JPH0219119Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は西洋式便器の便蓋裏面に装着するメロ
デイモジユールに関し、更に詳述すれば、便器の
使用に際し便蓋を開くことにより光を検知して所
定のメロデイを発することができ、便蓋を開く度
に心地良いメロデイを聞くことができるようにし
たメロデイモジユールを提案したものである。

〔従来技術〕

西洋式便器は、その使用時に便蓋を上方に持ち
上げて開蓋し、使用後には閉蓋する単純な操作を
繰り返して使用しているのが実体であり、便所内
の雰囲気は静寂である。

〔目的〕

本考案は西洋式便器の便蓋裏面に装着すること
によつて、便蓋の開蓋時に心地良いメロデイを発
するようにして、便所内の雰囲気を聴覚を通して
快適にし、或いは幼児を喜ばせ得る新規なメロデ
イモジユールを提供することを目的とする。

〔構成〕

本考案に係る西洋式便器用メロデイモジユール
は、西洋式便器の便蓋裏面に接着し得るようにし
たメロデイモジユール収納部材と、該メロデイモ
ジユール収納部材に収納した電池、光センサ、メ
ロデイIC及び発音部材とを備えており、該光セ
ンサは光透過性部材にて覆われており、前記メロ
デイモジユール収納部材を便蓋に装着することに
よりその開蓋によつて前記光センサが感光して所
定のメロデイを発すべく構成したことを特徴とす
る。

〔実施例〕

以下に本考案に係る西洋式便器用メロデイモジ
ユールを実施例を示す図面によつて詳述する。第
１図は本考案に係るメロデイモジユールの外観斜
視図、第２図はメロデイモジユールの内部の拡大
平面図、第３図は第２図におけるＡ−Ａ線断面図
である。第１図乃至第３図において、メロデイモ
ジユール１はメロデイモジユール収納部材２、こ
のメロデイモジユール収納部材２の表面に貼り付
けられた被覆部材３及びメロデイモジユール収納
部材２の裏面側に形成された接着部材４等からな
り、数cm程度の大きさのハート形に形成されてい
る。メロデイモジユール収納部材２は非透光性の
合成樹脂成形品であり、ハート形の薄板状をな
し、その表面側のハート形の中央位置には長方形
状をなした凹部２１が形成されている。またメロ
デイモジユール収納部材２の裏面側に形成した接
着部材４は粘着テープであり、離型紙４１で被覆
してある。被覆部材３はメロデイモジユール収納
部材２を覆うようにしてその表面に接着剤により
接着されていて、透光性を有し、不透明な、例え
ば乳白色のプラスチツクフイルム等からなつてい
る。そして被覆部材３の表面には「Ｉ LOVE
YOU」なる例えば赤色の装飾文字Ｗがプリント
されて装飾性を高めている。

メロデイモジユール収納部材２の凹部２１の内
奥面には、基板５１の表面上に電池５２、光セン
サ５３、メロデイIC５４、圧電ブザー等の発音
部材５５を配設してプリント配線されたメロデイ
モジユール部材５が、その基板５１表面を被覆部
材３側として取付けられている。

前記メロデイモジユール部材５は光センサ５３
が200ルツクス以上の光を感光すると図示しない
スイツチが作動して、所定時間に亘つて所定のメ
ロデイを発音部材５５より発するように構成され
ている。つまり、メロデイモジユール部材５を覆
つている被覆部材３を透過した光を光センサ５３
が検知して発音部材５５がメロデイを発する。

メロデイモジユール部材５と被覆部材３との
間、特に発音部材５５と被覆部材３との間には適
宜の空間が形成されていて、発音部材５５から発
せられるメロデイ音を響鳴させて音質の向上が図
られている。

このように構成されたメロデイモジユール１は
第４図に示す如く西洋式便器の便蓋に取付けられ
る。第４図は本考案に係るメロデイモジユールを
便蓋裏面に装着させて開蓋した状態の西洋式便器
の外観斜視図である。６は西洋式便器の便器本
体、７は便座、８は便蓋である。便座７及び便蓋
８は便器本体６の後側上部に設けたヒンジ６ａに
連設されていて、ヒンジ６ａを支点にして便座７
及び便蓋８を別々に起立させ得、また便器本体６
上に回動させ得るようになつている。そして便蓋
８裏面８ａに、メロデイモジユール収納部材２の
裏側に貼り付けていた離型紙４１を剥いで露出し
た接着部材４を当接させて、メロデイモジユール
１を貼着させている。

このように構成された本考案のメロデイモジユ
ールは、便蓋８を閉蓋した状態では、便器本体６
の内部には光が浸入しないため、メロデイモジユ
ール収納部材２の凹部２１の内奥部に取付けられ
たメロデイモジユール部材５の光センサ５３は全
く感光することがなく、発音部材５５はメロデイ
を発しない。

而して、便器の使用に際し便蓋８を開蓋させた
ときには、便蓋８の裏面は起立して十分な光が照
射し、被覆部材３を通して光センサ５３の感光面
に光が到達してスイツチが作動し、メロデイIC
５４が作動して発音部材５５から所定のメロデイ
が発せられる。この場合、発音部材５５と被覆部
材３との間には適宜の空間が存在しているため、
発音部材５５から発せられる音はこの空間にて良
く響鳴し、その音質は良好となつて快適である。

なお、前述した実施例では接着部材４として粘
着テープを用いたが収納部材２の裏面に適宜の接
着剤を塗布して便蓋８に接着することとしてもよ
い。また本考案のメロデイモジユール１はハート
形としたがこの形状に何ら限定されるものではな
く花や動物等の形状としても同様の効果を奏する
ことは言うまでもない。

以上詳述したように本考案のメロデイモジユー
ル１は、便器の不使用時、つまり便蓋８を閉蓋さ
せているときは光センサ５３には光が入射せず、
発音部材５５はメロデイを発しない。一方、便器
の使用時に便蓋８を開蓋したときには光センサ５
３に光を入射させることができて、発音部材５５
はメロデイを発し、便蓋８を開蓋する都度、心地
良いメロデイが発せられて便所内に快適な雰囲気
をかもし出し、また幼児を喜ばすことができる。

また本考案のメロデイモジユールの装着は単に
便蓋の裏面に固定するのみでよく、既設の便器に
も簡単に取り付けることが出来、取り付けのため
の特別な工事を要せず、また保守も適宜に電池交
換するのみで済み、特別な保守作業が不要であ
り、設備コストも安価であるなど、本考案は優れ
た効果を奏するものである。

なお開蓋中常にメロデイが発せられるように構
成する場合は、便器使用後の便蓋の閉め忘れが防
止される。また開蓋後一定時間に亘つてメロデイ
が発せられるように構成する場合は電池の消耗を
削減する上で効果的である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１
図は本考案に係るメロデイモジユールの外観斜視
図、第２図は内部の拡大平面図、第３図は第２図
のＡ−Ａ線断面図、第４図は本考案に係るメロデ
イモジユールを便蓋に装着した便蓋開蓋状態の西
洋式便器の斜視図である。 １……メロデイモジユール、２……メロデイモ
ジユール収納部材、３……被覆部材、４……接着
部材、５……メロデイモジユール部材、８……便
蓋、５３……光センサ、５５……発音部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 西洋式便器の便蓋裏面に接着し得るようにした
   メロデイモジユール収納部材と、該メロデイモジ
   ユール収納部材に収納した電池、光センサ、メロ
   デイIC及び発音部材とを備えており、該光セン
   サは光透過性部材にて覆われており、前記メロデ
   イモジユール収納部材を便蓋に装着することによ
   りその開蓋によつて前記光センサが感光して所定
   のメロデイを発すべく構成したことを特徴とする
   西洋式便器用メロデイモジユール。