JPH0217455B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、一般的にはシート材料加工装置に関
し、詳細にはコンベヤの支持面に配置されるべき
シート材料を延展テーブルからコンベヤにより引
き出すための載置装置（loading appratus）を備
えるシート材料加工装置に関する。

（従来の技術及び解決しようとする課題） シート材料を供給テーブルからコンベヤにより
引き出す一般的な型の装置においては、シート材
料が供給テーブルから引き出されると共に、シー
ト材料がコンベヤ手段上でコンベヤと一緒に移動
するように、シート材料の一部分をコンベヤに締
め付ける（clamp）手段又はその他の解放可能に
取り付ける手段が設けられる。ある場合にはシー
ト材料が正確に載置され移動することが重要であ
る。これは特にプログラム可能なコントローラか
ら受取つた指令信号に応答して工具がコンベヤに
支持されたシート材料に作業を施すようにして移
動するようなシート材料に作業を施すためのコン
ベヤ化したプログラム可能な装置の場合に妥当す
る。例えば長いシート材料の連続区画からパター
ン片を裁断するために用いられるような前述の一
般的な型の装置において、シート材料の連続区画
から裁断されたパターン片間の適当な関係を維持
して重複切断及びそれによる浪費を避けるように
シート材料が正確にコンベヤ上に載置されて移動
することが重要である。この装置が、シート材料
が作業を施される際にコンベヤ上の固定した位置
にシート材料を保持するための真空保持コンベヤ
を含む場合、通常コンベヤの載置及び移送のモー
ドの時にコンベヤと共に移動するようにシート材
料の少なくとも一部をコンベヤに解放可能に取付
けるコンベヤの真空保持機能を用いている。しか
しながらシート材料移送モードの時にコンベヤベ
ルトに真空保持力をかけると一般的にコンベヤベ
ルトの部分と関連する支持構造の部分との間の係
合摩擦が増大し、それによりコンベヤ手段を移動
させるのに必要な動力が対応して増大することに
なる。シート材料移送モードの時に保持コンベヤ
に真空が与えられるとまたシート材料を適当に位
置決めするようにコンベヤの移動を正確に制御す
ることがより困難になる。更に区分された真空保
持コンベヤが通常そのような装置に必要とされる
が、そのことはそのような装置の製作費を大きく
増加する。

従つてシート材料をコンベヤに載置するための
改良された装置を提供することが本発明の全般的
な目的である。本発明のより詳細な目的はシート
材料の移送モードの時にシート材料をコンベヤに
取付けそれによつてコンベヤの動作中にコンベヤ
に真空を与える必要性をなくすため真空保持コン
ベヤと共に用いるのに適した改良された載置装置
を提供することである。

（課題を解決するための手段） シート材料への作業を施すための装置は延展テ
ーブルから受取つたシート材料を前進させるため
の移送手段と、コンベヤと共に延展テーブルから
支持面上に移動するようにシート材料をコンベヤ
に解放可能に取付けるためのコンベヤ載置手段と
を含む。本発明によればコンベヤ載置手段は締付
け移送台と、コンベヤと共にこれに相対的に自由
に縦方向に移動するように締付け移送台を支持す
るための手段と、締付け移送台に取付けられた締
付け機素と、締付け機素をコンベヤの支持面に向
かつて締付けられた位置へまた支持面から離れて
解放された位置へ移動させるための手段とを含む
締付け手段からなる。締付けられた位置におい
て、締付け機素はシート材料を支持面に締付けそ
れによつて支持面と共に移動するように締付け移
送台を支持面に結合させるように支持面上のシー
ト材料に係合可能である。解放された位置におい
て締付け機素はシート材料との係合が外れ、締付
け移送台はコンベヤから外される。締付け機素が
締付け位置にあるときに締付け移送台は後退した
位置から前進した位置までコンベヤによりこれと
共に前進する。締付け機素が解放された位置にあ
るときに締付け移送台を後退した位置の方へ移動
させるためのばね機構が設けられている。

（実施例） 以下にシート材料に作業を施すための自動的に
制御される装置に関し本発明を例示説明するが、
これは全体的に10で示され、本発明の実施例であ
る番号12で全体的に示されたコンベヤ載置装置を
含む。図示された装置１０は織性あるいは非織性
の素材、合成材料、プラスチツク、紙及び他の材
料の積重ね体（以下「堆」という。）から、大き
さ及び形状が変化するパターン片Ｐを裁断するた
めに用いられるプログラム可能な裁断機である。
この堆は１枚のシート材料からなるものでも、あ
るいは図示の堆Ｌのような垂直に積重ねられた状
態で配置された複数枚のシート材料からなるもの
でもよい。堆Ｌは対応する巻数の材料から複数枚
のシート材料を同時に引出すことによつて形成さ
れよう。しかしながら図示の堆Ｌは裁断機１０の
一端に近接した延展テーブル１４上の展布機（図
示せず）によつて形成されるのが好ましい。

図示の装置１０は一般的に全体として１６で示
される真空保持テーブルを含むが、これは番号２
０で示されるプログラム可能なコントローラから
受取つた信号に応答して刃がシート材料に対し裁
断する状態で移動する間に堆Ｌのような堆Ｌをテ
ーブルの作業領域内の固定された位置に圧接し保
持するためのモータ駆動式の真空保持ベルトコン
ベヤ１８を含む。載置装置１２はコンベヤ手段１
８と協働して堆を把持し、これを延展テーブル１
４から引出してこれを真空テーブル１６の作業領
域に前進させ、ここで全体的に２４で示される可
動工具移送装置に装着された第２図に示される往
復動裁断刃２２を含む裁断具によつて裁断操作が
なされる。工具移送装置２４はコントローラ２０
からの指令信号に応答して真空テーブル１６の縦
方向及び横方向に刃２２を移動させ、この信号に
よりまた刃がその軸の回りに回動して堆からパタ
ーン片Ｐ，Ｐを裁断する。図示のように装置１０
は真空保持テーブル１６から裁断されたパターン
片Ｐ，Ｐ及びそれを取囲むスクラツプ材料を除去
するための、２５で示される放出コンベヤを含む
のが好ましい。スクラツプ材料からの分離後、パ
ターン片Ｐ，Ｐは後の処理のため蓄積あるいは他
の作業ステーシヨンへ移送するように束状に結合
されるのが好ましい。

ここで装置１０とそれに結合された延展テーブ
ル１４をより詳細に検討すると、延展テーブルは
堆Ｌのような堆を延展テーブルから真空コンベヤ
１８まで移動させるのを容易にする空気ベアリン
グ・テーブルを含むのが好ましい。テーブル１４
の面はテーブル面の下側の室２８と連通する孔２
６，２６が形成されているのが好ましい。空気ポ
ンプ２９が低圧多量の空気を室２８へ供給する。
その空気は孔２６を通じて逃げ、延展テーブルの
面と堆Ｌの下面との間に空気ベアリングを形成す
る。この空気ベアリングは延展テーブル１４から
真空保持テーブル１６上へ最小の摩擦で移動する
ように堆を支持する。

真空保持テーブル１６の一部をなす図示の真空
保持コンベヤ１８は複数の剛毛のブロツク３０，
３０で形成された通気性のコンベヤベルトを有す
る。各剛毛のブロツク３０は孔のあいた底部及び
剛毛を有し、この剛毛は底部から突出し自由端部
となつてコンベヤ１８の支持面をなしている。剛
毛のブロツクは横方向に延びるヒンジピン３３，
３３により相互にヒンジ結合されたグリツド板即
ち多数の孔を有する部分３２に取付けられてエン
ドレス・コンベヤベルトをなしている。１組の横
方向に離れたスプロケツトあるいは星車３４，３
４（第２図で一方が示されている）がコンベヤベ
ルトの載置端部を支持している。同様な１組の星
形車あるいはスプロケツト３６，３６がコンベヤ
ベルトの放出端部を支持している。スプロケツト
３６，３６に駆動結合した駆動モータ３８がプロ
グラム可能なコントローラ２０から受取つた指令
信号に応答してコンベヤ１８を駆動する。ここで
説明した型のコンベヤは、米国特許第4328726号
において詳細に図示されて説明されている。

真空保持テーブル１６はさらに全体的に４０で
示される概略矩形のタンク状容器を含み、これは
図示の堆Ｌが支持されている面をなす上側行路を
除いてほぼコンベヤ１８を取囲んでいる。穿孔面
を有し延展テーブル１４と構造的に同様な空気ベ
アリング・エプロン４１が容器４０の後端部によ
つて形成され、延展テーブル１４とコンベヤ１８
との間の遷移部をなしている。容器４０の前端部
によつて形成された同様な空気ベアリング・エプ
ロン４３が真空保持テーブル１８と放出コンベヤ
２５との間の遷移部をなしている。コンベヤ１８
の上側行路と容器４０とが協働してコンベヤの上
側行路の下方に室４２を形成する。弁４４を通じ
て容器４０に連結された真空ポンプ４５は室４２
からの排気を行なうものである。容器とコンベヤ
ベルトの上側行路との間の領域は室４２に入る空
気が通気性のベルトコンベヤ１８の上側行路を通
じて下方に流れるようにほぼ密封されている。

堆に対し裁断状態で裁断刃２２を移動させる移
送装置２４はＸ方向移送台４８とＹ方向移送台５
０とを含む。Ｘ方向移送台はコンベヤ１８にわた
つて架設され、真空保持テーブル１６の縦方向
に、あるいはコンベヤの移動方向に平行な方向に
移動するようにテーブルの横方向に対向する両側
に固定された位置に装着された縦方向に延びる軌
道５２及び５４上に支持されている。Ｘ方向駆動
モータ５６はそれぞれ軌道５２及び５４の下側に
配設された縦方向に延びる固定ラツク５７，５７
に係合して、当業者に周知のようにして、Ｘ座標
方向すなわちコンベヤテーブル１４の縦方向にＸ
方向移送台を移動させるピニオン（図示せず）を
回動させる。Ｙ方向移送台５０はＸ方向移送台４
８上に装着されＸ方向移送台と共にＸ座標方向に
移動する。Ｙ方向移送台はまたＹ方向移送台に螺
合するリードねじ６２を駆動するＹ方向駆動モー
タ６０の作動に応じてＹ座標方向、すなわち真空
保持テーブルの横方向にＸ方向移送台及び真空保
持テーブル１６に相対的に移動する。裁断刃２２
はＹ方向移送台５０から懸下され、垂直方向に往
復運動するように駆動される。やはりＹ方向移送
台に装着された他の駆動モータ６４が刃２２をそ
の軸の回りに回動させてこれを堆の裁断線に概略
接する方向に向ける。駆動モータ５６，６０及び
６４の各々は当業者に周知のようにして堆Ｌから
裁断されるパターン片Ｐ，Ｐの輪郭及び位置設定
をなすようにプログラムされたプログラム可能な
コントローラ２０から受取つた信号に応答して作
動する。

各裁断サイクルの始めに裁断刃がコンベヤによ
つて前進するシート材料に対し正確に向けられる
ようにＸ方向移送台４８の移動をコンベヤ１８の
前進移動に整合させるために適当な制御装置が設
けられる。このような制御装置はシート材料の裁
断の技術において周知であり、本発明の理解のた
めにこれ以上考察する必要はない。しかしながら
コンベヤと移送台装置との運動を整合させるため
の適当な制御装置の説明が前述の本出願人の米国
特許第4328726号に見られる。

ここで特に第３〜５図を参照すると、コンベヤ
載置装置１２は締付け移送台７２を含む締付け装
置からなる。締付け移送台は真空保持テーブル１
６にわたつて架設され、縦方向に延びる軌道５２
及び５４によつてテーブル１６の縦方向に移動す
るように支持されている。より詳細には締付け移
送台はこれに枢着され軌道に係合する３つの環状
の溝付きローラ７４，７４によつて支持されてい
る。ローラ７４，７４の内の２つが軌道５２上を
走行する。第３のローラは軌道５４と転動係合す
るように配置されている。上方から見て（第１
図）デルタ状に配設されたローラ７４，７４は軌
道と係合して真空保持テーブルの縦方向、すなわ
ち締付け移送台が延展テーブル１４の近くの真空
保持テーブル１６の後端部にある後退した位置
と、締付け移送台が真空保持テーブルの前端部の
近くにある前進した位置との間のＸ座標方向に自
由に転動するように締付け移送台７２を真空保持
テーブル１６に整合させて維持する。

１対の流体モータあるいは空気シリンダ装置７
６，７６が締付け機素８０をコンベヤの支持面に
対し締付けられた位置と解放された位置との間で
移動させるようにコンベヤ１８の上方で締付け移
送台７２上に相互に横方向に離れて装着されてい
る。各シリンダ装置は、締付け移送台に固定され
たシリンダ及びシリンダに対し往復運動するよう
に支持されたピストン・ロツド７８を含むピスト
ン・ロツド装置を有する。締付け機素８０はピス
トン・ロツド７８，７８の下端部に装着されその
間で真空保持テーブル１６の横方向に延びる棒か
らなる。ピストン・ロツド７８，７８は締付け棒
８０を概略コンベヤ１８に向かつて締付け位置ま
で移動させ、ここで締付け棒は堆Ｌの関連部分を
コンベヤに締付けるようにコンベヤの上側走行部
によつて形成される支持面と協働する。締付け棒
が締付け位置にあるとき締付け移送台７２はコン
ベヤ１８に結合しこれと共に移動する。ピスト
ン・ロツド７８，７８はまた締付け棒８０をコン
ベヤ１８から離して解放放する位置まで移動さ
せ、ここで締付け棒はコンベヤ１８上の堆Ｌとの
係合が外れ締付け移送台７２はコンベヤから外さ
れる。

空気シリンダ装置７６，７６を作動させるため
の圧力をかけた流体または空気が締付け移送台に
装着された巻取りリール８２上に巻付けられた可
撓性管路８１を通じてシリンダ装置に供給させ
る。移送装置が真空保持テーブル１６の後端部の
近くの後退した位置にあるときに巻取りリールは
通常管路が巻取られた巻取り状態となるようにば
ね力が加えられている。管路の一端はリールに結
合したロータリー継手を通じてシリンダ装置７
６，７６に連結されている。管路８１の他端は真
空保持テーブルの後方の位置において保持テーブ
ルに対し固定された位置に取付けられ、番号８５
で概略的に示される圧力をかけた流体ないし空気
源に弁８３を介して連結されている。図示されて
いるリール８２は巻取られた状態にばねで偏倚さ
れている。図面（第５図）において巻取りリール
８２は番号８４で概略的に示される巻取りばね機
構により可撓性管路８１を巻取るように時計方向
に偏倚している。移送装置７２、巻取りリール８
２及び管路８１を併せた重量は、例えば約181Kg
（400ポンド）であるが、以下にさらに論ずるよう
に締付け棒８０等の所定の締付け領域を有する締
付け棒によりコンベヤ１８とその上にある堆とに
かかる圧力を効果的に制限する作用をなすであろ
う。

保持テーブル１６より若干長い堆Ｌからパター
ン片Ｐ，Ｐを裁断するのに先立つて、工具移送装
置２４が真空保持テーブル１６の前端部に位置決
めされ、締付け移送台７２は第１及び２図に実線
で示されるように真空保持テーブル１６の後端部
近くの後退した位置にある。堆Ｌが延展テーブル
１４上に形成された後に、堆の先端縁が延展テー
ブルから締付け棒８０の下の位置まで移動する。
延展テーブル１４の上面と堆Ｌの上面と堆Ｌの下
面との間の空気ベアリングによりその間の摩擦が
非常に小さくなり、延展テーブル及びエプロン４
１に対する堆の移動が容易になる。堆Ｌの先端縁
が締付け棒８０に対して適正に設定されたとき
に、装置１０は締付けサイクルを開始するように
動作する。締付け棒８０が堆Ｌの上面に締付け係
合するように移動して棒８０とコンベヤ１８の支
持面との間に堆を締付ける。締付け棒８０によつ
て堆及びコンベヤにかかる下向きの力は締付け移
送台、それに結合した巻取りリール８２及び管路
を併せた重量によつて制限されており、あるいは
制限されるようにしてもよい。かかつている力が
この限度に達すると、移送装置がこれを支持する
軌道５２及び５４からわずかに上昇して堆及びコ
ンベヤにかかる下向きの力が締付け移送台７２と
これに取付けられている締付けられた巻取りリー
ルとを併せた重量にほぼ等しくなるであろう。こ
の力はもちろん締付け棒８０の締付け面の領域に
わたつて分布するであろう。この配置はコンベヤ
の上側走行部とその下側の真空保持テーブル１６
の一部をなすコンベヤ支持構造との間の摩擦と下
向きの力とを制限するものである。堆がコンベヤ
に締付けられた後にコンベヤ前進サイクルが開始
されて堆を真空保持テーブルの作業領域まで前進
させるようになる。堆Ｌを通じて作用する締付け
棒によりコンベヤに連結された締付け移送台７２
はコンベヤ１８と共に前進する。

締付け移送台７２から成る締付け装置が前進す
ると可撓性管路８１は巻取りリール８２内に収容
されているばね機構の偏倚力に抗してリールから
繰出される。締付け装置はその前進した位置に達
すると例えばリミツトスイツチあるいは他の検出
装置（図示せず）に当接し、これがコントローラ
に信号を与えてコンベヤ駆動モータ３８を停止さ
せ裁断サイクルを開始することになる。しかしな
がら装置１０がＸ方向移送台の移動にコンベヤの
前進移動を整合させるための制御装置を含むなら
ば、コンベヤの移動を制御するための信号が制御
装置から生ずるであろう。コンベヤが裁断領域に
おいて堆と共に停止するようになると、コントロ
ーラからの信号に応答して電気的作動の調整弁が
作動しシリンダ装置７６，７６から圧力流体を排
出させて締付け棒８０を堆との係合及びコンベヤ
１８との結合状態から外して解放された位置に復
帰させる。巻取り状態に向かつて移動させる巻取
りリール８２が管路８１を巻取ると同時に締付け
移送台を真空保持テーブル１６の後部に向かつて
その後退した位置まで移動させる。締付け移送台
７２が軌道上でその後退した位置に向かつて自由
に転動すると、工具移送装置２４がコントローラ
２０によりモータ５６，６０及び６２に供給され
る指令信号に応答して裁断刃２２を堆Ｌに係合し
裁断するように移動させて所定のプログラムに従
つてパターン片Ｐ，Ｐを裁断する。裁断プログラ
ムが完了した後に工具移送装置２４は締付け移送
台に近接して真空保持コンベヤ１８の後部にある
であろう。裁断刃はコントローラ２０からの指令
信号に応答して裁断サイクルの完了後に堆との係
合が外れるように移動する。工具移送装置はそれ
からＸ方向駆動モータ５６を付勢する指令信号に
応答して装置１０の前端の始めの位置に戻され
る。

工具移送装置がその始めの位置に戻される間に
締付け棒８０は堆の次に続く小片の先縁部に締付
け係合するように移動する。コンベヤ駆動モータ
３８はそれから工具移送台がその始めの位置に復
帰する際に同時に堆Ｌを前進させるように付勢さ
れる。かくして堆を前進させパターンの裁断動作
を行なうのに必要な時間が最少になる。締付け装
置がコンベヤ１８により前進し可撓性管路８１及
びリール機構８２による後退するので、コンベヤ
載置装置１２をその前進した位置と後退した位置
との間で移動させるために駆動モータが必要とさ
れない。

ある装置では締付け移送台７２の重量を越えて
締付け機素に下向きの力をかけるのが望ましいこ
とがある。このような変形したコンベヤ載置装置
が第７図に示され、全体的に参照番号１２ａで示
されている。前述の装置１２の部分に対応する載
置装置１２ａの部分は前述の実施例の説明で使用
したのと同じ、添字「ａ」を付した参照番号を有
しており、以下にさらに説明される。

コンベヤ載置装置１２ａはテーブルの横方向に
対向する側に支持された縦方向に延びる軌道５２
ａ及び５４ａとコンベヤ１８ａとを含むコンベ
ヤ・テーブル１６ａに支持されて示されている。
工具移送装置（図示せず）のＸ方向移送台と駆動
状態で協働するラツク５７ａ，５７ａがテーブル
１６上に軌道５２ａと５４ａとの内側に装着され
ている。

載置装置１２と同様に装置１２ａは締付け移送
台に枢支され軌道５２ａ及び５４ａの上面に係合
する３つの環状溝付きローラ７４ａ，７４ａによ
つて支持された締付け移送台７２ａを含む。コン
ベヤ載置装置１２ａはまたローラ７４ａ，７４ａ
に対し垂直方向に対応するように配設され軌道５
２ａ及び５４ａの下側にこの下面に係合するよう
に移送台７２ａ上に枢支された３つの環状溝付き
保持ローラ７４a′，７４a′を含む。締付け棒８０
ａは締付け移送台７２ａ上に装着された１対の流
体モータ装置７６ａ，７６ａによつてコンベヤ１
８ａ上に支持されたシート材料の堆との締付け状
態に、またこれから外れるように移動する。

流体モータにより締付け棒にかかる下向きの力
が締付け移送台の重量を越えると、保持ローラ７
４a′，７４a′が軌道５２ａの下面に係合して締付
け移送台７２ａが軌道から上昇して離れないよう
にする。所望であれば締付け棒８０ａにかかる下
向きの力を制御するように流体モータ７６ａ，７
６ａに供給される圧力流体を調整するための圧力
調整装置（図示せず）を設けてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の具体化による改良されたコン
ベヤ載置装置を有するシート材料に作業を施すた
めのコンベヤ化した装置の平面図である。第２図
は第１図の直線２−２上にとつたある程度概略的
な断面図である。第３図は第２図の直線３−３上
にとつたある程度概略的な拡大断面図であり、解
放された位置における締付け装置を示している。
第４図は第３図と同様であるが締付けの位置にお
ける締付け装置を示している。第５図は第１図の
直線５−５上にとつた、ある程度拡大した部分断
面図である。第６図は締付け装置の部分的側面図
である。第７図は第６図と同様であるが本発明の
他の実施例を示している。 Ｌ……シート材料、１２……載置装置、１４…
…延展テーブル、１６……保持テーブル、１８…
…ベルトコンベヤ（支持面）、２０……コントロ
ーラ、２２……裁断刃、２４………工具移送装
置、４８……Ｘ方向移送台、５０……Ｙ方向移送
台、５２……軌道、５４……軌道、７２……締付
け移送台、７６……流体モータ（空気シリンダ）、
８０……締付け機素、８１……可撓性管路、８２
……巻取りリール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シート材料を保持する延展テーブル１４、シ
   ート材料を支持する可動の支持面を有し延展テー
   ブルから受け取つたシート材料を前進させるコン
   ベヤ手段１８、及びシート材料を該支持面に解放
   可能に固定し該支持面と共に移動させるコンベヤ
   載置手段１２を有するシート材料加工装置にし
   て、 コンベヤ載置手段１２が、締付け移送台７２、
   締付け移送台をコンベヤ手段１８に対し自由に縦
   方向運動するように支持する締付け移送台支持手
   段７４、締付け移送台７２により担持され、そし
   て締付け位置へ向かつて及び締付け位置から離れ
   解放位置へ向かつて可動に支持される締付け要素
   ８０、及び締付け機素８０を締付け位置へ向かつ
   て及び締付け位置から離れ解放位置へ向かつて移
   動させる作動手段７６，８１，８２，８４を含
   み、 締付け位置において、締付け機素８０が、支持
   面上のシート材料に係合してシート材料を支持面
   に締付け、そして締付け移送台７２を支持面に連
   結して支持面と共に移動させることが可能であ
   り、 解放位置において、締付け機素８０が、シート
   材料から離れ、そして締付け移送台７２がコンベ
   ヤ手段１８から解放され、 締付け移送台７２は、締付け機素８０が締付け
   位置にあるとき、後退位置から前進位置へコンベ
   ヤ手段１８によりコンベヤ手段と共に前進可能で
   あり、 コンベヤ載置手段１２が、更に締付け機素８０
   が締付け位置から解放位置へ移動されるとき締付
   け移送台７２を後退位置へ移動させるばね機構８
   １，８２，８４を有し、 作動手段７６，８１，８２，８４がばね機構８
   １，８２，８４を含むことを特徴とするシート材
   料加工装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載のシート材料加
   工装置にして、作動手段７６，８１，８２，８４
   が流体モータ７６と流体モータに圧力流体を供給
   するために流体モータに連結される可撓性管路手
   段８１から成ることを特徴とするシート材料加工
   装置。 ３ 特許請求の範囲第２項に記載のシート材料加
   工装置にして、作動手段７６，８１，８２，８４
   が巻取り方向にばね力を加えられるリール８２を
   含み、可撓性管路手段８１が該リール上に巻取ら
   れることを特徴とするシート材料加工装置。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載のシート材料加
   工装置にして、リール８２が締付け移送台７２に
   担持され、可撓性管路手段８１の一部分が延展テ
   ーブル１４に対し固定された位置に取付けられる
   ことを特徴とするシート材料加工装置。 ５ 特許請求の範囲第１項に記載のシート材料加
   工装置にして、工具移送装置２４、及び工具移送
   装置をコンベヤ手段１８に対し縦方向に運動可能
   に支持する工具移送装置支持手段を含み、工具移
   送装置支持手段及び締付け移送台支持手段７４
   が、コンベヤ手段１８の両側において縦方向に延
   びる軌道５２，５４と係合することを特徴とする
   シート材料加工装置。 ６ 特許請求の範囲第５項に記載のシート材料加
   工装置にして、締付け移送台支持手段が、締付け
   移送台７２に軸受けされ前記軌道５２，５４の上
   面に係合する支持ローラ７４を備えることを特徴
   とするシート材料加工装置。 ７ 特許請求の範囲第６項に記載のシート材料加
   工装置にして、支持ローラ７４が前記軌道の一方
   ５２に２個配置され他方５４に１個配置されるこ
   とを特徴とするシート材料加工装置。 ８ 特許請求の範囲第６項に記載のシート材料加
   工装置にして、締付け移送台支持手段が、更に締
   付け移送台７２に軸受けされ前記軌道５２，５４
   の下面に係合する保持ローラ７４ａを備えること
   を特徴とするシート材料加工装置。