JPH0219152Y2 - - Google Patents

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JPH0219152Y2
JPH0219152Y2 JP1984159642U JP15964284U JPH0219152Y2 JP H0219152 Y2 JPH0219152 Y2 JP H0219152Y2 JP 1984159642 U JP1984159642 U JP 1984159642U JP 15964284 U JP15964284 U JP 15964284U JP H0219152 Y2 JPH0219152 Y2 JP H0219152Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は芳香剤、特に、ゲル状芳香剤に有効な
技術に関するものである。
[従来の技術] 従来から市販されている芳香剤として、合成樹
脂性の弾性に富んだ多孔質材料にゲル状芳香剤を
含浸させた芳香剤、及び、単にゲル状芳香剤を固
化させた芳香剤がある。
また、芳香剤の収納容器に特徴を有するものと
して、実開昭58−14803号公報に記載の技術を挙
げることができる。前記公報に記載の技術は上部
に開口を有し、内部に立ち上り片を有する容器に
ゲル状芳香剤を充填してなる芳香剤に関するもの
である。実開昭58−126830号公報では、模様をグ
ラビア印刷してなる熱可塑性樹脂製フイルムを、
該樹脂製フイルム上の模様部分に合致した位置に
透孔を穿つてなる熱可塑性樹脂を素材とした枠体
上に貼着し、該前記樹脂製フイルムを貼着した枠
体に対し香料を含有する透明性熱可塑性樹脂を素
材とする芳香組成物を被着してなる構成を特徴と
する模様付き芳香剤の技術が開示されている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記芳香剤のうち、単にゲル状芳香剤を固化さ
せたものにあつては、ゲル状芳香剤の芳香有効成
分の気化伴い、その表皮が硬化し、そして、硬化
した表皮に亀裂が入ることによつて、芳香の発生
を継続していた。しかし、亀裂の距離が芳香剤の
大きさによつて決定され、通常、家庭用として市
販されているものでは10日程度で芳香の発生が激
減し、営業用とされているサイズにおいても2周
間程度で芳香の発生が激減してしまい、長期間均
一な芳香を発生させることができなかつた。
そこで、合成樹脂の弾性に富んだ多孔質材料に
ゲル状芳香剤を含浸させ、芳香有効成分の気化に
より、合成樹脂体の体積を積極的に変化させ、そ
の表皮に複数の浅い亀裂を多数発生させることに
より、前記芳香有効成分の気化期間を長くするよ
うにしたものが用いられるようになつたが、芳香
の発生に寄与する表面積が、合成樹脂の体積変化
に伴い変化すから、均一化した芳香有効成分の発
生は1周間程度延長できるにすぎない。
また、前記公報に記載の技術は、初期の状態に
あつては、略均一な芳香有効成分を気化させるこ
とができるが、立ち上がり片を多数設けると、芳
香有効成分の気化が多くなり、臭気が強くなるか
ら芳香とはいえなくなり、かつ、その発生期間が
短くなる。立ち上り片が少ないと、芳香有効成分
の発生が少なくなり、その発生期間も長期化する
ことができなかつた。
しかし、需要者が要求する芳香剤の在り方とし
ては、常に均一な芳香有効成分が気化し、その状
態が1ケ月程度以上持続するのが望ましい。
そこで、本考案は略均一な芳香有効成分が気化
し、その状態が長期間継続できる芳香剤の提供を
その課題とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、芳香剤を区劃収納する枠体を複数段
積重してなるものである。
[作用] 斯くの如く芳香剤を複数段の積重した枠体によ
つて区劃することにより、区劃された芳香剤毎に
芳香有効成分の気化の時間ずれを得ると共に、そ
の表面積を変化させるものである。
[実施例] 第1図は本考案の第一実施例の芳香剤を構成す
る枠体の部品展開図、及び、第2図は本考案の第
一実施例の芳香剤の全体を示す説明図である。
図において、下段枠体20は、仕切片21〜2
8がその中央で一体となる構造を有している。即
ち、中央部から仕切片21〜28を放射状に配設
したものである。前記下段枠体20は、一体成型
の射出成型等で形成してもよいし、組立て、或い
は接着によつて形成してもよい。しかし、一体成
型した方が製造効率が良く、且つ廉価に製造でき
る。各仕切片21〜28は芳香剤10の全体形状
からその長さを決定する。なお、放射状の仕切片
の数、その長さ、その高さは、芳香剤の種類、芳
香の発生濃度、芳香発生持続期間等から決定され
る。
上記枠体30は同心円筒状からなる仕切片3
1,32,33から構成されている。前記仕切片
31,32,33間には、仕切片相互を連結する
接続片(図示せず)を有している。前記接続片は
単に各仕切片31,32,33の位置を定めるも
のでよい。または、下段枠体20の放射状の仕切
片にその機能を持たせたい場合、或いは、上段枠
体30と下段枠体20を一体成型した場合は、こ
の接続片は不要となる。この仕切片についても、
放射状の仕切片と同様に、仕切片の数、その長
さ、その高さは、芳香剤の種類、芳香の発生濃
度、芳香発生持続期間等から決定される。
このように構成した各枠体は、第2図の芳香剤
の全体を示す説明図の様に、上段枠体30の外円
筒31の外周に等しく、上段及び下段枠体30及
び20の芳香剤10を固形化している。勿論、こ
れに限らず、芳香剤の外形を枠体の外形より大き
くしてもよい。また、本実施例においては、上段
枠体30と下段枠体20とを同軸上に配設してい
るが、本考案を実施するにあたつて、両者を同軸
上に設定することに限定されるものではない。
前記下段枠体20及び上段枠体30を積重して
形成した芳香剤10は、第3図の平面図に示すA
−A切断線によつて切断した第4図の断面図の如
くなる。
第4図aは、下段枠体20及び上段枠体30を
積重して芳香剤10を形成したものである。その
高さは、上段枠体30の上辺の位置に等しいもの
とする。芳香剤10を開封した初期状態における
芳香有効成分の気化は、bに示すように上段枠体
30に区劃された芳香剤の上面11及び下段枠体
20の外周面12から行われる。次に芳香剤10
はcに示すように上段枠体30に区劃された芳香
剤10の仕切片31,32,33の外周13、及
び、下段枠体20の外周面12及び底面14から
芳香有効成分の気化が行われる。そして、上段枠
体30で区劃された芳香剤10の表面は、芳香有
効成分の気化により収縮、硬化され、下段枠体2
0に区劃された芳香剤の上面を収縮させるから、
dに示すように下段枠体20上面15から芳香有
効成分の気化が行われる。更に、底面14の芳香
有効成分の気化が進行すると、eに示すように下
段枠体20の中央部と接触していた面16から芳
香有効成分の気化が行われる。このとき、上段枠
体30で区劃された芳香剤の表皮の芳香有効成分
はほぼ気化を完了しており、下段枠体20の仕切
片21〜28の上端部で下降を阻止しており、収
縮、硬化させる下段枠体20に区劃された芳香剤
との間に亀裂が入る。そして、亀裂によつて、芳
香剤10の芳香有効成分が気化し、また、底面1
4からも芳香有効成分が気化するから、最終的に
は、fに示すように、芳香剤から芳香有効成分が
気化して、硬化した表皮包囲された空洞17によ
つて、残留芳香有効成分が気化される。
この様に、本実施例においては上段枠体30の
3枚の仕切片31〜33よつて区劃された芳香剤
10は、芳香有効成分の気化に伴い区劃された状
態で変化し、下段枠体20の8枚の仕切片21〜
28の上端によつて、上段枠体30で区劃された
芳香剤10の下降を阻止すると共に、上段及び下
段の仕切片31〜33及び仕切片21〜28の両
及び芳香剤10の外壁によつて、芳香剤からその
芳香有効成分の気化を進行させていくことができ
る。
なお、上段枠体30と下段枠体20とを逆に配
置してもよく、或いは、本実施例の上段枠体のみ
の積重或いは下段枠体のみの積重としてもよい。
また、仕切片の径の異なる仕切片からなる上段枠
体と下段枠体とを組合せてもよい。
また、次の様に種々実施例を変更することがで
きる。
第5図は本考案の第二実施例の芳香剤用枠体の
部品展開図である。
以下、第一実施例と異なる点について説明す
る。
第5図は第一実施例で用いた下段枠体20及び
上段枠体30を逆に積重して、最下段枠体50に
第一実施例の上段枠体30と同様な同心円筒状の
仕切片から構成され枠体であり、その上段の枠体
60は、第一実施例の下段枠体20と同様な8枚
の仕切片を放射状に構成した枠体である。そし
て、その上の枠体50aは、前記最下段枠体50
と同一枠体である。更に、その上の枠体70は放
射状の仕切片を4枚で構成した枠体で、最上段の
枠体50bは、枠体50a及び最下段50と同一
の枠体である。
これらの枠体を用いて形成した芳香剤10aの
全体を示す説明図を第6図に示す。本実施例にお
いても、芳香剤10aの径は枠体50の外周面の
径と同一にしたが、必ずずしも、これに限定され
る必要はない。
本実施例の如く、5段に枠体を積重すると、芳
香有効成分の気化が相互に影響を与えながら行わ
れ、その芳香有効成分の気化が区劃された芳香剤
に時間的なずれを与えると共に、芳香有効成分の
気化した表皮に亀裂が入つても、仕切片でその亀
裂が停止させられるから、枠体によつて芳香有効
成分の気化を制御することができる。
第7図は本考案の第三実施例の芳香剤の全体を
示す説明図である。
最上段の枠体80a,80b,80cは、第一
実施例の上段枠体30と同様の同心円筒状の仕切
片を有するもので、その径は80a>80b>8
0cとなつている。また、前記枠体80aと枠体
80bとの間及び枠体80bと枠体80cとの間
にある枠体90a枠体90bは第一実施例の下段
枠体20と同様の放射状の仕切片を有するもので
あり、放射状の仕切片の長さの関係は90a>9
0bになつている。そして、芳香剤10bは前記
積重された枠体によつて、底部の径が枠体80a
の径より大きい円錐台形状に形成される。
この第三実施例からも判るように、本考案は、
芳香剤の外形形状を拘束せず、枠体の選択によつ
て、その形状が自由に設計することができる。ま
た、以上の実施例では、複数に積重した枠体の周
囲からも芳香有効成分が気化するように構成され
ているが、筒状の外嵌部材によつて、上部芳香か
らのみ大気中に芳香有効成分を取り出せる構造と
することができる。
この様に、本考案は上段枠体及び下段枠体に特
定の形状のもの、即ち、実施例で示した放射状、
同心円筒状、或いは、楕円筒状、格子状等、その
形状に特定のものを必要とせず、単に芳香剤を平
面的に区分けできる構造の枠体を2重、或いは3
重等と積重し、多重に積層化することよつても、
実施することができる。そして、前記多層化する
枠体はその数の枠体を必要とするものではなく射
出成型等によつて一体成型或いは分割成型するこ
とも可能であり、このようにすれば、作業性を向
上させることができる。そして、枠体の大きさを
その芳香剤の種類、即ち、ゲル化剤の種類によつ
て変更することによつて、常に、芳香剤の種類に
応じて略均一な芳香有効成分が気化し、しかも、
その状態を長期間継続することができる。
また、以上の実施例では、ゲル状芳香剤を前提
に述べてきたが、前記ゲル状芳香剤を多孔質材料
に含侵させたのにおいても同様の効果がある。
[考案の効果] 以上の様に、本考案の芳香剤を平面的に区劃す
る枠体を複数段積重して形成したものであるか
ら、区劃された芳香剤毎に芳香有効成分の気化の
タイミングのずれと、その表面積を制御すること
がができ、略均一な芳香有効成分が気化し、しか
も、その状態を長期間継続することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例の芳香剤用枠体の
の部品展開図、第2図は本考案の第一実施例の芳
香剤の全体を示す説明図、第3図は本考案の第一
実施例の芳香剤の平面図、第4図は第3図のA−
A切断線による断面図、第5図は本考案の第二実
施例の芳香剤用枠体の部品展開図、第6図は本考
案の第二実施例の芳香剤の全体を示す説明図、第
7図は本考案の第三実施例の芳香剤の全体を示す
説明図である。 図において、10……芳香剤、20……下段枠
体、30……上段枠体、である。なお、図中、同
一符号及び同一記号は、同一または相当部分を示
す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 気化により芳香を発生するゲル状芳香剤と、
    前記芳香剤を平面的に区劃する枠体とを具備す
    る芳香剤において、 前記芳香剤を平面的に区劃する枠体を複数段
    積重してなることを特徴とする芳香剤。 (2) 前記複数段の枠体を、上段枠体及び下段枠体
    の2段としたことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の芳香剤。 (3) 前記枠体を、放射状の仕切板で形成したこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の芳香剤。 (4) 前記枠体を円筒状の仕切板で形成したことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の芳香剤。 (5) 前記枠体を、放射状の仕切板と円筒状の仕切
    板で形成したことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の芳香剤。 (6) 前記複数段の枠体を、一体成形としたことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の芳香剤。 (7) 前記複数段の枠体を、分割成形としたことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の芳香剤。 (8) 前記芳香剤を、多孔質材料に含浸させたゲル
    状芳香剤としたことを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の芳香剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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