JPH0217502B2 - - Google Patents
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- JPH0217502B2 JPH0217502B2 JP62224696A JP22469687A JPH0217502B2 JP H0217502 B2 JPH0217502 B2 JP H0217502B2 JP 62224696 A JP62224696 A JP 62224696A JP 22469687 A JP22469687 A JP 22469687A JP H0217502 B2 JPH0217502 B2 JP H0217502B2
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Landscapes
- Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、シリカフユーム、フライアツシユま
たは微粉状高炉スラグの少なくとも1種の微粉混
和材を結合材の一部として用いた高強度現場打ち
コンクリートの製法に関する。 〔発明の背景〕 シリカフユーム、フライアツシユまたは微粉状
高炉スラグの少なくとも1種の微粉混和材を結合
材の一部として用いるコンクリートが種々提案さ
れているが、これの練り混ぜ方法更には他の混和
剤の添加時期がコンクリート特性、特に強度特性
にどのように影響を与えるのかについて系統的な
研究がなされた例はあまりない。 〔発明の目的〕 本発明は、前記のような微粉混和材を用いた現
場打ちコンクリートにおいて、その強度特性の向
上を図ること並びにその施工性の改善を目的とし
てなされたものである。 〔発明の構成〕 前記の目的を達成せんとする本発明の要旨とす
るところは、シリカフユーム、フライアツシユま
たは微粉状高炉スラグの少なくとも1種の微粉混
和材とセメントとからなる結合材を使用した現場
打ちコンクリートにおいて、 第一には、該微粉混和材に水を添加してスラリ
ーとし、このスラリーに湿潤細骨材およびセメン
トを配合して先練り混ぜし、次いで粗骨材および
水を添加して後練り混ぜすること、そして、AE
剤と高性能減水剤とからなる混和剤をミツクス中
に配合すること、 第二には、該微粉混和材に水を添加してスラリ
ーとし、湿潤細骨材とセメントを先練り混ぜし、
次いで該スラリー、粗骨材および水を添加して後
練り混ぜすること、そして、AE剤と高性能減水
剤とからなる混和剤をミツクス中に配合するこ
と、にある。 そのさい、AE剤と高性能減水剤とからなる混
和剤をミツクス中に配合するには、後練り混ぜ時
の添加水中に添加するのがよい。 また、第一および第二発明の場合とも、スラン
プ値が所定の値より小さくなるときには、ミツク
スに流動化剤を添加し、再び練り混ぜるのが好ま
しい。 〔発明の詳述〕 以下に本発明の内容を本発明者らが行つた試験
結果を参照しながら具体的に説明する。 (1) 試験に用いた材料 (結合材) シリカフユーム…比表面積232000cm2/g フライアツシユ…比表面積3200cm2/g 高炉スラグ…比表面積8000cm2/g セメント…早強ポルトランドセメント (細骨材および粗骨材) 富士川産の細骨材および粗骨材 (混和剤) AE剤…日曹マスタービルダース社製の空気
量調整剤である変性ロジン系AE剤 高性能減水剤…日曹マスタービルダース社製
の商品名NL1450の高縮合芳香族スルホ
ン酸塩 流動化剤…日曹マスタービルダース社製の商
品名NP−10のナフタリンスルホン酸塩
系複合物 (2) 調合 単位水量、水結合材比および結合材量を一定
とした実施調合例を表1に示した。 全ての調合において細骨材は表面水率約2〜
4%に調整したものを用いた。 (3) 練り混ぜ方法 表2に示す6種類の練り混ぜ方法を行つた。
ミキサは容量100の強制撹拌型ミキサを用い
た。表2におけるスラリーは、シリカフユーム
(SF)、フライアツシユ(FF)または高炉スラ
グ(SS)の微粉混和材に水を、微粉混和材:
水=2:1(重量比)の比率で添加してスラリ
ーとしたものである。
たは微粉状高炉スラグの少なくとも1種の微粉混
和材を結合材の一部として用いた高強度現場打ち
コンクリートの製法に関する。 〔発明の背景〕 シリカフユーム、フライアツシユまたは微粉状
高炉スラグの少なくとも1種の微粉混和材を結合
材の一部として用いるコンクリートが種々提案さ
れているが、これの練り混ぜ方法更には他の混和
剤の添加時期がコンクリート特性、特に強度特性
にどのように影響を与えるのかについて系統的な
研究がなされた例はあまりない。 〔発明の目的〕 本発明は、前記のような微粉混和材を用いた現
場打ちコンクリートにおいて、その強度特性の向
上を図ること並びにその施工性の改善を目的とし
てなされたものである。 〔発明の構成〕 前記の目的を達成せんとする本発明の要旨とす
るところは、シリカフユーム、フライアツシユま
たは微粉状高炉スラグの少なくとも1種の微粉混
和材とセメントとからなる結合材を使用した現場
打ちコンクリートにおいて、 第一には、該微粉混和材に水を添加してスラリ
ーとし、このスラリーに湿潤細骨材およびセメン
トを配合して先練り混ぜし、次いで粗骨材および
水を添加して後練り混ぜすること、そして、AE
剤と高性能減水剤とからなる混和剤をミツクス中
に配合すること、 第二には、該微粉混和材に水を添加してスラリ
ーとし、湿潤細骨材とセメントを先練り混ぜし、
次いで該スラリー、粗骨材および水を添加して後
練り混ぜすること、そして、AE剤と高性能減水
剤とからなる混和剤をミツクス中に配合するこ
と、にある。 そのさい、AE剤と高性能減水剤とからなる混
和剤をミツクス中に配合するには、後練り混ぜ時
の添加水中に添加するのがよい。 また、第一および第二発明の場合とも、スラン
プ値が所定の値より小さくなるときには、ミツク
スに流動化剤を添加し、再び練り混ぜるのが好ま
しい。 〔発明の詳述〕 以下に本発明の内容を本発明者らが行つた試験
結果を参照しながら具体的に説明する。 (1) 試験に用いた材料 (結合材) シリカフユーム…比表面積232000cm2/g フライアツシユ…比表面積3200cm2/g 高炉スラグ…比表面積8000cm2/g セメント…早強ポルトランドセメント (細骨材および粗骨材) 富士川産の細骨材および粗骨材 (混和剤) AE剤…日曹マスタービルダース社製の空気
量調整剤である変性ロジン系AE剤 高性能減水剤…日曹マスタービルダース社製
の商品名NL1450の高縮合芳香族スルホ
ン酸塩 流動化剤…日曹マスタービルダース社製の商
品名NP−10のナフタリンスルホン酸塩
系複合物 (2) 調合 単位水量、水結合材比および結合材量を一定
とした実施調合例を表1に示した。 全ての調合において細骨材は表面水率約2〜
4%に調整したものを用いた。 (3) 練り混ぜ方法 表2に示す6種類の練り混ぜ方法を行つた。
ミキサは容量100の強制撹拌型ミキサを用い
た。表2におけるスラリーは、シリカフユーム
(SF)、フライアツシユ(FF)または高炉スラ
グ(SS)の微粉混和材に水を、微粉混和材:
水=2:1(重量比)の比率で添加してスラリ
ーとしたものである。
【表】
【表】
(4) 調合および練り混ぜ方法と圧縮強度の関係
表1の調合No.3.A(微粉混和材無配合で流動
化剤無添加の比較例)および調合No.3.SP(微粉
混和材無配合の比較例)について表2のA,
C,E,Fの練り混ぜを行つた場合と、 表1の調合No.3.SF(微粉混和材としてシリカ
フユームを使用した本発明例)、調合No.3.FF
(微粉混和材としてフライアツシユを使用した
本発明例)、調合No.3.SS(微粉混和材として高炉
スラグを使用した本発明例)について表2の
A,B,C,Dの練り混ぜを行つた場合の、 材令7日、材令28日および材令91日の圧縮強
度を測定し、その結果を第1図に総括して示し
た。圧縮強度はJIS A 1108(10φ×20cm)に
準じて行つた。 (5) 試験結果 第1図の結果に見られるように、シリカフユ
ームを使用した調合No.3.SF、フライアツシユ
を使用した調合No.3.FFおよび高炉スラグを使
用した調合No.3.SSでは、C法(本発明の第一の
方法)およびD法(本発明の第二の方法)の練
り混ぜ法を採用するとA法(材料の一括投入
法)やB法(混和剤前段添加法)の場合に比べ
て高い圧縮強度が得られる。また、このような
微粉混和材を使用した調合のC法およびD法の
圧縮強度は微粉混和材を使用しない調合No.3.A
や調合No.3.SPのC法に比べても高い圧縮強度
が得られる。 以上の試験結果に示されるように、シリカフユ
ーム、フライアツシユまたは高炉スラグの微粉混
和材を結合材の一部として使用したコンクリート
はセメントだけを結合材としたコンクリートに比
べてその配合手順にを適正にすると高い強度を得
ることができ、且つかような微粉混和材を配合し
たコンクリートでは同じ調合でも練り混ぜ手順に
よつてその強度が大きく変動するが、本発明の第
一の方法(C法)および第二の方法(D法)によ
る場合に最も高い強度を得ることができる。 すなわち、該微粉混和材に水を添加してスラリ
ーとし、このスラリーに湿潤細骨材およびセメン
トを配合して先練り混ぜし、次いで粗骨材および
水(AE剤と高性能減水剤とからなる混和剤を添
加した水)を添加して後練り混ぜする本発明の第
一の方法(C法)による場合には、前記試験結果
が示すように、材令28日の圧縮強度は、材料を一
括投入して練り混ぜた比較例(A法)に比較する
と、調合No.3.Aに対しては16%の増大、調合No.3.
SPに対して14%の増大、そして同じ3.SFや3.FF
の一括投入のA法に対して7〜11%の増大、同じ
3.SSの一括投入のA法に対して20%もの増大を示
す。このことは、先練り混ぜ時において水結合材
比の小さいペーストが細骨材の表面を均一に包み
こむような造粒効果が生じているからであると考
えることができる。 なお、E法やF法のように、ペーストを先練り
してから材料を配合する場合には、一括投入のA
法よりも調合No.3.Aや調合3.SPにおいては材令28
日圧縮強度の増大が見られるが、本発明の第一お
よび第二のC法によつて得られる最終強度には及
ばない。 また、B法のように、AE剤と高性能減水剤と
からなる混和剤を先練り段階で添加した場合には
圧縮強度の低下が見られるが、これは特に高性能
減水剤がC3AやC4AFに多く吸着されて溶液中に
残存する高性能減水剤が減少するからであろう。 材令7日での圧縮強度発現に比べて材令91日の
圧縮強度の発現状態は本発明に従う微粉混和材を
結合材として配合したコンクリートでは著しく大
きくなつている。これは、シリカフユームの場合
にはマイクロフイラー効果による充填性と活性ポ
ゾラン反応によつて緻密したことが寄与し、フラ
イアツシユや高炉スラグの場合にはポゾラン反応
と潜在水硬性に影響されたものと考えられる。特
に微粉の高炉スラグではセメントの水和過程で遊
離してくるCa(OH)2の刺激を受けて硬化しさら
にその塩基度1.85、ガラス化率98%の影響を受け
て長期強度が増大したものと考えられる。 このような傾向は、該微粉混和材に水を添加し
てスラリーとし、湿細骨材とセメントを先練り混
ぜし、次いで該スラリー、粗骨材および水(AE
剤と高性能減水剤の混和剤を添加した水)を添加
して後練り混ぜする本発明の第二の方法(D法)
によつても同様に現れ、第1図の結果に見られる
ように、C法には及ばないが他の方法に比べて十
分に高い強度を得ることができる。 第2図と第3図は、第1図の試験で得られた各
供試体の圧縮強度と、脆度係数と静弾性係数との
関係を示したものである。第2図の結果に見られ
るように、圧縮強度500〜750kgf/cm2の脆度係数
は11〜18の範囲であり圧縮強度の増加に比例して
やや大きくなる傾向がある。しかし練り混ぜ方法
による有意差は現れなかつた。また第3図に見ら
れるように、シリカフユーム、フライアツシユお
よび高炉スラグのいずれの混和材を使用したコン
クリートでもその静弾性係数と圧縮強度との関係
はほぼ同様な傾向を有している。しかし練り混ぜ
方法による有意差は現れなかつた。したがつて、
本発明法による練り混ぜ方法を採用しても、脆度
係数および静弾性係数に特に悪い影響を与えるも
のではなく、高品質且つ高強度の現場打ちコンク
リートが提供できるものである。
化剤無添加の比較例)および調合No.3.SP(微粉
混和材無配合の比較例)について表2のA,
C,E,Fの練り混ぜを行つた場合と、 表1の調合No.3.SF(微粉混和材としてシリカ
フユームを使用した本発明例)、調合No.3.FF
(微粉混和材としてフライアツシユを使用した
本発明例)、調合No.3.SS(微粉混和材として高炉
スラグを使用した本発明例)について表2の
A,B,C,Dの練り混ぜを行つた場合の、 材令7日、材令28日および材令91日の圧縮強
度を測定し、その結果を第1図に総括して示し
た。圧縮強度はJIS A 1108(10φ×20cm)に
準じて行つた。 (5) 試験結果 第1図の結果に見られるように、シリカフユ
ームを使用した調合No.3.SF、フライアツシユ
を使用した調合No.3.FFおよび高炉スラグを使
用した調合No.3.SSでは、C法(本発明の第一の
方法)およびD法(本発明の第二の方法)の練
り混ぜ法を採用するとA法(材料の一括投入
法)やB法(混和剤前段添加法)の場合に比べ
て高い圧縮強度が得られる。また、このような
微粉混和材を使用した調合のC法およびD法の
圧縮強度は微粉混和材を使用しない調合No.3.A
や調合No.3.SPのC法に比べても高い圧縮強度
が得られる。 以上の試験結果に示されるように、シリカフユ
ーム、フライアツシユまたは高炉スラグの微粉混
和材を結合材の一部として使用したコンクリート
はセメントだけを結合材としたコンクリートに比
べてその配合手順にを適正にすると高い強度を得
ることができ、且つかような微粉混和材を配合し
たコンクリートでは同じ調合でも練り混ぜ手順に
よつてその強度が大きく変動するが、本発明の第
一の方法(C法)および第二の方法(D法)によ
る場合に最も高い強度を得ることができる。 すなわち、該微粉混和材に水を添加してスラリ
ーとし、このスラリーに湿潤細骨材およびセメン
トを配合して先練り混ぜし、次いで粗骨材および
水(AE剤と高性能減水剤とからなる混和剤を添
加した水)を添加して後練り混ぜする本発明の第
一の方法(C法)による場合には、前記試験結果
が示すように、材令28日の圧縮強度は、材料を一
括投入して練り混ぜた比較例(A法)に比較する
と、調合No.3.Aに対しては16%の増大、調合No.3.
SPに対して14%の増大、そして同じ3.SFや3.FF
の一括投入のA法に対して7〜11%の増大、同じ
3.SSの一括投入のA法に対して20%もの増大を示
す。このことは、先練り混ぜ時において水結合材
比の小さいペーストが細骨材の表面を均一に包み
こむような造粒効果が生じているからであると考
えることができる。 なお、E法やF法のように、ペーストを先練り
してから材料を配合する場合には、一括投入のA
法よりも調合No.3.Aや調合3.SPにおいては材令28
日圧縮強度の増大が見られるが、本発明の第一お
よび第二のC法によつて得られる最終強度には及
ばない。 また、B法のように、AE剤と高性能減水剤と
からなる混和剤を先練り段階で添加した場合には
圧縮強度の低下が見られるが、これは特に高性能
減水剤がC3AやC4AFに多く吸着されて溶液中に
残存する高性能減水剤が減少するからであろう。 材令7日での圧縮強度発現に比べて材令91日の
圧縮強度の発現状態は本発明に従う微粉混和材を
結合材として配合したコンクリートでは著しく大
きくなつている。これは、シリカフユームの場合
にはマイクロフイラー効果による充填性と活性ポ
ゾラン反応によつて緻密したことが寄与し、フラ
イアツシユや高炉スラグの場合にはポゾラン反応
と潜在水硬性に影響されたものと考えられる。特
に微粉の高炉スラグではセメントの水和過程で遊
離してくるCa(OH)2の刺激を受けて硬化しさら
にその塩基度1.85、ガラス化率98%の影響を受け
て長期強度が増大したものと考えられる。 このような傾向は、該微粉混和材に水を添加し
てスラリーとし、湿細骨材とセメントを先練り混
ぜし、次いで該スラリー、粗骨材および水(AE
剤と高性能減水剤の混和剤を添加した水)を添加
して後練り混ぜする本発明の第二の方法(D法)
によつても同様に現れ、第1図の結果に見られる
ように、C法には及ばないが他の方法に比べて十
分に高い強度を得ることができる。 第2図と第3図は、第1図の試験で得られた各
供試体の圧縮強度と、脆度係数と静弾性係数との
関係を示したものである。第2図の結果に見られ
るように、圧縮強度500〜750kgf/cm2の脆度係数
は11〜18の範囲であり圧縮強度の増加に比例して
やや大きくなる傾向がある。しかし練り混ぜ方法
による有意差は現れなかつた。また第3図に見ら
れるように、シリカフユーム、フライアツシユお
よび高炉スラグのいずれの混和材を使用したコン
クリートでもその静弾性係数と圧縮強度との関係
はほぼ同様な傾向を有している。しかし練り混ぜ
方法による有意差は現れなかつた。したがつて、
本発明法による練り混ぜ方法を採用しても、脆度
係数および静弾性係数に特に悪い影響を与えるも
のではなく、高品質且つ高強度の現場打ちコンク
リートが提供できるものである。
第1図は、本発明法と比較法を対比して示した
練り混ぜ方法と圧縮強度との関係図、第2図は第
1図の試験で得られた圧縮強度と脆度強度との関
係図、第3図は第1図の試験で得られた圧縮強度
と静弾性係数との関係図である。
練り混ぜ方法と圧縮強度との関係図、第2図は第
1図の試験で得られた圧縮強度と脆度強度との関
係図、第3図は第1図の試験で得られた圧縮強度
と静弾性係数との関係図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シリカフユーム、フライアツシユまたは微粉
状高炉スラグの少なくとも1種の微粉混和材とセ
メントとからなる結合材を使用した現場打ちコン
クリートにおいて、該微粉混和材に水を添加して
スラリーとし、このスラリーに湿潤細骨材および
セメントを配合して先練り混ぜし、次いで粗骨材
および水を添加して後練り混ぜすること、そして
AE剤と高性能減水剤とからなる混和剤をミツク
ス中に配合することを特徴とする高強度現場打ち
コンクリートの製法。 2 混和剤は後練り混ぜ時の添加水に添加する特
許請求の範囲第1項記載の製法。 3 シリカフユーム、フライアツシユまたは微粉
状高炉スラグの少なくとも1種の微粉混和材とセ
メントとからなる結合材を使用した現場打ちコン
クリートにおいて、該微粉混和材に水を添加して
スラリーとし、湿潤細骨材とセメントを先練り混
ぜし、次いで該スラリー、粗骨材および水を添加
して後練り混ぜすること、そして、AE剤と高性
能減水剤とからなる混和剤をミツクス中に配合す
ることを特徴とする高強度現場打ちコンクリート
の製法。 4 混和剤は後練り混ぜ時の添加水に添加する特
許請求の範囲第3項記載の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22469687A JPS6469546A (en) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | Production of high-strength cast-in-place concrete |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22469687A JPS6469546A (en) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | Production of high-strength cast-in-place concrete |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6469546A JPS6469546A (en) | 1989-03-15 |
JPH0217502B2 true JPH0217502B2 (ja) | 1990-04-20 |
Family
ID=16817806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22469687A Granted JPS6469546A (en) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | Production of high-strength cast-in-place concrete |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6469546A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2894498B2 (ja) * | 1989-06-10 | 1999-05-24 | 鹿島建設株式会社 | フレッシュコンクリートのスランプ値改善法 |
KR20040014717A (ko) * | 2002-08-10 | 2004-02-18 | 한국토지공사 | 하수암거용 고내구성 콘크리트 조성물 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60129132A (ja) * | 1983-12-14 | 1985-07-10 | Denki Kagaku Kogyo Kk | シリカヒユ−ム水分散体の製法 |
-
1987
- 1987-09-08 JP JP22469687A patent/JPS6469546A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60129132A (ja) * | 1983-12-14 | 1985-07-10 | Denki Kagaku Kogyo Kk | シリカヒユ−ム水分散体の製法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6469546A (en) | 1989-03-15 |
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