JPH02173096A - 防水ケーブル洗浄剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は防水ケーブル洗浄剤、すなわち通信用ケーブル
の防水ケーブルの接続時において、防水ケーブルに防水
用として充填されているジェリを容易に、かつ安全に除
去するための洗浄剤に関するものである。

（従来の技術） 従来、防水ケーブルの接続時において、防水ケーブルの
防水用として充填されているジェリを除去する洗浄剤と
しては、灯油が提案されているが、この灯油はジエリに
対する洗浄力がやや弱く、ケーブル内のポリエチレン被
覆を施した通信線のポリエチレン被覆表面にジエリが除
去されずに残存し、通信線の接続作業に多大な支障を与
える欠点があった。さらに、接続作業は主としてマンホ
ール、洞道、ハンドホール等の換気の悪い狭い場所で行
われているのが実情で、臭気や毒性など作業環境に注意
を払わなければならないが、灯油は臭いが強く、作業者
に多大な不快感を与えるとともに、洗浄作業後も手に付
着した灯油によるべとつき感や石油具の残存がいつまで
も続く欠点があった。また、灯油は引火点が低く、防火
対策上の問題も有していた。

灯油に代わる洗浄剤としては、例えばフルオル炭化水素
系溶剤のフロンＲ−１１、フロンＲ−１１３等は毒性が
低く、不燃性ではなるが、防止ケーブルのジェリに対す
る洗浄力が灯油より劣る欠点があった。また、クロル炭
化水素系溶剤の１．１．２−トリクロルエタン、１．２
．３−トリクロルプロパン、１．１．２゜２−テトラク
ロルエタン、トリクロルエチレン、パークロルエチレン
等は不燃性で、防水ケーブルのジェリに対する洗浄力も
優れてはいるものの、臭気が強く、毒性も大きい欠点が
あった。さらに、芳香族炭化水素系溶剤であるベンゼン
、トルエン、キシレンや、ケトン系溶剤であるアセトン
、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シク
ロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトニトリ
ルアセトン、およびエーテル系溶剤であるエチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、ｎ−ブチルエーテル、ｎ−
ヘキシルエーテル、１−２−プロピレンオキシド、１−
４−ジオキサン等は毒性、臭気、引火点に欠点があった
。また、エステル系溶剤のギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ
酸プロピル、ギ酸ブチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酪酸エチル、酪
酸ブチル、酪酸アミル、乳酸エチル、乳酸ブチル、乳酸
アミル、ジエチルカーボネート等は臭気が強く、グリコ
ール・エーテル系溶剤のセロソルブ、メチルセロソルブ
、ブチルセロソルブ、カービトール、メチルカービトー
ル、プチルカービトール等は毒性等に欠点があった。

このように多（の溶剤は、それぞれ一長一短があり、防
水ケーブル洗浄剤として総合的に優れた特性を有する洗
浄剤は提案されていなかった。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、前述した現状にかんがみてなされたものであ
って、防水ケーブルに充填されている防水用ジェリに対
する洗浄力に優れ、かつケーブル被覆材料に対する影響
が少なく、臭気が少なく、引火点が高く、作業後、手に
べとつきが残らず、毒性・安全性の問題を解決した防水
ケーブル洗浄剤を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明の防水ケーブル洗浄剤は、炭素数Ｃ１１〜〜Ｃ１
？のｉ−パラフィンに、油溶性染料を０．０００１〜１
．０重量％添加した混合物と、この混合物に、さラニ香
料を０．００１〜１０ｐｐｎ＋の濃度になるように添加
した混合物とにより構成する。

以下、本発明の構成について詳しく説明する。

防水ケーブル洗浄剤の洗浄力・作業後のべとつき感・臭
気は、実際の洗浄作業によるオピニオンテストに基づく
評価が望ましく、洗浄力は灯油より優れているとの評価
を有し、べとつき感がなく、臭気は作業中、気にならな
いほどに低いことが必要である。また、引火点はペンス
キー・マルテンス密閉式で、少なくともとも５０°Ｃ以
上あることが求められる。ケーブルに対する影響では、
外被および心線絶縁被覆に用いられるポリエチレンを、
７日間、２３°Ｃの洗浄剤に浸漬したときのポリエチレ
ンの重量増加率が１５％以下、破断強度残率が５０％以
上保持している必要がある。さらに、労働作業環境の安
全性を考慮すれば、洗浄剤は低毒性のものでなければな
らない。

本発明の混合物の主成分である、炭素数ＣＩｌ〜Ｃ１？
のｎ−パラフィンは前述の特性を満足する。ここで、炭
素数Ｃｌ１１以下の低分子量のｎ−パラフィンは、臭気
が灯油より、はるかに小さいとはいえ、作業中やや気に
なるうえ、引火点が低下するので安全上、防水ケーブル
洗浄剤として望ましくない。

また、炭素数Ｃｌ１１以上の高分子量のｎ−パラフィン
は、防水ケーブルのジエリに対する洗浄力が、灯油と同
等もしくは同等以下に低下するので、これまた望ましく
ない。

防水ケーブル洗浄剤の使用時、および保管上の安全性も
考慮すれば、炭素数Ｃ１ｌ〜Ｃ１？のｎ−パラフィンに
極微量の染料と香料を添加することにより、他の有機溶
剤や水等の混同使用の危険をさせるようにすべきである
。

本発明において使用される油溶染料としては−、カラー
・インデックス塩でいえば、ｃ、ｒ、ソルベント・エロ
ー２、Ｃ，１，ソルベント・エロー１４、Ｃ０！、ソル
ベント・エロー１６　、Ｃ，１，ソルベント・オレンジ
５、Ｃ，１，ソルベント・レッド３、Ｃ，１，ソルベン
ト・レッド２４　、Ｃ，１，ソルベント・レッド２５　
、Ｃ，１，ソルベント・レッド２７　、Ｃ，１，ソルベ
ント・レッド４９　、Ｃ，１，ソルベント・ブルー１１
、Ｃ，！、ソルベント・グリーン３、Ｃ，！、ソルベン
ト・ブラウン３等が挙げられるが、ここに例示されたも
のに限定されることなく、一般に油溶染料として分類さ
れているものであればよく、その添加量は０．０００１
〜１．０重量％の範囲とすべきである。ここで、油溶染
料の添加量が０．０００１重量％未満の場合は、着色が
薄すぎて水との識別が困難となり、１．０重量％を越え
ると着色が濃すぎて作業者の手を汚す等の問題が生ずる
。

さらに、本発明において使用される香料としては、アセ
トフェノン、安息香酸エチル、安息香酸ベンジル、α−
イオノン、β−イオノン、ウンデシレンアルデヒド、プ
ルボナール、ギ酸シトロネリル、ギ酸ベンジル、ケイ皮
酸エチル、ケイ皮酸メチル、酢酸イソボルニル、酢酸ゲ
ラニル、酢酸シトロネリル、酢酸セドリル、酢酸テレビ
ニル、酢酸ベンジル、酢酸ボルニル、酢酸リナニル、サ
リチル酸イソベンジル、サリチル酸メチル、サリチル酸
エチル、シクラメンアルデヒド、２−シクロヘキシルシ
クロヘキサノン、ゲラ二アール、ネラール、１−シトロ
ネロール、ジフェニルエーテル、α、α−ジメチルフェ
ネチル・アセタート、シンナムアルデヒド、チモール、
α−テルピネオール（ｄｆ）、β−テルピネオール、γ
−テルピネオール、テレビノン、ナフチルメチルケトン
、β−ナフトール・エチルエーテル、β−ナフトール・
メチルエーテル、ヒドロキシシトロネラール、１−フェ
ニルエチル・アセタート、フェニル酢酸エチル、２−フ
ェノキシエタノール、４−ｔ−ブチルシクロヘキサノン
、４−ｔ−ブチルシクロヘキシル・アセタート、α−へ
キシルシンナムアルデヒド、２−ヘプタノン、へりオト
ロピン、ベンジリデンアセトン、ベンズアルデヒド、α
−ベンジルシンナムアルデヒド、ボルネオール（ｄｆ）
、ムスクアンブレッド、ムスクキジロール、メチルアン
トラニル酸メチル、メチルオイゲノール、−α−ｎ−メ
チルイオノン、β−ｎ−メチルイオノン、α−１ｓｏ−
メチルイオノン、β−１ｓｏ−メチルイオノン、１−メ
ントール、リナロール、ライム油、ラベンダー油、レモ
ン油、ローズ油等が挙げられるが、ここに例示されたも
のに限定されることなく、−Ｃに石鹸用、化粧品用に使
用されている香料であればよく、その添加量はｏ、ｏｏ
ｔ〜１０ｐｐｍの範囲に限定すべきである。ここで、香
料の添加量が０．００１ｐｐｍ未満であると、香りが弱
すぎてその効果がなく、１０ｐｐｍを越えると、香りが
強すぎて狭い作業環境下では、かえって不快感を与える
等の悪影響を生ずる。

（実施例） 以下に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。

皇旅■土 ｎ−ウンデカン３５．０重量％、ｎ−ドデカン４５．−
０重量％、ｎ−）リゾカン２０．０重量％の混合物に、
油溶染料Ｃ，１，ソルベント・レッド２４を０．０２重
量％、および香料酢酸ベンジルｌｐｐｍを添加混合し、
本発明の洗浄剤を得た。この場合の配合内容をまとめて
表−１に示す。

表−１゜ 防水ケーブル洗浄剤の組成 （単位二重量％） この洗浄剤の特性は、防水ケーブルのジエリに対する洗
浄力が灯油より優れ、容易にジエリを洗浄、除去でき、
作業後も手にべとつき感が残らず、作業中に臭気がほと
んど気にならず、引火点は６５°Ｃと灯油と比べて安全
である。また、染料による着色、香料による香りにより
、他の有機溶剤や水等と識別でき、取扱時および保管時
の安全性も確保されている。ケーブル被覆材料に対する
影響も、７日間、２３°Ｃのこの洗浄剤に浸漬したポリ
エチレンの重量増加率は９．５重量％、破断強度残率は
６７％で、影響は問題とならない。また、主成分はれ−
パラフィンであり、毒性の心配もない。

特性をまとめて、表−２に示す。

表−２，防水ケーブル洗浄剤の特性 ＊７日間、２３”Ｃの洗浄剤に浸漬した時の変イシス画
ｌ矩亀 ｎ−ドデカン２．０重量％、ｎ−トリデカン８５．０重
量％、ｎ−テトラデカン１２．０重量％、ｎ−ペンタデ
カン１．０重量％の混合物に、油溶染料Ｃ，１，ソルベ
ント・ブルー１１を０．０１重量％、および香料　レモ
ン油ｉｐｐｍを添加して混合し、本発明の洗浄剤を得た
。

この場合の配合内容をまとめて前記表−１に示す。

この洗浄剤の特性は、防水ケーブルのジエリに対する洗
浄力が灯油より優れ、容易にジエリを洗浄、除去でき、
作業後も手にべとつき惑が残らず、作業中に臭気は全く
気にならず、引火点は９０°Ｃと相対的に高く、安全で
ある。また、染料による着色、香料による香りにより、
他の有機溶剤や水等と識別でき、取扱時および保管時の
安全性も確保されている。ケーブル被覆材料に対する影
響も、７日間、２３°Ｃのこの洗浄剤に浸漬したポリエ
チレンの重量増加率は９．４重量％、破断強度残率は６
８％で、影響は問題とならない。また、主成分はｎ−パ
ラフィンであり、毒性の心配もない。

特性をまとめて、前記表−２に示す。

スｍ支 ｎ−）リゾカン０．５重量％、ｎ−テトラデカン７３．
５重量％、ｎ−ペンタデカン２２６０重量％、ｎ−ヘキ
サデカン３．０重量％、ｎ−ヘプタデカン１６０重量％
の混合物に、油溶染料Ｃ，１，ソルベント・グリーン３
を０．０１重量％、および香料　２−へブタノン０．５
ｐｐｍを添加して混合し、本発明の洗浄剤を得た。この
場合の配合内容をまとめて前記表−１に示す。

この洗浄剤の特性は、防水ケーブルのジエリに対する洗
浄力が灯油より優れ、比較的容易にジエリを洗浄、除去
でき、作業後も手にべとつき惑が残らず、作業中に臭気
は全く気にならず、引火点は１１３°Ｃとかなり高く、
安全である。また、染料による着色、香料による香りに
より、他の有機溶剤や水等と識別でき、取扱時および保
管時の安全性も確保されている。ケーブル被覆材料に対
する影響も、７日間、２３°Ｃのこの洗浄剤に浸漬した
ポリエチレン重量増加率は９．２重量％、破断強度残率
は７４％で、影響は問題とならない。また、主成分はｎ
−パラフィンであり、毒性の心配もない。

特性をまとめて、前記表−２に示す。

北敦■ 市販の灯油を、そのまま防水ケーブル洗浄剤として使用
した。

防水ケーブルのジェリに対する洗浄力は、やや劣り、ジ
ヱリを完全に除去するには手間がかかる。

作業後も手にべとつき感が残る。作業中、石油臭が強く
、作業者に不快感を与える。引火点も相対的に低く、防
火対策上の注意を要する。

ケーブル被覆材料に対する影響は、７日間、２３°Ｃの
灯油に浸漬したポリエチレン重量増加率は１２．１重量
％、破断強度残率は６８％で、影響はほぼ問題とならず
、また毒性の点でも心配はない。

配合内容は前記表−１に、また、特性は前記表−２にま
とめて示す。

（発明の効果） 以上の説明から明らかなように、本発明の混合物は、防
水ケーブルのジェリに対する洗浄力に優れ、ジエリを容
易に除去でき、かつ防水ケーブル被覆材料のポリエチレ
ンにはほとんど影響を与えず、作業中、臭気による不快
感を与えず、作業後も手にべとつき感を残さず、引火点
が比較的高く、防火対策上も有利であり、毒性もなく、
また極微量の香りと着色で他の有機溶剤や水等との混同
使用も避は得るので、取扱時、保管時の安全性も高く、
防水ケーブル洗浄剤として、施工上、安全衛生上の利点
が多く、その適用効果は大きい。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、炭素数Ｃ＿１＿１〜Ｃ＿１＿７のｎ−パラフィンに
   、油溶性染料を０．０００１〜１．０重量％添加した混
   合物と、この混合物に、さらに香料を０．００１〜１０
   ｐｐｍの濃度になるように添加した混合物とからなるこ
   とを特徴とする防水ケーブル洗浄剤。