JPH0216504Y2 - - Google Patents

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JPH0216504Y2
JPH0216504Y2 JP1980189933U JP18993380U JPH0216504Y2 JP H0216504 Y2 JPH0216504 Y2 JP H0216504Y2 JP 1980189933 U JP1980189933 U JP 1980189933U JP 18993380 U JP18993380 U JP 18993380U JP H0216504 Y2 JPH0216504 Y2 JP H0216504Y2
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cam
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、遮断器の引き外し装置に関する。
従来、遮断器の引き外し装置としては、例えば
第3図に示すように、遮断器の器枠に昇降揺動可
能に支持され、その自由端部に可動接点を設けた
開閉レバー4と、開閉レバー4を可動接点が固定
接点から離れる開位置に上昇付勢する開付勢バネ
と、開閉レバー4の上方に配置され、器枠に昇降
可能に、かつ、揺動可能に支持された作動レバー
3と、作動レバー3の一端部に係脱されるトリツ
プレバー5と、トリツプレバー5をこれが作動レ
バー3の一端部に係合される係合位置に付勢する
付勢バネと、トリツプレバー5に係合された作動
レバーを昇降駆動する開閉操作機構とを設け、開
閉操作機構で作動レバー3を介して開閉レバー4
を昇降駆動するように構成したものがある。
この従来例では、開閉操作機構が器枠に揺動可
能に枢支されたスイツチレバーと、このスイツチ
レバーと作動レバーとを連動連結する連結ロツド
10とで構成されており、ロツド10の長さだけ
機械部分の高さが高くなるという欠点がある。
そこで、例えば実公昭47−160203号公報や実公
昭49−2850号公報に開示するように(第4図参
照)、開閉操作機構が器枠に揺動可能に支持され
たスイツチレバー2′と、作動レバーの上側に揺
動可能に配置されるとともにスイツチレバー2′
に連動連結されたカム2と、スイツチレバー2′
及びカム2を開操作方向(第4図⇒方向)に付勢
する戻しバネと、作動レバー3をカム2の方向
(第4図→方向)に押し付ける付勢バネとを備え
るように構成したものが提案されている。
これらのカム式の従来例では、連結ロツド10
を使用するロツド式の従来例に比べると、全高を
低くすることができる。
しかし、これらのカム式の従来例では、作動レ
バー3がトリツプレバー5に係合されるトリツプ
係合点Tと作動レバー3がカム2に接触するカム
接触点Rとの間で作動レバー3が開閉レバー4に
連結されているので、作動レバー3が開閉レバー
4に連結されている連結点の昇降量はカム接触点
の昇降量(カムリフト量)よりも小さくなる。
そこで、これらの従来例では遮断器の可動接点
のストロークを確保するために、カムリフト量を
大きくすることが考えられる。
しかし、カムリフト量を大きくすると、作動レ
バー3の揺動ストロークが大きくなるとともに、
開閉レバー4及びトリツプレバー5に対してカム
2及びスイツチレバー2′の揺動中心を高く位置
させる必要があるので、遮断器の全高が高くなる
欠点がある。
また、これらカム式の従来例においては、開閉
レバー4を介して作動レバー3に作用する開付勢
バネが作動レバー3をトリツプレバー5への接触
圧が高まる方向に付勢することになる。作動レバ
ー3のトリツプレバー5への接触圧は、トリツプ
レバー5を作動レバー3から離脱させようとする
力に対する摩擦抵抗力を生じることになるので、
遮断器の感度を高めるためには、作動レバー3の
トリツプレバー5への接触圧をできるだけ小さく
することが好ましい。従つて、上記カム式の従来
例では、作動レバー3のレバー比、即ち、作動レ
バー3のカム接触点Rからトリツプレバー5との
係合点Tまでの距離R1と作動レバー3のカム接
触点から連結点Sまでの距離R2との比を小さく
することが好ましく、このためには、カム接触点
Rから連結点Sまでの距離を大きくする方法と、
連結点Sから作動レバー3のトリツプレバー5と
の係合点Tまでの距離を小さくする方法とが考え
られる。
しかしながら、作動レバーのレバー比を小さく
すると、カムリフト量に対する連結点Sの昇降量
が小さくなり、所要の可動接点のストロークを確
保するために、カムリフト量を大きくするか、開
閉レバー4のレバー比を大きくするかの何れかを
採用する必要があり、上記の欠点を免れなくな
る。特に、カム接触点Rから連結点Sまでの距離
を大きくする方法では、作動レバー3の全長が長
くなり、遮断器の全長が長くなつてカムを含む開
閉操作機構の位置がトリツプレバー5から大きく
離れて遮断器の中心から片側に大きく外れること
になり、デザイン上の均衡を欠いて商品価値が低
下してしまう。
そこで、これらのカム式の従来例において、第
3図に示す従来例と同様に、作動レバーのトリツ
プレバーへの係合点と開閉レバーへの連結点との
中間部の上面に開閉操作機構のカムを接触させて
作動レバーを下方に押し下げるように構成するこ
とが考えられる。
けれども、上記の各従来例では、作動レバーが
側面から見て直線状あるいはへ字形に形成されて
いるので、開閉操作機構の位置が比較的高くな
り、遮断器の全高を低くする上で不利になる。
また、遮断器をオン状態に保持する必要がある
ため、カムをその揺動中心とカムトツプ点とを結
ぶ直線が作動レバーに対して直角になる状態から
更にオン側に揺動できるように構成する必要があ
り、オン状態ではカムトツプ点がカムの揺動中心
よりも作動レバーの一端側に位置することにな
る。従つて、開付勢バネの付勢力が作用する作動
レバーの他端部からカムの接触点までの水平距離
が作動レバーの他端部からカムの揺動中心までの
水平距離よりも大きくなり、開付勢バネの付勢力
によつて生じる作動レバーのトリツプレバーへの
接触圧を一定以下にするために、作動レバーの他
端部からトリツプレバーへの係合点までの距離を
大きくする必要があり、遮断器の全長が大きくな
る欠点がある。
本考案は、上記の事情を鑑みてなされたもので
あり、簡単な構成で遮断器の全長と全高を小さく
して小型化を図れるとともに、遮断器の感度を高
められるようにした遮断器の引き外し装置を提供
することを目的とするものである。
本考案は、遮断器の器枠に昇降揺動可能に支持
され、その自由端部に可動接点を設けた開閉レバ
ーと、開閉レバーを可動接点が固定接点から離れ
る開位置に上昇付勢する開付勢バネと、開閉レバ
ーの上方に配置され、器枠に昇降可能に、かつ、
揺動可能に支持された作動レバーと、作動レバー
の一端部に係脱されるトリツプレバーと、トリツ
プレバーをこれが作動レバーの一端部に係合され
る係合位置に付勢する付勢バネと、トリツプレバ
ーに係合された作動レバーを昇降駆動する開閉操
作機構を設け、この開閉操作機構が器枠に揺動可
能に支持されたスイツチレバーと、作動レバーの
上側に揺動可能に配置されるとともにスイツチレ
バーに連動連結されたカムと、スイツチレバー及
びカムを開操作方向に付勢する戻しバネと、作動
レバーをカムに押し付ける付勢バネとを備え、開
閉操作機構で作動レバーを介して開閉レバーを昇
降駆動するように構成した遮断器の引き外し装置
を前提として、上記の目的を達成するため、次の
ように構成している。
即ち、上記作動レバーを逆へ字形に形成し、開
閉レバーを作動レバーの他端部に連動連結し、作
動レバーの中間部の上面に上記カムが当接するよ
うに構成される。
この考案においては、作動レバーのカム接触点
が、作動レバーのトリツプレバーに係脱される一
端部と、作動レバーの開閉レバーに連結される他
端部との中間に設定されるので、トリツプレバー
の一端が係合された作動レバーの他端部をカムリ
フト量よりも大きく昇降させることができ、所要
の可動接点ストロークを得るに要するカムリフト
量を小さくできるとともに、開閉レバーのレバー
比を小さくできる。
また、作動レバーのカム接触点をその両端部の
中央近傍に位置させることにより、作動レバーの
レバー比を小さくすることができ、開付勢バネに
よつて生じる作動レバーのトリツプレバーへの接
触圧を小さくすることができるとともに、開閉操
作機構を遮断器の中央部に位置させてデザイン上
の均衡を保つことができる。
更に、作動レバーを側面から見て逆へ字形に形
成することにより、カムを含む開閉操作機構の作
動レバー及びトリツプレバーに対する位置を低く
位置させることができるとともに、カムの揺動中
心とカムトツプ点とを結ぶ直線をカムの揺動中心
よりも作動レバーの他端側で作動レバーに直角な
方向に向けることができ、オン状態でカムトツプ
点をカムの揺動中心よりも作動レバーの他端側に
位置させることができる。従つて、作動レバーの
他端部からカムの接触点までの距離を作動レバー
の他端部からカムの揺動中心よりも短くすること
ができ、作動レバーのトリツプレバーへの接触圧
を一定以下に押さえるために必要な作動レバーの
全長も短くして、遮断器の全長を短くできる。
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
第1図aないしdはそれぞれ本考案の一実施例
に係る遮断器の引き外し装置の異なる状態におけ
る概念図である。
第1図aに示すように、遮断器の器枠1(ここ
では、器枠1の底部Bの一部分のみを示す)の下
部には自由端部に可動接点41を設けた開閉レバ
ー4が昇降揺動可能に支持され、この開閉レバー
41の可動接点41の近傍部と器枠1との間に開
閉レバー4を可動接点41が固定接点41′から
離れる開位置に上昇付勢する開付勢バネ32が挿
入される。また、開閉レバー4の上方には、器枠
1に昇降可能に、かつ、揺動可能に支持された作
動レバー3が配置される。作動レバー3を器枠1
に支持する構造は、特に限定されず、例えば器枠
3に摺動溝11を形成し、この摺動溝11に摺動
可能に、かつ、回転自在に挿入した摺動軸34を
作動レバー3の中間部に連結するように構成する
ことができる。更に、器枠1の一側部には上記作
動レバー3の一端部に係脱されるトリツプレバー
5が軸52を介して揺動可能に支持されている。
このトリツプレバー5はその一自由端部に作動レ
バー3の一端部が係脱される掛穴51を有し、付
勢バネ32′で作動レバー3の一端部と係合する
係合位置に付勢されている。そして、作動レバー
3の上側に作動レバー3を介して開閉レバー4を
昇降揺動させる開閉操作機構が設けられる。この
開閉操作機構は器枠1に軸21を介してオフ位置
とオン位置とにわたつて揺動可能に支持されたス
イツチレバー2′と、これと一体に形成されたカ
ム2と、スイツチレバー2′及びカム2をオフ位
置に付勢する戻しバネ23と、作動レバー3を上
昇付勢してその中間部をカム2の下面に押し付け
る付勢バネ32′とで構成される。この付勢バネ
32′はトリツプレバー5を係合位置に付勢する
付勢バネ32′とは別に設けることも可能である
が、ここでは、部品点数を少なくし、構成を簡単
にするために、トリツプレバー5がベルクランク
状に形成され、軸52から作動レバー3の下方に
延出されたトリツプレバー5の下腕と作動レバー
3との間に挿入された付勢バネ32′で上記トリ
ツプレバー5の下腕と作動レバー3を互いに離反
する方向に付勢することにより、トリツプレバー
5が係合位置に付勢されるとともに、作動レバー
3が上昇付勢されるように構成してある。
上記作動レバー3は例えば板バネ等の弾性体で
側面から見て逆へ字形に形成してあり、その他端
部に開閉杆31を介して作動レバー4の可動接点
41の近傍部が連動連結される。
なお、付勢バネ32′が作動レバー3を押し上
げる位置は作動レバーのカム接触点よりも他端側
に設定してもよいが、ここでは、付勢バネ32′
がカム接触点に関して作動レバー3を開付勢バネ
32と逆の方向に付勢するように、作動レバー3
のカム接触点よりも一端側(トリツプレバー側)
に位置させている。
次にこの遮断器の引き外し装置の動作について
説明する。
第1図aに示すオフ状態からスイツチレバー
2′を戻しバネ23に抗して図上、反時計回り方
向に揺動操作すると、カム2によつて作動レバー
3が、まず他端部を支点にして下方に揺動され、
作動レバー3の一端(図面上右端)がトリツプレ
バー5の掛穴51の下側縁に押し付けられた後、
この一端部を支点にして下方に揺動され、可動接
点41を固定接点41′に接触させてからカム2
のカムトツプ点、即ち、軸21から最も遠くなる
点が軸21の直下方向よりも右側に移動し、第1
図bに示すように、作動レバー3の弾性復元力、
付勢バネ32′の上昇付勢力によつてスイツチレ
バー2′及びカム2がオン位置に付勢される。な
お、スイツチレバー2′及びカム2のオン方向へ
の揺動はストツパ62によつて制限される。
ここで、作動レバー3の他端部(開閉杆31
側)は作動レバー3の一端部からカム接触点より
も遠くに位置するので、作動レバー3がカム接触
点でカム2によつて押し下げられる量(カムリフ
ト量)よりも作動レバー3の他端部の下降量が大
きくなる。従つて、所要の可動接点41の開閉ス
トロークを得るために要するカムリフト量を可動
接点41の昇降ストロークよりも小さくすること
ができ、作動レバー3に対するカム2及びスイツ
チレバー2′の揺動中心の位置を低くすることが
できる。また、作動レバー3が側面から見て逆へ
字形に形成されているので、トリツプレバー5及
び開閉レバー4に対してカム2及びスイツチレバ
ー2′の揺動中心の位置を一層低くすることがで
きる。更に、作動レバー3が弾性体で形成してあ
るので、カム2の揺動中心とカムトツプ点とを結
ぶ直線が作動レバー3と直交する位置にカム2が
位置する時のカムトツプ点の位置を作動レバー2
が弾性変形しない場合に比べて低くできるので、
開閉操作機構の位置を更に一層低くすることがで
きる。加えて、作動レバー3を弾性体で形成され
ているので、カム2の揺動中心とカムトツプ点と
を結ぶ直線が作動レバー3と直交する時のカムト
ツプ点の位置(デツドポイント)を中心として比
較的広いカム2の揺動範囲にわたつて開閉レバー
3及び可動接点41のストロークに対するカム2
の過剰リフトを作動レバー3の弾性変形によつて
吸収して、開付勢バネ32の負担を軽減すること
ができるとともに、開閉操作機構の操作を容易に
でき、また、可動接点41や固定接点41′の摩
耗により可動接点41の昇降ストロークの増大を
作動レバー3の弾性によつて補償して長期間にわ
たつて可動接点41の固定接点41′への接触圧
を一定に保持することができる。
第1図bに示すオン状態において、過電流ある
いは漏電流が流れてトリツプレバー5が付勢バネ
32′に抗して例えばバイメタルやソレノイドに
よつて図上、時計回り方向に駆動されると、作動
レバー3の一端部が掛穴51から離脱した、いわ
ゆる、トツプフリーの状態(第1図c)となる。
このトツプフリー状態になる直前迄は、開付勢
バネ32の付勢力は作動レバー3のカム接触点を
支点として作動レバー3の一端部を掛穴51の下
側縁に押し付けるように作用し、この圧力によつ
てトリツプレバー5を作動レバー3の一端部から
離脱させようとする力に対する摩擦抵抗が生じ
る。しかしながら、カム接触点が作動レバー3の
中間部に設定されているので、作動レバー3の一
端部からカム接触点までの距離と作動レバー3の
カム接触点から他端部までの距離との比を1ある
いはそれよりも小さくすることができ、作動レバ
ー3のトリツプレバー5への接触圧を開付勢バネ
32の圧力と同等以下に小さくして遮断器の感度
を高めることができる。また、この実施例では、
付勢バネ32′が作動レバー3をカム接触点を中
心にして開付勢バネ32と逆方向に付勢している
ので、作動レバー3のトリツプレバー5への接触
圧が一層軽減され、遮断器の感度が一層高められ
る。
更に、作動レバー3を側面から見て逆へ字形に
形成してあるので、直線状の作動レバー、あるい
は、側面から見てへ字形の作動レバーを用いる場
合に比べると、作動レバー3の長さを短くでき
る。
即ち、第2図に示すように、逆へ字形の作動レ
バー3への開付勢バネ32の作用点(開閉杆31
との接続点)をO、カム2の揺動中心とカムトツ
プ点とを結ぶ直線が作動レバー3に直角になる時
のカム接触点(以下、デツドポイントという)を
P、トリツプレバー5との接触点をQとし、直線
状の作動レバー3′への開付勢バネ32の作用点
をO′、カム2の揺動中心とカムトツプ点とを結
ぶ直線が作動レバー3′の上面に直角になるとき
のカム接触点(以下、デツドポイントという)を
P′、作動レバー3とトリツプレバー5との係合点
をQ′とする。また、カム2の揺動中心と開付勢
バネ32との水平距離を1とし、カム2の揺動
中心とカムトツプ点との距離をmとする。そし
て、開付勢バネ32の付勢力は同じとする。遮断
器はオン状態に保持される必要があるので、オン
状態では、カム2のカムトツプ点はデツドポイン
トPまたはP′よりも一端側に位置させる必要があ
る。今、直線状の作動レバー3′において、開付
勢バネ32によつて生じる作動レバー3′のトリ
ツプレバー5への接触圧を一定以下にするため
に、作用点O′とデツドポイントP′との水平距離
1′に対してデツドポイントP′とトリツプレバー5
の係合点Q′との水平距離を2′とする必要がある
とすれば、逆へ字形の作動レバー3の場合には、
作動レバー3の屈曲点をカム2の揺動中心よりも
作動レバー3の一端側に片寄せることにより、カ
ム2の揺動中心よりも他端側で作動レバー3にカ
ム2の揺動中心とカムトツプ点とを結ぶ直線を直
角に交わらせることができる。従つて、作用点O
とデツドポイントPとの距離1及び水平距離は、
直線状の作動レバー3′の作用点O′とデツドポイ
ントP′との水平距離1′よりも短くでき、開付勢
バネ32によつて生じる作動レバー3のトリツプ
レバー5への接触圧を一定以下にするために、作
用点OとデツドポイントPとの距離1に対して
必要とされるデツドポイントPとトリツプレバー
5の係合点Qとの距離2及び水平距離を直線状
の作動レバー3′のデツドポイントP′とトリツプ
レバー5の係合点Q′との水平距離2′よりも小さ
くできる。従つて、作動レバー3を短くして遮断
器の全長を短くできる。
トリツプフリー状態では、まず、第1図cに示
すように、トリツプレバー5が作動レバー3の一
端部から離脱し、作動レバー3はカム接触点を中
心にして開付勢バネ32の付勢力によつて時計回
り方向に揺動駆動され、これに連動して開閉レバ
ー4に固定された可動接点41が固定接点41′
から所定の距離だけ引き離される。この後、ある
いは可動接点41の開位置へと上昇と同時に戻し
バネ23の付勢力によつてカム2及びスイツチレ
バー2′がオン位置からオフ位置に向かつて時計
回り方向に付勢される。この時、作動レバー3は
その一端部がトリツプレバー5から離脱している
ので、他端部を中心に下方に揺動する。そして、
第1図dに示すように、カム2の揺動中心とカム
トツプ点とを結ぶ直線が作動レバー3に直角にな
る位置よりもカム2が時計回り方向に揺動する
と、カム2及びスイツチレバー2′は、戻しバネ
23、開付勢バネ32及び付勢バネ32′により
オフ位置に付勢される。これにより、カム2及び
スイツチレバー2′がオン位置に復帰し、作動レ
バー3の一端部がオフ時の高さに復帰する。ま
た、トリツプレバー5は、これを作動レバー3か
ら離脱させる力が解消されると付勢バネ32′に
より係合位置に付勢され、最終的には、第1図a
に示すオフ状態に復帰することになる。
〔考案の効果〕 以上のように、本考案によれば、開閉レバーに
連結される作動レバーの他端部が作動レバーの一
端部からカム接触点よりも遠くに位置するので、
作動レバーのカム接触点で作動レバーがカムによ
つて押し下げられる量(カムリフト量)よりも作
動レバーの他端部の下降量が大きくなる。従つ
て、所要の可動接点の開閉ストロークを得るため
のカムリフト量を可動接点の昇降ストロークより
も小さくすることができ、作動レバーに対する開
閉操作機構の位置を低くすることができ、また、
作動レバーが側面から見て逆へ字形に形成されて
いるので、トリツプレバー及び開閉レバーに対し
て開閉操作機構の位置を一層低くすることがで
き、遮断器の全高を低くして遮断器の小型化を図
ることができる。
特に、本考案において、作動レバーを弾性体で
形成する場合には、カムの揺動中心とカムトツプ
点とを結ぶ直線が作動レバーと直交する位置にカ
ムが位置する時のカムトツプ点の位置を作動レバ
ーが弾性変形しない場合に比べて低く位置させる
ことができるので、開閉操作機構の位置を更に一
層低くして、遮断器の全高を一層低くすることが
できる。また、本考案において、作動レバーを弾
性体で形成する場合には、カムの揺動中心とカム
トツプ点とを結ぶ直線が作動レバーと直交する時
のカムトツプ点の位置(デツドポイント)を中心
として比較的広いカムの揺動範囲にわたつて開閉
レバーに対するカムの過剰リフトを作動レバーの
弾性変形によつて吸収して、開付勢バネの負担を
軽減することができるとともに、開閉操作機構の
操作を容易にでき、また、可動接点や固定接点の
摩耗による可動接点の昇降ストロークの増大を作
動レバーの弾性復元力によつて補償して長期間に
わたつて可動接点の固定接点への接触圧を一定に
保持することができる。
また、本考案によれば、作動レバーを側面から
見て逆へ字形に形成してあるので、直線状の作動
レバーに比べて、カムの揺動中心とカムトツプ点
とを結ぶ直線が作動レバーに対して直角になるデ
ツドポイントの位置をカムの揺動中心から作動レ
バーが連結される作動レバーの他端部までの距離
を小さくすることができ、これに対応して作動レ
バーのデツドポイントからトリツプレバーとの係
合点までの距離を小さくすることができ、作動レ
バーの全長を短くして、遮断器の全長を短くして
遮断器の小型化を図ることができる。
特に、本考案において作動レバーを弾性体で構
成する場合には、可動接点及び開閉レバーに対す
るカムの過剰リフトを作動レバーの弾性変形によ
つて吸収し、作動レバーや開付勢バネの負担を軽
減できるとともに、可動接点及び固定接点の摩耗
による可動接点及び開閉レバーのストロークの増
大を作動レバーの弾性復元によつて補償して、長
期間にわたつて可動接点の固定接点への接触圧力
を一定に保持することができる。
また、特に、本考案において、作動レバーをカ
ムに押し付ける付勢バネとトリツプレバーを係合
位置に付勢する付勢バネをこれらに共用される1
つの付勢バネで構成する場合には、部品点数を減
少させて構成を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図aないしdはそれぞれ本考案の一実施例
に係る遮断器の引し装置の異なる状態における概
念図であり、第1図aはオフ状態での概念図、第
1図bはオン状態での概念図、第1図cはトツプ
フリー状態になつた直後の概念図、第1図dはト
ツプフリー状態でカムトツプ点がデツドポイント
に位置する時の概念図である。第2図は従来の直
線状の作動レバーとこれとレバー比が同じ逆へ字
形の作動レバーとの長さの差異を説明する説明図
であり、第3図、第4図は従来のロツド式の遮断
器の引き外し装置の概念図である。 図中、1……器枠、2……カム、2′……スイ
ツチレバー、3……作動レバー、4……開閉レバ
ー、5……トリツプレバー、23……戻しバネ、
32……開付勢バネ、32′……付勢バネ、41
……可動接点、41′……固定接点。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 遮断器の器枠に昇降揺動可能に支持され、そ
    の自由端部に可動接点を設けた開閉レバーと、
    開閉レバーを可動接点が固定接点から離れる開
    位置に上昇付勢する開付勢バネと、開閉レバー
    の上方に配置され、器枠に昇降可能に、かつ、
    揺動可能に支持された作動レバーと、作動レバ
    ーの一端部に係脱されるトリツプレバーと、ト
    リツプレバーをこれが作動レバーの一端部に係
    合される係合位置に付勢する付勢バネと、トリ
    ツプレバーに係合された作動レバーを昇降駆動
    する開閉操作機構を設け、この開閉操作機構が
    器枠に揺動可能に支持されたスイツチレバー
    と、作動レバーの上側に揺動可能に配置される
    とともにスイツチレバーに連動連結されたカム
    と、スイツチレバー及びカムを開操作方向に付
    勢する戻しバネと、作動レバーをカムに押し付
    ける付勢バネとを備え、開閉操作機構で作動レ
    バーを介して開閉レバーを昇降駆動するように
    構成した遮断器の引き外し装置において、 上記作動レバーを逆へ字形に形成し、開閉レ
    バーを作動レバーの他端部に連動連結し、作動
    レバーの中間部上面に上記カムが当接するよう
    に構成された事を特徴とする、遮断器の引き外
    し装置。 (2) 作動レバーが弾性体で構成された実用新案登
    録請求の範囲第1項に記載の装置。 (3) 作動レバーをカムに押し付ける付勢バネとト
    リツプレバーを係合位置に付勢する付勢バネと
    をこれらに共用される1つの付勢バネで構成し
    た実用新案登録請求の範囲第1項に記載の装
    置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4716203U (ja) * 1971-03-24 1972-10-25
JPS492850U (ja) * 1972-04-18 1974-01-11

Patent Citations (2)

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JPS4716203U (ja) * 1971-03-24 1972-10-25
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