JPH0216388Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電車、バス等交通機関の停留場に設置
する標識体に於ける差し替え表示可能な表示板に
関するものである。

電車、バス等交通機関の停留場に設置される標
識体は、「市バス」等の交通機関名、停留場名、
次の停留場名、時刻表等必須表示部の他、交通安
全の標語や広告宣伝のスペースをも付設構成され
て実施されていることが普通である。上記各表示
部は、風雨にさらされる憂いから概ねペンキ書き
されることが多い。然し時刻表が屡々変更になる
様に、交通標語や広告主の変更等恒久使用ではな
く、記載内容の修正変更の都度書替え作業の困難
を極めていたことに鑑み、本考案では風雨の影響
を全く受けず、交換作業の簡易な標識体に於ける
差し替え表示可能な表示板を提供せんとするもの
であつて、その構成は、断面クランク状に折曲加
工せる水平枠を上下端方に対峙固設し、一方側端
に断面Ｕ字状に折曲加工した縦枠を固設して基板
表面に、各懐部を連続し、他側方を開口せるコ字
形固定サツシ枠を形成し、該開口部に開閉部を設
けた可倒縦枠を枢設すると共に、前記連続懐部と
合体せる矩形懐部に、時刻表等の表示部を差し替
え収嵌自在とすべく構成したことを特徴とするも
のである。

本考案の一実施例を添附図面に従つて説明する
に、１は地面又は移動可能にコンクリート塊５に
起立植設せる脚部２に於ける圧潰部３に取付孔３
３，３４を介して縦長矩形板形状の差し替え表示
板６を装設せしめた標識体であつて、頭頂部に
「市バス」等交通機関名の表示部４が設けられて
いる。前記差し替え表示板６は次の如き構成であ
る。縦形矩形基板７の正面に於いて、断面クラン
ク状に折曲加工せる水平枠１１，１２を基板７の
上下端方にスポツト溶接等で該懐部１６ａ，１６
ｃを対峙形成し、該基板の一方側端には断面Ｕ字
形に折曲加工した縦枠１３を基板７側面に嵌入し
て基板裏面にてスポツト溶接等で固設し、基板７
表面にて懐部１６ｂを形成すると共に、前記水平
枠１１，１２との直交連結部１４，１５は一体的
に溶接連結し、基板７正面に於ける前記各懐部１
６ａ，１６ｂと１６ｃは連続されて他側方を開口
９せるコ字形固定サツシ枠８を形成する。１８は
可倒縦枠であつて、前記縦枠１３と同様断面Ｕ字
形に折曲加工し、基板７の他方側端に嵌入し、基
板７裏面の下端にてボルトナツトで枢設１９し、
同上端にて取外し自在にボルト２１と蝶ナツト２
２で開閉部２０を第１図鎖線に示す如き下端枢設
部１９を支点として水平状態まで倒伏姿勢に変動
可能に形成し、基板７正面に於いてはその懐部１
６ｄが前記連続懐部１６ａ〜１６ｃと合体した矩
形懐部１７と成し、開閉部２０に於ける固定状態
にて矩形サツシ枠１０を構成するものである。２
３は水抜き孔である。前記した脚部２はその材質
を従来鉄製であつたが、ステンレス製にて成形し
又前記表示板６を構成する材質をもアルミ製にす
ることにより、耐腐触性に極めて優れると同時に
視感的質感に於いても高級感と上品さが現れるの
で体裁性も著しく向上する。

２４は前記開口部９から矩形サツシ枠１０内に
収嵌し差し替え自在とする時刻表等の表示部であ
つて、更に該表示部も表示プレート２５ａ〜２５
ｃを差し替え自在としている。該表示部２４は、
第４図に示す如く予じめ台板２６表面に時刻表等
必要事項を記載せる表示プレート２５ａ〜２５ｃ
を用意し、例えば「目」文字状に間隔スペーサー
３０を介在して背面板２９と透明正面板２８とを
接着形成した保護ケース２７に、嵌入せしめて成
す。上記の表示プレート２５は、別途数枚用意可
能であるが、その製作はマジツクペンやペンキ等
適宜の記載手段を構ずればよいが、第５図に示す
のは予じめ数字等を透明合成樹脂製フイルム体に
印字３１され、裏面の接着材により、油性台板３
２からピンセツトで剥離して順に必要な表示事項
を形成して行く記載手段の実施例が、印刷的体裁
の仕上りを呈すと同時に表示事項の一部変更時に
部分剥離が可能なので、作業性も特に良好であ
り、実施例として最も望ましいと思われる。尚前
記間隔スペーサー３０を「目」文字形にして表示
プレート２５を三枚式にするも、或いは該スペー
サーを増減して設計変更するも本案の要旨は同じ
である。

本考案は上記の如き構成であるから、時刻表等
の表示部２４を、開閉部２０を外し枢設部１９を
支点として倒伏作動せしめ得る可倒縦枠１９を水
平倒伏し、矩形懐部１７に簡易な操作で出入れが
可能であるばかりでなく収嵌状態では外部から抜
き取ることが出来ないし、強風にあつても絶対に
外れない等の効果を製作簡易且つ低廉に提供する
と共に、時刻表等の表示部２４を透明保護ケース
２７に差し替え自在に収嵌する場合には、直接文
字部分等を外気に触れさせないので耐久性向上と
共にいたずら加筆等を防止出来る等構造簡単にし
て取扱操作容易等実用上極めて有効な考案であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は標識体へ取着状態に於ける正面図、第
２図は第１図Ａ−Ａ線断面図、第３図は背面図、
第４，５図は時刻表等の表示部を示す実施例であ
つて、斜視図で透明保護ケースと印字フイルムを
示す。 １……標識体、２……脚部、３……圧潰部、４
……交通機関表示部、５……コンクリート塊、６
……差し替え表示板、７……縦形矩形基板、８…
…コ字形固定サツシ枠、９……開口部、１０……
矩形サツシ枠、１１，１２……水平枠、１３……
縦枠、１４，１５……直交連結部、１６……懐
部、１７……矩形懐部、１８……可倒縦枠、１９
……枢設部、２０……開閉部、２１，２２……ボ
ルトと蝶ナツト、２３……水抜き孔、２４……時
刻表等の表示部、２５……表示プレート、２６…
…台板、２７……透明保護ケース、２８，２９…
…正・背面板、３０……間隔スペーサー、３１…
…印字フイルム、３２……油性台板、３３，３４
……取付孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基板７の上下端部に、断面クランク状に折曲加
   工した水平枠１１，１２を対峙固設し、基板７の
   一側端部に、断面Ｕ字状に折曲加工した縦枠１３
   を固設して他側端部を開口するコ字形固定サツシ
   枠８を形成し、基板７の他側端部に、断面Ｕ字形
   に折曲加工した可倒縦枠１８を枢設して前記コ字
   形固定サツシ枠と共に矩形サツシ枠１０を形成
   し、背面板２９と透明正面板２８と、その間に介
   在するスペーサー３０を接合して保護ケース２７
   を形成し、台板２６の表面にステツカー状の数字
   や文字等を貼着して表示プレート２５を形成し、
   当該表示プレート２５を前記保護ケース２７に差
   し入れて表示部２４を構成し、当該表示部２４
   を、前記矩形サツシ枠１０内に差し替え自在に収
   納したことを特徴とする標識体に於ける差し替え
   表示可能な表示板。