JPH0217374B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 車体の長手方向軸線を通る垂直面を中心とし
て横方向に離された関係に１対のシートを取付け
るためのフロアを有し、前記シート間に画成され
た軸方向に延びる空間において前記フロアに細長
いコンソール組立体を取付ける装置を含む車体乗
客区画において、前記コンソール組立体が： Ａ 前記コンソール組立体を前記フロアに固定す
るために前記取付装置と係合するようにされた
装置と、内部格納空所を画成する装置とを含む
細長いハウジング装置； Ｂ 少なくとも一つの上方に面する平らな表面を
有するトレー装置であつて、前記ハウジング装
置内に担持され、そして該トレー装置が前記ハ
ウジング装置の格納空間内に実質的に包囲され
る格納位置と前記トレー装置の平らな表面の一
部分が露出される作用位置との間で前記ハウジ
ング装置に対して摺動自在に運動され得るも
の； Ｃ 選択的に前記トレー装置を前記格納位置に確
保するためまたは前記作用位置への前記トレー
装置の運動を許すため前記トレー装置と前記ハ
ウジング装置との間に作動自在に配置されたラ
ツチ装置を含むことを特徴とする改良されたコ
ンソール組立体。

２ 請求の範囲第１項に記載のコンソール組立体
において、ばね装置が、前記トレー装置を前記作
用位置へ推進するため前記トレー装置と前記ハウ
ジング装置との間に作動的に配置されているコン
ソール組立体。

３ 前記ラツチ装置が、前記トレー装置の平面に
直角の軸線を中心として前記ハウジング装置にお
いて回転するように取付けられ、そして周縁方向
に延びる開いた扇形区域を画成する装置を含む第
１の実質的に円板状のカム装置と；前記軸線を中
心として前記第１のカム装置に対して相対回転運
動するように取付けられた、前記第１のカム装置
の端面に摺動自在に当接して係合する端面を有
し、そして周縁方向に延びる開いた扇形区域をそ
こに画成する装置とその外縁から半径方向内方へ
延びる通しスロツトを画成する装置とを含む第２
の実質的に円板状のカム装置と；前記第１のカム
の端面から前記第２のカムの開いた扇形区域内に
延びる突起を画成する装置と；ロツキングカム装
置と；前記第１と第２のカム装置の軸線に隣接し
て前記ロツキングカム装置を前記ハウジング装置
に弾力的に支持しそして前記第１と第２のカム装
置に向けて前記ロツキングカム装置を弾圧する装
置と；前記トレー装置に固定されていて前記トレ
ー装置の軸方向運動に反応して前記第２のカムの
通しスロツトと係合して前記第２のカム装置の回
転を生じさせそれによつて前記ロツキングカム装
置が前記第１と第２のカム装置の開いた扇形区域
と係合して前記トレー装置の或る運動を阻止する
位置と、前記ロツキングカム装置が前記開いた扇
形区域からはずされそして前記或る運動が許され
る位置との間での前記第１と第２のカム装置の選
択的相対回転を生じさせ得るラツチ掛けピン装置
とを含む、請求の範囲第１項または第２項に記載
のコンソール組立体。

４ 包囲された格納位置と露出された作用位置の
間で運動するようにそこに収容されたハウジング
装置内に摺動自在に取付けられた品物受けトレー
を有する車体乗客区画において、ラツチ装置が前
記トレー装置と前記ハウジング装置との間に配置
され、そして前記トレー装置が実質的に前記格納
位置へ運動すると同時に前記作用位置への前記ト
レー装置の運動を阻止し、そして、前記作用位置
から遠ざかる方向へ前記トレー装置がさらに若干
運動すると同時に前記作用位置への運動を許すよ
うに働らく前記トレーの運動を制御するための改
良された装置にして、前記ラツチ装置が、前記ト
レー装置の平面に直角の軸線を中心として前記ハ
ウジング装置において回転するように取付けら
れ、そして周縁方向に延びる開いた扇形区域を画
成する装置を含む第１の実質的に円板状のカム装
置と；前記軸線を中心として前記第１のカム装置
に対して相対回転運動するように取付けられた、
前記第１のカム装置の端面に摺動自在に当接して
係合する端面を有し、そして周縁方向に延びる開
いた扇形区域をそこに画成する装置とその外縁か
ら半径方向内方へ延びる通しスロツトを画成する
装置とを含む第２の実質的に円板状のカム装置
と；前記第１のカムの端面から前記第２のカムの
開いた扇形区域内に延びる突起を画成する装置
と；ロツキングカム装置と；前記第１と第２のカ
ム装置の軸線に隣接して前記ロツキングカム装置
を前記ハウジング装置に弾力的に支持しそして前
記第１と第２のカム装置に向けて前記ロツキング
カム装置を弾圧する装置と；前記トレー装置に固
定されていて前記トレー装置の軸方向運動に反応
して前記第２のカムの通しスロツトと係合して前
記第２のカム装置の回転を生じさせそれによつて
前記ロツキングカム装置が前記第１と第２のカム
装置の開いた扇形区域と係合して前記トレー装置
の或る運動を阻止する装置と、前記ロツキングカ
ム装置が前記開いた扇形区域からはずされそして
前記或る運動が許される位置との間での前記第１
と第２のカム装置の選択的相対回転を生じさせ得
るラツチ掛けピン装置とを含むことを特徴とする
制御装置。

明細書 本発明は一般的に自動車のフロアコンソールに
係り、特に品物担持トレーを有するそのようなコ
ンソールと、自動車乗客区画におけるそのような
トレーの据付けとに係る。

食品、飲料およびその他の小形の品物の比較的
安定した支持を可能にするため自動車の乗客区画
にトレーまたはその他の受け装置を据付けること
は、自動車の車体技術においてはよく知られてい
る。

いくつかのそのようなトレーまたは受け装置
は、バケツトシートを有する自動車の２個のフロ
ントシート間に位置されるフロアコンソールとし
て知られる格納装置によつて担持されている。

他のいくつかは、その他の乗客区画装置例えば
シートに飲料トレー及びその他同様のものを取外
し自在に確保している。

すべての先行技術装置に見られる欠点の１つ
は、品物担持トレーが、それに対す要求が間欠的
である機能を遂行するために乗客区画における貴
重な内部空間と有用な表面とを使用していること
である。この欠点は本質的に別途において役立つ
空間と表面とを占有する補助装置内に品物担持ト
レーが含まれるか、またはそれらがフロアコンソ
ールの如き現存装置に一体的に形成されるにかか
わりなく見られる。

先行技術における欠点に対応して、本発明は１
対のシートの間で車体のフロアに取付けられるハ
ウジングを有し、該ハウジングに担持され該ハウ
ジングに包囲された格納位置と使用のため露出さ
れる作用位置との間で摺動自在に運動するトレー
を有する改良されたフロアコンソールを提供す
る。

トレーの２位置間の運動は、トレーとハウジン
グとの間に作動的に担持される新規のばね組立体
によつて容易化され、格納位置におけるトレーの
確保は、新規の軸方向に作動される回転ラツチ機
構に上つて行なわれる。

第１図は自動車の乗客区画に据付けられた本発
明の改良されたコンソールの斜視図である。

第２図は格納位置と作用位置とにおいてそのト
レーを示すべく部分的に破断された本発明のコン
ソールの側面図である。

第３図はトレーがその作用位置にあり、ばね及
びラツチの構成を明瞭に示すため若干部分が除去
されている本発明のコンソールの上面図である。

第４図は本発明のコンソールのラツチの上面図
である。

第５図は、ラツチ掛け位置においてのその諸部
品の相対位置を示す本発明のコンソールに実施さ
れたラツチの絵画的斜視図である。

第６図はトレーがラツチはずしのため最内方に
位置されるときの諸部品の絵画的斜視図である。

第７図は外方へ運動されるときの諸部品の絵画
的斜視図である。

第８図は外方へ運動するトレーがラツチから外
れているときのその諸部品の相対位置を示す本発
明のコンソールに実施されたラツチの絵画的斜視
図である。

第９図はトレーが再ラツチ掛けのため内方へ運
動されるときのその諸部品の相対位置を示す本発
明のコンソールに実施されたラツチの絵画的斜視
図である。

さて、図面特に第１図を参照すると、フロアコ
ンソール１０が車輌の乗客区画部分１２に据付け
られたものとして図示されている。コンソール１
０は車体のフロア部分１４に結合されて、１６で
部分的に示されるダツシユボードに隣接する一位
置から軸方向後方に１対の互いに離されたシート
（その一つが１７で示される）の間に延びている。
品物担持トレー部材１８が、コンソール１０から
ダツシユボード１６へ前方へ延びるその作用位置
において図示されている。複数（２つ示されてい
る）の穴２０が飲料容器（図示されていない）な
どを保持するためトレー部材１８を貫いて形成さ
れている。

第２図及び第３図にもつとも明らかに見られる
ように、本発明のフロアコンソール１０は全体と
して箱状のハウジング部分２２を有し、該ハウジ
ング部分は好ましくは車輌のフロア１４にねじの
ごとき従来の固着装置によつて保持される。全体
として中空の上部分２４は前壁２８を貫いて形成
されたスロツト２６の如き全体として前向きの開
口を有し、そして内部空所３０を画成する。

品物担持トレー１８は好ましくは、品物を支え
るための平らな上面３２であつて少なくとも或る
種の品物を受入れるための例えば穴２０によつて
改変され得るものを有する矩形部材として形成さ
れる。トレー１８はスロツト２６を通じて空所３
０内に摺動自在に受容され、その運動は空所３０
を部分的に画成するコンソールハウジング上部分
２４の上壁３４と下壁３６との間において案内さ
れる。トレー１８の横方向案内は、スロツト２６
の周縁内に担持される装飾的案内溝ぶち３８であ
つて内方へ突出する案内フランジ４０を含むもの
によつて達成される。

コンソール上部分２４に対するトレー１８の前
記摺動係合によつて、トレー１８は上支持面３２
が露出される第２図及び第３図に示される作用位
置から、第２図の右側に破線で示される隠れた格
納位置へ移転され得る。

この摺動の逆を、言うまでもなく、可能であ
り、トレー１８とコンソールハウジング２２との
間に作動自在に担持されるらせんねじりばね４１
の設置によつて助けられる。ばね４１の半径方向
外端４４は、軸方向前位置において底壁３６に取
付けられたピン４６のごとき引留装置に固定され
る；そしてばね４１の半径方向内端４８は、トレ
ー１８を案内するため下壁３６に当接するように
形成されたピン５０に固定される。トレー１８の
内方運動は外向き復原力を生じるようにばね４１
を延伸することが理解され得る。

トレー１８をその格納位置に確保することは、
コンソール上部分２４の下壁３６に取付けられた
新規のラツチ組立体４２によつて達成されること
は第３図を参照することによつて理解され得る。
のちにより詳細に説明されるように、ラツチ組立
体４２はトレー１８の下面４７から下方へ突出す
るピン４５と協働して、トレー１８が内方へ移動
して予め決定された軸方向位置に達したときそれ
をコンソール１０内に軸方向に固定し、そしてさ
らに内方へ或る特定距離運動したときトレー１８
を釈放してその作用位置まで外方へ移動させる。

ラツチ組立体４２は例えばリベツト５１によつ
て下壁３６に固定結合されたベース板４９と、該
ベース板４９から上方へ突出するピボツトピン５
２と、該ピン５２にそれぞれ相対回転可能に取付
けられた上カム部材５４及び下カム部材５６と、
ロツキングカム５８と、ロツキングカム５８が固
定されている弾力性のある支持体６０と、支持体
６０のための位置決めストツパ６２とを有するも
のとして図示されている。

上カム５４と下カム５６は、トレー１８の或る
定められた軸方向運動とともにロツキングカム５
８とカム５４，５６との係合を制御するため相互
に且つトレー１８のラツチピン４５と協働する周
縁において離された表面を有する。

上カム５４は円板状の部材として形成され、そ
して作動ピン４５を受入れるように形づくられた
半径方向に内方へ延びたスロツト６４を有する。
それは第１と第２の平らで好ましくは垂直の表面
６８，７０によつて画成された開いた周縁方向に
延びた扇形区域を含むように形づくられている。
第１の垂直の表面６８は上カム５４の環状底面７
２の平面の下方へ突出し、そしてそれから傾斜し
たカム面７４が底面７２まで延びている。

下カム５６は同様に開いた扇形区域７６を含む
円板状の部材として形成され、該扇形区域は、一
端において、上カム５４の底面７２と当接するカ
ム部材上面８０から全体として下方へ延びる、好
ましくはカム面７４と同じように傾斜したカム面
７８によつて限界を形成されている。それは他端
において垂直面８２によつて限界を形成されてい
る。直立するドグ８４は上面８０から上カム５４
の開いている扇形区域６６内に突出する。半径方
向に延びる側面８６，８８が上カム５４の表面６
８，７０とそれぞれ相補的にドグ８４に形成され
ている。

弾力性のある支持体６０は好ましくは、ベース
板４９に固定された例えばばね鋼の如き弾力性の
ある材料の細長片から形成され、上カム５４と下
カム５６の共通の周縁内にロツキングカム５８を
位置させるためにピボツトピン５２の軸線に向か
つて半径方向内方へ延びるアーム９０を有する。
アーム９０の上方向行程は、ベース板４９に固定
されている位置ストツパ６２の張出部分９２との
接触によつて制限される。

ロツキングカム５８は弾性力のある支持体６０
の内端９４にまたはその近くに固定支持されたブ
ロツクとして形成され、そして上カム５４の表面
６８と相補的な好ましくは垂直の表面９６と、下
カム５６の表面７８と相補的なカム面９８とを含
む。

本発明のコンソール１０のラツチ組立体４２の
作動は、第５図〜第９図において明瞭に認められ
得る。第５図に示されるラツチ掛け位置におい
て、トレー１８の内方向運動は、上カム部材５４
のスロツト６４内へのラツチピン４５の係合を生
じさせて、開いている扇形区域６６，７６が整合
しそしてロツキングカム５８がその最上位置を占
める図示位置までカム部材５４を回転させる。ロ
ツキングカム５８の平らな表面９６は、それによ
つて、上カム部材５４の表面６８によつて当接さ
れるから、トレー１８の外方向運動は阻止され
る。

トレー１８がさらに内方向へ運動されるととも
に、ラツチピン４５は上カム部材５４を第６図に
示される位置までさらに回転させる。これにとも
なつて、上カム部材５４の表面７０は下カムドグ
８４の表面８８と係合して下カム部材５６を回転
させて、下カム部材５６とロツキングカム５８の
相補的な傾斜面７８と９８を係合させる。これに
よつて支持体６０のアーム９０が押し下げられ
て、ロツキングカム５８を解放しそして第７図に
見られるように上カム部材５４の逆回転を通じて
のトレー１８の前方向運動を可能にする。トレー
１８の内方向運動の程度は、第４図に最もよく認
められるように、下カム５６の回転を制御するベ
ース板４９の直立止め突起５３を設けることによ
つて制限される。

ピン４５がスロツト６４を離脱するくらい充分
に前方へトレーが運動するとき、表面６８は下カ
ム部材５６を第８図に示される位置まで押圧し、
ロツキングカム５８を上カム部材５４の下のその
最上位置へ解放する。

ピン４５が再びスロツト６４と係合する位置へ
のトレーの〓後の内方向運動は、上カム部材５４
を回転させて上カム部材５４の傾斜面７４をロツ
キングカム５８の傾斜面９８に対して摺動させ、
第５図のラツチ掛け位置に再び達するまでアーム
９０を第９図に示されるように押し下げる。

その新規のラツチ機構とともに本発明のフロア
コンソールの一実施例が説明されたに過ぎない
が、その他のものが別途請求の範囲から逸脱する
ことなしに可能であることを当業者は理解するで
あろう。

本発明は自動車車体における品物担持トレーの
据付けと特にそのようなトレーを体現するフロア
コンソールの構造に工業的応用可能性を有するこ
とは前述したところから明らかであろう。