JPH0215774Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は粉洩れ防止カートンで、特に粉末洗剤
等に利用されるものである。

洗剤等のカートンの消費量は極めて多く、その
上、この種のカートンに使用される用紙は、強度
が特に要求されるので厚手の良質の用紙が使用さ
れる関係上、その使用量を極力、小さく設計する
ことが要求され、かつ粉末の外部への洩れがない
ように構成しなければならない。このような問題
点を解消すべく考えられたのが本考案であり、以
下、図面の実施例に基いて本考案を詳細に説明す
る。

まず、第１図に示されるように本考案は断面方
形の筒状胴部を形成する相対する壁を構成する正
面板２の上下端には外天板７、外底板９を、背面
板４の上下端には内天板８、内底板１０を連設
し、側板１，３の上下端には舌片６をそれぞれ連
設した素材で組立てられるものである。なお、図
中、番号５は糊代、１４は必要に応じて設けられ
る吊り手、１３は吊り手１４を引出すための開口
部である。

さらに少なくとも前記内底板１０の先端には所
定間隔をおいて二個のコ字状の切欠き１０，１１
を設け、内底板１０の下側に折込まれる舌片６，
６には、内底板１０を舌片６，６の上に折重ねた
ときに前記切欠き１１，１１と嵌合する位置に凸
字状の浮上げ部１２，１２が形成されており（第
２図、第３図参照）、かつ、側板１，３の幅をｂ
とし、内底板１０、外底板９の長さをａとする
と、ａ＜ｂという関係になつているものである。

なお、上記実施例では説明を省略したが、第１
図に示すように内天板８、外天板７についても同
様に、ａ＜ｂという関係とし、内天板８先端にコ
字状の切欠き１１′，１１′を設け、それに対応し
て舌片６，６に凸字状の浮上げ部１２′，１２′を
設けてもよいことはもちろんである。また、浮上
げ部１２及び切欠き１１は第５図に示すように左
右非対称な形状でもよい。

本考案は以上のように構成されているので、第
４図の斜線に示す部分の面積2A＋2B、少なくと
もＡ＋Ｂだけ素材を節約することができるる一
方、それにより損なわれる密封性が、切欠きと浮
上げ部との嵌合により一種の迷路を形成して保持
されるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は展開平面図、第２図は組立過程を示す斜視図、
第３図は第２図のＸ−Ｘ線断面図、第４図は本考
案と従来技術との比較を示す説明図、第５図は本
考案の他の実施例を示す説明図である。 １，３……側板、２……正面板、４……背面
板、５……糊代、６……舌片、７……外天板、８
……内天板、９……外底部、１０……内底板、１
１，１１′，１１′，……切欠き、１２，１２′，
１２″……浮上げ部、１３……開口部、１４……
吊り手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面方形の筒状胴部を形成する相対する壁の一
   方の上下端には外天板、内天板及び外底板、内底
   板を、他方の上下端にはそれぞれ折込片を連設
   し、折込片の上に内天板、外天板及び内底板、外
   底板をそれぞれ順次、折重ねて成るカートンにお
   いて、前記外天板と内天板、又は外底板と内底板
   のうち、少なくとも一方の組合わせの板の長さを
   前記折込片の幅よりも短かく構成し、かつ前記一
   方の組合わせの板のうち、内側に折込まれる方の
   板の先端に所定間隔をおいて二個のコ字状の切欠
   きを設け、該板の下に折込まれる折込片には前記
   切欠きと嵌合する凸字状の浮上げ部を設けたこと
   を特徴とする粉洩れ防止カートン。