JPH02195950A - 超音波診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は超音波診断装置、特に被検体内の撮像対象から
のエコー信号に含まれる雑音除去に関する。

［従来の技術］ 被検体内にパルス超音波ビームを放射し、断層像を画像
表示すると共に、運動する反射体例えば心臓血流の状態
を表示する超音波診断装置が周知である。超音波診断装
置を用いて生体内組織などを撮像する場合、超音波ビー
ムの伝搬速度が小さいために特に受信エコー信号に雑音
が乗り易く、表示画像の画質低下を引き起こす一因とな
っている。

従来において、超音波画像に及ぼす雑音の悪影響を低減
する方法として、画像の各フレーム間で対応する走査線
の各々につき平均処理を行うという手法が採用されてい
た。

すなわち、第２図に示すように１．２．３・・・ｎのｎ
本の走査線により１フレームの画像表示を行う場合、各
走査線に対応する指向性の超音波ビームを１．２．３・
・・ｎの順で順次被検体に向けて送波する。そして、送
波指向性と同じ受波指向性で１．２．３・・・ｎの順で
エコー信号を得、これによりｎ本の走査線で表現された
ｌフレームの画像が形成されることになる。

そして、こうしたフレームが次々形成されていくわけで
あるが、これら複数の各フレーム相互の同じ走査線上の
受波信号同士、例えばあるフレムでの走査線位置の受波
信号と次のフレームでの、さらにその後のフレームでの
走査線位置の受波信号同±１．２．３、・・・ｎの各受
波信号についても同様に同一番号の走査線上の受波信号
同士を平均して表示する。

この平均走査によってその信号中に含まれていた雑音の
影響が弱められ、理論上フレーム数が多いほどその効果
が大きくなる。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来の方法では、各フレーム毎に平
均される対象となる受波信号が抽出されていくものであ
るため、平均処理される受波信号の間隔は１フレームの
画面形成時間に等しくなる。

これは、超音波画像表示における単位時間中で平均処理
作用の占める割合が非常に大きくなることを意味し、こ
の結果、例えば心臓のように動きの激しい臓器を断層表
示する場合など、画質の鮮明さがそがれて画像がぼけて
しまうという欠点があった。

発明の目的 本発明は上記従来の課題に鑑みなされたものであり、そ
の目的は動きの速い被写体の場合でも画像の鮮明度を高
く保持して画像のぼけを防止しつつ確実な雑音の悪影響
低減作用を果し得る画像平均処理を実行可能な超音波診
断装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明は、被検体内に多数の
超音波ビームを順次送波する送波回路と、一の送波ビー
ムの指向性に対してその両側にそれぞれ微小量たけずれ
た２個の受波指向性をそれぞれ設定された２系統の受波
回路と、前記各受波回路から得られた２種の受波データ
を平均処理して画像データを得る平均処理回路と、前記
画像ブタを送波位置に表示する画像表示手段と、を含む
ことを特徴とする。

［作用］ 以上のように構成される本発明によれば、被検体からの
超音波エコー信号は２系統の受波回路により、送波ビー
ムに対してそれぞれ左右に所定の微小量ずれた指向性が
与えられ、各受波回路からのこれらの出力が平均処理回
路に供給され、ここで両受波データの間で雑音除去のた
めの平均処理演算が行われることになる。

この結果、平均処理して得られたデータは送波ビームの
位置データに等しくなり、これがその位置に対応した画
面の走査線上にそれぞれ表示される。

以上の本発明においては雑音除去のための平均処理演算
がフレーム間レベルではなく、１枚の画像フレーム上に
おける各走査線に関して得られたデータ内で平均処理を
行うものであるので、それに要する時間が著しく短縮さ
れ、平均処理作用の結果画像がぼけるという不都合が効
果的に解消される。

［実施例］ 以下、図面に基づき本発明の好適な実施例を説明する。

第１図に本発明装置の全体構成を示す。

図において、被写体１に対し密着された探触子２に対し
送波回路３から駆動パルスが供給され、探触子２内に整
列配置された不図示の圧電振動子が励振し、該各振動子
から超音波ビームａＳｂ、Ｃ・・・が被写体１内に順次
送波されていく。

被写体１内の撮像対象である例えば心臓、あるいは血流
などからの超音波エコーパルスは前記圧電振動子により
音響−電圧変換を受け、探触子２から受信増幅器４へ送
られる。

前述したように、こうした超音波ビームはその伝搬速度
がその特性上比較的低いものであるため、その被写体１
内への送受信中にノイズが載り易く、これが表示画像の
変質に大きな影響を及ぼす。

本発明において特徴的なことは、このノイズの除去を従
来のように各画像フレーム間の同一走査線位置に対応す
る受信信号を平均処理するのではなく、１枚の画像フレ
ーム内で各走査線に対応する送波ビームの左右方向に等
しい所定の微小量だけずれた２系統の受波信号として復
調し、この両受波信号間の平均処理作用をもって各信号
に混入したノイズの影響を低下させ、鮮明な画像を得る
ように構成したことにある。

すなわち、図に示すように本発明において受信増幅器の
４の後段には２個の受波回路５，６が配設されており、
受波回路５は送波ビームａに対してａ−１ｂに対してｂ
−１ｃに対してＣ′のように向かって左側に微小量たけ
ずれた受波指向性が設定されており、他方受波回路６は
送波ビームａに対して受波構成がａ’、ｂに対してｂ′
、ｃに対してＣ′のように右側に微小量たけずれた受波
指向性が設定されている。

両受波回路５及び６の出力データは平均処理回路７に人
力し、ここで両者が平均処理を受け、その演算結果がＣ
ＲＴ表示装置８に供給されその画面上で各走査線１．２
．３・・・ｎ上にそれぞれ表示されていくことになる。

従って、受信された超音波エコー信号は、受信増幅器４
から両受波回路５，６置時に送出される。

そして、平均処理を受ける各要素である両受波回路５，
６の出力もそのまま同時に平均処理回路７で３４シ均演
算を受けることができ、１画像フレーム内レベルで雑音
低減作用が施されることとなり、この平均処理そのもの
に要する時間は極めて少なくて済む。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、フレーム毎に得ら
れた走査線上のデータについて平均操作を行うのではな
く、１フレームの画像内で各走査線に関して得られたデ
ータにつき平均処理を行うこととしたので、心臓などの
動きの速い被写体の場合でも画像のぼけを生じることな
く、非常に効率よく雑音低減のための画像平均処理を行
うことができ、品質の高い鮮明な画像を得ることを実現
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の構成図、 第２図は表示２置の画面を示す説明図である。 １　・・・　被写体 ２　・・・　探触子 送波回路 受信増幅器 ・・・　受波回路 平均処理回路 ＣＲＴ表示装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）被検体内に多数の超音波ビームを順次送波する送
   波回路と、 一の送波ビームの指向性に対してその両側にそれぞれ微
   小量だけずれた２個の受波指向性をそれぞれ設定された
   ２系統の受波回路と、 前記各受波回路から得られた２種の受波データを平均処
   理して画像データを得る平均処理回路と、前記画像デー
   タを送波位置に表示する画像表示手段と、を含むことを
   特徴とする超音波診断装置。