JPH02162188A - Ｌｎｇ船のボイルオフガス処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ＬＮＧ船のＬＮＧカーゴタンクから発生する
ボイルオフガスを危険なく安全に処理するためのＬＮＧ
船のボイルオフガス処理方法に関するものである。

（従来の技術） 液化天然ガスを輸送するＬＮＧ船のＬＮＧカーゴタンク
内において気化により発生するボイルオフガス安全性の
ためにそのまま大気に放散することができず、通常その
エネルギーを有効に利用するため、そのＬＮＧ船の推進
プラントのエネルギーに使われる。

即ち、従来一般に使用されているＬＮＧ船は蒸気タービ
ン推進式のものが殆んど大部分を占めており、第３図に
示すごとく、ＬＮＧカーゴタンク１内で発生したボイル
オフガスＧは、ガスコンプレッサー２で抽出され、ガス
ヒータ３を経由してガスだきボイラー４にて燃焼させる
ことにより蒸気Ｓを発生させ、その蒸気Ｓを蒸気タービ
ン５に送り、プロペラ６を回転させる推進用のエネルギ
ーとして使用する方法が用いられている。

そこで、この方法では、推進用の蒸気タービン５が低出
力、または停止時等で低負荷になった場合には、必要な
蒸気Ｓの量が減少し、従ってガスだきボイラー４で燃焼
可能なボイルオフガスＧも減少する。

以上のどと（、ＬＮＧカーゴタンク１内で発生するボイ
ルオフガスＧの量がガスだきボイラ−４での必要ボイル
オフガス量よりも多い場合には、何等かの方法で余剰な
ボイルオフガスＧを処理する必要があり、このような場
合のボイルオフガスの処理方法として、従来第３図のボ
イルオフガスＧの全量をガスたきボイラー４で燃焼させ
て蒸気Ｓを発生させ、余剰に発生した蒸気Ｓを、蒸気タ
ービン５用のコンデンサー７とは別に設けられた余剰蒸
気処理用コンデンサー８により海水と熱交換させること
により処理する方法が用いられている。

しかしながら、上記第３図のごとく、ボイルオフガスＧ
で蒸気を発生させ、その余剰蒸気を余剰蒸気処理用コン
デンサー８で処理する従来の処理方法では、余剰のボイ
ルオフガスＧを処理するために大型のガスたきボイラー
４が必要であり、また余剰蒸気処理のために大容量な余
剰蒸気処理用コンデンサー８の他、冷却海水ポンプ、配
管及び制御弁等が必要であり、これらの設備コストがか
さむと共に、広い設置スペースを必要とするという問題
があり、さらに、コンデンサーによる蒸気処理時に、圧
力差を利用していることから大きな騒音が発生するとい
う問題がある。

一方、上記のごとく現在使用されているＬＮＧ船は蒸気
タービンによる推進装置搭載のものが殆んどであるが、
蒸気タービンの熱効率が悪いことから、近年ディーゼル
機関を推進用主機として搭載する傾向にあり、将来的に
はディーゼル機関使用に置き換えられるすう勢にある。

このようにディーゼル機関を使用した場合、ボイルオフ
ガス用のガスだきボイラーを別個に装備する必要があり
、非常に不経済で、その取扱が複雑になるという問題が
ある。

〔発明の解決しようとする課題〕

本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされた
ものであり、ＬＮＧ船におけるボイルオフガス処理を余
剰蒸気処理で行なわずに、余剰電気エネルギーとして処
理することにより、その処理用の機器類の簡素化及びコ
ンパクト化をはかると共に、従来の蒸気処理時のコンデ
ンサーによる騒音問題発生のおそれのないＬＮＧ船のボ
イルオフガス処理方法を提供することを課題としたもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するための手段として、本発明のボイ
ルオフガス処理方法は、ＬＮＧ船のＬＮＧカーゴタンク
内で気化により発生するボイルオフガスのエネルギーを
ボイラー及びターボ発電機、あるいはガス機関及び発電
機等のボイルオフガスのエネルギーを電気エネルギーに
変換可能なエネルギー変換手段を適宜に介することによ
り、そのＬＮＧ船の推進用負荷及び各種船内負荷として
船内で使用する電気エネルギーに変換し、その電気エネ
ルギーのうちの余剰分の電気エネルギーを電気加熱器を
介して海水中に放散させることを特徴としたものであり
、ボイルオフガス処理を電気エネルギーの形で処理する
ことにより、その処理が簡単になり、従来のごとき騒音
発生の問題がなくなる。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の方法を適用したＬＮＧ船の
ボイルオフガス処理装置の各実施例を説明するが、各実
施例及び第３図の従来例とそれぞれ同じ部品は同じ部品
番号で示している。

まず、第１図の実施例１においては、ＬＮＧカーゴタン
クｌ内で発生したボイルオフガスＧをガス機関１０で燃
焼させて発電機１１を回転させることにより、ボイルオ
フガスＧのエネルギーを電気Ｅで示す電気エネルギーに
変換し、その電気Ｅを、電気推進船の推進モータや、デ
ィーゼル推進船の補助推進モータ等の推進用負荷１２及
び船内負荷１３等の船内で使用する電気エネルギーとし
て利用するものである。

そこで、このＬＮＧ船において推進用負荷１２や、船内
負荷１３が減少またはなくなった場合、余剰のボイルオ
フガスＧのエネルギーの処理方法として、電気加熱器１
４を設けて、この電気加熱器１４を介して海水や清水等
の流体Ｗを加熱し、最終的に海水に電気エネルギーのう
ちの余剰分を与えて、そのエネルギーを放散させるよう
にしている。

上記実施例１では、ボイルオフガスＧのエネルギーを船
内で使用する電気エネルギーに変換するエネルギー変換
手段として、機関室内にガス機関ｌＯ及び発電機１１を
設けているが、このようなエネルギー変換手段としては
そのＬＮＧ船の装備その他の状況に応じ適宜な変換手段
を選択するものとし、例えば第２図の実施例２のごとく
、ガスだきボイラー４及びターボ発電機１５からなるエ
ネルギー変換手段を用いてもよい。

〔発明の効果〕

以上に説明したごとく、本発明のボイルオフガス処理方
法によれば、ディーゼル推進のＬＮＧ船のごとくボイラ
ーを不要とする船体に、ボイルオフガス処理のためだけ
に新にガスたきボイラーを設ける必要がなくなるという
効果があり、特にディーゼル推進のＬＮＧ船に対して本
発明を有効に適用することができる。

また、本発明によれば、従来の蒸気処理による方法のた
めに必要とされた大容量コンデンサー、冷却海水ポンプ
、蒸気配管、制御弁等のごとき設置スペースを要する機
器が不要になり、それだけ機器類の簡素化及びコンパク
ト化がはかれると共に、その取扱も容易になるという利
点があり、さらに従来の蒸気処理時におけるコンデンサ
ーでの大きな騒音発生がなくなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明のＬＮＧ船のボイルオフガス
処理方法を適用した処理装置の概略系統図で、第１図は
その実施例１、そして第２図はその実施例２であり、第
３図は従来のボイルオフガス処理装置の概略系統図であ
る。 ｌ・・・ＬＮＧカーゴタンク、４・・・ガスたきボイラ
ー、１０・・・ガス機関、１１・・・発電機、１２・・
・推進用負荷、１３・・・船内負荷、１４・・・電気加
熱器、１５・・・ターボ発電機、Ｅ・・・電気、Ｇ・・
・ボイルオフガス。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ＬＮＧ船で発生するボイルオフガスのエネルギーを適宜
   なエネルギー変換手段を介して船内で使用する電気エネ
   ルギーに変換し、その電気エネルギーのうちの余剰分を
   電気加熱器を介して海水に放散させるＬＮＧ船のボイル
   オフガス処理方法。