JPH021554A - 杭d血液型判定用試薬 - Google Patents
杭d血液型判定用試薬Info
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- JPH021554A JPH021554A JP5071188A JP5071188A JPH021554A JP H021554 A JPH021554 A JP H021554A JP 5071188 A JP5071188 A JP 5071188A JP 5071188 A JP5071188 A JP 5071188A JP H021554 A JPH021554 A JP H021554A
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はRh式血液型のRho (D)因子の検出を行
うための抗り血液型判定用試薬に関する。
うための抗り血液型判定用試薬に関する。
〔従来の技術]
Rh式血゛液型はしandsteiner とWien
erにより発見されて以来、不適合輸血や不適合妊娠の
検査としてABO式血液型と並び重要視されてきた。現
在Rh因子(抗原)は40数種類が見つけられているが
、通常Rh(+)または(−)の表現がD因子の陽性、
陰性を意味するように、日常検査においてこのRho(
D)因子の検出が最も多く行われている。
erにより発見されて以来、不適合輸血や不適合妊娠の
検査としてABO式血液型と並び重要視されてきた。現
在Rh因子(抗原)は40数種類が見つけられているが
、通常Rh(+)または(−)の表現がD因子の陽性、
陰性を意味するように、日常検査においてこのRho(
D)因子の検出が最も多く行われている。
Rho(D)因子の検出には抗Dlfll液型判定用試
薬を用いて行うことができる。ところがRh式血液型の
検査ではABO式血液型の検査のようにオモテ検査とウ
ラ検査という6′α認の手段がない。
薬を用いて行うことができる。ところがRh式血液型の
検査ではABO式血液型の検査のようにオモテ検査とウ
ラ検査という6′α認の手段がない。
従って、Rh式血液型の検査を行うにあたっては、操作
に留意すると共に、用いる試薬は特に力価や特異性につ
いて十分に保証されていることが必要である。
に留意すると共に、用いる試薬は特に力価や特異性につ
いて十分に保証されていることが必要である。
従来より抗り血液型判定用試薬としては、抗血清である
抗Dポリクローナル抗体を用いた抗り血液型判定用血清
がある。一方、最近では細胞融合の技術による抗Dモノ
クローナル抗体もある(例えば、特開昭59−1328
88号公報、特開昭60−13.6599号公報)。こ
れは単一の抗体を産生ずるクローンから作られるため、
特定の抗原とのみ反応する高い特異性を有し、それが永
続的に産生できるので、これを用いた抗り血液型判定用
試薬の製造供給には大きな期待がかけられている。
抗Dポリクローナル抗体を用いた抗り血液型判定用血清
がある。一方、最近では細胞融合の技術による抗Dモノ
クローナル抗体もある(例えば、特開昭59−1328
88号公報、特開昭60−13.6599号公報)。こ
れは単一の抗体を産生ずるクローンから作られるため、
特定の抗原とのみ反応する高い特異性を有し、それが永
続的に産生できるので、これを用いた抗り血液型判定用
試薬の製造供給には大きな期待がかけられている。
〔発明が解決しようとする課題]
しかし、公知の抗Dモノクローナル抗体は特異性には優
れているが、これをそのまま用いてRho (D)因子
の検出を肉眼で凝集として観察する場合、実用上刃価の
点に問題が残っていた。
れているが、これをそのまま用いてRho (D)因子
の検出を肉眼で凝集として観察する場合、実用上刃価の
点に問題が残っていた。
通常、生理食塩水中の血球浮遊液(抗原)はマイナス側
に荷電しているため、血球間で互いに反発しあっている
。従って、血球間は一定の距離を保っていてそれ以上近
づ(ことはない。一方、抗体であるIgGの抗原結合部
位の長さは血球間を架橋させるには至らず、IgG抗体
と血球は反応していてもIgG抗体のみでは肉眼的に血
球を凝集させることはできない。このため抗Dポリクロ
ーナル抗体を用いた場合では、この凝集反応を補うのに
昔通アルブミンを添加している。その結果血球間の反発
エネルギーが押さえられ、Rho (D)因子との凝集
反応が増強されて実用上刃価が上がり、肉眼で充分に凝
集を観察することができる。
に荷電しているため、血球間で互いに反発しあっている
。従って、血球間は一定の距離を保っていてそれ以上近
づ(ことはない。一方、抗体であるIgGの抗原結合部
位の長さは血球間を架橋させるには至らず、IgG抗体
と血球は反応していてもIgG抗体のみでは肉眼的に血
球を凝集させることはできない。このため抗Dポリクロ
ーナル抗体を用いた場合では、この凝集反応を補うのに
昔通アルブミンを添加している。その結果血球間の反発
エネルギーが押さえられ、Rho (D)因子との凝集
反応が増強されて実用上刃価が上がり、肉眼で充分に凝
集を観察することができる。
しかし、抗Dモノクローナル抗体を用いた場合では、こ
のような蛋白質の添加だけではRho (D)因子との
凝集反応が十分には増強されず、肉眼での凝集の観察は
困難である。従って、抗Dモノクローナル抗体を用いた
抗り血液型判定用試薬については、未だ実用上満足でき
るものはない。
のような蛋白質の添加だけではRho (D)因子との
凝集反応が十分には増強されず、肉眼での凝集の観察は
困難である。従って、抗Dモノクローナル抗体を用いた
抗り血液型判定用試薬については、未だ実用上満足でき
るものはない。
本発明の目的は、Rho(D)因子の検出にあたり抗D
モノクローナル抗体を用い、さらにその凝集反応を補う
ことにより実用上刃価の高い抗り血液型判定用試薬を確
立することにある。
モノクローナル抗体を用い、さらにその凝集反応を補う
ことにより実用上刃価の高い抗り血液型判定用試薬を確
立することにある。
本発明者らは、このような課題を解決し上述の目的を達
成するため鋭意研究を進めた結果、公知の抗Dモノクロ
ーナル抗体に蛋白質、および単糖類または二糖頬よりな
る平均分子量10000〜2000000の含#a類高
分子化合物を添加したところ、Rh。
成するため鋭意研究を進めた結果、公知の抗Dモノクロ
ーナル抗体に蛋白質、および単糖類または二糖頬よりな
る平均分子量10000〜2000000の含#a類高
分子化合物を添加したところ、Rh。
(D)因子に対する凝集反応が増強されて実用上刃価が
上がり、肉眼で十分に凝集を観察することができること
を見い出し、更に研究を重ね本発明を完成した。
上がり、肉眼で十分に凝集を観察することができること
を見い出し、更に研究を重ね本発明を完成した。
すなわち、本発明は抗Dモノクローナル抗体に蛋白質、
および単ti類または二II!類よりなる平均分子fi
t 10000〜2000000の含#M類高分子化合
物を添加してなることを特徴とするRho (D)因子
検出のための抗り血液型判定用試薬に関するものである
。
および単ti類または二II!類よりなる平均分子fi
t 10000〜2000000の含#M類高分子化合
物を添加してなることを特徴とするRho (D)因子
検出のための抗り血液型判定用試薬に関するものである
。
本発明の抗り血液型判定用試薬に用いる抗Dモノクロー
ナル抗体は、公知のものが使用できるが、そのうちでも
特異性が安定している点から、ヒトヒトハイプリドーマ
から産生されたヒト型抗Dモノクローナル抗体が好まし
く、またIgGタイプが好ましい。さらには、抗Dモノ
クローナル抗体はIgGタイプとIgMタイプとの混合
物の態様で使用することが好まく、かくしてアルブミン
液抗体血清としての力価試験および食塩法抗体血清とし
ての力価試験の両者において厚生省の定める抗り血液型
判定基準に格別高度に適合することができる。IgGタ
イプとIgMタイプとの混合割合は、本発明の目的を達
成し得る限り特に限定はないが、通常それぞれの力価と
してl:4がら4:11好ましくはl:2から21の割
合となるように配合される。
ナル抗体は、公知のものが使用できるが、そのうちでも
特異性が安定している点から、ヒトヒトハイプリドーマ
から産生されたヒト型抗Dモノクローナル抗体が好まし
く、またIgGタイプが好ましい。さらには、抗Dモノ
クローナル抗体はIgGタイプとIgMタイプとの混合
物の態様で使用することが好まく、かくしてアルブミン
液抗体血清としての力価試験および食塩法抗体血清とし
ての力価試験の両者において厚生省の定める抗り血液型
判定基準に格別高度に適合することができる。IgGタ
イプとIgMタイプとの混合割合は、本発明の目的を達
成し得る限り特に限定はないが、通常それぞれの力価と
してl:4がら4:11好ましくはl:2から21の割
合となるように配合される。
この抗Dモノクローナル抗体に添加する蛋白質、および
単糖類または二$1! 1よりなる平均分子量1000
0〜2000000の含糖高分子化合物としては、本発
明の目的を満足するものはすべて用いることができる。
単糖類または二$1! 1よりなる平均分子量1000
0〜2000000の含糖高分子化合物としては、本発
明の目的を満足するものはすべて用いることができる。
具体的に蛋白質の例としては、アルブミンがあげられる
。
。
単Il!類よりなる平均分子量10000〜20000
00の含糖高分子化合物としてはグルコースよりなる含
糖高分子化合物が例示され、また二#MMよりなる平均
分子量10000〜2000000の含$J!類高分子
化合物としてはサッカロースよりなる含糖高分子化合物
が例示される。このような含糖高分子化合物のより好ま
しい平均分子量は30000〜500000である。更
にこのような含糖高分子化合物は、1種類または複数の
種類のものを混合しても良く、また平均分子量の異なる
ものが複数個であってもよい。
00の含糖高分子化合物としてはグルコースよりなる含
糖高分子化合物が例示され、また二#MMよりなる平均
分子量10000〜2000000の含$J!類高分子
化合物としてはサッカロースよりなる含糖高分子化合物
が例示される。このような含糖高分子化合物のより好ま
しい平均分子量は30000〜500000である。更
にこのような含糖高分子化合物は、1種類または複数の
種類のものを混合しても良く、また平均分子量の異なる
ものが複数個であってもよい。
蛋白質、および含糖高分子化合物のそれぞれの添加量は
一概に限定されないが、蛋白質は通常5〜30%、好ま
しくは10〜25%の濃度になるように添加する。また
、含糖高分子化合物は通常1〜30%、好ましくは2〜
20%の濃度になるように添、加する。
一概に限定されないが、蛋白質は通常5〜30%、好ま
しくは10〜25%の濃度になるように添加する。また
、含糖高分子化合物は通常1〜30%、好ましくは2〜
20%の濃度になるように添、加する。
本発明の抗り血液型判定用試薬は上述のように構成され
ているが、その凝集反応を試験するには通常、凝集力試
験と凝集価試験がある。凝集力試験は定められた条件の
もとて陽性検体を用い、凝集開始までの時間(秒)およ
び凝集塊の大きさが1ff111!に達するまでの時間
(秒)を測定する。また、凝集価試験は定められた条件
のもとで2倍連続希釈し、陽性を示す最高希釈倍数から
凝集価を求める。
ているが、その凝集反応を試験するには通常、凝集力試
験と凝集価試験がある。凝集力試験は定められた条件の
もとて陽性検体を用い、凝集開始までの時間(秒)およ
び凝集塊の大きさが1ff111!に達するまでの時間
(秒)を測定する。また、凝集価試験は定められた条件
のもとで2倍連続希釈し、陽性を示す最高希釈倍数から
凝集価を求める。
凝集力試験および凝集価試験の結果、本発明の抗り血液
型判定用試薬は抗り血液型判定用血清の製造基$(W、
生省)に適合したが、抗Dモノクローナル抗体のみでは
、この基準に達することができなかった。なお、陽性お
よび陰性の検体との反応を調べる特異性試験では、本発
明の抗り血液型判定用試薬、並びに抗Dモノクローナル
抗体ともこの基準に適合した。
型判定用試薬は抗り血液型判定用血清の製造基$(W、
生省)に適合したが、抗Dモノクローナル抗体のみでは
、この基準に達することができなかった。なお、陽性お
よび陰性の検体との反応を調べる特異性試験では、本発
明の抗り血液型判定用試薬、並びに抗Dモノクローナル
抗体ともこの基準に適合した。
このような試験の結果から、本発明の抗り血液型判定用
試薬は抗Dモノクローナル抗体のみに比べRho(D)
因子に対する凝集反応が増強されて実用上刃価が上がり
、抗り血液型判定用血清の基準にも適合することがわか
った。
試薬は抗Dモノクローナル抗体のみに比べRho(D)
因子に対する凝集反応が増強されて実用上刃価が上がり
、抗り血液型判定用血清の基準にも適合することがわか
った。
1975年にK11hlerとMilsteinらの研
究に始まるモノクローナル抗体の開発技術は急速に発展
し、臨床医学の分野への進出もめざましく、今ではポリ
クローナル抗体からモノクローナル抗体へと時代が移行
している。しかし、モノクローナル抗体を用いてもすべ
て良いことばかりであるとは限らない。
究に始まるモノクローナル抗体の開発技術は急速に発展
し、臨床医学の分野への進出もめざましく、今ではポリ
クローナル抗体からモノクローナル抗体へと時代が移行
している。しかし、モノクローナル抗体を用いてもすべ
て良いことばかりであるとは限らない。
本発明の抗り血液型判定用試薬では蛋白質、および前記
含糖高分子化合物を添加することによってモノクローナ
ル抗体の弱点が補強された。即ち、Rho(D)因子に
対する凝集反応が増強されて実用上刃価が上がり、この
結果本発明の抗り血液型判定用試薬は、従来の抗Dポリ
クローナル抗体を用いた抗り血液型判定用血清にはみら
れない利点を生み出すことができた。
含糖高分子化合物を添加することによってモノクローナ
ル抗体の弱点が補強された。即ち、Rho(D)因子に
対する凝集反応が増強されて実用上刃価が上がり、この
結果本発明の抗り血液型判定用試薬は、従来の抗Dポリ
クローナル抗体を用いた抗り血液型判定用血清にはみら
れない利点を生み出すことができた。
即ち、本発明の抗り血液型判定用試薬は、モノクローナ
ル抗体を用いることにより、ポリクローナル抗体に比べ
て高い特異性のものが永続的に産生できるため、本発明
の抗り血液型判定用試薬は優れた均質な特性のものとし
て、ロフト開蓋なく製造し供給することができるという
効果を生み出した。それゆえ本発明の抗り血液型判定用
試薬は臨床検査の分野に有用なものとして供することが
できる。
ル抗体を用いることにより、ポリクローナル抗体に比べ
て高い特異性のものが永続的に産生できるため、本発明
の抗り血液型判定用試薬は優れた均質な特性のものとし
て、ロフト開蓋なく製造し供給することができるという
効果を生み出した。それゆえ本発明の抗り血液型判定用
試薬は臨床検査の分野に有用なものとして供することが
できる。
また、抗Dモノクローナル抗体をIgGタイプとIgM
タイプとの混合物の態様で使用することによって、アル
ブミン液抗体血清としての力価試験および食塩法抗体血
清としての力価試験の両者において厚生省の定める抗り
血液型判定基準に格別高度に適合することができるとい
う効果を有する。
タイプとの混合物の態様で使用することによって、アル
ブミン液抗体血清としての力価試験および食塩法抗体血
清としての力価試験の両者において厚生省の定める抗り
血液型判定基準に格別高度に適合することができるとい
う効果を有する。
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれら実施例
に限定されるものではない。
に限定されるものではない。
実施例1
本発明の抗り血液型判定用試薬は次のようにして作製す
ることができる。まずヒト−ヒトハイブリドーマから産
生された抗Dモノクローナル抗体(IgGタイプ)のバ
ルクにウシアルブミンを20%の濃度になるように加え
る。次にグルコースよりなる平均分子量40,000の
含糖高分子化合物を5%の濃度になるように加える。更
に防腐剤としてアジ化ナトリウムを0.1%の濃度にな
るように加えたあと、除菌し無菌的にバイアルに小分け
して作製する。
ることができる。まずヒト−ヒトハイブリドーマから産
生された抗Dモノクローナル抗体(IgGタイプ)のバ
ルクにウシアルブミンを20%の濃度になるように加え
る。次にグルコースよりなる平均分子量40,000の
含糖高分子化合物を5%の濃度になるように加える。更
に防腐剤としてアジ化ナトリウムを0.1%の濃度にな
るように加えたあと、除菌し無菌的にバイアルに小分け
して作製する。
実施例2
本発明の抗り血液型判定用試薬はまた次のようにして作
製することができる。すなわち、実施例1で用いたグル
コースよりなる平均分子量40.000の含糖高分子化
合物の代わりに、サッカロースよりなる平均分子434
0,000の含糖高分子化合物を10%の濃度になるよ
うに加えることに代える以外は実施例1と同様に処理し
て作製する。
製することができる。すなわち、実施例1で用いたグル
コースよりなる平均分子量40.000の含糖高分子化
合物の代わりに、サッカロースよりなる平均分子434
0,000の含糖高分子化合物を10%の濃度になるよ
うに加えることに代える以外は実施例1と同様に処理し
て作製する。
実施例3
本発明の抗り血液型判定用試薬は更に次のようにして作
製することができる。すなわち、実施例1で用いた抗D
モノクローナル抗体(I gGタイプ)の代わりに、抗
Dモノクローナル抗体(IgGタイプ)と抗Dモノクロ
ーナル抗体(IgMタイプ)の各バルクを力価として、
2:1の割合となるように混合することに代える以外は
実施例1と同様に処理して作製する。
製することができる。すなわち、実施例1で用いた抗D
モノクローナル抗体(I gGタイプ)の代わりに、抗
Dモノクローナル抗体(IgGタイプ)と抗Dモノクロ
ーナル抗体(IgMタイプ)の各バルクを力価として、
2:1の割合となるように混合することに代える以外は
実施例1と同様に処理して作製する。
試験例1
本発明の抗り血液型判定用試薬の凝集力試験については
次のように実施した。まずD陽性血球の40 v /
v%浮遊ン1をウシアルブミン溶液を用いて作製し、載
せガラス上でこの2滴に実施例1および2で作製した抗
り血液型判定用試薬の1滴を混合し、凝集が開始するま
での時間を測定した(測定1)。更にその凝集塊の大き
さが1In112に達した時間も測定した(測定2)、
このとき対照として抗り血液型判定用試薬の代わりに、
これを作製するのに用いた抗Dモノクローナル抗体、お
よび抗Dポリクローナル抗体からなる市販のDade社
製造品も同様に試験した。
次のように実施した。まずD陽性血球の40 v /
v%浮遊ン1をウシアルブミン溶液を用いて作製し、載
せガラス上でこの2滴に実施例1および2で作製した抗
り血液型判定用試薬の1滴を混合し、凝集が開始するま
での時間を測定した(測定1)。更にその凝集塊の大き
さが1In112に達した時間も測定した(測定2)、
このとき対照として抗り血液型判定用試薬の代わりに、
これを作製するのに用いた抗Dモノクローナル抗体、お
よび抗Dポリクローナル抗体からなる市販のDade社
製造品も同様に試験した。
その結果は表1のようになり、本発明の抗り血液型判定
用試薬は凝集力試験において満足できる成績を示した。
用試薬は凝集力試験において満足できる成績を示した。
試験例2
本発明の抗り血液型判定用試薬の凝集価試験については
次のように実施した。まずD陽性血球の2 v / v
%浮遊液をウシアルブミン溶液を用いて作製する。次に
実施例1および2で作製した抗り血液型判定用試薬をA
B型血清で2倍連続希釈し、それぞれ0.1 dを試験
管にとり、これに上記の血球浮遊液0.1 dを加え混
和し静置する。これを遠心沈澱し凝集を観察する。この
凝集を示す最高希釈倍数から凝集価を求める。このとき
対照として実施例3でも用いた抗Dモノクローナル抗体
およびDade社製造品も同様に試験した。
次のように実施した。まずD陽性血球の2 v / v
%浮遊液をウシアルブミン溶液を用いて作製する。次に
実施例1および2で作製した抗り血液型判定用試薬をA
B型血清で2倍連続希釈し、それぞれ0.1 dを試験
管にとり、これに上記の血球浮遊液0.1 dを加え混
和し静置する。これを遠心沈澱し凝集を観察する。この
凝集を示す最高希釈倍数から凝集価を求める。このとき
対照として実施例3でも用いた抗Dモノクローナル抗体
およびDade社製造品も同様に試験した。
その結果は表2のようになり、本発明の抗り血液型判定
用試薬は凝集価試験においても満足できる成績を示した
。
用試薬は凝集価試験においても満足できる成績を示した
。
〔以下余白]
表2
Claims (6)
- (1)抗Dモノクローナル抗体に蛋白質、および単糖類
または二糖類よりなる平均分子量10000〜2000
000の含糖類高分子化合物を添加してなることを特徴
とするRho(D)因子検出のための抗D血液型判定用
試薬。 - (2)蛋白質がアルブミンである請求項(1)記載の試
薬。 - (3)単糖類がグルコースである請求項(1)記載の試
薬。 - (4)二糖類がサッカロースである請求項(1)記載の
試薬。 - (5)抗Dモノクローナル抗体がIgGタイプである請
求項(1)記載の試薬。 - (6)抗Dモノクローナル抗体がIgGタイプとIgM
タイプとの混合物である請求項(1)記載の試薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5071188A JPH021554A (ja) | 1987-11-18 | 1988-03-03 | 杭d血液型判定用試薬 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-290869 | 1987-11-18 | ||
JP29086987 | 1987-11-18 | ||
JP5071188A JPH021554A (ja) | 1987-11-18 | 1988-03-03 | 杭d血液型判定用試薬 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH021554A true JPH021554A (ja) | 1990-01-05 |
Family
ID=26391161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5071188A Pending JPH021554A (ja) | 1987-11-18 | 1988-03-03 | 杭d血液型判定用試薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH021554A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100707659B1 (ko) * | 2001-05-04 | 2007-04-13 | 주식회사 포스코 | 턴디쉬 침지노즐 고정장치 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59132888A (ja) * | 1982-12-30 | 1984-07-31 | ビオテスト アウチエンゲゼルシャフト | 直接凝集テストで反応し、ヒト血液型抗原dに対して特異的なモノクロ−ナル抗体並びにこれを産生するハイブリド−マ細胞ライン |
JPS59220646A (ja) * | 1983-05-30 | 1984-12-12 | Green Cross Corp:The | 凝集試験用水性溶媒 |
JPS60136599A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-20 | Isao Ono | モノクロ−ナル抗体 |
JPS62209362A (ja) * | 1986-03-10 | 1987-09-14 | Chemo Sero Therapeut Res Inst | 免疫凝集反応用組成物 |
-
1988
- 1988-03-03 JP JP5071188A patent/JPH021554A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59132888A (ja) * | 1982-12-30 | 1984-07-31 | ビオテスト アウチエンゲゼルシャフト | 直接凝集テストで反応し、ヒト血液型抗原dに対して特異的なモノクロ−ナル抗体並びにこれを産生するハイブリド−マ細胞ライン |
JPS59220646A (ja) * | 1983-05-30 | 1984-12-12 | Green Cross Corp:The | 凝集試験用水性溶媒 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100707659B1 (ko) * | 2001-05-04 | 2007-04-13 | 주식회사 포스코 | 턴디쉬 침지노즐 고정장치 |
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