JPH02176434A - ガス温度計測装置と、これを用いたガス分析装置 - Google Patents

ガス温度計測装置と、これを用いたガス分析装置

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JPH02176434A
JPH02176434A JP63330282A JP33028288A JPH02176434A JP H02176434 A JPH02176434 A JP H02176434A JP 63330282 A JP63330282 A JP 63330282A JP 33028288 A JP33028288 A JP 33028288A JP H02176434 A JPH02176434 A JP H02176434A
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秀久 吉廻
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス温度計測装置と、これを用いたガス分析
装置に係り、特にガス組成が変化した場合にも、そのガ
ス温度を正確に計測するガス温度計測装置、およびこの
ガス温度計測装置により決定された音速定数からガス組
成を逆算するガス分析装置に関する。
〔従来の技術〕
温度の計測方式は数多くあるが、その使用形式から、接
触式のものと非接触式のものとの2つに分けられる。接
触式のものは、熱電対に代表されるように、挿入点の温
度を極めて高精度に測定することができる。これに対し
て、輻射温度計のような非接触式のものは、精度はやや
落ちるものの、高温の物体を遠距離からでも測定できる
ことから、工業的には利用度が高い。
非接触式のものには、光を利用したものが多いが、最近
では音波を用いる方式が着目されている。
第10図は、ボイラ火炉の温度計測に音響式温度計を使
用した代表的な例を示す。
この第10図において、火炉61にはバーナ60が設置
されており、この高温の燃焼ガス(約1300 K)は
伝熱管50を通過して蒸気を発生させた後、低温のガス
(約600K)となって煙突へ出ていく。火炉出口には
ガス温度計測用の音波の送信器4と受信器5が設けられ
ている。
温度の計測手順を以下に示す。音波の伝播時間測定器1
1から発せられた微弱なパルス電気信号は、アンプ9で
増幅されて送信器4に到る。そして、パルス状の音波に
変換され、火炉61内の高温ガス2を伝播して受信器5
に到る。到達した音波は、再び微弱なパルス電気信号に
変換され、アンプ10で増幅されて伝播時間測定器11
に戻る。
伝播時間測定器11はパルス電気信号が発せられてから
戻ってくるまでの伝播時間z(sea)を計測する。
音波の伝播時間6とガス温度T (K)には次式の関係
がある。
音速=   =a、jT   ・・・(1)乙 ここで、Lは送信器と受信器間の距1’(m)、aはガ
ス組成で決まる音速定数である。
(1)式において、距離りは構造上定まる既知値である
から、音波の伝播時間乙の計測によってガス温度Tが求
まる。この演算をガス温度算出器12で行ない、デイス
プレィ41に表示する。
なお、第10図において、■はダクト、2は高温ガス、
3は低温ガスを示す。
〔発明が解決しようとする課題〕
(1)式において、音速定数aはガス組成が変化しない
限り一定である。ところが、第10図に示したボイラな
どでは排ガス組成が変化する。例えば、起動時には炉内
には大気が流れており、その主な組成は窒素が76%、
酸素が20%、水蒸気が3%程度である。これに対して
、全負荷運転時のガス組成は窒素が63%、酸素が2%
、二酸化炭素が11%、水蒸気が23%程度である。
第11図は、ガス組成の変化と音速定数の変化の関係を
示すグラフである。
この第11図において、横軸はボイラ負荷に相当する排
ガス酸素濃度、縦軸には大気の音速定数を基準にした変
化率である。この第11図より、音速定数は約3%変化
することがわかる。全負荷時の温度は約1300にであ
るから、40”Cの測定誤差が発生することになる。
この値は、ボイラを運転する上で無視できない値である
。なお、頻繁に行なう負荷変動時にはこれほどの変化は
ないが、やはり音速定数は2%程度変化し、無視できな
い。
これを補正するためには、音速定数を常時計測する必要
があるが、高温場での計測であり、装置の構成が大がか
りとなり、はとんど不可能である。
したがって、何の補正も行なっていないのが現状である
以上のように、従来の音響式温度計はガス組成の変化に
よる音速定数の補正を行なっていないため、測定誤差が
大きいという問題がある。
本発明の第1の目的は、ボイラなどのように、起動時と
負荷運転時とでガス組成が変化したような場合でも、高
温側のガス温度を正確に計測し得るガス温度計測装置を
提供することにある。
本発明の第2の目的は、ガス流路の横断面(ガス流と直
交する方向の断面)内におけるガス温度分布を測定し得
るガス温度計測装置を提供することにある。
本発明の第3の目的は、音速定数決定用の送、受信器と
ガス温度計とをコンパクトにまとめることができ、かつ
簡単に取付け、または取外して点検し得るガス温度計測
装置を提供することにある。
本発明の第4の目的は、送、受信器が振動の影響を受け
ず、より一層正確にガス温度を計測し得るガス温度計測
装置を提供することにある。
本発明の第5の目的は、前記ガス温度計測装置によって
計測された音速定数からガス組成を逆算し得るガス組成
分析装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記第1の目的は、音響式温度計を備えたガス温度計測
装置において、前記ガス流路の低温ガス側に、前記ガス
温度測定用の送、受信器とは別に、音速定数決定用の少
なくとも一対の送、受信器と、ガス温度を直接計測可能
なガス置針とを設け、前記音速定数決定用の送、受信器
を伝播時間測定器に接続するとともに、この伝播時間測
定器と前記ガス温度計とを、音波の伝播時間と送、受信
器間の距離とガス温度から音速定数を決定し、この音速
定数に基づいて非測定部のガス温度を算出するガス温度
算出器に接続したことにより、達成される。
前記第2の目的は、前記ガス温度測定用の送、受信器を
、ガス流路の横断面のほぼ全域にわたって音波を送、受
可能に配置したことにより、達成される。
また、前記第3の目的は、前記音速定数決定用の送、受
信器とガス温度計とを、単一の筒体に組込んだことによ
り、達成できる。
さらに、前記第4の目的は、前記送、受信器を被取付は
部材に、防振材を介して取付けたことにより、達成され
る。
そして、前記第5の目的は、本発明に係る前記ガス温度
計測装置を使用し、このガス温度計測装置におけるガス
温度算出器に、このガス温度算出器で算出された音速定
数からガス組成を逆算するガス組成算出器を接続したこ
とにより、達成される。
〔作用〕
本発明のガス温度計測装置において、ガス流路の低温ガ
ス側に設けられたガス温度計により、ガス温度を直接計
測し、計測したガス温度Tをガス温度算出器に送り込む
。また、同じく低温ガス側に設けられた音速定数決定用
の伝播時間測定器−送信器−受信器に音波を送り、その
音波を受信器−伝播時間測定器に戻し、伝播時間測定器
により音波の伝播時間を計測し、その計測した音波の伝
播時間とをガス温度算出器に送り込む。なお、音速定数
決定用の送信器と受信器間の距離りは、取付は位置によ
って決まる既知値であり、あらかじめ測定されてガス温
度算出器に挿入されている。
前記ガス温度算出器では、前記ガス温度Tと、音波の伝
播時間とと、音速定数決定用の送信器と受信器間の距離
りとを前記(1)式に代入し、現状の音速定数aを算出
する。次いで、前記ガス温度算出器はガス温度測定用の
送、受信器および伝播時間測定器から被測定部の音波の
伝播時間Cを取込み、ガス温度測定用の送信器と受信器
間の距離しは既知値として受入れ、前記算出された現状
での音速定数aとを前記(1)式に代入し、被測定部の
ガス温度Tを算出する。
したがって、本発明のガス温度計測装置ではボイラなど
のように、起動時と負荷運転時とで、ガス組成が変化し
たような場合でも、高温側のガス温度を正確に計測する
ことができる。
また、本発明のガス温度計測装置では、ガス温度測定用
の送、受信器を、ガス流路の横断面のほぼ全域にわたっ
て音波を送、受し得るように設置しているので、ガス流
路の横断面内のガス温度分布を測定し、知ることができ
る。
さらに、本発明のガス温度計測装置では、音速定数決定
用の送、受信器とガス温度計とを単一の筒体に組込んで
いるので、前記送、受信器とガス温度計とをコンパクト
にまとめることができ、かつ簡単に取付けることができ
、また簡単に取外して点検することが可能となる。
さらにまた、本発明のガス温度計測装置では、送、受信
器を導波管等の被取付は部材に、防振材を介して取付け
ているので、被測定部の振動に影響されることな(、音
速を正確に測定することができ、その結果ガス温度をよ
り一層正確に計測することができる。
そして、本発明のガス分析装置では、前記ガス温度計測
装置のガス温度算出器で算出した音速定数aをガス組成
算出器に送り込む。この音速定数aは、ガス組成によっ
て決まる値であるから、前記ガス組成算出器では音速定
数aに基づいてガス組成を逆算し、出力する。したがっ
て、本発明のガス分析装置では前記ガス温度計測装置の
ガス温度算出器から送り込まれる音速定数aをもとに、
現状におけるガスの組成を知ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
第1図は、本発明ガス温度計測装置の一実施例を示す系
統図である。
この第1図に示す実施例のガス温度計測装置では、ダク
ト1の高温ガス2側に設けられたガス温度測定用の音響
式温度計と、低温ガス3側に設けられた音速決定用の音
響式温度計およびガス温度を直接計測するガス温度計8
と、ガス温度算出器12とを備えている。
前記ダクト1内には、伝熱管50が設置されており、ダ
クト1内はこの伝熱管50を境に高温ガス2側と、低温
ガス3側とに区分される。
前記高温ガス2側の音響式温度計は、伝播時間測定器1
1と、ダクト1に導波管15を介して取付けられた送信
器4と、この送信器4に対応させ、かつダクト1に導波
管15を介して取付けられた受信器5とを有している。
前記送信器4は、ケーブル14およびアンプ10を介し
て前記伝播時間測定器11に接続されている。前記受信
器5は、ケーブル14およびアンプ9を介して同じ伝播
時間測定器11に接続されている。前記伝播時間測定器
11は、前記ガス温度算出器12に接続されている。
一方、前記低温ガス3側の音響式温度計は、伝播時間測
定器11′と、ダクト1に導波管15を介して取付けら
れた送信器6と、この送信器6に対応させ、かつダクト
1に導波管15を介して取付けられた受信器7とを有し
ている。前記送信器6は、ケーブル14およびアンプ1
0を通じて前記伝播時間測定器11°に接続されている
。前記受信器7は、ケーブル14およびアンプ9を通じ
て、同じ伝播時間測定器11°に接続されている。
前記送信器6および受信器7は、前記ガス温度測定用の
送信器4および受信器5の設置場所を通るガスの流線上
に設置されている。前記伝播時間測定器11′も、前記
ガス温度算出器12に接続されている。前記ガス温度計
8は、受信器7になるべく接近した位置に取付けられて
いる。このガス温度計8には、通常熱電対を用いる。こ
のガス温度計8も、ケーブル14を通じて前記ガス温度
算出器12に接続されている。
前記ガス温度算出器12には、伝播時間測定器11から
高温ガス2側の音波の伝播時間乙が送り込まれ、伝播時
間測定器11’から低温ガス3側の音波の伝播時間とが
送り込まれるほか、あらかじめ測定された送、受信器4
.5間の距離りと、送、受信器6.7間の距離りとが送
入されている。
前記実施例のガス温度計測装置は、次のように動作し、
ガス温度を計測する。
すなわち、低温ガス3側の音響式温度計の伝播時間測定
器11°から発せられた微弱のパルス電気信号は、アン
プ10で増幅され、送信器6に到る。この送信器6から
は、パルス状の音波が発せられ、対向位置に設置された
受信器7に届く。この音波は、微弱のパルス電気信号に
変換され、アンプ9で増幅されて前記伝播時間測定器1
1゛に戻る。伝播時間測定器11°では、音波の伝播時
間とを測定し、その測定値をガス温度算出器12に送り
込む。
一方、受信器7とほぼ同じ位置に取付けられたガス温度
計8により、低温ガス3側のガス温度Tが測定され、こ
の測定値も前記ガス温度算出器12に送り込む。
前記低温ガス3側の送、受信器6.7間の距離りはあら
かじめわかっているので、前記ガス温度算出器12に送
入しておく。
ここで、ガス温度算出器12は前記音波の伝播時間tと
、低温ガス3側のガス温度Tと、送、受信器6.7間の
距離りとを前記(1)式に代入し、現状における音速定
数aを算出する。
高温ガス2側でも同様にして、音響式温度計の伝播時間
測定器11により送信器4と受信器5間の音波の伝播時
間乙を測定し、その測定値をガス温度算出器12に送り
込む。
前記高温ガス2側の送、受信器4.5間の距離りは、あ
らかじめ測定してわかっているので、前記ガス温度算出
器12に送入しておく。現状における音速定数aは、前
述のごとく、既に算出されている。
そこで、ガス温度算出器12では前記音速の伝播時間と
と、送、受信器4.5間の距離りと、音速定数aとを前
記(1)式に代入し、高温ガス2例のガス温度Tを算出
し、出力する。
以上のように、この実施例では現状での音速定数aを算
出し、この音速定数aを用いて高温ガス2例のガス温度
を計測するようにしているので、ボイラのごとく、起動
時と負荷運転時とで、ガス組成が変化しても、そのとき
のガス温度を正確に計測することができる。
第2図は、大型のダクトに本発明ガス温度計測装置を適
用した場合の、ダクトの低温ガス側の横断面図である。
この第2図に示す実施例では、音速定数決定用の音波の
送信器6と受信器7とガス温度計8とが二対設置されて
いる。また、上流の被測定部である高温ガス2側にも、
前記送信器6および受信器7に対応させて、送信器およ
び受信器が二対設置されているが、第2図中では省略さ
れている。
大型のボイラでは、どうしてもダクトの横断面において
左右のガス温度にアンバランスが発生するが、この第2
図に示す実施例によれば、ガス温度をより一層正確に計
測することができる。
第3図は、本発明ガス温度計測装置の別の実施例を示す
もので、高温ガス側における音波の送、受信器が取付け
られている位置の横断面図である。
この第3図に示す実施例では、ダクトlの高温ガス2側
の横断面(ガス流と直交する方向の一断面)において、
その上下および左右に送、受信器20が設置され、音波
の伝播経路21がダクト1の横断面内のほぼ全域にわた
るように構成されている。その結果、ダクト1の横断面
内におけるガス温度分布を測定し、知ることが可能であ
る。
第4図は、本発明ガス温度計測装置の他の実施例を示す
もので、低温ガス側の縦断面図、第5図はこの実施例の
要部の拡大縦断面図である。
これら第4図および第5図に示す実施例では、音速定数
決定用の送信器6と受信器7とガス温度計8とが、単一
の筒体である校正筒22に組込まれている。前記校正筒
22には、第5図に示すように、多数の穴23が設けら
れており、この穴23を通じて校正筒22内をガスが流
れるようになっている。前記校正筒22は、第4図に示
すように、ダクト1の低温ガス3側に取付けられている
6前記送信器6は、第5図に示すように、校正筒22の
底部側に設けられ、受信器7は送信器6に対応させて、
校正筒22の上部に設けられ、ガス温度計8は受信器7
に接近した位置に設けられている。
この実施例では、校正筒22に音速定数決定用の送、受
信器6.7とガス温度計8とを組込んでいるので、これ
らの部材をコンパクトにまとめることができ、かつ簡単
に取付けて使用することができる。
第6図は、本発明ガス温度計測装置の異なる実施例を示
す要部の縦断面図である。
この第6図に示す実施例では、エルボ型の導波管24に
、音速定数決定用の送、受信器20と、ガス温度計8と
が組込まれている。そして、前記導波管24はダクト1
の低温ガス3側に、セットポルト25により着脱可能に
取付けられている。
したがって、この実施例によれば音速定数決定用の送、
受信器20とガス温度計8とをコンパクトにまとめるこ
とができるほか、セットボルト25により簡単に取付け
て使用でき、また点検保守時に簡単に取外すことができ
る。
第7図は、本発明ガス温度計測装置のさらに異なる実施
例を示す縦断面間である。
この第7図に示す実施例では、導波管15内に、音波の
送、受信器20が防振材であるダンパ30で包み込んで
取付けられている。
この実施例によれば送、受信器20が振動の影響を受け
ることなく、音波の送、受を行なうことができ、音波の
伝播時間をより一層正確に計測することができる。
次に、第8図は本発明ガス分析装置の一実施例を示す系
統図である。
この第8図に示すガス分析装置では、前記第1〜7図に
示すガス温度計測装置を使用し、このガス温度計測装置
のガス温度算出器12に接続されたガス組成算出器40
と、このガス組成算出器40に接続されたデイスプレィ
41とを備えている。
前記ガス組成算出器40には、低温ガス3側で決定し、
かつガス温度算出器12で算出された音速定数aが送り
込まれるようになっている。この音速定数aは、ガスの
組成によって決まる。そこで、ガス組成算出器40では
、前記音速定数aをもとにガスの組成を逆算し、その算
出値をデイスプレィ41に出力する。前記デイスプレィ
41は、この実施例ではガス温度算出器12で算出され
たガスの温度情報42と、ガス組成算出器40で算出し
たガス組成情報43とを表示するようになっている。
ボイラのように燃料の組成がはっきりしているものでは
、前記低温ガス3側で求めた音速定数aに基づいてガス
組成算出器40でガス組成を算出し、デイスプレィ41
に表示することにより現状でのガス組成を知ることがで
きる。
次いで、第9図は本発明ガス温度計測装置の使用例を示
す系統図である。この第9図に示す使用例では、バーナ
60および火炉61を有するボイラに、本発明ガス温度
計測装置を適用している。
なお、この第9図にはこれまでに説明したガス温度計測
装置の構成部材と同じ部材には同じ符号を付けて示し、
これ以上の説明を省略する。
〔発明の効果] 本発明の請求項(1)記載の発明によれば、音響式温度
計を備えたガス温度計測装置において、前記ガス流路の
低温ガス側に、前ガス温度測定用の送、受信器とは別に
、音速定数決定用の少なくとも一対の送、受信器と、ガ
ス温度を直接計測可能なガス温度計とを設け、前記音速
定数決定用の送、受信器を伝播時間測定器に接続すると
ともに、この伝播時間測定器と前記ガス温度計とを、音
波の伝播時間と送、受信器間の距離とガス温度から音速
定数を決定し、この音速定数に基づいて非測定部のガス
温度を算出するガス温度算出器に接続しているので、ガ
ス温度計により直接計測したガス温度Tと、音波の送、
受信器と伝播時間測定器とにより測定された低温ガス側
の音波の伝播時間とと、既知値である送、受信器間の距
離りとをガス温度算出器で前記(1)式に代入し、現状
における音速定数aを決定し、この音速定数aと、ガス
温度測定用の送、受信器と伝播時間測定器とにより測定
された被測定部の音波の伝播時間とと、既知値である送
、受信器間の距離りとを再びガス温度算出器で前記(1
)式に代入することにより、ボイラなどのように、起動
時と負荷運転時とで、ガス組成が変化したような場合で
も、被測定部としての高温側のガス温度を正確に計測し
得る効果がある。
また、本発明の請求項(2)記載の発明によれば、ガス
温度測定用の送、受信器を、ガス流路の横断面のほぼ全
域にわたって音波を送、受し得るように設置しているの
で、ガス流路の横断面内のガス温度分布を測定し、知り
得る効果がある。
さらに、本発明の請求項(3)記載の発明によれば、音
速定数決定用の送、受信器とガス温度計とを単一の筒体
に組込んでいるので、前記送、受信器とガス温度計とを
コンパクトにまとめることができ、かつ簡単に取付ける
ことができ、また簡単に取外して点検し得る効果がある
さらにまた、本発明の請求項(4)記載の発明によれば
、送、受信器を導波管等の被取付は部材に、防振材を介
して取付けているので、振動に影響されることな(、音
速を正確に測定することができ、その結果被測定部のガ
ス温度をより一層正値に計測し得る効果がある。
そして、本発明の請求項(5)記載の発明によれば、ガ
ス温度計測装置におけるガス温度算出器に、このガス温
度算出器で算出された音速定数からガス組成を逆算する
ガス組成算出器を接続しており、前記ガス温度計測装置
のガス温度算出器で算出した音速定数aをガス組成算出
器に送り込み、ガス組成算出器では音速定数aに基づい
てガス組成を逆算し、出力するようにしているので、前
記ガス温度計測装置のガス温度算出器から送り込まれる
音速定数aをもとに、現状におけるガスの組成を知り得
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明ガス温度計測装置の一実施例を示す系
統図、第2図は、大型のダクトに本発明ガス温度計測装
置を適用した場合の、ダクトの低温ガス側の横断面図、
第3図は、本発明ガス温度計測装置の別の実施例を示す
もので、高温ガス側における音波の送、受信器が取付け
られている位置の横断面図、第4図は、本発明ガス温度
計測装置の他の実施例を示すもので、低温ガス側の縦断
面図、第5図は、この実施例の要部の拡大縦断面図、第
6図は、本発明ガス温度計測装置の異なる実施例を示す
要部の縦断面図、第7回は、本発明ガス温度計測装置の
さらに異なる実施例を示す紺断面図、第8図は、本発明
ガス分析装置の一実施例を示す系統図、第9図は、本発
明ガス温度計測装置をボイラに適用した使用例を示す系
統図、第1、0図は、従来の音響式温度計をボイラに適
用した使用例の系統図、第11図は、ボイラにおけるガ
ス組成と音速定数との関係を示すグラフである。 ■・・・ガス流路であるダクト、2・・・高温ガス、3
・・・低温ガス、4.5・・・高温ガス側の音波の送、
受信器、6.7・・・低温ガス側の音波の送、受信器、
8・・・ガス温度計、11・・・高温ガス側の音波の伝
播時間測定器、11゛・・・低温ガス側の音波の伝播時
間測定器、12・・・ガス温度算出器、14・・・ケー
ブル、15・・・導波管、20・・・音波の送、受信器
、21・・・音波の伝播経路、22・・・校正筒、24
・・・エルボ型の導波管、30・・・防振材であるダン
パ、40・・・ガス組成算出器、41・・・デイスプレ
ィ、50・・・ダクト内に設置された伝熱管。 出国人 バブコック日立株式会社 代理人 弁理士 川 北 武 長 ダクト 高温ガス 低温ガス 高温ガス側送信器 高温ガス側受信器 低温ガス側送信器 低温ガス側受信器 ガス温度計 受信器用アンフ 送信器用アンプ 伝搬時間測定器 ガス温度険出器 ケーブル 導波管 伝熱管 第

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガス流路に、ガス温度測定用の少なくとも一対の
    音波の送、受信器を配置し、この送、受信器間の音速を
    計測することにより、前記送、受信器間を流れるガスの
    温度を算出する音響式温度計を備えたガス温度計測装置
    において、前記ガス流路の低温ガス側に、前記ガス温度
    測定用の送、受信器とは別に、音速定数決定用の少なく
    とも一対の送、受信器と、ガス温度を直接計測可能なガ
    ス音計とを設け、前記音速定数決定用の送、受信器を伝
    播時間測定器に接続するとともに、この伝播時間測定器
    と前記ガス温度計とを、音波の伝播時間と送、受信器間
    の距離とガス温度から音速定数を決定し、この音速定数
    に基づいて非測定部のガス温度を算出するガス温度算出
    器に接続したことを特徴とするガス温度計測装置。
  2. (2)前記ガス温度測定用の送、受信器を、ガス流路の
    横断面のほぼ全域にわたって音波を送、受可能に配置し
    たことを特徴とする請求項(1)記載のガス温度計測装
    置。
  3. (3)前記音速定数決定用の送、受信器とガス温度計と
    を、単一の筒体に組込んだことを特徴とする請求項(1
    )記載のガス温度計測装置。
  4. (4)前記送、受信器を被取付け部材に、防振材を介し
    て取付けたことを特徴とする請求項(1)記載のガス温
    度計測装置。
  5. (5)請求項(1)ないし(4)のいずれかに記載のガ
    ス温度計測装置におけるガス温度算出器に、このガス温
    度算出器で算出された音速定数からガス組成を逆算する
    ガス組成算出器を接続したことを特徴とするガス分析装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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