JPH0215632Y2 - - Google Patents

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JPH0215632Y2
JPH0215632Y2 JP1985129719U JP12971985U JPH0215632Y2 JP H0215632 Y2 JPH0215632 Y2 JP H0215632Y2 JP 1985129719 U JP1985129719 U JP 1985129719U JP 12971985 U JP12971985 U JP 12971985U JP H0215632 Y2 JPH0215632 Y2 JP H0215632Y2
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diameter
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barrel
inner diameter
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    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/50Details of extruders
    • B29C48/505Screws
    • B29C48/63Screws having sections without mixing elements or threads, i.e. having cylinder shaped sections
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C48/40Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C48/53Screws having a varying channel depth, e.g. varying the diameter of the longitudinal screw trunk

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高分子材料に他の高分子材料や無機
物質などを混ぜて新たな物性を有する高分子材料
を生み出すための混練用二軸スクリユ押出成形機
に係り、特に、混練・分散能力の向上を図つたい
わゆる噛合型の二軸スクリユ押出成形機に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の混練用二軸スクリユ押出成形機、特に同
方向回転のものは、第7図及び第8図に示すよう
に、内部を互いに連通する平行な2つの円筒室1
2としたバレル11の前記2つの円筒室12内に
平行で互いに噛合つて同方向に回転する2本のス
クリユ13を備えており、前記各円筒室12の内
径はバレル11の入口側から押出口側に至るまで
一定で、これに対応してスクリユ13の外径も入
口側から押出口側まで一定である。
従つて、スクリユ13の噛合深さH0も一定で、
噛合角度θ0も一定である。この噛合角度θ0はスク
リユ13の芯間距離R0とバレル11内径である
2つの円筒室12の内径とで決まるものである。
芯間距離R0を半径とし、中心点をスクリユ外
径の描く円周上に置いて描いた凸円弧をスクリユ
3の軸直角断面の輪郭として形成し、これをひね
つてリードをつけたものが二軸スクリユ押出成形
機用のスクリユ13である。そして、噛合角度θ0
の値がπ/4以下であれば2条螺子ができ、π/
6以下であれば3条螺子ができる。
このような形状のスクリユ13が同方向に回転
する場合、スクリユ13間に間〓の無い、完全噛
合となり、スクリユ13内の樹脂材料はセルフク
リーニングされて樹脂材料は残らず全部押し出さ
れる。
そして、このようなバレル内径、スクリユ外径
とも一定の二軸押出成形機にあつて樹脂材料の混
練・分散能力の向上を図るためには、スクリユ1
3のリードを部分的に変化させるとか、あるいは
スクリユ13の一部に全くリードを付けない部分
を形成したりして樹脂材料の前進を遅くしたり、
圧縮したり、また、相手のスクリユ13に樹脂材
料を受け渡す際の体積や形の変化等で行つてい
た。そして、混練・分散能力の向上のため、バレ
ル11の構造や形状にまで改良の手を加えたもの
は、まだ無いのが実状である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、前記のようなスクリユ形状のみの改良
では、樹脂材料の混練・分散能力の向上に限界が
ある。
一方、近年エンジニア・プラスチツクの伸びが
著しく、特に射出成形機用の造粒機として、これ
まで以上に溶融・混練・分散効果のよい二軸押出
成形機に付する要望が大きくなつている。
本考案は、このような点に鑑みなされたもの
で、スクリユ形状のみの改良では混練・分散能力
の向上に限界がある一方、バレルの構造や形状の
改良については未だ着手されていない点に着目
し、バレルを改良しスクリユとの相互作用により
樹脂材料の混練・分散効率の向上を図るようにす
ることを技術的課題とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、前記技術的課題を解決するため、内
部を互いに連通する平行な2つの円筒室2とした
バレル1の前記2つの円筒室2内に平行で互いに
噛合つて回転する2本のスクリユ3を備えた二軸
スクリユ押出成形機において次のような技術的手
段をとつた。
まず、前記バレル1の2つの円筒室2を次のよ
うな構造とする。すなわち、各円筒室2を入口側
から押出口側にかけて段階的に径小とする。つま
り、バレル入口側部分の内径D1よりバレル押出
口側部分の内径D2方を径小に形成して、バレル
入口側部分の円筒室2を径大円筒室2aとすると
ともに、バレル押出口側部分の円筒室2を径小円
筒室2bとして、各円筒室2を段階的に径小とし
て少なくとも2段階の内径に形成する。
さらに、各段においてバレル入口側の径大円筒
室2aから、バレル押出口側の径小円筒室2bへ
と移行する各段それぞれの中間部分の円筒室2の
内径を、円筒室2の内壁面にバレル1の軸方向に
向かう凹凸条を形成することによつて、その最大
径が前段部分の径大円筒室2aの内径D1と同一
以下で、その最小径が後段部分の径小円筒室2b
の内径D2と同一となるような二重内径部2cと
して形成する。
次に、スクリユ3の形状もバレル1の構造に対
応して、バレル入口側から押出口側に行くにつれ
て段階的に径小となる少なくとも2段階の外径と
する。すなわち、スクリユ3の外径を、径大円筒
室2aに対応した前段部としてのスクリユ部分が
前段部分の径大円筒室2aの内径D1に対応して
径大で、二重内径部2cから径小円筒室2bに対
応した後段部としてのスクリユ部分が径小円筒室
2bの内径D2に対応して径小に形成する。
そして、バレル1の円筒室2の内径を入口側か
ら押出口側に多段階に径小とした場合、その段階
に合わせてスクリユ外径も入口側から押出口側に
行くにつれて多段階に径小とする。
〔作用〕
バレル1の円筒室2の内径を、第1図のように
2段階の内径とした場合について述べると、バレ
ル1内へ入口側から搬入された樹脂は径大円筒室
2a部分のスクリユ3で搬送され、また、バレル
1に設けたヒータで加熱されて徐々に溶融され
る。そして、二重内径部2c内に搬送された樹脂
はこの部分における円筒室2の内壁面が二重内径
となるように形成されていることから、スクリユ
3の回転により周方向に流動する樹脂は円周に対
する法線方向に波打つて流動するので、溶融樹脂
の混練・分散が効率的に行なわれる。
ここで、二重内径部2cとは、例えば第3図の
ように円筒形の内壁面にバレル1の軸方向たる円
筒室2の軸方向に向かつて円弧状の溝5を複数形
成したり、あるいは第5図に示すように、バレル
前段部分の径大円筒室2aの内径D1と同一径の
円を外接円とし、バレル後段部分の径小円筒室2
bの内径D2と同一径の円を内接円として描いた
6角形を軸直角断面形状とするように形成したり
することが考えられるが、要は円筒室2の内壁面
にバレル1の軸方向に沿う凹凸条を形成すること
によつて、その最大径がバレル前段部分の径大円
筒室2aの内径D1と同一で、最小径がバレル後
段部分の径小円筒室2bの内径D2と同一となる
ようにすればよく、他の断面形状の溝や多角形と
してもよい。
次に、二重内径部2cから径小円筒室2bに搬
送される際、溶融樹脂は円筒室2の内径が小さく
なることから、この部分で抵抗を受けて流れにく
くなり、よつて、二重内径部2cに長く留まるこ
ととなり、二重内径部2cでの混練・分散時間が
長くなり、ここで圧縮され溶融・剪断・分散が行
なわれる。
その後、径小円筒室2bに送られた溶融樹脂は
さらに混練されつつ計量されて押出口から押し出
される。
ところで、バレル1の各円筒室2は前段部分が
径大で、中間部分及び後段部分が径小になつてお
り、それらが互いに連通するように平行に並設さ
れることから(各円筒室2内に挿入されるスクリ
ユ3の芯間距離Rnはどこでも一定である)、並設
されている一方の円筒室2と他方の円筒室2との
重なりあう部分は、径大円筒室2a部分より二重
内径部2c及び径小円筒室2b部分の方が少な
い。従つて、各円筒室2の内径と各円筒室2内に
各円筒室2と同軸に挿入される2本のスクリユ3
の芯間距離Rnとで決まるスクリユ3の噛合角度
θは、径大円筒室2a部分θ1より、二重内径部2
c及び径小円筒室2b部分θ2の方が小さい。ま
た、スクリユ3の噛合深さHについても、径大円
筒室2aに対応したスクリユ前段部分の噛合深さ
H1より、二重内径部2c及び径小円筒室2bに
対応したスクリユ中間部分及び後段部分の噛合深
さH2の方が浅くなる。
このようなことから、外径の大きいスクリユ前
段部分の噛合角度θ1がπ/4以下で、外径の小さ
い前記スクリユ中間部分及び後段部分の噛合角度
θ2がπ/6以下となるように前記2本のスクリユ
3の芯間距離Rnを定めることができる。
そして、外径の大きいスクリユ前段部分の噛合
角度θ1をπ/4以下とすれば、前記スクリユ前段
部分を、第2図に示すように、その軸直角断面の
輪郭が2本のスクリユ3の芯間距離Rnを半径と
し、中心点をスクリユ外径の描く円周上に置いて
描いた凸円弧を両面とした略紡錘形に形成でき
て、紡錘形の両端をフライト6とした2条の螺子
とすることができる。
これは、固形樹脂を必要にして十分の量、食い
込み搬送させるために必要なことである。
また、スクリユ中間部分及び後段部分の噛合角
度θ2をπ/6以下とすれば、前記二重内径部2c
に対応するスクリユ中間部分を、第3図や第5図
に示すように、その軸直角断面の輪郭がスクリユ
芯間距離Rnを半径とし、中心点をスクリユ外径
の描く円周上に置いて描いた凸円弧で3つの辺を
形成した3角形で、リードをかけて3角形の3つ
の頂部をフライト6とした3条の螺子とすること
ができ、あるいは第6図に示すように、その軸直
角断面の輪郭が2本のスクリユ3の芯間距離Rn
を半径とし、中心点をスクリユ外径の描く円周上
に置いて描いた凸円弧とこの凸円弧と略同一曲率
の凹円弧との連続線で形成される3辺の形成した
3角形で、その3つの頂部をフライト6とした3
条の螺子とすることができる。
スクリユ形状を第3図及び第5図のようにする
と、スクリユ3の回転により樹脂がスクリユ3の
周囲を流動しつつ二重内径部2cの内壁面にたた
きつけられ、スクリユ3と二重内径部2cの内壁
面との間の空間形状の変化に伴う樹脂圧力の変化
により、混練・分散作用が高まる。
さらに、第6図に示したようにするとスクリユ
3の周囲を流動する樹脂は、2本のスクリユ3間
をも流動するので、混練・分散作用がさらに高く
なる。
また、スクリユ中間部分及び後段部分の噛合角
度θ2をπ/6以下とすれば、スクリユ中間部分に
おける径小円筒室2bの直前部分を、その軸直角
断面の輪郭がスクリユ芯間距離Rnを半径とし、
中心点をスクリユ外径の描く円周上に置いて描い
た凸円弧で3つの辺を形成した3角形で、リード
をかけずに無螺子部7とすることができる。
このように径小円筒室2bへ至る直前部分を無
螺子部7としたことにより、円筒室2の径が小さ
くなることから生じる抵抗と、無螺子部7とした
ことによつて推進力が得られなくなつたことによ
り溶融樹脂の前進が遅くなり、しかも径大円筒室
2a内のスクリユ3による押出力が加わることに
より、部分の樹脂は圧縮されてその圧縮熱で溶融
率が高くなる。加えて、この部分のスクリユ3は
その断面が3角形であり、その回転により二重内
径の円筒室2内壁面との間で固形樹脂を剪断し、
混練するので、溶融・混練・分散が効率的に行な
われ、ソリツドベツドは残らず完全に溶融して均
一化した溶融樹脂を得られる。
また、スクリユ中間部分及び後段部分の噛合角
度θ2をπ/6以下とすれば、スクリユ後段部分
を、第4図に示すように、その軸直角断面の輪郭
がスクリユ中間部分における径小円筒室2b側部
分と同様の形状に形成されるとともにリードをか
けて3角形の3つの頂部をフライト6とした3条
の螺子とすることができる。このようにすると混
練・分散された溶融樹脂を有効に押し出す推進力
を得ることができる。
なお、スクリユ3の軸直角断面形状を円筒室2
のどの部分において、どのようにするかは上述し
た組み合わせに限らず、適宜選択できる。
また、2本のスクリユ3の回転方向は同方向の
みに限らず、異方向であつてもよい。但し、回転
方向が同方向である場合と、異方向である場合と
では、構造が同一でも樹脂の流れが異なるため、
混練・分散効率が多少異なる。
以上は、円筒室2及びスクリユの内径、外径を
2段階にした場合について述べたが、3段階、4
段階にした場合も同様の作用をする。但し、3段
階以上となると、二重内径部2cが複数形成され
るため、それだけ混練・分散効果が大となる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図乃至第6図に基
づいて説明する。
〈実施例 1〉 第1図に示すように、6つのブロツク1a〜1f
から成るバレル1内に、互いに連通する2つの円
筒室2が、第2図乃至第4図に示すように、互い
に平行に並設されている。そして、この2つの円
筒室2内には、互いに噛合する2本のスクリユ3
がそれぞれ円筒室2と同軸に挿入され、図示しな
いモータで同一方向に回転されるようになつてい
る。そして、2つの円筒室2の中心距離はホツパ
4を設けてあるバレル1の入口側から押出口側に
至るまで一定で、よつて、同軸に挿入されている
2本のスクリユ3の芯間距離Rnも常に一定とな
つている。
バレル1の入口側を前とし、押出口側を後とし
た場合、前記バレルを形成する6つのバレルブロ
ツク1a〜1fの内、入口側から数えて前段3つ
のバレルブロツク1a〜1cに形成された円筒室
2の内径は径大に形成してあり、これにより径大
円筒室2aとなつているとともに、押出口側の後
段第5番目と第6番目のバレルブロツク1e,1
fに形成された円筒室2はその内径を径小に形成
して径小円筒室2bとなり、さらに、バレル中間
部分の第4番目のバレルブロツク1dに形成され
た円筒室2は、第1図及び第3図に示すように、
最大径がバレル前段部分の3つのバレルブロツク
1a〜1cに形成した円筒室2の内径と同一で、
最小径がバレル後段部分の第4、第5のバレルブ
ロツク1e,1fに形成した円筒室2の内径と同
一である二重内径部2cとなるよう、バレル1の
軸方向すなわち円筒室2の軸方向に沿つて、円筒
室2の内壁面に断面円弧状の複数の溝5を形成し
てある。ここのバレルブロツク1dの長さはこの
部分の最小径D2の3〜5倍に形成されている。
そして、このように円筒室2の内径をバレル1
の入口側から押出口側にかけて径大部分と径小部
分との2段に形成することにより、2つの円筒室
2の軸直角断面を形成する2つの円の重なり合う
部分の面積が、第2図と第3図及び第4図との比
較から明らかなように、バレル前段部分の径大円
筒室2aより、バレル中間部分の二重内径部2c
とバレル後段部分の径小円筒室2bの方が小さく
なつている。
このように、円筒室2の内径が2段階に変わる
ことに対応して、スクリユ3の外径も前段3つの
バレルブロツク1a〜1cの径大円筒室2aに対
応する前段部分が径大で、第4〜第6番目のバレ
ルブロツク1d〜1fの二重内径部2cと径小円
筒室2bに対応する中間部分及び後段部分の外径
が径小となつている。
そして、中間部分及び後段部分の2本のスクリ
ユ3は外径が径小となつているにもかかわらず、
その芯間距離Rnが外径の径大部分と同一である
ため、その噛合深さH2が径大部分の噛合深さH1
より浅くなつている。
さらに、2本のスクリユ3の芯間距離Rnと2
つの円筒室2の内径の大きさとで決まるスクリユ
3の噛合角度θについてみると、芯間距離Rnは
一定であるのに対し、円筒室2の内径はバレル前
段部分の径大円筒室2aより、バレル中間部分の
二重内径部2c及び後段部分の径小円筒室2bの
方が小さいため、スクリユ3前段部分の噛合角度
θ1よりもスクリユ3中間部分及び後段部分の噛合
角度θ2の方が小さくなつており、この実施例では
スクリユ3前段部分の噛合角度θ1がπ/4で、ス
クリユ3中間部分及び後段部分の噛合角度θ2
π/6に形成されている。
このような噛合角度θを採ることにより、噛合
角度θ1をπ/4としたスクリユ3前段部分では、
第2図に示すように、その軸直角断面の輪郭が2
本のスクリユ3の芯間距離Rnを半径とし、中心
点をスクリユ3外径の描く円周上に置いて描いた
凸円弧を両面とした略紡錘形に形成できて、紡錘
形の両端をフライト6とした2条の螺子とするこ
とができる。
また、噛合角度θ2をπ/6としたスクリユ3中
間部分及び後段部分では、第3図及び第4図に示
すように、その軸直角断面の輪郭がスクリユ3中
間部分における径小円筒室2b側部分と同様の形
状に形成されるとともにリードをかけて3角形の
3つの頂部をフライト6とした3条の螺子とする
ことができる。
さらに、噛合角度θ2をπ/6としてあるスクリ
ユ3中間部分において、径小円筒室2bの直前部
分に対応した部分は、第3図及び第4図の軸直角
断面形状と同一の断面形状に形成してあるが、こ
こではリードをかけない無螺子部7となつてい
る。
次に、この実施例の作用について説明する。
バレル1内へホツパ4から搬入された固形樹脂
は径大円筒室2a部分のスクリユ3で搬送され、
また、バレル1に設けたヒータで加熱されて徐々
に溶融される。そして、二重内径部2c内に搬送
された樹脂はこの部分における円筒室2の内壁面
が二重内径となるように形成されていることか
ら、2本のスクリユ3の同一方向への回転により
周方向に流動する樹脂は円周に対する法線方向に
波打つて円筒室2の内壁面にたたきつけられつつ
流動し、また、スクリユ3と円筒室2の内壁面と
の間の空間形状が変化して、樹脂の圧力が変化す
るので、溶融樹脂の混練・分散が効率的に行なわ
れる。
次に、二重内径部2cから径小円筒室2bに搬
送される際、溶融樹脂は円筒室2の径が小さくな
ることから、この部分で抵抗を受けて流れにくく
なり、しかも、径小円筒室2b直前のスクリユ3
は無螺子部7となつて推進力が得られなくなつて
いることにより溶融樹脂の前進が遅くなり、これ
に加えて径大円筒室2a内のスクリユ3による押
出力が加わることにより、無螺子部7部分の樹脂
は圧縮されてその圧縮熱で溶融率が高くなる。ま
た、この部分のスクリユ3はその断面が3角形で
あり、その回転により二重内径の円筒室2内壁面
との間で固形樹脂を剪断し、混練するので、溶
融・混練・分散が効率的に行なわれ、ソリツドベ
ツドは残らず完全に溶融して均一化した溶融樹脂
を得られる。
その後、径小円筒室2bに送られた溶融樹脂は
さらに混練されつつ計量されて押出口から押し出
される。
なお、第5番目のバレルブロツク1eにはベン
ト孔8が穿設されており、ここからバレル1内で
発生したガスを抜くようになつている。
また、この実施例ではバレル1をバレルブロツ
ク1a〜1fで形成しているが、このような分割
型である必要はない。
〈実施例 2〉 これは、第5図に示すように、二重内径部2c
の形成にあたり、バレル前段部分の径大円筒室2
aの内径と同一径の円を外接円とし、バレル後段
部分の径小円筒室2bの内径と同一径の円を内接
円として描いた6角形を軸直角断面形状としたも
ので、他の部分は実施例1と同様である。
この場合、円弧状の溝5を形成して二重内径部
2cを形成した実施例1の場合と多少樹脂の流れ
は異なるが、樹脂を内壁面にたたきつけたり、ス
クリユ3と円筒室2の内壁面との空間形状が変化
して樹脂の圧力が変化する点は略同様である。
〈実施例 3〉 これは、第6図に示すように、二重内径部2c
におるスクリユ3の軸直角断面の輪郭が2本のス
クリユ3の芯間距離Rnを半径とし、中心点をス
クリユ3外径の描く円周上に置いて描いた凸円弧
とこの凸円弧と略同一曲率の凹円弧との連続線で
形成される3辺の形成した3角形で、その3つの
頂部をフライト6とした3条の螺子としたもの
で、他の部分は実施例1と同様である。
これにより、スクリユ3の周囲を流動する樹脂
は、2本のスクリユ3間をも流動して8の字形等
複雑に流動するので、混練・分散作用がさらに高
くなる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、バレル1に形成した2つの円
筒室2の内径をバレル1前後で大小2段階に形成
したことを前提となつて、その中間部分を大小の
二重内径部2cとしたので、二重内径部2cでの
樹脂の混練・分散効果が高まり、均一な溶融樹脂
を得ることができる。
また、それに対応してスクリユ3の外径も大小
2段階に形成したので、スクリユ3の噛合角度θ
や噛合深さHを変化させることができ、これによ
り、スクリユ3の断面形状も2条螺子、3条螺子
といつた具合に適宜選択でき、樹脂の混練・分散
効果の高いスクリユ3とすることができ、このよ
うなスクリユ3と前記のような改良を施したバレ
ル1との相乗効果で、樹脂の混練・分散効果の極
めて高い二軸スクリユ3押出成形機とすることが
できる。
よつて、本考案の押出成形機によれば、高分子
材料に無機物質を混ぜて新たな物性の樹脂を形成
する場合等、本質的に混じりにくい無機物質を均
一に混合することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は第1図の−線の軸直角断面図、第3図
は第1図の−線の軸直角断面図、第4図は第
1図の−線の軸直角断面図、第5図及び第6
図は他の実施例を示す軸直角断面図であつて第1
図の−断面図に対応する図、第7図は従来例
を示す縦断面図、第8図は第7図の−線の軸
直角断面図である。 1……バレル、2……円筒室、2a……径大円
筒室、2b……径小円筒室、2c……二重内径
部、3……スクリユ、6……フライト、7……無
螺子部、θ……噛合角度、D……円筒室の内径、
H……噛合深さ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内部を互いに連通する平行な2つの円筒室2
    としたバレル1の前記2つの円筒室2内に平行
    で互いに噛合つて回転する2本のスクリユ3を
    備えた二軸スクリユ押出成形機において、 前記バレル1の2つの円筒室2を、それぞれ
    入口側部分の内径D1より押出口側部分の内径
    D2の方を径小に形成して、押出口側に行くに
    つれて段階的に径小となる少なくとも2段階の
    内径とし、バレル入口側の径大円筒室2aか
    ら、バレル押出口側の径小円筒室2b部分へと
    移行する中間部分の円筒室2の内径を、円筒室
    2の内壁面にバレル1の軸方向に向かう凹凸条
    を形成することによつて、その最大径がバレル
    入口側部分の径大円筒室2aの内径D1と同一
    以下で、最小径がバレル後段部分の径小円筒室
    2bの内径D2と同一となるような二重内径部
    2cとして形成し、 前記スクリユ3の外径を、円筒室2の内径に
    対応して、径大円筒室2aの内径D1に対応し
    た部分が径大で、二重内径部2cからバレル押
    出口側の径小円筒室2bの内径D2に対応した
    部分が径小となるよう、バレル入口側から押出
    口側に行くにつれて段階的に径小となる少なく
    とも2段階の外径としたことを特徴とする二軸
    スクリユ押出成形機。 (2) 前記バレル1の2つの円筒室2を、バレル入
    口側たるバレル前段部分の径大円筒室2aと、
    バレル押出口側たるバレル後段部分の径小円筒
    室2bとの2段階に形成するとともに、その中
    間部分に前記二重内径部2cを形成し、 これに対応して、スクリユ3の外径を、前記
    径大円筒室2aに対応したスクリユ前段部分が
    径大円筒室2aの内径D1に対応して径大とし、
    バレル中間部分の二重内径部2cからバレル後
    段部分の径小円筒室2bに対応したスクリユ中
    間部分及び後段部分がバレル後段部分の径小円
    筒室2bの内径D2に対応して径小とすること
    により2段階の外径としたことを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の二軸スクリ
    ユ押出成形機。 (3) 外径の大きい前記スクリユ前段部分の噛合角
    度θ1がπ/4以下で、外径の小さい前記スクリ
    ユ中間部分及び後段部分の噛合角度θ2がπ/6
    以下となるように前記2本のスクリユ3の芯間
    距離Rnを定めたことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第2項記載の二軸スクリユ押出成
    形機。 (4) 径大円筒室2aに対応する前記スクリユ前段
    部分は、その軸直角断面の輪郭が2本のスクリ
    ユ3の芯間距離Rnを半径とし、中心点をスク
    リユ外径の描く円周上に置いて描いた凸円弧を
    両面とした略紡錘形で、紡錘形の両端をフライ
    ト6とした2条の螺子とし、前記二重内径部2
    cに対応するスクリユ中間部分は、その軸直角
    断面の輪郭が2本のスクリユ3の芯間距離Rn
    を半径とし、中心点をスクリユ外径の描く円周
    上に置いて描いた凸円弧とこの凸円弧と略同一
    曲率の凹円弧との連続線で形成される3辺の形
    成した3角形で、その3つの頂部をフライト6
    とした3条の螺子とし、さらに、スクリユ中間
    部分における径小円筒室2b側部分は、その軸
    直角断面の輪郭がスクリユ芯間距離Rnを半径
    とし、中心点をスクリユ外径の描く円周上に置
    いて描いた凸円弧で3つの辺を形成した3角形
    で、リードをかけずに無螺子部7とし、また、
    径小円筒室2bに対応するスクリユ後段部分
    は、その軸直角断面の輪郭がスクリユ中間部分
    における径小円筒室2b側部分と同様の形状に
    形成されるとともにリードをかけて3角形の3
    つの頂部をフライト6とした3条の螺子とした
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第3
    項記載の二軸スクリユ押出成形機。
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