JPH0215529Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ダイヤフラム付板における液
の排出装置の改良に関する。従来のダイヤフラム
付板では、ダイヤフラム側に流出してくる液
を取出す場合に、ダイヤフラムがゴム製であるた
め、その液通路を確保するために、金属や合成
樹脂等の剛性を有する口金を用いていた。このた
め、ダイヤフラムにこの口金を埋め込む凹所を形
成しなければならず、また、口金自体も液に対
して耐蝕性を有し、かつ、強度的にも板の締付
圧に耐えるものでなければならず、その選定に困
惑していた実状にあつた。

この考案は、上述のような従来の難点を解消し
たものであつて、以下、図面に基づいてこの考案
を詳述すれば、先ず、その構成は図に示すよう
に、ダイヤフラム１を取付けるための芯板２に、
板の排出口３に一端が開口する数条の排出溝４
…を設け、これら排出溝４…を芯板２に取付けた
ダイヤフラム１で被覆すると共に、ダイヤフラム
１には、前記排出溝４…の他端に連通する集液口
５をその表面に開口させて設け、さらに、この集
液口５にその一端が連通し、その他端がダイヤフ
ラム１の表面に設けた凹溝６…に連通する集液溝
７をその表面に設けたものである。

この考案に係る装置は上述のように構成してあ
り、すなわち、ダイヤフラム１および芯板２以外
に口金等の部材を全く用いないので、構造がシン
プルで安価に製作できる上、各種の過液に対し
て耐久性を有する。また、これを使用するときに
おける液の出口部分のシールは、集液溝７…を
形成する数個の突条８…で可能であり、また、
液の排出は芯板２に穿設した排出溝４が暗渠とな
つているので、締付圧によつてつぶれることなく
確実に液を導出し得る。

このように、この考案に係る装置は、構造シン
プルで安価に製作が可能であり乍ら使用するに当
つては、耐蝕性を有し、且つ、液を確実に排出
できるもので、この種ダイヤフラム付液の従来
の難点を悉く解消し得たものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のダイヤフラム付板の液を
排出する状態を解説的に示す一部の縦断面図、第
２図は、この考案に係るダイヤフラム付板の
液排出部分の正面図、第３図、第４図および第５
図は、それぞれ、第２図におけるＡ−Ａ線、Ｂ−
Ｂ線およびＣ−Ｃ線に沿つての断面図である。 符号説明、１……ダイヤフラム、２……芯板、
３……排出口、４……排出溝、５……集液口、６
……凹溝、７……集液溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ダイヤフラム１を取付けるための芯板２に板
   の排出口３に一端が開口する数条の排出溝４…を
   設け、これら排出溝４…を芯板２に取付けたダイ
   ヤフラム１で被覆すると共に、ダイヤフラム１に
   は、前記排出溝４…の他端に連通する集液口５を
   その表面に開口させて設け、さらに、この集液口
   ５にその一端が連通し、その他端がダイヤフラム
   １の表面に設けた凹溝６…に連通する集液溝７…
   をその表面に設けてなるダイヤフラム付板にお
   ける液の排出装置。