JPH02192493A - フォルステライト単結晶の製造方法 - Google Patents

フォルステライト単結晶の製造方法

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JPH02192493A
JPH02192493A JP968189A JP968189A JPH02192493A JP H02192493 A JPH02192493 A JP H02192493A JP 968189 A JP968189 A JP 968189A JP 968189 A JP968189 A JP 968189A JP H02192493 A JPH02192493 A JP H02192493A
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JP
Japan
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single crystal
forsterite
partial pressure
oxygen partial
chromium ions
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Pending
Application number
JP968189A
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English (en)
Inventor
Yasuhide Yamaguchi
靖英 山口
Kiyoshi Yamagishi
喜代志 山岸
Akiko Sugimoto
晶子 杉元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、クロムイオンをレーザ発振の活性イオンとし
て用いるフォルステライト(Mg2Si04)単結晶の
製造方法に関する。
[従来技術] 固体レーザは小型で大出力であり、また装置の保守が容
易であり、しかも安定性に優れているため、工業的にも
応用分野が広がりつつある。
このうち、発振の同調範囲が連続的にかつ極めて広い範
囲で実現でき、様々な用途への応用が期待される極めて
有望な結晶として、クロムイオンを含有するフォルステ
ライト単結晶が本発明者等によって開示されている(特
開昭61−240892号公報)。同公報において、こ
の単結晶は750nmから1000rvを超える広い波
長領域で発光し、幅広い波長領域で同調可能な波長可変
レ−ザ発振が期待されることが記載されている。
さらに、フォルステライト単結晶にクロムイオンと共に
リチウムイオンのような 1価の陽イオンを含有せしめ
ることによって、上記の波長領域の他に、650〜85
0■で発光が認られることか本発明者等によって開示さ
れている(特開昭82−82573号公報)。
また、クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶
が1200〜L270nsでレーザ発振することがV、
Petrlcevic等によって報告されている(Ap
pl 。
Phys、Lett、、Vol、52.No、13,2
8 March 1988APPLIED 0PTIC
8/Vo1.27.No、20/150ctober1
98g )。さらに、これらの報告において、この単結
晶は700nm −1400nmの広い波長領域で発光
するので、850〜IHOnm程度の幅広い波長領域で
同調可能な波長可変レーザ発振が期待されることが記載
されている。
このようなりロムイオンを含有するフォルステライト単
結晶は、主に高周波加熱型チョクラルスキー法あるいは
赤外線集光式フローティングゾーン法等によって育成さ
れ、従来はその育成は一般に大気中で行なわれていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記のような大気中等で育成された従来
のクロムイオンを含有するフォルステライト単結晶はい
ずれも、その発光波長領域にかかる900〜1200r
+mに吸収帯が存在し、この波長領域では発光を単結晶
自体が吸収するので、この波長領域で効率良くレーザ発
振することは困難であった。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、クロム
イオンを含有するフォルステライト単結晶において、そ
の発光波長領域にかかる吸収を充分に低減させ、この波
長領域において発光が単結晶自体に吸収されるのを抑制
して発光効率を向上せしめ、さらにはこの波長領域で効
率良くレーザ発振することが期待されるフォルステライ
ト単結晶の製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段および作用コ本発明の上記
目的は、フォルステライト単結晶の育成時の酸素分圧を
一定状態に制御することによって達成される。
すなわち、本発明のフォルステライト単結晶の製造方法
は、クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶の
育成時に系内の酸素分圧を10−4〜1o−13とする
ことを特徴とする。
クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶は、前
述のように高周波加熱型チョクラルスキー法あるいは赤
外線集光式フローティングゾーン法等で育成される。
また、本発明の製造方法で用いられるフォルステライト
の原料としては、酸化マグネシウム(M g O)と二
酸化ケイ素(SiO2)が用いられ、さらに、発光イオ
ンであるクロムイオンとして二酸化ニクロム(Cr20
3)を添加する。クロムイオンはフォルステライト単結
晶中に0.05〜3.0重量%含有されることが好まし
く、クロムイオンの含有量が0.05重量%より少ない
と発光が弱くレーザとして実用上使用し難い。また、ク
ロムイオンの含有量が8.0重量%を超えると、クロム
イオンが単結晶内に均一に溶は込めなくなり、フォルス
テライト単結晶中に酸化クロムや気泡を伴うようになっ
て良質の単結晶が得られない。
さらに、上記のクロムイオンを含有するフォルステライ
ト単結晶にリチウムイオンのような1価の陽イオンを含
有せしめても良く、その際の1価の陽イオンの含有量は
単結晶中に0.(10[11〜0.5重量%であること
が好ましい。
本発明では、上述のクロムイオンを含有するフォルステ
ライト単結晶を、その融点(1890℃)近傍で育成す
る際に、系内の酸素分圧を10−4〜10−13、好ま
しくは10−’〜to−11で行なうことを特徴とする
ものであり、この酸素分圧条件とすることによって緑色
の良好な単結晶が得られる。
この酸素分圧が1O−4より高い場合には、得られるフ
ォルステライト単結晶は紺青色であり、その発光波長領
域にかかる900〜1200nmの吸収が充分に低減さ
れず、この波長領域における発光が単結晶自体に吸収さ
れるので発光効率が著しく低減する。
また、この酸素分圧が1o−13より低い場合には、原
料である二酸化ケイ素の蒸発が著しく、得られるフォル
ステライト単結晶の組成が異なったり、さらには単結晶
の育成が困難となる。
このように、本発明では、クロムイオンを含有するフォ
ルステライト単結晶を育成する際に、系内の酸素分圧を
10−4〜10−13、好ましくは10−5〜10−1
1とするものであるが、上記範囲内の酸素分圧を達成す
る具体的手段としては、例えば系内の雰囲気ガスとして
下記のものを用いる方法が好適である。
(1)チッ素あるいは不活性ガスに、水素、−酸化炭素
、二酸化炭素のうち少なくとも一種類のガスを適当量混
合して、上記範囲内の酸素分圧とする方法。
(2)チッ素あるいは不活性ガスを、還元剤および/ま
たは脱水剤を用いて、上記範囲内の酸素分圧とする方法
(3)酸素分圧が上記範囲内である高純度チッ素ガスあ
るいは不活性ガスを用いる方法。
本発明においては、上記酸素分圧条件以外の単結晶の製
造条件は、良好に単結晶が得られるように適宜選択され
、従来と同様の条件であっても良い。
[実施例コ 以下、実施例および比較例に基づいて本発明をより具体
的に説明する。
実施例1 クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶を以下
の方法で製造した。ここにおいて用いた装置は高周波加
熱型チョクラルスキー炉であり、るつぼとしては内径4
7mのイリジウムるつぼを用いた。
先ず、原料として純゛度99.999%のMgO,純度
99.999%のS i 02および純度99.99%
のCr2O3をモル比で2.0 :  1.0 : 0
.003となるように混合し、静水圧プレスで上記原料
内のガスを抜いて圧粉体とした。
次に、得られた圧粉体をチョクラルスキー炉内のイリジ
ウムるつぼに導入し、この育成系内に高純度チッ素ガス
をIJ/hrで流入させ、高周波によってるつぼを加熱
してるつぼ内の原料を溶融させた。続いて、系内への高
純度チッ素ガスの流入を維持した状態で、a軸(Pmn
bで定義される結晶軸)を溶融液面に対して垂直に立て
た種結晶を40rpmで回転させながら溶融液面上に接
触させ、次いで0.8〜8.0履/hrの速度でゆっく
り引き上げてクロムイオンを含有するフォルステライト
単結晶を育成した。この育成の際の系内の酸素分圧はガ
ス分析の結果的lXl0−7であった。
このようにして得られたフォルステライト単結晶はクロ
ムイオンを0.3重量%含有しており、緑色で、泡等の
散乱物が存在しない良質な単結晶であつた。
得られたクロムイオンを含有するフォルステライト単結
晶をa軸、b軸、a軸(Psnbで定義される結晶軸)
に沿って切り出して1辺5.0#Iの立方体サンプルを
得た。得られた立方体サンプルの各面を光学研磨し、3
00にの条件下でこの立方体サンプルにアルゴンレーザ
を照射して、900〜1500nmにおける吸収スペク
トルを測定した。その際、照射光の偏光方向(E)を単
結晶のa軸、b軸。
a軸にそれぞれ平行となるようにして、各々について行
なった。その結果を第1図に示す。
また、この立方体サンプルにアルゴンレーザを照射して
発光スペクトルを測定した。その結果をm2図に示す。
実施例2 実施例1と同様にして得られた圧粉体をチョクラルスキ
ー炉内のイリジウムるつぼに導入し、この育成系内を1
0’−’torr以下の真空に保った後、チッ素、水素
、二酸化炭素の流量がそれぞれ14/hrS10cc/
 hrs  5cc/ hrとなるようにこれらの混合
ガスを上記育成系内に流入させた。この状態を維持して
、実施例1と同様にしてクロムイオンを含有するフォル
ステライト単結晶を育成した。この育成の際の、単結晶
の融点近傍における系内の酸素分圧は約lXl0−8と
計算された。
このようにして得られたフォルステライト単結晶はクロ
ムイオンを0.3重量%含有しており、緑色で、泡等の
散乱物が存在しない良質な単結晶であった。
また、得られたフォルステライト単結晶を用いて実施例
1と同様に吸収スペクトルおよび発光スペクトルを測定
したところ、どちらも実施例1と同等の結果が得られた
比較例1 実施例1と同様にして得られた圧粉体をチョクラルスキ
ー炉内のイリジウムるつぼに導入し、チッ素および酸素
の流量がそれぞれIJ /hr、 1occ/hrとな
るようにこれらの混合ガスを上記育成系内に流入させた
。この状態を維持して、実施例1と同様にしてクロムイ
オンを含有するフォルステライト単結晶を育成した。こ
の育成の際の系内の酸素分圧は約LX 10−2と計算
された。
このようにして得られたフォルステライト単結晶はクロ
ムイオンを0.3重量%含有しており、紺青色で、泡等
の散乱物が存在しない良質な単結晶であった。
得られたクロムイオンを含有するフォルステライト単結
晶から実施例1と同様にして立方体サンプルを得、その
立方体サンプルを用いて実施例1と同様にして吸収スペ
クトルを測定した。その結果を第3図に示す。
第1図および第3図から明らかなように、実施例1〜2
で得られたクロムイオンを含有するフォルステライト単
結晶は、比較例1で得られたものと比較して、いずれの
照射光の偏光方向においても、900〜1200nmの
吸収が著しく低減されている。
また、第2図から明らかなように、実施例1〜2で得ら
れたクロムイオンを含有するフォルステライト単結晶は
、700〜1l100nの波長領域において良好に発光
することが確認された。
[発明の効果] 以上説明したように、クロムイオンを含有するフォルス
テライト単結晶の育成時に、系内の酸素分圧を一定範囲
とする本発明の製造方法によって、その単結晶の発光波
長領域にかかる 900〜1200niの吸収が著しく
低減され、この波長領域において発光が単結晶自体に吸
収されることが抑制されて発光効率が向上する緑色のフ
ォルステライト単結晶を得ることが可能となる。さらに
、本発明の製造方法によって得られるクロムイオンを含
有するフォルステライト単結晶は、900〜1200n
m程度の波長領域においても効率良くレーザ発振するこ
とが期待される。
従って、本発明は、クロムイオンを含有するフォルステ
ライト単結晶の製造方法として好適に用いられ、得られ
た単結晶は固体レーザホスト等の用途に好適に使用され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第3図は、それぞれ実施例1、比較例1で
得られたクロムイオンを含有するフォルステライト単結
晶の吸収スペクトルであり、第2図は、実施例1で得ら
れたクロムイオンを含有するフォルステライト単結晶の
発光スペクトルである。 特許出願人 三井金属鉱業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、クロムイオンを含有するフォルステライト単結晶の
    育成時に系内の酸素分圧を10^−^4〜10^−^1
    ^3とすることを特徴とするフォルステライト単結晶の
    製造方法。
JP968189A 1989-01-20 1989-01-20 フォルステライト単結晶の製造方法 Pending JPH02192493A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5174853A (en) * 1990-09-12 1992-12-29 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Forsterite single crystal and method for the manufacture of the same
CN114011337A (zh) * 2021-11-09 2022-02-08 中国科学院地球化学研究所 一种高温高压条件下低钛的干的镁橄榄石单晶的制备方法

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