JPH02161487A - 画像加熱定着装置 - Google Patents
画像加熱定着装置Info
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- JPH02161487A JPH02161487A JP31751088A JP31751088A JPH02161487A JP H02161487 A JPH02161487 A JP H02161487A JP 31751088 A JP31751088 A JP 31751088A JP 31751088 A JP31751088 A JP 31751088A JP H02161487 A JPH02161487 A JP H02161487A
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Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、複写機・レーザビームプリンタ・ファクシミ
リ・マイクロフィルムリーダプリンタ・画像表示(デイ
スプレィ)装置・記録機等の画像形成装置に組み込む画
像加熱定着装置に関する。
リ・マイクロフィルムリーダプリンタ・画像表示(デイ
スプレィ)装置・記録機等の画像形成装置に組み込む画
像加熱定着装置に関する。
更に詳しくは、電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜
の画像形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より
成るトナーを用いて記録材(エレクトロファックスシー
ト・静電記録シート・転写材シート・印刷紙など)の面
に直接方式もしくは間接(転写)方式で目的の画像情報
に対応した未定着のトナー画像を形成担持させ5該未定
着のトナー画像を該画像を担持している記録材面に永久
固着画像として加熱定着処理する方式の定着装置に関す
る。
の画像形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より
成るトナーを用いて記録材(エレクトロファックスシー
ト・静電記録シート・転写材シート・印刷紙など)の面
に直接方式もしくは間接(転写)方式で目的の画像情報
に対応した未定着のトナー画像を形成担持させ5該未定
着のトナー画像を該画像を担持している記録材面に永久
固着画像として加熱定着処理する方式の定着装置に関す
る。
(従来の技術)
従来、加熱定着式の画像定着装置としては、所定の温度
に維持された加熱ローラと、弾性層を有して該加熱ロー
ラに圧接する加圧ローラとによって、未定着のトナー画
像が形成された記録材を挟持搬送しつつ加熱するローラ
定着方式が多用されている。
に維持された加熱ローラと、弾性層を有して該加熱ロー
ラに圧接する加圧ローラとによって、未定着のトナー画
像が形成された記録材を挟持搬送しつつ加熱するローラ
定着方式が多用されている。
しかしながら、この種の装置では、加熱ローラにトナー
が転移するいわゆるオフセット現象を防止するために、
加熱ローラをR通な温度に維持する必要があり、加熱ロ
ーラあるいは加熱体の熱容量を大きくしなければならな
かった。すなわち、加熱ローラの熱容量が小さい場合に
は、発熱体による供給熱量との関係により通紙あるいは
他の外的要因で加熱ローラ温度が低温側あるいは高温側
に大きく変動し易くなる。低温側に変動した場合には、
トナーの軟化溶融不足によって、定着不良や低温オフセ
ットを生じ、高温側に変動した場合には、1〜ナーが完
全に溶融してしまいトナーの凝集力が低下するために、
高温オフセットを生ずる。
が転移するいわゆるオフセット現象を防止するために、
加熱ローラをR通な温度に維持する必要があり、加熱ロ
ーラあるいは加熱体の熱容量を大きくしなければならな
かった。すなわち、加熱ローラの熱容量が小さい場合に
は、発熱体による供給熱量との関係により通紙あるいは
他の外的要因で加熱ローラ温度が低温側あるいは高温側
に大きく変動し易くなる。低温側に変動した場合には、
トナーの軟化溶融不足によって、定着不良や低温オフセ
ットを生じ、高温側に変動した場合には、1〜ナーが完
全に溶融してしまいトナーの凝集力が低下するために、
高温オフセットを生ずる。
この問題を回避するために、加熱ローラの熱容量を大き
くすると、加熱ローラを所定の温度まで昇温するための
時間が長くなり、装置の使用め際に待機時間が大きくな
るという別の問題が生ずる。
くすると、加熱ローラを所定の温度まで昇温するための
時間が長くなり、装置の使用め際に待機時間が大きくな
るという別の問題が生ずる。
かかる問題を解決する方策として米国特許第41,57
8,797号明細書に開示されているように、■トナー
像を加熱体ウェブに接触させてその融点へ加熱して溶融
し、 ■溶融後、そのトナーを冷却して比較的高い粘性とし、 ■トナーの付着する傾向を弱めた状態で加熱体ウェブか
ら剥す、 という過程を経ることによって、オフセットを生せずに
定着する方式が知られている。
8,797号明細書に開示されているように、■トナー
像を加熱体ウェブに接触させてその融点へ加熱して溶融
し、 ■溶融後、そのトナーを冷却して比較的高い粘性とし、 ■トナーの付着する傾向を弱めた状態で加熱体ウェブか
ら剥す、 という過程を経ることによって、オフセットを生せずに
定着する方式が知られている。
上記公知の方式では、これに加えて加熱体に対して、ト
ナー像及び記録材を加圧圧接することなしに加熱する方
式をとっているので、記録材を加熱する必要がなく他の
方法に較べてはるかに少ないエネルギーでトナーを溶融
できるとしている。
ナー像及び記録材を加圧圧接することなしに加熱する方
式をとっているので、記録材を加熱する必要がなく他の
方法に較べてはるかに少ないエネルギーでトナーを溶融
できるとしている。
しかしながら、周知のごとく加圧圧接させることなく加
熱体に接触した場合は、熱伝達効率が低下し、トナーの
加熱溶融に比較的長時間を要する。
熱体に接触した場合は、熱伝達効率が低下し、トナーの
加熱溶融に比較的長時間を要する。
そこで特公昭51−29825公報(特願昭47−25
896号)に、これに公知の加圧圧接技術を付加して熱
伝達率の向上を図りトナーの加熱溶融を短時間でしかも
上分に行うことが提案されている。
896号)に、これに公知の加圧圧接技術を付加して熱
伝達率の向上を図りトナーの加熱溶融を短時間でしかも
上分に行うことが提案されている。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、この公報に開示の装置では、トナーの加
熱を比較的短時間でしかも十分行えるようにするために
、 ■一対の加熱体の間にトナー像及び記録材を加圧挟持さ
せて加熱し、 ■加熱を停止して後強制的に冷却する、方式をとってい
るので、定着に要するエネルギーか大きくなるという不
都合を生ずる。すなわち、一対の加熱体により加熱させ
ることにより、トナー像は上下から加熱されるので一見
効率的に考えられるが、逆にトナー像を記録材側から加
熱するには、先ず記録材を十分に加熱することが必要で
あり、そのためにかえって大きなエネルギーが必要とな
る。さらに、冷却工程においてはトナー像を加熱する際
に加熱昇温した記録材をも冷却しなければ分離できず、
強制的な冷却手段が必要となっておりエネルギーの無駄
が大きい。
熱を比較的短時間でしかも十分行えるようにするために
、 ■一対の加熱体の間にトナー像及び記録材を加圧挟持さ
せて加熱し、 ■加熱を停止して後強制的に冷却する、方式をとってい
るので、定着に要するエネルギーか大きくなるという不
都合を生ずる。すなわち、一対の加熱体により加熱させ
ることにより、トナー像は上下から加熱されるので一見
効率的に考えられるが、逆にトナー像を記録材側から加
熱するには、先ず記録材を十分に加熱することが必要で
あり、そのためにかえって大きなエネルギーが必要とな
る。さらに、冷却工程においてはトナー像を加熱する際
に加熱昇温した記録材をも冷却しなければ分離できず、
強制的な冷却手段が必要となっておりエネルギーの無駄
が大きい。
以上のように、−旦加熱したトナーを冷却した後に分離
することにより、高温オフセットを生ずることなく定着
する方式が提案されているが、上記のととくの欠点を伴
うために実用化されていない。
することにより、高温オフセットを生ずることなく定着
する方式が提案されているが、上記のととくの欠点を伴
うために実用化されていない。
上記2つの提案例では加熱体は加熱ローラ及びこれによ
り送られるウェブと加熱ローラに内蔵された発熱源とに
よって構成されていて加熱はウェブを介して行われ、ウ
ェブの搬送ローラとしての機能を有している。このため
、発熱源への給電方法や温度検知素子の当接支持の形態
が複雑化し、また、温度制御の精度も悪くなりがちであ
った。
り送られるウェブと加熱ローラに内蔵された発熱源とに
よって構成されていて加熱はウェブを介して行われ、ウ
ェブの搬送ローラとしての機能を有している。このため
、発熱源への給電方法や温度検知素子の当接支持の形態
が複雑化し、また、温度制御の精度も悪くなりがちであ
った。
さらには、温度検知素子が加熱ローラと摺動する構成で
は断線による過昇温が生ずる等安全上の問題もあった。
は断線による過昇温が生ずる等安全上の問題もあった。
しかも、上述2例の場合ともに比較的大きな熱容量の加
熱体を必要とするために、機内への放熱が増大し、機内
昇温か著るしくなるという不都合もあフた。
熱体を必要とするために、機内への放熱が増大し、機内
昇温か著るしくなるという不都合もあフた。
本発明は、上述の従来装置の有していた問題点を解決し
、定着不良やオフセットを生ずることなく加熱体の熱容
量を小さくすることを可能とし、その結果、待機時間や
消費電力、さらには機内昇温の小さい、またその他にも
顕著な特長を有する画像形成装置を提供することを目的
とする。
、定着不良やオフセットを生ずることなく加熱体の熱容
量を小さくすることを可能とし、その結果、待機時間や
消費電力、さらには機内昇温の小さい、またその他にも
顕著な特長を有する画像形成装置を提供することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段)
本発明は、定着フィルムと、該定着フィルムの走行駆動
手段と、該定着フィルムを中にしてその一方面側に配置
された加熱体と、他方面側に該加熱体に対向して配置さ
れ該加熱体に対して該定着フィルムを介して画像定着す
べき記録材の顕画像担持面を密着させる加圧部材を有し
、該定着フィルムは少なくとも画像定着実行時は該定着
フィルムと加圧部材との間に搬送導入される画像定着す
べき記録材と順方向に同一速度で走行させて該走行定着
フィルムと該導入記録材とを互いに一体密着状態で該加
熱体と該加圧部材の圧接で形成される定着ニップ部を通
過させることにより該定着ニップ部に対応している加熱
体側の加熱部の熱で記録材の顕画像担持面を該定着フィ
ルムを介して加熱して顕画像の加熱定着を行なわせ、前
記加熱体の加熱部は加熱体に具備させたパルス状に通電
発熱を繰返す発熱体で昇温し、少なくとも記録材が該加
熱部まで搬送される前までに該加熱部を画像定着温度よ
り低い温度まで予備加熱する、ことを特徴とする画像加
熱定着装置である。
手段と、該定着フィルムを中にしてその一方面側に配置
された加熱体と、他方面側に該加熱体に対向して配置さ
れ該加熱体に対して該定着フィルムを介して画像定着す
べき記録材の顕画像担持面を密着させる加圧部材を有し
、該定着フィルムは少なくとも画像定着実行時は該定着
フィルムと加圧部材との間に搬送導入される画像定着す
べき記録材と順方向に同一速度で走行させて該走行定着
フィルムと該導入記録材とを互いに一体密着状態で該加
熱体と該加圧部材の圧接で形成される定着ニップ部を通
過させることにより該定着ニップ部に対応している加熱
体側の加熱部の熱で記録材の顕画像担持面を該定着フィ
ルムを介して加熱して顕画像の加熱定着を行なわせ、前
記加熱体の加熱部は加熱体に具備させたパルス状に通電
発熱を繰返す発熱体で昇温し、少なくとも記録材が該加
熱部まで搬送される前までに該加熱部を画像定着温度よ
り低い温度まで予備加熱する、ことを特徴とする画像加
熱定着装置である。
(作用)
(1)記録材の搬送方向と同一速度で同一方向に走行駆
動状態の定着フィルムと加圧部材との間に導入された画
像定着すべき記録材は、定着フィルム面に未定着トナー
画像担持側の面が密着して定着フィルムと一緒の重なり
状態で加熱体と加圧部材との相互圧接部即ち定着ニップ
部を挟圧力を受けつつ互に速度差による面ズレを生じた
り、しわ寄ったりすることなく一体的に重なり密着して
通過していく。
動状態の定着フィルムと加圧部材との間に導入された画
像定着すべき記録材は、定着フィルム面に未定着トナー
画像担持側の面が密着して定着フィルムと一緒の重なり
状態で加熱体と加圧部材との相互圧接部即ち定着ニップ
部を挟圧力を受けつつ互に速度差による面ズレを生じた
り、しわ寄ったりすることなく一体的に重なり密着して
通過していく。
■加熱工程
この定着ニップ部通過過程で記録材面の未定着トナー画
像が定着フィルムを介して加熱体の加熱部の熱によって
加、熱軟化・溶融され、特に、その表層部はトナー融点
を大きく上回り完全に軟化・溶融する。この場合加熱体
と加圧部材の相互圧接部において加熱体・定着フィルム
・トナー画像・記録材は加圧部材によフて良好に押圧密
着されて効果的に熱伝達されることにより、短い時間の
加熱によってトナーは十分に軟化・溶融されて良好な定
着性が得られる。一方記録材自体の昇温は実際上極めて
小さく熱エネルギーの無駄が少ない。
像が定着フィルムを介して加熱体の加熱部の熱によって
加、熱軟化・溶融され、特に、その表層部はトナー融点
を大きく上回り完全に軟化・溶融する。この場合加熱体
と加圧部材の相互圧接部において加熱体・定着フィルム
・トナー画像・記録材は加圧部材によフて良好に押圧密
着されて効果的に熱伝達されることにより、短い時間の
加熱によってトナーは十分に軟化・溶融されて良好な定
着性が得られる。一方記録材自体の昇温は実際上極めて
小さく熱エネルギーの無駄が少ない。
つまり実質的に記録材自体は加熱せず、トナーのみを効
果的に加熱軟化・溶融して低電力でトナー画像の加熱定
着を良好に実行できる。
果的に加熱軟化・溶融して低電力でトナー画像の加熱定
着を良好に実行できる。
ここで本発明で記述されるトナーの軟化・溶融に関して
注記する。トナーの「融点Jと便宜的に表現している温
度は、トナーが定着するために最低必要な温度を意味し
ており、その定着下限温度で、溶融といえる程粘度が低
下する場合や、軟化といった程度の粘度低下の場合があ
る。したがって定着する際に溶融と便宜的に表現してい
る場合でも、実際には軟化といった程度の粘度低下を示
している場合がある。本発明ではこのような場合も含む
。同様に、トナーが冷却固定したと便宜的に表現してい
る場合も、トナーによっては固化とはいえず高粘度化と
いった方が適切である場合かある。本発明ではこのよう
な場合も含む。
注記する。トナーの「融点Jと便宜的に表現している温
度は、トナーが定着するために最低必要な温度を意味し
ており、その定着下限温度で、溶融といえる程粘度が低
下する場合や、軟化といった程度の粘度低下の場合があ
る。したがって定着する際に溶融と便宜的に表現してい
る場合でも、実際には軟化といった程度の粘度低下を示
している場合がある。本発明ではこのような場合も含む
。同様に、トナーが冷却固定したと便宜的に表現してい
る場合も、トナーによっては固化とはいえず高粘度化と
いった方が適切である場合かある。本発明ではこのよう
な場合も含む。
■冷却工程
定着フィルム面に密着して定着ニップ部を順次に通過す
るトナー画像加熱軟化・溶融済みの記録材部分は定着ニ
ップ部通過後も定着フィルム面に密着させたままの搬送
を引続きしばらく続行させ、この間を冷却工程として前
記加熱工程で軟化・溶融させたトナーの熱を放熱させて
トナーを冷却固定させる。この冷却固化でトナーの凝集
力は非常に大きくなフて一団となフて挙動することにな
り、又記録材側に対する粘着・固着力が増大する一方、
定着フィルム側に対するそれは極めて低下していく。記
録材に対してはトナーは前記加熱工程で加熱軟化・溶融
された際加圧部材によって加圧されるため、少なくとも
トナー画像の一部は記録材表面層に浸透し、その浸透分
の冷却固化によるアンカー効果で冷却固化トナーの記録
材側に対する粘着・固着力が増大する。
るトナー画像加熱軟化・溶融済みの記録材部分は定着ニ
ップ部通過後も定着フィルム面に密着させたままの搬送
を引続きしばらく続行させ、この間を冷却工程として前
記加熱工程で軟化・溶融させたトナーの熱を放熱させて
トナーを冷却固定させる。この冷却固化でトナーの凝集
力は非常に大きくなフて一団となフて挙動することにな
り、又記録材側に対する粘着・固着力が増大する一方、
定着フィルム側に対するそれは極めて低下していく。記
録材に対してはトナーは前記加熱工程で加熱軟化・溶融
された際加圧部材によって加圧されるため、少なくとも
トナー画像の一部は記録材表面層に浸透し、その浸透分
の冷却固化によるアンカー効果で冷却固化トナーの記録
材側に対する粘着・固着力が増大する。
■離反(分IIり工程
上記の冷却工程によりトナー画像の冷却固化がなされた
後、定着フィルム面から記録材を順次に離反させる。こ
の離反時にはトナー画像は冷却固化で記録材に対する粘
着・固着力が十分に大きく、定着フィルムに対するそれ
は極めて小さい状態となっているから、画像定着済みの
記録材部分は定着フィルムに対するトナーオフセットを
発生することなく容易に順次に分離されていく。
後、定着フィルム面から記録材を順次に離反させる。こ
の離反時にはトナー画像は冷却固化で記録材に対する粘
着・固着力が十分に大きく、定着フィルムに対するそれ
は極めて小さい状態となっているから、画像定着済みの
記録材部分は定着フィルムに対するトナーオフセットを
発生することなく容易に順次に分離されていく。
かくして走行する定着フィルム面に未定着トナー画像担
持面が面するように画像定着すべき記録材を同一速度で
上記定着フィルムに密着走行せしめ、該定着フィルムを
介して加熱体によりトナー画像を加熱溶融せしめ、トナ
ー像が冷却固定化した後に記録材と定着フィルムとを離
反させているので定着フィルムに対するトナーオフセッ
トを発生することがなく、かつ熱容量の小さい発熱体を
用い、その発熱体への給電をN素な構成のもとに行なう
ことが可能となり、定着するためにトナーを昇温させる
べき温度(融点または軟化点)に対して、十分に高い温
度の加熱体を維持することによってトナー画像を効率的
に加熱することが可能となり、少ないエネルギーで定着
不良のない十分良好な定着が可能となり、その結果、装
置使用時の待機時間や、消費電力、さらには機内昇温の
小さな画像形成装置を得るという効果を奏する。
持面が面するように画像定着すべき記録材を同一速度で
上記定着フィルムに密着走行せしめ、該定着フィルムを
介して加熱体によりトナー画像を加熱溶融せしめ、トナ
ー像が冷却固定化した後に記録材と定着フィルムとを離
反させているので定着フィルムに対するトナーオフセッ
トを発生することがなく、かつ熱容量の小さい発熱体を
用い、その発熱体への給電をN素な構成のもとに行なう
ことが可能となり、定着するためにトナーを昇温させる
べき温度(融点または軟化点)に対して、十分に高い温
度の加熱体を維持することによってトナー画像を効率的
に加熱することが可能となり、少ないエネルギーで定着
不良のない十分良好な定着が可能となり、その結果、装
置使用時の待機時間や、消費電力、さらには機内昇温の
小さな画像形成装置を得るという効果を奏する。
なお、上記■の分離工程において定着フィルムと記録材
との分離部位置でトナーは必ずしも冷却固化していなく
ともよい。又上記■加熱・■冷却・■分離の3つの工程
のうち、トナーが高温で十分に溶融するものであれば(
トナーの加熱溶融時の粘度が十分に高ければ)加熱工程
でトナーを十分に高温溶融させたら直ちに(トナー温度
が融点以上のとき)記録材を定着フィルム面から分離さ
せて加熱工程後の冷却工程は廃止する構成にしてもよく
、本発明の範ちゅうに属するものである。
との分離部位置でトナーは必ずしも冷却固化していなく
ともよい。又上記■加熱・■冷却・■分離の3つの工程
のうち、トナーが高温で十分に溶融するものであれば(
トナーの加熱溶融時の粘度が十分に高ければ)加熱工程
でトナーを十分に高温溶融させたら直ちに(トナー温度
が融点以上のとき)記録材を定着フィルム面から分離さ
せて加熱工程後の冷却工程は廃止する構成にしてもよく
、本発明の範ちゅうに属するものである。
(2)又加熱体の加熱部は加熱体に具備させたパルス状
に通電発熱を繰返す発熱体で昇温し、少なくとも記録材
が該加熱部まで搬送される前までに該加熱部を画像定着
温度より低い温度まで予備加熱するようにしたことによ
り、定着装置の最大消費電力を低減でき、電源の小型化
、ひいては装置全体の小型化・低コスト化等が可能とな
る。
に通電発熱を繰返す発熱体で昇温し、少なくとも記録材
が該加熱部まで搬送される前までに該加熱部を画像定着
温度より低い温度まで予備加熱するようにしたことによ
り、定着装置の最大消費電力を低減でき、電源の小型化
、ひいては装置全体の小型化・低コスト化等が可能とな
る。
(実施例)
〈実施例−1〉
第3図は本発明に従う画像加熱定着装置20を組み込ん
だ画像形成装置の一例の[略構成を示している。本例の
画像形成装置は原稿載置台往復動型・回転ドラム型・転
写式の電子写真複写装置である。
だ画像形成装置の一例の[略構成を示している。本例の
画像形成装置は原稿載置台往復動型・回転ドラム型・転
写式の電子写真複写装置である。
(1)複写装置の全体的概略構成
第3図において、100は装置機筺、1は該機筺の上面
板100a上に配設したガラス板等の透明板部材よりな
る往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板100a上
を図面上右方a、左方aに夫々所定の速度で往復移動駆
動される。
板100a上に配設したガラス板等の透明板部材よりな
る往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板100a上
を図面上右方a、左方aに夫々所定の速度で往復移動駆
動される。
Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下向きにして原
′4f4a置台1の上面に所定の載置基準に従って載置
し、その上に原稿圧着板1aをかぶせて押え込むことに
よりセットされる。
′4f4a置台1の上面に所定の載置基準に従って載置
し、その上に原稿圧着板1aをかぶせて押え込むことに
よりセットされる。
100bは機筺上面板100a面に原稿載置台1の往復
移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方向)を長手と
して開口された原稿照明部としてのスリット開口部であ
る。原稿載置台1上に載置セットした原iGの下向き画
像面は原稿載置台1の右方aへの往動移動過程で右辺側
から左辺側にかけて順次にスリット開口部t oobの
位置を通過していき、その通過過程でランプ7の光L1
をスリット開口部100b、透明な原稿載置台1を通し
て受けて照明走査される。その照明走査光の原稿面反射
光が短焦点小径結像素子アレイ2によって感光ドラム3
面に結像露光される。
移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方向)を長手と
して開口された原稿照明部としてのスリット開口部であ
る。原稿載置台1上に載置セットした原iGの下向き画
像面は原稿載置台1の右方aへの往動移動過程で右辺側
から左辺側にかけて順次にスリット開口部t oobの
位置を通過していき、その通過過程でランプ7の光L1
をスリット開口部100b、透明な原稿載置台1を通し
て受けて照明走査される。その照明走査光の原稿面反射
光が短焦点小径結像素子アレイ2によって感光ドラム3
面に結像露光される。
感光ドラム3は例えば酸化亜鉛感光層・有機半導体感光
層等の感光層が被覆処理され、中心支軸3aを中心に所
定の周速度で矢示すの時計方向に回転駆動され、その回
転過程で帯電器4により正極性又は負極性の−様な帯電
処理を受け、その−様帯電面に前記の原稿画像の結像露
光(スリット露光)を受けることにより感光ドラム3面
には結像露光した原稿画像に対応した静電潜像が順次に
形成されていく。
層等の感光層が被覆処理され、中心支軸3aを中心に所
定の周速度で矢示すの時計方向に回転駆動され、その回
転過程で帯電器4により正極性又は負極性の−様な帯電
処理を受け、その−様帯電面に前記の原稿画像の結像露
光(スリット露光)を受けることにより感光ドラム3面
には結像露光した原稿画像に対応した静電潜像が順次に
形成されていく。
この静電潜像は現像器5により加熱で軟化溶融する樹脂
等より成るトナーにて順次に顕像化され、該顕像たるト
ナー画像が転写部としての転写放電器8の配設部位へ移
行していく。
等より成るトナーにて順次に顕像化され、該顕像たるト
ナー画像が転写部としての転写放電器8の配設部位へ移
行していく。
Sは記録材としての転写材シートPを積載収納したカセ
ットであり、該カセット内のシートが給送ローラ6の回
転により1枚宛繰出し給送され、次いでレジストローラ
9により、ドラム3上のトナー画像形成部の先端が転写
放電器8の部位に到達したとき転写材シートPの先端も
転写放電器8と感光トラム3との開位置に丁度到達して
両者−致するようにタイミングとりされて同期給送され
る。そしてその給送シートの面に対して転写放電器8に
より感光ドラム3側のトナー画像が順次に転写されてい
く。
ットであり、該カセット内のシートが給送ローラ6の回
転により1枚宛繰出し給送され、次いでレジストローラ
9により、ドラム3上のトナー画像形成部の先端が転写
放電器8の部位に到達したとき転写材シートPの先端も
転写放電器8と感光トラム3との開位置に丁度到達して
両者−致するようにタイミングとりされて同期給送され
る。そしてその給送シートの面に対して転写放電器8に
より感光ドラム3側のトナー画像が順次に転写されてい
く。
転写部でトナー画像転写を受けたシートは不図示の分離
手段で感光ドラム3面から順次に分離されて搬送ガイド
10によって後述する定着装置20に導かれて担持して
いる未定着トナー画像の加熱定着処理を受け、画像形成
物(コピー)として機外の排紙トレイ11上に排出され
る。
手段で感光ドラム3面から順次に分離されて搬送ガイド
10によって後述する定着装置20に導かれて担持して
いる未定着トナー画像の加熱定着処理を受け、画像形成
物(コピー)として機外の排紙トレイ11上に排出され
る。
一方、トナー画像転写後の感光ドラム3の而はクリーニ
ング装置12により転写残りトナー等の付着汚染物の除
去を受け、全面露光L2による除電な受けて電気的残留
メモリの消去がなされて繰り返して画像形成に使用され
る。
ング装置12により転写残りトナー等の付着汚染物の除
去を受け、全面露光L2による除電な受けて電気的残留
メモリの消去がなされて繰り返して画像形成に使用され
る。
PH1は給送ローラ6とレジストローラ9との間のシー
トバス部分に配設した給紙検出センサ(例えばフォトセ
ンサ)、PH2は定着装置20の次位に配設した排紙検
出センサ(同)である。
トバス部分に配設した給紙検出センサ(例えばフォトセ
ンサ)、PH2は定着装置20の次位に配設した排紙検
出センサ(同)である。
(2)定着装置20
第1図は画像定着実行状態にある定着装置20部分の拡
大図である。
大図である。
24は定着フィルム送出し軸であり、所望の設定長さ分
の定着フィルム23をロール巻きに巻回させてあり、そ
の定着フィルム23の先端部は定着フィルム巻取り@2
7に係止させである。定着フィルム23は本実施例のも
のは耐熱処理した例えば厚さ6μmのPET(ポリエス
テル)を基材とする薄肉プラスチック長尺フィルムであ
る。
の定着フィルム23をロール巻きに巻回させてあり、そ
の定着フィルム23の先端部は定着フィルム巻取り@2
7に係止させである。定着フィルム23は本実施例のも
のは耐熱処理した例えば厚さ6μmのPET(ポリエス
テル)を基材とする薄肉プラスチック長尺フィルムであ
る。
21・22は軸24・27間の定着フィルム部分の上面
側と下面側とに夫々対向させて配設した加熱体と加圧ロ
ーラである。加熱体21と加圧ローラ22は不図示の付
勢手段により定着フィルム23を挟んで常時押圧付勢さ
れて所望の当接圧(例えばA4幅で総圧4〜6Kg)与
えられている。26・33はその加熱体21と加圧ロー
ラ22の次位に定着フィルムの上面側と下面側とに夫々
対向させて配設した曲率の大きい(曲率の強い、半径の
小さい)分離上ローラと分離下ローラである。32は加
圧ローラ22と分離下ローラ33との間に配設したガイ
ド板であり、このガイド板は加熱体21と分離上ローラ
26との間に展張状態の定着フィルム部分の下面に所定
の隙間間隔を存して或は軽く接して略平行に対向してい
る。加圧ローラ22は金属等より成る芯材上にシリコン
ゴム等より成る弾性層を有するものである。分離上ロー
ラ26及び分離下ローラ33は回転フリーのローラであ
る。
側と下面側とに夫々対向させて配設した加熱体と加圧ロ
ーラである。加熱体21と加圧ローラ22は不図示の付
勢手段により定着フィルム23を挟んで常時押圧付勢さ
れて所望の当接圧(例えばA4幅で総圧4〜6Kg)与
えられている。26・33はその加熱体21と加圧ロー
ラ22の次位に定着フィルムの上面側と下面側とに夫々
対向させて配設した曲率の大きい(曲率の強い、半径の
小さい)分離上ローラと分離下ローラである。32は加
圧ローラ22と分離下ローラ33との間に配設したガイ
ド板であり、このガイド板は加熱体21と分離上ローラ
26との間に展張状態の定着フィルム部分の下面に所定
の隙間間隔を存して或は軽く接して略平行に対向してい
る。加圧ローラ22は金属等より成る芯材上にシリコン
ゴム等より成る弾性層を有するものである。分離上ロー
ラ26及び分離下ローラ33は回転フリーのローラであ
る。
巻取り軸27は不図示の駆動系により矢示の時計方向に
回転駆動され、これにより定着フィルム23が送出し#
124側から巻取り軸27側へ、画像形成部(転写部8
)からガイド10を介して定着装置20へ搬送されるシ
ートPの搬送速度と同一速度で同一方向に巻取り走行さ
れる。加圧ローラ22は不図示の駆動系によりシートP
の搬送速度とほぼ同一の周速度をもって矢示の反時計方
向に回転駆動される。
回転駆動され、これにより定着フィルム23が送出し#
124側から巻取り軸27側へ、画像形成部(転写部8
)からガイド10を介して定着装置20へ搬送されるシ
ートPの搬送速度と同一速度で同一方向に巻取り走行さ
れる。加圧ローラ22は不図示の駆動系によりシートP
の搬送速度とほぼ同一の周速度をもって矢示の反時計方
向に回転駆動される。
30は送出し軸24側の巻回定着フィルム23の外面に
接触させた定着フィルムの残量センサアームであり、定
着処理の実行による巻取り軸27側への定着フィルムの
順次移行に伴なう巻径の逐次減少から残量を検知し、フ
ィルムが終端近くなった場合に使用者に警告表示ないし
は警告音で定着フィルムの交換を促す。
接触させた定着フィルムの残量センサアームであり、定
着処理の実行による巻取り軸27側への定着フィルムの
順次移行に伴なう巻径の逐次減少から残量を検知し、フ
ィルムが終端近くなった場合に使用者に警告表示ないし
は警告音で定着フィルムの交換を促す。
29・25はトナー画像転写部8から定着装置20へ至
る転写材搬送ガイド10における定着袋@20寄りの下
面側に配設したシート検知センサと同レバーである。レ
バー25に先端部は自由状態においてはガイドlOに設
けた透孔10aからガイド10に上面側に突出している
。この状態においてセンサ29はオフである。ガイド1
0の上面に沿って転写部8側から定着装置20側へ転写
材シートPが搬送されて上記レバー25の突出先端がシ
ートPの先端でけられることによりシートPの裏面側に
もぐって透孔1Oa内へ沈み回動する。このレバー25
の沈み回動によりセンサ29かオンとなり、シートPの
センサ位置への到達が制御回路(不図示)に検知される
。レバー25はシートPが該レバー位置を通過し終るま
でシートPの裏面に接触して押圧されていることにより
その間は沈み回動状態に保持され、従ってセンサ29の
オン状態が保持される。その後シートPの後端がレバー
25の位置を通過してレバー25とは縁が切れた時点で
レバー25は自由状態になり再び透孔10aから先端部
が突出した姿勢に戻り回動する。この戻り回動によりセ
ンサ29はオフとなり、シートPのセンサ位置通過が制
御回路に検知される。
る転写材搬送ガイド10における定着袋@20寄りの下
面側に配設したシート検知センサと同レバーである。レ
バー25に先端部は自由状態においてはガイドlOに設
けた透孔10aからガイド10に上面側に突出している
。この状態においてセンサ29はオフである。ガイド1
0の上面に沿って転写部8側から定着装置20側へ転写
材シートPが搬送されて上記レバー25の突出先端がシ
ートPの先端でけられることによりシートPの裏面側に
もぐって透孔1Oa内へ沈み回動する。このレバー25
の沈み回動によりセンサ29かオンとなり、シートPの
センサ位置への到達が制御回路(不図示)に検知される
。レバー25はシートPが該レバー位置を通過し終るま
でシートPの裏面に接触して押圧されていることにより
その間は沈み回動状態に保持され、従ってセンサ29の
オン状態が保持される。その後シートPの後端がレバー
25の位置を通過してレバー25とは縁が切れた時点で
レバー25は自由状態になり再び透孔10aから先端部
が突出した姿勢に戻り回動する。この戻り回動によりセ
ンサ29はオフとなり、シートPのセンサ位置通過が制
御回路に検知される。
第2図は加熱体21の構成を示す模型的な拡大横断面図
である。本例の加熱体21は定着フィルム横断方向(定
着フィルム24の走行方向に直角な方向)を長手とする
横長の低熱容量線状加熱体である。
である。本例の加熱体21は定着フィルム横断方向(定
着フィルム24の走行方向に直角な方向)を長手とする
横長の低熱容量線状加熱体である。
52はアルミナ等の耐熱性でかつ電気絶縁性の薄いヒー
タ基板である。
タ基板である。
28は該基板52の下面(定着フィルム23と対面する
側の而)の略中央部に長手に沿ってプリント法等で形成
した銀パラジウム・Ta2 N・RuO2・ニクロム等
の線状又は細帯状の薄膜の発熱層(抵抗発熱体)である
。
側の而)の略中央部に長手に沿ってプリント法等で形成
した銀パラジウム・Ta2 N・RuO2・ニクロム等
の線状又は細帯状の薄膜の発熱層(抵抗発熱体)である
。
50・50は該発熱層28に対する通電用電極(例えば
金電極)であり同じく基板52の下面に形成具備させで
ある。発熱層28は電極50・50を介してパルス通電
を受けてパルス状に通電発熱する。
金電極)であり同じく基板52の下面に形成具備させで
ある。発熱層28は電極50・50を介してパルス通電
を受けてパルス状に通電発熱する。
51は上記の発熱層28・電極50を設けた基板52の
下面を全面的に覆わせて形成したTaz o、 ・耐熱
ガラス等の薄い摺動保護層である。この保護層51の外
面は平滑であり、定着フィルム走行方向の前縁部・後縁
部は丸味(面取り)を付けて定着フィルムとのスムーズ
な摺動を可能にしている。
下面を全面的に覆わせて形成したTaz o、 ・耐熱
ガラス等の薄い摺動保護層である。この保護層51の外
面は平滑であり、定着フィルム走行方向の前縁部・後縁
部は丸味(面取り)を付けて定着フィルムとのスムーズ
な摺動を可能にしている。
55・56は基板52の上面側に設けた熱容量の小さい
サーミスタやpt膜等の測温抵抗体等の温度検知素子と
、T a 2 N 7il膜等の抵抗発熱体からなる補
助発熱層である。この温度検知素子55と補助発熱層5
6は互に近接配置してあり、又基板下面側の発熱層28
に近接配設しである。
サーミスタやpt膜等の測温抵抗体等の温度検知素子と
、T a 2 N 7il膜等の抵抗発熱体からなる補
助発熱層である。この温度検知素子55と補助発熱層5
6は互に近接配置してあり、又基板下面側の発熱層28
に近接配設しである。
而して上記の基板構造体(52・28・50・55・5
6)をヒータアセンブリとしてこれをベークライト等の
、熱伝導性が低く、耐熱性があり、電気絶縁性の材料か
らなる断熱層53を介して、剛性支持体54に取付けて
加熱体21としである。加熱体21の下面の、発熱層2
8の巾に略対応する面領域が加熱部Hである。
6)をヒータアセンブリとしてこれをベークライト等の
、熱伝導性が低く、耐熱性があり、電気絶縁性の材料か
らなる断熱層53を介して、剛性支持体54に取付けて
加熱体21としである。加熱体21の下面の、発熱層2
8の巾に略対応する面領域が加熱部Hである。
(3)動作
原稿1[lt置台1に対する原MGのセット、画像形成
枚数の設定、使用シートPのサイズ指定、倍率指定など
所要の面設定をした後、画像形成スタートスイッチが押
されると、給送ローラ6によりカセットS内のシートP
の給紙が開始され、センサPH1により給紙検知される
。又感光ドラム3面に対する画像形成が開始される。
枚数の設定、使用シートPのサイズ指定、倍率指定など
所要の面設定をした後、画像形成スタートスイッチが押
されると、給送ローラ6によりカセットS内のシートP
の給紙が開始され、センサPH1により給紙検知される
。又感光ドラム3面に対する画像形成が開始される。
定着装置20はセンサPH1による給紙検知時点から所
定のタイマ時間経過時点、即ち力七シjSから給送され
たシートPがレジストローラ対9・転写部8・ガイド1
0を通ってその先端が加熱体21と加圧ローラ22との
圧接部近傍位置に達する要する時間経過時点で定着装置
の駆動系により巻取り軸27・加圧ローラ22の回転駆
動が開始されて定着フィルム23が送出し釉24側から
巻取り軸27側へシートPの搬送速度と同一速度走行し
た巻取り駆動状態となる。又、加熱体21は搬送シート
Pの先端、後端が前記センサ29・レバー25で検出さ
れることによりタイミングを取フて必要時に通電を受け
る。その際、画像形成装置の給紙センサなどによりシー
トの位置検知等を用いて、加熱体への通電を制御しても
良い。
定のタイマ時間経過時点、即ち力七シjSから給送され
たシートPがレジストローラ対9・転写部8・ガイド1
0を通ってその先端が加熱体21と加圧ローラ22との
圧接部近傍位置に達する要する時間経過時点で定着装置
の駆動系により巻取り軸27・加圧ローラ22の回転駆
動が開始されて定着フィルム23が送出し釉24側から
巻取り軸27側へシートPの搬送速度と同一速度走行し
た巻取り駆動状態となる。又、加熱体21は搬送シート
Pの先端、後端が前記センサ29・レバー25で検出さ
れることによりタイミングを取フて必要時に通電を受け
る。その際、画像形成装置の給紙センサなどによりシー
トの位置検知等を用いて、加熱体への通電を制御しても
良い。
定着装置20に対して搬送された未定着トナー画像Ta
を担持しているシートの上面が走行状態の定着フィルム
23の下面に密着して面ズレやしわ寄りを生じることな
く定着フィルム23と一緒の重なり状態で加熱体21と
加圧ローラ22との相互圧接部(定着ニップ部)を挟圧
力を受けつつ通過していく。
を担持しているシートの上面が走行状態の定着フィルム
23の下面に密着して面ズレやしわ寄りを生じることな
く定着フィルム23と一緒の重なり状態で加熱体21と
加圧ローラ22との相互圧接部(定着ニップ部)を挟圧
力を受けつつ通過していく。
゛ この相互圧着部通過過程を加熱工程として加熱部1
1の熱が定着フィルム23を介してシートP側へ伝達さ
れて前記(作用)の(1)−0項に述べたトナー画像の
加熱軟化・溶融が行なわれる。
1の熱が定着フィルム23を介してシートP側へ伝達さ
れて前記(作用)の(1)−0項に述べたトナー画像の
加熱軟化・溶融が行なわれる。
本実施例における加熱工程は前述のごとく、加熱体21
に線状の低熱容量の発熱層28を設け、この発熱層28
にパルス状に通電し発熱を繰り返すように構成された加
熱体21によって行なわれている。即ち定着装置の定着
ニップ部の定着フィルム23と加圧ローラ22との間に
搬送されたシートP上のトナー画像TaはシートPの搬
送速度に準じてズレなく搬送される定着フィルム23と
ともに、順次加熱体21の発熱層28の幅に応じて決定
される加熱部Hで加熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる
。
に線状の低熱容量の発熱層28を設け、この発熱層28
にパルス状に通電し発熱を繰り返すように構成された加
熱体21によって行なわれている。即ち定着装置の定着
ニップ部の定着フィルム23と加圧ローラ22との間に
搬送されたシートP上のトナー画像TaはシートPの搬
送速度に準じてズレなく搬送される定着フィルム23と
ともに、順次加熱体21の発熱層28の幅に応じて決定
される加熱部Hで加熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる
。
加熱体21と加圧ローラ22との相互圧接部を通過した
シート部分は分離ローラ26・33の位置へ到達するま
での間は加熱体21と分離上ローラ26間で展張して正
走行している定着フィルム部分に引き続き密着したまま
搬送されていく。ガイド板32はシートPの裏面を支え
て定着フィルム22との密着を維持する作用をする。
シート部分は分離ローラ26・33の位置へ到達するま
での間は加熱体21と分離上ローラ26間で展張して正
走行している定着フィルム部分に引き続き密着したまま
搬送されていく。ガイド板32はシートPの裏面を支え
て定着フィルム22との密着を維持する作用をする。
このガイド板32の代りに加圧ローラ22と分離下ロー
ラ33とに回動ガイドベルトを懸回張設して、このベル
トによりシートPの裏面を支えて定着フィルム23との
密着を維持させるようにすることもできる。
ラ33とに回動ガイドベルトを懸回張設して、このベル
トによりシートPの裏面を支えて定着フィルム23との
密着を維持させるようにすることもできる。
この搬送過程を冷却工程として前記(作用)の(1)−
0項に述べたように軟化・溶融トナーTbの熱が放熱さ
れてトナーの冷却固化Tcがなされる。
0項に述べたように軟化・溶融トナーTbの熱が放熱さ
れてトナーの冷却固化Tcがなされる。
そして分離上ローラ対26の位置へ到達すると、定着フ
ィルム23は曲率の大きい分離上ローラ26の面に沿っ
てシート2面から離れる方向に走行方向が転向されて定
着フィルム23とシートPとが互いに離反(分till
) t、て排紙トレイ11へ排紙されていく。この離反
時点までにはトナーは十分に冷却固化して前記(作用)
の(1) −0項に述べたようにシートPに対するトナ
ーの粘着・固着力が十分に大きく、定着フィルム23に
対するそれは極めて小さい状態となっているから定着フ
ィルム23とシートPの離反は定着フィルム23に対す
るトナーオフセットを実質的に発生することなく容易に
順次になされる。
ィルム23は曲率の大きい分離上ローラ26の面に沿っ
てシート2面から離れる方向に走行方向が転向されて定
着フィルム23とシートPとが互いに離反(分till
) t、て排紙トレイ11へ排紙されていく。この離反
時点までにはトナーは十分に冷却固化して前記(作用)
の(1) −0項に述べたようにシートPに対するトナ
ーの粘着・固着力が十分に大きく、定着フィルム23に
対するそれは極めて小さい状態となっているから定着フ
ィルム23とシートPの離反は定着フィルム23に対す
るトナーオフセットを実質的に発生することなく容易に
順次になされる。
上記定着装置20の定着フィルム23の巻取り走行駆動
は、シートPが定着装置20を通過し終ってその後端が
排紙検出センサPH2で検出された時点で停止される。
は、シートPが定着装置20を通過し終ってその後端が
排紙検出センサPH2で検出された時点で停止される。
本実施例装置では定着フィルム23は上記のようにシー
トPの定着処理実行のたびに送出し軸24側から巻取り
@27側にシートPの搬送速度と同一速度で順次巻取ら
れて使用されていく。
トPの定着処理実行のたびに送出し軸24側から巻取り
@27側にシートPの搬送速度と同一速度で順次巻取ら
れて使用されていく。
定着フィルムの巻取り正走行駆動制御は、給紙検圧セン
サPH1による給紙検出時点から所定の第1のタイマ時
間経過時点で駆動を開始させ、所定の第2のタイマ時間
経過時点で駆動を停止させ、その間においてシートPの
定着処理を実行させるようにして、排紙検出センサPH
2を用いない構成にすることもできる。
サPH1による給紙検出時点から所定の第1のタイマ時
間経過時点で駆動を開始させ、所定の第2のタイマ時間
経過時点で駆動を停止させ、その間においてシートPの
定着処理を実行させるようにして、排紙検出センサPH
2を用いない構成にすることもできる。
又センサ29・レバー25によるシートPの先端・後端
検知信号で駆動制御する構成にすることもできる。
検知信号で駆動制御する構成にすることもできる。
本実施例においては加熱体21の線状の発熱層28はパ
ルス通電により瞬時にトナーの融点(ないし定着可能温
度)に対して充分な高温に昇温し、非通電時である非定
着時における加圧ローラ22への伝熱は少ない。又定着
時においても定着フィルム、トナー画像、シートが加熱
体21と加圧ローラ22との間に介在し、かつ発熱時間
が短いことによって急激な温度勾配が生ずる為、加圧ロ
ーラ22は昇温にしくく実用上必要とされる程度の連続
的な画像形成を行なってもその温度はトナーの融点以下
に維持される。かかる構成の本実施例装置にあっては、
シートP上の加熱触性のトナーより成るトナー画像は先
ず、定着フィルム23を介して加熱体21によって加熱
溶融され、特に、その表層部は完全に軟化溶融する。こ
の際、加圧ローラ22によって加熱体、定着フィルム、
トナー画像、シートは良好に密着されており、効率的に
熱伝達される。これによりシートP自体の加熱は極力抑
えてトナー画像を効率的に加熱溶融させることができ、
特に、通電発熱時間を限定することにより、省エネルギ
ー化を図ることかできる。
ルス通電により瞬時にトナーの融点(ないし定着可能温
度)に対して充分な高温に昇温し、非通電時である非定
着時における加圧ローラ22への伝熱は少ない。又定着
時においても定着フィルム、トナー画像、シートが加熱
体21と加圧ローラ22との間に介在し、かつ発熱時間
が短いことによって急激な温度勾配が生ずる為、加圧ロ
ーラ22は昇温にしくく実用上必要とされる程度の連続
的な画像形成を行なってもその温度はトナーの融点以下
に維持される。かかる構成の本実施例装置にあっては、
シートP上の加熱触性のトナーより成るトナー画像は先
ず、定着フィルム23を介して加熱体21によって加熱
溶融され、特に、その表層部は完全に軟化溶融する。こ
の際、加圧ローラ22によって加熱体、定着フィルム、
トナー画像、シートは良好に密着されており、効率的に
熱伝達される。これによりシートP自体の加熱は極力抑
えてトナー画像を効率的に加熱溶融させることができ、
特に、通電発熱時間を限定することにより、省エネルギ
ー化を図ることかできる。
加熱体は小型もので十分でありそのため熱容量が小さく
なり、予め加熱体を昇温させる必要がないので、非画像
形成時の消費電力も小さくすることができ、また機内昇
温も防止できることになる。
なり、予め加熱体を昇温させる必要がないので、非画像
形成時の消費電力も小さくすることができ、また機内昇
温も防止できることになる。
本実施例では、加圧ローラ22の温度は上述したように
トナーの融点よりも低く維持されているので、トナー画
像加熱工程に引くつづく冷却工程のトナー画像の放熱を
促進することが可能である。この為、冷却に要する時間
が短くて済み、装置を小型化することができる。
トナーの融点よりも低く維持されているので、トナー画
像加熱工程に引くつづく冷却工程のトナー画像の放熱を
促進することが可能である。この為、冷却に要する時間
が短くて済み、装置を小型化することができる。
(4)加熱体21への給電
■補助発熱層56への給電なしの場合
第4図は本実施例の加熱体21における発熱層28への
給電のしくみを示す説明図である。60はマイクロコン
ピュータを含む制御回路であり、サーミスタ55の検知
温度に応じて、第1電源61を制御し、発熱層28への
給電のパルス巾を変えることで発熱層28への供給電力
を制御する。
給電のしくみを示す説明図である。60はマイクロコン
ピュータを含む制御回路であり、サーミスタ55の検知
温度に応じて、第1電源61を制御し、発熱層28への
給電のパルス巾を変えることで発熱層28への供給電力
を制御する。
本実施例で上記のような電力制御をする理由を以下に示
す。本実施例では発熱層28から支持体54への放熱を
防止するために断熱層53を設けている。その目的は、
■無駄な放熱をなくし、エネルギー効率を高めることで
省エネルギー化を図る、■支持体54からの放熱による
機内昇温を低減する、の2点である。
す。本実施例では発熱層28から支持体54への放熱を
防止するために断熱層53を設けている。その目的は、
■無駄な放熱をなくし、エネルギー効率を高めることで
省エネルギー化を図る、■支持体54からの放熱による
機内昇温を低減する、の2点である。
ところが発熱層28への供給電力を制御することなしに
単に断熱するだけだと発熱量が放熱量を著しく上まわる
ことになり発熱層28及び加熱部Hが異常に昇温し、発
熱層28及び定着フィルムが熱により破損する恐れがあ
る。そこで断熱層53を設けた場合に加熱部Hの異常昇
温を防止するために、発熱層への供給電力制御が有効と
なるのである。
単に断熱するだけだと発熱量が放熱量を著しく上まわる
ことになり発熱層28及び加熱部Hが異常に昇温し、発
熱層28及び定着フィルムが熱により破損する恐れがあ
る。そこで断熱層53を設けた場合に加熱部Hの異常昇
温を防止するために、発熱層への供給電力制御が有効と
なるのである。
以下、本実施例での電力制御の方法を示す。本実施例の
パルス加熱による定着方式では、前述のようにトナーを
m5ecオーダーの短い時間のみ加熱するので、トナー
の加熱時間よりもむしろカロ熱部Hの温度が定着性能に
関し支配的であり、加熱部Hの最大到達温度に応じてト
ナー層が昇温する。すると、トナーが定着に十分な状態
にまで軟化するときの加熱部Hの温度なT、。とじた時
、加熱部Hの極大温度が定着処理中においてほぼT 1
1゜に保たれるように発熱層28への給電を制御すれば
、無駄な電力を消費することなく十分な定着性能を得る
ことができる。
パルス加熱による定着方式では、前述のようにトナーを
m5ecオーダーの短い時間のみ加熱するので、トナー
の加熱時間よりもむしろカロ熱部Hの温度が定着性能に
関し支配的であり、加熱部Hの最大到達温度に応じてト
ナー層が昇温する。すると、トナーが定着に十分な状態
にまで軟化するときの加熱部Hの温度なT、。とじた時
、加熱部Hの極大温度が定着処理中においてほぼT 1
1゜に保たれるように発熱層28への給電を制御すれば
、無駄な電力を消費することなく十分な定着性能を得る
ことができる。
加熱部Hの温度が基準温度T。の時に、時間toだけ一
定電圧Vで発熱層に給電された時に、加熱部Hの温度が
定着湿度TH0まで到達するとする(第5図参照)。発
明者らの実験によるとT ++o、 T o 、t o
の間には、Tll0− T、 +A (1−e−8”
) −−−−(1)式という関係があることが明らかに
なった。ここでA、Bは発熱層28への給電条件や、加
熱部Hからの放熱路によって決まる定数である。
定電圧Vで発熱層に給電された時に、加熱部Hの温度が
定着湿度TH0まで到達するとする(第5図参照)。発
明者らの実験によるとT ++o、 T o 、t o
の間には、Tll0− T、 +A (1−e−8”
) −−−−(1)式という関係があることが明らかに
なった。ここでA、Bは発熱層28への給電条件や、加
熱部Hからの放熱路によって決まる定数である。
加熱部Hの温度がTBである時を考える。
これをTl4oまでUPするに必要なパルス状給電時間
なτ8とすると、 −Bで8 TIIo−Ta ” A (1−e ) ”−・・
・(2)式という関係が、実験により得られた。ここで
、定数A、Bは(1)式における値とほぼ一致した。
なτ8とすると、 −Bで8 TIIo−Ta ” A (1−e ) ”−・・
・(2)式という関係が、実験により得られた。ここで
、定数A、Bは(1)式における値とほぼ一致した。
(2)式を変形すると
が得られる。従ってTHo、A、Bをあらかじめ実験に
より求めておきTBを測定すればτ8が求まる。
より求めておきTBを測定すればτ8が求まる。
本実施例においては前述のように、発熱層28に十分小
さいデユティ(Duty)比でパルス状通電をした場合
、パルス状に発熱変化する加熱部Hが極小温度を示す時
、すなわち次のパルス通電開始寸前において加熱部Hの
温度がほぼサーミスタ55の検知温度と等しくなる。従
ってこの時のサーミスタ55の検知温度を用い、第4図
の制御回路60において(3)式に従って次の通電時間
を算出し、第1電源61により発熱層28へ上記穿出し
た時間だけ給電する。
さいデユティ(Duty)比でパルス状通電をした場合
、パルス状に発熱変化する加熱部Hが極小温度を示す時
、すなわち次のパルス通電開始寸前において加熱部Hの
温度がほぼサーミスタ55の検知温度と等しくなる。従
ってこの時のサーミスタ55の検知温度を用い、第4図
の制御回路60において(3)式に従って次の通電時間
を算出し、第1電源61により発熱層28へ上記穿出し
た時間だけ給電する。
第6図は本実施例において定着動作中の加熱部Hの温度
の時間変化を示すグラフを発熱層28への給電のタイミ
ング図と合せて示した図である。
の時間変化を示すグラフを発熱層28への給電のタイミ
ング図と合せて示した図である。
本実施例では発熱層28への給電電圧Vは一定であり、
通電パルスの周期でも一定である。加熱部Hの温度がT
。の時に時刻t。で定着動作を開始したとすると加熱部
Hの温度は温度T。から一義的に定まる。パルス巾τ。
通電パルスの周期でも一定である。加熱部Hの温度がT
。の時に時刻t。で定着動作を開始したとすると加熱部
Hの温度は温度T。から一義的に定まる。パルス巾τ。
の通電により定着温度T、、oに達した後、τ。よりも
十分長い非給電時間(τ−で0)の間にToより高温の
T、まで低下する。次に、時刻上〇からパルス周期でだ
け経た時刻1.において2回目の通電なτ。より短い、
温度T、より一義的に定まるパルス巾で、たけ発熱層に
行なうことにより、加熱部Hの温度は再びTIIoまで
上昇し、給電停止すると共に低下する。
十分長い非給電時間(τ−で0)の間にToより高温の
T、まで低下する。次に、時刻上〇からパルス周期でだ
け経た時刻1.において2回目の通電なτ。より短い、
温度T、より一義的に定まるパルス巾で、たけ発熱層に
行なうことにより、加熱部Hの温度は再びTIIoまで
上昇し、給電停止すると共に低下する。
以下同様にして通電開始後にパルス周期τごとにサーミ
スタ55の温度を読み、検知温度によって、(3)式に
より求まるパルス巾で発熱層28へ給電することにより
、加熱部Hの極大温度を定着温度T□0に保つことがで
きる。
スタ55の温度を読み、検知温度によって、(3)式に
より求まるパルス巾で発熱層28へ給電することにより
、加熱部Hの極大温度を定着温度T□0に保つことがで
きる。
第7図は本実施例の定着装置において発熱層28にパル
ス状に通電した時の加熱部Hの温度と、サーミスタ55
の検出温度を示すグラフである。加熱部Hの温度は赤外
放射温度計により非接触で測定した測定値に基づき、サ
ーミスタ検出温度はサーミスタの出力電力を温度に換算
した値に基づいたものである。このグラフを得た時のパ
ルスの周期は約tOmsecであり、通電時間は約2m
5e cである。加熱部Hの温度は通電時に急速に立ち
トがフだ後、休止時に急速に立ち下がり、本実施例では
非通電時間が通電時間より十分長く、また断熱層53が
存在するため、パルス波形の極小値をとった時点では発
熱層28・絶縁性基板52及びサーミスタ55と略等温
となる。本実施例で用いたサーミスタは、10rnse
cという短い周期のパルス状温度変化には追従できず、
パルス波形の略極小値を指示する。従って加熱部Hの表
面温度の極小値の包絡線はサーミスタ55の検知温度曲
線とほぼ一致する。
ス状に通電した時の加熱部Hの温度と、サーミスタ55
の検出温度を示すグラフである。加熱部Hの温度は赤外
放射温度計により非接触で測定した測定値に基づき、サ
ーミスタ検出温度はサーミスタの出力電力を温度に換算
した値に基づいたものである。このグラフを得た時のパ
ルスの周期は約tOmsecであり、通電時間は約2m
5e cである。加熱部Hの温度は通電時に急速に立ち
トがフだ後、休止時に急速に立ち下がり、本実施例では
非通電時間が通電時間より十分長く、また断熱層53が
存在するため、パルス波形の極小値をとった時点では発
熱層28・絶縁性基板52及びサーミスタ55と略等温
となる。本実施例で用いたサーミスタは、10rnse
cという短い周期のパルス状温度変化には追従できず、
パルス波形の略極小値を指示する。従って加熱部Hの表
面温度の極小値の包絡線はサーミスタ55の検知温度曲
線とほぼ一致する。
第8図は本実施例の比較例(比較例1)として、通電パ
ルス巾を一定値τ。に固定して定着処理を行なった場合
の加熱部Hの表面温度の時間変化を示すグラフを、発熱
層28への給電タイミング図と合せて示した図である。
ルス巾を一定値τ。に固定して定着処理を行なった場合
の加熱部Hの表面温度の時間変化を示すグラフを、発熱
層28への給電タイミング図と合せて示した図である。
この例では加熱部Hの温度は初期の定着温度T。。近傍
であるが、発熱像周辺が温まり、極小温度が上昇するに
もかかわらず発熱層が一定であるため、加熱部Hの温度
は定着動作が進むにつれて定着温度T H8を大きく超
えてしまう。すると、無駄な電力を消費することになる
うえ、機内昇温か大きくなるという問題がある。また、
連続して多くの定着処理動作を行なう場合、発熱層28
がさらに著しく昇温し、ついは破損してしまう恐れがあ
る。また、加熱部Hに圧接当接される定着フィルム23
も熱変形してしまう恐れがある。
であるが、発熱像周辺が温まり、極小温度が上昇するに
もかかわらず発熱層が一定であるため、加熱部Hの温度
は定着動作が進むにつれて定着温度T H8を大きく超
えてしまう。すると、無駄な電力を消費することになる
うえ、機内昇温か大きくなるという問題がある。また、
連続して多くの定着処理動作を行なう場合、発熱層28
がさらに著しく昇温し、ついは破損してしまう恐れがあ
る。また、加熱部Hに圧接当接される定着フィルム23
も熱変形してしまう恐れがある。
■補助発熱層56の作用・効果
第9図は本実施例の画像形成装置で画像形成動作を行な
った時の■発熱層28及び補助発熱層56への通電o
n / o f fのタイミングチャート、■電源61
及び第2の電源62の消費電力の和の時間変化を合せて
示した図である。
った時の■発熱層28及び補助発熱層56への通電o
n / o f fのタイミングチャート、■電源61
及び第2の電源62の消費電力の和の時間変化を合せて
示した図である。
第1電源61は前述のように一定のDC電圧V、一定周
期でで、パルス巾可変のパルス電源である。第2電源6
2はAC電源である。第1電源61の消費電力は周期τ
当りの平均電力とした。
期でで、パルス巾可変のパルス電源である。第2電源6
2はAC電源である。第1電源61の消費電力は周期τ
当りの平均電力とした。
その理由は次の通りである。即ち本実施例も含めて通常
この種のパルス電源の場合、コンデンサの充電放電によ
りパルス状の電圧出力を得るが、1回の放電で必要な電
力と実用上必要なコンデンサの容量は比例する。コンデ
ンサの容量と体積はほぼ比例し、コンデンサの容量が大
きくなればパルス電源62は大きくなる。従って周期τ
当りの平均電力が大きければ電源62はそれにほぼ比例
して大きくなる。
この種のパルス電源の場合、コンデンサの充電放電によ
りパルス状の電圧出力を得るが、1回の放電で必要な電
力と実用上必要なコンデンサの容量は比例する。コンデ
ンサの容量と体積はほぼ比例し、コンデンサの容量が大
きくなればパルス電源62は大きくなる。従って周期τ
当りの平均電力が大きければ電源62はそれにほぼ比例
して大きくなる。
時刻上〇で画像形成動作を開始したとする。トナー像を
転写された転写材シートPの先端を、定着装置の上流に
配置したシート検知アーム25及びセンサ29により時
刻1.で検知するやいなや制御回路60により第2電f
lX62から補助発熱層56への給電が開始される。制
御回路60はサーミスタ55の検知温度がトナーの軟化
温度TMより十分低い温度T0にほぼ保たれるように、
第2電162の出力をo n / o f f制御する
。サーミスタ55は加熱部Hと近傍されて配置されてい
るので、加熱部Hの温度はほぼToに保たれる。時刻1
.から一定時間たった時刻t2に第2電源62の出力を
停止すると同時に、電源61のパルス状電力出力を開始
する。制御回路60はサーミスタ55の検知温度を用い
て前述のような方法で、加熱部Hの極大温度がトナーの
軟化温度T2よりもはるかに高い温度T、。にほぼ保た
れるように電源61の出力パルス巾を制御する。シート
検知アーム25及び検知センサ29で転写材シートPの
後端を検知すれば、先端の検知時刻と総合すればシート
Pの後端が加熱部Hを抜ける時刻t3が算出できる。そ
こでその時刻t、で電源61の電力出力を停止し、画像
形成動作が完了する。
転写された転写材シートPの先端を、定着装置の上流に
配置したシート検知アーム25及びセンサ29により時
刻1.で検知するやいなや制御回路60により第2電f
lX62から補助発熱層56への給電が開始される。制
御回路60はサーミスタ55の検知温度がトナーの軟化
温度TMより十分低い温度T0にほぼ保たれるように、
第2電162の出力をo n / o f f制御する
。サーミスタ55は加熱部Hと近傍されて配置されてい
るので、加熱部Hの温度はほぼToに保たれる。時刻1
.から一定時間たった時刻t2に第2電源62の出力を
停止すると同時に、電源61のパルス状電力出力を開始
する。制御回路60はサーミスタ55の検知温度を用い
て前述のような方法で、加熱部Hの極大温度がトナーの
軟化温度T2よりもはるかに高い温度T、。にほぼ保た
れるように電源61の出力パルス巾を制御する。シート
検知アーム25及び検知センサ29で転写材シートPの
後端を検知すれば、先端の検知時刻と総合すればシート
Pの後端が加熱部Hを抜ける時刻t3が算出できる。そ
こでその時刻t、で電源61の電力出力を停止し、画像
形成動作が完了する。
定着処理が行なわれる時刻t2から時刻t3までの間に
おいて、前述のように第1電源61の出カバルス巾は時
刻t2で最大であり、定着処理が進むにつれ減少する。
おいて、前述のように第1電源61の出カバルス巾は時
刻t2で最大であり、定着処理が進むにつれ減少する。
従って前に定義した消費電力Wは時刻t2で最大値WM
Axをとる。
Axをとる。
第9図に本実施例の比較例(比較例2)として、第2電
源62を常時offした場合の電力W′の時間変化を点
線で示す。W′もWと同様に、時刻t2で最大値W′M
AXを示す。
源62を常時offした場合の電力W′の時間変化を点
線で示す。W′もWと同様に、時刻t2で最大値W′M
AXを示す。
W、4AXとW′2Axを比較すると、WMAxはW′
MAxより格段に小さい。その理由は本実施例では加熱
部Hが室温より十分高い温度T0にあらかじめ保たれて
いるので、第1電源61の最初のパルス通電中が比較例
に比べて格段に小さくてすむからである。
MAxより格段に小さい。その理由は本実施例では加熱
部Hが室温より十分高い温度T0にあらかじめ保たれて
いるので、第1電源61の最初のパルス通電中が比較例
に比べて格段に小さくてすむからである。
第10図に本実施例の画像形成装置について上記第9図
を用いて説明した電力制御を行なったときの加熱部Hの
温度の時間変化を示す。時刻t0からt3にわたフて加
熱部Hの温度はトナーの軟化温度1M以下に維持される
。発明者らが本実施例の画像形成装置で実用上必要とさ
れる程度の連続的な画像形成を行なったところ、非定着
時の加熱部Hの温度は常に1M以下であった。従って非
定着時に加熱部Hと定着フィルム23を介して当接する
加圧ローラ22の温度は常に1M以下である。また定着
処理なかには定着フィルム23、トナー画像T、転写材
シートPが発熱部Hと加圧ローラ22の間に介在し、か
つ発熱時間が短いため発熱部Hから加圧ローラ22に向
う断面方向に関し急激な温度勾配が生じるため、加圧ロ
ーラ22はほとんど昇温しない。従フて、通常の連続的
な画像形成を行なっても加圧ローラ温度はトナーの軟化
温度1M以下に保たれる。
を用いて説明した電力制御を行なったときの加熱部Hの
温度の時間変化を示す。時刻t0からt3にわたフて加
熱部Hの温度はトナーの軟化温度1M以下に維持される
。発明者らが本実施例の画像形成装置で実用上必要とさ
れる程度の連続的な画像形成を行なったところ、非定着
時の加熱部Hの温度は常に1M以下であった。従って非
定着時に加熱部Hと定着フィルム23を介して当接する
加圧ローラ22の温度は常に1M以下である。また定着
処理なかには定着フィルム23、トナー画像T、転写材
シートPが発熱部Hと加圧ローラ22の間に介在し、か
つ発熱時間が短いため発熱部Hから加圧ローラ22に向
う断面方向に関し急激な温度勾配が生じるため、加圧ロ
ーラ22はほとんど昇温しない。従フて、通常の連続的
な画像形成を行なっても加圧ローラ温度はトナーの軟化
温度1M以下に保たれる。
かかる構成の本実施例装置にあっては、転写紙P上の加
熱溶融性のトナーより成る画像は先ず、定着フィルム2
3を介して加熱部Hによフて加熱溶融され、特にその表
層部は融点を大きく上回り完全に軟化、溶融する。この
際、加圧ローラ22によって加熱体、定着フィルム、ト
ナー画像、転写材は良好に密着されており、効率的に熱
伝達される。
熱溶融性のトナーより成る画像は先ず、定着フィルム2
3を介して加熱部Hによフて加熱溶融され、特にその表
層部は融点を大きく上回り完全に軟化、溶融する。この
際、加圧ローラ22によって加熱体、定着フィルム、ト
ナー画像、転写材は良好に密着されており、効率的に熱
伝達される。
しかる後加熱体21の発熱が停止するとともに転写材が
搬送されて加熱体と離間することによりトナー画像は放
熱して再び冷却固化し、曲率の大きな分離ローラ対26
・33を通過した後に定着フィルム23は転写紙Pから
離れる。この際本実施例では加圧ローラ22の温度は前
述のようにトナーの軟化温度T2よりも低く維持されて
いるのでトナー画像の放熱を促進することが可能である
。この為、冷却に要する時間が短くて済み、装置を小型
化することができる。
搬送されて加熱体と離間することによりトナー画像は放
熱して再び冷却固化し、曲率の大きな分離ローラ対26
・33を通過した後に定着フィルム23は転写紙Pから
離れる。この際本実施例では加圧ローラ22の温度は前
述のようにトナーの軟化温度T2よりも低く維持されて
いるのでトナー画像の放熱を促進することが可能である
。この為、冷却に要する時間が短くて済み、装置を小型
化することができる。
また、本実施例で行なう時刻t、からt2にかけての加
熱部Hの予備加熱時間は、画像形成中にのみ行なえばよ
いので画像形成装置の非画像形成時の消費電力を小さく
でき、また機内昇温も防止できる。また、前記の予備加
熱はがぞ形成介し後に始めればよいので、予備加熱のた
めの待機時間は必要ない。
熱部Hの予備加熱時間は、画像形成中にのみ行なえばよ
いので画像形成装置の非画像形成時の消費電力を小さく
でき、また機内昇温も防止できる。また、前記の予備加
熱はがぞ形成介し後に始めればよいので、予備加熱のた
めの待機時間は必要ない。
(5)実行例
次に本実施例装置による実施結果を具体的数値をもって
示す。室Bzo°Cにおいて約1258Cで軟化定着す
るトナーを用いて厚さ100μmの転写紙にトナー画像
Tを形成し、パルス通電の周期10m5ecで、定着部
Hの極大温度が300°Cとなるように、サーミスタ5
5の検知温度を用いてパルス巾を制御しつつ定着処理速
度5 Q lnm/secで定着テストを行なったとこ
ろ、実用上全く問題のない画像が得られた。ここで転写
紙が加熱部Hの上流側150mmの搬送路上にシート検
知アーム25と検知センサ29を給け、転写紙の先端が
この位置に達した時、すなわち転写材の定着処理開始3
sec前に予備加熱を開始し、予備加熱時の加熱部Hの
温度が80°Cとなるように制御した。
示す。室Bzo°Cにおいて約1258Cで軟化定着す
るトナーを用いて厚さ100μmの転写紙にトナー画像
Tを形成し、パルス通電の周期10m5ecで、定着部
Hの極大温度が300°Cとなるように、サーミスタ5
5の検知温度を用いてパルス巾を制御しつつ定着処理速
度5 Q lnm/secで定着テストを行なったとこ
ろ、実用上全く問題のない画像が得られた。ここで転写
紙が加熱部Hの上流側150mmの搬送路上にシート検
知アーム25と検知センサ29を給け、転写紙の先端が
この位置に達した時、すなわち転写材の定着処理開始3
sec前に予備加熱を開始し、予備加熱時の加熱部Hの
温度が80°Cとなるように制御した。
第11図は本実施例の定着装置20を用いて表面にトナ
ー層を存する転写紙を搬送しつつ定着処理する場合の、
トナー及び転写紙、詳しくはそれぞれの断面方向の中央
部の温度の時間変化を計算により求めたグラフである。
ー層を存する転写紙を搬送しつつ定着処理する場合の、
トナー及び転写紙、詳しくはそれぞれの断面方向の中央
部の温度の時間変化を計算により求めたグラフである。
条件は以下の通りである。
加熱条件:エネルギー密度 2517mm”で21!l
s加熱。
s加熱。
トナーの定着温度:125°C0
フィルム: PET (厚さ6μm)。
トナーの厚さ=20μm0
転写紙の厚さ=100μm
室温=20°C0
本実施例では加熱部Hはトナーの定着温度125°Cよ
りはるかに高い約300’Cまで昇温するのでトナーは
定着温度を越えて十分に加熱され、良好な定着性が得ら
れる。
りはるかに高い約300’Cまで昇温するのでトナーは
定着温度を越えて十分に加熱され、良好な定着性が得ら
れる。
一方、転写紙の昇温はきわめて小さ〈従来の熱ローラ定
着に比べてエンルギーの無駐が少ない。
着に比べてエンルギーの無駐が少ない。
さらに本実施例では加熱時間が加熱エネルギー密度が変
動して過剰なエネルギーが与えられた場合でも高温オフ
セットの発生がなく加熱制御の許容範囲が広い。
動して過剰なエネルギーが与えられた場合でも高温オフ
セットの発生がなく加熱制御の許容範囲が広い。
〈実施例−2〉
前記実施例−1において第2図・第4図の加熱体21の
構成から補助発熱層56及び第2の電源62を除去した
加熱体21を用いる。
構成から補助発熱層56及び第2の電源62を除去した
加熱体21を用いる。
第12図・第13図は夫々この加熱体21を用いた場合
の画像形成時の第1電′R61の出力タイミングと消費
電力図、及び加熱部Hの温度変化図である。記号等は前
記実施例−1の第9図・第10図に準する。
の画像形成時の第1電′R61の出力タイミングと消費
電力図、及び加熱部Hの温度変化図である。記号等は前
記実施例−1の第9図・第10図に準する。
■t1〜t2 :時刻t2において加熱部Hの極小温度
すなわちサーミスタ55の検知温度がT。
すなわちサーミスタ55の検知温度がT。
どなるように、一定周期仕手一定電圧Vでパルス巾を串
ノ御。
ノ御。
■t2〜t3 :加熱部Hの極大温度がT。0に保たれ
るように、パルス巾を制御。パルス巾、電圧はt、〜t
2と同じ。
るように、パルス巾を制御。パルス巾、電圧はt、〜t
2と同じ。
■第12図に示すように、時刻1.の電力く時刻t2の
電力。
電力。
この構成でも所期の目的が達せられ、しかも構成が単純
化する。
化する。
〈実施例−3〉
実施例−1、同一2についてパルス巾を制御するのでは
なく、パルス周期及びパルス巾を一定とし、電圧を制御
して温度制御してもよい。要は1パルス当りのエネルギ
ー量を制御して温度制御すればよい。
なく、パルス周期及びパルス巾を一定とし、電圧を制御
して温度制御してもよい。要は1パルス当りのエネルギ
ー量を制御して温度制御すればよい。
電圧v01時間τ。のパルス給電により、加熱部Hが温
度T8からT。。まで昇温した時、前述のように −at。
度T8からT。。まで昇温した時、前述のように −at。
T、o=T0 +A (1−8)
という関係がある。ここで一般に電極電圧な■とすると
、発明者らの実験によれば A=kV2 ・・・・(4)とい
う関係を得た。また、B及びには電圧によらず発熱体の
構成により定まる定数である。
、発明者らの実験によれば A=kV2 ・・・・(4)とい
う関係を得た。また、B及びには電圧によらず発熱体の
構成により定まる定数である。
すると、時間で。のパルス通電により、加熱部Hを温度
T8から温度THQまで昇温させるために必要な給電電
圧をVBとすると TH0=T、+kV、’(1−e−”0)Va=[(T
o。−TB) / (k (1−e−”0) ) ] ”2(5)従っ
て、k、Bをあらかじめ実験により求めておけば、τo
、T、、。を所定の値に設定したとき、Tllを測定す
れば(5)式により求めた電圧■6を印加することによ
り、加熱部HなちょうどTHOまで昇温させることがで
きる。
T8から温度THQまで昇温させるために必要な給電電
圧をVBとすると TH0=T、+kV、’(1−e−”0)Va=[(T
o。−TB) / (k (1−e−”0) ) ] ”2(5)従っ
て、k、Bをあらかじめ実験により求めておけば、τo
、T、、。を所定の値に設定したとき、Tllを測定す
れば(5)式により求めた電圧■6を印加することによ
り、加熱部HなちょうどTHOまで昇温させることがで
きる。
かかる本実施例によれば、前実施例と異り、発熱体への
給電の0N10FFのタイミングが一定であるので、マ
イクロコンピュータによる処理が容易である。
給電の0N10FFのタイミングが一定であるので、マ
イクロコンピュータによる処理が容易である。
上述の第1及び第2実施例では、サーミスタ55を加熱
体21と一体的に形成したが、サーミスタ55を加熱体
21の外部で転写材の搬送に影響のない位置にて加熱部
Hと近接して配置してもよい。例えば、保護層の一部に
逃げ部を形成してそこにサーミスタ55を配することが
できる。要は、加熱部Hの極小温度を検知できるような
位置に配置すればよい。
体21と一体的に形成したが、サーミスタ55を加熱体
21の外部で転写材の搬送に影響のない位置にて加熱部
Hと近接して配置してもよい。例えば、保護層の一部に
逃げ部を形成してそこにサーミスタ55を配することが
できる。要は、加熱部Hの極小温度を検知できるような
位置に配置すればよい。
さらには、通電パルス巾の制御を周期でごとに行なうの
でなく、周期でより長い任意の時間間隔で制御をかけて
もよい。その場合、加熱部Hの温度は正確にTHoに保
つことはできないが、前述のように、極大温度が若干変
動しても定着性能に不都合は生じない。要は、加熱部H
の温度なTHoを含めて実使用上で良好な定着性能が得
られる一定の温度範囲に保つようにすれば十分である。
でなく、周期でより長い任意の時間間隔で制御をかけて
もよい。その場合、加熱部Hの温度は正確にTHoに保
つことはできないが、前述のように、極大温度が若干変
動しても定着性能に不都合は生じない。要は、加熱部H
の温度なTHoを含めて実使用上で良好な定着性能が得
られる一定の温度範囲に保つようにすれば十分である。
この条件から前述の制御時間間隔の上限τMAXが定ま
り、制御間隔はでからτMAXの間で選べばよい。
り、制御間隔はでからτMAXの間で選べばよい。
〈その他〉
定着フィルム23は実施例装置のように送出し軸24側
から巻取り軸27側へ定着処理の実行毎に順次に巻取り
走行させてその全長分が巻取り使用されたら新しい定着
フィルム23と交換する巻取り交換式にする他に、定着
フィルム23面へのトナーオフセットは実質的に生じな
いので、フィルムの熱変形や劣化が小さければ巻取り軸
27側へ巻取られた使用済み定着フィルム23を適時に
送出し軸24側へ巻戻し制御して、或は巻取り側と送出
し側とを反転交換するなどして複数回繰返して使用する
こともできる(巻戻し繰返し使用式)。
から巻取り軸27側へ定着処理の実行毎に順次に巻取り
走行させてその全長分が巻取り使用されたら新しい定着
フィルム23と交換する巻取り交換式にする他に、定着
フィルム23面へのトナーオフセットは実質的に生じな
いので、フィルムの熱変形や劣化が小さければ巻取り軸
27側へ巻取られた使用済み定着フィルム23を適時に
送出し軸24側へ巻戻し制御して、或は巻取り側と送出
し側とを反転交換するなどして複数回繰返して使用する
こともできる(巻戻し繰返し使用式)。
又エンドレスベルト型にして回動走行させて定着処理に
供する構成とすることもできる。
供する構成とすることもできる。
巻取り交換式では定着フィルム23は例えば薄くて安価
なポリエステルを基材として耐熱処理を施したものを用
いることができ、そして耐久性に関係なく薄肉化するこ
とが可能となり低電力化することができる。かかる方式
を採った場合は、定着フィルム残量検知アーム30とセ
ンサ30aで送出し軸24側の定着フィルムの残量を検
出してフィルムが終端近くなった場合に使用者に警告表
示ないしは警告音で定着フィルムの交換を促すようにす
るのがよい。そして、定着フィルム23の交換の際には
、加熱体21と加圧ローラ22、分離ローラ対26・3
3とをそれぞれ離間させるように、第14図例のように
回転軸31を中心に定着装置20を開閉可能にすること
が望まれる。
なポリエステルを基材として耐熱処理を施したものを用
いることができ、そして耐久性に関係なく薄肉化するこ
とが可能となり低電力化することができる。かかる方式
を採った場合は、定着フィルム残量検知アーム30とセ
ンサ30aで送出し軸24側の定着フィルムの残量を検
出してフィルムが終端近くなった場合に使用者に警告表
示ないしは警告音で定着フィルムの交換を促すようにす
るのがよい。そして、定着フィルム23の交換の際には
、加熱体21と加圧ローラ22、分離ローラ対26・3
3とをそれぞれ離間させるように、第14図例のように
回転軸31を中心に定着装置20を開閉可能にすること
が望まれる。
巻戻し繰返し使用式では定着フィルムとしては例えば耐
熱性・機械的強度等に優れた基材として25μm厚のポ
リイミド樹脂フィルムを用いてその面に離型性の高いフ
ッ素樹脂等よりなる離型層を設けた複合層フィルムを用
いることができ、巻戻し逆走行時は加熱体21と加圧ロ
ーラ22の当接圧が解除される構成になっているのが好
ましい。
熱性・機械的強度等に優れた基材として25μm厚のポ
リイミド樹脂フィルムを用いてその面に離型性の高いフ
ッ素樹脂等よりなる離型層を設けた複合層フィルムを用
いることができ、巻戻し逆走行時は加熱体21と加圧ロ
ーラ22の当接圧が解除される構成になっているのが好
ましい。
巻戻し繰返し使用式やエンドレスベルト型のように複数
回使用する場合は、フィルム面り1ノーニング用のフェ
ルトバッドを設けると共に若干の離型剤、例えばシリコ
ンオイルを含浸させて該パットをフィルム面に当接させ
るなどしてフィルム面のクリーニングと離型性の更なる
向上を行なうようにしてもよい。定着フィルムが絶縁性
のフッ素樹脂処理品の場合などではトナー画像を攪乱す
る静電気がフィルムに発生し易いので、その対処のため
に接地した除電ブラシで除電処理するのもよい。接地せ
ずにブラシにバイアス電圧を印加してトナー画像を攪乱
しない範囲でフィルムを帯電させても良い。さらにフッ
素樹脂に導電性の粉末繊維、例えばカーボンブラック等
を添加して、上述の静電気による画像孔れを防止するの
も一策である。また、加圧ローラの除帯電及び導電化に
関しても同様の手段により行なうことができる。また、
帯電防止剤等の塗布や、添加を行なっても良し1゜ 何れの方式の場合も定着フィルム23は定着装置20の
所定部所に着脱自在のカートリッジ構成にすることによ
り定着フィルムの交換作業等を容易化することができる
。
回使用する場合は、フィルム面り1ノーニング用のフェ
ルトバッドを設けると共に若干の離型剤、例えばシリコ
ンオイルを含浸させて該パットをフィルム面に当接させ
るなどしてフィルム面のクリーニングと離型性の更なる
向上を行なうようにしてもよい。定着フィルムが絶縁性
のフッ素樹脂処理品の場合などではトナー画像を攪乱す
る静電気がフィルムに発生し易いので、その対処のため
に接地した除電ブラシで除電処理するのもよい。接地せ
ずにブラシにバイアス電圧を印加してトナー画像を攪乱
しない範囲でフィルムを帯電させても良い。さらにフッ
素樹脂に導電性の粉末繊維、例えばカーボンブラック等
を添加して、上述の静電気による画像孔れを防止するの
も一策である。また、加圧ローラの除帯電及び導電化に
関しても同様の手段により行なうことができる。また、
帯電防止剤等の塗布や、添加を行なっても良し1゜ 何れの方式の場合も定着フィルム23は定着装置20の
所定部所に着脱自在のカートリッジ構成にすることによ
り定着フィルムの交換作業等を容易化することができる
。
トナー加熱溶融時の粘度が十分高ければ、定着フィルム
とトナーを剥離する際のトナー温度がトナー融点以上で
あってもよい。その場合、第1図例装置において、分離
ローラ26・33を除き、加熱体・21と加圧ローラ2
2の圧接部を転写紙Pが抜けた時に定着フィルムとトナ
ー画像が分離する第15図例のような構成であってもよ
い。その際、加圧ローラ22の温度がトナー融点以下に
保たれている必要はない。第16図は定着フィルムをエ
ンドレスベルトにした例を示している。
とトナーを剥離する際のトナー温度がトナー融点以上で
あってもよい。その場合、第1図例装置において、分離
ローラ26・33を除き、加熱体・21と加圧ローラ2
2の圧接部を転写紙Pが抜けた時に定着フィルムとトナ
ー画像が分離する第15図例のような構成であってもよ
い。その際、加圧ローラ22の温度がトナー融点以下に
保たれている必要はない。第16図は定着フィルムをエ
ンドレスベルトにした例を示している。
以上の実施例装置は転写式の電子複写装置であるが、画
像形成のプロセス・手段はエレクトロファックス紙・静
電記録紙等に直接にトナー画像を形成担持させる直接式
や、磁気記録画像形成式、その他適宜の画像形成プロセ
ス・手段で記録。
像形成のプロセス・手段はエレクトロファックス紙・静
電記録紙等に直接にトナー画像を形成担持させる直接式
や、磁気記録画像形成式、その他適宜の画像形成プロセ
ス・手段で記録。
村上に加熱溶融性トナーによる画像を形成し、それを加
熱定着する方式の複写機・レーザビームプリンタ・ファ
クシミリ・マイクロフィルムリーダプリンタ・デイスプ
レィ装置・記録機等の各種の画像形成装置における画像
加熱定着装置として本発明は有効に適用できるものであ
る。
熱定着する方式の複写機・レーザビームプリンタ・ファ
クシミリ・マイクロフィルムリーダプリンタ・デイスプ
レィ装置・記録機等の各種の画像形成装置における画像
加熱定着装置として本発明は有効に適用できるものであ
る。
(発明の効果)
以上のように本発明はトナー画像加熱定着式の画像形成
装置について、定着不良やオフセットを生じさせること
なく加熱手段である加熱体の熱容量を小さくすることが
可能で、その結果、待機時間や消費電力、さらには機内
昇温の小さい画像形成装置を実現できる。又定着フィル
ムは薄肉のものをシワ発生の問題なく支障なく長期にわ
たって繰り返して使用することができる。
装置について、定着不良やオフセットを生じさせること
なく加熱手段である加熱体の熱容量を小さくすることが
可能で、その結果、待機時間や消費電力、さらには機内
昇温の小さい画像形成装置を実現できる。又定着フィル
ムは薄肉のものをシワ発生の問題なく支障なく長期にわ
たって繰り返して使用することができる。
又少なくとも、画像定着すべき記録材定着装置の加熱部
まで搬送される前までに、加熱部の温度を、記録材を定
着処理する際の温度より低い温度まで餌もっ・て加熱す
ることにより、定着装置の最大消費電力か低減でき、電
源の小型化が可能となり、ひいては装置全体の小型化が
可能となる。
まで搬送される前までに、加熱部の温度を、記録材を定
着処理する際の温度より低い温度まで餌もっ・て加熱す
ることにより、定着装置の最大消費電力か低減でき、電
源の小型化が可能となり、ひいては装置全体の小型化が
可能となる。
第1図は一実施例定着装置の概略構成図、第2図は加熱
体の構成を示す模型的な拡大横断面図、第3図は該定着
装置を組み込んだ画像形成装置の概略構成図、第4図は
通電系のブロック図、第5図は電極への1パルス給電時
の加熱部での温度経時変化図、第6図はパルス幅を変え
たときの加熱部の温度経時変化図、第7図は加熱部の表
面温度と温度検知素子の検出温度の経時変化図、第8図
は比較例における加熱部での温度経時変化図、第9図は
消費電力の経時変化図、第10図は電力制御したときの
加熱部温度の経時変化図、第11図はある一定条件下で
の加熱工程における各部の温度変化図、第12図は第2
実施例加熱体の消費電力の経時変化図、第13図は加熱
部温度の経時変化図、第14図は定着装置を開放した状
態の図、第15図は加熱工程後直ちに定着フィルムと記
録材とを分離する方式とした定着装置の概略図、第16
図は定着フィルムをエントレスベルトタイプにした定着
装置の概略図である。 3は感光ドラム、8は転写放電器、Pは転写材シート(
記録材)、20は定着装置の全体符号、21は加熱体、
22は加圧ローラ、23は定着フィルム、23巻取り軸
(又は駆動ローラ)、24は送出し軸(又は従動ローラ
)。
体の構成を示す模型的な拡大横断面図、第3図は該定着
装置を組み込んだ画像形成装置の概略構成図、第4図は
通電系のブロック図、第5図は電極への1パルス給電時
の加熱部での温度経時変化図、第6図はパルス幅を変え
たときの加熱部の温度経時変化図、第7図は加熱部の表
面温度と温度検知素子の検出温度の経時変化図、第8図
は比較例における加熱部での温度経時変化図、第9図は
消費電力の経時変化図、第10図は電力制御したときの
加熱部温度の経時変化図、第11図はある一定条件下で
の加熱工程における各部の温度変化図、第12図は第2
実施例加熱体の消費電力の経時変化図、第13図は加熱
部温度の経時変化図、第14図は定着装置を開放した状
態の図、第15図は加熱工程後直ちに定着フィルムと記
録材とを分離する方式とした定着装置の概略図、第16
図は定着フィルムをエントレスベルトタイプにした定着
装置の概略図である。 3は感光ドラム、8は転写放電器、Pは転写材シート(
記録材)、20は定着装置の全体符号、21は加熱体、
22は加圧ローラ、23は定着フィルム、23巻取り軸
(又は駆動ローラ)、24は送出し軸(又は従動ローラ
)。
Claims (1)
- (1)定着フィルムと、該定着フィルムの走行駆動手段
と、該定着フィルムを中にしてその一方面側に配置され
た加熱体と、他方面側に該加熱体に対向して配置され該
加熱体に対して該定着フィルムを介して画像定着すべき
記録材の顕画像担持面を密着させる加圧部材を有し、該
定着フィルムは少なくとも画像定着実行時は該定着フィ
ルムと加圧部材との間に搬送導入される画像定着すべき
記録材と順方向に同一速度で走行させて該走行定着フィ
ルムと該導入記録材とを互いに一体密着状態で該加熱体
と該加圧部材の圧接で形成される定着ニップ部を通過さ
せることにより該定着ニップ部に対応している加熱体側
の加熱部の熱で記録材の顕画像担持面を該定着フィルム
を介して加熱して顕画像の加熱定着を行なわせ、前記加
熱体の加熱部は加熱体に具備させたパルス状に通電発熱
を繰返す発熱体で昇温し、少なくとも記録材が該加熱部
まで搬送される前までに該加熱部を画像定着温度より低
い温度まで予備加熱する、ことを特徴とする画像加熱定
着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63317510A JP2570838B2 (ja) | 1988-12-15 | 1988-12-15 | 画像加熱定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63317510A JP2570838B2 (ja) | 1988-12-15 | 1988-12-15 | 画像加熱定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02161487A true JPH02161487A (ja) | 1990-06-21 |
JP2570838B2 JP2570838B2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=18089042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63317510A Expired - Fee Related JP2570838B2 (ja) | 1988-12-15 | 1988-12-15 | 画像加熱定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570838B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5968766A (ja) * | 1982-10-13 | 1984-04-18 | Olympus Optical Co Ltd | 熱定着装置 |
JPS5985517A (ja) * | 1982-11-06 | 1984-05-17 | Ricoh Co Ltd | 温度制御器 |
JPS59214869A (ja) * | 1983-05-13 | 1984-12-04 | ヘキスト・アクチエンゲゼルシヤフト | 複写装置におけるトナ−像定着用定着装置 |
-
1988
- 1988-12-15 JP JP63317510A patent/JP2570838B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5968766A (ja) * | 1982-10-13 | 1984-04-18 | Olympus Optical Co Ltd | 熱定着装置 |
JPS5985517A (ja) * | 1982-11-06 | 1984-05-17 | Ricoh Co Ltd | 温度制御器 |
JPS59214869A (ja) * | 1983-05-13 | 1984-12-04 | ヘキスト・アクチエンゲゼルシヤフト | 複写装置におけるトナ−像定着用定着装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2570838B2 (ja) | 1997-01-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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