JPH02190767A - グロビンの定量方法 - Google Patents

グロビンの定量方法

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JPH02190767A
JPH02190767A JP1119989A JP1119989A JPH02190767A JP H02190767 A JPH02190767 A JP H02190767A JP 1119989 A JP1119989 A JP 1119989A JP 1119989 A JP1119989 A JP 1119989A JP H02190767 A JPH02190767 A JP H02190767A
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JP
Japan
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haptoglobin
bound
globin
fraction
concentration
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JP1119989A
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English (en)
Inventor
Koji Kiyofuji
清藤 宏二
Hidetsune Tamaoki
玉沖 英恒
Sadamasa Minato
湊 貞正
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産栗上例利朋分駅 本発明は、血清中の、ハプトグロビンに結合しているノ
ンヘム−グロビン(下記に定義する)を定量する方法に
関するものである。
従来外技拵 ヘモグロビンは、グロビンとヘムより成る。成人ヘモグ
ロビンは、α鎖とβ鎖と呼ばれる2対のポリペプチドか
ら成る4量体である。高等動物のヘモグロビンは赤血球
中に高濃度に存在するが、一部はハプトグロビンと結合
して、血清中にも存在する。遊離のヘモグロビン分子と
しては、血清中にはほとんど存在しない。
しかしながら、血清を採取する場合、溶血が起きる可能
性功1あり、人為的操作の結果として、得られた血清試
料に、ハプトグロビンに結合していない、遊離のヘモグ
ロビン分子が混在する場合がある。したがって、生体内
の血清中におけるヘモグロビン分子の性状を知るために
は、血清試料より、ハプトグロビンに結合していない、
遊離のヘモグロビン分子を除去し、同時に、ハプトグロ
ビンに結合している全グロビン画分を採取する必要があ
る。
また、血清中の、ハプトグロビンに結合するグロビンは
、通常ヘムの ムしこグロビン(ヘモグロビン)として
存在するが、本発明者らは、アルツハイマー型痴呆や脳
血管性痴呆等の痴呆性疾患の患者血清中に、ハプトグロ
ビンに結合する。きムの 八していないグロビン(以下
、「ノンヘム−グロビン」という。)が存在することを
初めて見出した。したがって、これらの血清中の、ハプ
トグロビンに結合しているノンヘム−グロビンだけを定
量する方法も、現在まで見出されていない。
・【■を 2− る; 本発明オらは、上記の各点を克服し、血清中の、ハプト
グロビンに結合しているノンヘム−グロビンを定量する
方法を見出し、本発明を完成させた。
本発明を利用することにより、ヒ1〜及び動物の上記痴
呆性疾患を診断することが期待される。
舌−゛  るこめの− 本発明は、血清中の、ハプトグロビンに結合しているノ
ンヘム−グロビンを定量する方法に関するものであり、
さらに詳しくは、血清試料より、ハプトグロビンに結合
していないヘモグロビン分子を除去し、同時に、ハプト
グロビンに結合している全グロビン画分を採取し、次に
、残存画分中の、■ハプトグロビンに結合している全グ
ロビンの濃度を測定し、次いで、■ハプトグロビンに結
合しているヘモグロビン濃度を測定し、[1]と[2]
の差を求めることにより、もとの血清試料中の、ハプト
グロビンに結合しているノンヘム−グロビン濃度を定量
する方法に関するものである。
血清試料より、ハプトグロビンに結合していないヘモグ
ロビン分子を除去し、同時に、ハプトグロビンに結合し
ている全グロビン画分を採取することは、例えば、ゲル
濾過法、イオン交換クロマトグラフィー法、アフィニテ
ィクロマトグラフィー法、及び、限外濾過法の、いずれ
か一つ又は二つ以上を組み合わせて用いることにより、
行なうことができる。ゲル濾過法、イオン交換クロマト
グラフィー法、アフィニティクロマトグラフィー法を用
いるときは、高速液体クロマトグラフィー法によっても
よい。
ゲル濾過法を行なう場合には、セファデックス、セファ
ロース、セファクリル(ファルマシア社製)等の担体を
充填したカラムを使用しての液体クロマトグラフィー法
、T S K gelカラム(東ソー(株)製)等を使
用しての高速液体クロマトグラフィー法などが用いられ
得るが、好適には高速液体クロマトグラフィー法が用い
られる。
イオン交換クロマトグラフィー法を行なう場合には、D
EAEセルロース、DEAEセファセル(ファルマシア
社製)等の陰イオン交換体、又は、0Mセルロース、C
Mセファロース(ファルマシア社製)等の陽イオン交換
体を充填したカラムによる液体クロマトグラフィー法、
TSKgelカラム(東ソー(株)製)等を使用しての
高速液体クロマトグラフィー法、MONOQカラム(フ
ァルマシア社製)等の陰イオン交換カラム、又は、MO
NOSカラム(ファルマシア社製)等の陽イオン交換カ
ラムによるFPLC法(商品名: FPLC:ファルマ
シア社製を使用)などが用いられ得るが、好適にはFP
LC法が用いられる。
アフィニティクロマトグラフィー法を行なう場合には、
アルブミン等の蛋白質を特異的に吸着させるブルーセフ
ァロース(ファルマシア社製)、γ−グロブリン等の蛋
白質を特異的に吸着させるプロティンAセファロース(
ファルマシア社製)等の担体を使用しての、カラム法又
はバッチ法などが、除去すべき夾雑蛋白質の種類に応じ
て用いられ得る。
限外濾過法を行なう場合には、通常用いられている限外
濾過膜を使用しての、遠心操作による方法、圧力をかけ
る方法などが用いられ得る。
ハプトグロビンに結合している全グロビン画分中の、ハ
プトグロビンに結合している全グロビンの濃度を測定す
ることは、例えば、電気泳動法、免疫測定法、及び、高
速液体クロマトグラフィー法のいずれか一つ又は二つ以
上を組み合わせて用いることにより、行なうことができ
る。
電気泳動法を用いる場・合には、ハプトグロビンに結合
している全グロビン画分について、レムリ(Laemn
ili)の方法(Nature、 vol、227. 
 pp、680−685、 (1970))にしたがっ
て、5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行ない
、グロビンのα鎖及びβ鎖に相当する、14及び15キ
ロダルトンの位置のバンドを比色定量することにより、
全グロビンの濃度の測定が可能である。
免疫測定法を用いる場合には、グロビンのα鎖及びβ鎖
に対する抗体を使用し、ハプトグロビンに結合している
全グロビン画分中の該α鎖及びβ鎖の容量を、酵素免疫
測定法又はラジオイムノアッセイにより測定し、この総
和を求めることにより、該画分中の、全り七ビンの濃度
の測定が可能である。
高速液体クロマトグラフィー法を行なう場合には、前述
した、ゲル濾過法、イオン交換クロマトグラフィー法、
又は、アフィニティクロマトグラフィー法や、あるいは
、YMCパック・カラム((株)山村化学研究所製)等
の逆相方ラムを利用しての逆相クロマトグラフィー法な
どが用いられ得るが、好適には逆相クロマトグラフィー
が用いられる。
ハプトグロビンに結合している全グロビン画分中の、ハ
プトグロビンに結合しているヘモグロビン量を測定する
ことは1分光光学測定法を用いることにより、行なうこ
とができる。
すなわち、ヘモグロビン蛋白質は、412 nmの波長
において光吸収のピークがある(蛋白質・核酸・酵素、
第8巻、609頁、(1963))ことを利用して、残
存画分の412 nmの吸光度を測定し、次式にしたが
って該両分のヘモグロビンの濃度を算定することができ
る。
求めるヘモグロビンの濃度をS μg/mlとして(た
だし、A 1 c 、、は、該画分の412 nmの吸
光度であり、82.5は、A4c、=1.OOOのとき
の標準ヘモグロビン濃度を表わす。)である。
このように、ハプトグロビンに結合している全グロビン
画分中の、■ハプトグロビンに結合している全グロビン
の濃度を測定し、次いで、■ハプトグロビンに結合して
いるヘモグロビン濃度を測定し、[1]と[2]の差を
求めることにより、該画分中の、ハプトグロビンに結合
しているノンヘム−グロビン濃度を定量することが可能
になる。さらに、この濃度を、もとの血清中のハプトグ
ロビンに結合しているノンヘム−グロビンの濃度に換算
することができる。
以下、実施例において本発明をさらに詳しく説明するが
、本発明はこれに限定されない。
実施桝 (1)血清試料よりのハプトグロビンに結合していない
ヘモグロビン分子の除去及びハプトグロビンに結合して
いる全グロビン画分の採取。
5=Aic、、Ix82.5 (、)アフィニティクロマトグラフィー法及びイオン交
換クロマトグラフィー法 正常人、アルツハイマー型老年痴呆患者及び脳血管性痴
呆患者よりの各血清0.5 mlを、100 mlのト
リス塩酸緩衝液(2011M、 pH7,4:以下調製
緩衝液と呼ぶ。)で4℃にて一晩透析した。この溶液を
14.000 r、p、n+、で10分間遠心し、不溶
性蛋白質を除いた。上清画分のうち0.4 mlを、調
製緩衝液で平衡化した12倍量(4,8n11)のブル
ーセファ0−スCL6B(ファルマシア社製)カラムに
4℃にて供与し、非吸着画分を採取した。
すなわち、初めに流出される液(上清両分の2倍量: 
0.8 ml)は棄却し、次に流出される液(上清画分
の10倍量: 4 !l1l)を採取した。
この非吸着画分のうち2 mlを調製緩衝液で平衡化し
たMONOQ HR515カラム(ファルマシア社製)
に4℃にて供与し、同緩衝液を用いて、流速1m17分
、の条件下でO−0,5Mの塩化ナトリウムの直線濃度
勾配により溶出した。塩化ナトリウム濃度0.188−
0.201 Mの範囲の溶出画分(800μl)を採取
した。例として、アルツハイマー型老年痴呆患者血清よ
り該両分を得たときの溶出パターンを第1図に示す。縦
軸は2800nにおける吸収、横軸は保持時間を表わす
。図の斜線で示される両分を採取し、これを各血清より
のハプトグロビンに結合している全グロビン画分(a)
とした。
(b)ゲル濾過法 実施例(1)の(a)に記載した各血清0.5ff11
を4℃にて14.000 r、p、ra、で10分間遠
心し、不溶性蛋白質を除いた。上滑両分を孔径0.45
μmのエキクロディスク13(ゲルマンサイエンスジャ
パン(株)製)にて濾過し、この溶液のう?) 200
μmを、0.2 Mの塩化ナトリウムを含有する調製緩
衝液で平衡化したTSK gel G3000SWカラ
ム(7,5mrs ID x 600 mm :東ソー
(株)製)に供与した。流速0.5 ml/分の条件下
で、室温にて溶出し、保持時間21−30分の画分(4
,5ni1)を採取した。例として、アルツハイマー型
老年痴呆患者血清より該両分を得たときの溶出パターン
を第2図に示す。縦軸は280 nmにおける吸収、横
軸は保持時間を表わす。図の斜線で示される両分を採取
し、これを各血清よりのハプトグロビンに結合している
全グロビン画分(b)とした。
(2)■ハプトグロビンに結合している全グロビン画分
中の、ハプトグロビンに結合する全グロビンの濃度の測
定 (、)電気泳動法 正常人の血液に3.2%クエン酸ナトリウムを9=1の
割合で混和させ、3.000 r、p、m、で、10分
間遠心した。遠心後、沈降した赤血球を採取した6次い
で、酸化ヘモグロビン法(臨床検査法概要(金原出版)
 pp、237)により、赤血球を蒸留水と混和させ、
溶血させた。14.000 r、p、m、で10分間遠
心後、上清画分を採取し、ヘモグロビン溶液とした。こ
の標品中の蛋白質はほとんどヘモグロビンである(上記
臨床検査法概要(金原出版)pp、237)ことより、
通常のアミノ酸分析法により蛋白質量を測定し、上記標
品中のヘモグロビン量を決定した。
次に、0.2Mの塩化ナトリウムを含有する調製緩衝液
を用いて、O〜50μg/mlの各濃度のヘモグロビン
溶液を作成し、各溶液について、レムリの方法(前記N
ature、 vol、227. pp、680−68
5゜(1970))に従って、5DS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動を行なった。すなわち、各溶液10μ
mを、10μmの還元剤を含まない5DS−サンプルバ
ッファー(前記Nature、 vol、227. p
p、680−685. (1970))と混和して、5
分間煮沸した。この試料(20μm)を15%アクリル
アミドゲルに供与し、泳動した。
泳動後、銀染色法(商品名:電気泳動用銀染色キットワ
コー:和光純薬(株)製を使用)でゲルを染色した。次
いで、2波長クロマトスキャナC8−930((株)島
津製作所製)を用いて、ヘモグロビンのα鎖及びβ鎖に
相当する、14及び15キロダルトンの位置の二つのバ
ンドの530 nuにおけるデンシティ−をまとめて測
定した。この結果を第3図に示す。図中、縦軸は、53
0 nmにおける二つのバンドを合計したデンシティ−
1横軸は、各溶液のヘモグロビン濃度(α鎖及びβ鎖の
総量)を表わす。この図で示されるように、ヘモグロビ
ン濃度O〜30μgの範囲においては、吸光度はヘモグ
ロビンの濃度に比例した。この吸光度の測定法では、ヘ
モグロビンもノンヘム−グロビンも同一のものとして測
定される。したがって、未知の試料について吸光度より
全グロビン(ヘモグロビン及びノンヘム−グロビン)濃
度を求めることが可能である。
この測定系を用いて、ハプトグロビンに結合している全
グロビン画分中の全グロビン(ヘモグロビン及びノンヘ
ム−グロビンの二種が含まれる。)の濃度を測定した。
例として、実施例(1)の、ハプトグロビンに結合して
いる全グロビン画分(b)について測定した結果を次に
記載する。この両分について、上記の方法で電気泳動を
行なった。対照として上記のヘモグロビン標品、分子量
の指標として分子量マーカー蛋白質標品(バイオラット
社(株)製)を同時に泳動した。泳動後、ゲルを上記銀
染色法で染色した。この結果を、第4図に示す。
図中、レーン1は分子量マーカー、レーン2及び3はア
ルツハイマー型老年痴呆患者血清よりの、ハブ1〜グロ
ビンに結合している全グロビン画分(b)、レーン4及
び5は脳血管性痴呆患者血清よりの、ハプトグロビンに
結合している全グロビン画分(b)、レーン6及び7は
正常人血清よりの、ハプトグロビンに結合している全グ
ロビン画分(b)、レーン8はヘモグロビン標品をそれ
ぞれ泳動した結果である。図中の矢印は、グロビンのα
鎖及びβ鎖に相当する、14及び15キロダルトンのバ
ンドを示している。
予め濃度の確定しているヘモグロビンの上記の二つのバ
ンドを対照として、各画分中の上記の二つのバンドを比
色定量することにより、各画分中のグロビン濃度(α鎖
及びβ鎖の総量)を測定することができた。
(b)グロビンの精製及び同定 実施例(2)■(、)に記載した電気泳動法で示される
14及び15キロダルトンの位置のバンド(第4図矢印
参照)を指標にして、実施例(1)の(a)に記載した
各血清より、ハプトグロビンに結合している全グロビン
(ヘモグロビン及びノンヘム−グロビンの二種が含まれ
る。)を精製した。次いで、通常のクロマトグラフィー
の操作法を用いてα鎖及びβ鎖を分離し、各々のN末端
のアミノ酸配列の解析をした。正常人、アルツハイマー
型老年痴呆患者及び脳血管性痴呆患者のいずれの血清に
存在する上記グロビンも、すべて公知のヒトヘモグロビ
ンのN末端アミノ酸配列と同一の配列をもつことが同定
された。例として、正常人血清中の、ハプトグロビンに
結合している全グロビンの精製及び同定について次に記
載する。以下、すべて上記の電気泳動法で14及び15
キロダルトンの位置のバンドを示す両分を分画、採取す
る方法で精製操作を進めた。
正常人血清5 mlを4℃で、14,000 r、p、
m、、10分間遠心した。上清画分をミリポアメンブレ
ンフィルター(0,45μm 二日本ミリポア工業(株
)製)にて濾過し、この濾液のうち3 mlを、0.2
Mの塩化ナトリウムを含有する調製緩衝液で平衡化した
TSK gel G3000SWカラム(21,5mm
 IDx 600 mn5)に供与した。室温にて、2
m17分の流速にて溶出し、保持時間40−65分の画
分(50ml)を採取した。この両分は、分子量約20
00−150キロダルトンに相当する範囲に含まれ、し
たがって、このゲル濾過の操作により、ハプトグロビン
に結合していない、遊離のヘモグロビンは除去されたこ
とになり、同時にハプトグロビンに結合している全グロ
ビン画分が採取されたことになる。この両分を、4℃の
条件下で、zlの調製緩衝液に対して2回、それぞれ5
時間ずつ透析した。
この試料を、調製緩衝液で平衡化したMONOQHR1
0/10カラム(ファルマシア社製)に4℃にて供与し
、同緩衝液を用いて、流速1m1ノ分の条件下で、0−
0.3 Mの塩化ナトリウムの直線濃度勾配によ・り溶
出した。0.22 M −0,27Mの範囲の塩化ナト
リウム濃度に相当する両分(5,5ml)を採取した。
この両分を、4℃にて、IJLの蒸留水で透析し、その
後凍結乾燥した。
この凍結乾燥粉末を、2%SDS及び0.2Mの食塩を
含有する1 mlのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM
、 pH7,0)に溶解し、5分間煮沸した。
この試料のうち0.5 mlを、0.1%SDS及び(
7,5mm ID x 600 mm)に、室温にて供
与した。
0.5 ml/分の流速で溶出し、保持時間28〜30
分の画分(画分A:2m1)、及び、30〜32分の画
分(画分B:2m1)をそれぞれ採取した。
次に、この二つの両分それぞれについて、逆相高速液体
クロマトグラフィーを行なった。
各両分を、8xのアセトニトリルを含有する、0.1%
 トリフルオ酢酸で平衡化したしたYMCパック・カラ
ムAP−802300A C4(4,6mm ID x
 150mm:(株)山村化学研究新製)に、室温にて
全量供与した。溶出は、すべて0.5ml/分の流速で
行なった。初めの3分間で、邸のアセトニトリルを含有
する、0.1%トリフルオ酢酸を用いて非吸着画分を溶
出させ、次に、保持時間3〜33分において、8〜48
%の直線勾配でアセトニトリルの濃度を上昇させ、保持
時間33〜40分において、48%のアセトニトリルの
濃度が保たれるように溶出した。
各両分について、それぞれ上記クロマトグラフィー操作
を行ない、画分Aについては保持時間32.5〜34分
の画分(0,75ml :画分A′)、画分Bについて
は保持時間34.5〜36.5分の画分(1ml=画分
B’ )をそれぞれ採取した。
両分へ′及び両分B′の一部について、前述した電気泳
動法を行ない、両分へ′は15キロダルトンの、両分B
′は14キロダルトンの単一のバンドを示した。
さらに、両分A′及び両分B′について、470Aプロ
テイン・シークエンサー及び120A  PTHアナラ
イザー(アプライドバイオシステムス社(株)製)を用
いての通常の方法によるN末端アミノ酸配列の解析を行
ない、両分へ′の蛋白質はグロビンβ鎖の、両分B′の
蛋白質はグロビンα鎖の、すでに公知のN末端アミノ酸
配列(生化学データブック[日本生化学会編、東京化学
同人]、■、231〜235頁)を有することが見出さ
れた。
アルツハイマー型老年痴呆患者及び脳血管性痴呆患者の
血清に存在する上記グロビンについても同様の結果が得
られた。
■ハプトグロビンに結合している全グロビン画分中の、
ハプトグロビンに結合しているヘモグロビン濃度の測定 実施例(2)■(、)に記載した方法に従って、正常人
の血液よりヘモグロビンを分離した。0.2にの塩化ナ
トリウムを含有する調製緩衝液を用いて、0〜200μ
g/mlの各濃度のヘモグロビン溶液を作成した。各溶
液について、室温にて、ハプトグロビン(ミドリ十字(
株)製)を過剰量加え、ヘモグロビンとハプトグロビン
を試験管内にて人為的に結合させた。最終的に、θ〜1
00μg/mlの各ヘモグロビン濃度の、ヘモグロビン
−ハプトグロビン結合体溶液を得た。
ヘモグロビンは、試験管内ではほとんどが酸素結合型で
、412 nmにおいて光吸収のピークがある(蛋白質
・核酸・酵素、第8巻、609頁、(1963))こと
を利用して、各ヘモグロビン濃度の、上記ヘモグロビン
−ハプトグロビン結合体溶液の412 nmの吸光度を
測定した。この結果を第5図に示す。図中、横軸は各溶
液のヘモグロビンの濃度、縦軸は412 nmの吸収を
表わす。この図で示されるように、ヘモグロビン濃度0
〜100μgの範囲においては、吸光度はヘモグロビン
の濃度に比例し、したがって、未知の試料について吸光
度よりヘモグロビン濃度を求めることが可能である。
すなわち、試料のヘモグロビン濃度を S Pg/mlとして、 S  ”  AsC−x  82.5 (ただし、A I CBは、試料の412止の吸光度で
あり、82.5は、Atct*=1.000のときの標
準ヘモグロビン濃度を表わす。)である。
この測定系を用いて、ハプトグロビンに結合している全
グロビン画分のヘモグロビンの濃度を測定した。
(3)ヒト血清中の、ハプトグロビンに結合しているノ
ンヘム−グロビン濃度の算定 実施例(2)■(a)の方法により、ハプトグロビンに
結合している全グロビン画分中の全グロビン濃度を測定
し、実施例(2)[2]の方法により、該画分中のヘモ
グロビン濃度を測定した。
該画分中の、ハプトグロビンに結合しているノンヘム−
グロビンの濃度は、次式によって求められる。
ノンヘム−グロビン濃度を N μg/ml  として
、 N=D−5 (ただし、D 、czg/mlは全グロビン濃度、 S
μg/mlはヘモグロビン濃度を示す。)である。
例として、正常人血清18検体、アルツハイマー型老年
痴呆血清20検体、脳血管性痴呆17検体より得た、実
施例(1)の(b)に記載の、ハプトグロビンに結合し
ている全グロビン画分(b)について、上記式に従って
ハプトグロビンに結合しているノンヘム−グロビン濃度
を算定し、もとの血清中の濃度に換算した値を第6図に
示す。
図中、縦軸は各検体の、血清中のハプトグロビンに結合
しているノンヘムーグ狛ビン濃度を示し、A群は正常人
血清、B群はアルツハイマー型老年痴呆患者血清、0群
は脳血管性痴呆患者血清を示す。
アルツハイマー型老年痴呆患者血清及び脳血管性痴呆患
者血清中の、ハプトグロビンに結合しているノンヘム−
グロビン濃度は、正常人血清中の該濃度に比べて、1%
以下の危険率で有意に高値第1図は、ヒト血清試料のア
フィニティクロマトクロマトグラフィー非吸着画分につ
いてイオン交換クロマトグラフィー法を行なったものの
溶出パターンを示す。第2図は、ヒト血清試料について
ゲル濾過法を行なったものの溶出パターンを示す。第3
図は、電気泳動法により、ヘモグロビン標品のグロビン
量を測定した結果を示す。
第4図は、各種血清よりの、ハプトグロビンに結合して
いる全グロビン画分の電気泳動のパターンを示す。第5
図は、分光光学測定法により、ヘモグロビン標品のヘモ
グロビン量を測定した結果を示す。第6図は、各検体の
血清中のハプトグロビンに結合しているノンヘム−グロ
ビン濃度を示す。
第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、血清中の、ハプトグロビンに結合しているノンヘム
    −グロビンを定量する方法。 2、請求項1記載の、血清中の、ハプトグロビンに結合
    するノンヘム−グロビンを定量する方法において、 (1)血清試料より、ハプトグロビンに結合していない
    ヘモグロビン分子を除去し、ハプトグロビンに結合して
    いる全グロビン画分を採取し、次に、 (2)該画分中の、 [1]ハプトグロビンに結合している全グロビンの濃度
    を測定し、 次いで、 [2]ハプトグロビンに結合しているヘモグロビンの濃
    度を測定し、 [1]と[2]の差を求めることにより、もとの血清試
    料中の、ハプトグロビンに結合しているノンヘム−グロ
    ビン濃度を算定する、請求項1記載の定量する方法。 3、請求項2記載の方法のうち、血清試料より、ハプト
    グロビンに結合していないヘモグロビン分子を除去し、
    同時に、ハプトグロビンに結合している全グロビン画分
    を採取する方法において、ゲル濾過法、イオン交換クロ
    マトグラフィー法、アフィニティクロマトグラフィー法
    、及び、限外濾過法の、いずれか一つ又は二つ以上を組
    み合わせて用いる、請求項2記載の定量する方法。 4、請求項2又は3記載の方法のうち、ハプトグロビン
    に結合している全グロビン画分中の、[1]ハプトグロ
    ビンに結合している全グロビンの濃度を測定し、 次いで、 [2]ハプトグロビンに結合しているヘモグロビンの濃
    度を測定する方法において、 [1]の測定法においては、電気泳動法、免疫測定法、
    及び、高速液体クロマトグラフィー法のいずれか一つ又
    は二つ以上を組み合わせて用い、 [2]の測定法においては、分光光学測定法を用いる。 請求項2又は3記載の定量する方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018515765A (ja) * 2015-04-30 2018-06-14 ソウル大学校産学協力団Snu R&Db Foundation 血漿内アミロイドベータの濃度を通じてアルツハイマー病を臨床学的及び病理学的にモニタリングする方法
JP2022502653A (ja) * 2018-09-27 2022-01-11 ガウス サージカル, インコーポレイテッドGauss Surgical, Inc. インライン流体特徴付けシステムおよび方法

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