 | 補助空気制御装置 |
-
1986
- 1986-12-25 JP JP1986198332U patent/JPH0220159Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5850976A (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-25 | 鈴木 東英 | セイリングボ−ド |
JPS5846844U (ja) * | 1981-09-25 | 1983-03-29 | 日本電子機器株式会社 | 補助空気制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63103668U (ja) | 1988-07-05 |
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