JPH02192493A - フォルステライト単結晶の製造方法 - Google Patents
フォルステライト単結晶の製造方法Info
- Publication number
- JPH02192493A JPH02192493A JP968189A JP968189A JPH02192493A JP H02192493 A JPH02192493 A JP H02192493A JP 968189 A JP968189 A JP 968189A JP 968189 A JP968189 A JP 968189A JP H02192493 A JPH02192493 A JP H02192493A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- single crystal
- forsterite
- partial pressure
- oxygen partial
- chromium ions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000013078 crystal Substances 0.000 title claims abstract description 68
- 229910052839 forsterite Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 43
- HCWCAKKEBCNQJP-UHFFFAOYSA-N magnesium orthosilicate Chemical compound [Mg+2].[Mg+2].[O-][Si]([O-])([O-])[O-] HCWCAKKEBCNQJP-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 43
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 10
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 claims abstract description 20
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 20
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 17
- 229910001430 chromium ion Inorganic materials 0.000 claims description 32
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 10
- 239000007789 gas Substances 0.000 abstract description 7
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 abstract description 5
- 235000012239 silicon dioxide Nutrition 0.000 abstract description 5
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 abstract description 5
- QDOXWKRWXJOMAK-UHFFFAOYSA-N dichromium trioxide Chemical compound O=[Cr]O[Cr]=O QDOXWKRWXJOMAK-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 4
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 abstract description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 abstract description 3
- 239000000155 melt Substances 0.000 abstract description 3
- 229910052681 coesite Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 229910052906 cristobalite Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 238000000462 isostatic pressing Methods 0.000 abstract 1
- 239000011369 resultant mixture Substances 0.000 abstract 1
- 229910052682 stishovite Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 229910052905 tridymite Inorganic materials 0.000 abstract 1
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 description 9
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 6
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000000862 absorption spectrum Methods 0.000 description 5
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 5
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 5
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 229910052741 iridium Inorganic materials 0.000 description 4
- GKOZUEZYRPOHIO-UHFFFAOYSA-N iridium atom Chemical compound [Ir] GKOZUEZYRPOHIO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 4
- 150000001768 cations Chemical class 0.000 description 3
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000000295 emission spectrum Methods 0.000 description 3
- 239000000395 magnesium oxide Substances 0.000 description 3
- CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N magnesium oxide Inorganic materials [Mg]=O CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- AXZKOIWUVFPNLO-UHFFFAOYSA-N magnesium;oxygen(2-) Chemical compound [O-2].[Mg+2] AXZKOIWUVFPNLO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 150000002926 oxygen Chemical class 0.000 description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 3
- HBBGRARXTFLTSG-UHFFFAOYSA-N Lithium ion Chemical compound [Li+] HBBGRARXTFLTSG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 2
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910001416 lithium ion Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 2
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 2
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 2
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- WGLPBDUCMAPZCE-UHFFFAOYSA-N Trioxochromium Chemical compound O=[Cr](=O)=O WGLPBDUCMAPZCE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910002090 carbon oxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 1
- 229910000423 chromium oxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000012024 dehydrating agents Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000004868 gas analysis Methods 0.000 description 1
- 150000002431 hydrogen Chemical class 0.000 description 1
- 230000002706 hydrostatic effect Effects 0.000 description 1
- 238000004020 luminiscence type Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910001120 nichrome Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、クロムイオンをレーザ発振の活性イオンとし
て用いるフォルステライト(Mg2Si04)単結晶の
製造方法に関する。
て用いるフォルステライト(Mg2Si04)単結晶の
製造方法に関する。
[従来技術]
固体レーザは小型で大出力であり、また装置の保守が容
易であり、しかも安定性に優れているため、工業的にも
応用分野が広がりつつある。
易であり、しかも安定性に優れているため、工業的にも
応用分野が広がりつつある。
このうち、発振の同調範囲が連続的にかつ極めて広い範
囲で実現でき、様々な用途への応用が期待される極めて
有望な結晶として、クロムイオンを含有するフォルステ
ライト単結晶が本発明者等によって開示されている(特
開昭61−240892号公報)。同公報において、こ
の単結晶は750nmから1000rvを超える広い波
長領域で発光し、幅広い波長領域で同調可能な波長可変
レ−ザ発振が期待されることが記載されている。
囲で実現でき、様々な用途への応用が期待される極めて
有望な結晶として、クロムイオンを含有するフォルステ
ライト単結晶が本発明者等によって開示されている(特
開昭61−240892号公報)。同公報において、こ
の単結晶は750nmから1000rvを超える広い波
長領域で発光し、幅広い波長領域で同調可能な波長可変
レ−ザ発振が期待されることが記載されている。
さらに、フォルステライト単結晶にクロムイオンと共に
リチウムイオンのような 1価の陽イオンを含有せしめ
ることによって、上記の波長領域の他に、650〜85
0■で発光が認られることか本発明者等によって開示さ
れている(特開昭82−82573号公報)。
リチウムイオンのような 1価の陽イオンを含有せしめ
ることによって、上記の波長領域の他に、650〜85
0■で発光が認られることか本発明者等によって開示さ
れている(特開昭82−82573号公報)。
また、クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶
が1200〜L270nsでレーザ発振することがV、
Petrlcevic等によって報告されている(Ap
pl 。
が1200〜L270nsでレーザ発振することがV、
Petrlcevic等によって報告されている(Ap
pl 。
Phys、Lett、、Vol、52.No、13,2
8 March 1988APPLIED 0PTIC
8/Vo1.27.No、20/150ctober1
98g )。さらに、これらの報告において、この単結
晶は700nm −1400nmの広い波長領域で発光
するので、850〜IHOnm程度の幅広い波長領域で
同調可能な波長可変レーザ発振が期待されることが記載
されている。
8 March 1988APPLIED 0PTIC
8/Vo1.27.No、20/150ctober1
98g )。さらに、これらの報告において、この単結
晶は700nm −1400nmの広い波長領域で発光
するので、850〜IHOnm程度の幅広い波長領域で
同調可能な波長可変レーザ発振が期待されることが記載
されている。
このようなりロムイオンを含有するフォルステライト単
結晶は、主に高周波加熱型チョクラルスキー法あるいは
赤外線集光式フローティングゾーン法等によって育成さ
れ、従来はその育成は一般に大気中で行なわれていた。
結晶は、主に高周波加熱型チョクラルスキー法あるいは
赤外線集光式フローティングゾーン法等によって育成さ
れ、従来はその育成は一般に大気中で行なわれていた。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記のような大気中等で育成された従来
のクロムイオンを含有するフォルステライト単結晶はい
ずれも、その発光波長領域にかかる900〜1200r
+mに吸収帯が存在し、この波長領域では発光を単結晶
自体が吸収するので、この波長領域で効率良くレーザ発
振することは困難であった。
のクロムイオンを含有するフォルステライト単結晶はい
ずれも、その発光波長領域にかかる900〜1200r
+mに吸収帯が存在し、この波長領域では発光を単結晶
自体が吸収するので、この波長領域で効率良くレーザ発
振することは困難であった。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、クロム
イオンを含有するフォルステライト単結晶において、そ
の発光波長領域にかかる吸収を充分に低減させ、この波
長領域において発光が単結晶自体に吸収されるのを抑制
して発光効率を向上せしめ、さらにはこの波長領域で効
率良くレーザ発振することが期待されるフォルステライ
ト単結晶の製造方法を提供することを目的とする。
イオンを含有するフォルステライト単結晶において、そ
の発光波長領域にかかる吸収を充分に低減させ、この波
長領域において発光が単結晶自体に吸収されるのを抑制
して発光効率を向上せしめ、さらにはこの波長領域で効
率良くレーザ発振することが期待されるフォルステライ
ト単結晶の製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段および作用コ本発明の上記
目的は、フォルステライト単結晶の育成時の酸素分圧を
一定状態に制御することによって達成される。
目的は、フォルステライト単結晶の育成時の酸素分圧を
一定状態に制御することによって達成される。
すなわち、本発明のフォルステライト単結晶の製造方法
は、クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶の
育成時に系内の酸素分圧を10−4〜1o−13とする
ことを特徴とする。
は、クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶の
育成時に系内の酸素分圧を10−4〜1o−13とする
ことを特徴とする。
クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶は、前
述のように高周波加熱型チョクラルスキー法あるいは赤
外線集光式フローティングゾーン法等で育成される。
述のように高周波加熱型チョクラルスキー法あるいは赤
外線集光式フローティングゾーン法等で育成される。
また、本発明の製造方法で用いられるフォルステライト
の原料としては、酸化マグネシウム(M g O)と二
酸化ケイ素(SiO2)が用いられ、さらに、発光イオ
ンであるクロムイオンとして二酸化ニクロム(Cr20
3)を添加する。クロムイオンはフォルステライト単結
晶中に0.05〜3.0重量%含有されることが好まし
く、クロムイオンの含有量が0.05重量%より少ない
と発光が弱くレーザとして実用上使用し難い。また、ク
ロムイオンの含有量が8.0重量%を超えると、クロム
イオンが単結晶内に均一に溶は込めなくなり、フォルス
テライト単結晶中に酸化クロムや気泡を伴うようになっ
て良質の単結晶が得られない。
の原料としては、酸化マグネシウム(M g O)と二
酸化ケイ素(SiO2)が用いられ、さらに、発光イオ
ンであるクロムイオンとして二酸化ニクロム(Cr20
3)を添加する。クロムイオンはフォルステライト単結
晶中に0.05〜3.0重量%含有されることが好まし
く、クロムイオンの含有量が0.05重量%より少ない
と発光が弱くレーザとして実用上使用し難い。また、ク
ロムイオンの含有量が8.0重量%を超えると、クロム
イオンが単結晶内に均一に溶は込めなくなり、フォルス
テライト単結晶中に酸化クロムや気泡を伴うようになっ
て良質の単結晶が得られない。
さらに、上記のクロムイオンを含有するフォルステライ
ト単結晶にリチウムイオンのような1価の陽イオンを含
有せしめても良く、その際の1価の陽イオンの含有量は
単結晶中に0.(10[11〜0.5重量%であること
が好ましい。
ト単結晶にリチウムイオンのような1価の陽イオンを含
有せしめても良く、その際の1価の陽イオンの含有量は
単結晶中に0.(10[11〜0.5重量%であること
が好ましい。
本発明では、上述のクロムイオンを含有するフォルステ
ライト単結晶を、その融点(1890℃)近傍で育成す
る際に、系内の酸素分圧を10−4〜10−13、好ま
しくは10−’〜to−11で行なうことを特徴とする
ものであり、この酸素分圧条件とすることによって緑色
の良好な単結晶が得られる。
ライト単結晶を、その融点(1890℃)近傍で育成す
る際に、系内の酸素分圧を10−4〜10−13、好ま
しくは10−’〜to−11で行なうことを特徴とする
ものであり、この酸素分圧条件とすることによって緑色
の良好な単結晶が得られる。
この酸素分圧が1O−4より高い場合には、得られるフ
ォルステライト単結晶は紺青色であり、その発光波長領
域にかかる900〜1200nmの吸収が充分に低減さ
れず、この波長領域における発光が単結晶自体に吸収さ
れるので発光効率が著しく低減する。
ォルステライト単結晶は紺青色であり、その発光波長領
域にかかる900〜1200nmの吸収が充分に低減さ
れず、この波長領域における発光が単結晶自体に吸収さ
れるので発光効率が著しく低減する。
また、この酸素分圧が1o−13より低い場合には、原
料である二酸化ケイ素の蒸発が著しく、得られるフォル
ステライト単結晶の組成が異なったり、さらには単結晶
の育成が困難となる。
料である二酸化ケイ素の蒸発が著しく、得られるフォル
ステライト単結晶の組成が異なったり、さらには単結晶
の育成が困難となる。
このように、本発明では、クロムイオンを含有するフォ
ルステライト単結晶を育成する際に、系内の酸素分圧を
10−4〜10−13、好ましくは10−5〜10−1
1とするものであるが、上記範囲内の酸素分圧を達成す
る具体的手段としては、例えば系内の雰囲気ガスとして
下記のものを用いる方法が好適である。
ルステライト単結晶を育成する際に、系内の酸素分圧を
10−4〜10−13、好ましくは10−5〜10−1
1とするものであるが、上記範囲内の酸素分圧を達成す
る具体的手段としては、例えば系内の雰囲気ガスとして
下記のものを用いる方法が好適である。
(1)チッ素あるいは不活性ガスに、水素、−酸化炭素
、二酸化炭素のうち少なくとも一種類のガスを適当量混
合して、上記範囲内の酸素分圧とする方法。
、二酸化炭素のうち少なくとも一種類のガスを適当量混
合して、上記範囲内の酸素分圧とする方法。
(2)チッ素あるいは不活性ガスを、還元剤および/ま
たは脱水剤を用いて、上記範囲内の酸素分圧とする方法
。
たは脱水剤を用いて、上記範囲内の酸素分圧とする方法
。
(3)酸素分圧が上記範囲内である高純度チッ素ガスあ
るいは不活性ガスを用いる方法。
るいは不活性ガスを用いる方法。
本発明においては、上記酸素分圧条件以外の単結晶の製
造条件は、良好に単結晶が得られるように適宜選択され
、従来と同様の条件であっても良い。
造条件は、良好に単結晶が得られるように適宜選択され
、従来と同様の条件であっても良い。
[実施例コ
以下、実施例および比較例に基づいて本発明をより具体
的に説明する。
的に説明する。
実施例1
クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶を以下
の方法で製造した。ここにおいて用いた装置は高周波加
熱型チョクラルスキー炉であり、るつぼとしては内径4
7mのイリジウムるつぼを用いた。
の方法で製造した。ここにおいて用いた装置は高周波加
熱型チョクラルスキー炉であり、るつぼとしては内径4
7mのイリジウムるつぼを用いた。
先ず、原料として純゛度99.999%のMgO,純度
99.999%のS i 02および純度99.99%
のCr2O3をモル比で2.0 : 1.0 : 0
.003となるように混合し、静水圧プレスで上記原料
内のガスを抜いて圧粉体とした。
99.999%のS i 02および純度99.99%
のCr2O3をモル比で2.0 : 1.0 : 0
.003となるように混合し、静水圧プレスで上記原料
内のガスを抜いて圧粉体とした。
次に、得られた圧粉体をチョクラルスキー炉内のイリジ
ウムるつぼに導入し、この育成系内に高純度チッ素ガス
をIJ/hrで流入させ、高周波によってるつぼを加熱
してるつぼ内の原料を溶融させた。続いて、系内への高
純度チッ素ガスの流入を維持した状態で、a軸(Pmn
bで定義される結晶軸)を溶融液面に対して垂直に立て
た種結晶を40rpmで回転させながら溶融液面上に接
触させ、次いで0.8〜8.0履/hrの速度でゆっく
り引き上げてクロムイオンを含有するフォルステライト
単結晶を育成した。この育成の際の系内の酸素分圧はガ
ス分析の結果的lXl0−7であった。
ウムるつぼに導入し、この育成系内に高純度チッ素ガス
をIJ/hrで流入させ、高周波によってるつぼを加熱
してるつぼ内の原料を溶融させた。続いて、系内への高
純度チッ素ガスの流入を維持した状態で、a軸(Pmn
bで定義される結晶軸)を溶融液面に対して垂直に立て
た種結晶を40rpmで回転させながら溶融液面上に接
触させ、次いで0.8〜8.0履/hrの速度でゆっく
り引き上げてクロムイオンを含有するフォルステライト
単結晶を育成した。この育成の際の系内の酸素分圧はガ
ス分析の結果的lXl0−7であった。
このようにして得られたフォルステライト単結晶はクロ
ムイオンを0.3重量%含有しており、緑色で、泡等の
散乱物が存在しない良質な単結晶であつた。
ムイオンを0.3重量%含有しており、緑色で、泡等の
散乱物が存在しない良質な単結晶であつた。
得られたクロムイオンを含有するフォルステライト単結
晶をa軸、b軸、a軸(Psnbで定義される結晶軸)
に沿って切り出して1辺5.0#Iの立方体サンプルを
得た。得られた立方体サンプルの各面を光学研磨し、3
00にの条件下でこの立方体サンプルにアルゴンレーザ
を照射して、900〜1500nmにおける吸収スペク
トルを測定した。その際、照射光の偏光方向(E)を単
結晶のa軸、b軸。
晶をa軸、b軸、a軸(Psnbで定義される結晶軸)
に沿って切り出して1辺5.0#Iの立方体サンプルを
得た。得られた立方体サンプルの各面を光学研磨し、3
00にの条件下でこの立方体サンプルにアルゴンレーザ
を照射して、900〜1500nmにおける吸収スペク
トルを測定した。その際、照射光の偏光方向(E)を単
結晶のa軸、b軸。
a軸にそれぞれ平行となるようにして、各々について行
なった。その結果を第1図に示す。
なった。その結果を第1図に示す。
また、この立方体サンプルにアルゴンレーザを照射して
発光スペクトルを測定した。その結果をm2図に示す。
発光スペクトルを測定した。その結果をm2図に示す。
実施例2
実施例1と同様にして得られた圧粉体をチョクラルスキ
ー炉内のイリジウムるつぼに導入し、この育成系内を1
0’−’torr以下の真空に保った後、チッ素、水素
、二酸化炭素の流量がそれぞれ14/hrS10cc/
hrs 5cc/ hrとなるようにこれらの混合
ガスを上記育成系内に流入させた。この状態を維持して
、実施例1と同様にしてクロムイオンを含有するフォル
ステライト単結晶を育成した。この育成の際の、単結晶
の融点近傍における系内の酸素分圧は約lXl0−8と
計算された。
ー炉内のイリジウムるつぼに導入し、この育成系内を1
0’−’torr以下の真空に保った後、チッ素、水素
、二酸化炭素の流量がそれぞれ14/hrS10cc/
hrs 5cc/ hrとなるようにこれらの混合
ガスを上記育成系内に流入させた。この状態を維持して
、実施例1と同様にしてクロムイオンを含有するフォル
ステライト単結晶を育成した。この育成の際の、単結晶
の融点近傍における系内の酸素分圧は約lXl0−8と
計算された。
このようにして得られたフォルステライト単結晶はクロ
ムイオンを0.3重量%含有しており、緑色で、泡等の
散乱物が存在しない良質な単結晶であった。
ムイオンを0.3重量%含有しており、緑色で、泡等の
散乱物が存在しない良質な単結晶であった。
また、得られたフォルステライト単結晶を用いて実施例
1と同様に吸収スペクトルおよび発光スペクトルを測定
したところ、どちらも実施例1と同等の結果が得られた
。
1と同様に吸収スペクトルおよび発光スペクトルを測定
したところ、どちらも実施例1と同等の結果が得られた
。
比較例1
実施例1と同様にして得られた圧粉体をチョクラルスキ
ー炉内のイリジウムるつぼに導入し、チッ素および酸素
の流量がそれぞれIJ /hr、 1occ/hrとな
るようにこれらの混合ガスを上記育成系内に流入させた
。この状態を維持して、実施例1と同様にしてクロムイ
オンを含有するフォルステライト単結晶を育成した。こ
の育成の際の系内の酸素分圧は約LX 10−2と計算
された。
ー炉内のイリジウムるつぼに導入し、チッ素および酸素
の流量がそれぞれIJ /hr、 1occ/hrとな
るようにこれらの混合ガスを上記育成系内に流入させた
。この状態を維持して、実施例1と同様にしてクロムイ
オンを含有するフォルステライト単結晶を育成した。こ
の育成の際の系内の酸素分圧は約LX 10−2と計算
された。
このようにして得られたフォルステライト単結晶はクロ
ムイオンを0.3重量%含有しており、紺青色で、泡等
の散乱物が存在しない良質な単結晶であった。
ムイオンを0.3重量%含有しており、紺青色で、泡等
の散乱物が存在しない良質な単結晶であった。
得られたクロムイオンを含有するフォルステライト単結
晶から実施例1と同様にして立方体サンプルを得、その
立方体サンプルを用いて実施例1と同様にして吸収スペ
クトルを測定した。その結果を第3図に示す。
晶から実施例1と同様にして立方体サンプルを得、その
立方体サンプルを用いて実施例1と同様にして吸収スペ
クトルを測定した。その結果を第3図に示す。
第1図および第3図から明らかなように、実施例1〜2
で得られたクロムイオンを含有するフォルステライト単
結晶は、比較例1で得られたものと比較して、いずれの
照射光の偏光方向においても、900〜1200nmの
吸収が著しく低減されている。
で得られたクロムイオンを含有するフォルステライト単
結晶は、比較例1で得られたものと比較して、いずれの
照射光の偏光方向においても、900〜1200nmの
吸収が著しく低減されている。
また、第2図から明らかなように、実施例1〜2で得ら
れたクロムイオンを含有するフォルステライト単結晶は
、700〜1l100nの波長領域において良好に発光
することが確認された。
れたクロムイオンを含有するフォルステライト単結晶は
、700〜1l100nの波長領域において良好に発光
することが確認された。
[発明の効果]
以上説明したように、クロムイオンを含有するフォルス
テライト単結晶の育成時に、系内の酸素分圧を一定範囲
とする本発明の製造方法によって、その単結晶の発光波
長領域にかかる 900〜1200niの吸収が著しく
低減され、この波長領域において発光が単結晶自体に吸
収されることが抑制されて発光効率が向上する緑色のフ
ォルステライト単結晶を得ることが可能となる。さらに
、本発明の製造方法によって得られるクロムイオンを含
有するフォルステライト単結晶は、900〜1200n
m程度の波長領域においても効率良くレーザ発振するこ
とが期待される。
テライト単結晶の育成時に、系内の酸素分圧を一定範囲
とする本発明の製造方法によって、その単結晶の発光波
長領域にかかる 900〜1200niの吸収が著しく
低減され、この波長領域において発光が単結晶自体に吸
収されることが抑制されて発光効率が向上する緑色のフ
ォルステライト単結晶を得ることが可能となる。さらに
、本発明の製造方法によって得られるクロムイオンを含
有するフォルステライト単結晶は、900〜1200n
m程度の波長領域においても効率良くレーザ発振するこ
とが期待される。
従って、本発明は、クロムイオンを含有するフォルステ
ライト単結晶の製造方法として好適に用いられ、得られ
た単結晶は固体レーザホスト等の用途に好適に使用され
る。
ライト単結晶の製造方法として好適に用いられ、得られ
た単結晶は固体レーザホスト等の用途に好適に使用され
る。
第1図および第3図は、それぞれ実施例1、比較例1で
得られたクロムイオンを含有するフォルステライト単結
晶の吸収スペクトルであり、第2図は、実施例1で得ら
れたクロムイオンを含有するフォルステライト単結晶の
発光スペクトルである。 特許出願人 三井金属鉱業株式会社
得られたクロムイオンを含有するフォルステライト単結
晶の吸収スペクトルであり、第2図は、実施例1で得ら
れたクロムイオンを含有するフォルステライト単結晶の
発光スペクトルである。 特許出願人 三井金属鉱業株式会社
Claims (1)
- 1、クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶の
育成時に系内の酸素分圧を10^−^4〜10^−^1
^3とすることを特徴とするフォルステライト単結晶の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP968189A JPH02192493A (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | フォルステライト単結晶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP968189A JPH02192493A (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | フォルステライト単結晶の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02192493A true JPH02192493A (ja) | 1990-07-30 |
Family
ID=11726951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP968189A Pending JPH02192493A (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | フォルステライト単結晶の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02192493A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5174853A (en) * | 1990-09-12 | 1992-12-29 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Forsterite single crystal and method for the manufacture of the same |
CN114011337A (zh) * | 2021-11-09 | 2022-02-08 | 中国科学院地球化学研究所 | 一种高温高压条件下低钛的干的镁橄榄石单晶的制备方法 |
-
1989
- 1989-01-20 JP JP968189A patent/JPH02192493A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5174853A (en) * | 1990-09-12 | 1992-12-29 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Forsterite single crystal and method for the manufacture of the same |
CN114011337A (zh) * | 2021-11-09 | 2022-02-08 | 中国科学院地球化学研究所 | 一种高温高压条件下低钛的干的镁橄榄石单晶的制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1319245C (en) | Growth of congruently melting gadolinium scandium gallium garnet | |
US4711696A (en) | Process for enhancing Ti:Al2 O3 tunable laser crystal fluorescence by controlling crystal growth atmosphere | |
US4836953A (en) | Processes for enhancing fluorescence of TI:A1203 tunable laser crystals | |
US4935934A (en) | Mixed lanthanide-magnesium gallates and laser using monocrystals of these gallates | |
JPH02192493A (ja) | フォルステライト単結晶の製造方法 | |
JPH05186297A (ja) | 高品位チタンサファイア単結晶の製造方法 | |
EP0374880B1 (en) | Processes for enhancing fluorescence of tunable titanium-doped oxide laser crystals | |
US4124524A (en) | Neodymium ultraphosphates and process for their preparation | |
EP3450594A1 (en) | Blue-colored aluminum oxide single crystal and method for producing aluminum oxide single crystal | |
US5493984A (en) | Terbium aluminate and method for its production | |
JPS62216286A (ja) | 固体レ−ザホスト | |
JPH04295094A (ja) | 高品位チタンサファイア単結晶の製造方法 | |
JPH042558B2 (ja) | ||
JPH0297492A (ja) | クリソベリル単結晶の製造方法 | |
JPH06350181A (ja) | レーザー結晶およびその製造方法 | |
JPH0692725A (ja) | レーザー結晶及びその製造法 | |
US5174853A (en) | Forsterite single crystal and method for the manufacture of the same | |
JP2008019126A (ja) | 真空紫外発光素子 | |
CN115864119A (zh) | 一种掺铥氟钇钙复合近中红外波段激光晶体及其制备方法 | |
Chai et al. | Crystal Growth of ScBO3: Cr 3+—A New Near-IR Tunable Laser Crystal | |
JPH06314838A (ja) | レーザー結晶およびその製造方法 | |
JPH101396A (ja) | 発光材料およびその製造方法 | |
JPH06157199A (ja) | フォルステライト単結晶の製造方法 | |
JP3286680B2 (ja) | レーザー結晶及びその製造方法 | |
JPH06350180A (ja) | レーザー結晶およびその製造法 |