JPH02169600A - 放射性ヨード標識用剤 - Google Patents

放射性ヨード標識用剤

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JPH02169600A
JPH02169600A JP32448988A JP32448988A JPH02169600A JP H02169600 A JPH02169600 A JP H02169600A JP 32448988 A JP32448988 A JP 32448988A JP 32448988 A JP32448988 A JP 32448988A JP H02169600 A JPH02169600 A JP H02169600A
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JP
Japan
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amino acid
labeled
radioactive iodine
cys
1beta
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JP32448988A
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Inventor
Keiko Mizuno
水野 啓子
Yoshikatsu Hirai
嘉勝 平井
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はインターロイキン−1β(IL−1β)の放射
性ヨード標識体、より詳しくは免疫検定法等によるイン
ターロイキン−1(IL−1)の定量等に利用される上
記標識体の作成に利用できる標識用剤に関する。
従来の技術 IL−1βは、マクロファージ・単球のみならず多くの
細胞から産生きれ、下式(A>で表わされるアミノ酸配
列の153個のアミノ酸からなる、多様な生物活性を示
す物質でおることが知られている(代謝 23巻 臨時
増刊号;免疫゛86゜97−104 (1984) :
 Medical Immunology。
12 (6)753−760 (1986);Proc
Natl、Acad、Sc+、、 81 、7907−
7911(1984) ; Nature、 315.
641(1935) ; Nucleic Ac1d 
Re5earch、上ユ(16,>5869 (198
5)等参照)。
Al a−Pro−Val−八rg−ser−teu−
Asn−cys−丁hr−Leu−Arg−Asp−3
er−Gln−Gln−Lys−3er−Leu−Va
l−Met−3er−Gly−Pro−Tyr−Glu
−Leu−Lys−Ala−Leu−H1s−Leu−
Gln−Gly−Gln−Asp−)1et−Glu−
GIn−Gln−ValVal−Phe−3er−)1
et−3er−Phe−Val−Gln−Gly−Gl
u−G l u−3er−Asn−Asp−Lys−1
l e−Pro−Va I −A l a−Leu−G
ly−Leu−Lys−Glu−Lys−Asn−Le
u−Tyr−Leu−8er−Cys−Val−LeU
−LyS−ASp−ASp−LyS−PrO−Thr−
Leu−Gln−Leu−Glu−3er−Va l 
−Asp−Pro−Lys−Asn−Tyr−PrO−
LyS−LyS−Ll/S−Met−GIU−LyS−
^rg−ptie−va l −Phe−Asn−Ly
s−Iie−Glu−11e−Asn−Asn−Lys
−Leu−Glu−Phe−Glu−3er−Ala−
Gln−Phe−Pro−Asn−Trp−1yr−I
 1e−3er−Thr−3er−Gln−Ala−G
lu−Asn−Net−Pro−Val−Phe−Le
u−Gly−Gly−丁hr−Lys−Gly−Gly
−Gln−Asp−11e−丁hr−Asp−Phe−
Thr−)1et−Gln−Phe−Val−3er−
3er              (A )上記及び
以下の本明細書におけるアミノ酸及びポリペプチドの表
示は、ItJPAC及びI UAC−IUBによる命名
法又は規則における略号乃至当該分野で慣用される略号
による表示法に従う。
またIL−1β誘導体に関するアミノ酸の位置は上記式
(A>のアミノ酸配列に従って表示する。
上記IL−1βはその有する生物活性より、各種医薬品
等としての応用が期待でき、現在かかる応用分野を含め
、その生物活性自体、該活性の発現機構、同活性を発現
し得る各種誘導体等の同効物等につき、種々の研究が活
発に行なわれている。
本発明者らも従来から該IL−1βに関して鋭意研究を
重ねてきており、既にIL−1β及びその同効物として
の各種誘導体を、遺伝子工学的手法により製造、単離す
るに成功している(ヨーロッパ特許公開第237967
号、特開昭63−15239El公報等参照)。
一方、IL−1β及びその同効物を含む各種生理活性物
質を高感度で測定可能な定量法としては、代表的には之
等活性物質の標識体を利用するラジオイムノアッセイ法
(RIA)等が既に確立されており、之等生理活性物質
の標識法としても、例えば放射性ヨードによる代表的標
識化法としてクロラミン、T法(W、H,Hunter
 and F、C,Greenwood。
Nature、194,495 (1962)等参照〕
、ポルトン−ハンター法(Bo!ton、A、E、an
d Hunter。
W、H,、BiochemJ、、  133. 529
−538(1973);同133,529−538(1
973)等参照)、ヨードケン法 (Biochemistry、 17.4807 (1
978)等参照〕等がよく知られている。
しかして、IL−1βは上記クロラミンT法、ヨードケ
ン法等の酸化反応を伴う標識法により標識されると、そ
の生物活性が失われ且つその受容体への結合能も失われ
、かくして得られる標識体の利用によっては測定が不能
であり、特にかかる標識体はIL−1βに特異的な受容
体のスクリ一二ン、検索等には実用できない。上記の如
き酸化反応を伴わない標識法としてポルトン−ハンター
法が知られており、この方法によればIL−1β受容体
結合能を有し且つ生物活性を有する所望の標識体を作成
可能でおる。しかしながら、このポルトン−ハンター法
はその操作が非常に繁雑であるという致命的欠点がある
。即ち、上記方法に用いられるポルトン−ハンター試薬
は、ベンゼン溶液であるためその使用前に窒素ガスによ
る溶媒除去操作が必須となる。またIL−1β分子に1
分子のポルトン−ハンター試薬が入るような条件を採用
する場合には、ポルトン−ハンター試薬の入らない非放
射性IL−1βの残存は避けられず、この残存物の除去
のために、ゲル濾過操作以外に、例えばイオン交換クロ
マトグラフィー等の操作を行なう必要もめった。
従って、IL−1βの定量、IL−1受容体の研究、特
にIL−1βに特異的な受容体の検索等を行なうための
、より簡便で且つ安定で感度の高いバイオアッセイ系の
確立には、上記ポルトン−ハンター法以外のより簡便な
標識法により標識でき、しかも生物活性及びIL−1受
容体結合能を保有する新しい標識体の開発が当業界で要
望されている。
発明が解決しようとする問題引 上記に鑑み、本発明者らは斯界の要望に合致する新しい
IL−1βの標識体、該標識体の作成のための標識用剤
を提供することを目的として、鋭意研究を重ねた。その
結果、IL−1βの前記アミノ酸配列の特定位置のアミ
ノ酸を特定のアミン酸に置換させた1m−1β誘導体が
上記目的に合致してヨードケン法等の酸化反応を伴う標
識法により標識可能で、しかも該標識化によっても所期
のIL−1βの生物活性及びIL−1受容体結合能を実
質的に失なわないという特有の性質を有することを見出
し、ここに本発明を完成するに至った。
問 1、を解決 るための − 即ち本発明は酸化反応を伴う方法により放射性ヨードで
標識される標識用剤であって、153個のアミノ酸から
なるIL=1βのアミノ酸配列中の8位Cys及び71
位Cysをそれぞれ他のアミノ酸残基で置換されたポリ
ペプチドからなり、上記標識により生物活性及びIL−
1受容体結合活性を保有することを特徴とする放射性ヨ
ード標識用剤に係わる。
本発明の標識用剤は、上記の通りIL−1βのアミノ酸
配列の特定位置のアミノ酸を置換した新しいアミノ酸配
列を有するポリペプチドの利用に基づいて、操作の非常
に簡便なヨードケン法等に従い、容易に放射性ヨードで
標識することができると共に、該標識化によってもその
生物活性を失なわず、またIL−1受容体への結合能も
実質的に失なわない。
従って、本発明の標識用剤は、その利用により酸化反応
を伴う標識法によって容易に所望の放射性ヨードにより
標識された標識体を提供でき、該標識体は、これを利用
して各種のバイオアッセイ法により所望のIL−1の定
量やIL−1受容体の研究に有効に利用することができ
る。本発明は、かかる放射性ヨードで標識された新しい
IL−1β誘導体の標識体をも提供するものである。
本発明標識用剤として特に適当なIL−1β誘導体とし
ては、例えば上記式(A)で表わされるIL−1βのア
ミノ酸配列の8位置 ys@S er又はAlaで置換
し且つ71位Cysを3er、 Ala又はVatで置
換したものを例示できるが、上記各位置の置換を行ない
得るアミノ酸残塁は特に上記に限定されるものではなく
、Cys以外の人体蛋白質を構成するα−アミノ酸の残
基、特に中性アミノ酸の残塁であればいずれでもよい。
以下、本発明標識用剤とするIL−1β誘導体の製造法
につき詳述する。
上記LL−”lβ誘導体は、例えば遺伝子工学的手法、
即ち前記特定のポリペプチドをコードする遺伝子を利用
し、これを微生物のベクターに組込んで該微生物細胞内
で、複製、転写、翻訳させる方法によって製造できる。
この方法は、特に大量生産が可能でおる点より有利でお
る。
上記方法において用いられる遺伝子は、通常の方法、例
えばホスフアイト トリエステル法(Nature、 
310.105 (1984) )等の常法に従い、核
酸の化学合成により全合成することもできるが、IL−
1βもしくはその前駆体をコードする遺伝子を利用して
合成するのが簡便であり、例えば該遺伝子より上記化学
合成手段を含む常法に従い、前記特定のアミノ酸配列を
コードする核酸配列に改変する等により容易に製造でき
る。
IL−1β及びその前駆体をコードする遺伝子は公知で
あり、我々も先の出願(特開昭62−174022号公
報)に記載したように、IL−13をコードする遺伝子
を得、これを用いて遺伝子工学的手法でIL−1βを収
1qするに成功している。
また、上記核酸(塩基)配列の改変操作も公知方法に従
うことができ、目的とするポリペプチドのアミノ酸配列
に応じて実施される(遺伝子工学釣手法としては、例え
ば、)IOIeCLIIar CIOniClonin
 Spring Harbor LaboratOry
 (1982)が参照される〕。上記遺伝子工学的手法
としては、例えばDNAの切断、結合、リン酸化等を目
的とする制限酵素、DNAリガーぜ、ポリヌクレオチド
キナーゼ、DNAポリメラーゼ等の各種の酵素処理等の
常套手段等が採用でき、それらに用いられる酵素は市販
品として容易に入手できる。之等各操作における遺伝子
乃至核酸の単離、精製も常法、例えばアガロース電気泳
動法等に従い得る。
得られる遺伝子の複製も、一部後述するように通常のベ
クターを利用する方法に従い得る。所望のアミノ酸配列
をコードするDNA断片や合成リンカ−は上記した化学
合成により容易に製造できる。
尚、上記において所望のアミノ酸に対応するコドンはそ
れ自体公知であり、またその選択は任意でよく、例えば
利用する宿主のコドン使用頻度等を考慮した常法に従え
ばよい(Nucl、Ac1ds、Res、、9 。
43−74 (1981)等参照〕。また之等の核酸配
列のコドンの一部改変には、例えば常法通り、15〜3
0マ一程度の、所望の改変をコードする合成オリゴヌク
レオチドからなるプライマーを用いたサイト−スペシフ
ィック ミュータジエネシス(Site−3pecif
ic )iutagenesis) (Proc、 N
atl。
Acad、Sci、、 81 、5662−5666(
1984))等の方法を採用できる。
上記方法により得られる所望の遺伝子は、例えばマキサ
ム−ギルバートの化学修飾法(Haxam−Gilbe
rt、 Meth、Enzym、、 65.499−5
60(1980))ヤM13ファージを用いるジデオキ
シヌクレオチド鎖終結法(Messina、J、and
V+e+ra 、J、、 Gene、  19.269
−276(1982))等により、その塩基配列の決定
及び確認を行ない得る。
かくして、前記した特定のアミノ酸配列を有するポリペ
プチドをコードする遺伝子が提供される。
本発明標識用剤とするIL−1β誘導体は、上記遺伝子
を利用して、公知の一般的な遺伝子組換え技術に従い製
造できる。より詳細には上記遺伝子が宿主細胞中で発現
できるような組換えDNAを作成し、これを宿主細胞に
導入して形質転換し、該形質転換体を培養すればよい。
ここで宿主細胞としては、真核生物及び原核生物のいず
れをも用い得る。該真核生物の細胞には、を椎動物、酵
母等の細胞が含まれ、を椎動物細胞には、例えばサルの
細胞であるCO8細胞(Y。
Gluzman、 Ce1l、23.175−182(
1981))やチャイニーズ・ハムスター卵巣細胞のジ
ヒドロ葉駿レダクターゼ欠損株(G。
Urlaub  and  L、A、Chasin、 
 Proc、Natl、Acad、Sci、。
USA、77、 4216−4220  (1980)
  )  等がよく用いられるが、之等に限定されない
。を椎動物細胞の発現ベクターとしては、通常発現しよ
うとする遺伝子の上流に位置するプロモーターRNAの
スプライス部位、ポリアデニル化部位及び転写終了配列
等を保有するものを使用でき、これは更に必要により複
製起源を保有していてもよい。該発現ベクターの例とし
ては、SV40の初期プロモーターを保有するpS V
 2 dhfr (S。
Subramani、R,Hulligan and 
P、Berg、 Hot、 CeBlot、 、ユ(9
)、854−864 (1981))等を例示できるが
、これに限定されない。
また真核微生物としては酵母が一般によく用いられ、そ
の中でもサツカロミセス属酊母が有利に用いられる。該
酵母等の真核微生物の発現ベクターとしては、例えば酸
性ホスファターゼ遺伝子に対するプロモーターを持つp
AM82(A。
H+yanohara et al、、 Proc、N
atl、Acad、Sci、、tJsA。
1旦、1−5 (1983))等を好ましく利用できる
原核生物の宿主としては、大腸菌や枯草菌が一般によく
用いられ、例えば該宿主菌中で複製可能なプラスミドベ
クターを用い、このベクター中に目的遺伝子が発現でき
るように、該遺伝子の上流にプロモーター及びSD(シ
ャイン・アンド・ダルガーノ)塩基配列、更に蛋白合成
開始に必要なATGを付与した発現プラスミドが使用で
きる。
宿主菌としての大腸菌としては、エシェリヒア・コリ(
Escherichia  coli) K 12株等
がよく用いられ、ベクターとしては一般にpBR322
がよく用いられるが、これらに限定されず、公知の各種
の菌株及びベクターをいずれも利用できる。
プロモーターとしては、例えばトリプトファン・プロモ
ーター、P、プロモーター、lacプロモーター、1p
pプロモーター等を使用でき、いずれの場合にも目的遺
伝子を発現させ得る。
トリプトファン・プロモーターを用いる場合を例にとり
詳述すれば、発現ベクターとしてトリプトファン・プロ
モーター及びSD配列を持つベクターpTM1 (今本
文男、代謝、Vol、22゜289 (1985))を
使用し、SD配列の下流に存在する制限酵素C1aI部
位に、必要に応じてATGを付与した所望のポリペプチ
ドをコードする遺伝子を連結させればよい。
尚、直接発現系に限らず、例えばβ−ガラクトシダーゼ
ヤβ−ラクタマーゼ等を利用する融合蛋白質発現系によ
っても本発明誘導体を得ることができる。
かくして得られる発現ベクターの宿主細胞への導入及び
これによる形質転換の方法としては、−般に用いられて
いる方法、例えば主として対数増殖期にある細胞を集め
、Ca CQ 2処理して自然にDNAを取り込みやす
い状態にして、ベクターを取込ませる方法等を採用でき
る。上記方法においては、通常知られているように形質
転換の効率を一層向上させるためにM Q CQ 2や
RbC9を培地に更に共存させることも可能である。ま
た、宿主細胞をスフェロプラスト又はプロトプラスト化
してから形質転換させる方法も採用できる。
かくして得られる所望の形質転換株は、常法に従いこれ
を培養することができ、該培養により、所望のIL−1
β誘導体(ポリペプチド)が生産、蓄積される。該培養
に用いられる培地としては、通常の細胞培養に慣用され
る各種の培地のいずれでもよく、その具体例としては、
例えばL培地、E培地、M9培地等及び之等に通常知ら
れている各種の炭素源、窒素源、無殿塩、ビタミン類等
を添加した培地を例示できる。尚、上記トリプトファン
・プロモーターを用いた場合には、一般に該プロモータ
ーが働くようにするためにカザミノ酸を添加した、例え
ばM9最小培地を用いて培養することができ、該培地中
には培養の適当な時期にインドールアクリル酸等のトリ
プトファン・プロモーターの動きを強めるための薬剤を
添加することもできる。
かくして得られるIL−1β活性物を含有する培養物か
らの所望のIL−1β誘導体、即ち前記特定のアミノ酸
配列を有するポリペプチドの精製、単離は常法に従い行
ない1qる。尚、該ポリペプチドを宿主から抽出するに
当っては、例えば浸透圧ショック法等の温和な条件を採
用するのがその高次溝造保持の面からより好ましい。
上記精製、単離は、例えば当該ポリペプチドの物理、化
学的性質を利用した各種の処理操作に従い実施できる(
例えば「生化学データーブック■」pp1175〜12
59、第1版第1刷、1980年6月23日、株式会社
東京化学同人発行参照)。
該方法としては、具体的には例えば通常の蛋白沈澱剤に
よる処理、限外濾過、分子篩クロマトグラフィー(ゲル
濾過)、液体クロマトグラフィー遠心分離、電気泳動、
アフィニティクロマトグラフィー、透析法、之等の組合
せ等を採用できる。
より具体的には、上記操作は、例えば以下のごとくして
実施できる。即ち、まず培養上清より予め目的とするポ
リペプチドを部分精製する。この部分精製は、例えばア
セトン、メタノール、エタノール、プロパツール、ジメ
チルホルムアミド(DMF)等の有機溶媒や酢酸、過塩
素酸(PCA)、トリクロロ酢酸(TCA)等の酸を蚤
白沈澱剤として用いる処理、硫酸アンモニウム、硫酸ナ
トリウム、リン酸ナトリウム等の塩析剤を用いる処理及
び/又は透析膜、平板膜、中空繊維膜等を用いる限外濾
過処理等により行なわれる。
之等の各処理の操作及び条件は、通常のこの種方法のそ
れらと同様のものとすればよい。
次いで上記で得られた粗精製物を、ゲル濾過に付すこと
により目的物質の活性が認められる両分を収得する。こ
こで用いられるゲル濾過剤としては、特に限定はなく、
例えばデキストランゲル、ポリアクリルアミドゲル、ア
ガロースゲル、ポリアクリルアミド−アガロースゲル、
セルロース等を素材とするものをいずれも利用できる。
之等の具体例としては、セファデックスGタイプ、同L
Hタイプ、セファロースタイブ、セファクリルタイプ(
以上、ファルマシア社)、セルロファイン(チッソ(1
1)、バイオゲルPタイプ、同Aタイプ(バイオ−ラド
社)、ウルトロゲル(138社)、TSK−Gタイプ(
トーン−社)等の市販品を例示できる。
目的とするポリペプチドは、上記ゲル濾過により得られ
る活性画分を、例えばハイドロキシアパタイトカラムを
用いたアフィニティークロマトグラフィー、DEAE法
、CM法、SP法等のイオン交換カラムクロマトグラフ
ィー、クロマトフオーカシング法、逆相高速液体クロマ
トグラフィー等に付すことにより、又は之等各操作の組
合せにより更に精製でき、かくして均質な物質として単
離できる。
上記クロマトフオーカシング法は、公知の各種方法によ
り実施でき、カラムとしてはPSE94(ファルマシア
社製)等を、開始緩衝液としてはイミダゾール−塩酸等
を、溶出液としてはポリバッフ7−74 (ファルマシ
ア社製)−塩酸(pH4,0)等を使用できる。
上記逆相高速液体クロマトグラフィーは、例えばC4ハ
イボア一逆相HPLCカラム(バイオ−ラド社(Bio
−Rad Laboratories) )等を用い、
移動剤としてアセトニトリル、トリフルオロ酢酸(TF
A) 、水等及び之等の混合溶媒を用いて実施できる。
かくして所望のIL−1β誘導体を単離、収得できる。
本発明は、また上記のごとくして得られるl−1β誘導
体の新規な標識体をも提供するものでおる。該標識体は
、上記IL−1β誘導体を利用して、通常の酸化反応を
伴う放射性ヨードによる標識化方法に従い収得できる。
上記方法としては最も代表的にはヨードケン法(Bio
chemistry。
二、4807 (1978))を例示でき、他にクロラ
ミンT法(W、H,Hunter and F、C,G
reenwood。
Nature、  194.495 (1962)等参
照)等の酸化剤を用いた方法や酵素法等の直接標識法も
包含される。上記代表的標識法としてのヨードグン法の
詳細は、後記実施例において説明する通りである。
かくして得られる放射性ヨードにより標識された本発明
誘導体は、その本来の生物活性を保持しており、またそ
の受容体への結合能も保持している。従って、該標識体
は、例えばRIA法等のイムノアッセイに利用して1m
−1βの正確で且つ高感度の定量が可能であり、また1
m−1受容体の研究のためのIL−1βに特異的な受容
体のスクリーニングや、例えばBa1b/3T3細胞の
ような受容体高発現細胞を用いたパインディングアッセ
イ系の確立が可能である。
本発明によれば、操作の簡便なヨードケン法等により容
易に標識可能で、しかも該標識化によってもその本来の
生物活性及びIL−1受容体結合活性を失わないIL−
1βの標識用剤及びこれを標識した標識体が提供され、
これはIL−1βのイムノアッセイによる定量等に有効
利用できる。
実  施   例 以下、本発明を更に詳しく説明するため、実施例及び比
較例を挙げる。
尚、各例において用いたIL−1β誘導体(仕較のため
のIL−1β及びその誘導体を含む)は、特開昭63−
152398号公報記載の方法に従い得られたものであ
り、以下の略号にて表示する。
0IL−1β・・・式(A)で示される天然型IL−1
β0 [7131IL−1β−71位を3erで置換し
たIL1β誘導体 0 [8S71S] IL−1β・・・8位及び71位
を3erで置換したIL−1β誘導体 0 [8A71A] IL−1β・・・8位及び71位
をAlaで置換したIL−1β誘導体 0 [8A71S] IL−1β・・・8位をAlaで
、71位を3erで置換したIL−1β誘導体 0 [8A71V] IL−1β・・・8位をAlaで
、71位をValで置換したIL−1β誘導体 実施例 1 (1) Ba1b /3T3細胞の培養13alb /
3T3クローンA31 [CCL−163: ATCC
,Rockville、HD] @、HF2jjスイン
キユベーター中で、10%FC3,D−MEMで培養し
た。
(2)ヨードケン法によるヨード標識法ヨードゲンをク
ロロホルムに溶かした後、■ッペンドルフのチューブ中
で溶tsを乾固して壁面に付着させる。
IL−1β、その誘導体の各々2.5μCJ/50μQ
PBs(−)と、Na   Iの500μC115μQ
とを、上記チューブに添加して反応を開始させる。氷上
で5分間反応後、1m(]/m12BSAを含むP B
 S (−)で平衡化されているバイオゲルP−30(
バイオラット社製)に供して、未反応の試薬を分離した
(3)ラジオレロプターアッセイ法 12ウェルプレートで、−面にほぼ均一にまで増殖した
Ba1b/3T3細胞に、   I−IL1β又は12
51−IL−1β誘導体と、種々の濃度のIL−1β或
いはαを含んだ1 mQの10%FC3,D−MEMを
添加し、4°Cて2時間反応する。反応後、反応液をパ
スツールピペットにて除去し、PBS(−)1mQを加
え静かに洗い上清を捨てる。この操作を更に2回繰返し
た後、1 mQの1%SDS、0.2N  NaOHで
細胞を可溶化し、可溶化液及び更にウェルを洗浄した可
溶化液中のカウントをγ−カウンターにて測定する。
(4)標識体の結合能 上記(3)で作成した125■−■L−1β及び125
HIL  1β誘導体のBa1b /3T31[]胞へ
の結合能を調べた。それぞれの標識体のB/T(結合/
合計カウント)な求めた。
その結果、■[−1β及び[7iSer] IL−1β
のB/Tは0.040であり、[8A71八] IL−
1βのB/Tは0.243であり、   I −[8A
71A] IL−1βだけがリセプターに結合した。
更に、同様にして結合したヨード標識体の非放射性IL
−1βによる拮抗阻害を求めた。その結果を第1図に示
す。図において横軸は添加したIL−1b濃度(no/
mQ)を、横軸はB / B Oを小す。
第1図より、   1−IL−1βではヨード標識体を
大過剰に加えても一定割合以上は阻害せず、従ってこれ
はIL−1βリセプター以外に結合していることが判る
。これに対して125I −[8A71A]IL−1β
[本発明標識用剤をヨード標識体により標識したちのコ
では、はぼ100%の阻害が認められ、これは特異的な
りセプターへの結合であり、この本発明標識用剤が生物
活性を持ったヨード標識体となり得ることが明らかであ
る。
(5)パインディングアッセイ法 上記(4)と同様に、Ba1b /3T3細胞でバイン
ディングアッセイを行ない、   I −[8A71A
]TL−1βの結合の特異性について調べた。反応時間
は2時間、4°Cで行なった。
結果を第2図に示す。図において縦軸はIL−1β度(
nCI/m2)を、横軸はパインディング活性(%)を
示す。
第2図より50000Cpm (7) 125I−[8
A71A]■L−1βを用い、種々の用量の非標識IL
−1β(図中曲線(1)として示す)及びIL−1α(
図中曲線(2)として示す)を添加したところ、用量依
存的に1257− [8A71A] It−1βの結合
量は減少していき、この条件では非特異的な結合量は総
結合の10%以下と考えられる。またIL−1αはβと
同等の親和力で125 ) −[8A71A] IL−
1βの結合を阻害した。
この結果をスキャッチャード分析してBa1b/3T3
細胞に存在する受容体数を算出した所、7600個/細
胞、解離定数0.9X10−10Mとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図はヨード標識体の非放射性IL−1βによる拮抗
阻害を求めたグラフであり、第2図はヨード標識体の結
合特異性を調べた結果を示すグラフである。 (以 上)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化反応を伴う方法により放射性ヨードで標識さ
    れる標識用剤であつて、153個のアミノ酸からなるI
    L−1βのアミノ酸配列中の8位Cys及び71位Cy
    sをそれぞれ他のアミノ酸残基で置換されたポリペプチ
    ドからなり、上記標識により生物活性及びIL−1受容
    体結合活性を保有することを特徴とする放射性ヨード標
    識用剤。
JP32448988A 1988-12-21 1988-12-21 放射性ヨード標識用剤 Pending JPH02169600A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5349051A (en) * 1991-02-05 1994-09-20 University Of Maryland Modified interluekin-1β

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5349051A (en) * 1991-02-05 1994-09-20 University Of Maryland Modified interluekin-1β

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