JPH02156160A - 血清中の不飽和鉄結合能の測定方法 - Google Patents

血清中の不飽和鉄結合能の測定方法

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JPH02156160A
JPH02156160A JP30985988A JP30985988A JPH02156160A JP H02156160 A JPH02156160 A JP H02156160A JP 30985988 A JP30985988 A JP 30985988A JP 30985988 A JP30985988 A JP 30985988A JP H02156160 A JPH02156160 A JP H02156160A
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上野 義澄
Hajime Yoshimura
一 芳村
Etsuko Ota
太田 悦子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は血清中の不飽和鉄結合能の定量方法に関するも
のである。
血清鉄はβ−グロブリンに属するトランスフェリンと結
合し、ヘモグロビン合成のため骨髄の赤芽球や鉄を必要
とする各組織へ鉄を運んでいる。
正常人ではトランスフェリンの約1/3が鉄と結合し、
残り約2/3は未結合の形で存在する。そして、血清中
の全トランスフェリンと結合できる鉄の総1を総鉄結合
能(TIBC)といい、未結合又は不飽和のトランスフ
ェリンに結合しうる鉄遣を不飽和鉄結合能(UIBC)
といい、この関係はTIBC=UIBC+血清鉄となる
血清鉄、総及び不飽和鉄結合能の動向は、臨床面におい
て各種貧血の分類、肝疾屯、急性及び慢性感染症など各
種の疾患と関係があり、その測定よ臨床上極めて重要で
ある。
〔従来の技術〕
不飽和鉄結合能の測定方法としては、鉄イオンとそのキ
レート剤を使用し、錯体生成を行ない、鉄イオン濃度を
化学的発色により比色定量する方法と、放射性鉄51I
Feを用い、その511Feカウント値より定量する方
法とがある。これらの方法は血樹脂等で吸着除去してト
ランスフェリン結合鉄を測定して総鉄結合能を求め、別
々に測定した血清鉄を差し引いて求めるものと、その吸
着除去後の511Feカウントから不飽和鉄結合能を求
めるものがある。また、吸着剤を使用せず既知量の鉄を
血清に添加し血清中のトランスフェリンを飽和させた後
、遊離の鉄イオンを比色定量し、添加した鉄イオン濃度
から差し引くことによって不飽和鉄結合能を測定する方
法らある。しかし、S″Feを使用する方法は特別な施
設が必要であり、また、総鉄結合能から血清鉄を差し引
く方法は操作が繁雑であり、多検体処理に不都合がある
。従って、最近では吸着剤を使用せず、不飽和鉄結合能
を測定する方法が多用されている。
このような不飽和鉄結合能の測定において、問題となる
のは既知量の鉄を検体に加える場合に、加えられた鉄が
トランスフェリンのみに結合するのではなく、非トラン
スフェリン結合も引き起こされ、その為に測定値に影響
を与える。このことは、総鉄結合能測定時にも認められ
、吸着剤の種類、量及び鉄添加量による測定値の差異の
原因と言われている。また、非トランスフェリン結合の
主な原因がアルブミンによるものであることも知られて
いる( J、 Cl1n Path、、 26.691
.1973)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これまで、不飽和鉄結合能の測定ではアルブミンによる
非トランスフェリン結合の影響を回避することは困難で
あり、正確な未鉄結合トランスフェリン量を反映してい
なかった。即ち、アルブミンに結合した鉄ら不飽和鉄結
合能として誤って測定されることから、不飽和鉄結合能
は未鉄結合トランスフェリン量よりも過大に測定された
。このことは、総鉄結合能測定時でも認められるが、吸
着剤の量等の適切な条件で測定することにより回避でき
る( Br1t、 J、HaelIlat、 38: 
281.1979)。
また、不飽和鉄結合能測定に際しても既知量の鉄添加量
を少なくすればアルブミンによる影響は小さくなるが、
これは測定上限の低下を招くばかりでなく、正確性にも
影響を与える。しかし、このような手段は本質的な解決
方法とはいいがたい。
本発明者らは、このような問題点につき鋭意研究を重ね
た結果、陰イオン性界面活性剤の添加により、これらの
問題か克服されることを見い出し、本発明を完成させる
に至った。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は不飽和鉄結合能の測定において、陰イオ
ン性界面活性剤を添加することにより、非トランスフェ
リン結合による影響を回避することを特徴とする血清中
の不飽和鉄結合能の測定方法である。
本発明における陰イオン性界面活性剤とは、アルキル硫
酸塩、ポリオキンエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N
−アシルアミノ酸及びその塩、Nアシルメチルタウリン
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩等が挙
げられる。
この陰イオン性界面活性剤を用いて化学的発色により不
飽和鉄結合能を測定する際には、第1試薬又は第2試薬
、どちらか、又は両方に陰イオン性界面活性剤を添加し
たものを用意する。ここでいう、第1試薬とは既知量の
鉄を含有した試薬であり、第2試薬とは化学的発色を行
うキレート剤を含有した試薬である。次に、第1試薬と
血清とを反応させ、その後に第2試薬を加え反応させる
この方法により、血清中の不飽和トランスフェリンは添
加された鉄と結合して飽和トランスフェリンとなる。余
剰の鉄はキレート剤により定量され、添加された既知過
剰量の鉄量から差し引くことにより、不飽和鉄結合能を
求めることが可能となる。
〔作 用〕
本発明で用いる陰イオン性界面活性剤は血清中のアルブ
ミンに作用し、非トランスフェリン結合による影響を回
避した。このことにより、従来、正確に行なえなかった
不飽和鉄結合能の測定を、より正確に、未鉄結合トラン
スフェリン量を反映した測定値として得ることができた
第1表は、陰イオン性界面活性剤によるアルブって濃度
依存性には差があるものの、いずれの種類でも効果が認
められた。
第2表はRA M S A Y法に基づ<TIBC測定
試薬を用いてアルブミンの影響について検討しだらので
、アルブミンの添加量が増えるに伴ってTIBC測定値
も上昇した。
表1 ※lO%アルブミン水溶液を検体として、不飽和鉄結合
能を測定しム。
表2 ※RA M S A Y法に基づいた測定試薬で総鉄結
合能を測定した。
以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 (1)試薬の調製 第1試薬 トリスヒドロキシルアミン     19.4gクエン
酸ナトリウム        2.5g鉄ミョウバン 
           8.64mgスワノールAM1
03EX      4.0gラウロイルメチルアラニ
ンナトリウム       5.0g以上を水に溶解し
て塩酸でpH8,6に調製した後、水で全fil、00
0m/とする。
第2試薬 トリスヒドロキシルアミン     19.4g2−ニ
トロソ−5−(N−プロピル−Nスルホプロピルアミノ
)フェノール  1.20gアスコルビン酸     
     2.0g以上を水に溶解して塩酸でpH8,
6に調製した後、水で全量1,000m/とする。
(2)操作法 血清0.25m/に上記第1試薬3m/を加え、37℃
で5分間インキュベーションした後、上記第2試薬1m
/を加え、37℃で5分間インキュベーンヨンの後、7
60nI11の吸光度を測定して下記の計算式によって
不飽和鉄結合能(UIBC)値を求める。
〈計算式〉 ERB:  サンプルに水を用いた時の吸光度Es、サ
ンプルに検体(血清)を用いた時の吸光度 (3)結果 第3表に示す通り、陰イオン性界面活性剤を使用するこ
とにより、アルブミンの影響を受けずに不飽和鉄結合能
の測定を行うことが可能になった。
表  3 実施例2 第1試薬 ラリ11イルメザ・ルアラーンナト ウロイルサルコンンナトリウムに変えるほか、実施例I
と同様。
第2試薬 2−ニトロソ−5−(N−プロピル−Nスルホプロピル
アミノ)フェノールを2−ニトロソ−5−(N−エチル
−N−スルポプロビルアミノ〕フJノールに変えろほか
、実1!i例1と同様。
(2)操作法 吸光度測定を750nmに変えるほか、実施例1と同様
(3)結 果 第4表に示す通り、陰イオン性界面活性剤を使用するこ
とにより、アルブミンの影響を受けずに、不飽和鉄結合
能の測定を行うことが可能になった。
(1)試薬の調製

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 不飽和鉄結合能の測定において、陰イオン性界面活性剤
    を添加することにより非トランスフェリン結合による影
    響を回避することを特徴とする血清中の不飽和鉄結合能
    の測定方法。
JP30985988A 1988-12-09 1988-12-09 血清中の不飽和鉄結合能の測定方法 Expired - Fee Related JP2652564B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5420008A (en) * 1991-12-02 1995-05-30 Oriental Yeast Co., Ltd. Assay method and assay reagent for serum iron or unsaturated iron binding capacity

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5420008A (en) * 1991-12-02 1995-05-30 Oriental Yeast Co., Ltd. Assay method and assay reagent for serum iron or unsaturated iron binding capacity

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