JPH02175153A - 印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野］ 本発明はステンシル版またはスクリーン版を印刷原版と
する印刷装置に関する。

［従来の技術］ 近時、液晶表示素子（ＬＣＤ）の高細密化が進められる
と共に、そのカラー表示化が進められ、またその表示画
面の大型化が進められている。しかして液晶表示素子は
、従来のセグメント表示からドツトマトリックス表示に
発展し、最近では表示画素サイズの微小化と、微小配列
ピッチによる数多くの画素の２次元（平面）配列化によ
る表示画面構成により、カラーＴＶ画像の表示に供せら
れるまでに至っている。

然し乍ら、カラーＴＶ画像表示用の液晶表示素子として
は、表示画像品質等の点から未だに２．５〜４インチ程
度の画面サイズのものしか実用に供されていないのが実
情である。そしてその表示画面サイズを如何にして大き
くするかと云う点で大きな課題が残されている。

ところでカラー表示型の液晶表示素子を実現する場合、
その表示画素にそれぞれ対応する色フィルタ、例えばＲ
（赤）、Ｇ（緑）、Ｂ（青）の３原色を示す画素サイズ
に対応した個々の色フィルタが用いられる。この色フィ
ルタは、例えば所定のガラス基板（フィルタ基板）上に
、画素サイズに対応したＲ、Ｇ、Ｂの色フィルタを画素
対応にそれぞれ印刷形成して製作される。尚、これらの
色フィルタは、例えば画素の配列ピッチに対応してスト
ライブ状に設けられる。

［発明が解決しようとする課題］ しかし上述した色フィルタを所定のフィルタ基板上に印
刷形成するに際しては、幾つかの問題がある。例えば印
刷形成した印刷インク量によって色フィルタとしての膜
厚が変化し、これに伴って色フィルタの濃さが変化する
ので、フィルタ基板に転写する印刷インク量を適切に調
整制御する必要がある。ところがステンシル板やスクリ
ーン版を印ｇ１１原版として用いて上記色フィルタを印
刷形成する場合、例えば印刷インクが塗布されたローラ
を上記印刷原版の裏面側からプレスし、これによって上
記印刷原版を介して泌み出る印刷インクを被印刷物であ
るフィルタ基板に転写するので、その印刷インク量を適
切に制御することが非常に困難であった。

またこのフィルタ基板に転写される印刷インク量は印刷
インクの粘度によっても大きく左右されるので、その粘
度（粘性）を十分に管理しておくことが必要となる。し
かし印刷インクの粘性は空気に触れることによって変化
し易く、印刷工程においてその粘度を一定に保っておく
ことが非常に困難であると云う問題があった。

本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、そ
の目的とするところは、ステンシル板やスクリーン板を
印刷原版として用いて、例えば所定のフィルタ基板上に
色フィルタを印刷形成する印刷装置にあって、その印刷
インク量を簡易に、且つ適切に制御することのできる実
用性の高い印刷装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明はステンシル板またはスクリーン版からなる印刷
原版を用い、この印刷原版の裏面側から供給される印刷
インクを被印刷物に転写する印刷装置に係り、 前記印刷原版との間に印刷インクを気密に収納する印刷
インク溜めを前記印刷原版の裏面を覆って設けると共に
、この印刷インク溜めに充填された印刷インクに所定の
圧力を加える手段を設け、これによって印刷インクの粘
度を一定に保ちながら前記印刷原版から前記被印刷物に
転写する印刷インク量を調節し得るようにしたことを特
徴とするものである。

［作　用］ このように構成された印刷装置によれば、印刷インク溜
めにより印刷原版の裏面側に印刷インクを空気に触れさ
せることなく収納しておくことでその粘度を一定に保つ
ことができる。その−上で上記印刷インク溜めに所定の
圧力を加えることで該印刷インク溜めから印刷原版を介
して印刷インクを泌み出させて被印刷物である、例えば
フィルタ基板に転写するので、上記印刷インク溜めに導
入する圧力を制御することだけで印刷原版を介して泌み
出る印刷インク量を制御し、被印刷物に対する印刷イン
ク量を効果的に制御することが可能となる。

［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の一実施例に係る印刷装置
につき説明する。

この実施例装置は、例えば液晶表示素子用のカラーフィ
ルタとして、上記液晶表示素子のマトリックス状に配列
される複数の画素にそれぞれ対応する色フィルタを、所
定のガラス基板（フィルタ基板）上に上記画素のサイズ
に対応して印刷形成するものであり、特にステンシル板
やスクリーン板を印刷原版として用い、その裏面側から
供給される印刷インクを該印刷原版を介して泌み出させ
て被印刷物であるガラス基板に転写する印刷装置に関す
る。

しかしてこの実施例装置では、Ｒ（赤）、Ｇ（ｋｍ）、
Ｂ（青）の印刷インキをそれぞれ用いて赤色フィルタ、
緑色フィルタ、青色フィルタを所定のガラス基板（フィ
ルタ基板）上に、例えば所定のピッチでストライブ状に
順次印刷形成するべく上記各印刷インク色にそれぞれ対
応した３枚の印刷原版が用いられる。このような印刷原
版を用いた印刷処理により、所定のガラス基板上に赤・
緑・青の各色フィルタが画素配列に対応した所定のピッ
チでストライプ状に交互に印刷形成される。

ここで本装置が特徴とするところは、第１図にその要部
を模式的に示すように上述したフィルタ基板１に、液晶
表示素子の画素に対応した色フィルタを印刷形成する為
のステンシル板やスクリーン板からなる印刷原版２の裏
面側に、その裏面を覆って印刷インク溜め３を設け、こ
の印刷インク為３の内部に印刷インクを空気に触れさせ
ることなく収容するようにした点にある。そして上記印
刷インク溜め３の一部に設けられた圧力導入口４から圧
力Ｐを導入し、この圧力Ｐを以て上記印刷インク溜め３
に収容されている印刷インクを前記印刷原版２の印刷孔
２ａから泌み出させ、これを被印刷物であるフィルタ基
板ｌに転写してその印刷を行なうようにしたことを特徴
としている。

このように構成された本装置によれば、印刷原版２の裏
面側に設けられた印刷インク溜め３に所定の印刷インク
を充填することで、該印刷インクを空気に触れない状態
で印刷原版２の裏面側に収容しておくことができる。こ
の結果、空気との接触による印刷インクの粘性の変化を
防ぎ、その粘度を一定に保っておくことが可能となる。

しかしてこの状態で圧力導入口４から所定の圧力Ｐを導
入すれば、この圧力Ｐに応じて前記印刷インク溜め３に
収容されている印刷インクを前記印刷原版２の印刷孔２
ａから泌み出るので、例えば第２図（ａ）（ｂ）に例示
するように上記圧力Ｐを可変することで印刷インクの泌
み出し量を調整することが可能となる。この印刷インク
の泌み出し量は、被印刷物であるフィルタ基板ｌに転写
する印刷インク量に相当するものであり、従って上記泌
み出し量を：Ｊ３整することでフィルタ基板１上に印刷
形成する色フィルタの印刷インク量、換言すればフィル
タ基板１上に印刷形成される色フィルタの膜厚を簡易に
調整することが可能となる。

しかもこのようにして印刷原版２から泌み出す印刷イン
ク量を調整して、該印刷インクをフィルタ基板１に転写
するので、実質的に印刷原版２とフィルタ基板ｌとの間
に従来のような大きな転写圧力を加えることなくその印
刷を行ない得る。換言すればほぼ無圧状態での印刷が実
現できる。従って上述した液晶表示素子用のカラーフィ
ルタを印刷形成する場合のように、高度で微細な寸法精
度が要求されるような場合であっても、印刷原版２とフ
ィルタ基板１との間での転写圧力に起因するずれ等の不
具合を招来する虞れがなくなり、寸法精度の高い印刷を
行なうことが可能となる。

かくして本装置によれば、空気から遮断して印刷インク
溜め３内に印刷インクを保持することでその粘度を一定
に保ちながら、該印刷インク溜め３に導入する圧力Ｐの
調整により印刷原版２を介する印刷インクの泌み出し量
を調整することで印刷インクの転写量（転写される印刷
インクの量）を最適化することができ、しかも印刷原版
２とフィルタ基板ｌとの間の位置ずれ等の問題を招くこ
となしにその印刷を高精度に行なうことが可能となる。

従って高度で微細な寸法精度が要求される液晶表示素子
用のカラーフィルタを印刷形成するような場合であって
も、その要求を満たした色フィルタを所定のフィルタ基
板上に容易に、且つ精度良く印刷形成することが可能と
なる等の実用上多大なる効果が奏せられる。

尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではない
。例えば印刷インク溜め３としては印刷インクに対して
密閉構造のものであれば良く、またこの印刷インク溜め
３に導入する圧力Ｐの印加手段、およびその圧力調整手
段は種々の手法を用いて実現することができる。更に上
記圧力Ｐは、印刷インクの粘度と印刷すべきインクｆｆ
１（印刷膜厚）等に応じて定めれば良いものである。そ
の他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施することができる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、ステンシル板やス
クリーン板からなる印刷原版の裏面に設けられた印刷イ
ンク溜めにより印刷インクを空気に触れさせることなく
保持し、印刷インク溜めの導入される圧力により印刷イ
ンクの転写量を調整するので、被印刷物との間に殆んど
転写圧力を印加することなく所望とする量での印刷を行
なうことができる。この結果、高度で微細な印刷寸法精
度が要求されるような場合であっても、これに十分対処
することができる等の実用上多大なる効果が奏せられる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る印刷装置の要部概略構
成を示す模式図、第２図は実施例装置の作用を説明する
為の図である。 １・・・ガラス基板（フィルタ基板）、２・・・印刷原
版（ステンシル板またはスクリーン板）、２ａ・・・印
刷孔、３・・・印刷インク溜め、４・・・圧力導入口。 出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦 第１ 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ステンシル版またはスクリーン版からなる印刷原版を用
   い、この印刷原版の裏面側から供給される印刷インクを
   被印刷物に転写する印刷装置において、 前記印刷原版の裏面を覆って設けられて該印刷原版との
   間に印刷インクを気密に収納する印刷インク溜めと、こ
   の印刷インク溜めに充填された印刷インクに所定の圧力
   を加えて前記印刷原版から前記被印刷物に転写する印刷
   インク量を調節する手段とを備えたことを特徴とする印
   刷装置。