JPH02165899A

JPH02165899A - スクラップ圧縮装置

Info

Publication number: JPH02165899A
Application number: JP32155488A
Authority: JP
Inventors: Kazuyuki Maruoka; 丸岡　一之
Original assignee: Fujicar Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Fujicar Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1988-12-19
Filing date: 1988-12-19
Publication date: 1990-06-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、スクラップ圧縮装置に関し、特に圧縮した
成形スクラップの固形率と形状特性を向上させた圧縮装
置に関するものである。

〔従来の技術及びその課題〕

スクラップは、ブロック状に形成された後、電気炉やキ
ューボラに投入されて溶解・再生される。

このような電気炉等は、投入口の大きさや炉内の体積が
規格で決められており、この限られた投入口や炉内部で
スクラップを効率良く熔解・再生するためには、成形さ
れるスクラッププロ、りは、−辺の長さや最も遠いコー
ナ部を結ぶ線分が出来るだけ小さく、又、単位体積当り
の重量が出来るだけ大きくなるように高密度に圧縮され
ることが求められる。

従来、−ｉに用いられるスクラップの圧縮装置は、第６
図に示すように、基台１上に一対の対向する側壁２．２
と端壁３を設け、その端壁３に対向して竪押スライド５
を、一方の側壁２に横押スライド６を設けて成っており
、基台１上に投入したスクラップを竪押スライド５で端
壁３に圧縮し、その圧縮されたスクラップを横押スライ
ド６で他方の側壁２に圧縮してブロック状に成形する。

ところで、従来構造の圧縮装置の竪押スライド５や横押
スライド６の押圧面は平面で形成されているため、成形
されたスクランプブロックの形状は第５図（ａ）に示す
ような直方体形状、又は正方体形状に形成される。とこ
ろが、このような直方体、又は正方体形状のブロックの
各コーナ部での圧縮を考えた場合、第８図に示すように
、コーナ部での各面の交差角が小さいので、コーナ部近
傍でスクランプ材料ａ同士が矢印で示すように突張り合
って、コーナ部先端への移動が妨害される現象が生じる
。このため、コーナ部先端では十分にスクランプが圧縮
されず、全体の固形率が低く抑えられる要因となってい
る。また、コーナ部の締まりが悪いと、取扱い時にエッ
ヂが欠は易くなり、型面れが生じる欠点がある。

一方、高固形率のスクランプブロックを得るため、第７
図に示すように、従来装置の側壁２にスクラップ成形室
３０を設け、竪押スライド５で予圧したスクラップを成
形室３０内で圧縮するようにしたものがｋＬ案されてい
る。上記提案構造では、横押スライド６による最終成形
圧縮時の側方支持が竪押スライド５で行なうのではなく
、高強度で密閉された成形室３０で行なうので、高圧縮
の成形品が得られる利点があるが、成形されるブロック
の形状が正方形や直方体形状であるため、依然としてコ
ーナ部での締まりの弱さが残って均一な密度が得られず
、また、竪押スライド５で圧縮したスクランプを成形室
３０内に押し出す際、加圧状態のまま押し出す為、竪押
スライド５の押圧面や端壁３の摺動部の摩耗が非常に激
しくなる欠点がある。

この発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、成形
室等を設けることなく簡単な構造により高固形率で、し
かも形状特性に優れたスクラップブロックを成形するこ
とができるスクラップ圧縮装置を提供しようとするもの
である。

（課題を解決するための手段〕上記の課題を解決するため、この発明は、上述したスク
ランプ圧縮装置において、上記竪押スライドの押圧面と
その押圧面に対応する上記端壁の圧着面を、竪押スライ
ドの幅方向の複数の面により多角形に形成した溝面とし
たものである。

また、上記構造に加えて、横押スライドの押圧面とその
押圧面に対向する側壁を、横押スライドの幅方向の複数
の面により多角形に形成した溝面としてもよい。

〔作用〕

上記構造の圧縮装置でスクラップを圧縮すると、成形さ
れるスクランプブロックは、例えば第５図（ｂ）に示す
ように断面形状が４角形より大きな多角形（図示の場合
、８角形）に形成される。このようにブロックが多角形
になると、第９図に示すように各コーナ部の交差角が大
きくなるために、コーナ部近傍でのスクラップ材料ａ同
士の突張り現象がなくなり、スクラップはコーナ部先端
まで十分に移動して強固に押し固められる。

また、プレスの際、多角形を形成する各面からブロック
の内側を中心に向かって押圧力Ｐが作用するので−スク
ラップは、外側から均一に押し固められ、全体に高密度
に圧縮される。

また、本発明による成形ブロックの形状を第５図（ｂ）
に示すような正８角形とし、その最も遠いコーナ部を結
ぶ線分ｍを第５図（ａ）に示す従来構造による直方体形
状のスクランプブロックの線分ｍと同じとした場合（こ
の線分ｍ、ｍ’の長さは電気炉等の投入口から投入でき
る最大長さにより決定される）、両者の断面積は、各断
面の対向するコーナ部を結ぶ長さを２とすると、本発明
のブロックでは、断面積Ａ＝０．７０１！”　　あるの
に対し、従来ブロックではＡ＝０．ｉ”となり、本発明
のブロックは２０％以上も断面積が大きくなる。したが
って、１個のスクランプブロックにより電気炉等に投入
できる体積が大きくなり、溶解効率が向上される。

〔実施例］以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図乃至第３図に示すように、基台１の上面に、一対
の側壁２ａ、２ｂと、その両側壁２ａ、２ｂの一端間に
端壁３を設けて平面視でコ字形をなす収納室７が形成さ
れており、端壁３の対向側に、その端壁３に向かって移
動可能な竪押スライド５が設けられている。

竪押スライド５は、幅寸法が両側壁２ａ、２ｂ間の間隔
と同じ大きさに形成され、後部には、スライドを基台１
上に移動させる油圧式の竪押シリンダ８．８が連結して
いる。この竪押スライド５の移動ストロークは、最大に
前進した位置で、端壁３との間に横押スライド６が移動
可能なすき間が残るように設定されており、その移動ス
トロークの限界位置で、竪押スライド５の押圧面５ａは
、端壁３の内面と共に横押スライド６の案内面になる。

上記竪押スライド５の押圧面は、第２図に示すように、
内側に凹となる溝面５ａになっており、この溝面５ａは
、スライド５の幅方向にのびる３つの面すにより多角形
に形成されている。一方、端壁３の上記溝面５ａに対向
する内壁面には、内側に凹の溝２６が形成されている。

この溝２６の溝面２６ａは竪押スライド５の幅方向に延
びる３つの面ｂ′により多角形状に形成されており、第
２図に示すごとく竪押スライド５を最大に前進した位置
で上記溝面５ａ、２６ａと押蓋４及び基台１の間で略８
角形の圧縮空間を形成するようになっている。

上記両側壁２ａ、２ｂの後端側の上面には、押蓋４がピ
ン１０により上下方向に回動可能に取付けられている。

この押蓋４は、押蓋４の後部に張り出したブラケッ）４
ａに傾斜した案内部１１を形成し、その案内部１１に移
動可能に取付けた摺動部材１２をリンク駆動機構１３を
起動させることにより回動される。

このリンク駆動機構１３は、基台１の後部に設けた支持
枠１４の両側面に、リンク板１５の上端壁を軸１６によ
り回動可能に取付け、そのリンク板１５の下端を、軸１
７を介して摺動部材１２に連結し、また、リンク板１５
の中程に、油圧シリンダ１８のピストン杆の先端を軸１
９により回動可能に連結して成っている。上記の構造で
は、油圧シリンダ１８が作動してピストン杆が伸長する
と、リンク板１５の下端が前側（第２回においては右側
）に回動し、摺動部材１２の案内部１１上の移動に沿っ
て押Ｍ４がピン１０を支点として前側に倒れ、両側壁２
ａ、２ｂと端壁３で囲まれる収納室７の上部を閉鎖する
。

また、両側壁２ａ、２ｂのうら一方の側壁２ａには、横
方向に延びる２木の支持棒２１．２１が取付けられてお
り、その支持棒２１．２１の間に、油圧式の横押シリン
ダＳが支持されている。その横押シリンダ９の先端には
、横押スライド６が取付けられ、側壁２ａにはその横押
スライド６が出入り可能な開口２２が設けられている。

上記横押スライド６は、通常時、先端が開口２２から側
壁２ａの内側に収納され、横押シリンダ９が作動すると
、収納室７の内部に進入し、端壁３の内面に沿って基台
１上を移動する。

上記横押スライド６の押圧面は、第１図及び第３図に示
すように、内側に入り込んで溝面６ａになっており、こ
の溝面６ａは、スライド６の幅方向の３つの面Ｃにより
多角形に形成されている。

一方、横押スライド６に対向する側壁２ｂには、圧縮さ
れたスクラップ塊を排出するためのゲート２３が設けら
れ、そのゲート２３と、端壁３の一端側にゲート２３と
連続して設けた空所２４にゲートスライド２５が移動可
能に取付けられている。

上記ゲートスライド２５の横押スライド６の押圧面と対
向する内側面には、内側に向かって押圧となる溝２７が
形成されている。この溝２７の溝面２７ａは、横押スラ
イド６の幅方向に延びる３つの面Ｃ′により多角形に形
成されており、横押スライド６の溝面６ａと押蓋４及び
基台１上面の間で８角形の圧縮空間を形成する。

また、ゲートスライド２５には、側壁２ｂの外面に取付
けられた駆動シリンダ２８が連結しており、この駆動シ
リンダ２８の作動によりゲートスライド２５はゲート２
３と空所２４内を移動する。

この実施例の圧縮装置は、上記のような構造で成ってお
り、次に作用を説明する。

作業前は、第１図に示すようにゲートスライド２５が後
退して、ゲート２３は閉鎖された状態にある。

圧縮作業は、収納室７内にスクランプを投入し、油圧シ
リンダ１８を作動させて押蓋４を下向きに回動し、収納
室７の上部を閉鎖する。この押蓋４の閉鎖により、収納
室７内のスクラップは押しつぶされ、高さがならされる
。

次に、竪押シリンダ８が作動し、竪押スライド５が動い
て、スクラップＡを端壁３に向かって圧縮する。この圧
縮により、スクラップＡは、第２図に示すように、竪押
スライド５の溝面５ａと端壁３の溝面２６ａ、及び押蓋
４下面、基台１上面の間で断面が略８角形に圧縮される
。

スクラップが十分に圧縮すると、竪押スライド５は、移
動ストロークの前進限界位置に停止し、ついで、横押シ
リンダ９が作動し、その作動により横押スライド６が収
納室７内に進入し、端壁３と竪押スライド５の間を移動
する。この横押スライド６の動きにより、スクラップＡ
は、−ゲート２３を閉鎖したゲートスライド２５に向か
って押圧され、ブロック状に圧縮される。

この圧縮により、スクラップＡは横押スライド６の溝面
６ａとゲートスライド２５の溝面２７ａにより略８角形
状に成形され、第４図に示すような多面体形状のブロッ
クに成形される。

上記の多面体形状のブロックは、各面の交差角が鈍角に
なるので、作用の項で述べたようにコーナ部の先端まで
材料が押し固められ高密度に圧縮される。また、各コー
ナ部は、エッヂの尖り状態が小さいので、エッヂのくず
れが少なく取扱い時の型崩れがない。

圧縮が十分に行なわれてプレスが終了すると、竪押スラ
イド５が若干Ｍｔａ退してスクラップブロックの加圧を
弛め、次に駆動シリンダ２８が作動して、ゲートスライ
ド２５を空所２４に入り込ませ、ゲート２３を開放させ
る。ついで、横押スライド６がさらに前進して、スクラ
ップ塊をゲート２３から排出する。その後、横押スライ
ド６と竪押スライド５が復帰し、ゲートスライド２５が
後退してゲート２３を塞ぎ、さらに押Ｍ４が起立して作
業準備の状態に戻る。

なお、実施例では、各溝面５ａ、２６ａ、６ａ、２７ａ
を各スライドの幅方向にのびる３つの面により形成し、
圧縮空間の形状を略８角形のものとしたが、各溝面をよ
り多くの面で形成し、圧縮空間をより多角形形状にして
もよい。即ち、圧縮空間が円に近くなるほど、スクラン
プは均一に圧縮されて高密度になり、エッヂの尖りも小
さくなるので、可能な限り多くの面を持つ形に形成する
のが好ましい。

また、成形後のスクラップの排出は、竪押スライド５の
加圧を抜いた状態で横押スライド６の押出しにより行な
うことができるので、第７回に示す提案構造のようなス
クラップ摺動部の摩耗がなくなり、安定したプレス作業
が行なえる。

〔発明の効果〕

二の発明は、以上のように、スライドの押圧面と端壁や
側壁の圧着面を複数の面から成る多角形の溝面で形成し
、成形されるスクラップブロックを多角形状に形成する
ようにしたものであるから、コーナ部の先端までスクラ
ップを十分に押し固めることができてコーナ部エッヂか
らの型崩れを防止することができ、また、多角形の各面
から押圧力が作用することにより内部を強く圧縮できる
ので、固形率の高いスクラップを形成することができる
。

また、この発明による形成プロ、りは従来の直方体等の
ブロックに比べて断面積が大きく、投入口に投入できる
ブロック１個当りの体積を大きくできるので、溶解効率
を向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るスクラップ圧縮装置の一部横断
平面図、第２圀は同上の側断面図、第３図は同上の要部
の側面図、第４図はスクラップブロックの斜視図、第５
図（ａ）は従来のスクラップブロックの斜視図、第５図
由）はこの発明による成形ブロックの斜視図、第６図及
び第７図はそれぞれ従来構造を示す平断面図、第８図と
第９図はそれぞれスクラップブロックの圧縮作用を示す
図である。１・・・・・・基台、　　　　　２ａ、２ｂ・・・・・
・側壁、３・・・・・・端壁、　　　　　４・・・・・
・押蓋、５・・・・・・竪押スライド、　５ａ・・・・
・・溝面、６・・・・・・横押スライド、　　６ａ・・
・・・・溝面、８・・・・・・竪押シリンダ、　９・・
・・・・横押シリンダ、２３・・・・・・ゲート、２５・・・・・・ゲートスライド、２６・・・・・・溝、　　　　　２６ａ・・・・・・溝
面、２７・・・・・・溝、　　　　　２７ａ・・・・・
・溝面、Ａ・・・・・・スクラップ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基台上に、対向する一対の側壁と、その両側壁の
一端を連結する端壁、及びその端壁に向かって移動可能
な竪押スライドを設け、上記一方の側壁に、端壁の内側
に沿って他方の側壁に対し移動可能な横押スライドを設
け、上記基台上に供給されたスクラップを竪押スライド
で端壁に圧縮し、その圧縮したスクラップを上記横押ス
ライドで他方の側壁に向かって圧縮するスクラップ圧縮
装置において、上記竪押スライドの押圧面とその押圧面
に対応する上記端壁の圧着面を、竪押スライドの幅方向
の複数の面により多角形に形成された溝面としたことを
特徴とするスクラップ圧縮装置。
（２）上記横押スライドの押圧面とその押圧面に対向す
る側壁の圧着面を、横押スライドの幅方向の複数の面に
より多角形に形成された溝面としたことを特徴とする請
求項（１）記載のスクラップ圧縮装置。