JPH02196660A - インク記録装置および記録方法 - Google Patents

インク記録装置および記録方法

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JPH02196660A
JPH02196660A JP1565489A JP1565489A JPH02196660A JP H02196660 A JPH02196660 A JP H02196660A JP 1565489 A JP1565489 A JP 1565489A JP 1565489 A JP1565489 A JP 1565489A JP H02196660 A JPH02196660 A JP H02196660A
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ink
ejection
light
charged
path
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JP1565489A
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Toshio Sakai
捷夫 酒井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインク記録装置に関し、特にインク噴射ヘッド
に一定圧のインクを供給しインク噴射ヘッドにおいて加
圧インクに振動子で圧力振動を乗せて、この圧力振動に
よりインク噴射ヘッドよりインクを粒子化して噴射する
、加圧噴射方式の荷電偏向方式のインク記録に関する。
〔従来の技術〕
この種のインク記録装置の代表的なものでは、インク噴
射ノズルと偏向電極の間に荷電電極が配設され、インク
噴射ノズルよりインクが粒子化するタイミングで荷電電
極に荷電電圧を印加する。
荷m電極とヘッド内インクとの間の電界により、インク
噴射ノズルより突出したインクの最先端に荷電m極極性
と逆極性の電荷が集中し、該突出したインクが粒子に分
離すると、インク粒子は該逆極性の電荷のみを担持する
(荷fり。荷電したインク粒子は、偏向電極間を通過す
る間に偏向電界を受けて偏向する。例えば非荷電又は低
レベル荷電のインク粒子がガターに衝突して、インク槽
に回収され、所定レベル以上に荷電したインク粒子がガ
ターの外を通過して記録紙に衝突する(記@)一方、光
照射を利用してインク粒子をヘッドから分離させる光照
射方式のインク記録装置もあり。
これにおいては、例えば、記録ヘッドのインクにガラス
プレートを介してレーザ光線を照射し、記録ヘッド内の
レーザ光線が照射された部分にバブルを発生させる。バ
ブルの発生した部分はインクが加圧されるのでインクが
ヘッドより突出し、記録紙に進む。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述の荷電偏向方式のインク記録装置においては、荷f
ftffi極がインク噴射ノズルと偏向電極の間の空間
にあるので、インク噴射開始時や終了時に、インク噴射
速度が低いために荷電電極に衝突して荷ffi電極を汚
す。また、インク噴射によって生ずるインクしぶきで荷
電電極が汚れる。荷電電極がインクで虞れると、荷電電
極の荷電特性が変動してインク粒子の荷電量が不安定に
なったり、横並びの多数ドツトを実質上同時に記録する
マルチノズル記録の場合には、隣り合う荷電電極間がイ
ンクで短絡されて所期の荷電が実現しなくなる。また、
マルチノズル記録では、荷電電極をインク噴射ノズルと
は独立に、インク噴射ノズルと偏向電極の間の空間に配
置し、1つのインク噴射ノズルより噴射したインク粒子
を1つの荷電電極(円筒形又は逆U字形)の内空間を通
過させなければならずしかも隣り合う荷電電極間を絶縁
しなければならないので、荷電電極の配列ピッチを短く
するのが難かしく、インク噴射ノズルを高密度配列でき
ない。また、非記録インク粒子も連続して噴射してこれ
をガターで回収するので、インク回収系が必要であり、
無駄なインク循環が多い。
前述の光照射方式のインク記録装置では、レーザのパワ
ーで記録ヘッド内の光線が照射された部分のインクを加
熱してバブルを発生させるために、大出力のレーザ(N
2レーザ)が必要である。この出力は1例えば電子写真
記録で感光体の露光に使用する半導体レーザの露光パワ
ーの約2000倍の出力であり、−殻内な普及の見込み
はない。
本発明は、無駄なインク噴射がなくしかも低パワー光照
射で高解像度かつ高速の記録をしうるインク記録装置お
よび記録方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のインク記録装置は1表面(2)が導電性の透光
性の基体(1)、該表面(2)に接合した光電導体(3
,4)、光電導体(3,4)の表面に沿ったインク噴射
路(sbi)を形成した部材(8)、インク噴射路(8
bi)にそれを横切る方向に基体(1)と共働して電界
を形成するインク荷電用電極(7)、該インク噴射11
(8bi)の噴射端と光電導体(3,4)の間のインク
に電界を与える噴射制御電極(55a、55b、56a
、566) 。
インク噴射路(8bi)にインクを供給するためのイン
ク流路(54) 、およびインク流路(54)のインク
に圧力振動を与える振動子(35)を含むインク記録ヘ
ッド(10) ;インク流路(54)に一定圧のインク
を供給するインク供給手段(SO) ;インク記録ヘッ
ド(10)の基体(1)表面(2)と電極(7)の間に
電圧を印加する荷電電圧電源回路(51) ;噴射制御
1!極(55a、55b。
56a、56b)に電圧を印加する噴射制御電圧電源回
路(51) :および、透光性の基体(1)を通して光
電導体(3、4)に、画像対応の光を照射する光照射手
段(30) ;を備え、第1の実施態様では、噴射制御
電極(55a、55b、56a、56b)に、荷電イン
クの移動を拘止する極性の電圧を与えてインク噴射路(
8bi)の荷電インクの噴射を拘止する。第2の実施態
様では、噴射制御電極(55a、55b、56a、56
b)に、荷電インクを加速噴射する極性の電圧を与えて
インク噴射路(8bi)の荷電インクを加速噴射する。
なお、カクコ内の記号は、図面に示し後述する実施例の
対応要素を示すものである。
(作用〕 これによれば、光照射手段(30)が光電導体(3,4
)に光を照射すると、光電導体がこの光に対応してキャ
リア(電子および正孔)を発生し、このキャリアのうち
の、基体(1)表面(2)の電位極性(プラス)と逆極
性(マイナス)のキャリア(電子)が基体(1)表面(
2)に吸引されて、基体(1)表面(2)の電位極性と
同極性のキャリア(正札)が、インク噴射路(8bi)
のインクに注入され、インク噴射路のインクが荷電する
。光照射がないときには、この荷電が実質上発生しない
ので、画像対応の光を光照射手段(30)が光電導体(
3,4)に照射することにより、画像対応の荷電がイン
ク噴射路(8bi)のインクに形成される。
インク噴射路(8bi)のインクは、振動子(35)が
与える圧力振動の高ピーク点でインク噴射路(8bi)
から噴射しようとする。第1の実施態様では、噴射制御
電極(55a 、 55b 、 56a 、 56b)
に荷電インクの移動を拘止する極性の電圧が与えられる
ので、これにより荷電インクは噴射せず非荷電インクが
噴射する。インクの荷電/非荷電が光照射の有/無に対
応するので1画像光に対応したインク噴射が行なわれる
(光照射点でインク噴射する)。第2の実施態様では、
噴射制御電極(55a、55b、56a、56b)に荷
電インクを加速噴射する極性の電圧が与えられるので、
こわにより荷電インクが噴射し非荷電インクは噴射しな
い、インクの荷電/非荷電が光照射の有/無に対応する
ので、画像光に対応したインク噴射が行なわれる(光非
照射点でインク噴射する)。
例えば、光照射手段(30)をレーザ露光走査装置とし
、インク噴射路をその走査方向に沿って形成することに
より、1回の噴出で1走査線に相当するインクを噴出し
、1ライン記録をすることが可能である。
従がって本発明のインク記録装置および記録方法によれ
ば、インク記録ヘッド前方の荷電電極。
偏向電極およびガターが省略となって、非記録インクの
無駄な噴射がなくなり、しかも、電子写真方式のレーザ
露光走査と同様な低パワー光照射でインク記録が可能で
あり、低パワー光照射で高解像度かつ高速の記録をしう
る。
本発明の他の目的および特徴は1図面を参照した以下の
実施例の説明により明らかになろう。
〔実施例〕
第11!!!lに本発明の第1実施例の構成概要を示す
インク槽40のインクはポンプ42で吸引され加圧され
てアキュームレータ43に供給される。アキュームレー
タ43において、ポンプ42の吸引。
吐出による圧力変動が吸収される。定圧力のインクは電
磁切換P44を通してインク記録ヘッド10に供給され
る。ヘッド10においては、レーザ走査袋[130が照
射するレーザ光!(画信号が非記録のときに光出射、記
録のときには光出射なし)により、インクがプラス電位
に荷電され、光照射がない(記録)ときには実質上荷電
しない、また、振動子の定周波数励振でインクに定周波
数の圧力振動が加えられ、圧力振動の高ピークに同期し
てヘッド内の噴射制御電極(55a 、 55b 、 
56a 、 56b)に荷電インクの噴射を拘止する電
位が与えられて、荷電インクの噴射が拘止される。これ
によりインク噴射ヘッド10のインク噴射口より1主走
査ラインの内の、記録すべき画素に相当するインク粒子
が同時に噴射する。噴射インク粒子は記録紙11に衝突
する(記録)。
インク噴射停止のときは、まずポンプ42が消勢され、
次いで電磁切換弁8のソレノイドが消勢される。電磁切
換弁44はソレノイドの消勢によりアキュームレータ4
3−ヘッド10間を遮断に、またアキュムレータ43−
インク槽40間を連通にする。
インク記録ヘッド10のへラドベース9上面には、レー
ザ光を受ける受光スリット9aが開けられており、ここ
に、レーザ露光走査装置30がレーザ光を照射する。イ
ンク記録ヘッド10の前面にはインク噴射を行なう噴射
口が、ヘッドlOの長手軸に沿って開けられている。
レーザ露光走査装[30は、いわゆるレーザプリンタに
用いられている公知のものであり1発振波長780±1
0 nmのレーザダイオードを内蔵する光源15が発し
た光が、第1シリンドリカルレンズ16を通して1次に
第1ミラー17で反射され、次にスフエリカルレンズ1
8を通して、回転多面鏡19に照射される。回転多面鏡
19は、モータ20で定速回転駆動されて、照射光を反
射する。
多面鏡19の回転により、照射光を反射する鏡面の、照
射光に対する角度が順次に大きくなり1図示例では、3
60度/6の回転毎に照射光に対する鏡面が更新されて
、多面jl19の反射光は繰り返して振られる(ライン
走査:主走査)。回転多面鏡19で反射された光は、第
2ミラーSMで反射され第2シリンドリカルレンズ21
を通して、記録ヘッドlOの受光スリット9a内に進行
する。図示しない記録制御装置が、ライン走査の間、光
源15のレーザダイオードを、画信号(ライン内容ドツ
トの記録/非記録を示す信号)に対応してオン/オフし
て、光の照射、非照射を行なう、1ライン走査の区切り
(反射面の切換わり;ラインの切換わり)を表わす光走
査ライン同期信号を得るため、ライン走査区間の外側に
ミラー22が配置されており、このミラー22で反射さ
れた光が、フォトセンサ23で検出されて、この検出信
号(n光走査同期信号)が記録制御装置に与えられる。
記録装置は、プラテン39を定速度で紙送り(副走査)
g動付勢する1以上の主走査(ライン走査)と副走査(
紙送り)により、紙の全面が記録走査される。
第2図に、インク記録ヘッド10のインク噴射部の拡大
横断面を、第3a図に、第2図の一点鎖線の円■で囲ん
だ部位の拡大図を示す。第2図および第3a図を参照し
てインク記録へラド10の構造を説明すると、インク記
録ヘッドIOの上半体31にはヘッドベース9が接着さ
れており、このヘッドベース9に、接着によりネサガラ
スlが固着されている。ネサガラス1は、その表面に透
光性の導電層2を有する。
導電層2上には、共に有機光電導体である電荷発生層(
CGL)3および電荷移動層(CTL)4が接合されて
おり、電荷移動層4の表面が保護層(PL)5で被覆さ
れている。ネサガラス1の導電層2が、電源回路51の
プラス出力端子に接続されている。
インク記録ヘッド10の下半体6の、電荷発生層(CG
L)3および電荷移動層(CTL)4に対向する部位に
は荷電用の電極(導電層)7が接合しており、また、噴
射端側に、噴射制御用の電極55a、56aが接合して
おり、これらのこの電極7* 55a、56a上に、合
成樹脂の、櫛刃状の多数のノズル隔!!8atが、レー
ザ走査方向に沿って100μピツチで形成されている。
第3b図に、インク噴射隔壁8aiの外観を拡大して示
す、このノズル隔壁8aiは、下半体6および電極7e
 55at 56aの全表面に絶縁性の抗エツチング被
覆(レジスト層)を施し、そしてf!1.極7,55a
t 56aの表面に合成樹脂シート(8)を接合して、
エツチングによりシート(8)を、100μピツチで、
電極7.55a。
56aが露出するまで蝕刻して形成したものである。ノ
ズル隔壁8aiが光電導体(3,4)に対向して、光電
導体と共に隣り合うノズル隔壁(8ai)の間に、イン
ク噴射路8biを区画している。ヘッドベース9にも、
噴射制御電極55aに対向して噴射制御電極55bが、
また、噴射制御電極56aに対向して56bが接合され
ている。
ネサガラスlの導電層2と荷電用の電極7の間に、電源
回路51が所定の電圧を印加する。噴射制御電極55a
と55bは共通接続されており。
電源回路51から所定のタイミングでマイナス電圧と交
流電圧が印加される。噴射制御電極56aと56bも共
通接続されており、電源回路51から所定のタイミング
でマイナス電圧、プラス電圧および交流電圧が印加され
る。
インク記録ヘッドlOのインク流路54に供給された加
圧インクはこのインク噴射路8biに至り、そこから噴
射する。
ヘッドベース9には、ネサガラスlを通して、インク噴
射路8biの真上の有機光電導体(3゜4)にレーザを
照射するための受光スリット9aが開けられている。イ
ンク噴射路8biの直径は100μで、インク噴射路8
biの配列長(主走査方向の長さ)は210mmである
多面!19によって投射されたレーザ光線は。
ネサガラス1に照射され、それを通過して電荷発生層(
CGL)3に至り、この照射により、電荷発生層3に光
キャリア(正孔と電子)が発生する。導電層2がプラス
電位であるので、電荷発生層3で発生した電子は、導電
層2の正孔と中和して消滅する。一方、電荷発生層3で
発生した正孔は電荷移動層(CTL)4の中を移動し、
保護膜(P L)5を通過して、インク噴射路8biの
インク内に注入される。
この時、電荷発生層3で発生した正孔が高速でインク噴
射路8biのインクに移動するように、電荷発生層3中
のCGM、電荷移動層4中のドナーI、インク中のドナ
ー■、のそれぞれのイオン化ポテンシャルエネルギー(
IP)である、CGM−IP、 ドナー(1)I P、
 ドナー(II)IPを。
CGVIP>ドナー(夏)IP>ドナー(■)IPにな
るように各材料を選択している。
第4a図、第4b図および第4allに、上述のように
選択したCGM、ドナー(■)、およびドナー(■)の
分子構造式とイオン化ポテンシアルエネルギーIPの値
を示す。
電荷発生層3は、CGMとバインダー樹脂を、電荷移動
層4は、ドナー(りとバインダー樹脂を、適当な溶剤に
分散し、乾燥膜厚を、1荷発生層3は<0.3μに、電
荷移動層4は1μに、それぞれスプレーコートすること
で形成している。
電荷移動層4は、CGMがインクの溶剤に可溶であるた
め保護層が必要であり、薄い(0,3μ)保護膜(PL
)5を均一にコーティングするための下引き層として必
要である。
保護層5の材質は、正孔をブロックしたり、トラップし
たりしないようにポリアミド樹脂としている。
インクの溶剤は、正札の横方向への広がりを阻止するた
めに高抵抗の必要があり、電子写真の湿式現像剤として
一般的に使用されている石油系の溶剤である、アイソバ
ールG、H,Lを用いた0色材としては、染料ダイレク
トブラック#19が適当で、含有量は10(nt%〕が
良い、インクには、他に、ドナー(■)を10(nt、
%〕分散させている。
ネサガラス1の導電層2の電位は、+1.Okvであり
、電極7の電位は、 0.Ok v である(すなわち
、接地である)、2−7間の距離は0.1s+mである
ので、この電位差により1両極間に1.0/10’(V
/m)の電界が加わる。光照射により、発生する正孔の
数は、約1/lo’ (クーロン/cs’ )である。
100μ×100μ(1画素の面積に相当)では!/1
0”〔クーロン〕であり、これが100μ立方(111
1素分のインク量)から形成された半径62μ(100
μ立方=4/3πr3故にr=62μ)のインク滴の全
電荷量である。
10[nt%]のドナーを含有する油性インク中の正孔
の移動度μは、 1/10’ (cm2/VS)である
ので、インク中の正孔の速度Vは V=μE = 1/10’ X 10’ = 1/10
’ [cw/s]である。レーザ露光走査装置30によ
り1ラインがスキャンされる時間、! (m 5ec1
間に、この正孔が移動する距離Xは、 x = v t =1/10’ XI/10コ= 1/
10’ (cm) =1/105  [腸謬] である。すなわち、電荷移動層4から、インク噴射路8
aiのインク中に注入された正孔が、その下部の1を極
7に達する前に、1ラインのスキャンを終了する。
lラインのスキャンが終わると、次のスキャンが始まる
前に、記録ヘッド10のバイモルフピエゾ素子でなる振
動子35に励振電圧が印加される。
振動子35はパルス電圧が印加されるとインク流路54
側に膨らんで(反り返って)、インク流路54のインク
を加圧する。この圧力がインク噴射路8aiのインクに
伝播してそれが噴射しようとする。すなわち1主走査ラ
インに相当するインクが、各々のインク噴射路(8ai
)より同時に噴射しようとする。この時に噴射しようと
するインク(−ライン分、21010.1 = 210
0個)は、レーザ照射部のプラス荷電インクとレーザ非
照射部の非荷電インクの直方がある。
振動子35に印加される電圧は、1主走査ラインのスキ
ャン終了ごとにオン/オフする定周期のパルスであり、
振動子35は、ある極性の電圧が印加されるとインク流
路54側に膨出するように反り返ってインクを加圧し、
該電圧が無くなるか逆極性の電圧が加わるとインク流路
54の外方に反り返って(逆反り返りして)インク流i
’854のインク圧を下げる。レーザ露光走査の繰り返
しと振動子35の励振によるインク噴射路8aiのイン
ク圧との関係を第5図に示す。
第5図を参照すると、光電導層(3,4)の1ライン走
査の間は、導電層2と荷電用電極7の間に前述の電圧(
導電層がプラス、電極7がマイナス)が印加され、かつ
レーザ照射に対応したインク荷電を促進するために、噴
射制御用@1l=55a。
55b、56a、56bにマイナス電位が印加されてい
るが、1ラインレーザ照射を終了して振動子35を励振
付勢して、振動子35がインク流路54のインクを加圧
し、その圧力が噴射端に伝播するタイミングに合せて、
噴射制御電極56a。
56bにプラス電位が印加され、このプラス電位がプラ
ス荷電インクを反発してその噴射を拘止する。したがっ
て荷′W1(プラス)インクは噴射せず非荷電インクが
噴射する。振動子35の付勢を終了し振動子が原形に復
帰することによりインク流路54のインクの圧力が低下
するときには、電極55a、55b−56a、56b間
に除電用の交流電圧が印加される。
インク噴射路8aiより噴射した非荷電インクは、記録
紙11に衝突する。
すなわち、各々のインク噴射路8biの出口部(電極5
6a、56b部)で、荷電インクは移動を拘止され、非
荷電インクは自由に通過して、非荷電インクのみが噴射
して記録紙11に衝突する。
以上の通り、第1実施例によれば、半導体レーザ光線に
よってヘッド先端の各インク噴射路のインクへの電荷の
注入を制御し、インクの荷電/非荷電をして、非荷電イ
ンク(記録に割り当てられたインク)のみを噴射するの
で、ヘッド前方に各ノズル個々にインク荷電電極を設置
する必要がなく、また偏向電極およびガターを設置する
必要がなく、ヘッド内のノズルの数を2000個程度に
増やして、記録を行なうことができる。レーザ露光走査
装置を上述のように用いる場合でも、その光パワーは、
電子写真方式のレーザプリンタの半導体レーザ出力程度
で十分である。光照射手段としては、このようなレーザ
露光走査装置の外に、例えば原稿画像を1ライン分同時
に投影するスリット露光光学系を用いることができる。
なお、第1実施例において、荷電用電極7を省略して、
電極55aを荷電用電極に共用してもよい。また、荷電
用電極7を備えるときには、電極55a、55bを省略
してもよい。
次に本発明の第2実施例を説明する。この実施例では、
第6a図に示すように、ネサガラス1の前方(ネサガラ
ス1と振動子35との間)にもう1組の1!極57a、
57bを設置し、これらの電極57a、57bでインク
噴射路8biに向かうインクをマイナス荷電し、前述の
第1実施例と同様にレーザ照射を行なって(第6b図)
、振動子35の加圧力がインク噴射端に伝播するタイミ
ングで、レーザ照射により正荷電されたインクを加速噴
射するマイナス電圧を電極56a、56bに印加する。
この加速を更に促進するために電極55a、55bには
プラス電圧を印加する(第6c図)。振動子35の付勢
が終了してそれが負圧をインクに与える(第6d図)の
を待って、ネサガラス1の導電層2および電極7にプラ
ス電圧を印加して、電極57a、57bでマイナス荷電
されているインクをネサガラスl直下に吸引する。
以上が1ラインインク噴射の過程である。この第2実施
例では、レーザ照射によりプラス荷電したインクが噴射
し、レーザ非照射部位の(マイナス荷電の)インクは、
電極56a、56bのマイナス電位により反発されて拘
止力が作用し噴射しない。
この第2実施例でも、第1実施例の前述の効果と同様な
効果が得られる。なお、第2実施例では、インクを予め
マイナス(逆極性)荷電しているが、電極57a、57
bを省略して、このマイナス荷電を省略してもよい。こ
の場合には、インク記録ヘッド10には、電荷1!(非
加速)インクが噴射しない程度の比較的に低い圧力のイ
ンクを供給する。
〔発明の効果〕
いずれにしても本明によれば、ヘッド外の荷電f!t!
i、偏向電極およびガターが省略となり、記録ライン方
向に高密度のドツト記録を行なうことができ、また、レ
ーザ露光走査装置を用いる場合でも、その光パワーを格
別に高くする必要はなく、低パワー光照射で高解像度か
つ高速の記録をしうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の構成概略を示す斜視図で
ある。 第2図は、第1図のインク記録ヘッド10をII−II
線で切断した拡大断面図である。 第3a図は、第2図に2点鎖線九■で示す部位の拡大断
面図である。 第3b図は、インク記録ヘッドIOの下半体6の先端部
のインク噴射路8aiの拡大斜視図である。 第4a図は、第3図に示す電荷発生層3の成分の分子構
造を示す平面図である。 第4b図は、第3図に示す電荷移動層4の成分の分子構
造を示す平面図である。 第4c図は、インクに含まれる成分の分子構造を示す平
面図である。 第5図は、第1図に示すインク記録装置の、レーザ露光
走査と振動子35により加えられるインク圧振動との関
係を示すタイムチャートである。 第6a図、第6b図、第6c図、第6d図および第6e
図は、本発明の第2実施例の、インク荷電態様を示す断
面概要図である。 1:ネサガラス(透光性の基体)2:導電層(表面)3
:1!荷発生層       4:電荷移動層(3,4
:光電導体)5:保護層         6:下半体
7:電極(荷電用電極)       8:シート8a
i:ノズル隔壁      8bi :インク噴射路(
インク噴射路)9:ヘッドベース      9a:受
光スリットIO=インク記録ヘッド    IN記録紙
15:光源          16:第1シリンドリ
カルレンズ17:第1ミラー       18ニスフ
ェリカルレンズ19:多面鏡         20:
モータSM:第2ミラー        21:第2シ
リンドリカルレンズ22:ミラー         2
3:フォトセンサ30:レーザ露光走査装置(光照射手
段)31:上半体         32:振動板33
.34 :バイモルフピエゾ素子35:振動子(振動子
)39ニブラテン       40:インク槽41:
インクカートリッジ   42:ポンプ43:アキュム
レータ     44:電磁切換弁50:インク供給装
置(インク供給手段)51 : ft電源路(荷電電圧
電源回路、噴射制御電圧電源回路)52:励振口11 
       54 :インク流路(インク流路)55
a 、55b 、56a 、56b :噴射制御電極(
噴射制御電極)57a、57b :逆荷電用電極 声4a図 東4b図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面が導電性の透光性の基体、該表面に接合した
    光電導体、該光電導体の表面に沿ったインク噴射路を形
    成した部材、該インク噴射路にそれを横切る方向に前記
    基体と共働して電界を形成するインク荷電用電極、該イ
    ンク噴射路の噴射端と光電導体の間のインクに電界を与
    える噴射制御電極、前記インク噴射路にインクを供給す
    るためのインク流路、および該インク流路のインクに圧
    力振動を与える振動子を含むインク記録ヘッド; 前記インク流路に一定圧のインクを供給するインク供給
    手段; 前記インク記録ヘッドの基体表面と前記インク荷電用電
    極の間に電圧を印加する荷電電圧電源回路; 前記噴射制御電極に電圧を印加する噴射制御電圧電源回
    路;および、 前記透光性の基体を通して前記光電導体に、画像対応の
    光を照射する光照射手段; を備えるインク記録装置。
  2. (2)前記噴射制御用電極に、荷電インクの移動を拘止
    する極性の電圧を与えて、前記インク噴射路の荷電イン
    クの噴射を拘止する、前記特許請求の範囲第(1)項記
    載のインク記録装置を用いるインク記録方法。
  3. (3)前記噴射制御用電極に、荷電インクを加速噴射す
    る極性の電圧を与えて、前記インク噴射路の荷電インク
    を加速噴射する、前記特許請求の範囲第(1)項記載の
    インク記録装置を用いるインク記録方法。
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