JPH02160876A - カチオン型電着塗料組成物 - Google Patents

カチオン型電着塗料組成物

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JPH02160876A
JPH02160876A JP31448288A JP31448288A JPH02160876A JP H02160876 A JPH02160876 A JP H02160876A JP 31448288 A JP31448288 A JP 31448288A JP 31448288 A JP31448288 A JP 31448288A JP H02160876 A JPH02160876 A JP H02160876A
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resin
cationic electrodeposition
acrylic copolymer
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JP31448288A
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English (en)
Inventor
Susumu Midokochi
奨 御堂河内
Yoichi Masubuchi
洋一 増渕
Teiji Katayama
片山 禎二
Eisaku Nakatani
中谷 栄作
Mitsuharu Morino
森野 光治
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐ワキ性、耐ピンホール性および平滑性に優
れた塗膜を形成できるカチオン電着塗料組成物に関する
(従来の技術・解決しようとする問題点)電着塗装は、
自動車、電気器具等、袋部構造を有する部材に対し、有
機溶剤型塗料のエアスプレー塗装や静電スプレー塗装に
比較して、つきまわり性がよく、比較的均一な膜厚の塗
膜が得られやすいという特徴を有していることから、広
(実用化されている。また、最近に至っては、アニオン
電着塗装に比較してカチオン電着塗装が防錆性に優れた
塗膜を形成できることから、自動車ボデー等の防錆性が
重要視される分野でアニオン電着塗装からカチオン電着
塗装に置きかえられつつある。
一般に、カチオン電着塗装は、アミン付加エポキシ樹脂
と、架橋剤であるブロックイソシアネート化合物とをビ
ヒクル成分とする電着塗料を塗装浴として被塗物を陰極
、対極を陽極にして荷を形成させる方法が行なわれてい
る。
しかしながら、カチオン電着塗装では、電着塗装時に多
(のガスを析出塗膜面に発生すること、また、カチオン
電着塗料の主なビヒクル成分として、防錆性に優れた塗
膜を形成させるために、−船釣に高分子量で、硬い固体
状のエポキシ樹脂が使用されているため、形成される析
出塗膜は加熱硬化時の塗膜の熱流動が十分に行なわれな
いことなどによって塗膜中にガスを含んだポーラスな塗
膜になったり、ガスが塗膜表面から完全に抜けきれずピ
ンホールの多い塗膜になったりしやすい。さらに十分に
熱流動しない状態で塗膜の架橋が行なわれるとブロック
イソシアネートから解離されガス化したブロック剤が塗
膜表面から抜は難くなり、上記のポーラスな部分をさら
に太き(広げた、いわゆるワキの多い塗膜となりやすい
。この様な欠陥のある塗膜は防錆性の劣ることはもちろ
んのこと、この塗膜上に中塗り、上塗り塗装をしても平
滑性に優れたツヤのある塗膜は形成されないという問題
もある。
従来、上記のような塗膜欠陥の問題解決や厚膜化の方法
としては、(1)高沸点アノ1コール系、又はセロソル
ブ系有機溶剤の添加、(2)基体樹脂として低分子量の
エポキシ樹脂の利用、(3)硬質エポキシ樹脂とやや軟
質のエポキシ樹脂の併用、(4)ポリアルキレングリコ
ール系化合物の添加などの方法が提案されている。しか
しながら(1)の方法は、エマルション安定性、経時で
の膜厚保持性が十分でな(、また、塗装ラインでの廃水
処理量が増大するという問題がある。(2)の方法は、
つきまわり性および防錆性を低下させるという問題があ
り、(3)の方法は、塗面平滑性は改良されるものの、
防錆性とつきまわり性のバランスがとり難いこと及び製
造コストが高(なるという問題がある。また(4)の方
法においては塗膜欠陥、平滑性に関しては改良されるも
のの、この上に塗装された塗膜との層間密着性や防錆性
などに関して不十分であり、防錆性を低下させず、塗膜
欠陥のない耐ワキ性、耐ピンホール性および平滑性に優
れたカチオン電着組成物の開発が久しく望まれていた。
(問題点を解決するための手段) そこで、本発明者は、上記要請にこたえるべ(鋭意研究
の結果、防錆性を低下させず、塗膜欠陥のない耐ワキ性
、耐ピンホール性および平滑性に優れたカチオン電着塗
料組成物を見出し本発明に到達した。
すなわち本発明は、ガラス転移温度0℃以下、エポキシ
当量500〜7000および数平均分子量2000〜5
0000であって、かつ1分子中に平均1個以上のオキ
シラン基を含有するアクリル共重合体樹脂に、2級アミ
ノ基を1個以上有するβ−ヒドロキシアミンを該アクリ
ル共重合体樹脂中のオキシラン基の0.5〜1.1当量
に相当する量反応させてなるβ−ヒドロキシアミン付加
アクリル共重合体樹脂、(以下、[アミン付加アクリル
樹脂」と略称する。)平均1.1個以下の活性イソシア
ネート基を有する部分ブロックポリイソシアネート化合
物を反応させてなり、かつブ脂」という。)を、カチオ
ン電着塗料の全樹脂固形分100重量部中に1〜lO重
量部含有させてなることを特徴とするカチオン電着塗料
組成物に関する。
本発明のカチオン電着塗料組成物に使用する反応性添加
樹脂は、特定の、ガラス転移温度O℃以下、エポキシ当
量500〜7000および数平均分子量2000〜50
000であって、かつ1分子中に平均1個以上のオキシ
ラン基を含有するアクリル共重合体樹脂にβ−ヒドロキ
シアミンを反応させてなるアミン付加アクリル樹脂に、
さらに部分ブロックポリイソシアネート化合物を反応さ
せてNGO当量500以上とした樹脂である。
上記アクリル共重合体樹脂は、オキシラン基含有不飽和
モノマー、該オキシラン基含有不飽和モノマーと共重合
可能なアクリルモノマーおよび必要に応じて該オキシラ
ン基含有不飽和モノマーと共重合可能な、アクリルモノ
マー以外の不飽和モノマーを有機液体中、重合開始剤の
存在下で共重合させることにより得ることができる。
オキシラン基含有不飽和モノマーとしては、グリシジル
アクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリ
シジルエーテルなどがイ吏用できる。また上記アクリル
モノマーとしては、例えばn−ブチルアクリレート、イ
ソブチルアクリレト、2−エチルへキシルアクリレート
、2−エチルへキシルメタクリレートおよびラウリルメ
タクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素
数1−18のアルキルエステル;2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートお
よび2−ヒドロキシプロピルアクル−ト等のアクリル酸
又はメタクリル酸の炭素数2〜8のヒドロキシアルキル
エステル;N−メチロールアクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミドn−ブチルエーテル、メタクリルア
ミドおよびアクリルアミド等のアクリル酸又はメタクリ
ル酸のアミドおよびアミド誘導体等が挙げられる。また
、該オキシラン基含有不飽和モノマーと共重合可能な、
アクリルモノマー以外の不飽和モノマーとしては、スチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンおよびシク
ロヘキシルビニルエーテルなどが挙げられる。
本発明で使用するアクリル共重合体は、上記モノマー成
分を、ガラス転移温度が0℃以下およびエポキシ当量が
500〜7000の範囲であって、かつ、オキシラン基
含有不飽和モノマーおよび該オキシラン基含有不飽和モ
ノマーと共重合可能なアクリルモノマーを必須成分とし
て合計で、全モノマー成分に対し40重量%以上、好ま
しくは60重量%含有する千ツマ−を数平均分子量が2
000〜50000の範囲となるよう共重合させたもの
である。
共重合に使用する有機液体としては、得られるアクリル
共重合体を溶解でき、かつ水と親和性を有するものが好
ましい。
また、共重合に使用する重合開始剤としては、アクリル
樹脂の製造に使用される公知のものが使用でき、例えば
、過酸化ベンゾイルのようなパーオキサイド、アゾビス
イソブチロニトリルのようなアゾ系化合物が使用できる
。また重合条件については特に限定されないが、通常5
0〜160℃で30分〜20時間行なわれる。
得られるアクリル共重合体樹脂において、ガラス転移温
度は0℃以下、好ましくは一20℃〜−60°Cの範囲
であり、エポキシ当量は500〜7000、好ましくは
1000〜5000の範囲であり、また、数平均分子量
は2000〜50000、好ましくは5000〜200
00の範囲であり、かつ1分子中に平均1個以上、好ま
しくは平均2個〜10個のオキシラン基を有する。
ガラス転移温度が0℃を超える場合には電着塗膜の加熱
・硬化時の熱流動性向上効果が小さく、塗膜の平滑性、
耐ワキ性、耐ピンホール性の向上又、エボ干シ尚重か5
00未満の場合には反・性添加樹脂のアミン価が高くな
り自己水溶化能が9口 大きくなりすぎ経時で反応性添−樹脂の水中への移行が
起きるため効果が低下する。他方エポキシ当量が700
0を超える場合には、反応性添加樹脂粘度が高(なり、
塗面平滑性等の改良が不十分となる。また、数平均分子
量が2000未満の場合には、アミン付加による自己水
溶化能が高(なり過ぎるため経時で添加樹脂の水中への
移行が起こりやすくなり効果が低下する。
一方、数平均分子量が50000を超えると熱流動性が
低下し塗面平滑性等の改良が不十分となる。
また、1分子中のオキシラン基の数が平均1個未満の場
合には反応性を有さない分子が多(でき、防錆性低下の
原因となる。
次いで上記のアクリル共重合体樹脂にβ−ヒドロキシア
ミンを反応させるが、該β−ヒドロキシアミンは、エポ
キシ基と反応性を有する2級アミノ基を1個以上有する
モノβ−ヒドロキシアミンおよびポリβ−ヒドロキシア
ミンであって、例えばジェタノールアミン、モノメチル
エタノールアミン、トリヒドロキシエチルエチレンジア
ミン、モノエチルエタノールアミン、およびモノエタノ
ールアミンとジメチルアミノプロピルアクリルアミドと
のマイケル付加物等が挙げられる。
上記β−ヒドロキシアミンの使用量は、アクリル共重合
体樹脂中のオキシラン基の0.5〜1.1当量に相当す
る量である。β−ヒドロキシアミンの量が0.5当量未
満の場合には、未反応のオキシラン基が反応性添加樹脂
中に多く残存するため、経時での電着浴の安定性不良の
原因となり、方1.1当量を超える場合には、未反応の
アミンが電着浴中に多(残るため電着塗膜析出時の析出
異常の原因となる。
前記アクリル共重合体樹脂とβ−ヒドロキシアミンとの
反応は、オキシラン基と2級アミンとの反応が起こる条
件で行なわれ、通常、50℃〜140℃で1時間〜lO
時間で行なわれる。
上記で得られるアミン付加アクリル樹脂に、さらに部分
ブロックポリイソシアネート化合物を反応させて反応性
添加樹脂とする。
本発明における上記の部分ブロックポリイソシアネート
化合物は、1分子中に活性イソシアネートを平均1.1
個以下、好ましくは、0.4〜1.0個有する部分的に
ブロックされたポリイソシアネート化合物であって、1
分子中における、活性イソシアネート基とブロックされ
たイソシアネート基との和が2以上の化合物であり、ポ
リイソシアネートとブロック化剤との反応によって得ら
れるものである。
ブロック化剤と反応させるポリイソシアネートとしては
、例えばトリメチレンジイソシアネート、テトラメチレ
ンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート
、ヘキサメチレンジイソシアネート、1.2−プロピレ
ンジイソシアネート、1.2−ブチレンジイソシアネー
ト、2.3−ブチレンジイソシアネート、1.3−ブチ
レンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート、
1.3−シクロペンタンジイソシアネート、1.4−シ
クロヘキサンジイソ・シアネート、1.2−シクロヘキ
サンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートな
どの脂環族ジイソシアネート;m−フェニレンジイソシ
アネート、p−フェニレンジイソシアネート、4.4′
−ジフェニルジイソシアネート、1.5−ナフタレンジ
イソシアネート、1.4−ナフタレンジイソシアネート
などの芳香族ジイソシアネート、4.4’−ジフェニレ
ンメタンジイソシアネート、2.4−もしくは2.6−
トリレンジイソシアネートまたはそれらの混合物、  
          1,4−キシリレンジイソシアネ
ートなどの芳香−脂肪族ジイソシアネート;ジアニシジ
ンジイソシアネート、4.4′−ジフェニルエーテルジ
イソシアネート、クロロジフェニレンジイソシアネート
などの複素環式ジイソシアネート;トリフェニルメタン
−4,4’ 、4″−トリイソシアネート、■。
3.5−トリイソシアネートベンゼン、2.4゜6−ト
リイソシアネートトルエンなどのトリイソシアネート、
4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’ 、5
.5’ −テトライソシアネートなどのテトライソシア
ネート;トルエンジイソシアネートダイマーおよびトリ
マー等のポリイソシアネート重合体;及びこれらのポリ
イソシアネートの過剰量にエチレングリコール、プロピ
レングリコール、トリメチロールプロパン、ヘキサント
リオール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリプ
ロピレングリコールなどのアルコール類;ポリオキシエ
チレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、
ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシデカ
メチレングリコールなどの低分子量ポリエーテルポリオ
ール類;低分子量ポリエステルポリオール類などの低分
子活性水素含有化合物を反応させて得られるポリイソシ
アネートが挙げられる。
かかるポリイソシアネートと反応せしめつるブロック化
剤としては、例えば、フェノール、m−クレゾール、キ
シレノール、チオフェノール等のフェノール類;メタノ
ール、エタノール、ブタノール、2−エチルヘキサノー
ル、シクロヘキサノール、ノニルアルコール、フェニル
カルビノール、り四ロエタノール等のアルコール類;ジ
エチルエタノールアミンなどの第3級ヒドロキシルアミ
ン類;メチルエチルケトオキシム、アセトオキシム、シ
クロヘキサノオキシムなどのオキシム類;カプロラクタ
ム5アセト酢酸エチル、マロン酸ジエチル等の活性水素
含有化合物等を挙げることができる。
上記ポリイソシアネートとブロック化剤との反応は従来
公知の方法、例えば、無溶媒または反応に不活性な溶媒
中にて約10〜150°Cの温度で行なうことができ、
特に、ポリイソシアネートそれ自体もしくは、ポリイソ
シアネートを不活性溶媒に溶解した溶液に20℃〜11
0℃でブロック化剤もしくは、ブロック化剤の不活性溶
媒溶液を滴下しつつ反応させることが好ましい。
−ト記のようにして得られる部分ブロックポリイソシア
ネート化合物において、1分子中の活性イソシアネート
基が平均1.1個を超える場合には、アミン付加アクリ
ル樹脂と反応させた際にゲル化を起こしやすくなる。
アミン付加アクリル樹脂と部分ブロックポリイソシアネ
ート化合物との反応によって本発明で使用する反応性添
加樹脂が得られるが、得られる樹脂のブロックされたイ
ソシアネート基に基づくNGO当量が500以上、好ま
しくは1000〜5000となるように反応が行なわれ
る。得られる反応性添加樹脂のブロックされたイソシア
ネート基に基づくNC01iが500未満の場合には、
粘度が高くなって熱流動性が低下するため塗面平滑性の
改良が不十分となる。本発明において「反応性添加樹脂
のブロックされたイソシアネート基に基づくNCO当量
」とは、ブロックされたイソシアネート基1モルが存在
するに要する反応性添加樹脂のg数を意味する。
アミン付加アクリル樹脂と部分ブロックポリイソシアネ
ート化合物との反応は約10〜150°Cの温度で行な
うことができ、特にアミン付加アクリル樹脂もしくは、
この樹脂の不活性溶媒溶液に30〜100℃で30分〜
2時間、部分ブロックポリイソシアネート化合物もしく
は、この化合物の不活性溶媒溶液を滴下しつつ反応させ
ることが好ましい。
本発明においては、カチオン電着塗料中に前記反応性添
加樹脂を含有させるが、本発明のカチオン電着塗料組成
物に使用する樹脂のうち、旧訳反応性添加樹脂を除いた
樹脂としては、カチオン電着塗料用樹脂として公知の樹
脂(以下、「カチオン型電着樹脂」と略称する。例えば
アミン付加エポキシ樹脂に代表されるポリアミン樹脂、
例えば(i)ポリエポキシド化合物と1級モノ−及びポ
リアミン、2級モノ−及びポリアミン又は1.2級混合
ポリアミンとの付加物(例えば米国特許第3.984,
299号明細書参照);(’i)ポリエポキシド化合物
とケチミン化された1級アミノ基を有する2級モノ−及
びポリアミンとの付加物(例えば米国特許第4,017
,438号明細書参照);(iil)ポリエポキシド化
合物とケチミン化された1級アミノ基を有するヒドロキ
シ化合物とのエーテル化により得られる反応物(例えば
特開昭59−43013号公報参照)などを含有しつる
上記ポリアミン樹脂の製造に使用されるポリエポキシド
化合物は、エポキシ基(−CIl −Cl12)を\ 
1 1分子中に2個以上有する化合物であり、一般に少なく
とも200、好ましくは400〜4000、さらに好ま
しくは800〜2000の範囲内の数平均分子量を有す
るものが適しており、特にポリフェノール化合物とエピ
クロルヒドリンとの反応によって得られるものが好まし
い。該ポリエポキシド化合物の形成のために用いつるポ
リフェノール化合物としては、例えばビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−2,2−プロパン、4.4′−ジヒド
ロキシベンゾフェノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル
)−1,1−エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−1,1−イソブタン、ビス(4−ヒドロキシ−ter
t−ブチル−フェニル)−2,2−プロパン、ビス(2
−ヒドロキシナフチル)メタン、1.5−ジヒドロキシ
ナフタレン、ビス(2゜4−ジヒドロキシフェニル)メ
タン、テトラ(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,2
,2−エタン、4.4゛−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、フェノールノボラック、クレゾールノボラック等
が挙げられる。
該ポリエポキシド化合物はポリオール、ポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール、ポリアシドアミン
、ポリカルボン酸、ポリイソシアネート化合物などと一
部反応させたものであってもよく、更にまた、ε−カプ
ロラクトン、アクリルモノマーなどをクラフト重合させ
たものであってもよい。
また、本発明の組成物を用いて形成される電着塗膜に良
好な耐候性が要求される場合には、カチオン型電着樹脂
として、耐候性の優れたアミノ基含有アクリル系樹脂又
は非イオン性のアクリル系樹脂を単独で用いるか、或は
前記アミン付加エポキシ樹脂と併用するのが好都合であ
る。
また、本発明の電着塗料組成物は、必要に応じてアルコ
ール類、フェノール類、第3級ヒドロキシルアミン又は
オキシム類等でブロックしたブロックポリイソシアネー
トやメラミン樹脂などの架橋剤を含有してもよい。
本発明の電着塗料組成物において、前記反応性添加樹脂
の配合量は、反応性添加樹脂、カチオン型電着樹脂およ
び架橋剤の合計である全樹脂固形分100重量部中に1
−10重量部、好ましくは、3〜7重量部である。配合
量が1重量部より少ないと耐ワキ、ピンホール性、平滑
性の改良効果が十分でな(、他方、10重量部より多く
なっても耐ワキ、ピンホール性、平滑性のさらなる改良
効果が顕著でな(、またエマルション安定性、防錆性が
低下し、コストが高くなり、経済的にも不利となる。
本発明のカチオン電着塗料組成物の調整は、カチオン型
電着樹脂の中和前もしくは中和後に、反応性添加樹脂お
よび必要に応じて架橋剤を配合した後、中和していない
ものは中和後、水分散化すなわちエマルション化を行な
うか、又はカチオン型電着樹脂をエマルション化したも
のに反応性添加樹脂および必要に応じて架橋剤を配合す
ること等によって行なわれる。
なお、中和は、ギ酸、酢酸、乳酸などの水溶性有機酸に
よって行なうことができる。
本発明のカチオン電着塗料組成物には、さらに必要に応
じて通常の塗料添加物、例えば、着色顔料、例えばチタ
ン白、カーボンブラックベンガラ、黄鉛など;体質顔料
例えばタルク、炭酸カルシウム、マイカ、クレー、シリ
カなど;防錆顔料例えばストロンチウムクロメート、ジ
ンククロメートなどのクロム顔料、塩基性ケイ酸鉛、ク
ロム酸鉛などの鉛顔料等;ハジキ防止剤、水性溶剤およ
び硬化触媒等を含ませることもできる。
本発明のカチオン電着塗料組成物は、カチオン電着塗装
によって所望の基材表面に塗装することができる。カチ
オン電着塗装はそれ自体既知の方法に従い、一般には、
固形分濃度が約5〜40重量%好ましくは15〜25重
量%となるように脱イオン水などで希釈し、さらにpH
を5.5〜8.0の範囲内に調整した本発明のカチオン
型電着塗料組成物からなる電着浴を通常、浴温15〜3
5℃に調整し、負荷電圧100〜400vの条件で被塗
物を陰極として行なうことがきる。
本発明の塗料組成物を用いて形成しつる電着塗装の膜厚
は特に制限されるものではないが、一般には、硬化塗膜
に基づいて10〜60μm、好ましくは30〜50μm
の範囲内が適当である。また、塗膜の焼付は硬化温度は
一般に100〜200℃、好ましくは150〜180℃
で約10〜30分間の時間の範囲焼付ることか適してい
る。
(作用・発明の効果) 本発明の電着塗料組成物は耐ワキ性、耐ピンホール性、
平滑性に優れ、かつ、防錆性を低下させない理由は、次
の様に推察される。本発明の電着塗料はガラス転位温度
の低い反応性添加樹脂の配合により加熱時の熱フロー性
が向上するため塗面平滑性、耐ワキ性およびピンホール
性が向上する。
また反応性添加樹脂が樹脂に結合したブロックポリイソ
シアネート基を有するため基体樹脂と反応して硬化塗膜
の一部となり、未反応の反応性添加樹脂が塗膜中に残ら
ないために、防錆性に優れた塗膜が形成される。
以下、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
実施例および比較例において「部」および「%」はそれ
ぞれ「重量部」および「重量%」を示す。
製造例1 還流冷却器、撹拌機、滴下ロートを取付けた4つロフラ
スコ中にプロピレングリコールモノメチルエーテル57
部を配合し5100℃に加熱保持した。この中に、2−
エチルへキシルアクリレート40部、n−ブチルアクリ
レート40部、グリシジルアクリレート20部およびア
ゾビスイソブチロニトリル2部の混合物を滴下ロートよ
り4時間かけて滴下した。滴下終了後、100°Cで3
0分間保持した後、さらにプロピレングリコールモノメ
チルエーテル10部とアゾビスイソブチロニトリル0.
2部との混合物を滴下ロートより30分間かけて滴下し
、ついで100℃で1時間保持して固形公約60%のア
クリル共重合体樹脂溶液を得た。この樹脂は数平均分子
量約20000、特 ガラス転―温度−46°Cであった。
得られた樹脂溶液を冷却後、この樹脂中のオキシラン基
約0,95当量に相当するジヱタノールアミン(15,
5部)を配合し、80℃で2時間反応を行ない、ついで
120℃で3時間反応を行なってアミン付加アクリル樹
脂の溶液を得た。
次いで80′Gに保持したアミン付加アクリル樹脂溶液
中に、4,4′−ジフェニレンメタンジイソシアネート
(以下、rMDIJと略称する。)74部に対してジエ
チレングリコールモノエチルエーテル59部を反応させ
てなる部分ブロックポリイソシアネート(1,5/2ブ
ロツク化物)133部(アミン付加アクリル樹脂中のβ
−ヒドロキシアミノ基によるβ−ヒドロキシ基のうちの
約0.5当量に反応しつるフリーのイソシアネート基を
有する、部分ブロックポリイソシアネート量)を1時間
かけて添加し、さらに1時間保持、反応させて反応性添
加樹脂溶液を得た。
製造例2〜4および比較製造例1 モノマー組成として表−1に示す組成のものを用いる以
外は製造例1・と同様に行ない反応性添加樹脂の溶液を
得た。
比較製造例2 製造例1におけるアクリル共重合体樹脂溶液の製造にお
いて、モノマー組成として表−1に示す組成のものを用
いる以外は同様にしてアクリル共重合体溶液を得た。
実施例1 ニレクロンNcL9400グレー(関西ペイント社製、
商品名、固形分18%、樹脂固形分14%、アミン付加
エポキシ樹脂/ブロックポリイソシアネート)714.
3部に対して製造例1で得た固形分63%の反応性添加
樹脂溶液を8,4部(塗料中の全樹脂固形分の5%に相
当する量)配合し、撹拌して本発明塗料組成物を得た。
実施例2〜5および比較例2〜3 実施例1と同様に、表−2の配合で塗料組成物を得た。
比較例1は、ニレクロンNa9400グレーそのものと
した。
[試験項目] 表−2における(註)は下記のとおりである。
(*l)添加樹脂の量:全樹脂固形分100重量部中の
添加樹脂の量を示した。
(*2)耐ワキ・ピンホール性および塗面平滑性:脱脂
した冷延鋼板上に乾燥膜厚で40μmとなるよう電着塗
装した後、170℃で20分間焼付けて得られる塗面の
外観を目視評価した。なお塗面平滑性ついては塗面のう
ねりの程度により下記の基準により評価した。
○:良好 〇−:はぼ良好 △:やや不良 (*3)耐塩水噴霧性:冷間圧延無処理鋼板を被塗物と
して乾燥膜厚10μmとなるよう電着塗装を行ない、つ
いで余分な塗料を水洗にて取り除いた後、170℃で2
0分間焼付けた塗板にナイフにて素地に達するクロスカ
ットを入れ、塩水噴霧試験(5%食塩水、35°C)を
240時間、JIS  K5400に準じて行なった。
表中の数値はクロスカッ ト部におけるクロスカッ トからの 片側の最大錆幅 (mm) を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、ガラス転移温度0℃以下、エポキシ当量500〜7
    000および数平均分子量2000〜50000であっ
    て、かつ1分子中に平均1個以上のオキシラン基を含有
    するアクリル共重合体樹脂に、2級アミノ基を1個以上
    有するβ−ヒドロキシアミンを該アクリル共重合体樹脂
    中のオキシラン基の0.5〜1.1当量に相当する量反
    応させてなるβヒドロキシアミン付加アクリル共重合体
    樹脂に、平均1.1個以下の活性イソシアネート基を有
    する部分ブロックポリイソシアネート化合物を反応させ
    てなり、かつブロックされたイソシアネート基に基づく
    NCO当量が500以上である樹脂を、カチオン電着塗
    料の全樹脂固形分100重量部中に1〜10重量部含有
    させてなることを特徴とするカチオン電着塗料組成物。
JP31448288A 1988-12-13 1988-12-13 カチオン型電着塗料組成物 Pending JPH02160876A (ja)

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