JPH0218404Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はオーブン、グリル機能付こんろ等の多
機能こんろ装置等の加熱調理装置に関するもので
ある。

〔従来の技術およびその問題点〕

近年、オーブンやグリル等の加熱調理室を組み
合わせた多機能加熱調理装置が普及しつつあり、
かかる加熱調理装置は器体の左右側に設けた加熱
調理室の扉を、該器体の正面側の左右に近接して
設けた構成とされている。また、前記加熱調理装
置の外形寸法については、廚房システム内におけ
る他の調理装置との寸法整合をはかる必要がある
とともに、こんろ部での鍋や釜を用いた調理操作
性を良好に保つ必要があり、特に横幅寸法につい
ては所定の長さ以下にすることはできないという
制約がある。

ところで、前記加熱調理装置内に設けられ、オ
ーブンやグリルとして使用される加熱調理室は熱
効率の面からできる限り容積を小さくするのが望
ましい。しかし前述したように加熱調理装置全体
としての外形寸法にはその縮小化に制約があり、
かかる加熱調理装置内で、前記加熱調理室の小容
積化をはかろうとすると、余剰空間が増大すると
いう技術的問題点があつた。

他方、前記加熱調理装置は一般に点火装置の電
源として電池を使用しているが、通常この電池は
前記加熱調理装置内底部、側部あるいは後部に配
置されていた。このため、電池の交換に手間がか
かるなど保守性に難点があつた。

本考案は前記加熱調理室の小容積化にともなう
余剰空間の増大と、現状における点火用電池の保
守性の悪さという２つの技術的課題を同時に解決
しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

以下、本考案を実施例に対応する図面に基づい
て説明する。

第１図は本考案加熱調理装置の斜視図であり、
かかる図に於いて符号１は加熱調理装置を示すも
のである。該加熱調理装置１の左右側に間隔を置
いて加熱調理室２を設けるとともに、該加熱調理
装置１の正面側の左右に、前記夫々の加熱調理室
２に対応する扉３を間隔を置いて設け、かかる間
隔部に点火用電池収納部４を設ける。該点火用電
池収納部４は蓋５が着脱可能に設けられるととも
に、電池６が内部に装着自在である。尚、符号７
は蓋５の装着用部材、８は装着孔を示すものであ
る。

（作用） 前記構成において本考案は以下のとおり作用す
る。

加熱調理装置１内に設けた加熱調理室２に対応
する扉３を間隔を置いて設けたことにより、該加
熱調理室２を小容積とすることと相俟つて、該間
隔部に余剰空間を創り出すことができ、このため
従来前記加熱調理装置１内の底部、側部あるいは
後部に配置されていた点火用電池収納部を前記余
剰空間に設けることができる。

〔考案の効果〕

本考案は以上のとおり、器体の左右側に間隔を
置いて加熱調理室を設けるとともに器体の正面側
の左右に、前記夫々の加熱調理室に対応する扉を
間隔を置いて設け、かかる間隔部に、蓋付の点火
用電池収納部を設ける構成としたので、熱効率の
向上をはかるための加熱調理室の小容積化にとも
ない増大する余剰空間の有効利用がはかれるとと
もに、点火用電池収納部を正面側に設けたことに
より、電池の交換が容易になるなど保守性を向上
させることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案の実施例に対応するもの
で、ａは概略斜視図、ｂは操作状態の斜視図であ
る。 符号１……加熱調理装置、２……加熱調理室、
３……扉、４……点火用電池収納部、５……蓋、
６……電池、７……装着用部材、８……装着孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器体の左右側に、間隔を置いて加熱調理室を設
   けると共に、器体の正面側の左右に、前記夫々の
   加熱調理室に対応する扉を間隔を置いて設け、か
   かる間隔部に、蓋付の点火用電池収納部を構成し
   たことを特徴とする加熱調理装置。