JPH0217003Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0217003Y2
JPH0217003Y2 JP19374583U JP19374583U JPH0217003Y2 JP H0217003 Y2 JPH0217003 Y2 JP H0217003Y2 JP 19374583 U JP19374583 U JP 19374583U JP 19374583 U JP19374583 U JP 19374583U JP H0217003 Y2 JPH0217003 Y2 JP H0217003Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vapor deposition
lens
lens holder
ball
inner diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP19374583U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60102250U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP19374583U priority Critical patent/JPS60102250U/ja
Publication of JPS60102250U publication Critical patent/JPS60102250U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0217003Y2 publication Critical patent/JPH0217003Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、レンズに無反射コーテイングなどの
蒸着膜を施す際に、レンズの回転を防止し、歩留
りよく蒸着するための蒸着用治具に関するもので
ある。特に、最近光通信関係に用いられることの
多い球レンズの蒸着において、絶大なる威力を発
揮するものである。
本考案の実施例を第1図以下により詳細に説明
する。第1図は、本考案による蒸着用レンズホル
ダの一実施例を示す図、第2図は、第1図に示し
た蒸着用レンズホルダで球レンズを保持したとこ
ろを表わす断面図である。1は蒸着用レンズホル
ダ、4は球レンズである。第1図に示すように蒸
着用レンズホルダ1は円筒形をしており、ツバ3
を有し、一部に割り2が入つている。前記レンズ
ホルダ1の内径は、第2図に示す球レンズ4の外
径よりわずかに小さく作られているが、割り2が
入つていることにより、球レンズ4を押しこんだ
とき、蒸着用1の内径は容易に広がり、内側へ縮
もうとするバネ力により球レンズ4を保持するこ
とができる。この蒸着用レンズホルダ1の内径を
球レンズ4の外径に対し、どれくらい小さくすれ
ばよいかは、蒸着用レンズホルダ1と球レンズ4
の線膨張係数の差と蒸着温度とによつて決定され
る。例えば蒸着用レンズホルダ1の材質にリン青
銅、球レンズ4の材質にBK7を用いるとし、蒸
着温度は300℃と仮定する。リン青銅の線膨張係
数は約200×10-7/℃であるから、蒸着温度を300
℃に上げたときに球レンズ4が落下したり回転し
たりしないようにするためには、蒸着用レンズホ
ルダ1の内径を球レンズ4の内径より少なくとも
0.38%小さくしなければならないということにな
る。具体的に球レンズ4の大きさをφ2.500mmとす
れば、蒸着用レンズホルダ1の内径はφ2.490以下
であれば、蒸着温度を300℃に上げたときに球レ
ンズ4が落下したり回転したりすることはない。
蒸着用レンズホルダ1の内径が球レンズ4の外
径に比べあまり小さければ、球レンズ4を蒸着用
レンズホルダ1に挿入できなくなる恐れがある。
次に、蒸着用レンズホルダ1の内径を球レンズ4
の外径に対し、どこまで小さくできるかという点
に関し検討を加えてみる。この問題は蒸着用レン
ズホルダ1の材質及び形状、特に円筒部の肉厚に
関わつてくる。蒸着用レンズホルダ1においてツ
バ3がない場合、すなわち第3図のように一般の
円筒に割りの入つただけの形状の場合には、前記
円筒5の材質と肉厚が決まれば、しめ13と最大
応力及びしめつけ荷重との関係は計算によつて簡
単に求まる。前記円筒5の材質としては、例えば
高弾性を有するリン青銅などがよい。前記円筒5
の材質にリン青銅を用い、球レンズの大きさを
φ2.500mmとしたときの、しめしろと最大応力との
関係を第4図に示す。リン青銅の弾性限界は小さ
めに見て42Kgf/mm2である。この関係から肉厚t
が0.3mm程度であれば、しめしろ20μmくらいは保
証できるといえる。次に、しめしろとしめつけ荷
重との関係を第5図によつて示す。これは前記円
筒5の長さが2mmの場合である。例えば肉厚が
0.4mmでしめしろが20μmのとき、しめしろが
20μmのとき、しめつけ荷重が約500gであるの
で、前記球レンズは前記円筒5に容易に挿入でき
る。以上の考案から、蒸着用レンズホルダ1の内
径はφ2.490〜φ2.480以下と幅広くとれるので、製
造上の困難さはない。
以上、基本的には第3図に示すような剥りの入
つた円筒であれば本考案の効果を発揮するのであ
るが、第1図に示すようなツバ3を有する蒸着用
レンズホルダ1であれば、蒸着をバツチ処理する
際において非常に有利である。ツバ3をもつける
ことにより、第4図及び第5図で示したしめしろ
と最大応力及びしめつけ荷重との関係における条
件は多少悪くなるが、第2図に示すように球レン
ズ4が蒸着用レンズホルダと接触する部分は肉厚
のうすい円筒部であるので、球レンズ4は蒸着用
レンズホルダ1に問題なく挿入できる。以下、第
6図及び第7図により、蒸着をバツチ処理する場
合の一実施例について説明する。
第6図に示す枠6には蒸着用レンズホルダ1の
円筒部の外径よりやや大きい径を持つ穴がいくつ
も(この例では40個)あいている。この枠6と、
この枠6の同等品6′(枠6と穴間隔が一致して
いるもの)とで、蒸着用レンズホルダ1のツバ3
をはさみうちにし、第6図のABの断面を見た図
が、第7図である。第6図の中、図番8は、上の
枠と下の枠とを固定するためのネジ穴である。あ
とはこのような治具を可能な限り蒸着装置にセツ
トするだけでよい。その際、球レンズ4は蒸着用
レンズホルダ1によつてしつかりとくわえられて
いるため、蒸着中に球レンズ4が回転し膜の特性
が悪くなるということはない。すなわち、所望の
特性を持つた膜を大量に得ることができる。
もちろん、レンズは球レンズに限るものではな
く、通常の凸レンズなどを保持する場合にも、本
考案の蒸着用レンズホルダによる保持方法は非常
に有効である。
以上述べたように、本考案の蒸着用レンズホル
ダ1を使用すれば、蒸着中レンズが固定されるの
で、レンズの回転等により膜の特性が悪くなると
いうことはない。すなわち、無反射コーテイング
などの膜を歩留り100%で蒸着できるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による蒸着用レンズホルダの一
実施例を表わす図、第2図は第1図に示した蒸着
用レンズホルダで球レンズを保持したところを表
わす断面図、第3図は本考案による蒸着用レンズ
ホルダの他の実施例を表わす図、第4図及び第5
図は第3図に示す蒸着用レンズホルダにレンズを
保持したときの、最大応力としめつけ荷重を示す
図、第6図及び第7図は本考案による蒸着用レン
ズホルダを使用し蒸着をバツチ処理する場合の一
実施例の説明図である。 1……蒸着用レンズホルダ、4……球レンズ、
6,6′……蒸着用レンズホルダを支持するため
の枠。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) レンズの外径よりわずかに小さな内径を持
    ち、縦に一部に割りの入つた円筒部を有し、蒸
    着時にレンズの回転を防止することを特徴とす
    る蒸着用レンズホルダ。 (2) ツバを有することを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の蒸着用レンズホルダ。
JP19374583U 1983-12-16 1983-12-16 蒸着用レンズホルダ Granted JPS60102250U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19374583U JPS60102250U (ja) 1983-12-16 1983-12-16 蒸着用レンズホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19374583U JPS60102250U (ja) 1983-12-16 1983-12-16 蒸着用レンズホルダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60102250U JPS60102250U (ja) 1985-07-12
JPH0217003Y2 true JPH0217003Y2 (ja) 1990-05-11

Family

ID=30416635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19374583U Granted JPS60102250U (ja) 1983-12-16 1983-12-16 蒸着用レンズホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60102250U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60102250U (ja) 1985-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4037111A (en) Mask structures for X-ray lithography
Florkowski et al. Stellar radio astrometry. I-Precise positions of the radio emission of twenty stars
JP2002524237A (ja) 光学レンズ支持体及びその使用方法
JPH0217003Y2 (ja)
JPH1068066A (ja) 真空成膜装置の基体ホルダー
FR2732362A1 (fr) Poste pour l'application de revetement sur des substrats courbes, notamment des lentilles optiques ou ophtalmiques
EP0551737A1 (en) Vapor deposition process for coating articles of manufacture
US3784951A (en) Thin film resistors
US4637695A (en) Adjusting the direction of a beam of radiation
US2453801A (en) Method and apparatus for coating by thermal evaporation
IL42550A (en) Alloy coating method
JP2023036260A5 (ja)
JPH0421606B2 (ja)
JPS6356310B2 (ja)
CN218675453U (zh) 一种精密反射镜调节固定装置
JPS6069611A (ja) 大口径光学部品の保持方法
JPS60139427A (ja) 透明カプセルの製造方法
SU818914A1 (ru) Способ изготовлени матрицы дл пРЕССОВАНи пРОзРАчНыХ лиНзОВыХРАСТРОВ
Hall et al. A UBV photometric study of RW Persei
Paquin Processing metal mirrors for dimensional stability
US4643689A (en) Picture taking tube with pyroelectric target and a process for determining the axes of least expansion of the target
SU631756A1 (ru) Оптический элемент
JPS58204697A (ja) 音響用振動板
JP2588412Y2 (ja) 基板固定装置
JPS6342524Y2 (ja)