JPH02190741A - 油入電気機器の油中溶存ガス抽出方法 - Google Patents

油入電気機器の油中溶存ガス抽出方法

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JPH02190741A
JPH02190741A JP1137389A JP1137389A JPH02190741A JP H02190741 A JPH02190741 A JP H02190741A JP 1137389 A JP1137389 A JP 1137389A JP 1137389 A JP1137389 A JP 1137389A JP H02190741 A JPH02190741 A JP H02190741A
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oil
gas
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tank
insulating
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Kiyoichi Motomura
本邑 喜代一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、油入変圧器等の油入電気機器内の絶縁油に溶
存しているガスを抽出する方法に関するものである。
[従来の技術] 油入電気機器内で異常が生じると、絶縁油中に種々のガ
スが溶は込む。そこで油入電気機器の内部異常を早期に
発見して事故を未然に防ぐために、絶縁油中の溶存ガス
を抽出して分析することが行われている。絶縁油中に溶
存するガスの種類は異常の内容によって異なるが、全て
の内部異常発生時に早期に生じるガスとして水素がある
ため、特に絶縁油中に溶存している水素ガスを早期に検
出する方法が望まれている。
絶縁油中の溶存ガスを抽出する方法として、プラスチッ
クフィルムの半透膜からなるガス透過膜を使用する方法
が種々提案されている。
例えば実公昭49−32090号には、ガス透過孔を有
するパイプをガス透過膜により被覆したたものを油入タ
ンクの側壁に設けた孔を通して該タンク内に挿入するこ
とにより、絶縁油中の溶存ガスを抽出する方法が示され
ている。
また特公昭63−3441号に示された方法では、第4
図に示すように、油入タンク1の側壁の一部を突出させ
てガス抽出部2を形成し、該ガス抽出部の内側にガス透
過1!3を取付けることによりガス室4を形成して、タ
ンク内の絶縁油5中の溶存ガスをガス透過膜3を通して
ガス室4に抽出するようにしている。
更に1988年に発行された雑誌rOHM10月号」の
第70頁ないし第75頁に掲載された論文[現地用高性
能形油入変圧器診断v装置の開発]を参照すると、第5
図に示したように、ガス透過gI3により区画された油
室6及びガス室7を有するガス抽出装置8を油入タンク
1の下部に設けられたドレインバルブ9に接続して、ド
レインバルブ9を通して油室6内に導いた絶縁油をガス
透過l1li13に接触させることにより、絶縁油中の
溶存ガスを抽出する方法が示されている。
[発明が解決しようとする課題] 実公昭49−32090号及び特公昭63−3441号
(第4図)に示された方法は、油入タンクの側壁に孔を
設けたり、油入タンクの側壁の一部を突出させたりする
必要があるため、既設の油入電気機器には適用できない
という問題がある。
またこれらの方法では、ガス透過膜等の交換を行う際に
電気機器の運転を停止させて油入タンク内の絶縁油を抜
く必要があるため、ガス透過膜等の交換に停電を伴うと
いう問題がある。
第5図に示された方法は、油入タンクの下部に設けられ
ているドレインバルブを利用してガス抽出装置8を取付
けるため、既設の油入電気機器にも容易に適用すること
ができる。しかしながら、ドレインバルブ付近(油入タ
ンク内の下部)は絶縁油の停滞域では絶縁油がほとんど
静止しており、巻線等に生じた異常により発生した水素
等のガスは濃度拡散によりドレインバルブ近傍に達する
だけである。そのため第5図に示した方法では、ガス室
7内にガスが抽出されるまでにきわめて長時間を要する
ことになり、事故の発見が遅れるという問題がある。
本発明の目的は、既設の油入電気機器に対しても容易に
適用することができる上に、短時間で絶縁油中の溶存ガ
スを抽出し得るようにした油入電気IN器の油中溶存ガ
ス抽出方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、下部にドレインバルブを有する油入タンクと
前記油入タンク内に収納された電気機器本体と上部ヘッ
ダ及び下部ヘッダを有して両ヘッダを前記油入タンクに
接続した放熱器とを備えた油入電気機器内の絶縁油中の
溶存ガスを、ガス透過膜により区画された油室とガス室
とを有するガス抽出装置を用いて抽出する方法に係わる
本発明においては、ガス抽出装置の油室に上部通油口及
び下部通油口を設けて、該上部通油口を放熱器の下部ヘ
ッダに設けられている排油孔に導油コックを通して接続
するとともに、下部通油口をドレインバルブを通して油
入タンクの下部に接続する。そしてドレインバルブ付近
の油入タンク内の絶縁油の温度とガス抽出装置内の下部
の絶縁油の温度との差により下部ヘッダから油室内を通
して油入タンク内の下部に至る油流を積極的に生じさせ
、油室内の絶縁油中の溶存ガスをガス透過膜を通してガ
ス室に抽出する。
上記の構成では、ガス抽出装置の上部通油口を放熱器の
下部ヘッダに設けられている排油孔に導油コックを通し
て接続したが、上部通油口を放熱器の上部ヘッダに設け
られているガス抜き孔に導油コックを通して接続して、
ドレインバルブ付近の油入タンク内の絶縁油の温度とガ
ス抽出装置20の下部の絶縁油の温度との差により上部
ヘッダから油室内を通して油入タンク内の下部に至る油
流を生じさせるようにしてもよい。
[作 用] 上記のように、油温に差があるドレインバルブの油入タ
ンク側とガス抽出装置の下部とを接続すると、自然対流
により下部ヘッダから油室内を通してドレインバルブか
ら油入タンク内に入る油流れを生じさせることができ、
対流域にある絶縁油を流動させながら油室内に導くこと
ができる。そのため溶存ガスを含む絶縁油を速やかに油
室内に導いてガス透過膜に接触させることができ、ガス
室内のガスの濃度と油室内の絶縁油の濃度とが平衡状態
に達するまでの時間を短くすることができる。従って溶
存ガスの抽出時間を従来法より短くすることができ、電
気機器の異常の診断を適確に行うことができる。
また上記のように、放熱器の下部ヘッダに必ず設けられ
ている排油孔と油入タンクの下部に必ず設けられている
ドレインバルブとを利用してガス抽出装置を取付けるよ
うにすると、既設の油入電気機器にも容易に適用するこ
とができる。
[実77i@] 以下添附図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の実施例の方法で用いるガス抽出装置を
油入電気機器に取付けた状態を示している。また第2図
は同実施例で用いるガス抽出装置を放熱器の下部ヘッダ
に接続するために用いる導油プラグの構成を示し、第3
図は同実施例で用いるガス抽出装置の構成を示している
第1図において、1は電気機器本体(この例では変圧器
本体)を収納した油入タンクで、このタンクの上面には
変圧器の1次及び2次につながる所定個数のブッシング
端子2が取付けられている。
タンク1の側面には上部放熱器バルブ3及び下部放熱器
バルブ4を介して放熱器5の上部ヘッダ6及び下部ヘッ
ダ7が接続されている。タンク1の側面の下部には、下
部ヘッダ7よりも更に下方に位置させてドレインバルブ
ク8が取付けられ、このドレインバルブ8を開くことに
より、タンク1内の油を排出し得るようになっている。
放熱器5の上部ヘッダ6の上部にはガス抜き孔が設けら
れていて、該ガス抜き孔を閉じるように上部プラグ9が
ネジ結合により取付けられ、下部ヘッダ7の下部に設け
られた排油孔には細管付きの導油プラグ10が取付けら
れている。
第2図は導油プラグ10付近の構造を拡大して示したも
のである。下部ヘッダ7の下部には孔7a7/1設けら
れていて、この孔7aの内周部に台座11が溶接により
液密に接続されている。台座11の中心部には該台座を
上下方向に貫通する雌ネジ付きの排油孔11aが設けら
れ、この排油孔11aの上端は下部へツダ7内に連通し
、下端は外部に開口している。この台座11は従来の変
圧器において下部プラグを取付けるために下部ヘッダに
設けられているものと同様である。
導油プラグ10はネジ部10aと該ネジ部10aの下端
に設けられた鍔部10bと該鍔部10bより更に下方に
突出するように設けられた角柱状のスパナ係合部10c
とを有し、ネジ部10aが排油孔11aの内周のネジに
螺合されている。台、座11の下端面に設けられた環状
の溝内に導油プラグの鍔部10bに当接するパツキン1
3が嵌合され、導油プラグ10のスパナ係合部10Cに
係合させたスパナによりプラグ10を回してネジ部10
aを締付けることにより、排油孔11aを液密に閉塞す
るようになっている。
導油プラグ10の軸芯部には、該導油プラグを上下方向
に貫通する孔10dが設けられ、この孔10dを貫通さ
せて、内径が2〜3msのステンレス製の細管15が設
けられている。細管15は孔10dの上下の開口部に溶
接され、これらの溶接部16.17により、細管15の
貫通部の液密が図られている。細管15はその上部が下
部ヘッダ7内の油道内に所定の長さだけ突出し、下部が
導油プラグ10の下端より下方に相当長さ突出するよう
に設けられている。細管15の導油プラグ10から下方
に導出された部分の途中に該細管を開開するコック18
が取付けられ、この導油コック18のつまみ18aを回
すことにより、細管15を開閉し得るようになっている
上記において、変圧器が大形で、放熱器を外した状態で
現地まで輸送する場合には、細管15が折損するのを防
止するため、出荷時には台座11に従来用いられていた
普通の下部プラグを取付けておき、現地にて放熱器を取
付けた後に、上記細管lきの導油プラグ10に取替える
本発明は、既設の運転中の変圧器にも容易に適用するこ
とができる。運転中の変圧器に本発明を適用して絶縁油
中の溶存ガスの抽出を行う場合には、先ず導油プラグ1
0を取付ける放熱器5とタンク1との間に設けられてい
る上部放熱器バルブ3及び下部放熱器バルブ4を閑じる
。次いで下部プラグ(W1設の変圧器の下部ヘッダに取
付けられた台座11に螺合されているプラグ)を取外し
、速やかに細管付き導油プラグ10を取付ける。このと
き多少油が流出して失われ、放熱器5内に若干の空気が
流入する。導油プラグ10を取付けた後、下部放熱器バ
ルブ4のみを開く。次いで流入した空気を抜くため、上
部プラグ9を緩める。タンク1内の油面レベルは上部放
熱器バルブ3よりも高い位置にあるため、下部放熱器パ
ルプ4を開くと、該下部放熱器バルブ4を通してタンク
内の絶縁油が放熱器5内に流入し、上部プラグ9の周囲
から°空気が流出する。放熱蟲内の空気が全て流出する
と、続いて該上部プラグ9の周囲から油が飛出す。上部
プラグ9の周囲から油が飛出した時点で該上部プラグ9
を締めてガス抜き孔を閉じ、その後上部放熱器バルブ3
を開く。
第3図は本発明の方法で用いるガス抽出装置20の詳細
を示したものである。このガス抽出装置20は、側板2
1aと該側板を外側から油密及び気密にシールするシー
ル層21bとを有する箱体21を備え、箱体21内には
多孔質金属板等からなる多孔質板22が配置されている
。多孔質板22の片面に接触させてガス透過11123
が設けられ、箱体内には、ガス透過膜23が臨む油室2
4及び多孔質板22が臨むガス室25が形成されている
ガス透過膜23は水素等は透過させるが絶縁油は透過さ
せない性質を有するもので、このガス透過WA23とし
ては例えば、4弗化エチレン(商品名テフロン)、ポリ
カーボネート、弗化エチレン共・重合物等のフィルムを
用いることができる。本実施例では、ガス透過膜23を
多孔質板22の一方の表面に貼りつけて、油室24内の
絶縁油中の水素等の可燃性ガスを多孔質板22を介して
ガス室25に透過させるようにしている。
油室24には上部通油孔24a及び下部通油孔24bの
2つの通油孔が設けられ、ガス室25には上部通気孔2
5a及び下部通気孔25bが設けられている。油室24
の上部通油孔24aは導油管26を介して導油コック1
8に接続され、導油管26の途中に設けられた分岐部2
7に真空引管28の一端が接続されている。真空引管2
8の途中には真空引コック29が挿入され、該真空引管
の他端は図示しない真空ポンプに接続されている。
油室24の下部通油孔24bは送油管30を介してドレ
インバルブ8に接続され、送油管30の途中に設けられ
た分岐部31にドレインコック32が取付けられている
。ガス抽出装置20の下部はドレインバルブ8と同程度
の高さに位置している。
ガス室25の下部通気孔25bは送気管33を介して図
示しない窒素ガス供給源(窒素ガスボンベ等)に接続さ
れ、上部通気孔25aは抽気管34を介して図示しない
ガス分析装置またはガス検出装置に接続されでいる。送
気管33の途中には送気管コック35が取付けられ、抽
気管34の途中には抽気管コック36が取付けられてい
る。
次に本発明の溶存ガス抽出方法の手順を、順を追って説
明する。
(a)先ず送気管コック35及び抽気管コック36を開
き、送気管33より窒素ガスを送り込んでガス室25及
びその配管系の窒素ガスによるパージングを行う。この
パージングが終った後、送気管コック35及び抽気管コ
ック36を閉じる。
(b)次いでドレインバルブ8、導油コック18及びド
レインコック32を閉じ、真空引コック29を開いて、
油室24及びその配管系のガスを図示しない真空ポンプ
により排出する。
(C)その後真空引コック29を閉じて導油コック18
を開き、続いてドレインバルブ8を開く。
この操作により油室24内に絶縁油が満される。
ドレインバルブ8付近のタンク内側の油温とガス抽出装
置20の下部の油温とを比較すると、ドレインバルブ8
付近のタンク内側の油温の方がガス抽出装置20の下部
の油温よりも高いため、この温度差によって、下部ヘッ
ダ7→導油管26→油室24→送油管30→ドレインバ
ルブ8の経路で絶縁油の自然対流が生じ、放熱器とタン
ク間を循環している対流域の絶縁油が絶えず油室24に
供給される。従って油室24内には、常時その上部から
下部に向う油流が生じている。油室24内の絶縁油中の
溶存ガスの内、窒素以外のガスはガス透過機23を通過
してガス室25に移行し、ガス室のガスの濃度がある所
定値に達すると平衡状態となって移行が停止する。
平衡状態に達するガス室のガス濃度は油中ガス濃度、ガ
スの種類、温度等によって異なる。平衡状態に達する速
さ、平衡状態における濃度比R=[ガス室側のガスII
 B (ppm)]/ [油室側のガス濃度(1)l)
l)]の大きさは、通常絶縁油中に溶存している可燃ガ
スの内水素が最大であり、炭化水素系は小さく、それも
高分子になるほど小さくなる傾向がある。上記濃度比R
は予め求めておくことができるため、平衡状態における
ガス室25側の濃度測定を行うことにより、油中溶存ガ
ス量を逆算することができる。
(d)ガス室内のガス濃度が平衡状態に達した後、抽気
管コック36を開き、真空吸引により抽出ガスを取り出
すか、または送気管コック35及び抽気管コック36を
開き、窒素ガスを送気管33がらガス室25に送り込ん
で抽出ガスを押し出し式により取り出すことにより、抽
出ガスをガス分析装置またはガス検出装置に供給し、抽
出ガスの濃度等の測定を行う。
(e)測定が終了した後上記(a)の操作を行う。
2回目以降の測定の際には、(b)の操作は必要としな
い。また真空引コック29、導油コック18及びドレイ
ンバルブ8は最初の測定の際に行われた(C)の操作の
終了時点の状態に保持されているため、2回目以降の測
定の際には(C)の操作も必要ない。
(f)前回の測定後、所定の期間(例えば1ケバ)が経
過した後前記(d)の操作を行って新たな測定を行う。
上記のように本発明の方法によれば、対流域の絶縁油を
絶えず油室内に流入させるので、電気機器本体内で生じ
たトラブルにより絶縁油中に可燃性ガスが溶は込んだ場
合、該可燃性ガスは対流に乗って速やかに油室内に導か
れる。またガス透過膜面にはたえず油流が接しているた
め、ガス室25内のガス濃度を速やかに平衡状態に到達
させることができる。
尚窒素についてはガス室側の濃度が油室側の濃度よりは
るかに大きいので、ガス室側の窒素が油室側に移行する
。しかしこれによる油中溶存ガス中における窒素ガス量
の増加は微々たるものである。
定期的な測定において、油入電気機器の異常を示唆する
データが得られた場合には、測定のインタバルを例えば
1日程度に短縮する必要が生じる。
この場合には、例えば送油管30の途中に送油ポンプを
挿入して自然対流時よりも油室24内の油流をはるかに
大きくすることにより、ガスの移行速度を^めて上記の
要請に応えることが可能である。
上記の実施例のように、油室24とドレインバルブ8と
の間を接続する管路の途中にドレインコック32を設け
ておくと、ガス分析とは別に絶縁油の採取を行いたい場
合(例えば絶縁油の絶縁耐力試験を行う場合)に、該ド
レインコック32を開くことにより容易に絶縁油の採取
を行うことができる。この場合、導油コック18を閉じ
、ドレインバルブ8を開けば、タンク底部の停滞域の絶
縁油を採取することができ、導油コック18を開きドレ
インバルブ8を閉じれば、対流域の絶縁油を採取するこ
とができる。
本発明の方法で用いるガス抽出装置は既設の電気機器に
も容易に取付けることができるため、本体絶縁油の抜き
取りや、タンク壁の改造等は全く不要である。またガス
抽出装置の取換え点検等も本体を運転したままで実施で
きる。また油室内を洗浄液等で清掃することもきわめて
容易に実施できる。この清掃は導油コック18及びドレ
インバルブ8を閑じて真空引コック29を開き、真空用
管29側から洗浄液を注入し、該洗浄液をドレインコッ
ク32から排出することによって行う。
上記の実施例では、導油プラグ10を放熱器の下部ヘッ
ダ7に設けられている排油孔11aに接続したが、放熱
器の上部ヘッダ6に設けられているガス抜き孔に取付け
られているプラグ9を外して、該ガス抜き孔に導油プラ
グ10を接続するようにしてもよい。この場合導油管の
長さが長くなるので、油流抵抗を減少させるために、導
油管の径を大きくすることが好ましい。
[発明の効果] 以上のように、本発明の方法によれば、油温に差がある
ドレインバルブの油入タンク側とガス抽出装置の下部と
を接続することにより、対流域にある絶縁油を流動させ
ながら油室内に導くようにしたため、溶存ガスを含む絶
縁油を速やかに油室内に導いてガス透過膜に接触させる
ことができ、ガス室内のガスの濃度と油室内の絶縁油の
濃度とが平衡状態に達するまでの時間を短くすることが
できる。従って溶存ガスの抽出時間を従来法より短くす
ることができ、電気機器に異常が生じたときに水素を初
めとする可燃性溶存ガスを速やかに検出して電気機器の
異常の診断を適確に行うことができる。
また本発明の方法では、放熱器の下部ヘッダに必ず設け
られている排油孔または上部ヘッダに設けられているガ
ス広き孔と油入タンクの下部に必ず設けられているドレ
インバルブとを利用してガス抽出装置を取付けるため、
既設の油入電気機器にも容易に適用することができ、ガ
ス抽出装置の交換も容易に行うことができる利点がある
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で用いるガス抽出装置を電気機
器に取付けた状態を示す要部正面図、第2図は同実施例
において放熱器の下部ヘッダに導油プラグを接続した状
態を示す要部拡大断面図、第3図は同実施例で用いるガ
ス抽出装置の構成を概略的に示した断面図、第4図及び
第5図は従来の方法で用いられていたガス抽出装置の構
成を示した断面図である。 1・・・油入タンク、5・・・放熱器、6・・・上部ヘ
ッダ、7・・・下部ヘッダ、8・・・ドレインバルブ、
10・・・導油プラグ、11a・・・排油孔、18・・
・導油コック、20・・・ガス抽出装置、22・・・多
孔質板、23・・・ガス透過膜、24・・・油室、25
・・・ガス室。 18  乙 第 図 第 図 ]

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下部にドレインバルブを有する油入タンクと前記
    油入タンク内に収納された電気機器本体と上部ヘッダ及
    び下部ヘッダを有して両ヘッダを前記油入タンクに接続
    した放熱器とを備えた油入電気機器内の絶縁油中の溶存
    ガスを、ガス透過膜により区画された油室とガス室とを
    有するガス抽出装置を用いて抽出する方法において、 前記ガス抽出装置の油室に上部通油口及び下部通油口を
    設けて、該上部通油口を前記放熱器の下部ヘッダに設け
    られている排油孔に導油コックを通して接続するととも
    に、前記下部通油口を前記ドレインバルブを通して前記
    油入タンクの下部に接続し、 前記ドレインバルブ付近の油入タンク内の絶縁油の温度
    と前記ガス抽出装置20の下部の絶縁油の温度との差に
    より前記下部ヘッダから油室内を通して油入タンク内の
    下部に至る油流を生じさせ、前記油室内の絶縁油中の溶
    存ガスを前記ガス透過膜を通して前記ガス室に抽出する
    ことを特徴とする油入電気機器の油中溶存ガス抽出方法
  2. (2)下部にドレインバルブを有する油入タンクと前記
    油入タンク内に収納された電気機器本体と上部ヘッダ及
    び下部ヘッダを有して両ヘッダを前記油入タンクに接続
    した放熱器とを備えた油入電気機器内の絶縁油中の溶存
    ガスを、ガス透過膜により区画された油室とガス室とを
    有するガス抽出装置を用いて抽出する方法において、 前記ガス抽出装置の油室に上部通油口及び下部通油口を
    設けて、該上部通油口を前記放熱器の上部ヘッダに設け
    られているガス抜き孔に導油コックを通して接続すると
    ともに、前記下部通油口を前記ドレインバルブを通して
    前記油入タンクの下部に接続し、 前記ドレインバルブ付近の油入タンク内の絶縁油の温度
    と前記ガス抽出装置20の下部の絶縁油の温度との差に
    より前記上部ヘッダから油室内を通して油入タンク内の
    下部に至る油流を生じさせ前記油室内の絶縁油中の溶存
    ガスを前記ガス透過膜を通して前記ガス室に抽出するこ
    とを特徴とする油入電気機器の油中溶存ガス抽出方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020187058A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 新生テクノス株式会社 採油装置

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JP2020187058A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 新生テクノス株式会社 採油装置

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