JPH02184800A - X線撮像装置およびそれを用いたx線顕微鏡 - Google Patents

X線撮像装置およびそれを用いたx線顕微鏡

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JPH02184800A
JPH02184800A JP1003743A JP374389A JPH02184800A JP H02184800 A JPH02184800 A JP H02184800A JP 1003743 A JP1003743 A JP 1003743A JP 374389 A JP374389 A JP 374389A JP H02184800 A JPH02184800 A JP H02184800A
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Japan
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ray
receiving surface
electron beam
light
incident
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JP1003743A
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Kazutaka Tsuji
和隆 辻
Katsuhiro Kuroda
勝広 黒田
Hajime Akimoto
肇 秋元
Kenichi Okajima
健一 岡島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、入射X線像の情報を蓄積し、これを電子ビー
ム走査により読み出して電気信号に変換する蓄積型XA
IA撮像装置、およびX線顕微鏡に関するものである。
【従来の技術〕
入射X線の画像情報を蓄積して読み出す蓄積型xmm像
装置として知られている代表的なものとしては、大別し
てつぎの2方式がある(「撮像工学」;二宮他編著、コ
ロナ社pp323−326 (1975))。
第1の方式は、入射X線を蛍光板やxiイメージインテ
ンシファイアなどで受け、それによる−般的には可視光
の2次画像を、イメージオルシコンや通常の光導電型撮
像管などで検出するものである。この方式では、X線像
を蛍光体によって2次画像に変換してから撮像するため
、高解像度が得にくく、例えば1100n以下の高い解
像度を得ることはほとんど不可能である。
第2の方式は、光導電型X線m像管によってX線像を直
接検出する方式である。第6図は光導電型X線撮像管の
基本構成の模式図である。第6図において、基板(io
lはXIIAの透過率が高いことが要求されるため、X
線透過性の電極層602を兼ねて金属ベリリウムを用い
る場合が多い、また、光導電体603としてはX線を吸
収して電子−正孔対を生成し、かつ高抵抗である必要か
ら、酸化鉛や非晶質セレンなどが用いられる。このよう
な構成の光導電ターゲットに所定のターゲット電圧60
4を印加して電子ビーム605による走査を行うと、光
導電体603の走査側表面がカソード電極606と同電
位に平衡するまで負に帯電し、電極層602と走査面の
間の静電容量が充電されて、光導電体603中に電界が
生じる。この状態でX線607が入射すると光導電体6
03中で電子−正孔対が生成され、上記電界によって正
孔が走査面まで走行して電子と再結合する。このように
して、入射X線分布に対応した電位分布が形成された走
査面を、再び電子ビーム走査によって再充電してゆく過
程で、負荷抵抗60&に流れる電流を検出して入射xv
A像に対応した電気信号を得る。なお、第6図における
609は出力端子である。
上記第2の方式の場合には、上記第1の方式に較べて装
置が小型になり、また、光導電体603を薄くすれば比
較的高い解像度が得られるので、高解像度でのX線像検
出が必要なX線顕微鏡に用いることも提案されている(
特開昭61−267000号)。
(発明が解決しようとするIll ’111 )上記従
来例で記した光導電型X線撮像管で高い解像度を得るた
めには、走行するキャリアの横流れによる電荷パタンの
ぼけを防ぐために、光導電体の膜厚を十分薄くしなけれ
ばならない、しかしこの方式では、光導電体が形成する
静電容量への放電と充電とによって、信号の蓄積および
読み出しを行うので、例えば1QOn m以上の高解像
度を得るような場合には、光導電膜を十分薄くすると、
容量性の残像が非常に大きくなって応答性が悪くなると
いう欠点を有している。また、物質による吸収が特に大
きい、例えば波長11−1Onの軟X線像を検出しよう
とする場合には、基板、かつ/または電極層でのX線吸
収が避けられない。
本発明の目的は、高解像度でのX線像検出が可能であり
、かつ、電極層を必要としないため、吸収され易い軟X
vA像の検出も可能であるような、X線撮像装置を得、
高解像度のX線順IIl鏡を得ることにある。
(11111題を解決するための手段〕上記目的は、少
なくともX線の入射によって光電子を放出する絶縁性光
電子放出層を有する受光面と、該受光面から放出された
光電子を捕獲するコレクタ電極と、上記受光面を走査す
る電子ビーム系とを具備し、入射X線量の分布に応じた
光電子が上記受光面から放出されることによって生じる
受光面上の電位分布を、上記電子ビーム走査系によって
読み取り、入射X線像を電気信号に変換することによっ
て達成される。また、高解像度のX線顕微鏡は本発明に
よるX線撮像装置と、所定のX線源と、該X線源から照
射されて試料を透過したX線が上記X線撮像装置に入射
するようなX線光学系とを少なくとも備え、上記X線撮
像装置により試料の像を電気信号として検出することに
よって達成される。なお、上記受光面とはX線の入射を
受ける面をいい、光電子とは少なくともX線の入射によ
って放出される電子をいう。
〔作用〕
本発明によるxl撮像装置の動作原理の要点は、入射X
線量に応じた光電子が放出されて電位分布が形成された
受光面を、電子ビームで走査して信号を読み出すことで
ある。電子ビーム系の動作方式は、電子ビーム走査によ
って受光面の電位がカソード電位に平衡する低速度電子
ビーム走査方式でも、メツシュ電位に平衡する高速度電
子ビー11走査方式でもよい。
まず、第4図の原理構成図により、低速度電子ビーム走
査方式の場合における、本発明によるX線撮像装置の動
作原理を説明する。第4図において、401は入射X線
402によって光電子403を放出するような絶縁性光
電子放出層を有する受光面、404は放出光電子を捕獲
するコレクタ電極、405は走査電子ビーム、406は
メツシュ電極、407はカソード電位極、408は走査
電子ビームの戻りビーム409を検出するアノード電極
、410は負荷抵抗、411は出力端子、412は直流
電源、413は真空容器である。
受光面401は、X線入射側表面と走査側表面(走査面
)との間に大きな電位差が生じない程度に十分薄く、電
荷の横流れによる解像度劣化が起こらない程度に十分高
抵抗の材料を使用する。また、少なくとも走査面は、低
速度電子ビーム走査が可能である程度に2次電子放出比
が小さい材料、かつ/または構造になっており、走査面
にそのための電子ビームランディング層を設けてもよい
第4図に示す枯成の装置で電子ビーム走査を行うと、受
光面401に電子ビーム405がランディングして負に
帯電してゆくが、受光面401の電位がカソード電極4
07の電位より低くなると、上記電子ビーム405は受
光面401にランディングせずに戻るため、受光面40
1の電位はカソード電極407の電位に平衡する。この
状態でX線402が入射すると。
受光面401の表面から光電子403が放出され、カソ
ード電位より十分高い電位のコレクタ電極404に捕獲
される。これにより受光面401の電位は、平tIN電
位すなわちカソード電位よりも高くなるので、受光面上
に入射X線の分布に対応した電位分布が形成される。つ
ぎの電子ビーム走査を受けると受光面は再びカソード電
位に平衡してゆくが、この過程でアノード電極408に
入射する戻りビーム409の量は、上記電位分布に応じ
て変調されるので、負荷抵抗410を流れる電流を検出
することによって、入射X線像を電気信号として検出す
ることができる。この読み出し方式は、従来から知られ
ているイメージオルシコン(「撮像工学」 ;二宮他編
著、コロナ社、pp69−71 (1975) )と同
様であるが、イメージオルシコンは入射光によって一定
電位に保持された光電面から放出された光電子を加速し
てターゲットに入射させ、上記ターゲットから2次電子
が放出されることによって生じた、ターゲツト面上の電
位分布を読みとるのに対して、本発明によるXIIA撮
像装置では、入射Xmによって電極層を有しない絶縁性
の光電子放出面から光電子が放出されて、生じた電位分
布を直接読み出すものである。
本発明によるX線撮像装置においても、イメージオルシ
コンと同様に、戻り電子を2次電子増倍部によって増倍
してからアノード電極に入射させるようにして、高感度
化がはかれることはいうまでもない。
受光面が薄く、X線の入射によって走査面からも光電子
が放出される場合は、放出光電子が戻り電子ビームの検
出系に入射すると、走査電子ビームの位置によらないバ
ックグラウンドの偽信号電流となる。上記の偽信号成分
が無視できない場合には、X線の入射を受けて信号の蓄
積を行ったのち、X線の入射を止めた状態で、電子ビー
ム走査を行って信号を読み出すようにすればよい、また
、走査面側からの光電子放出を有効に使う場合には。
走査面側からX線像を入射させてもよい、このとき、電
子ビーム系がX線入射の妨げになる場合などには、X線
像の書込み後に電子ビーム系、あるいは上記受光面を移
動させてから電子ビーム走査を行えばよい、X線を走査
面側から照射して、受光面の走査側からの光電子放出だ
けを使う場合には、光電子放出層をX線が透過しないほ
ど厚い基板で支持することもできる。
つぎに高速度電子ビーム走査方式を用いた場合における
本発明のX線撮像装置の動作原理を、第5図に示す構成
図を用いて説明する。高速度電子ビーム走査方式では、
低速度電子ビーム走査方式に較べて電子ビームを絞りや
すいので、より高解像度が得られやすいという利点を有
している。第5図において、501は入射X線502に
よって光電子503を放出するような絶縁性光電子放出
層よりなる受光面、504は放出光電子を捕獲するコレ
クタ電極、505は走査電子ビーム、506はメツシュ
電極、507はカソード電極、508は負荷抵抗、50
9は出力端子、51Oは直流電源、 511は真空容器
である。
受光面501は、X線入射側表面と走査側表面(走査面
)との間に大きな電位差を生じない程度に充分薄く、電
荷の横流れによる解像度劣化が起こらない程度に十分高
抵抗の材料を使用する。また、少なくとも走査面は、高
速度電子ビーム走査が可能である程度に2次電子放出比
が大きい材料、かつ/または構造になっており、走査面
にそのための2次電子放出層を設けてもよい。
第5図に示す上記も!成の装置で電子ビーム走査を行う
と、受光面501か62次電子が放出されてメツシュ電
極506に入射し、上記受光面501は正に帯電してゆ
くが、受光面501の電位がメツシュ電極506の電位
よりも高くなると、放出された2次電子がメツシュ電極
506に入射せずに受光面501に戻るため、受光面5
01の電位はメツシュ電観50Gの電位に平衡する。こ
の状態でX線502が入射すると、受光面501から光
電子503が放出されてメツシュ電位よりも十分高い電
位のコレクタ電極504に入射し、受光面501の電位
は平u位すなわちメツシュ電位よりも高くなるので、受
光面上には入射X1iAの分布に応じた電位分布が形成
される。つぎの電子ビーム走査を受けると、受光面は再
びメツシュ電位に平衡してゆくが、この過程でメツシュ
電極50Gに入射する電子の量は上記電位分布に応じて
変調されるので、負荷抵抗508を流れる電流を検出す
ることによって、入射X線像を電気信号として検出する
ことができる。
ここではメツシュ電極を用いた場合について記したが、
高速度電子ビーム走査方式で走査面からの放出2次電子
が入射する電極は、必ずしもメツシュ状である必要はな
い、また、高速度電子ビーム走査方式においても、走査
面からの放出2次電子をコレクタ電極近傍に配置した2
次電子増倍部や、蛍光面と光電子増倍管などによって増
倍して高感度化をはかることができる。受光面の膜厚が
薄く、X線入射で走査面からも光電子が放出される場合
、走査面側から放出された光電子は受光面に戻るため、
電位分布の形成には寄与しない、走査面から放出される
光電子を有効に使うためには、電子ビーム走査によって
受光面をメツシュ電位に平衡させたのち、メツシュ電極
の電位を高くして走査面からの放出光電子がメツシュ電
極に入射するようにすればよく、また、電子ビーム走査
後に電子ビーム系、あるいは上記受光面を移動させて走
査面から放出された光電子が、メツシュ電極より高い電
位の他の電極に入射するようにしてから、X線照射を行
ってもよい、受光面の走査面側からX線像を入射させて
、走査面側からの光電子放出だけを用いる場合には、光
電子放出層をX線が透過しないほど厚い基板で支持する
こともできる。
上記のように本発明のX線撮像装置は、外部光電効果(
光電子放出効果)によって形成された電位分布を、電子
ビーム系によって直接読み出すようにした。そのため、
内部光電効果(光導電効果)を利用する装置に較べて暗
電流が極めて小さい、出力電流と入射X線量との直線性
が良い、応答特性が早い、といった特徴を有している。
また、光電子は光電子放出面の表面から10nm程度以
下の非常に薄い範囲から放出されるので、感度を落とす
ことなく受光面を十分薄くすることができ、極めて高い
解像度が得られる。さらに1本発明のX線撮像装置は受
光面に電極を必要としないので、物質による吸収が非常
に大きい軟X線像も検出することができる。なお、本発
明によるX線撮像装置では、受光面を蛍光体層と光電子
放出層の2層構造として感度を高めてもよい。
〔実施例〕
つぎに本発明の実施例を図面とともに説明する。
第1図は本発明によるX線撮像装置の第1実施例を示す
構成図、第2図は上記X線撮像装置の第2実施例を示す
栂成図、第3図は本発明の第3実施例としてxi顕微鏡
の構成を示す図である。
第1実施例 第1図に示す受光面101には厚さ200n mの電子
伝導性ガラスを用いた。上記受光面101および電子ビ
ーム系は真空容器402中に保持し、X線103は厚さ
1+++mのベリリウム窓104から導入する0本実施
例ではカソード電極105を接地した低速度電子ビーム
走査方式を用い、入射X1i103によって放出された
光電子106電位2000 Vのコレクタ電極107に
捕獲され、受光面101上に入射X線像に対応した電位
分布が形成される。このようにして形成された電位分布
を電子ビーム108によって走査し。
電位分布に応じて変調された戻りビーム109を電子増
倍部110で増倍してアノード電極111に入射させ、
負荷抵抗112に流れる電流を出力端子113から検出
する。アノード電極111の電位は2000V、メツシ
ュ電極114の電位は900vとした1本実施例では電
子増倍部110によって戻り電子109を1000倍以
上に増倍するので特に高い感度が得られる。なお、第1
図において、115はグリッド電極、116は集束電極
、117は集束および偏向コイルを示している。
第2実施例 第2図を用いて第2実施例を説明する6本実施例では高
速度電子ビーム走査方式を用い、受光面を移動させて、
X線と走査電子ビームとを同一面に入射させるようにし
た。受光面はガラス基板201上のMgOiJwA20
2よりな6− 上記Mgo薄膜202は、高周波スパッ
タ装置内の高純度MgOターゲットに相対して上記ガラ
ス基板201を設置し、スパッタ装置内をI X 1G
 ” Torr以上の真空度まで排気したのち、基板温
度約100℃でスパッタリングを行って形成し、厚さは
約20n mにした。このようにして形成した受光面を
装置内に設置し、電子ビーム203で走査して走査面の
電位を多層メツシュ電極204の電位に平衡させる。つ
ぎに、受光面をX線入射部に移動させ、ベリリウム窓2
05を通してX線206を入射させる。受光面の電位は
上記移動時に変化して必ずしもメツシュ電位に保たれて
いないが、X線入射前は−様な電位になっている。した
がって、X線206の入射によって放出された光電子2
07を、十分高い電位のコレクタff1ti20111
で捕獲することにより、入射XIIA像に対応した電位
分布が受光面上に形成される。つぎに受光面を再び電子
ビーム走査部に移動させる。これにより受光面の電位は
上記平衡電位からX線による光電子放出が行われたのと
等価な電位分布となる。信号の読みだしは、多層メツシ
ュ電極204を用いて、電子ビーム203の走査によっ
て放出された2次電子のエネルギー分離を行いながら検
出して行った0本実施例のX線撮像装置では、ビーム径
を約10nmにした高速度電子ビーム走査方式を採用し
、光電子放出面202も非常に博<シたため、特に高い
解像度が得られた。また、多層メツシュ電wA204に
より2次電子のエネルギー分離を行うことによって、S
N比が向上できた。第2図において、209はカソード
電極、210は真空容器を示している。
第3実施例 本発明によるXm顕微鏡の第3実施例を第3図を用いて
説明する。X線源301から発生した波長約3nmの軟
X線をゾーンプレート302を用いて試料303に集束
させ、上記試料303を透過したX線像を別のゾーンプ
レート304によって拡大し、X線撮像装置の受光面3
05上に結像させる。受光面には、結晶Siの熱酸化と
選択エツチングによって形成した厚さ約50n mの8
10□を用いた。走査電子ビーム系307の方式は、低
速度電子ビーム走査方式で、第1実施例と同様に、戻り
電子を増倍して検出するようにした6本実施例に用いた
X線の波長は約3nmと長いので、大気による吸収を避
けるため、試料近傍以外のX線通路は真空内に配置され
ている。また、真空室と試料室との隔壁は小さな穴でな
されており、多段の差動排気系を用いて1発生したX線
を窓材を透すことなく試料に照射し、同様にして真空中
のX線撮像装置に入射させるようにした。
本実施例の装置において、水分を含んだ生体試料を11
1*L、たところ、従来になく高コントラストで、かつ
、約30nmの高分解能で実時間観察が可能になった。
これは、本実施例で用いたX線のように波長約2.3〜
4,4nmの範囲内にある軟X線は、水と蛋白質に対す
る吸収係数の差が大きいために実現されたものである。
上記X線の波長が2.3nmより小さいか、あるいは4
.4nmより大きい場合には、蛋白質である生体試料と
水との吸収係数が近くなるために9区別がつかなくなり
分解能が悪くなる。また1本実施例に示したX線撮像装
置は、基板や電極を通すことなく、直接光電子放出面に
X線を入射させるので、上記のような軟X線の検出に、
適しているばかりでなく、上記のような高分解能amが
可能になった0本発明によるX線撮像装置では、入射x
aによる信号の蓄積時間が長いほどX線像の検出感度が
高くなるが、一方、XIA像から電気信号への変換に要
する時間が長くなる。
したがって、本実施例のX@顕微鏡では信号の蓄積時間
を可変とし、例えば、比較的蓄積時間を短くして、実時
間的に画像をW1祭しながら視野探しを行い、所定の画
面では蓄積時間を長くして、より高感度で撮影を行うこ
とができるようになった。
なお、第3図において、306は光電子のコレクタff
電極である。
本実施例のX線光学系は一例を示したものであり、用い
るX線の波長がこれに限るものでないことはいうまでも
ない、また、X線光学素子にゾーンプレートを用いたが
、多層−反射鏡やその他の素子を用いても実現可能であ
る。要は、X線源から放射されたX線を試料に照射し、
透過したX線を光学素子によりXIIA撮像装置に結像
させる構成のものであれば、本発明の本質を損なうこと
な〈実施できる。
上記のように本発明によるXI@撮像装置およびxg顕
微鏡の実施例を示したが、受光面の材料、構成および電
子ビームによる電位分布の読み出し方法などが、上記実
施例で用いたものと必ずしも同一でなくてもよいことは
言うまでもない0本発明の本質的要件は、X線の入射量
に応じて光電子が放出されることにより生じた受光面上
の電位分布を、電子ビームの走査によって読み出し電気
信号に変換するX線撮像装置、または該X線撮像装置を
具備した装置にある。
〔発明の効果〕
上記のように本発明によるX線撮像装置およびそれを用
いたX線顕微鏡は、X線の入射によって光電子を放出す
る絶縁性光電子放出層を有する受光面と、該受光面から
放出された光電子を捕獲するコレクタ電極と、上記受光
面上を走査する電子ビーム系とを、少なくとも具備し、
入射X線量の分布に応じた光電子が上記受光面から放出
されることにより上記受光面上に生じた電位分布を、上
記電子ビーム走査系で読み取り入射X線像を電気信号に
変換する手段を有することにより、吸収されやすい軟X
it高解像度で検出でき、暗電流が小さく、出力電流と
入射X線量との直線性がよく。
かつ、実時間性を有するX線撮像装置およびxl顕微鏡
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるX線撮像装置の第1実施例を示す
構成図、第2図は上記X線撮像装置の第2実施例を示す
構成図、第3図は本発明の第3実施例としてX線顕微鏡
の構成を示す図、第4図は低速度電子ビーム走査方式に
よるX線撮像装置の原理栂成図、第5図は高速度電子ビ
ーム走査方式によるX線撮像装置の原理構成図、第6図
は従来のX線撮像管の原理構成図である。 101、201.305・・・受光面 103、206・・・入射X線 106、207・・・受光面から放出された光電子10
7、208.306・・・コレクタ電極代理人弁理士 
 中 村 純之助 第3 図 第4 図 第2 第5 第6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、X線の入射によって光電子を放出する絶縁性光電子
    放出層を有する受光面と、該受光面から放出された光電
    子を捕獲するコレクタ電極と、上記受光面上を走査する
    電子ビーム系とを、少なくとも具備し、入射X線量の分
    布に応じた光電子が上記受光面から放出されることによ
    り上記受光面上に生じた電位分布を、上記電子ビーム走
    査系で読み取り入射X線像を電気信号に変換する手段を
    有するX線撮像装置。 2、上記電子ビーム走査方式は、低速度電子ビーム走査
    方式であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載したX線撮像装置。 3、上記電子ビーム走査方式は、高速度電子ビーム走査
    方式であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載したX線撮像装置。 4、上記受光面は、該受光面を上記電子ビーム走査系に
    よって走査中に、X線が照射しないことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載した
    X線撮像装置。 5、上記電子ビーム走査方式は、高速度電子ビーム走査
    方式であり、上記ビーム走査によって、上記受光面上の
    電位をコレクタ電極の電位に平衡させる過程と、入射X
    線により上記受光面上に信号電位を蓄積する過程との間
    に、上記コレクタ電極の電位を上げる過程を、少なくと
    も有することを特徴とする特許請求の範囲第1項または
    第3項または第4項に記載したX線撮像装置。 6、上記電子ビーム走査方式は、高速度電子ビーム走査
    方式であり、多層メッシュ電極を有し、上記受光面から
    放出される2次電子のエネルギー分析を行いながら、信
    号の読み出しを行うことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項または第3項ないし第5項のいずれかに記載したX
    線撮像装置。 7、上記受光面は、少なくとも蛍光体層と光電子放出層
    との積層構造からなることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項ないし第6項のいずれかに記載したX線撮像装置
    。 8、X線の入射によって光電子を放出する絶縁性光電子
    放出層を有する受光面と、該受光面から放出された光電
    子を捕獲するコレクタ電極と、上記受光面上を走査する
    電子ビーム系とを、少なくとも具備し、入射X線量の分
    布に応じた光電子が上記受光面から放出されることによ
    り上記受光面上に生じた電位分布を、上記電子ビーム走
    査系で読み取り入射X線像を電気信号に変換する手段を
    有するX線撮像装置と、所定のX線源と、該X線源から
    照射され試料を透過したX線が上記X線撮像装置に入射
    するようなX線光学系とを備えたX線顕微鏡。 9、上記X線源は、2.3nm以上4.4nm以下の波
    長成分を有するX線を照射することを特徴とする特許請
    求の範囲第8項に記載したX線顕微鏡。
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